CONTRASTS (BLUE NOTE)

LARRY YOUNG (1967/9/18)

CONTRASTS


【パーソネル】

HANK WHITE (flh) <#1,2,5,6> TYRONE WASHINGTON (ts) <#1,2,5,6> HERBERT MORGAN (ts) <#1,2,5,6>
EDDIE WRIGHT (g) <#1,4> LARRY YOUNG (org) EDWARD GLADDEN (ds)
STACEY EDWARDS (conga) <#1,2,6> ALTHEA YOUNG (vo) <#4>
【収録曲】

(01-03) MAJESTIC SOUL / EVENING / MAJOR AFFAIR
(04-06) WILD IS THE WIND / TENDER FEELINGS / MEANS HAPPINESS
【解説】 ( 2017年07月02日更新 / 連載 1,263回 )

 飛騨高山に行って来ました。 高山には何度か行ったことがあるので、ぶっちゃけ、さほどソソられるものはなかったりするんっすが、会社の慰安旅行なので、ま、いっかぁ…と。 家でダラダラしているよりは遙かにマシだし、とりあえず、昼飯を食わせて貰えるのが楽しみだったりするし。 で、飛騨古川のほうにも立ち寄ったりするようです。 ぶっちゃけ、古川にも一度だけ行ったことがあるので、安倍川ほどにはソソられなかったりするんっすが、美味しいっすよね、安倍川餅。 餅菓子は桑名の安永餅が一番やろ? で、2番手は 「餅太郎」 やろ? そんなふうに思っている僕でありますが、で、銅メダルの座を山梨の 「信玄餅」 と、静岡の 「安倍川餅」 とで争うという、そんな構図だったりするんっすが、あ、でも、広島の 「川通り餅」 のほうがいいかも? で、福井の 「羽二重餅」 も捨てがたいかも? ぶっちゃけ、安永餅は地元贔屓で最上位にゴリ押ししているだけで、客観的に見れば、7位くらいに入賞出来れば、いいところかも? そんな気がしないでもないんっすが、基本的にアンコ系の餅よりも、きな粉系のほうが好きなんっすよね。 もしくは、何も入ってない系。 先ほどの例で言うと 「羽二重餅」 とか。 こどもの日のおやつも柏餅より断然、ちまき派だったし、で、何の話でしたっけ? 古川よりも、安倍川のほうが好きっ♪ あ、でも、古川でも、鮭皮よりはぜんぜんマシだよな。 そんな気もするんっすが、鮭に限らず、魚の皮って、あまり好きではなかったりするんっすよね。 みんな皮をはがれて、カワハギになっちまえばエエんや。 そんなふうに思ったりもするんっすが、とまあそんなことで、飛騨高山と古川の旅、まあまあ楽しみかな? …と。

