LIVE! (RCA)

LONNIE LISTON SMITH (1977/5/19〜21)

LIVE!


【パーソネル】

DONALD SMITH (fl,vo) DAVE HUBBARD (ts,ss) RONALD D.MILLER (g)
LONNIE LISTON SMITH (p,el-p,key,perc) AL ANDERSON (b)
HOLLYWOOD BARKER (ds) MICHAEL CARVIN (per)
【収録曲】

(01-03) SORCERESS / PRELUDE / EXPANSIONS
(04-06) MY LOVE / VISIONS OF A NEW WORLD (Phase One) / (Phase Two)
(07-08) WATERCOLORS / SUNSET
【解説】 ( 2017年05月21日更新 / 連載 1,257回 )

  “お伊勢さん菓子博” が終わりましたな。 リンクがいつまで残るのかは知りませんが、 これ 。 連休中、どうせめっちゃ暇だろうし、ちょっと覗いてみようか? そんなふうに思っていたんですが、めっちゃ混んどるという噂を耳にして、やめました。 桑名からだと会場の “三重県営サンアリーナ” って、微妙に面倒だったりするしぃ。 電車だとめっちゃ不便そうだし、クルマだとめっちゃ渋滞しそうだしぃ。 サンアリーナではなくて、サオリーナでやってくれればよかったんっすが、えーと、 これ 。 あ、まだオープンしてなかったんっすな。 吉田沙保里に因んでこんな名前を付けたようですが、吉田沙保里って、旧・一志町やん。 合併して、たまたま津になっただけで、津、関係ないやん。 そう思わずにはいられなくて、会場が津のサオリーナにならなくて、ま、妥当かな? …と。 “お伊勢さん菓子博” なら、まだ何となく格好はつくんですが、“お津さん菓子博” では、単なるオッサンみたいだしぃ。 ま、オッサンでも何でも、菓子博という企画そのものにはめっちゃ惹かれるものがあったんですが、少なくとも布施博よりは、菓子博のほうがソソられますよね。 映画 『私をスキーに連れてって』 の布施博は、心の底からウザいキャラだったんですが、で、ちなみに僕は、お菓子大好き青少年だったりします。 三度の飯より、しるこサンド。 いや、三度が三度、しるこサンドではさすがに飽きる気がするので、昼食くらいはマルセイのバターサンドにしようかとも思うんですが、そもそも菓子博というのはどんなイベントなのかというと、 これ 。 やまとの「味カレー」が、金賞か何かを取ったヤツっすよね。 それってもしかして、結構、価値があるんじゃね? …とか思っていたら、受賞製品があまりにも多過ぎて、 「味カレー」 をすぐには探し出せない状況だったりしたんですが、えーと、1973年 (第18回) の大臣賞っすな。 やまだ屋の 「もみじ饅頭」 、永田製飴の 「ハッカ飴」 、渡辺製菓株式会社の 「王者」 なんかと一緒に受賞しております。  「王者」 とか、聞いたこともなかったりするんですが、えーと、 これ っすか。 おお、美味そうやん♪ ついでに言うと、永田製飴は こちら 。 ちなみに僕はハッカ大好き青少年だったりして、サクマドロップスだか、サクマ式ドロップスだかでも、あの白いのがいちばん楽しみだったりすえるんですが、あのスースー感が、たまらんっ♪ アメちゃん以外の 取扱商品 にハッカ油があるんですが、あ、これ、北海道へ遊びに行った時に、お土産に買ったヤツやん! シーブリーズの全身薬用ローションに混入して、スースー増強剤として活用したんですが、アレがそのままアメちゃんになっているんだとすれば、うーん、ちょっと不味そう?  “ペッパーちゃんのみるく苺飴” のほうがよさそうに思えるんですが、あと、 “知床 岸壁飴” なんてのもありますな。 知床の大自然とむき出しになった岩のイメージを、バター、抹茶、チョコレートの3種の味で表現してみました。 なかなか意欲的な作品のようですが、 “グルター” というのもちょっと気になります。 めっちゃハイカラな名前なのに、昔ながらの醤油飴。 んなもん、美味いんけ? 甚だ疑問だったりするんですが、僕が子供の頃、わりと喜んで食べていた “カンロ飴” も、実はひっそり醤油味だったりするようなので、ま、大丈夫なんじゃないんっすかね? それにしても、何でグルター? ググってみると、馬の消毒薬が出て来て、ちょっとアレなんっすが、ま、いずれにしろ、永田製飴、イケるやん♪

