JAZZ COMMITTEE FOR LATIN AMERICAN AFFAIRS (FM)

JAZZ COMMITTEE (1961/7/16)

JAZZ COMMITTEE FOR LATIN AMERICAN AFFAIRS


【パーソネル】

ZOOT SIMS (ts) <1,6> AL COHN (ts) <#1,6> HERBIE MANN (fl) <#2,3>
AHMED ABDUL-MALIK (oud) <3> CURTIS FULLER (tb) <#3,4,6> KENNY DORHAM (tp) <#5,6>
RONNIE BALL (p) BEN TUCKER (b) DAVE BAILEY (ds) RAY MANTILLA (per) <#6>
【収録曲】

(01-03) RED DOOR / LOVER MAN / ISMAAA
(04-06) IT'S ALL RIGHT WITH ME / AUTUMN LEAVES / WEE DOT
【解説】 ( 2017年09月24日更新 / 連載 1,273回 )

 “醒ヶ井” に行って来ました。 いつの事かというと、先週の3連休の最終日。 台風が通り過ぎて、天気も回復したし、ここの原稿も何とか日曜までには片付いたし、家にいても暇だし、ここの原稿も、次回 ( 筆者注 : 今回のこれのこと。 ) は何のネタも無かったりするし。 とまあそんなこんなで、ほな、ちょっと出掛けてみようか…と。 どこがいい? …と、自問したところ、サメがいい。 そんな答えが返ってきたので、ほな、醒ヶ井 (さめがい) にでも行ってみようかと。 どこにあるのかと言うと、滋賀県の米原と岐阜県の関ヶ原の間くらい。 1ヶ月ほど前、甲子園へ高校野球を見に行った次の日に行こうとしたら、道を間違えてしまって、すっかり捨て鉢な気持ちになって、こうなったらもう、関ヶ原鍾乳洞で、いいやぁ…。 で、そっちに行ってみた結果、思っていたほどアレではなかったりして、うーん…。 あの時、道を引き返してでも、醒ヶ井に行っておくべきであった。 そんな気がしないでもないので、とまあそんなこんなで、行ってみることにしました。 プチ旅行気分を味わう為に、わざわざ岐阜羽島から新幹線に乗って。 米原で降りて、在来線で1駅戻ると、そこはもう醒ヶ井でありますな。 新幹線は “EX予約専用ICカード” で乗るからいいとして、そこから醒ヶ井って、イコカ、使えるん? …というのが疑問だったんっすが、JR東海のエリアに住んでいながら、トイカではなく、イコカ持ちだったりするんっすよね、いや、何となく。 滋賀はJR関西やから、イコカ、イケるんちゃう? そんなふうに事態を楽観していたんっすが、 ここ を見ると、おお、イケルやん! イコカではなく、トイカのエリア拡大なんっすが、ま、トイカがイケるなら、イコカもイケるんちゃう? …と。 が、よくよく見ると、2019年春からと書いてありますな。 アカンやん! あ、でも、よく読むと、東海道本線の醒ヶ井駅は、JR西日本のICカード 「ICOCA」 を利用できる米原駅の一つ隣の駅だが、うんぬん。 そんなふうに書いてあるから、やっぱりイケるやん! が、よくよく見ると、醒ヶ井〜米原間は 「TOICA」 と 「ICOCA」 のエリア境界になるため、両エリアにまたがってICカードで乗車することはできない。 そんなふうに書かれていたりして、アカンやん! 醒ヶ井駅はイコカを利用できる…ではなく、イコカを利用できる米原駅の、一つ隣の駅。 そういう意味なんっすかね? 醒ヶ井は滋賀県にあるんっすが、JR東海のエリアみたいっすな。 分かりにくい…。 仕方がないので米原駅で切符を買ったんっすが、ちなみに今回、醒ヶ井の他に、行こうと思っていたところが、もうひとつ。 えーと、 ここ 。 ほぉ、米原にこんなところがあったんっすかぁ。 庭、好きなんっすっよね。 小学校の時に同じクラスで、めっちゃ頭がよかったので、 “天才ニワ君” と呼ばれていた丹羽クンのことは、あまり好きではなかったんっすが、国の名勝に指定されている庭となれば、見過ごすワケには行きません。 が、切符を買ったら、この寺のことはすっかり頭の中から抜けてしまって、気が付いたら大垣行きの普通列車に乗ってしまっていたんっすが、ま、帰りに寄れば、いっかぁ…と。

