群馬県と新潟県に行って来ました。 いつのことなのかというと、先週の土曜日と日曜日。 その前の週は土日月と、ずっと雨模様のぐずついた天気だったりして、遊びに行くのがこのタイミングじゃなくて、よかった♪ そう、喜んでいたのもつかの間、この週末も、ずっと雨の予報やん! しかも、日曜日から月曜日に掛けて、台風がモロに直撃しそうやん! アカンやん! 最悪やん! うーん…。 日程の変更も考えたんっすが、日曜日の夜くらいまでは、普通の雨くらいで、何とかなりそうな気もするし、1日目に押さえた群馬の山奥の宿は電話でしかキャンセルが出来なさそうだし、うーん…。 一方、2日目に押さえていた新潟の宿のほうは予算の都合で素泊まりプランにして、近くの居酒屋みたいなところで晩飯を食うつもりだったんっすが、何だかそれも面倒な気がするし、うーん…。 ぶっちゃけ、新潟のほうは別段、観光で行きたいところがあるわけでもないし、こっちのほうは、ま、捨ててもいいかな? …と。 とまあそんなことで、初日、適当に観光 → 群馬の山奥でお泊まり。 翌日、越後湯沢に移動 → 昼飯・風呂・お土産購入 → 帰宅。 そんなプランにしました。 こんな空虚な内容で、何とか2回分のネタを賄おうという、そんな魂胆だったりするんっすが、さ、頑張りましょう。 で、問題は、適当に観光。 この部分だったりするんっすが、今回、どうしても行きたいのは 吹割の滝 くらいなんっすが、もしかしてここ、雨降りだと、ちょっと問題アリだったりするとか? 吹割渓谷は景観を守るため遊歩道にも柵などが設置されておりません。 特に 『鱒飛の滝』 から 『吹割の滝』 にかけての遊歩道は狭く、雨などで滑りやすくなっている場合もあります。歩きやすく滑りにくい靴でお越しください。 また、過去には落下による死亡事故も起きていますので、白線の内側には絶対に入らないでください。 そんなことが書かれていたりして、うーん…。 僕って、滑りやすいと言われることろでは、必ずといっていいほど、滑ってコケるタイプだったりするんっすよね。 高校受験も、大学受験も、スベってばかりだったし、奥飛騨温泉郷の 新穂高の湯 でも滑ってコケて、近くにいたフリチンの男子高校生に 「大丈夫っすかぁ?」 とか、心配されちゃいました。 いや、フリチンではなく、ちゃんとタオルを巻いていたような気もするんっすが、そんなことはどうでもいいくらい尾てい骨を痛打したりして、イテェェェェ…。 こりゃ、吹割の滝でも滑落は必至でありますな。 ヤメておいたほうが、いいんじゃね? 命あっての物種。 ここで死んじゃったら、新潟で柿の種を買って帰ることも出来なくなっちゃうし、上野公園の国立科学博物館か、適当な美術館にでも行って、グンマーは泊まるだけにしたほうが賢明なんじゃね? そんな気もしてきました。 で、調べてみたら “科博” のほうでは 古代アンデス文明展 が。 アンデスっすかぁ。 いいっすなぁ。 中華まん屋で、あんデスか? 肉デスか? …と聞かれたら、絶対に肉か、ピザか、カレーを選ぶ派の僕ではありますが、あんパンとジャムパンなら、あんだし、ま、あんパンとカレーパンなら、カレーなんっすが、ま、要するに、カレー最強! …ということで。 で、一方、適当な美術館ということでいうと、上野の森で 怖い絵展 というのが。 こちらもなかなか興味深いものがありますな。 個人的には 「怖い」 よりも、 「卑猥」 のほうが? そんな気がしないでもないんっすが、どうせ卑猥なら、絵よりも実写のほうがいいと思うし、とまあそんなことで、やっぱり、 吹割の滝に行ってみることにしました。 いや、せっかくだし、土曜日の昼過ぎくらいまでは小雨くらいで何とかなりそうな気がしないでもないし、ま、滑ってコケて、尾てい骨を痛打するくらいで、滑落にまでは至らないんじゃね? そんな希望的観測で、何とか乗り切れそうな気がしないでもないし。