 で、この菓子博って、4年ぶりだったり、5年ぶりだったり、6年ぶりだったりして、何とも不定期に開催されるものなんっすな。 前回の “ひろしま菓子博2013” は、何となく記憶にあります。 広島の銘菓と言えば、先述の大臣賞のところにも名前が出ていた 「もみじ饅頭」 が超有名なんっすが、地元でも “もみまん” という略称で愛好されている模様。 ググってみたら、もみじ饅頭が萌え化して 「もみまん。」 -- 「卑猥」 との声に販売元は困惑気味。 そんな記事が出て来たんっすが、ま、言いたいことは何となく分かります。 えーと、 これ っすか。 思っていたよりもロリ系の幼女だったりしたんですが、神様見習いの少女・もみ子タン、可愛いやんっ♪ シカのキャラクター 「アルフレッド後藤」 も、イケるやん! 後藤製菓って、あまり聞いたことがない “もみまん” メーカーであるように思われるんっすが、他社との差別化によって、生き残りを図る。 悪くない戦術だと思います。 何年か前に広島へ遊びに行った時、藤い屋のもみまんを買っちゃったんっすが、こんなのがあるんだったら、自分用はコレにすればよかった…と、今さらながら、ちょっと後悔。 で、この後藤製菓って、後発のパチモン屋さんなのかと思ったら、大正7年 (1918年) に創業した老舗で、かつては陸軍御用達商人として認可を受けたり全国菓子博覧会でも名誉金賞を受賞したりしているすごいお店みたいです。 そんな記事を発見して、ちょっとビビりました。 わりとメジャーな “やまだ屋” の 「もみじ饅頭」 でも大臣賞だったのに、名誉金賞とか、凄いやん! 名誉だけで 「実」 のない、しょうもない賞だったりするかも知れませんが、改めて受賞製品を見直してみると、んーと、見当たらないような? 代わりに 「後藤製菓」 でググってみると、休業、倒産、夜逃げ、閉店。 そんな予測ワードが出て来て、ちょっと心配になっちゃうんですが、オフシャルサイトも繋がらないみたいだし、もしかして 「もみまん。」 大コケだったとか? 何だかちょっと暗い気持ちになってしまいましたが、で、今年の “お伊勢さん菓子博” 。 連日、大賑わいや♪ そんな噂が飛び交っていたわりに、入場者数は目標の60万人には届かず、58万4100人だったようです。 僕が頑張って行っていれば、58万4101人になっただろうに、申し訳ない限り。   「ひろしま菓子博」 が80万7000人、その前の 「姫路菓子博2008」 が92万人の人出だったようで、年々、人気が下降してきているのか、あるいは伊勢という立地が悪かったのか。 で、これはまだ、発表途上の段階だったりするだけなのかも知れませんが、2017年5月20日現在で、受賞製品が2つしか書いてなくて、こちらも何だか寂しい限り。 しかも、

  名誉総裁賞 (洋菓子) 農業法人深作農園有限会社 (茨城県) メロンバームプレミアム
  農林水産大臣賞 (洋菓子) 農業法人深作農園有限会社 (茨城県) 苺ばうむプレミアム

