JEALOUSY (SOMETHIN'ELSE)

寺 井 尚 子 (2007)

JEALOUSY


【パーソネル】

寺井尚子 (vln) 北島直樹 (p) 横山涼一 (b) 中沢剛 (ds)
【収録曲】

(01-03) JEALOUSY / AFRO BLUE / BLUE BOLERO
(04-06) CRESCENT MOON / DAY AND DAY / AMAZING GRACE
(07-08) HAPPY DIXIELAND / HUSH-A-BYE
(09-10) ME , MY FRIEND / WHAT GAME SHALL WE PLAY TODAY

【解説】 ( 2017年09月10日更新 / 連載 1,271回 )

 甲子園へ高校野球を見に行きました。 今さら感が半端なかったりするんっすが、写真も何枚か撮ってあるし、他にネタもないし、ま、いっかぁ…と。 いつ行ったのかと言うと、8月11日。 この日 でありますな。 当初の予定ではクソ地味な3試合日になる筈だったのが、雨で順延になって、このカードになっちゃったという。 「山の日」 で祝日だし、世間では盆休みが始まるタイミングだったりもするし、めちゃ混みすること、必至。 2年前、清宮フィーバー (笑) で、並んでいる間に内野席が売り切れてしまって、外野での観戦を余儀なくされた事があるんっすが、入場無料なだけあって、椅子は超絶にチャチいし、直射日光がモロで半端なくクソ暑いし、熱射病でバタバタと人が倒れまくるしで、ちょっとした修羅場でありましたな。 もう2度とあんなツライ思いはしたくないので、朝の5時過ぎくらいに球場に行くことにしたんっすが、既に長蛇の列。 バックネット裏は無理そうなので、一塁側内野席にターゲットを変更して、何とか席を確保することが出来たんっすが、始発の電車が駅に着いた頃には、既に満員札止めになっちゃってたという。 この日、勝ち上がったチームのどこかが優勝するよな? 誰もがそう思っていた超豪華なラインナップで、強豪、名門、目白押し (ただし、 「米子松蔭」 は除く) 。 結果的に、この中で広陵が最後まで勝ち残ったんっすが、決勝ではボロ負けしちゃったし、前評判なんて、まったくアテにならないものでありますなぁ…。 で、今やってる 「U−18野球W杯」 とやらも、さっぱりっすなぁ…。 清宮、清宮、うるせぇんじゃあ! 何か、顔がムカツクんじゃあ! しゃべり方も、生理的に受け付けないんじゃあ! 今年の夏は甲子園に出て来なくて、心の底から清々したものでありますが、とって変わって、広陵の中村クン、大活躍でありましたなぁ。 僕が見た試合でもホームランを2本、かっ飛ばしてくれましたが、ま、この当時はまだ全然注目されてなくて、普通に地味だったんっすけど。 というか、ホームラン、多過ぎぃ! …でしたよね、今年の大会。 この日だけでも10本近くは見たような? 調べてみたら、第1試合だけで4本、4試合で8本も打ってたみたいっすが、で、ピッチャーのほうも、めっちゃたくさん出て来たような気がします。 こちらのほうも調べてみたら、8チームで総計24人。 横浜高校なんか、何故だかエースを最後の最後まで温存して、塩原クンというのが先発したんっすが、いきなり、パカパカ点を取られておりましたなぁ。 制球が乱れまくって、地元では “塩原の乱” とか言われている模様…。 ヨコハマ、思ったよりもぜんぜん大したことなかったっすなぁ。 それに比べて、秀岳館、強ぇぇぇぇ! こりゃ、優勝あるかも? そんなふうに思っていたら、次の試合では広陵に完敗してしまって、いやあ、僕の見立てというのも、まったくアテにならないものでありますなぁ…。 で、中身のほうは今さらなので、適当に写真を5枚ほど。