 ということで、程なく、醒ヶ井に到着〜。 すぐ近くに 水の駅 なるものがあったりするので、クルマで来た場合は、ここの駐車場を利用するといいのではなかろうかと。 で、醒ヶ井の観光スポットに関しては、 ここ 参照。 駅から歩いて10〜15分くらいのところに見所が集中しているので、とってもお手軽なんっすが、ここに来るのは実は今回が2度目だったりします。 前に来たのは、えーと、 これ 。 梅花藻の盛りは過ぎちゃっていそうなんっすが、9月の下旬頃まで、見られないこともない。 そういう話なので、ちょっとだけ期待して。 デジカメ付き双眼鏡。 当時はそんなので、喜んで写真を撮っていたんっすなぁ…。 えーと、これ っすな。 2003年頃に発売されたものであるようっすが、付属のSDカードをセットした場合、撮影可能枚数は、スーパーファインモードで8枚って…。 今回、こんな写真にだけは、負けない! それだけは自身を持って言えそうなんっすが、とまあそんなことで、成果の程は、こちら。


< 醒ヶ井散策 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 そもそも、醒ヶ井というのはどういうところなのかというと、綺麗な川が流れているところ。 そういったイメージだったりするんっすが、どうやら、湧き水が湧いているみたいっすな。 いいっすよね、わき。 若いギャルの脇とか、たまらんっ♪ 「若いギャル 脇」 で、画像検索っと。 おおー。 いきなり変なのがぁぁぁ! 内村航平の画像とかも、いらんっ! 何か、期待した成果があまり得られなかったんっすが、それはそうと、醒ヶ井の湧き水。 えーと、 ここ 参照。 何ヶ所か “湧きスポット” があるようっすが、 (写真・いちばん上) の 「十王水」 も、そのひとつであった模様っす。 あ、そうだったんっすかぁ。 何か、灯篭みたいなものがあったので、適当に撮ってみたんんっすが、この写真ではあまり分からない左上のほうから水が湧いて出てくるという、そういうシステムだったようっす。 この “十王” は、 力王たび に比べて、はきよい、強い、カッコいい。 そんな、力強い力感に、やや欠ける嫌いがあるように思えるんっすが、とまあそんなことで、次。 地蔵川の流れ。 とにかく、水が綺麗♪ …の、一言に尽きますな。 付近の住民がスイカを冷やしたり、ヤカンを冷やしたりといった用途に活用しているようでありますが、それ用に、川に降りていける段々みたいなのが随所に作られていて、身近に川の流れに近付けるようになっております。 で、梅花藻のほうはというと、おお! 問屋場 (といやば) の前のところが、ちょうどいい感じに流れが浅くなっていて、そこのところに、いい感じに咲き残っていてくれておりました。 ちょっぴり、養殖? …という感じがしないでもないんっすが、夏の盛りの頃だと、このように水の上に顔を出しているものだけでなく、水の中で咲いているものも愛でることが出来て、私は愛の水中花〜♪ by 松坂慶子。 これが中森明菜だと、私は愛の難破船〜♪ そのようになるワケでありますが、さすがに地蔵川に難破船は沈んではいません。 その代わり、地蔵が沈んでいたんだそうですが、今では陸に引き上げられて、 (写真・いちばん下) の地蔵院に祀られているようっす。 えーと、 ここ 参照。 尻冷やし地蔵。 何かちょっと、ムカつく顔やな。 そんな気がしないでもないんっすが、でもまあ、清宮よりはマシだと思って、諦めて貰うとして。


