今年も “ゆるキャラグランプリ” が近付いてきましたな。 いつ開催されるのかというと、11月18日(土) と 19日(日)。 近付いてきましたな。 …という程には、近付いてないような気もするんっすが、こいつと “B1グランプリ” は、書くことがなくて困った時に、年に1回だけ使える鉄板ネタとして、ま、そこそこ重宝ではあるな…と。 ぶっちゃけ、年々、盛り上がらなくなってきちゃってるんっすけどね。 例えばの話、去年の “B1” は、どこの何と言う食べ物がグランプリを獲得したのか、まったく記憶になかったりするんっすが、まーた、どうせ、どっかの 「焼きそば」 か、 「モツ」 なんちゃうん? …みたいな。 あるいは、意外と王道な 「明石焼き」 あたりだったかも知れないという、微かな予感があったりもするんっすが、えーと、過去のグランプリは、 こちら 。 おお、僕の予感、当たってましたなぁ。 というか、微かな記憶がふと蘇ったんっすが、去年の部は地名だけ書かれていて、グルメ名、略して “グル名” が省略されていて、ちょっと不親切かと。 シルバーの勝浦市は 「担々麺」 とかでしたっけ? で、4位に富士宮市が入ってますが、まさか 「富士宮焼きそば」 だとか? 5位には八戸市が入ってますが、まさか 「せんべい汁」 だとか? 2年前は 「津ぎょうざ」 が3位に入って、津の癖に、生意気だぞ! そう、思わずにはいられなかったんっすが、去年は10位にも入らなかったんっすな。 その代わり、松阪市が第9位に。 松阪と言えば、超A級グルメの 「松阪牛」 が有名なんっすが、Bグルのほうは 「鶏焼肉」 というのを売り出している模様っす。 いいっすよね、トリ。 とりあえず、トリを焼いておけば、安泰。 そんな空気が感じられる食材だったりするんっすが、で、トリと言えば、ちょっと気になっているものがあります。 10月21日 (土) が近付いてきましたなぁ。 (中略) 個人的には、この日、群馬に行ってる筈やな…と。 前回、そんな話をしたかと思うんっすが、群馬のどの辺に行くのかというと、とりあえず、 吹割の滝 だけは押さえておきたいな…と。 前座の “鱒飛の滝” というのも悪くはなさそうだし、下のイラストの “はんにゃ岩” の般若の顔が、絶妙に男前なのもイイっすよね。 実物は こんな感じ みたいなんっすが、確かに般若に見えて、はんにゃ〜! はに丸くんも、大興奮。
で、ここ、どうやって行けばいいのかと思ったら、沼田駅もしくは上毛高原駅から、バスに乗れば、何とかなるんじゃね? そんな感じだったりするようなんっすが、今ひとつ、ソソられるものが無かったりしますよね、上毛高原って。 僕はどちらかというと、上の毛よりも、下の毛のほうが。 けけけけけけ! そんな、下品で下らないオッサンが出没しそうで、ちょっと嫌なんっすが、確かに、上の毛というと、胸毛だとか、脇毛だとか。 あまり、ソソられるものはありませんな。 そんな上毛が高原状になっていたところで、あまり嬉しくはなかったりするんっすが、1日目、丸沼温泉に泊まって、次の日、吹割の滝を見て、バスで上毛高原まで行って、そこから新幹線で新潟方面に移動。 そういったプランを立てた場合、時刻表の都合で、1時間くらい間が空いてしまうな…と。 周囲に何にも無さ気な空気が半端なかったりするんっすが、観光スポットとか、ご当地グルメとか、何かあるんか? …と思って調べてみたところ、一応、あるにはありました。 観光でいうと、 道の駅 だとか。 親水公園となっているので、心酔するとこまではいかなくても、それなりに水に親しめるんじゃね? そんな期待があったりします。 施設内には、国の指定史跡 「矢瀬遺跡」 もございます。 えーと、 これ っすか。 おお、 「ひんべぇ」 みたいなのが! もしかして、馬のこいつが群れた結果、群馬になったんじゃね? そんな妄想まで膨らんでしまいますが、ちょっとした時間潰しスポットとしては、ちょうどお手頃で、いいかも? で、ついでに、ご当地グルメがあれば言うことはないんっすが、ちょうど昼飯時に着く予定だし。 