BUCKETFUL OF SOUL (PRESTIGE)

TRUDY PITTS & Mr.C (1967/12/20)

BUCKETFUL OF SOUL


【パーソネル】

TRUDY PITTS (org,vo) WILBERT LONGMIRE (g) BILL CARNEY (ds,vo)
【収録曲】

(01-03) BUCKET FULL OF SOUL / MY WALTZ / LOVE FOR SALE
(04-06) SATIN DOLL / THE SHADOW OF YOUR SMILE / RENAISSANCE
(07-09) LIL' DARLIN' / COME DAWN / PLEASE KEEP MY DREAM
【解説】 ( 2017年06月25日更新 / 連載 1,262回 )

 先週の 『ブラタモリ』 名古屋 (後編) でありましたな。 (前編) では、うちの会社の本社の近くの裏道っぽいところが出て来て、微妙に懐かしかったりしたんっすが、今回の舞台の “熱田” も、僕にとっては懐かしいエリアだったりします。 3年間通った専門学校が、この付近だったんっすよね。 名鉄の神宮前という駅を利用しておりました。 ほんの目の前にありながら、ついぞ、足を踏み入れることは無かったんっすけどね、熱田神宮。 当時、神社にはまったく何の関心も無かったりしたんっすよね。 神社と、忍者と、もんじゃ。 もし、生まれ変われるとするなら、断然、 “忍者” やな。 そんなふうに思ってました。 “もんじゃ” に生まれ変わったところで、 「ゲロみたい」 と馬鹿にされるだけで、決して楽しい人生…というか、ゲロ生が送れるとも思えないし、まだ “もんじゅ” に生まれ変わって、ナトリウムでも漏らしているほうがマシなのではなかろうかと。 ま、それはそれで、はた迷惑な話ではあるんっすが、で、残る選択肢は2つ、神社か、忍者。 “神社” に生まれ変わりたいというのは、ちょっと意味不明だし、そこかはとなく柏原芳恵臭が…。 できることなら、生まれ変われるなら、私、こんな可愛いカップになりたい♪ そんな、ワケの分からないことをホザいてましたからね、あの女。 ま、将来の夢が “可愛いカップ” なら、それはそれでいいとは思うんっすが、とか思ったら、2番の歌詞ではいきなり、 「私、春の綺麗な夕日になりたい♪」 とか言い出して、芳恵ってば、すぐに気が変わり過ぎぃ。 神社も、カップも、夕日も、将来のビジョンがまったく見えなかったりするので、となるとやっぱり “忍者” かな? …と、そんな気がするワケでありますが、桑名は “忍者” の本場だったりもしますしね。 そんな話、聞いたことがねぇぞ。 普通、伊賀とか、甲賀とかちゃうん? そう思われるかも知れませんが、 “忍者” と言えば、誰もが頭に思い浮かべるハットリくん。 あれのモデルになった服部半蔵は、実は桑名藩の所属だったりします。 ほれ 。 あ、でも、忍者として有名だったのは初代で、桑名藩にいたのは2代目とか、12代目とかちゃうん? そう言われると、確かにそんな気もするんっすが、しかも肩書きは “忍者” ではなくて “家老” だったりするみたいだし。 何か、今ひとつっすよね、 “家老” って。 年寄り臭いし、すぐに過労死しちゃいそうだし。 十念寺に収容され…って、めっちゃウチの近所で、糞ローカルな話でありますが、寺の分際で “七福神まつり” とかやってる所っすよね。 「ミス桑名と七福神を写す会」 とか。 一度だけ行った参加したことがあるんですが、神、邪魔や! そう思わずにはいられないイベントでありました。 お寺そのものは、トリップアドバイザーにもあるようっすが、 ほれ 。 桑名市の観光スポットで 70軒中 70位。 テラ不人気な寺らんっ!