 僕の勤務先は津にあるので、基本、そこが集合場所になるんっすが、伊賀のほうから通っている人もいたりして、途中の 関ドライブイン からバスに乗り込むことも可。 そんな救済措置が取られていたりします。  忍者ドライブイン 。 こんなのもあったりするんっすな。 25年ほど前は普通に上野ドライブインという名前だったんっすが、上野市が伊賀と合併して伊賀市になっちゃったので、忍者人気にあやかろう感が半端ない、こんな名前に改名しちゃったようっすが、忍にゃん、微妙…。 フードメニューの “人気BEST1” は 「伊賀牛汁定食」 のようですが、25年ほど前、仕事で上野によく行ってた頃にはこんなん、聞いたこともなかった気がするんっすが、いつの間にやら “牛汁” が伊賀を牛耳るようになってしまったんっすな。 えーと、 これ っすか。 最近のB級グルメとか、ご当地グルメの類いって、大抵、こんな感じのどうでもいい “五か条” みたいなのがあったりするんっすよね。 というか、これ、伊賀でも上野でもなく、名張のご当地グルメなんっすな。 地元では赤目四十八滝で、全国的には名張毒ぶどう酒事件で有名な地なんっすが、牛汁、普通に美味そうではあるんっすけど。 要はこれ、豚汁の豚ではなくて牛系で、味噌味ではなくて醤油味系のアレなんっすよね? ま、今回 “忍ドラ” に立ち寄るワケではないので、どうでもいい話ではあるんっすが、で、一方の “関ドラ” 。 去年のように行き先が京都方面とかであれば、桑名の住民がここからバスに乗るのにヤブサカではないんっすが、高山方面となると話は別。 目的地とは反対の方向に走って、また戻る。 そんな格好になってしまって、無駄やん! 嫌やん! 同じく桑名在住の某支店長は東名阪の大山田PAで拾って貰う所存のようですが、よんどころのない事情により、僕は独自の行動を取ることにしました。 岐阜羽島駅で拾って貰うというのがベストなんっすが、その旨を申し出てみたところ、即行で却下されちゃったので、次善の策として 河川環境楽園 。 ここは川島PAと一体化していて、高速道路からも一般道からも、どちらからでも入れるし、上り線と下り線の行き来も自由だと思われるし、暇つぶしスポットにも事欠かないし、水族館とかもあるから朝から夕方まで車を止めておいても不自然ではないし、エエやん♪ …と。 唯一、家から離れすぎているのが欠点なんっすが、ま、高山までの通り道やから、エエやん! なんで、わざわざこんなとことから? そう、めっちゃ不審がられてしまいましたが、ま、色々と思うところがあったりして、アカンのか? そう、開き直ることにして、とまあそんなことで、当日っす。

 バスは津の会社を8時に出発。 僕は毎日、会社に行く時と同じ7時過ぎに家を出ることにしました。 もっとゆっくり出発しても余裕で間に合うに違いないんっすが、ワクワクして、家でじっとしていられなかったので、早めに出ちゃおうと。 朝の5時くらいには目が覚めちゃったし。 結果、8時くらいには川島PAに着いてしまったんっすが、ま、暇つぶしスポットにも事欠かないしぃ。 …とか思っていたら、売店とか以外は営業開始が9時半からだったので、めっちゃ暇を持て余してしまったんっすが、ちなみにここはPAの駐車場と、ハイウェイオアシスの駐車場が別になっていたりします。 オアシスのほうが断然広いので、長時間こっそり止めておくなら、断然こっちのほうがいいんっすが、夜間は閉鎖されちゃうので、注意が必要。 今の時期だと利用出来るのは8時半から20時くらいまでっすかね? 8時過ぎには開門したので、閉まる時間もちょっとくらいは猶予があるかも知れませんが、で、ちょっと心配していた下り線 (高山・富山方面) と、上り線 (一宮・名古屋方面) との歩きでの行き来は、超余裕。 ここをチョイスした僕の選択はまったく間違ってなかったよ! 大正解だったよ! そう、声高らかに勝利宣言したいところでありますが、長らく岐阜営業所に勤務していて、この辺りの事情を熟知しちゃっている僕の土地勘に乾杯♪ …ということで、塩サバ物産 (仮名) 御一行様と合流して、いざ、高山目指して、ゴー! 大型の観光バスを1台チャーターして、参加者は20名程度。 2列分を1人で独占出来るので、余裕でありますな。 後ろのほうはサロン席になっていて、そこそこ地味に盛り上がっているようではありますが、最後に乗り込んだ僕にはいちばん前の席しか空いてなかったりして、盛り上がろうとする気など、端から皆無だったりする僕にとっては、むしろ好都合でありました。 カラオケとか、こういう バスレク とかも開催されないし、基本、ガイドさんも呆れちゃうほど、お静かな御一行だったりするんっすよね、ウチの会社。 でなければ、適当に理由をつけて、行事を欠席する道を選ぶところなんっすが、その点では気楽だったりします。