道の駅なら、軽く軽食くらいならなんとかなりそうな気がするんっすが、更に調べを進めたところ、 こんな店 を発見。 「高橋の」 でググると、高橋のぼる、高橋の手帳の次くらいに予測候補として出てくるので、かなり有名な店であるようっすが、その旨さに敬意を込め人は呼ぶ。 「月夜野のケンタッキー」 と。 おお、いいっすなぁ。 何だか 「浪速のモーツアルト」 みたいで。 “月夜野” という地名も、何だかロマンチックで、お洒落だし。 月夜野のケンタッキーなんっすが、チキンをフライドするのではなく、蒸し焼き、もしくは、テリ焼き。 ただ、ここで言う “テリ焼き” というのは、世間一般の “照り焼き” とはちょっと違って、骨なしの蒸し焼き = テリ焼き。 そういった位置付けであるようっす。 僕は骨がないほうが好きなので、テリ焼きの 380円のやつでも買ってみようかな? …と。 とりあえず、トリで2日目の昼飯は決まりやな…と。
で、3日目の昼飯も既に決めてあります。 これ 。 源泉掛け流しの温泉と雪国A級グルメのコースランチっ♪ 弱アルカリ性の単純温泉は美肌の湯ともいわれ、お肌の古い角質を落とし、すべすべの肌にしてくれます。 おお、いいっすなぁ。 単純温泉って、単純で温泉っぽくなかったりするんじゃね? そんな懸念を持たれたりするんっすが、実は、そんな単純な話ではなくて、意外とイケるんじゃね? そんな気がしないでもないので、ちょっと調べてみることにしたんっすが、えーと、 これ 。 Q7.「単純温泉」は薄い温泉なので、あまり効能がない。 →答えは × 。 おお、やっぱり! 「単純温泉」 とは成分が単純という意味ではありません。 思った通りの展開やん! じゃ、どんな温泉なのかというと、泉質の特徴を簡単に言うと、効能成分が薄い温泉です。 …って、やっぱり、単純に薄いんかいっ! ここの旅館の温泉は露天風呂もないっぽいし、素人目には、あまり魅力がないように思えてしまうんっすが、ま、メインはあくまでも昼飯のほうだしぃ。 こちらのほうは “雪国A級グルメ” ということなので、大いに期待が持てそうなんっすが、 魚沼キュイジーヌむらんごっつぉ 。 「むらんごっつぉ」 とは、村のごちそうという意味。 ほぼ、そのまんまっすな。 アドリブではなく、テーマを軽くフェイクしてみました。 …みたいな。 で、一方、キュイジーヌ。 わりとよく目にする言葉なんっすが、その意味は正式に把握していなかったりします。 何となく、キュウリが好きな爺ィの犬。 そんなイメージがあったりするんっすが、キュイジーヌ = 料理、料理法。 それ自体に特に意味はなかったりするんっすな。 魚沼キュイジーヌ料理 = 魚沼料理法料理。 “さかなクンさん” みたいなもんっすかね? で、村のごちそう = 都会だと、ぜんぜん大したことない。 そんなイメージがあったりして、ちょっと心配なんっすが、このプランで出されるのは、 ここ にあるコースランチのうちの、高いほう。 かぼちゃの米粉フリットとか、地鮎のコンフィーとか、もちぶたとトマトのミルフィーユとか、何て、オシャレな村人やんや! そう、驚愕せずにはいられませんが、村の子供とか、パンツを履かずに走り回っているイメージしかなかったのに、フリチンではなくて、フリットとか、半端ねぇ…。