って、何なん? 深作クンが何らかの不正を働いたとは思えないんすが、閉幕直後の人気投票だか、売り上げだかのランキングでは、博多の 「通りもん」 が1位だったような? 食べたことは無いんですが、よく名前を目にする定番のお土産だったりしますよね。 これ 。 モンドセレクション金賞を17年連続で受賞しているようで、凄ぇぇぇぇ! 菓子博の賞のところでも何回か名前が出ていたので、これはもう、やまとの 「味カレー」 を超えたと言っていいようですが、これ、そんなに美味しいんすかね? 見た目的には、単なる洋風の 「都まんじゅう」 やん。  そんなふうにしか見えなかったりするんっすけど。 ちなみに 「都まんじゅう」 というのは、 これ 。 比較的、日持ちすることもあり、贈答、仏事の品などとして、よく利用される。 そう書かれている通り、仏事でよく目にします。 というか、葬式とか法事の時にしか目にしないような気がするんですが、お陰で抹香臭いイメージしかなくて、ヤングな若者達の間では、今ひとつ不人気だったりします。 その昔、都のほうから製法が伝わったらしいんっすが、京都で本場の 「都まんじゅう」 というのを見たことがない気がするし、けっこう謎の和菓子だったりするんっすよね。 ちなみに、世間一般では こんなの が 「都まんじゅう」 を名乗ったりしているようですが、こんなん、 「都まんじゅう」 ちゃうやん! ただの 「大判焼き」 やん! 俺の 「都」 を返せ! そう思わずにはいられなくて、で、 「都」 と言えば 「都こんぶ」 という駄菓子がありますよね。 めっちゃ年寄り臭い印象なのに、意外とヤングな若者達の間でも人気だったりして、僕も遠足のおやつ (300円以内) には、必ずこれを組み入れておりました。 「都こんぶ」 というだけあって、生まれは京都なんっすな。 ほれ 。 もっと、都はるみっぽいオバハンが考案したのかと思ったら、意外と渋いオッサンだったんっすが、第17回全国菓子大博覧会大臣賞 (昭和43年) を受賞した結果、昆布菓子では不動の地位を占めることになりました。 おお、ここでも登場しましたな、菓子博の大臣賞。 菓子博で賞を取れば、菓子として箔が付く。 そう言ってよさそうですが、昆布菓子では不動の地位を占める…って、んなもん、ライバルには 「こんぶ飴」 くらいしか見当たらない、めっちゃ狭い世界であるように思えるんっすが、 昆布のお菓子アラカルト 、今、昆布が熱い!! あ、ググってみたら、意外とあるものなんっすな。 読んでみたら、あまり大した記事でもなかったので、この話は無かった事にして、先に進むことにしますが、ということで、岩手っす。

 この春、岩手のほうに遊びに行きました。 で、お土産を買って来ました。 岩手と言っても一ノ関とか、平泉とか、南の端っこのほうをウロウロしただけなんっすが、職場のバラマキ用に買ったのは さいとう製菓 の 「かもめの玉子」 。 超定番っすな。 地元でも “かもたま” という略称で愛好されている…のではなかろうかと。 買ったのはノーマルタイプではなくてミニのほうなんっすが、うちの職場もこの春、所属人員が40名を超えたっぽいので、ちょっと大変っす。 自分でも食ってみたんっすが、ま、無難に美味しいっすな。 誕生秘話に関しては、 ここ 参照。 4回シリーズの、無駄に力の入った読み物だったりするんですが、他社との差別化によって、生き残りを図る。 悪くない戦術だと思います。 (前略) そしてすぐに、 「鴎の玉子」 「沖のかもめ」 「五葉松」 「うにの子」 と、一挙に5つもの商品名を考えついたのです。 ほぉー。 4つしか商品名を考えついてへんやん! そんな気がしないでもないんですが、雲丹があまり好きではない僕としては、別に 「うにの子」 なんて、考えついてくれなくてよかったようなような気もするし。 実際、これらは定番の “かもたま” 以外は壊滅した模様でありますが、で、雲丹と言えば “うにあられ” という米菓がありますが、アレってもしかして、ウニ味だったりするんっすかね? そうとも知らずに買って食ってしまって、 「美味いやん♪」 とか思ってしまったんっすが、それがきっかけでウニが好きになってしまったら、どうしてくれるねん!? ま、それはそうと、齋藤くんち、チリ地震津波でヤラれちゃったんすな。 この齊藤俊雄クンの生涯はなかなかにドラマチックで、これがもし、俊雄クンではなくて、齊藤俊子というオバハンだったりしたら、朝ドラの主人公に抜擢されていたかも知れませんが、で、東日本大震災の時はどうだったのかと思ったら、 こんな記事 が。 おお、軌跡の看板、凄ぇぇぇ! で、俊明クン、めっちゃエエ、社長サンやん! 更にググってみたら、専務取締役の賢治クンが撮影した津波の映像というのが出て来ましたが、この賢治クン、予知夢を見ていたらしいっすぜ。  ほれ 。 いやあ、何だか、お土産に “かもたま” を買っておいてよかったな。 そんな気持ちにさせられちゃいましたが、で、それ以外に、自分用に “南部せんべい” も買いました。 平泉駅構内のコンビニで見かけた “まめごろう” というヤツなんっすが、せんべい部分が甘くて柔らかくて、豆 (ピーナッツ) もゴロゴロ入っていて、まさに “豆ごろう” で、美味ちい♪ 7枚入りのをひとつだけ買ったんですが、15枚入りのヤツを3箱くらい買っておけばよかったと、ちょっと後悔。 いつかまた、岩手を訪れる機会があった時のお楽しみ。 …ということで。