 バスにのっておやくそく〜(ゴーゴー)♪
 バスでは座っていましょう〜(3.2.1)♪
 「ラジャー」♪

 こんなの歌わされるとか、耐えられん…。 何年か前のゴールデンウィークに、家の近くのハウジングセンターへ何気なく 「小島よしおショー」 を見に行ったら、みんなで 「ごぼうのうた」 を歌わされたりしたんっすが、GO!GO!GO!GO!GO!GO!ごぼう! 僕の中で何かが吹っ切れてしまったんっすが、で、バスは順調に高山に到着…と思ったら、今ひとつ順調ではなさげである事が判明してしまいました。 予定の到着時間よりも、ちょっと遅れている…と。 え、マジっすか? 僕が乗り込んでからは渋滞もなく、極めて快調に走っているように思えたんっすが、もしかしたら僕が川島PAから乗り込むこと自体が想定外で、それで余計に時間を取られちゃったとか? だとすれば、想定が甘い! そう断言せざるを得ませんが、このままでは予定通りに行程を進めることは難しい。 高山に着いたら、とりあえず昼飯を食って、その後、古い町並みとかを散策して、それから古川に移動して、おこし太鼓の何とかみたいなところで楽しむ。 そういったプランだったようですが、高山の散策か、古川か、どちらかを諦めないと、無理っぽい。 そういう状況に陥っているっぽいっす。 個人的に、高山のほうは何回か行ったことがあるけど、古川のほうは1回だけだし、高山のほうは飯を食うところから見所エリアまで、片道15分くらい歩かなければならないみたいで面倒なので、古川のほうがいいな…と。 幹事のジャパネットくん (仮名) 、もしくはエアバッグくん (仮名) は、 「じゃ、多数決で…」 とか言ってウロウロしているけど、後ろのほうの席は誰も聞いてやしないし、別にどこに行こうと、どうだっていいと思っているに違いないし、ここは職権で “古川” に決めるべきやな! そうするべきやな! そんなふうに心の中で思っていたりしたんっすが、僕の声なき声は聞き入れられずに、何となく、古川は諦めて、高山の散策に時間を割く。 そっちの方向で決まってしまいました。 ああん…。 どうやら、おこし太鼓の何とかみたいなところで楽しむというプランに、今ひとつ楽しみを見いだせなかったのが敗因のようでありますが、ま、確かに僕も、それは別にどうでもいいな。 そんな気がしていたので、ま、別にどっちでもいいかぁ…と。 そんなことより、とりあえず、飯、飯!

 ということで、 ひだホテルプラザ に到着〜。 めっちゃ期待していた昼飯は、思っていたほど豪華ではなかったんっすが、ま、飛騨牛の朴葉味噌焼きがあったから、65点で、何とか合格かな…と。 で、その後、市内の散策。 じっくり見て回るには時間が足りないんだけど、ザクッと見て回るだけだと、めっちゃ暇を持て余す。 そういった、何とも中途半端な持ち時間が与えられたんっすが、とりあえず、朝市が開催されるんだけど、今はもう昼を過ぎているから何も開催されていない閑散とした川沿いの道を歩いて、いわゆる “古い町並み” を散策して、赤い橋を渡って、時間が余ったので地味な喫茶店に入ってコーヒーを飲んで、でもって、国分寺を除いて、おしまい。 で、その成果の程は、こちら。