ということで、出発〜。 土曜日の朝の桑名は傘がいるか、いらないかくらいの小雨だったんっすが、これが次第に中雨、大雨、豪雨と、順次発展しちゃうんでしょうなぁ。 今からちょっと気が重いんっすが、豪雨、豪族、細野豪志。 “世界3大・豪” の中でも、最悪の部類っすからね、豪雨。 で、豪志よりも、永井豪なんじゃね? そんな意見もあろうかと思いますが、少年時代、 「けっこう仮面」 が、けっこう好きだった僕としては、その意見に賛同していいかな? …という気も。 実写版もありましたよね。 まいっちんぐマチコ先生の実写版とかも。 火垂るの墓 もあるんっすな。 おお、節子タン、可愛いっ♪ が、清太は元が野坂昭如であるとはとても思えないほど、美化し過ぎぃ! で、桑名駅から名古屋駅まではJRの関西線で行くことにしました。 国鉄とか、年寄りの乗り物やん。 ヤングな若者は近鉄やろ? その意識がどうしても、ぬぐえなかったりするんっすが、新幹線に乗り換えるならJRのほうが断然に楽なので、仕方がありません。 で、東京駅で上越新幹線に乗り換えて、高崎まで。 そこから上越線に乗って沼田というところまで行くことになっているんっすが、待ち時間が少しあったので、駅ナカの土産物屋さんを覗いてみることにしました。 越後湯沢駅の中の土産物屋さんが無駄に充実していて、今回、そこに行くのが楽しみだったりするんっすが、高崎駅も負けてはいませんな。 んーと、 ここ 。 ん? アイスまんじゅう 【シロフジ】 ? こんな、平たい木の棒が真っ直ぐ刺さってるヤツは、 “アイスまんじゅう” なんかじゃねぇぇぇぇ! やっぱ、 これ やろ? そう思わずにはいられませんが、それはさておいても、この記事、世間一般で “定番” と言われているものが、ぜんぜん出て来なかったりして、何だかちょっと怪しいっすな。 たむらや、大和屋、福嶋屋あたりから、お金を貰って書いたとか? で、ここで僕は何を買ったのかというと、いろいろと厳選するほどの時間の余裕は無かったので、適当に目についたこの2品をチョイス。
とまあそんなこんなで、沼田駅に到着〜。 道中、どんどん人里から離れていく感が半端無かったりしたんっすが、ここに来て、かなり盛り返しましたな。 沼田市。 群馬県北部の市である。古くから木材の集積地であり、市場町として発達した。北毛の中心都市である。 人口は 47,637人ほど。 イケるやん! で、吹割の滝へは、ここからバスに乗って行くことになるんっすが、乗り換え時間は9分くらい。 間に合うんか? 無理そうやな…。 そう踏んで、駅前で “焼きまんじゅう” を食べて、ゆっくりと次の便で行くというプランを立てていたんっすが、普通に間に合ったので “焼きまん” は諦めて、1本早い便で向かうことにしました。 時間が遅くなればなるほど、雨のほうが心配になっちゃいますからね。 向かっている最中も、バスのワイパーが “間欠” から “ロー” に転じたりして、気が気ではありません。 時間にして45分くらい。 けっこう遠いっす。
ということで、到着〜。 何かめっちゃ山奥にあるイメージだったんっすが、幹線道路から坂道を下って10分くらい。 雨だから誰もいないんじゃね? …という自体を懸念していたんっすが、同じバスで来た人たちを含めて、まずまずの人出でありました。 (写真・いちばん上) のようなお土産屋さんが並ぶ通路を下っていくと、ザーザーという激しい水音が聞こえて来て、で、眼下に (写真・上から2番目) の滝が見えてきます。 前座的な存在であるところの “鱒飛の滝” でありますな。 前座なんだけど、便座よりはぜんぜんマシで、あ、でも、ゼンジー北京には負けるかも? そういった感じの見応えでありますな。 かなり近くまで接近することが出来るんっすが、肝心の “水が落ちるところ” までは危険防止の為に近寄れないようになっていて、ちょっぴり、もどかしいっす。 で、その先、 (写真・ちょうど真ん中) みたいなコンクリートな遊歩道を歩いて行くことになるんっすが、特に 『鱒飛の滝』 から 『吹割の滝』 にかけての遊歩道は狭く、雨などで滑りやすくなっている場合もあります…という、例の箇所でありますな。 確かに、特に傘を差していると、すれ違い困難なくらいの幅しかなくて、その気になれば容易に転落可能なオープンな造りではあるんっすが、極度の高所恐怖症である僕でも、思ってたよりは大丈夫だったりして、いやあ、諦めて古代アンデス文明展とかにしなくて、正解やったな♪ …と。 ただ、もうちょっと雨が降ると、増水して簡単に水没して、立入禁止になっちゃいそうなんっすが、ちなみに2日後のツイッターが、 こちら 。 ああ、やっぱり! ちなみに冬の間も閉鎖になっちゃうみたいっすが、雪が積もったり、凍結したりしたら、容易に滑ってコケて、滑落しちゃいそうなので、ま、やむを得ませんな。 で、ここ難所を過ぎると、やがて、本物の “吹割の滝” が見えてくるんっすが、え? こんな程度? 思ってたよりも、ちょっとショぼいような…。 初めて目に飛び込んで来た時の率直な感想はそんな感じ。 あ、でも、よくよく見ると、これはこれで、やっぱり結構、凄いんじゃね? ジワジワとそんな感慨が湧いて来たりはするんっすが、ま、事前にあまり過度な期待を持たないほうが賢明かな? …と。 このブログ を見ると、もっと水量が少なくてショぼい場合もあるみたいで、今回、しばらく雨続きで適度に増水していて、わりと迫力のある姿を見れたのかも知れなくて、この “ノッポさん” もどきのオッサンよりは、ラッキーだった。 そう言えるかも知れませんが、で、続いて、あっちのほうに見えている吊り橋のほうまで行ってみることにして。