< 高校野球 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 何故だか秀岳館−横浜の試合が80%を占める結果となりましたが、第3試合とかになると、写真を撮るのも面倒になって来ちゃうしぃ。 場所を移動しないから、同じ構図ばかりになっちゃいますしね。 この試合で記憶に残っているのと言えば、秀岳館の1番バッターが竹輪クンだったなぁ。 …と。 “ちくわ” ではなくて、 “たけわ” と読むようっすが、 竹輪 。 全国人数、およそ120人。 おお、レア物やん! 秀岳館高校の監督の “鍛治舎” というのも、かなりアレだと思うんっすが、 鍛治舎 。 全国人数、およそ30人。 おお。 1/4竹輪相当やんっ! 竹輪を半分に切って磯辺揚げにするとういうのは、理に適った調理法だと思うんっすが、1/4竹輪は、ちょっとセコ過ぎませんかね? あ、でも、穴にキュウリとか、チーズを詰めるんだっから、4等分がちょうどいいかも? ここ を見ても、そうなってますよね。 というか、これ、わざわざレシピを載せるようなもんか? …という気がしないでもないんっすが、竹輪 (ちくわ) は、魚肉のすり身を竹など棒に巻きつけて焼いたもの、または蒸した加工食品であり、魚肉練り製品の一つである。 串を抜くと筒状になり、竹の切り口に似ているためこの名が付いた。 ということで、竹輪の蘊蓄は、以上っす。 あ、桐生祥秀クン、100mで日本人初の9秒台、おめでとぉ♪ 清宮ほどではないものの、ちょっぴりムカツク顔であるな。 そんなふうに思っていたこともあるんっすが、近年、嫌悪感はほぼ無くなりました。 ただ、9秒台を出したのが日本学生対校選手権というのが、ちょっとアレっすよね。 タイムとか、ちゃんと計ってるんっすかね? 何か、用務員のオッサンがホームセンターで買ったストップウォッチで、ピッピッ♪ そんなイメージしか沸いてこなかったりするんっすが、とまあそんなこんなで、高校野球に関しては、以上っす。 あ、超格下だと思われていた 米子松蔭、意外と健闘しましたな。 大阪桐蔭との “蔭蔭対決” で2桁取られなかったし、1点は取ったし。 で、超地味ながら、10月には国体で高校野球が行われたりするみたいっすな。 出場校は、次の通り。

  日本文理(新潟) 盛岡大付(岩手) 仙台育英(宮城) 花咲徳栄(埼玉)
  東海大菅生(東京) 津田学園(三重) 大阪桐蔭(大阪) 天理(奈良) 広陵(広島)
  三本松(香川) 明豊(大分) 済美(愛媛=開催地)

 津田学園(三重)の場違い感が半端ねぇ…。 他の東海北陸勢が初戦で敗退しちゃったので、地域性を考慮した上での出場なんでしょうが、三本松以外、どこにも勝てる気がしねぇ…。 その三本松も二松学舎大付との “松松対決” に勝っているので、決して侮れないし、とまあそんなことで、今度こそ本当に高校野球に関しては、以上っす。 今回、夜中の0時過ぎに桑名を出て、甲子園の近くで1時間ほど仮眠して、5時過ぎから並んで、7時頃に中に入って、高校野球を見て、串揚げと焼き鳥を食って、で、その日は神戸に泊まって、翌日、適当にその辺を観光しながら帰る。 そういうプランだったんっすが、この “適当にその辺を観光の部” で、これといったプランを思い付かなくて、成り行きで適当に、ここ(↓)に行ってみることにしました。