とまあ、それはそうと、ゆるキャラグランプリ。 今年は地元・桑名での開催なので、何とか盛り上がって欲しいところなんっすが、こんな 特設サイト まであったりして、いい宣伝になりますな。 ゆめはまちゃん、可愛いし。 それに比べて、お隣の四日市の 「こにゅうどうくん」 の野郎、ウゼぇ…。 反対側の 「いがグリオ」 も、最前列に出てくんな! そう、言いたくなっちゃいます。 近隣住民でもない伊賀者の分際で、何でこんなにデカい顔をしてるんっすかね? で、後ろのほうの列はというと、津の 「シロモチくん」 とか、菰野の 「こもしか」 とか、どっか南のほうの魚が獲れそうなところの 「たいみー」 とか、僕が判別出来るのは、その程度っすな。 レベル低いっすな、三重県のゆるキャラ。 ちなみに、一覧は こちら 。 ゆめはまちゃんはエントリーせずに、ホスト役に徹するようなので、 「ごーたん」 が準地元ということになるかと思うんっすが、ぶっちゃけ、どうでもいいな…と。 「はまぐりマン」 とか、こんなヤツ、桑名のキャラじゃないしぃ…。 あ、津は 「シロモチくん」 の人気が伸び悩んでいるので、今年から新キャラを出して来たんっすな。 「ぎょうざ衛門」 って、アホか! …と思ったら、津ではなくて、四日市生まれの餃子の妖精です。 うーん、意味がわからん…。 で、今年は 「こにゅうどうくん」 の野郎が組織票で上位に食い込むこと必至なので、何ともやりきれないんっすが、ちなみに今の時点で、何位ぐらいなのかと思ったら、 これ 。 10月14日 13時45分現在で、堂々の第4位っ! 上位3名、人気も知名度も無さそうな変な奴らばかりで、こりゃ、現地投票での “逆転V” というのも、十分にあり得る展開でありますなぁ…。 ゆるキャラグランプリ、終わった…。 思えば2014年にグランプリに輝いた 「ぐんまちゃん」 。 あれが最も適切な結果で、最後の輝きであったなぁ。 …と、そんな気がしてなりません。 オメェは 「ぐんまちゃん」 ちゃうやん! 「ゆうまちゃん」 やん! ( ここ 参照。) そんな否定的な声も聞かれましたが、概ね、群馬県民から受け入れられているみたいっすからね、2代目ぐんまちゃん。 県職員の手によって考案された…というのも、いいっすよね。 2014年頃に、このコーナーで取り上げた覚えがあるんっすが、 このお姉さん 。 グッズの売り上げで、史子タンがめっちゃ儲かるシステムであるとは思えないんっすが、来週の今頃、僕は群馬県にいる筈なので、ぐんまちゃん、たくさん買わねば!
ということで、とりあえず こいつ をポチっておきました。 ぐんまちゃんの絵柄入り包装、おまけに刷毛と串付き。 まんじゅうを串にブスブスと刺して、 「この、刷〜毛〜!」 と、罵りながら味噌をペタペタ塗って、焼いて食べたりすると、楽しそう&美味しそう♪ で、後はえーと、現地でお菓子系を調達しますかね? が、この手のキャラ物って、中身はぜんぜん大したことがなかったりするのが通例なので、わざわざ買うまでもないような気がするし、お菓子系なら、新潟のほうに、もっといいものがあるような気がしますな。 とりあえず、 サラダホープ は買ってみようと思うんっすが、スナック菓子によくある “サラダ味” の謎。 単なる塩味やん! そうとしか思えなかったりするんっすが、昔は生野菜に塩を掛けて食っていたから。 そんなふうに漠然と思っていたんっすが、味付けをする際、塩をかけるだけではあられやせんべいからすぐに塩が落ちてしまうため、塩にサラダ油を混ぜたものを吹き付ける製法だから。 おお、なるほど! 目から鱗。 塩味と言えば、 これ 。 塩味のおにぎりせんべいとか、邪道やろ! そんなふうに思っていたんっすが、試しに買って食ってみたら、めっちゃ美味かったっす。 で、 こんなの もあるんっすな。 ソース味のおにぎりせんべいとか、それこそまさしく真に邪道やろ! そう思わずにはいられませんが、試しに買って食ってみたら、意外とイケたりするのかも? マスヤは伊勢にある会社なんっすが、三重を代表する米菓のメーカーであるな。 そのように評価していいと思います。 で、新潟のお土産に話を戻すと、 「八海山 新潟クリームサンド」 。 僕は日本酒そのものは、あまり好きではなかったりするんっすが、これはいいかも? 間違いなく 「雷鳥の里」 のパチモン系っすよね? 類似の菓子で本家を超えるものに出会った事は無いんっすが、まがい物は、まがい物なりにB級感があって、それはそれで悪くはなかったり。 で、あとは 「まめてん」 というのも美味そうやな…と。 