BOSS ORGAN (CRISS CROSS)

MELVIN RHYNE (1993/1/6)

BOSS ORGAN


【パーソネル】

JOSHUA REDMAN (ts) PETER BERNSTEIN (g) MELVIN RHYNE (org) KENNY WASHINGTON (ds)
【収録曲】

(01-03) HATTUSH'S BLUES / FULL HOUSE / YOU AND I
(04-05) BORN TO BE BLUE / SHADES OF LIGHT
(06-08) ALL GOD'S CHILLUN GOT RHYTHM / BEAR'S TUNE / JEANNIE
【解説】 ( 2017年06月18日更新 / 連載 1,261回 )

 生卵が苦手です。 生ナマコも苦手です。 いや、ナマコって生臭そうで、端から食べる気がしなかったんっすが、酔いにまかせて食ってみたら、意外と大丈夫だったりしたんっすけどね。 何と言うか、酸っぱい味がしました。 もしかしたら、酢の物だから酸っぱかっただけで、生だったらナマコの味しかしないのかも知れませんが、ま、食えない物でもねーな。 そんな気がしないでもありません。 かくして僕はナマコ嫌いを克服した次第でありますが、生のタマゴは、やっぱりちょっと駄目。 黄身だけならまだ大丈夫っす。 つやつやと輝く綺麗な黄身をみると、いい気味だ。 そんな感慨に耽ることが出来ます。 腐りかけてドロドロになった黄身は、ちょっと気味が悪かったりするんですが、新鮮であれば大丈夫。 白身もイケます。 「タマゴしろみ」 って、何となく 「郷ひろみ」 っぽくて、エキゾチぃぃぃぃぃ〜っく、ジャパン♪ じゃ、生タマゴの何が嫌なのかというと、カラザ。 こいつに尽きます。 痰みたいで、気持ち悪ぃぃぃぃ。 カラザに関して詳しくは、えーと…、 ここ 参照。 この黄身くん、口では 「動けねぇ」 とか言ってますが、何だか嬉しげでありますな。 もしかして、緊縛好き? で、荒縄に相当するのが “カラザ” ということになろうかと思いますが、殻の中が卵白で満たされ、その中央に卵黄があります。カラザで卵黄をたまごの中心に繋いでおかないと、この卵黄があっちこっち動き回り、下手すると破損してしまいます。 ということは、アレか? タマゴの殻さえ無ければ、世の中から “カラザ” は消滅すると考えてエエんか? バイオテクノロジーの技術が発達して、 “種なしスイカ” なんてのも簡単に作れちゃうんだから、もうちょっと頑張れば “殻なしタマゴ” だって作れる筈っすよね? さあ、そこの黄身、自分の殻に閉じこもってないで、広い世界へ飛びだそうぜ!

 で、この “カラザ” 、食べても平気か、取り除くべきか? ラザは食べても問題ありません。むしろ、シアル酸という免疫力向上効果などをもった成分が含まれるので、食べた方がよいくらいです。 エエぇぇぇぇ…。 美肌効果や育毛効果もあるそうっすが、あ、でも、このシアル酸、母乳にも含まれてんじゃん。 じゃ、母乳を飲めばエエやん♪ 何でもいいけど、ワケワカメちゃん、可愛いっすなぁ。 ちょっとケバい感じもするんですが、アホっぽいところがいいな…と。  “あほケバ系” ってヤツぅ?  で、この “カラザ” 、食べても平気である。 というか、むしろ毛が生える。 そういうものである事が判明したんですが、それでも僕は、取り除くべきである。 そう思わずにはいられません。 何故かというと、生で食べるときにはどぅるんっとして嫌な方も多いのでは。 ああ、それそれ。 どぅるん。 まさにそれ。 それが嫌やねん! サルワカくん、なかなか上手いこと言ってくれますなぁ。 で、関連する記事のところには、 「ナマコやヒトデの肛門へ入り込む魚、カクレウオ」 。 そんなのがあったりしますが、この魚類、マニア過ぎぃ。。。 ナマコの酢の物を食べていて、中からこんな奴が出て来たりしたら、一粒で二度美味しいにも程があるんっすが、 ナマコのさばき方 。 グロ注意! まず、黒っぽいくちばしを切り落とす。 反対の肛門も1センチくらいの幅で切り落とす。 ま、それが無難でしょうな。 肛門がエエんや! そんなセンスは、コモンセンス (常識) であるとは思えません。