 とまあそれはそうと、ブラタモの名古屋・熱田編。 なかなか、よかったっすな。 何がよかったかというと、案内人の黄色いおばちゃん先生がよかったな…と。 不細工なんっすが、愛嬌があって、性格もめっちゃ良さそうやな…と。 某・インターネット掲示板では、 「西田尚美をボコボコに殴った感じ」 とか言われてましたけどね。 「もしくは西田尚美とダンディ坂野を足して二で割った感じ…」 とか。 確かに。 似たような黄色いスーツ着てますもんね、ゲッツ。 で、最初の場面は熱田神宮でありました。 優しい〜、森には〜、神話が〜、生きてる〜♪ 名古屋近隣住民なら、間違いなく歌える筈でありますが、えーと、 これ 。 歌・作曲:宇崎竜童だったんっすな、これ。 作詞は阿木燿子。 黄金コンビやん! で、熱田神宮は熱田台地の南の端に建っている…と。 ちなみに、名古屋城は同じ台地の北のハズレである…と。 熱田台地というのは、初めて聞きましたな。 鈴木大地なら知ってたんっすけど。 大地に足を付けて生きて欲しい。 そんな親の願いを蹴って水泳選手になっちゃった親不孝者なんっすが、ま、それでオリンピックで金メダルを取っちゃったんだから、結果オーライなんっすけど。 願いを蹴っただけでなく、水もしっかりと蹴って、バサロ、バサロ。 そんな姿勢が功を奏したようですが、千葉ロッテにも鈴木大地がいて、最近ではそっちのほうが有名になっちゃいましたな。 こちらのほうが大地に足を付けてる感があって、生き方としては正しい気がするんっすが、で、その後、一行は宝物館に行って、宝物を見たりします。 いいっすよね、宝物。 少なくとも、泡沫よりはすぐに消えて無くなりそうではないし、臓物よりはホルモン臭くなかったりするし。 で、どんなお宝が出て来たのかというと、信長と秀吉と家康が何かをしたアレ。 そういった物だったりしたんっすが、あ、緊急地震速報が! …と思ったら、ミシッという揺れが! ちょっとヤバイかも? …と思ったら、すぐに収まってくれたんっすが、長野県南部で震度5強っすかぁ。 最近、このレベルの地震が多いっすなぁ。 岐阜県飛騨地方で震度4だったそうですが、昨日 (6月24日) 、高山に行ってたんっすよね。 ま、その話は来週にでも書くとして、ブラタモの熱田編。 「ひつまぶし」 の名店というのが出てましたな。 匂いだけで終わっちゃったんっすが、 ここ ですな。 蓬莱軒って、名前が中華料理屋っぽいんっすが、明治6年に創業、名古屋の味を守り続け140年。 吉野家比で175%の老舗っすな。 もっとも、牛丼一筋、80年♪ …というのは、僕がまだ、いたいけな少年だった頃によく聞いたフレーズだったりするので、今ではもっと歴史があるのかも知れませんが、 吉野家の歩み 。 1899年に誕生ということは、牛丼一筋、118年。 最近は鰻重とか鰻皿なんかも扱うようになったので、牛丼一筋ではなかったりするんですが、ま、牛丼一筋では、牛肉のスジスジのところを丼にのせられても文句は言えないので、ま、別に一筋でなくてもいいかな…と。 それはそうと 「ひつまぶし」 って、この熱田の蓬莱軒という店の登録商標だったんっすな。 個人的に、鰻を “お茶漬け” にして食いたいとは思わないので、普通に鰻丼や鰻重で、いいじゃん。 そんな気がしないでもないんっすが、で、丼と重箱、どちらのほうがいいかというと、僕は断然、丼派でありますな。 世間では重箱バージョンのほうが高級であるとされているようっすが、重箱の隅にご飯が残って、食いにくいねん!