< 関ヶ原鍾乳洞 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 関ヶ原鍾乳洞〜 。 “ほ→むぺ→じ” の造りが黎明期過ぎぃ…。 ブラウザは “Netscape” 推奨とか? 鍾乳洞なのに太陽と地球と木星と土星とか、センスが半端ねぇ…。 ソースを見たら、Homepage Builder Version 21.0.1.0 で作っているようっすが、夏は涼しく冬暖かい、鍾乳洞内は鍾乳石だけじゃなく、湧き出す清水にはニジマスが泳ぎ、古生代の化石がいっはい、思わぬ発見の連続です。 ま、確かに涼しかったっすな。 というか、涼しいのと通り越して、寒いくらい。 調べてみたら気温は15℃くらいみたいっすな。 ちなみに、どうしてここを選んだのかというと、帰り道の途中にあるから。 で、 関ヶ原ウォーランド には、2度と行く気がしないから。 そんな消極的な理由だったりするんっすが、あ、 ウォーランドのレストラン 、何気に、よさ気じゃん!  ジャズが流れる空間で、シェフが目の前で焼きあげるステーキをご賞味ください。 あのウォーランドに、こんな小洒落た店があったとは! 鍾乳洞のほうには、クソしょぼい蕎麦屋しか無かったんっすよね。 結局、そこはパスして、養老ミートの ここ でステーキ重を食ったら、安くて美味かったので、まったく問題はなかったんっすけど。 で、洞窟の中身はというと、うーん、微妙…。 子供の頃、子供会の旅行で行った時は、けっこう楽しかった記憶があったりするんっすが、伊吹山に登って、上のほうで弁当を食べて、下界に戻って、関ヶ原で鍾乳洞とメナードランド。 そんなプランでしたかね? メナランでエアーホッケーをやって、めっちゃ盛り上がったんっすが、今では 心霊スポット になっちゃったんっすな。 関ヶ原とか、それでなくても、何か出そうだしぃ。 で、鍾乳洞のほうは前述の通り、ちょっぴり微妙だったんっすが、思ったよりも距離はあって、ま、そこそこで、悪くはなかったんっすけどね。 オフィシャルサイトを見ると、玉垂れの滝、屏風岩、巨人の足、雨見の滝、霊亀の渕…。 いろいろと見所がありそうに思えるんっすが、どれもこれも今ひとつインパクトに欠けて、起承転結が無いな。 そういった感じでありましたな。 (写真・ちょうど真ん中) みたいに小さな川が流れていたりするんっすが、壁の部分とか、コンクリートで固めてんじゃね? …みたいな感じで、ちょっぴり興ざめだし、チョウザメも泳いでないし…。 ニジマスは泳いでいたんっすが、子供の頃は、真っ白で目がなくて、いかにも洞窟の内部で独特の進化を遂げたんや! …みたいな魚がいて、めっちゃ興奮した覚えがあるんっすが、あれは幻だったんっすかね? ニジマスとか普通過ぎて、悔しさを滲ます。 そんな結果に終わってしまったんっすが、とまあそんなこんなで、関ヶ原は以上っす。

 で、次。 この日は取りあえず、温泉に入って、晩飯も食って、帰る。 そんな算段だったので、どこかで何とかしなければならないんっすが、特にいい場所を思い付かなかったので、ま、 なばなの里 で、いっかぁ…と。 この時期、めぼしい花は何も咲いてないし、イルミもやってない端境期だったりするんっすが、あ、 「はざかい期」 って、こういう漢字を書くんっすな。 何となく、間寛平が 「かい〜の〜」 をやってるイメージだったんっすが、ま、端境期でも風呂と飯という要望は満たせるから、いいんじゃね? …と。 ただ、晩飯を食うにはあまりにも早い時間に着きすぎる気がするので、岐阜羽島の 「快活クラブ」 で適当に時間を潰して、とまあそんなことで、到着〜。


< なばなの里 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 ・・・。 空いてますなぁ。 ちなみに、この時期の入園料は 1,000円。 ただし、園内で使える 1,000円分の金券が付いてくるので、実質、タダみたいなものだったりします。 で、この日は、中の温泉が通常 1,500円のところ、1,000円に値引きしていたので、それでちょうどチャラでありました。 ベゴニアガーデンも 1,000円なので、そこで浪費するか、どっちかっすよね。 で、別途、飲み食い代と、お土産代を出させて稼ぐという、なかなかよく考えられたシステムだったりします。 で、ここの温泉、悪くはなかったんっすが、休憩スペースが狭いし、 1,500円は、ちょっと割高やな…と。 値引き後の 1,000円で、なんとか納得のいくレベル。 クチコミ 。 ま、当然、そうなりますわな…。 ちなみに、イルミ開催時期は入園料が 2,000円で、 1,000円分の金券が付いてくる模様っす。 今年のイルミは10月14日から始まるようっすが、あ、料金が 2,300円になってるやん! 全国的にも有名になって、ちょっと調子に乗っちゃってる感じ? 桑名のイメージが悪くなるので、旧・長島町民は、もうちょっと謙虚になって貰いたいところでありますが、で、あとは “アイランド富士” とか。 これ、昔は長島スパーランドにあって、富士山が乗ってないバージョンだったりしたんっすが、料金は500円、ただし現金のみ、金券は使えず。 とまあそんなこんなで、風呂に入って、中華屋で飯を食って、