 で、生卵。 これが苦手だと、困る時があります。 どういう時に困るのかというと、旅館の朝食に出て来た時に困ります。 生かよ! 焼けよ! 目玉れよ! 出汁巻けよ! 温泉卵れよ! そう言いたくなっちゃいます。 納豆かよ! そんなのが出されていたりすると、ダブルパンチ。 ここ15年くらいは、旅館の朝飯でバイキング以外で生卵を出された記憶はないんっすが、2001年9月に泊まった穴守稲荷駅の近くの宿の朝飯が生卵+納豆でありました。 食堂のテレビは “911テロ” のニュースで大騒ぎでありましたが、こっちは嫌いなものを2つも出されて、それどころじゃねぇ…。 「納豆はちょっと…」 と、拒絶すると、宿のおばちゃんに 「納豆はなっとうもならんか。」 と、笑われてしまいました。 イッツ・ナイス・穴守稲荷ジョーク! で、「生卵もちょっと…」 と、こちらも拒絶しようとすると、 「じゃあ」 と言って、目玉焼きにしてくれました。 ということで、あまり困らなかったりしたんですが、で、あとはえーと…、すき焼きの時に困ります。 肉なのに、甘い味付け&生卵。 外人にキモがられる要素がダブルでアウトだったりするのに、食ってみるとハマったりするそうっすが、個人的にも生卵はないほうがいいよな…と。 上司 「持ち帰りの牛丼、買ってこい!」 ぼく 「おかのした」 。 そんな場面で、頼んでもいないのに生卵を買ってくる無能な “ぼく” がいたりするんっすが、誰も皆、生卵 (なまたま) 好きだと、決めつけるな、ワレ! そんな “心の俳句 (字余り)” を詠みたくなってしまいます。 すき焼きの生卵で、何が嫌って、黄身と白身をよくかき混ぜようとしても、絶対に周囲となじもうとしない、頑なな “カラザ” 。 無視して打ち棄てようと思っていても、どさくさに紛れて、いつの間にか肉に付着していたりして、食べたら 「どぅるん」 として、うわぁぁぁ、食っちまったぁ…。 でもまあ、一度食ってしまえば、後は “カラザ” の恐怖に怯えることなく、普通に美味しく頂くことが出来るので、ま、それほど困るという事もねぇな。 そんな気がしないでもありません。