 ということで、続いては東海道。 地元の桑名ネタ、来たぁぁぁぁぁ♪ 東海道で唯一、熱田と桑名の間だけが陸路ではなくて、海路になっている。 そんなん常識やん。 小学生でも知ってるやん。 そう思い込んだまま、大人になってしまったんですが、意外と知らない大人がいるようで、ちょっとビビります。 距離にして28kmほどあったりするので、通称 「七里の渡し」 。 笹みどりの歌にもなってますぜ。 ほれ 。 地元では 「桑名の殿さん」 と並ぶご当地ソングとして歌い継がれる…こともなく、誰にも知られぬまま闇に埋もれてしまった失敗作だったりするんですが、地味っすもんね、笹みどり。 まだ、五月みどりなら、シャツ黄緑だったんっすけど。 笹とか、パンダ以外は食いつきそうにもないし。 で、東海道に船で海を渡る区間があるというのは、意外と知られていないようなんっすが、もしかして大井川のほうがメジャーだったりするとか? 箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川。 この都々逸があまりにも秀逸だったりしますからね。 どんなに凄くて、でかくて立派な川なんや? そう、長年に渡ってライバル視していたんっすが、実際に行ってみたら、何だか思ってたよりも全然しょぼい川だったりして、ちょっと肩透かし。 こんなん、1対1のタイマンでも余裕で勝てそうなんっすが、しかも、こっちは3本立てだったりしますからね。 木曽川、長良川、揖斐川の木曽三川 (きそさんせん) で参戦すれば、どんな戦でも、そう簡単には負けないぞ…っと。 揖斐川と長良川は桑名の辺りで合流して1つになるので、実際には長島を挟んで、大きな川が2つあるという認識なんっすが、いずれも川幅は1000mクラス。 しかも、河川敷で川幅を稼ぐといった姑息な手段は取らず、その幅で目一杯に水が流れていて、ドーン! こりゃ、とても橋を架ける気にはなりませんな。 まして、出世大名家康くんの時代には、今のようにきっちりと3つの川が堤防で分離されていたワケではなくて、編み目のように川が流れまくっていて、ワヤだったみたいだし。 詳しくは、えーと…、 こちら 。 おお、ワヤやん! 福束輪中とか、高須輪中とか、今でも地名として残っていて、岐阜に勤務している頃はよく排水機場の点検とか整備とかに行ったものでありますが、マジで輪中だったんっすな。 で、宝暦治水。 薩摩藩の人たちには、後世に生きる僕たちも、しっかりと恩義を感じております。 アルムおんじには、何の恩義を感じていないんっすけどね。 口笛はなぜ、遠くまで聞こえるの? そう質問しても、何も答えてくれませんからね、おの爺さん。 そして、明治改修。 後世に生きる僕たちも、ヨハネス・デ・レーケの名前はしっかりと記憶しております。 デ・レーケって、でえれぇ、デ・レーケだでかんわー。 名古屋人もきっと、そのように思っているに違いありません。 名古屋人の言う 「○○だで、かんわ〜」 って、○○だから、アカンのか、いいのか、余所者からすると、今ひとつ判別といない物があったりするんですが、ここでのデ・レーケ評は、褒め讃えているものであると推測されます。 いや、多分。

 とまあそんなことで、先人の努力によって、水害の危機は大幅に改善された次第でありますが、今回のブラタモで衝撃の事実が発覚しました。 濃尾平野は木曽三川から流れていた土砂が、ドシャっと堆積して出来たものである…と。 ま、そうでしょうな。 言われなくても、何となくそんな気がします。 沖積平野ちゅうヤツっすよね? ま、それはそれでいいんっすが、この木曽三川の流れって、ちょっと変じゃないっすかぁ? …という、そんな問い掛けがありました。 え、そっかぁ? 普通に川やと思うけど? 平野の真ん中ではなくて、ずいぶんと西に偏って流れてますよね? あ、言われてみれば確かに。 長野県の山奥、岐阜の奥美濃のほうの山奥、それよりもっと西のほうの山奥。 それぞれ、まったく違った地点から流れ出した3本の川が、何物かに吸い寄せられるように濃尾平野の西の端っこのほうに集結しちゃってますよね。  それは何故かというと、養老断層。 コイツの仕業なんだそうっす。 平野の西の端っこにそういう断層があったりするんですが、そこに向かって地面がズンズンと引っ張り込まれていると。 結果、西側が低くなって、平野全体が傾いてしまっていると。 その結果、低いほうに水が集まってきて、今の川の流れになったと。 おお! めっちゃ目から鱗。 揖斐川と長良川では、水面の高さが違う。 そんな話を聞いたことがあったんっすが、それも地面が傾いているからなんっすな。 絵で言うと、えーと…、 こんな感じ 。 国土交通省中部地方整備局が出している 『もっと、防災博士になろう』 という資料から引っ張ってきたんっすが、防災だけに、サイのキャラなんっすな、この博士。 防災だから、このサイ、防がれちゃうんじゃね? そんな懸念があったりもするんっすが、木曽川と長良川では水位に差があるので、 閘門 なんてのが作られたりもしたんっすな。 小学校の行事で見学に行った記憶があるんっすが、当時の僕は、閘門って、肛門みたいやん♪ そんな感慨しか持たなかったような気が為ないでも無くて、で、大人になってから再訪したりもしたんっすが、その時の感想は、 こちら 。 時は流れて、今では 「う○こ船・善幸丸」 の雄姿も見えなくなってしまいましたが、以前、善幸丸という名前の船の所有者から、うんこ船呼ばわりするとは、何事や! そんな、激しい怒りに満ちたメールが届いたことがあるので、今回は一部を伏せ字にさせて頂きましたが、で、読み返してみたら、何の内容もないレポであるな。 そんな実態が判明したりもしたんっすが、で、ブラタモでは、これらの事実から何を言いたかったのかというと、名古屋は大きな川から離れていて、水害の心配も少なくて、いいよね♪ …と。 ま、家康や名古屋人からすれば、そういうことでいいのかも知れませんが、揖斐川と養老断層の狭間に住んでいる岐阜の海津人や、三重の桑名人にとっては、アカンやん! 水害のほうもアレなんっすが、川の流れが変わっちゃうほど土地が沈みこんでいる養老断層が、いつ、はずみで猛反発しちゃうか、分かったものではありません。 東海・東南海・南海の3連動地震もアレなんっすが、養老断層が暴れちゃう直下型も、怖ぇぇぇぇ…。 今朝の震度2レベルの地震でも、ちょっと怖かったのに、で、ブラタモのほうはこの後、桑名ネタから離れて、どうでもよくなってしまったので、おしまい。