 …とか思っていたら、家の近くで見つけちゃいましたぜ。  「豆ごろう」 とは別のタイプの南部せんべい (ピーナッツ入り) なんっすが、大山田の向こうのスーパーサンシに売ってました。 物産展とかではなく、何故だかパンコーナーにあったので、通年販売されているものと思われますが、これでも、いつでも好きな時に、南部せんべられるねっ♪ で、喜んで、買って、食った次第でありますが、ん、何コレ? せいべいの部分が硬くて、味がなくて、ピーナッツも薄切りになっていて存在感が皆無で、ぜんぜんゴロゴロしてなくて、コレジャナイ感が半端ねぇ…。 スーパーサンシのがハズレなだけかも知れませんが、どうやら 「まめごろう」 は、現在のナウなヤングな若者にも受け入れやれるように改良された “クッキータイプ” と呼ばれるもので、本来、 「南部せんべい」 とうのは、大して美味くもない代物だったりするのかも知れません。 何も、伝統に忠実なのが 「イイ!」 というワケでもないな。 そんな事実が発覚した次第でありますが、桑名の 「都まんじゅう」 も、そろそろ新しい路線を模索したほうがいいかも知れません。 とりあえず、名前を 「みやまん。」 に変えて、パッケージには “みや子” という幼女キャラと、 “ぐりまん” という、何となく物議を醸しそうな名前のハマグリを配するとか。  玉川軒 あたりが、やってくれませんかね? ここの 「蛤しるこ」 は菓子博で名誉金賞を受賞しているみたいだし、蛤型の最中種の中にナッツやコーンフレークを詰めて焼き上げた 「蛤らんたん」 や、四日市農芸高等学校の女子生徒と共同制作したタケノコ入りの和風パイ 「竹農っ子の夢」 なんかも作っていたりして、単なる都まんじゅう屋にとどまらない、攻めの姿勢が見られるんっすよね。 食ってみたら、けっこうタケノコの味がしたりして、微妙だったんっすけどね、 「竹農っ子の夢」 。 女子高生ではなく、タマガワくんが単独で考案したものだったりしたら、そのまま打ち棄てたいレベル。 タケノコは材料として使うのではなく、タケノコの形のクッキーを作って、表面をチョコでコーティングしたほうがいいんじゃね? そんな画期的な新製品を、ふと思いついたりしたんですが、このアイデア、500円くらいで特別に譲渡してもいいかなと思ったりもするので、これを見ている明治製菓の人がおられましたら前向きに御検討のほど、ヨロシク☆