 ちなみに桑名は “ハマグリ” が有名なんっすが、地味に “すき焼きの街” としても売り出そうとしている模様で、 桑名市観光動画 にも登場したりします。 何でもいいけどこの動画、全体として出来は悪くないと思うんっすが、柳川の さげもんガールズ のパクり感が、半端ねぇ。。。 どうせなら、こっちも “はまぐりガールズ” とか結成すればよかったのに、何やこの、半端くさい兄ちゃん…。 ま、それはそうと、柿安のすき焼き、めっちゃ美味そうっすなぁ。 タマゴをたっぷり付けておりますが、カ…、カラザは、ちゃんと食ったんか? 私のカラザだけが目当てだったのね! そういう趣向のヤツが、最初に全部食べておいてくれたりすれば、すき焼きも安泰だったりするんっすけどねぇ。 で、何でもいいけど、桑名市民が誰一人として認めていない、捏造B級グルメの 「桑名流!しぐれ肉巻きおにぎり」 のゴリ押し、ヤメロっ! とまあそんなことで、生卵が苦手だと、困る時があります…と。 どういう時に困るのかというと、えーと、出石に行くときとか。 この夏、 城崎温泉 にでも行こうかと画策していたりするんっすが、号泣議員の野々村クンで話題になりましたよね。 前にも一度だけ行ったことがあるんっすが、昼間だけで泊まるのは別のところにしちゃった結果、何か、今ひとつやったな…と。 やっぱ、泊まってこそナンボやよな。 そんな気がするので、 「ふるさと祭り」 の日程に合わせて宿を押さえました。 浴衣姿の山川豊、めっちゃ楽しみ♪ いや、多分いないと思うし、いたとしてもぜんぜん嬉しくないし、ユカタン半島の山川由佳タンとかのほうがいいような気がするし、で、近くに 出石 というところがあるので、ここにも寄ってみようかな…と。  “出石 (でいし) ” じゃなくて、 “出石 (いずし) ” 。 蕎麦で有名っすよね。 僕は旅先では、その地ならではの “名物” を、めっちゃ食べたい派だったりして、観光客向けのパチモノみたいなものでも、ついつい手を出してしまうんですが、で、 “出石そば” というのは、どんなものなのかと思ったら、 これ 。 おお、仙石クンの頃からあるんっすな。 めっちゃ由緒正しいやん! 本物やん! で、懐かしいっすなぁ、仙石クン。 昔、うちの会社にもいたんっすよね。 趣味は競馬、特技はワイシャツ姿で下水のマンホールの中に入ること。 「そこまでして!」 と、役所の人が感激して、それで仕事が取りやすくなるという、高度な営業戦術なんだそうです。 で、役所の人がいなくなったところで、作業服に着替えるという。 本末転倒、この上なし!

 で、これ、小皿に小分けした独特のスタイルというのが特徴だったりするんですが、5皿で1セット。 出石では箸を立てた高さを食べると成人男性の一人前と言われています。 というと、15皿くらいっすかね? あ、 これ を見ると、20皿くらいありますな。 それだけ食べれば記念グッズを貰えるそうですが、ぶっちゃけ、途中で飽きますよね、これ。 蕎麦なんて所詮は、つゆの味だけだしぃ。 …と、そこで考え出されたのが、多彩な薬味。 まずは、蕎麦とつゆだけで。 続いて、薬味として葱や、わさびを入れて。 最後に山芋や卵を入れて、味に変化を付けて、何とか量をこなそうという魂胆のようですが、この卵というのが、慎ましいウズラの卵とかではなくて、普通のニワトリの卵。 しかも、無論、生っ! エエぇぇぇぇぇ…。 出石に行きたい。 蕎麦も食いたい。 そんな思いが吹っ飛んでしまいました。 仙石クン、余計な食べ方を提唱してくれましたなぁ。。。 無論、皿そばを頼んで、卵は使わずに放置するという手もあるし、卵アレルギーの人もいるだろうから、それは普通に許される筈だし、でも、それだとなんだか、 “出石そば” を80%くらいしか味わってない気がするし、実を言うと僕は山芋もちょっと苦手だったりするし、うーん…。 「病は気から」 という言葉があるんっすが、山芋も気から。 これは、山芋ではなくて、長芋のような気がする。 そう、自分に言い聞かせれば食えないことはないレベルの “苦手” だったりするんですけどね。 山芋も長芋も、一緒や! そんな気がしないでもないんっすけど。 もう、 “皿そば” はヤメて、 “皿うどん” にしちゃおうか。 そんなふうに思ったりもするんっすが、出石にリンガーハットは無いみたいだし、で、色々と調べてみたら、出石ではないんっすが、豊岡には こんな店 があったりするみたいです。 名物は 「卵かけごはん」 らしいんっすが、エエぇぇぇぇ…。 味噌汁と漬け物が付いた定食が350円で、卵は割り放題。 ワリホ〜♪ いちいち人の手で割るのは大変そうなので、こんな時こそ、 全自動タマゴ割機 が大活躍しそうなんっすが、やあ、ウマイ〜。 やっぱり機械で割ったタマゴは、ひと味違いますよぉ♪ さすがはマスオさん、波平クンの取り扱い方法をよく熟知しておりますなぁ。 半分、婿養子みたいな立場なので、ここまで無駄に気を遣わなければならないんっすよね。 それに比べて、ノリスケさんの空気の読めなさと言ったら…。 当分の出入禁止処分、ま、やむを得ない処置でありますなぁ…。 ただ、磯野家にいる時点で出入禁止処分を課しちゃうと、家から出られなくて、ずーっと居座られることになっちゃうんすが、それでもいいんっすかね? 波平クンも、むかついて、カッとして、頭に血が上っちゃったのは分かるんですが、ここはひとつ冷静に、 「出ていってもいいけど、入るのは禁止処分」 にしたほうがよかったような気が…。