 で、その他の桑名ネタをいくつか。 まずは、北勢線隊ナローレンジャー。 第5話 がアップされましたぜ。 今回は花火大会ネタのようでありますが、下野代先輩、大フィーチャーでありますな。 まったく報われていない気もするんっすが、キュウリの食べ過ぎで、ゲロを吐いちゃうのは、ちょっと…。 ちなみに、ギャル3人組…というか、現役JK2人+おばさん1人の名前は三岐鉄道・北勢線の駅名に因んだものなんっすが、下野代は養老鉄道のほうの駅名でありますな。 大して広くもないのに、4つもの鉄道事業者が乗り入れている桑名って、凄ぇぇぇ! もっとも、北勢線も養老線も、元々は近鉄の一路線だったのが、経営不振で切り捨てられちゃっただけなんっすけど。 ちなみに養老鉄道線は、めっちゃ養老断層に沿って走っているので、万一、営業時間帯に大地震が発生しちゃった場合は、脱線必至。 ま、ほとんど電車が走っていないのが不幸中の幸いと言えるかも知れませんが、何でもいいけど、いずみちゃん、食い過ぎぃ…。 ま、これだけ食っても、ゲロひとつ吐かないのは、もんじゃ焼き泣かせの強者と言ってよさそうなんっすが、で、桑名ネタ・その2。 今度の土曜日 (平成29年6月29日) の 『空から日本を見てみよう』「いなべ〜桑名編」 ですぜ。 今ならチラッと予告編も見れるんっすが、「なばなの里」 のイルミネーションとアイランド富士、それに恐竜の看板の文房具屋っすかぁ。 マルサンが出るなら、ご存命であれば 「しぐれ城」 も映ったであろうに、とっくの昔に取り壊されてしまって、無念。 わりと近くの 「ギロチン工場 鬼頭商店」 は、空から見てもよく分からないだろうし。 ぶっちゃけ、あまり大したところは出ねえな。 そんな予感しか無かったりするんですが、空から見る木曽三川の流れは、なかなかに雄大だったりするので、養老断層や、コーモンなんかにも思いを馳せながら、見てね♪ くもじいの 「いなべ」 のイントネーションが、違和感アリアリだったりするんですが、たまに甲子園に 「いなべ総合」 が出てきた時もそうなんっすが、 「なべ (最初にアクセント) 」 ちゃうっちゅうの!  「いなべ (平坦) 」 やちゅうの! で、東京では来月、 こんなイベント があったりするみたいなので、みんな、 “キッテ” に来ってね♪ とまあそんなこんなで、おしまい。