 ということで、今日はロニー・リストン・スミスっす。  前回 はロニー・スミスを取り上げたんですが、ジミー・スミス、ロニー・リストン・スミスと並び、ジャズ・キーボード奏者における3大スミスと称されることがあるが、うんぬん。 そんな話が出て来て、リストン付きのロニー・スミスのほうにも興味をソソられたので、物は試しに1枚買ってみることにしました。 『ライブ!』 という名前のライブ盤っす。 その結果、オルガン奏者ではなくて、エレピとか、キーボードとかを弾いているフュージョン系のオッサンであることが判明したんっすが、ま、いっかぁ…と。 出費を強いられた以上、中身がどうあれ、ネタにしておかないと、大損っすからね。 幸い、今日の菓子ネタは思いのほかに引っ張ることが出来て、あと5KBくらいで自分に課したノルマの分量を達成出来るし、こういうキャラなら適当にあしらっても硬派なジャズ・ファンから文句を言われることもないだろうし、ということで、さっさと片付けてしまいましょう。 ちなみにこれ、原タイトルは 『LIVE!』 なんっすが、日本語では 『ライブ!入魂』 となっていて、無駄にヤル気が感じられたりするんっすが、いいっすよね、入魂。 少なくとも、大根や蓮根よりはソソられるものがあるんですが、あまり好きではないんっすよね、根菜類。 何か、根っこを食ってるみたいで。 で、面子のほうはというと、フルートとボーカルを担当するのがドナルド・スミス。 ロニー・リストンの弟であるようですが、この名前でググったら、バーコードヘアの発明で特許を取った人がヒットしました。  これ 。 なかなか絵心のあるスミス君でありますが、で、その他にはテナーとソプラノ担当のデイブ・ハバード、ギター担当のロナルド・D・ミラーアル・アンダーソンのベースに、ハリウッド・バーカーのドラムス、それにパーカッションのマイケル・カルヴィンが加わるという、そういうアレだったりしております。 個人的には馴染みのない名前ばっかりなんっすが、その筋ではそれなりにアレだったりするんっすかね? とまあそんなことで、演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 1曲目、 「ソーサリス」 。 すべて、自分のオリジナルで固めているようで、作曲の分野でもヤル気を感じさせるリストン君なんっすが、この 「ソーサリス」 はアレっすな。 いかにも捜査に協力してくれそうな栗鼠。 そんな感じの、今風で格好いい感じのナンバーでありますな。 キーボード中心の電化サウンドは、いかにも70年代風なんっすが、ロナルド・D・ミラーのギター・ソロがギュインギュインと暴れまくる様は、とってもロックな岩石さを感じさせて、観客はもう、大コーフン。 リストン君は和気藹々と脇を固める感じで、あまり前面には出て来ませんが、それもまた、ワッキー。 ということで、次。  「プレリュード」 。 タイトル通り、前奏曲っぽい風情の物静かなバラードでありまして、シンセっぽい透明なサウンドがとってもクリアーで、しみじみ心に染み入ります。 ま、地味なんっすけどね。

 ということで、次。 実はここまで、LPレコードには入ってなかったオマケの部分であるらしく、本番はここからだったりするんっすが、 「エクスパンションズ」 。 先ほどの前奏曲から切れ目無く続いている感じで、いきなり盛り上がって来たなぁ。 …と思ったら、いつの間にやら3曲目が始まっていたんですが、これはアレです。 絵心に溢れまくったバーコードヘアの考案者、ドナルド・スミスのボーカルが大きくフューチャーされたナンバーだったりします。 雰囲気で言うと、リストンで無いほうのロニー・スミスの 『ムーブ・ユア・ハンド』 。 アレのタイトル曲と似たような感じの歌いっぷりでありますな。 あっちのスミス君は顔に似合わず、妙に甲高い声だったりして、ちょっと笑ってしまったんっすが、こっちのスミス君は普通に中音域の声質だったりして、うーん、まあまあ? テナーの人も絡んで来たりして、なかなか派手なテーマ部だったりするんですが、その後、グルーヴィなリストンのキーボードと、ギュインギュインなギターの人のソロがフィーチャーされて、観客共々、大いに盛り上がって、とまあそんなこんなで、オッサンの歌に戻って、続いてタイコの人がめっちゃ頑張って、最後にオッサンがシャウトして、おしまい。 いやあ、無駄なくらいテンションが高くて、いいんじゃないっすかぁ? 観客、めっちゃ大喜びだし。