 で、この店、生たまごがちょっと苦手な人用に、ちゃんと 「ふんわりふるふるプレーンオムレツ」 を用意してくれているのがありがたいっすなぁ。 これに 「おにぎり二ヶ入 200えん」 を付ければ、 「卵かけごはん定食」 より100円高くなっちゃいますが、ま、とりあえず飢えはしのげるかな…と。 でもまあ、クルマが無いとめっちゃ不便そうな場所だし、わざわざ寄る必要はないかな…と。 普通に城崎温泉で昼間っから但馬牛を食っちゃおうかな…と。  ここ なんかよさそうっすな。 但馬牛ステーキ御膳、シャトーブリアン150gだと、23,600円っすかぁ。 卵かけごはん定食なら 67.43人分相当やん! シャトーブリアン、無理やん! 仕方がないので、 こっち で我慢しますかねぇ。 …って、ブリやん! とまあそんなことで、おしまい。

 ということで、今日はメルビン・ラインっす。 誰? …と、僕に聞かれても困るんっすが、どうやらウェス・モンゴメリーとよく共演していたオルガン奏者である模様。 えーと…、 これ とか。 おお、確かに短縮形っぽい名前がパーソネルに記載されておりますな。 今ひとつ地味くさいのが欠点なんっすが、もうちょっとだけメジャーなところで言うと、 『ボス・ギター』 とか。 で、今日は 『ボス・ギター』 の背後で地味に頑張っていたオルガン青年が、しっかりオッサン化してから自分のリーダー作として出した 『ボス・オルガン』 という1枚を紹介したいと思うんっすが、吹き込まれたのは1993年。 この人、1936年に生まれたらしいので、当時57歳くらいっすか。 めっちゃ “実年” っすな。 “E電” と同じくらい、世間に普及しなかった気がするんっすが、中年以上、老年未満と言ったところっすかね? 熟年と実年では、どちらが熟しているのか、どちらに実りがあるのか、判断が分かれるところでありますが、僕にはまだまだ関係の無い話でありますな。 ま、そう言っていられるのも、あと9ヶ月くらいだったりするんっすけど。 で、これ、そうなってくると、老人寸前で、面白くない演奏であるように思われてしまうかも知れませんが、メンバーに注目。 テナーのジョシュア・レッドマンが入ってますぜ。 何となく、上州屋で冷凍饅頭でも買ってそうな名前なんっすが、上州屋にそんなもん売ってるんっすかね? 冷凍の釣り餌とかならあると思うんすけど。 で、その他、ギターのピーター・バーンスタインと、ドラムスのケニー・ワシントンが入っているようで、彼らの素性に関しては寡聞にしてよく知らんのですが、ピーター君は 6月17日現在で明後日、東京のブルーノートに来るみたいですぜ。 いつまでリンクが残るか分かりませんが、 ほれ 。 21日には名古屋にも来るんっすな。 で、この情報により、彼がモダン・ジャズの王道をゆくギタリストであることが判明したんですが、個人的には王道よりも尿道のほうが好きだったりするし、とまあ、そんなこんなで、では1曲目から聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずはメル・ラインくんのオリジナルで、 「ハタッシュス・ブルース」 。 意味わからんし、言いにくいし、ブルースだし、嫌な予感しかしないんっすが、で、聞いてみたらアレでした。 めっちゃブルースやん…。 そういったアレでありました。 テナーとオルガンのユニゾンで演奏されるテーマ部は、めっちゃスローで、アーシーで、ブルージー。 で、その後、オルガンの人、ギターの人の順で、各自のソロが披露されるという、そういう算段だったりするんですが、いずれも疲労感を覚えさせるような息苦しい系の仕上がりだったりして、うーん…。 中身をよく吟味しないまま、ネタ用に何となく買っちゃった1枚なんっすが、失敗だったかも感が半端ありません。 ハズしちゃいましたかねぇ…。 で、その後、ジョシュア・レッドマンのソロがフィーチャーされるんですが、これまた、テキサス・テナーな作風だったりして、こんなの、僕の知ってるレッドマンじゃない! そう、言いたくなっちゃいます。 ま、僕はこの人に関して、あまり多くを知ってるワケではないんっすけど。 レッドマン (赤男) だから、好物は赤魚? そんな気がするくらいで。 で、その後、3者のちょっとした絡みがあったりして、でもって、糞アーシーなテーマに戻って、おしまい。