邪道感が半端ない 「チョコ柿の種」 も好きだったりするし、 「安田の牛乳ランドグシャ」 も捨てがたいし、あ、 プレミアム なんてのがあるやん! 「ル・レクチェ コンポート」 も、ヨーグルトに入れて食べると美味しそうだし、こと、食い物に関しては、最強レベルだったりしますよね、新潟県って。 その反面、観光スポットとしては、これと言ったものがないような気がするんっすが、取りあえず上毛高原駅から新幹線に乗って浦佐駅で降りて、 ミニ観光 でもしてみようかな? …と。 ミニ観光というより、地味観光な気がしないでもないんっすが、田中角栄先生銅像。 これは必見。 あと、 池田記念美術館 というのも、地味に記念になりそうな気が…。 で、後は毘沙門さまっすか。 「裸押合い祭り」 というのが、激しく気になりますな。 ほのぼのした…というより、ホモホモしたお祭りであるように思われるんっすが、残念ながら開催日は3月3日なんっすな。 ま、ぜんぜん見たくはないので、別にいいんっすけど。
とまあそんなこんなで、来週のこのコーナーはお休みになるに違いないので、そこんとこ、ヨロシク☆
ということで、今日はアート・ファーマー&フィル・ウッズっす。 僕の心は既に群馬と新潟に飛んでしまっていて、ぶっちゃけ、ジャズのアルバムの解説とか、別にどうでもよかったりするんっすが、来週はお休み、今週は手抜き。 それではさすがに示しがつかないので、ま、もうちょっとだけ頑張ってみようかな…と。 ま、後半、手を抜くのは間違いないんっすけど。 ということで、 『ホワット・ハップンズ?』 って、疑問文で僕に聞かれても困るんっすが、アート・ファーマーとフィル・ウッズ。 共に1950年代のニューヨーク、ハードバップ黄金期に活躍したジャズマンで、1968年に海を越えヨーロッパに新天地を求めた点でも似通っている…と。 日本語ライナーで田中英俊クンがそのようなことを書いておりますが、そんな2人が1968年にヨーロッパで残したのが本作であるようっす。 今から49年ほど前っすか。 僕が生まれた年なので、すぐに換算することが出来るんっすが、あれから半世紀。 反省することなく、今まで生きてきた僕でありますが、とりあえず、ま、1曲目から。 あ、その前に、リーダー以外のサイドマンを。 ピアノはマーシャル・ソーラル。 何となく名前を聞いたことがある人であるような気がします。 ベースはアンリ・テキシェで、ドラムスはダニエル・ユメール。 2人ともよく知りません。 とまあそんなことで、では演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。
まずは半アルバム・タイトル曲の 「ウォッチ・ホワット・ハップンズ」 。 1963年の 『シェルブールの雨傘』 のためにミシェル・ルグランが書き下ろした作品。 ルグラン・スタンダードの中でも特にジャズ・ミュージシャンにカバーされている作品の一つだ。 そのように書かれていたりして、名曲の予感がバシバシだったりするんっすが、かなり速いテンポで演奏されていて、歌物というよりも、ハード・バピッシュな佳曲。 そんな感じの仕上がりになっていたりします。 2管のハモリでテーマが演奏された後、フィル・ウッズのソロが飛び出してくるんっすが、ジャッキー・マクリーンを彷彿させる、熱血な吹きっぷりだったりして、凄ぇぇぇぇぇ! 黒人至上主義者の僕でも、素直に賞賛することの出来る希有な白人だったりするんっすが、フィル・ウッズ、タイガー・ウッズ、ウッズラの卵。 “世界3大・ウッズ”の中で、アルトを吹かせたら断然、フィル・ウッズっすよね。 ゴルフをやらせたら断然、タイガー・ウッズだし、串揚げにするならウッズラの卵だし、みんなそれぞれ、得意分野というのがありますからな。 で、続くファーマーもふくよかなトーンのフリューゲル・ホーンで唄いまくる。 ソロの途中、綺麗にソロをまとめソーラルに渡そうとするが、予定されていたコーラス回数じゃなかったのか、もう1コーラス演奏し始める。 