< なばなの里 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 あとはまあ、地味にライトアップされていると言えなくもない園内の写真を5枚ほど。 夜のアイランド富士は、めっちゃUFOっぽいっすな。 とまあそんなこんなで、 「なばなの里」 は、おしまい。 今の時期は安いだけあって、全般的に地味で、熱川の 「バナナワニ園」 にも負けるんじゃね? そんな “なばな” ではありましたが、風呂が500円引きだったから、ま、いっかぁ…と。 で、最近の話題としては、安倍晋三くん、プーチン大統領に、柔道の父と呼ばれる嘉納治五郎の書 「精力善用」 を贈る…という、これ。 “書” って、最初、本のことかと思って、ブックオフで適当に古本を見繕って持っていったのかと思ったら、そうではなく、書道で書いたモノ的な何かなんっすかね? こんな感じ の。 個人的には治五郎より、みつをのほうが嬉しかったりするんっすが、ま、プーチン君は喜んでくれたようで、何より。 で、一方、プーチンからは日本刀 「村正」 の短刀とティーカップが贈呈された…と。 何で、ロシアにそんなものが? …と、誰もが疑問に思ったに違いありませんが、村正の地元の桑名の住民としては、何かちょっと嬉しいな♪ …と。 プーチン、やるやんっ! 桑名はもっと、村正を推すべきだと思うんっすよね。 意味も無く、村正系のお土産を乱発しちゃうとか。 去年、博物館で村正の特別展があって、それに付随して 妖菓村正 というのが作られたんっすが、これ、レギュラー化したほうがいいっすよね、絶対。 妖菓だけに、イトーヨーカ堂で売って貰うとか。 桑名には無いんすけどね、ヨーカ堂。 乳酸菌飲料のヨークを飲みながら、妖菓…というものよさそうだし、妖菓と羊羹を一緒に食うと、ちょっと甘ったるそうなんっすが、で、後はどんなお土産がいいっすかね? 刀だけに、単刀直入に、木刀とか? 修学旅行のお土産の定番っすよね。 ここ を見ると、木刀は大で 1,310円、小で 840円のようっすが、この無銘の木刀 (大) に焼き印で “村正” という銘を入れてやれば、プレミアが付いて 2,300円くらいでも売れるかも? それはそうと安倍晋三くん、貰った村正は当然、桑名市博物館に寄贈してくれるんっすよね? ポッケにナイナイとか、そんな浅ましい真似はしませんよね? オバマ大統領から折り鶴を貰った広島の子供も、強制的に取り上げられたりしてましたが、それと同じ運命を辿るべきっすよね? 桑名に “プーチン村正” が来たら、ほんのちょっとだけ自慢出来そうな気がするんっすが、その際は追加で “ぷーちん” という焼き印を押して、更に値段をふっかけてナガスパや、なばなで売り付けるとして、とまあそんなこんなで、今日のところは、おしまい。