< 醒ヶ井散策 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 で、次。 居醒の清水 。 ここが醒ヶ井観光の最終目的地と言っていいかと思いますが、神社なんかも建っていたりして、何とも厳かな雰囲気が漂いまくったりしております。 地蔵川って、いきなりここから始まるんや感が半端ない、そんな造りになっていたりして、まさしく、この湧き水が源流なんっすな。 湧水量は1日あたり約15,000トンあり、夏場でも枯れることはありません。 そういうアレなんだそうで、ああ、こりゃ、神社を造って祀りたくなる気持ちも十分に分かりますな。 そう思わずにはいられなくて、神聖なこと、この上なし。 とまあそんなこんなで、醒ヶ井、よかったぁ♪ 関ヶ原鍾乳洞なんかより、数段、よかったぁ♪ そんな満足感に浸ることが出来て、何よりでありました。 あそこの鍾乳洞も何か水が湧いたりしておりましたが、この辺り、湧きやすい土地柄だったりするんでしょうな。 そういえば関ヶ原の向こうには “垂井” というところがあったりするんっすが、いかにも、水が垂れている井戸やな。 そんなネーミングだったりしますよね。 垂井の泉 。 あ、やっぱりこういうのがあるんっすな。 ここに仕事で通っていた頃は、垂井とか、タリぃ。 …と、完全にヤル気を喪失していたんっすが、ちょっとだけ見直しました。 ということで、駅に戻って、切符を買おうとしたら、ん? 窓口、閉まってるやん! 来た時はオッサンがいたので安心していたんっすが、ちょうどお昼時だったので、メシを食いに出掛けちゃったんっすかね? えーと、 これ 。 休憩の多いホワイトな職場でありますなぁ…。 午前11時30分から午後0時20分までが昼休み。 12時過ぎると店が混むから、早飯にすっかぁ。 そんな意図が透けて見えますな。 駅でカップラーメンでも作って食えって! そう思わずにはいられませんが、ホワイトな職場なので、ホワイト餃子を出前で頼むとか。 調べてみたら、滋賀は長浜にしかないようなので、ちょっと無理っすか。 先述の ここ で “華麗なる三成” とかいうカレーでも食ってるっすかね? 意外とたくさんあるんっすな、 三成めし 。 “MEAT三成 三献の肉” とか、美味そう♪ ちなみに今回、僕も昼は肉を食ったんっすが、実に残念な結果に終わってしまったんっすよね。 その話はまた後から書くとして、それはそうと、券売機はないし、窓口はめっちゃ閉まってるし、切符、どうすんねん? しばらく悩んだんっすが、考えてみたところでどうにもなるワケではないし、列車の出発時刻も迫っているし、仕方がないのでそのまま乗り込むことにして。 ローカル線のワンマンカーみたいに、車内で整理券を取るシステムなのかと思ったら、そうでもないみたいだし、うーん…。 米原駅で改札を出る時に、 「醒ヶ井から」 と申告して、もし疑われたら撮った写真を見せて、「ほら、梅花藻やん! こんなん、醒ヶ井からに決まってるやん!」 それで乗り切るしか無さそうなんっすが、とまあそんなこんなで、米原に到着〜。 おそるおそる、改札で 「醒ヶ井から乗ったんっすけど…」 と申し出たところ、特に疑われることもなく、 「200円っすねー」 と言われて、何事も無く通過することが出来ました。 ドラえもんの「スナオン」を飲んだみらいな素直な駅員さんで、何より。

 で、新幹線の時間を見ると、わりと出発が迫っていたので、すぐに切符を買って、再び、改札を通過〜。 あまり待ち時間も無く、効率的に行程をこなすことが出来て、何よりであるな。 そう、自画自賛したのも、つかの間、あ、そういえば、米原駅の近くのナントカ寺に行くの、忘れてるやん! そう気づいたんっすが、時すでに遅し。 ま、いっかぁ。 どうせ、あまり大した寺でも無さそうだしぃ…。 で、新幹線のホームに弁当の売店があるのを発見。 実は、狙ってたんっすよね、米原の駅弁。 改札の外にはそれらしきものが見当たらなかったので、半ば諦めていたんっすが、こんなところにあったんっすな。 事前に調べてみたところ、 こんな種類 があるみたいなんっすよね。 このページだと、個人的には “鶏めし” くらいしかソソられるものがなかったりするんっすが、 次のページ 。 おお、こっちは肉まるけやん! イケるやん! “近江牛ステーキ重” というのが最強っぽいんっすが、要予約と書いてあるし、どれにしようか、悩むところでありますなぁ…。 “近江牛としょいめし” 。 コイツは、名前を見ただけでは、ちょっぴり正体不明なんっすが、えーと、 これ っすか。 おお、美味そう♪ これも要予約となっているんっすが、売店のショーケースの下のほうに並んでいるのが確認出来たので、「んーと、えーと、この “近江牛としょいめし” っていうのを…。」 何となく、口にするのが恥ずかしいネーミングなんっすが、勇気を出して頼んでみました。 すると、売店のお姉さんは上のほうに貼られた紙を指さして、「すいません、ここにあるのしか置いてなくて。」 あ、そうなん…? 「近江牛ステーキ重ならありますよ。」 え、そうなん? 「あ、じゃあ、それで。」 とまあそんなことで、岐阜羽島駅に着いて、駅の近くの駐車場に止めた車の中で、楽しいランチタイム。