< 高山散策 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

  “古い町並み” は人が多くて、まともに写真を撮れないし、前に来た時から基本的に何も変わっていないような気がするし、端からあまり多くは期待していなかったんだけど、ま、こんなもんかな…と。 古川まで行く時間が無くなった件に関して、某・オネーサン社員から、 「アンタが変なとこからバスに乗ったから、時間が無くなっちゃんちゃうん?」 とか言われちゃいましたが、あ、でも、みんなめっちゃ川島でトイレに行ってたやん! その後も、めっちゃトイレ休憩で止まりまくってたやん! 原因は僕の我が儘ではなく、酔っ払いの頻尿にあることは間違いないっすが、とまあそんなこんなで、とっても楽しかった高山の旅は、おしまい。 あとはもう、ただひたすら帰るだけなんっすが、帰りのバスでは我が社で唯一の “余興” と言えるビンゴ大会が地味に開催されたりして、で、2時間くらいで川島PAに到着〜。 津チームは、ここから更に2時間ほどかかっちゃうようっすが、お疲れ様な事でございますな。 僕はここで、さっさとおさらばしちゃいますぜ。 バスはハイウェイオアシスのほうではなく、パーキングエリアのほうの駐車場に止まって、そこで下ろされそうになったので、 「あ、もうちょっと先のハイウェイオアシスのほうまで行って貰えると助かるんすけど…」 。 そう、ボソボソと主張してみたんっすが、特に返答はなく、 「あ、無理っすか…」 。 仕方なく、そこで降りることにしました。  「さばクン(仮名)が変なとこでバスを降りたから、帰りが遅くなったやん!」 とか、後でネチネチ言われたりしてもアレだし。 結果、どう見ても車道やろ? そう思わずにはいられないところを歩かされる羽目になったんっすが、 ここ のいちばん下のところに、クルマのみ、上り線から下り線へ行き来が可能です。徒歩での上下線の行き来は出来ません。 そう書かれているのは、こういう意味だったんっすな。 ま、歩いて行けないことは無いんっすが、もしクルマに跳ねられたとしても文句は言えない…みたいな。 ハイウェイオアシスのほうの駐車場からなら余裕だったのに、三重交通のバスの運転手が無知なのか、あるいは僕への嫌がらせなのか。 ま、何とか下り線側の駐車場に戻ることは出来たし、ここをチョイスした僕の選択はまったく間違ってなかったよ! それが証拠に、こうして園内を散策して楽しむことだって出来るよ! …ということで、ちょっとだけ 河川環境楽園 を覗いてみることにしました。 朝早く着いた時にはまだ空いてなくて、無念だったし。


< 河川環境楽園 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 幼女が水遊びとかしていて、めっちゃ楽しい♪ ま、僕はそんなものにはまったく興味が無かったりするので、その光景をカメラに収めるのは自粛しちゃったんっすが、自分の目にしっかり焼き付けて…と。 この公園、他にも前述の通り、淡水魚専門ながら、一応はちゃんとしてるっぽい水族館があったりするし、観覧車で周囲の景色だって眺められるし、 馬喰一代 だってあるし、ちなみにこの店、 「馬を食う」 と自称しておきながら、馬ではなくて、飛騨牛を食わせる店だったりするんっすが、わざわざ高山まで行かなくても、ここで一日遊んでたほうがよかったんじゃね? そんな気がしないでもありません。 ここだけでは物足りないというのなら、犬山城と明治村を追加するとか。 幹事のジャパネットくん (仮名) は、文句ばっかり言われて、その割に、得られるものはまったく何も無かったりして、お疲れ様としか言いようがないんっすが、もうちょっと行程を詰めたほうがよかったんじゃね? そう思わずにはいられなくて、でもまあ、こうして1回分のネタになったことだし、で、ちなみに、来年だか再来年だかは、塩サバ物産 (仮名) の創立何十年記念だかで、全社をあげて九州に行くらしい…という、出所不明な不確かな情報が。 福岡と長崎と指宿に行くらしいんっすが、指宿って、どこっすか? 九州っすか? 新幹線なら、ま、行けなくもないかな。 そんな気がしないでもないんっすが、まさか川島PAからバスで…とか、そんな無謀なプランじゃないでしょうな? ま、それなりに楽しみではありますな、指宿。 少なくとも “かにすき” よりはソソられるものがあるんっすが、カニ、好きじゃないんっすよね、あんまり。 福岡は、あまり見るところが無さそうな気がするんっすが、太宰府とか行くんっすかね? お土産に 梅ヶ枝餅 を買わねば! 見た感じ、長くなくて丸い安永餅みたいで、ソソられ度合いは7位入賞程度に思えるんっすが、で、長崎ではカステラを買わねば! リンガーハットで “ちゃんぽん” も食わねば! 個人的には “皿うどん” のほうが好きだったりするんっすが、で、指宿は何が名物なんっすかね? んーと 「温たまらん丼」 ? 何か、温まらなさそうな感じが、たまらんっ♪ 指宿って、性格のいいブス好きの僕にとっては、いいブス好きな指宿感が半端なかったりして、今から楽しみになって来ちゃいましたが、でもまあ、来年か再来年かの話で、今からワクワクしたり、朝の5時に目を覚ましたりしていても仕方がないし、で、とりあえず今日のところは、おしまい。