 ということで、今日は寺井尚子っす。 前回 、外人のオッサンにヴァイオリンを弾かせてみたら、かなりアレだったので、今度は日本のギャルに弾いて貰おうという、そういう魂胆だったりします。 いいっすよね、寺井。 『こち亀』 に出てくる眼鏡の警官。 すぐに消えるかと思ったら、意外としぶとく生き残ったんっすが、途中で丸井ヤング館に改名させられちゃいましたなぁ。 暴挙と言っていいかと思うんっすが、で、寺井と言えば、寺尾。 兄貴は逆鉾という不細工な相撲取りだったんっすが、弟のほうは美男子でしたよね。 兄貴より弟のほうが頭もいいし、顔もいい。 世間ではそれが通例だったりするんですが、兄貴のほうは人がいいだけが取り柄…みたいな。 とまあそんなことで、今日は 『ジェラシー』 というアルバムを取り上げてみたいと思うんっすが、数あるリーダー作の中でこれを取り上げた理由については、また後ほど。 原点回帰のため、デビュー当時のカルテット編成にて作成された。 そんなふうに書かれていたりするんっすが、ピアノが北島直樹、ベースが横山涼一、ドラムスが中沢剛。 そういった面子でありますな。 2007年の録音なので、今からちょうど10年前。 もう、そんなになるんすかぁ。 月日が経つのは早いっすなぁ…。 尚子たんは1967年の生まれなので、僕とほとんど同世代だったりするんっすが、当時は40歳くらい。 いい感じに熟してますよね。 ということで、まずは1曲目。 アルバム・タイトル曲の 「ジェラシー」 。 君に寄せる愛はジェラシー♪ …という井上陽水のヤツではなくて、山口百恵でもなくて。 何と言う歌でしたっけ? ジェラシー・ストーム、ジェラシー・ストーム、ストーム、ストーム、ストーム、ストーム、ストン、ストン、ストン、ストン、スト〜ン♪  「愛の嵐」 っすか。 炎と書いて、ジェラシー♪ ここの部分がゾクゾクッとしますよね。 で、一方、尚子たんがやっているのは、「ラ・クンパルシータ」 と並ぶ並ぶタンゴの名曲だが、作曲したのはデンマークのヤコブ・ガーデ。 そういったアレであるようっす。 これ、どこかでめっちゃ聞いたことあるぅ♪ …といった楽曲で、ジプシー調の情熱的なテーマと甘やかなブリッジのコントラストが、ヴァイオリンならではの豊かな旋律表現で見事に描き分けられている。 技巧の粋を尽くした導入部も聴きもの。 そう、日本語ライナーで藤本史昭クンが絶賛しておりますが、まさにタンゴやな、ヴァイオリンやな…と。 アドリブ・パートでは立派にジャズしているし、尚子たん、イケるやん♪

 ということで、次。  「アフロ・ブルー」 。 コルトレーンのオリジナルだと思っている人が多いかと思いますが、根はアフリカの古いトラッド・ソング。 コルトレーン以前には、モンゴ・サンタマリアがジャズにアレンジしたバージョンが有名なんだそうっす。 いいっすよね、モンゴ・サンタマリア。 何だか、サンタさんと、マリア様と、紋甲イカみたいで。 で、「アフロ・ブルー」。 人によっては、ケロロ軍曹の 「アフロ軍曹」 が頭に浮かんだりするようっすが、(前略) ここでも基本的には、コルトレーン特有のアグレッシブでモーダルなスタイルを踏襲した演奏になっているが、アドリブ部分がマイナー・ブルースでプレイされているのが新鮮だ。 そういうアレだったりする模様っす。 テーマに続いて北島直樹くんのピアノ・ソロが登場するんっすが、これがまた実に秀逸で、続くヴァイオリンのソロも、マイナー・ブルースうんぬんに関しては、あまりよく分からんものの、めっちゃエエやん♪ ほとばしる情熱、炸裂するソウル。 凄ぇぇぇ! ということで、次。  「ブルー・ボレロ」 。 北島クンのオリジナルっす。 春の日の夕景を思わせる柔らかな旋律で聴き手を魅了する。 そんなことが書かれておりますが、確かにこう、何と言うか、ゆったりとしていて、心が洗われる、そういったアレでありますな。 で、次。 尚子たんのオリジナルで、 「クレッセント・ムーン」 。 これはアレっす。 バラードっす。 しみじみ、いい感じっす。