そう、田中クンが書いているような展開になるみたいっすが、 “知的な水野晴郎” の異名を取るファーマーにしては、ちょっと珍しいミスかも? で、その部分を注意して聞いてみたんっすが、言われなければぜんぜん分からないし、言われてもよく分からないし、ま、別にどうでもいいかな? …と。 で、その後、ソーラルの地味なピアノ・ソロが出て来て、ベースの人とウッズとの地味な絡みがあって、最後は参加者各位が入り乱れる4小節交換でけっこう盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 ハード・バピッシュな熱演であったな。 そのように評価していのではなかろうかと。 曲そのものの出来も、よくよく聞くと、なかなかいい感じだったりするし。
ということで、次。 「チェルシー・ブリッジ」 。 ビリー・ストレイホーンの書いたエリントン・クラシックの一つで、バラードでフィーチャーされるのはフィル・ウッズ。 そういうアレだったりするようっす。 ウッズの真骨頂といえばバリバリの高速テンポでのバップ・ブロウももちろんだが、やはりバラードの名演は忘れがたい。 そのように田中クンが書いておりますが、ちょっぴり日本語が変な気がしないでもないんっすが、ここでも朗々とアルトで唄い、うんぬん。 この、京唄子を彷彿させる “唄” という漢字が好きみたいっすな。 途中ダブルタイムになりアップテンポになると、チャーリー・パーカーが乗り移ったかのように一瞬の閃きでフレーズの雨を降らせるウッズ。 今度は “体言止め” で来ましたかぁ。 なかなかのテクニシャンでありますな。 なかなかのタナカ。 そんな異名を捧げようかと思うんっすが、とか言ってるうちに、テンポのほうはまたスローになって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 激しい感情の起伏が感じられる、そういったアレでありました。 で、次。 「ブルー・ボッサ」 。 言わずと知れたケニー・ドーハムの代表的なナンバーっすな。 ボサノバの哀愁よりも、バップの激しさを優先した、そんなアレンジが施されておりまして、ファーマー、ウッズと続くソロは、いずれもバリバリ。 バップの申し子ウッズのソロ中に耐えられなくなったのか、やはり4ビートに移行するが、その瞬間は何度聴いてもゾクゾクする。 そう、なかなかのタナカが褒めております。 で、続くマーシャル・ソラールのソロは、うーん、まあまあ? マーシャル感は、まあまあなので、後は下の毛を剃るなどして、剃られるソラール感を前面に押し出していけば、言うことはないと思うんっすが、で、最後はタイコの人がドカドカドカドカ、デケデケデケデケと、それなりに頑張って盛り上げてくれて、とまあそんなこんなで、テーマに戻って、おしまい。 ちょっと、期待してたのとは違った感があるんっすが、ま、これはこれで、悪くはないかな? …と。
で、次。 「ブルー・ライツ」 。 前回 、ジジ・グライスとドナルド・バードの “ジャズ・ラブ” を取り上げて、ジジって日本では不人気だよね。 そんな話を書いたかと思いますが、アルト奏者としては、確かにその通り。 が、作曲家としてのジジ君は、わりと好意的に受け入れられているんじゃね? そんな気がしないでもないんっすが、そんなジジ君の代表作が、この 「ブルー・ライツ」 。 エディ・コスタの これ とか、ゾクゾクするような名演だったりしますよね。 僕が書いている中身のほうは、改行がなくてめっちゃ読みにくいし、中身も無いしで、ちょっとアレなんっすけど。 で、この曲、ブルーにもなれば、ライツでもイケる。 やりようによって、何とでもなる柔軟性を持ち合わせているんっすが、ここでの農民&渦(うず)バージョンはというと、ここではちょっとほとばしるパワーを抑えた全員の演奏が素晴らしいな…と。 やっぱりちょっと日本語が変っすよね、なかなかのタナカ。 