 ということで、今日はトゥルディー・ピッツっす。 ギャル系オルガン奏者として、シャーリー・スコットに肩を並べる存在…だったりするのかも知れませんが、日本での人気や知名度は雲泥の差。 トゥルディー? 誰でい? そんなふうに思ってしまう江戸っ子もいるかも知れませんが、個人的にはけっこうお気に入り。 何気なく買ってみた これ 、結構、ハマっちゃったんっすよね。 ジャケット写真の見た目がめっちゃ和田アキ子っぽいところが、たまらんっ♪ で、中身のほうも、ちょっとお洒落で、軽めな感じだったりして、たまらんっ♪ ということで、かなり期待を持って、もう1枚ほど仕入れてみることにしたんっすが、 『バケットフル・オブ・ソウル』 。 「バケツ一杯の魂」 っすか。 トゥルディーちゃん単独ではなく、Mr.Cなる人物との双頭コンボな体裁が取られているんすが、 『紹介する素晴らしい〜』 にも参加していたビル・カーネイという人の名前がクレジットされていたりするので、恐らく、このオッサンがMr.Cだったりするのではなかろうかと。 他にもう一人、ギターのウィルバート・ロングマイヤーとかいう人も入っていて、総勢3名。 シンプルなオルガン・トリオでありますな。 で、今日はアレです。 前述の通り、昨日、高山のほうに遊びに行ったりしていたので、あまり時間がありません。 変なフォントで、無駄に書くのが面倒そうなジャケットのほうは、平日の間に仕上げておいたので、その点ではかなり気が楽だったりするんですが、ヤル気のほうはあまりありません。 ということで、今日の後半はいつものように、適当に軽く流しておこうと思うんっすが、とまあそんなことで、では演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 1曲目、アルバム・タイトル曲の 「バケットフル・オブ・ソウル」 。 Mr.Cくんのオリジナルのようっすが、前回のレビューにも、ビル・カーネイのオリジナル3曲も非常に魅力的です。 そのように書かれたりしているので、ちょっと期待していいかも? そんな気がしないでもないんっすが、で、実際に聞いてみたところ、これはアレです。 大当たりっす。 少なくとも、大アサリよりは遥かに魅力的だったりするんですが、ま、僕の場合、魚貝類の類いがあまり好きではなかったりするので、比較の対象としては、かなり低いレベルだったりするんっすけど。 ミディアム・ファストなテンポで軽快にバウンスするアレ。 そういった感じの仕上がりで、タンバリンも入ってたりして、ノリノリ♪ テーマの旋律そのものも、かなり魅力的だったりするんですが、トゥルディーちゃんのソロ、めっちゃイケるやん♪ 出だしこそ、シンプルで落ち着いた風情だったりするんっすが、途中から和音の使い方が、ワオン♪ (←イオン系の店で電子マネー決済中) みたいになってきて、畳みかける感じが、壮絶にタタミイワシ。 高音部から低音部まで、縦横無尽に、ラララむじんくんなフレーズが駆け巡り、で、弾いているうちに収拾が付かなくなってしまったのか、最後はフェイドアウトして、おしまい。 ちゃんと後テーマまで弾いて欲しかったところではありますが、つかみはオーケー。 そう、高く評価することが出来る、群を抜いて抜群な導入ナンバーでありました。 ということで、次。 トゥルディーちゃんのオリジナルで、 「マイ・ワルツ」 。 ミディアム・テンポの3拍子のナンバーなんっすが、何だかちょっと凝った、パンナコッタ。 そんな仕上がりだったりして、作曲の才能でも、和田アキ子を凌駕しちゃっておりますな。 自分で曲を作ったりはしませんからね、アキ子。 恫喝とかは得意そうなんっすけど。 で、演奏のほうはというと、オルガンのソロの出来は、前曲と比較すると、ちょっぴり普通。 その分、続くギターのウィルバート何とか君が頑張ってくれるんっすが、で、その後、もう一度オルガンが登場して、何となくテーマの断片のようなものが登場して、おいまい。 またしても、最後がちょっと有耶無耶な感じになっちゃってますが、ま、何と言うか、知性を感じさせる楽曲であったな…と。