 が、ここで落胆してはいけません。 収録曲を見ると、そこそこ期待が持てそうなのが、いくばくかはあったりするんですが、まずは期待その1、 「フル・ハウス」 。 ウェス・モンゴメリーのオリジナルで、超有名なライブ盤のタイトルにもなった、例のアレでありますな。 あの作品はテナーのジョニー・グルフィンの代表作であったりもするんですが、こちらのバージョンでは、レッドマンの巻き返しに期待。 で、テーマ部はアレです。 テナー主導で、ギターのピーター・バーンスタインがあまり絡んで来ないので、ちょっと物足りない感があるんっすが、で、ソロ先発はメル・ラインのオルガンっすな。 シングル・トーン主体で、メロディックにフレーズを奏でる。 そういったタイプのアレだったりして、泥臭さのない、あっさりとしたアサリの時雨煮みたいな感じで、砂を吐かせるのがうまくいったんじゃね? そんな、下ごしらえの優秀さが垣間見えたりします。 ちょっと迫力に欠ける嫌いがあったりもするんですが、嫌いではありませんな、こういうの。 で、続いて赤男くんのテナー・ソロが登場。 メインストリームに正当派なプレイで、次第に熱くなっていく感が、なかなか。 まあまあ、巻き返せたんじゃね? そのように評価していいのではなかろうかと。 続くギターのピーター君も頑張ってるし、とまあそんなこんなで、テーマに戻って、おしまい。 ま、総じて、悪くはなかったな。 そんな気がしないでもありません。 で、次。  「ユー・アンド・アイ」 。 スティービー・ワンダーのヒット曲なんだそうで、こういう、大衆に媚びた系の選曲って、どうよ? そんな気がしないでもないんっすが、聞いてみたら普通にいい感じだったので、ま、いっかぁ…と。 テーマ部はテナーとオルガンとが交代に出てくる形で、でもって、ソロ先発はレッドマン。 もうちょっと、尖った兄ちゃんなイメージがあったりしたんですが、普通にオーソドックスなスタイルだったりして、で、続いてギターのピーター君が出て来て、普通に頑張ってくれたりします。 で、最後はリーダーのオルガン。 軽やかな、気持ちよさげな弾きっぷりだったりして、ま、普通にいいんじゃないっすかね? とまあそんなこんなで、テーマに戻って、おしまい。