 で、次。  「デイ・アンド・デイ」 。 「デイ・アンド・ナイト」 でも、 「デイ・バイ・デイ」 でもなくて、 「デイ・アンド・デイ」 。 北島クンのオリジナルのようっすが、まるで歌物ナンバーのような綺麗な旋律の曲でありますな。 このオッサン が書いたんっすかぁ。 和田アキ子、岩崎宏美のツアーやテレビ出演など、幅広い音楽活動を精力的に行う。 岩崎宏美はともかく、和田アキ子って、微妙に黒歴史なような気もするんっすが、でもまあ、松崎しげるに比べれば、そこまで黒くはないかも知れないし、で、演奏のほうは、テーマのあと、ビッグバンドのソリを思わせるヴァイオリン&ピアノのユニゾン・フレーズとドラムの4バースが、ソロの代わりとなっているあたりが実に小粋で洒落ている。 まさに大人のジャズ。 そう、藤本クンが褒めているようなアレだったりして、でもって、テーマに戻って、おしまい。 ほんのちょっとした小さなプチ小品といった感じでありますが、ま、悪くないっすな。 で、次。  「アメイジング・グレイス」 。 言わずと知れた黒人霊歌の大名曲 (アイルランド民謡との説もある) 。 そういったアレなんっすが、黒人霊歌と言われると、白い着物を着て、頭に三角の布をつけた黒人の絵が浮かんで来て、厳かな気持ちになっちゃいますよね。 厳かなムードで演奏されるテーマが、アドリブ・パートに移行するにつれて堰を切ったように高揚していく様は本当に感動的で、この曲に対する寺井尚子の思いの深さが溢れ出たトラックだ。 そういうアレだったりします。 それって、過積載ちゃうん? …という気がしないでもないんっすが、たまに見ますよね、荷物が溢れ出るように積まれているトラック。

 で、次。 北島クンのオリジナルで、 「ハッピー・デキシーランド」 。 そうそう、これこれ。 今回、このアルバムをチョイスしたのは、これが入っていたからなんっすが、一度だけ、ナマで見たことがあるんっすよね、寺井尚子。 横濱ジャズプロムナードの日に、赤レンガ倉庫の 「モーションブルー」 で。 ここで、生まれて初めてフォアグラを食べて、思ってたほど、キモい肝というワケではないな。 そんな感慨を抱いた次第でありますが、いやあ、素晴らしかったっすぜ、ナマ尚子。 ピアノはその時も北島クンだったんっすが、中でもこの 「ハッピー・デキシーランド」 は、大盛り上がり。 尚子たんはヴァイオリンの弓の気をブチブチとブチ切っての大熱演でありました。 あの感動を、もう一度! …というので、こいつを買ってみたんっすが、スタジオ演奏のほうは時間も短めで、ちょっと物足りない感が無きにしもあらず。 が、これはこれで、楽しい♪ ちなみに横浜のブルーノートには外人の人達も何人かいたんっすが、みんな大いに盛り上がっていて、ライブ終了後には嬉しそうに尚子たんのCDを買っていたりして、何だか心が和みました。 お会計のほうは思った以上にぼったくり価格だったので、和んだ心も荒んでしまたんっすが、顔面、ちょっぴりモーションブルー。 で、次。  「ハッシャ・バイ」 。 ジョニー・グリフィンの名演で名高い、どこかの外国の国の民謡のようなものではなかったかと。 外国の曲なんっすが、日本人の心の琴線に触れまくる哀愁メロディが、たまらんっ♪ で、ここでの尚子たんの演奏も、たまらんっ♪ ということで、次。 北島クンのオリジナルで、 「ミー・マイ・フレンド」 。 ちょっとオリバー・ネルソンの 「ストールン・モーメンツ」 を思い出させる、うんぬん。 そんなことを書かれておりますが、決してパクったとか、そういう事ではなくて、リスペクトしているのではなかろうかと。

 ということで、ラストっす。  「ホワット・ゲーム・シャル・ウィ・プレイ・トゥデイ」 はチック・コリアのオリジナル。 名盤 『リターン・トゥ・フォーエヴァー』 に収録されているそうっすが、持ってないんっすよね、これ。 いや、一応は買うだけ買って、1回くらいは聞いたような記憶もあるんっすが、この曲そのものは、どこかで聞いたことがあるようなアレでありました。 何だか爽やかな曲調で、何よりっす。 とまあそんなことで、今日のところは、以上っす。

【総合評価】 全10曲、ハズレ無し。 さすが日本人だけあって、めっちゃ日本人好みな選曲だし、北島クンのオリジナルもセンス抜群だし、で、演奏のほうも、文句のつけようがない素晴らしさ。 尚子たん、最高や! マイケル・ホワイトなんか、最初からいらんかったんや! そんな1枚だったりして、オススメ☆


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