吊り橋を2つ渡って、山のほうの遊歩道から滝を見下ろすスポットもあったりするみたいですが、熊が出るし、かなりの坂道だったりもするようで、その労力の割には、得られるものがあまり多くはない。 そんな噂を耳にしていたので、そっちのほうまで行くのはヤメて、そこで引き返すことにしました。 山の上のほうは霧で視界が閉ざされていて、これはこれで、幻想的な光景なんじゃね? そのように、天気の悪さを前向きに捉えることも出来るかも知れないし、色付いた木々も雨に濡れて、しっとり度が上昇しているような気も? で、 “吹割の滝” は、 (写真・ちょうど真ん中) の方向からも見ることが出来るんっすが、このアングルのほうが、より吹き割れている感じがよく出ていますよね。 写真だけだと、何がどうなっているのか、よく分からなかったりするんっすが、実物を目の当たりにすると、なるほどなぁ。 そう、納得のいく地形だったりします。 珍しいっすよね、こういう形の滝って。 アップで撮れば、水の流れは激しく怒濤だし、で、来るときには気付かなかった “般若岩” も、これは確かに、はにゃ〜! とまあそんなこんなで、あ、もしかして、ここまでで何とか1回分としての体裁は整った? もしかして、全3回シリーズで、イケるんじゃね? そんな欲が出て来ちゃったので、今日のところはこれで、おしまい。 特に “落ち” は無いんっすが、吹割の滝から落ちたら死ぬに違いないので、ま、落ちなくて正解かな? …と。 とまあそんなことで、この続きはまた、次回♪
ということで、今日はマシュー・ジー&ジョニー・グリフィンっす。 グリフィンはともかく、ジーって誰や? そう思った人は少なく無いと思いますが、このコーナーでも過去に取り上げられておりますな。 ほれ 。 背景が青くて、字が読みにくいと、めっちゃ不評だった頃の過去の遺物でありますな。 今週から岐阜営業所勤務になりました。 …って、かなり昔の話でありますなぁ。 ここ数日、マンポン技師のタケムラくんと、男前なタカシマくんが、立て続けに電話を掛けてきたんっすが、思えば、あの営業所はとってもお気楽な職場環境でありましたなぁ。 僕がここでネタにしたら、 「これは立派な名誉毀損にあたると思うでー。」 とか、ネチネチ言ってたナガナワ所長代理も、定年退職で、おやめになられたみたいだし。 それはそうと、本当に読みにくいっすなぁ、これ。 途中で読むのをヤメちゃったんっすが、ま、頑張って苦労して読んでみたところで、得られる物は何も無かったりすると思うし。 で、ジー。 ということで、マシュー・ギーです。その素性はよくわかりません。正確に 何と発音するのかもよくわかりません。 あ、いきなり間違ってますな。 この時はサイドマン目当てで買ったようなことが書かれておりますが、今回は無論、グリフィン目当て。 ところで、このアルバムはジョニー・グリフィンとマシュー・ジーの双頭コンボのように思われるが、これは無名のトロンボーン奏者を売り出すために、有名なグリフィンの名前を持ち出したものと推測される。 そう、日本語ライナーで後藤誠クンが書いているので、それに釣られた僕は、まさに思う壺にハマっちゃった感がありますが、というか、双頭コンボというのが購入のポイントだったんっすけど。 ということで、 『ソウル・グルーブ』 。 グルーブというと、グルービーとか、ドルーピーとか、そっちの方面が頭に浮かぶんっすが、 “レコードの溝” という意味もあるんだそうで、一見すると意味不明なこのアルバムのジャケットは、レコードの溝をマイクロスコピックにフォトグラフしたものなんだそうで。 こんな単純な波形から、深いグルーブが生まれるとは、何とも不思議な感じがするんっすが、 「音」 と言えば、“Walkman” に 装備されているノイズキャンセリング機能というのが、凄ぇぇぇぇぇ! 今回、新幹線の中で音楽を聞いたんっすが、 「ゴォォォォォォ…」 という音がピタッと消えて、何かちょっと気持ち悪いくらいでありました。 