近江牛ステーキ重 (理想)♪
 おお、美味そう♪ ということで、開封の儀〜。

近江牛ステーキ重 (現実)♪

 ・・・。 何か、思ってたよりもボリュームが乏しいような? 同封された刻み海苔をパラパラとふりかける方式で、肉の下には刻んだ大葉が敷かれています。 で、お味のほうは。 ・・・。 味がねぇ…。 いちおう、タレのようなものが掛かっているんっすが、圧倒的に量が少なくて、物足りねぇ…。 で、肝心の近江牛のステーキはというと、脂身が皆無で、圧倒的に物足りねぇ…。 めっちゃパサパサなんっすけど、これで近江牛とか名乗って、いいんっすかぁ? 期待が大きかっただけに、落胆の度合いも半端ないんっすが、後からクチコミを見たら、さほど評判は悪くなかったりするみたいで、ま、食べ物の好みは人それぞれですからなぁ…。 ガックリして、で、時間にまだ少し余裕があったので、最後にちょっと ここ に寄ってみることにしました。


< アクアワールド水郷パークセンター > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 一時期は住宅展示場みたいになっていたりして、今ひとつ意図が掴めない公園だったりするんっすが、最近は体験学習の場みたいになっているんっすな。 パチモンくさい風車とか、税金の無駄遣い感が半端なかったりするんっすが、こうして写真で一部分だけを切り取ってみると、何だか、小さな湖のある高原のリゾート地みたいだったりして、めっちゃお洒落っぽい♪ 実際のところ、高原どころか、めっちゃ海抜ゼロメートルな、ジメジメの地味地帯だったりするんっすけどね。 とまあそんなことで、観光ガイドとか、駅弁のパッケージとか、写真に騙されるな! …と、字を赤くして忠告しておいて、今日のところは、おしまい。

 ということで、今日は 「ジャズ・コミッティ・フォー・ラテン・アメリカン・アフェアズ」 というアルバムを取り上げてみたいと思うんっすが、あ、風車の写真に添えられた “風車・スイング・ソング” というのはアレです。 何か、サム・リバースのアルバムに、そういうのがあったな。 …というので、とりあえず書いてみたという、そういうアレだったりします。 えーと、 これ っすな。 おお、これは、唐沢俊一クンにパクられたらしい、伝説の回やん! 詳しくは ここ 参照。 そういえば、こんなコーナーもありましたなぁ。。。 2008年04月から更新が滞っているようでありますが、他のコーナーに書くネタがあったら、ここの前フリに使うねん! …みたいな。 で、盗作の話は ここ 参照。 パクリじゃないっすよね? リスペクトしてるんっすよね? 僕も他人様のサイトを無断で勝手に引用とか、よくやらさせて頂いているので、こういう行為には寛容で、むしろ、大歓迎だったりするんっすが、とまあそれはそうと、ジャズ・コミッティ。 そういう名前のコンボだったりするのではなく、アメリカ国務省による文化使節団のメンバーとして選ばれ、南米ブラジルのリオデジャネイロに派遣された。 そんな御一行によるライブの様を収録したのが本作。 そういったアレであるようっすが、ケニー・ドーハムカーティス・フラーという、日本人が思わずCDを手に取っちゃうような名前が見られます。 その他、ハービー・マンズート・シムズアル・コーンと、個人的にはちょっと微妙な感じがする人々がいて、でもって、リズム・セクションは、ロニー・ボールベン・タッカーデイブ・ベイリーっすか。 ピアノの人がちょっとストライクが入らないっぽいんっすが、残りの2人は地味に渋いっす。 さらにはアーマッド・アブダル・マリクと、パーカッションのレイ・マンティラという人も参加しているようです。 これら大人数が一堂に会して、賑々しい演奏を繰り広げているワケではなく、リズム隊のほかは1〜2名をピックアップして、フィーチャーするという形だったりします。 ドーハムやフラーが目当てだった僕は、ちょっぴり肩透かしを食らった感があるんっすが、でもまあ、清宮よりはマシだと思って、諦めるしかありません。 世の中、清宮と比べたら、大抵のことは許容出来ちゃいますよね。 とまあそんなことで、では、演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずは1曲目、 「レッド・コア」 。 ジェリー・マリガンのオリジナルだそうっすが、白人コンビのアル&ズートがフィーチャーされております。 僕は黒人至上主義者だったりするので、アルも、魚のアラも、ズートも、「ズッ友だょ」 も、あまり好きではなかったりするんっすが、生臭いだけっすもんね、魚のアラ。 ズッ友というのも何だか臭すぎるし、ということで、あまり多くは期待していなかったんっすが、実際に聞いてみたら、うーん、まあまあ? 曲そのものは、ケレン味のないバップ・チューンといった感じで、テーマ部は2ホーンのユニゾンで、でもって、ソロ先発はズートでありますか。 岡崎正通クンが書いた日本語ライナーに明記されているので、それで間違いないと思うんっすが、ふたりの白人テナーの微妙なニュアンスの違いを楽しむのも一興というものだろう。 そんなふうにも書かれておりますな。 とりあえず先発のズートはというと、フレージングがスムージングで、とってもクレンジングであるな…と。 続くアルのほうはトーンがズ太くて、意外と黒っぽい気がしないでもないな…と。 いずれにしろ、白人も捨てた物ではないな…と。 で、その後、ロニー・ボールのピアノ・ソロが出てくるんっすが、普通にストライクやな…と。 いかにもジャム・セッションらしい洗練されてなさは隠せませんが、ジャムおじさん好きの人なら、ま、いいかな? …と。 ちなみに、幼女好きの僕は断然、バタコさん派…といいたいところなんっすが、ぶっちゃけ、あまりソソられるものはなかったりして、まだ、ドキンちゃんのほうが、いいかな? …と。 土足禁止っぽいところが、ちょっとアレだったりがするんっすけど。 …とか言ってるうちに演奏のほうは進んでいって、最後は2テナーのチョイスで、そこそこ盛り上がって、とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。