 ということで、今日はラリー・ヤングっす。 あまり多くは期待が持てそうにもないんっすが、ぶっちゃけ、この人って 『ユニティ』 の一発屋っすよね。 アルバム冒頭の 「ゾルタン」 で、バルタン星人好きの僕は大いに心を揺り動かされて、 以後、熱心なラリヤン・ファンになった次第なんっすが、それ以来、アレを超える感動には巡り会えないまま、今日に至ってしまっております。 初期のプレスティッジ盤は普通のオルガン・ジャズっぽくて、アーシーで泥臭くて、都会派アーバンな僕の趣向にはそぐわないし、後期のブルーノート盤は斬新で先鋭的で、フリー自由で、ワケが分からなさすぎて、保守派の僕にはついて行けなかったりするし、もうちょっとこう、いい感じにモーダルで、適度に新主流派な “中間” な感じのヤツは作れんのか、ああん!? そう、文句を言いたくなってしまいます。 で、今回は 「コントラスツ」 というアルバムを取り上げてみたいと思うんっすが、1967年のブルーノート盤で、明らかに後者の範疇に属する作風であるものと推測されますな。 9月18日の録音ということは、コルトレーンが死んじゃって、2ヶ月後くらいっすか。 “オルガンのコルトレーン” の異名を持つラリ・ヤンとしても、心に期するものがあったに違いありません。 ま、周囲が勝手にレッテル貼りをしただけで、本人は別に何とも思っていなかったり、むしろ、ちょっと迷惑に感じたりしている可能性もあるんっすが、そもそもコルトレーンって、ちょっぴりコールテンのズボンみたいで、何かオッサン臭かったりするし。 今のヤングな若者は、そうは言わないんでしたっけ? コールテンじゃなくて、コーデュロイ? ローマ字入力、しにくいんじゃあ! そう、文句を言いたくなっちゃいますが、そもそも、ズボンじゃなくて、パンツっすか? ズボンがパンツなら、あのパンツのほうはどうすんねん? なら、半ズボンも、半パンツとか言うんか? んなもん、ちょっぴり “アンパンチ” みたいやんけ! 言いたいことは山ほどあるんっすが、で、このアルバム、参加メンバーがちょっと微妙でありますな。 僕的に名前を知ってるのは、テナーのタイロン・ワシントンくらい。 その他、もう一人、ハーバード・モーガンというテナー奏者と、フリューゲルホーンを吹くハンク・ホワイトという人が入って、3管編成になっていたりするんっすが、でもって、ギターがエディ・ライトで、ドラムスがエディ・グラッデン。 曲によってはコンガやボーカルの人も追加される模様でありまして、何だか無駄に喧しくなっていそうな気配が濃厚でありますなぁ。 とまあそんなことで、では1曲目から聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずはヤング君のオリジナルで、 「マジェスティック・ソウル」 。 UFOの特番で、よく “マジェスティック12” という集団が出てくることがあるんっすが、えーと、 これ 。  『UFO事件簿』 って、唐沢俊一が盗用したところでしたっけ? ちなみに、うちもパクられたみたいなんっすけどね。 詳しくは ここ 。 おお、懐かしいっすなぁ。 僕としては唐沢クンに引用して貰えて、めっちゃ光栄だったりするんっすが、飲尿フェチの心情はまったく理解出来ないものの、他人様のサイトを勝手に引用したくなる気持ちは痛いほどわかります。 で、えーと、マジェスティック。 どういう意味なのかと思ったら、威厳のある、荘厳な、堂々とした、雄大な。 “威厳12” みたいな感じなんっすかね、 “MJ-12” って。 で、一方、ヤング君の 「威厳魂」 はというと、ステイシー・エドワーズのコンガを加えたリズミックなバックの上にメンバーのソロが炸裂! ハード・バップの枠をはるかに乗り越えて繰りひろげられる、時代のエネルギーがいっぱいに発散されてゆくような演奏。 それはまさに何ものでもない、ラリー・ヤングのコンセプトに塗りたくられたものだ。 そういうアレだったりしております。 岡崎正通クンが書いた日本語ライナーを無断で勝手に引用したんじゃね? そんな疑念を持たれるかも知れませんが、ま、敢えて否定はしません。 というか、否定のしようが無いんっすが、確かにラリ・ヤン臭が濃厚な作風でありますな。 モーダルなオルガンをバックに、メンバーのソロが炸裂! 確かにそんな感じだったりして、ちなみにアドリブ・パートはテナー (←2人のうちのどっちか) 、フリュゲホン、ギター、テナー(←もう1人のほう)、オルガンの順なんっすが、特にテナーの2人がアバンギャルド過ぎて、保守派な僕は到底、ついていけません。 リーダーのそれは、まだ何とか耐えられるレベルだったりするんですが、最後は各自が好き勝手に暴れまくる集団即行演奏の場と化して、とまあそんなこんなで、おしまい。 この後もずっとこの調子なのかと思うと、先が思いやられますなぁ…。