 ということで、次。 歌物ナンバーの 「ラブ・フォー・セイル」 。 エロ系歌謡みたいな楽曲を、ジャズ・オルガン界の和田アキ子がどのように料理するのか、非常に興味が持たれるところでありますが、ラテンのリズムで、速めのテンポで、割と 「いやらしさ」 を感じさせない仕上がりだったりしておりますな。 歌詞に関して、詳しくは ここ 参照。 新鮮でまだ傷んでいない恋、ほんのちょっとしか汚れていない恋。 いいっすな。買う、買う。 めっちゃ買う! 思わず、そう言いたくなっちゃいますが、本当の恋以外はね。 この一節に、一節太郎の心を見た思いでありますが、で、演奏のほうはというと、軽快なテーマの後、オルガン、ギター、再びオルガンの順で、割と充実したソロがフィーチャーされて、でもって、割としっかりテーマに戻って、おしまい。 勢いで 「恋」 を買っちゃいそうな、そんな仕上がりでありました。 で、次。 歌物ナンバーの 「サテン・ドール」 。 ちょっと意表を突かれて、歌入りだったりするんですが、ま、歌物なので歌が入っていたとしても、さほど不思議ではないんっすが、トゥルディーだけでなく、Mr.Cまで歌っちゃっているのは、ちょっとどうかと。 こういう趣向であるところから、双頭コンボな体裁が取られているんだと思うんっすが、個人的に、このオッサンの歌いっぷりが生理的に駄目だったりして、うーん…。 ちなみに歌詞は こんな感じ みたいっすが、性悪な仔猫ちゃんとか、マジ勘弁して欲しいッス…。 テレフォンナンバー、うんちゃら、かんちゃら。 そんな歌詞が聞き取れるんっすが、ただひたすら、オッサンがウゼぇ…。 ということで、次。  「ザ・シャドウ・オブ・ユア。スマイル」 。 「いそしぎ」 という邦題で知られる、個人的にけっこう好きな曲だったりするんっすが、あろうことか、またしても歌入りっすかぁ。 論じるに足りない。 そう思わずにはいらないので、次。  「ルネッサンス」 。 髭男爵っすかね? 素性が不明な曲だったりするんっすが、ボサノバっぽいというか、バカラックっぽいというか、そういう感じのアレだったりして、めっちゃ日本人ウケしそうな楽曲だったりして、とっても良好っす。 変な歌も出て来ないし。 時々、音飛びしちゃうのが唯一の欠点だったりするんっすが、ま、それは僕が買った中古CDだけの問題だと思うし。 …とか言ってるうちに演奏のほうは終わっちゃったんですが、ごく短い、ほんのちょっとした小さなプチ小品であった模様で、ま、あっさりしていて、たまにはこういうのも、いいかな? …と。

 で、次。 「リル・ダーリン」 。 歌物ナンバーっす。 で、歌入りっす。 論外っす。 ただひたすら、キモイっす。 ということで、次。  「カム・ドーン」 。 トゥルディーのオリジナルで、スローなバラードっす。 夜明けを彷彿させる幻想的な仕上がりで、オルガン = 泥臭い。 そんな既成概念を心底から崩してくれる、そういったアレだったりして、イケるやん! ということで、ラストっす。 ビル・カーネイのオリジナルで、 「プリーズ・キープ・マイ・ドリーム」 。 このオッサンの歌声にも、次第に慣れてきつつあるような気がしないでもないんっすが、やっぱり余計っすなぁ…。 とまあそんなことで、今日のところは、以上っす。

【総合評価】 Mr.Cは、いらなかったな…と。 余計だったな…と。 いや、別にいてくれてもいいんっすが、大人しく、タイコを叩くだけの係に専念して欲しかったな…と。 歌無しの5曲の出来が素晴らしいだけに、何とも勿体ない結果に終わっちゃってますが、でもまあ、点数を計算すると、8÷5で、55.5点。 資格試験なんかだと、惜しいところで不合格っすな。 せめて、歌入りを3曲に抑えてくれていれば…。 タイコが叩ける、作曲だって出来ちゃう。 おまけに、歌までも。 余計な欲を出すな! そう、Mr.Cを叱責したくなっちゃう、そんな1枚でありました。


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