 で、次。  「ラバー・マン」 。 ハービー・マンのフルートがフィーチャーされております。 個人的に、あまり真剣味が感じられないこの人のキャラがあまり好きではなくて、ハービーマンよりも、ムーニーマンだよね。 常々、そんなふうに思っているオムツ好きの僕でありますが、ここでのバラード・プレイは悪くありませんな。 アルト・フルートを吹いているようで、それが功を奏しているのかも知れませんが、普通のフルートって、意外と “お間抜け調” になっちゃったりすることもありますからね。 いかにもラバーマンらしい、ゴムが伸び〜る感もあったりして、なかなかの仕上がりであったな。 そんな1曲でありました。 で、次。  「イスマー」 。 アーマッド・アブダル・マリクがウードという楽器を弾いていて、それが全面的にフィーチャーされまくっているという、そういうアレなんっすが、これがまた、あまりにも中近東だったりして、うーん…。 えーと、 これ っすか。 まんま、琵琶っすな、こりゃ。 いちばん最初に紹介されているのがアブダル・マルクなのかと思ったら、よく見たらラビ・アブ・カリルだったりして、で、結局、最後までアブダルの名前は出て来ませんでした。 自分のリーダー作でもこの楽器をやっていたような記憶があるんっすが、えーと、 これ 。 ナンシー関サバの “消しゴムはんこ” とか、めっちゃ懐かしいっすなぁ。 サミーちゃん、お元気なんっすかね? で、この 「イスマー」 というの、どこかで聞いたことがあると思ったら、自分のリーダー作でやってたんっすな。 「イスマー」 でググると、予測変換で 「イスマーイール1世 美少年」 とか出て来たりして、そっちのほうにまったく興味が無い僕としては、実にどうでもよかったりするんっすが、えーと、 これ っすか。 いちばん最後に出てくるんっすが、頭、デカっ! …と思ったら、コイツはスレイマン1世っすな。 イスマーイール1世は、セリム1世なんだそうです。 このセリム1世くん、 “冷酷者” という異名のわりには、何だかちょっと情けない顔をしているっぽいんっすが、不細工なほうが美少年のライバルとしては的確なので、ま、しょうがないかな…と。 で、演奏のほうはというと、ウードの後、フルートとトロンボーンのソロも聞かれたりするんっすが、少なくとも、アブダル・マリクをブラジルに連れて行ったのは、失敗やったな…と。 そんな気がしないでもない、そういったアレでありました。