田中英俊でググっても、整形外科医とか、税理士とか、ハンドボール指導者とか、大丸建設の社長だとか、そんな田中英俊クンしか出て来ないので、ジャズの世界での実績は今ひとつなのかも知れませんが、いつもはパワーがほとばしっているのに、ここではちょっと抑えられていて、そんな全員の演奏が素晴らしいな…と。 そういうことが言いたかったのかも知れません。 2管のユニゾンでテーマが演奏された後、渦(うず)、農民、ベースの人、タイコの人の順で各自のソロがフィーチャーされて、アルトとラッパの掛け合いで、そこそこ盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 言うほど、全体的にパワーが抑えられているワケでは無いような気もするんっすが、確かにほとばしっているところまではいかなくて、うーん、まあまあ? そういったアレでありました。
で、次。 「ザ・デイ・アフター」 。 ファーマーがベニー・ゴルソンと組んでいたジャズテットのトロンボーン奏者だったトム・マッキントッシュのペンによるバラードで、うんぬん。 そう書かれておりますが、なかなかいい曲を書いてくれてたりするんっすよね、トム君。 ジャズテットのトロンボーン奏者というと、カーティス・フラーな印象が強いんっすが、トム君が加入していた事って、ありましたかね? で、演奏のほうはというと、ファーマーのフリューゲルをフィーチャーしたバラードで、ぶっちゃけ、ちょっと地味っすな。 が、ソロの終盤には、それなりに感情の高ぶりの兆しのようなものが感じられなくもないし、ま、これはこれで、悪くはないかな? …と。 で、ラストっす。 「サンライズ・サンセット」 。 日本でも森繁久弥の舞台として有名になった 『屋根の上のバイオリン弾き』 の劇中歌として、うんぬん。 確かに、どこかで聞いたことがある、お馴染みのメロディだったりします。 えーと、 これ っすか。 渋い声のオッサンと、日々の生活に疲れていそうな声のオバハンでありますな。 アメリカでは結婚式でよく唄われる定番曲の一つだが。 そんなことも書かれておりますが、エエんか? こんなんで…。 で、ファーマー&ウッズ版はどうなのかというと、これよりもずっと速いテンポのスインギーな仕上がりだったりして、ま、これならエエんちゃう? …と。 ソロ先発はウッズなんっすが、いきなり飛び出してくる感が、スゲェェェェェ! 熱いっすよね、この人。 中年になって、見た目もちょっぴり暑苦しくなっちゃったんっすが、これを吹き込んだ1968年当時は、けっこうシュッとしていて、イケるやん! そんな見た目だったりして、で、続いてはファーマーのソロ。 この人の見た目に関しては、敢えて触れないでおこうと思うんっすが、フリューゲルホーンの独特の音色が、素晴らしいな…と。 どちらかというと、ミディアムよりも遅いテンポで持ち味が発揮される楽器なんすが、アップ・テンポでバリバリ吹くファーマー君、カッコええ♪ ここはフリューゲル・ホーンではなくトランペットでバリバリとブロウしてほしかった。 そう、タナカくんが余計なことを書いておりますが、ウルせぇぇぇ! で、地味な短いピアノのソロがあって、で、テーマに戻って、今日のところは、以上っす。
【総合評価】 ジジ・グライスとドナルド・バードの2人が、変に “実験室風” にしようとして、やや失敗しちゃったのに対して、この2人はあまり難しいことは考えず、楽しそうに楽器を吹いていて、何よりでありました。 リズム・セクションがちょっと弱いかな? そんな気がしないでもないっすが、選曲も完璧だし、A面とB面、それぞれの真ん中にワン・ホーンのバラードを持ってくるという構成も、バッチリ。 いろいろと書いちゃいましたが、田中クンも人間として悪い人だとは思わないし、ま、今後はハンドボールの指導者として頑張って貰うとして。 マクリーンが好きな人なら絶対、イケるやん! …と思うに違いないウッズの吹きっぷりはウズウズだし、とまあそんなこんなで、オススメ☆