 で、次。  「マイ・ラブ」 。 これもオッサンの歌付きで、またかい。 そんなふうに思ってしまったりもするんっすが、先程よりは若干ながら落ち着いた風情だったりして、 「僕の愛」 を高らかに歌い上げて下さっております。 テナーの人も絡んで来てくれたりして、盛り上がりのほうも、うーん、まあまあ。 観客のほうは相変わらず、めっちゃハイテンションだったりするんっすけど。 で、次。  「ビジョンズ・オブ・ア・ニュー・ワールド」 。 「新世界への展望」 などという、めっちゃ志が高そうな邦題が付けられていて、しかも “フェイズ1”“フェイズ2” の2部構成。 かなりの池田大作センセイであるっぽいな。 そう思って、ちょっと警戒していたんですが、1部のほうは、またしてもボーカル入りでありますかぁ。 弟、ちょっと珍重し過ぎぃ。。。 静かなムードの前奏曲といった感じで、2分22秒くらいで終わってしまって、で、ここからが本番。 弟が吹くフルートのほか、ちょっと不思議な音色の電子系っぽい楽器も入っていたりして、エキゾチックでエキサイティングな、エキソンパイ。 そんな仕上がりになっていたりします。 福島の銘菓っすよね、エキソンパイ。 名前からして何となく、エキサイティングな孫悟空の汁とかが入っていそうで、敬遠していたんですが、調べてみたら、くるみ入りの餡をパイ皮で包んだ、欧風の饅頭菓子。 そういった至極真っ当なお菓子である模様です。  「竹農っ子の夢」 のタケノコを、くるみに変えた感じ? 普通に美味しそうっすなぁ。 今後、福島を訪れる機会があれば、是非とも食べてみたいところでありますが、ちなみに “エキソン” というのはフランス語で “盾” という意味らしく、形がそれをイメージしているんでしょうな。 何となく “エキソン” という名前で損している気もするので、損得勘定抜きで、 “二宮尊徳パイ” とかに改名したほうがいいような気も。 いや、自分でも言ってる意味がよく分からんのですけど。 とか言ってるうちに演奏のほうは進んで、テナーの人も咆哮したりして、けっこう盛り上がったりして、で、リストン君の不思議トーンな楽器のソロも十分にフィーチャーされていて、なかなかの新世界であったな…と。 そのように評価していいのではなかろうかと。

 で、次。 CDオマケ曲であるらしい 「ウォーターカラーズ」 。 とっても水色な世界が展開されております。 恋は水色、痒ぃは水虫。 ということで、ラストっす。  「サンセット」 。 ミディアム・テンポの歌物っぽいナンバーで、デイブ・ハバードが朗々と吹き上げるテーマがなかなかな夕暮れムード。 リストン君はキーボードではなく、ピアノを弾いてるっぽいし、ここまでで最もジャージー牛な仕上がりであるな…と。 そのように評価していいのではなかろうかと。 アドリブ・パートもテナーの人が大活躍で、その後、リリカルなピアノの音色も堪能することが出来るという、そういうアレだったりして、とまあそんなこんなで、今日のところは、以上っす。

【総合評価】 ぬるめのフュージョンなのかと思ったら、とてもそんな一言では片づけることの出来ないハイなテンションだったりして、かといって、ラストの1曲を除けば純ジャズとも言えなそうだし、とにかくまあ、入魂!…なライブであったな。 そうとしか言いようのない1枚でありましたが、とにかくまあ、観客の盛り上がりが半端ではなく、超ウェイウェイしたい人には、オススメ☆


INDEX
BACK NEXT