 …と、ここでちょっと気分を変えて、閑話休題。 岐阜羽島でお土産を買ってきたので、簡単にその紹介を。 ここ、新幹線の駅とは思えないほど、ショボくて、うらぶれた空気が漂っていたりするんっすが、構内には昭和を感じさせる喫茶店と、うどん屋と、コンビニがあるくらい。 コンビニでも一応、岐阜のお土産は売られているんっすが、今の時期は “栗きんとん” が目立ちますな。 あとは “鮎の菓子” 。 そんな中、僕はこの2品をチョイスしました。

岐阜のお土産@2種♪

 銘菓 「柳ヶ瀬」 。 めっちゃ、岐阜っぽい♪ 岐阜市っぽくて、べつに羽島市っぽくは無いんっすが、ま、いっかぁ…と。 パッケージを見ただけではどんな菓子なのか、よく分からなかったりするんっすが、クリームをサンドした、うんぬん。 そんな解説があったような? 恐らくこれはアレっすな。 「雷鳥の里」 のパチモン。 そうに違いありません。 僕はアレが大好きなので、めっちゃ楽しみ〜♪ で、もう一品は “じゃがバター味” のおかき。 これも別段、羽島市っぽくは無いんっすが、単純に、美味しそうやな…と。 で、食ってみました。 バター味で、普通に美味ちい♪ じゃがいも要素はさほど感じられなかったんっすが、で、続いては銘菓・柳ヶ瀬。 思った通り、まんま、「雷鳥の里」 のパチモンでした。 本物と比べて、固めのウエハスの部分がちょっと今ひとつで、そういうところが如何にもパチモンっぽくて、いいな♪ …と。 本家を超えちゃったら、存在意義が無くなっちゃいますもんね。 駅弁ではハズレを引いちゃいましたが、お土産のほうは、まずまずの当たりで、よかったな♪ …と。 とまあそんなことで、次。  「イッツ・オールライト・ウィズ・ミー」 。 個人的にこの曲はあまり好きではなかったりするんっすが、カーティス・フラーの華麗なトロンボーン・テクニックを聴くべき1曲。 乗りに乗ったフラーの、ドライブを効かせたプレイが最高だ。 そう、岡崎クンが絶賛している通り、演奏のほうは優秀であるな…と。 で、次。  「オータム・リーブス」 。 日本名 「枯葉」 っす。 今度はドーハムのラッパをフィーチャリングしたナンバーとなっていて、いかにもこの人らしい、哀愁味を感じさせる仕上がりとなっております。

 ということで、ラストっす。  「ウィー・ドット」 。 J.J.ジョンソンのオリジナルっすな。 ジャム・セッションで取り上げるのに相応しいシンプルな作品で、本アルバムで唯一、大人数が一堂に会して、賑々しい演奏を繰り広げるという、そういうアレだったりします。 ライブではこれが幕開けだったようで、ベースの無伴奏ソロで始まり、そこにドラムスとピアノが加わって、で、そこに管楽器軍団が入って来て、みんなでテーマを合奏するという、そういった仕掛けが施されております。 で、続くソロ・パートは、まずはアルかズートかのうちの、どちらか。 で、以下、ドーハム、アルかズートかのうちの残ったほう、ハビマン、フラー、ロニー・ボール、ベン・タッカーの順で、各自、充実しまくったノリノリのプレイを堪能することが出来ます。 でもって、テーマに戻って、おしまい。 普通にこれをアルバムの冒頭に持って来てもよかったんじゃね? そんな気がしないでもないんっすが、とりあえずまあ、今日のところは以上っす。

【総合評価】 演奏場所がラテン・アメリカンというだけで、演奏そのものにはまったく南米の要素はなくて、普通に北米のジャズでありますな。 で、荒削りなジャム・セッションでありますな。 …という2点を頭に入れておけば、ま、それなりに楽しめるのではなかろうかと。 ドーハムとフラーが目当てだと、この2人が登場しないセッションも多いので、ちょっと不満に思われるかも知れませんが、アルとズートが意外と悪くなかったりするので、それで十分に元は取れるよね? …と。 そんなアレだったりするんっすが、ただし、アーマッド・アブダル・マルク。 こいつだけはアメリカに置いてくるべきやったな…と。 そんな1枚でありました。 とりあえず、ジャケ絵を書くのは楽そうだし、ジャムおじさん好きの人には、そこそこオススメ☆


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