 で、次。 同じくヤング君のオリジナルで、 「イブニング」 。 軽いボサ・ロックのビートをもっているものの、ゆっくりしたテーマ・メロディの流れがタイトルどおり、都会の夕暮れの哀感のようなものを描き出す。 そういうアレだったりしております。 さっきのと比較すると、まだ聞きやすいほうの類いだったりするんですが、ボサノバのリズムって、マジ有能っすな。 ソロ先発はテナーの人 (その1) なんっすが、ま、わりと大丈夫な部類ではあるな…と。 続くフリュゲの人は割とオーソドックスなスタイルの持ち主だし、個人的にこの楽器の音、けっこう好きだったりします。 各自、ソロの区切りにテーマの断片のようなものを組み込んで、その部分だけが管楽器の合奏になるという演出が施されているんっすが、で、以下、テナーの人 (その2) 、オルガンの順で各自が見せ場を披露して、でもって、テーマに戻って、おしまい。 この後もずっとこの調子なのかと思ったら、ちょっとはマシになって、イケるやん! で、次。 またまたヤング君のオリジナルで、 「メジャー・アフェア」 。 これはアレっす。 オルガンとドラムスのデュオです。 日本語ライナーで岡崎クンも書いておりますが、例の 『ユニティ』 にも、ドラムスのエルビン・ジョーンズとの一騎打ちなヤツがありましたよね。 こっちバージョンはタイコの担当がエディ・グラッデンで、力不足過ぎじゃね? そんなふうに思われるかも知れませんが、なかなかどうして。 まずまず健闘してるよね? そんなふうに高く評価していいのではなかろうかと。 無駄に長引かせるのではなく、適当なところでフェードアウトしておしまい。 そんな、割とあっさりした作りであるところも好感が持てますな。 …と、そのように評価していいのではなかろうかと。