 何というか、今ひとつ書くことがなかったりするんですが、淡々とこのペースで参りましょう。 ということで、次。  「ボーン・トゥ・ビー・ブルー」 。 わりと有名な歌物スタンダードなんっすが、最近、このタイトルを冠したジャズ映画が出来たみたいっすな。  これ。 『ブルーに生まれついて』 。 チェット・ベイカーの生涯を素材にしたようなんですが、チェットってちょっと、ドラマチックだったりしますからなぁ。 ジェームス・ディーンばりの男前さから繰り出される、アンニュイな “オカマの囁き” ボイス。 何でもいいけど、 著名人コメント って、僕のところには誰も、何も聞きにこなかった気がするんですが、よくもまあ、人前でこんな、こっ恥ずかしいコメントを言えるものでありますな。 何も聞かれなくて、よかった♪ そう、心の底から安堵しているところでありますが、映画のほうは、まあまあ面白そう? 少なくとも、 『クハナ!』 よりはイケるんじゃね? そんな気はするんっすが、DVD、買いましたぜ。 面白さでいえば、 (中略) そこそこ。 そう、レビューで久保田真史クンが書いておりますが、まさしく真史クンが言うとおり、そこそこだったりするんですよね、アレ。 桑名が舞台でなかったら、僕もきっと酷評していたのではなかろうかと思うんっすが、ま、 “クハナ・キッズ” が可愛いので、それだけで許されるのではなかろうかと。 とまあそれはそうと、「ブルーに生まれついて」。 この邦題って、 「実年」 と同じくらい世間には広まってない気がするんですが、で、演奏のほうはアレです。 バラードっす。しみじみ。 テーマ部はオルガン主導で、そこに、こっそりとギターが絡む形で淡々と演奏が進められていくんっすが、で、以下、オルガン、ギター、再びオルガンの順で各自のいい感じのソロがフィーチャーされて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 ま、チェンジ・オブ・ペースとしては、なかなか効果的であったな…と。 そんな気がしないでもありません。

 で、次。  「シェイズ・オブ・ライト」 。 作曲者として “H.Laws” という名前がクレジットされているんっすが、ヒューバート・ロウズっすかね? ヒューッと走って来て、バーッと羅臼昆布。 そんなキャラだという印象があったりするんですが、この曲はアレっすな。 ミディアム・テンポで、ゆっくりと歩み寄ってくる感じ。 わりとシンプルなテーマを赤男がテナーで吹いて、で、そのままソロへと突入。 次第にテンポが速くなっていって、いい感じにドライビングだったりするんですが、で、続いてピーター君のギター・ソロが登場。 いいっすよね、ピーター。 少なくともピータンみたいにグロくはないし、ヘータンほど平坦でもないし、で、続いてちょっぴりオルガンのソロがあって、シンプルなテーマに戻って、おしまい。 で、次。  「オール・ゴッズ・チルン・ゴット・リズム」 。 「神の子は皆踊る」 という邦題で知られておりますが、亀の子は皆タワシだし、で、これ、個人的にはあまり好きな曲ではなかったりします。 が、アドリブの出発点としては、官邸の最高レベルの素材と言ってもよくて、ここでもジョシュア・レッドマンが超アップ・テンポを物ともせず、バリバリに最高なソロを披露してくれちゃったりしております。 続くオルガンの人と、ギターの人も、好調。 で、テナーとドラムスと、オルガンとドラムスと、ギターとドラムスとの絡みがあって、で、テーマに戻って、おしまい。 こういうのを聞くと、ジャズって、勢いやな。 そう、思わされますな。

 で、次。  「ベアズ・チューン」 。 作曲者として “L.Taylor” という名前がクレジットされているんっすが、誰? 作った人の正体は不明なんっすが、曲そのものはめっちゃラテンでノリノリだったりして、ウェーーーイ♪ で、ソロ先発はペーターっすな。 ちょっぴりグラント・グリーンっぽいノリだったりもして、ウェーーーイ♪ で、以下、レッドマン、メル・ラインの順でノリノリなソロがフィーチャーされて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 こういうのを聞くと、世の中って、ラテンやな。 そう、思わされますな。 ということで、ラストっす。  「ジーニー」 。 痔ーにーは、ボラギノール♪ そういうアレとは関係がないデューク・ピアソンの名曲なんっすが、いいっすよね、これ。 名曲です。 これまた、ちょっぴりラテンなノリだったりするんっすが、リリカルさと、まじかるタルるートさも兼ね備えていて、秀逸です。 テナー主導のテーマ部に続いて、ソロ・パートはオルガン、ギター、テナーの順で、とまあそんなことで、今日は以上っす。

【総合評価】 出だしはどうなることかと思いましたが、そこから持ち直しましたな。 ジョシュア・レッドマンも巻き返しました。 女郎花はオミナエシだし、で、特に後半のほうが出来がよくて、全般的な印象もよくて、とまあそんなこんなで、オススメ☆


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