 ということで、次。  「ワイルド・ウィズ・ザ・ウインド」 。 本アルバムで唯一のスタンダード・ナンバーで、アルセア・ヤングのボーカルがフィーチャーされております。 この人はどうやら、ラリー君の嫁のようでありますが、何となく、アセロラドリンクが好きなヤング・ギャル。 そんなイメージがあったりしますな。 ヤングなのか、それ相応なのか、写真がないので何とも判断が付きませんが、歌声を聞いた限り、オッサンでないのは確かなようです。 物静かなバラードで、バックのオルガンが何ともミステリアスなムードを醸し出していたりするんっすが、基本、夫婦水入らずな感じで、終盤になってドラムスとギターの人がちょっぴり覗きに入って、でもって、おしまい。 全般的に、今ひとつ盛り上がりに欠けるような気がしないでもなくて、ま、これは家族サービスの一環のようなものだと割り切って、生温かい目で見守るしかありません。 で、次。 タイロン・ワシントンが本セッションの為に書き下ろしたらしい 「テンダー・フィーリングス」 。 この人はアレっす。 ブルーノートに自分のリーダー作を残していたりしますよね。 えーと、 これ 。 「爵士楽株式会社」の忘年会って、また随分と懐かしいネタでありますな。 で、アルバムの出来のほうはというと、なかなかの上出来であったな。 そのように記憶しているんっすが、で、このタイロン君に興味を持つようになって、他のアルバムにも手を出してみたところ、ワイルドというか、前衛的というか、自由というか、フリーというか、ワヤというか、何だかよく分からん作風に走ってしまっていたりして、ラリー・ヤングと似たような道の踏み間違いをしてしまったな。 そんな感慨に耽った記憶があったりするんですが、この時点ではまだわりと大丈夫だったりして、この曲も、ちょっぴりハード・バップの残り香のようなものを感じさせる、そういうアレになっていたりします。 3管の重厚なアンサンブルによるテーマに続いて、まずラリー・ヤングのオルガン・ソロが登場。 何というか、 『ユニティ』 っぽくて、イケるやん♪ 途中、管楽器軍団が絡むパートもあったりして、で、ソロ2番手は、おそらく作曲者のタイロン・ワシントン。 モーダルで、前衛的で、自由で、フリーで、ちょっぴりワヤではあるんっすが、何とか耐えられるギリギリのレベルは保たれていて、個人的には、イケるやん♪ …と。 で、その後、オルガンが再登場して、斎藤一 (さいとうはじめ) なフレーズを連発。 新撰組にいた、ミスタースポックみたいな好青年っすよね、斎藤一。 これ 。 実はこれ、ハジメちゃん本人ではなくて、親戚だか、従兄弟だか、糸コンニャクだかであるという説もあるようっすが、ま、そんなこんなで、テーマに戻って、おしまい。 個人的には、十分アリかな? そう、評価していいような気がしないでもない、そういったアレでありました。

 ということで、ラストっす。  「ミーンズ・ハピネス」 。 ヤング君のオリジナルで、ジョン・コルトレーンの音楽などにも通じるものを感じさせるスピリチュアルなナンバーである。 メンバーたちが一丸となって繰りひろげられる集団即興演奏。 そのエモーション溢れる響きが、とても素晴らしい。 そのように岡崎クンが書いているので、ちょっと身構えてしまったんっすが、確かにコレはアレっすな。 コレクティブ・インプロビゼーションっすな。 略して、コレプロ。 ちょっぴり、パルナス・ピロシキの “パルピロ” みたいで可愛いんっすが、中身のほうはぜんぜん可愛くはなくて、すこぶるハード。 で、普通に面白くもなかったりするんっすが、ま、わりとあっさり終わってくれるので、我慢出来ないほど苦痛というワケでもなくて、とまあそんなこんなで、今日のところは以上っす。

【総合評価】 ま、何とか想定出来る範囲内のワケわからなさだし、ラリ・ヤンらしさは存分に堪能出来るし、決して万人にお薦めはしませんが、犯人は隠避で、杏仁は豆腐で、とまあ、そのように評価していいのではないかという気がしないでもない、そんなアレでありました。


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