というか、新幹線の車内って、こんなに煩かったんや! …というのが、新たな発見だったんっすが、 ここ を見ると、掃除機と同じくらいなんっすな。 うるさくはなくて、 「普通」 に分類されるようっすが、正直、掃除機がうるさくなくて普通というのは、ちょっと間違ってるような? ま、それはそうと、で、これ、リーダーの片割れ以外の面子もなかなか豪華だったりして、ピアノはハンク・ジョーンズ。 曲によってはオルガンも弾いているようで、これはちょっと興味をソソられるものがありますな。 ジョン・パットンがオルガンを弾いてるセッションもあるようで、でもって、ベースがアーロン・ベルで、ドラムスがアート・テイラー。 カルロス・パタート・バルデスという、めっちゃラテンな名前の人のボンゴやらコンゴやらも入っていて、グルーブよりもむしろ、ソウルのほうに重点が置かれてるんじゃね? …という気がしないでもないのが懸念材料だったりするんっすが、ま、とりあえず演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。
ということで1曲目、ジー君のオリジナルで、 「オー・ジー!」 オーストラリアなのか、伯父なのか、叔父なのかは分かりませんが、オージービーフ、伯父ビーフ、叔父ビーフ。 後の2つは駄目っすな。 美味そうな牛感が、まったく伝わって来ません。 マシュー・ジーは知らなくても、この曲を聴いたことのある人は少なくない。 ベイシー楽団の同僚であるジョー・ニューマンとエディ・ロックジョウ・デイヴィスがともに1961年、自己のアルバムで取り上げたのが初演。 日本でも鈴木良雄 (b) がテーマに使っている。 そういったアレであるようっすが、トロンボーンという楽器の持つ田舎臭さ、反アーバンっぽさがモロに繁栄されていて、僕の趣向にはそぐわない作風になっちゃってますな。 割と早めのテンポで、2管の絡みでテーマが演奏された後、オルガンのソロが登場するんんすが、これはパットンのほうでありますな。 で、続いてグリフィンが登場して、最高に下品 (←褒めてる) なブロウをカマしてくれて、で、最後にジーのソロが出て、でもって、テーマに戻って、おしまい。 2分18秒しかなくて、何か、あっけないっすな。 軽くテーマで、ご挨拶。 そういったアレなんっすかね? ということで、次。 「ヒア」 。 これもジー君のオリジナルで、ほのぼのとした曲想。 そのように書かれているので、これまた期待薄だったりするんっすが、トロンボーン + ほのぼの = 地雷。 そんな公式が成り立つ予感が、半端ねぇ…。 で、実際のところ、ベニー・グリーンの これ を初めて聞いた時のガッカリ感が蘇ったんっすが、旅行に行っても素泊まりのビジネスホテルに泊まることが多く、晩飯はスーパーの惣菜売り場で “ちくわの磯辺揚げ” なんかを買って済ませることが多いんですが…って、この当時の僕って、そんな生活をしていたんっすなぁ。 最近は、旅行 = 温泉 = 懐石料理というパターンが多くなったんっすが、今回の群馬の山奥の宿の “飯の部” は、ちょっと微妙だったかな? …と。 だんだんと贅沢になって、舌が肥えてきちゃいましたからね。 舌だけでなく、全体が肥えてきちゃっているんっすが、で、演奏のほうは、2管の絡みによるテーマの後、ジーとグリフィンのソロがあって、で、続くオルガンのソロが、どうやらハンク・ジョーンズらしいっす。 言われてみれば確かに、何だかお上品な弾きっぷりだったりするので、そうなんかいな? …と。 とまあそんなこんなで、テーマに戻って、おしまい。
で、次。 「アット・サンダウン」 。 古いスタンダードのようで、何やら誠クンが色々と蘊蓄を書いてくれておりますが、書き写すのも面倒なので、割愛させて貰うとして。 ミディアム・テンポで軽快にバウンスするアレやな。 そういった仕上がりだったりして、いかにも歌物らしい旋律が戦慄的…とまではいかないまでも、前立腺肥大であるな…と。 ソロ・パートではジーのトロンボーンが大きくフィーチャーされていて、ま、なかなか味のあるプレイではあるな…と。 ハンクの趣味のいいピアノ・ソロを挟んで、後半はグリフィンの出番なんっすが、余裕のプレイ。 そう、誠クンが書いている通りの出来だと思います。 でもって、テーマに戻って、おしまい。 それはそうと、この週末も雨でありますなぁ。 台風のほうは避けていく感じでありますが、とりあえず今週、どこかに遊びに行ってるヤツは、ざまあみろ! …と。 自分だけ不幸な目にあうのは、なんだか癪ですもんね。 明日は晴れそうで、先週よりはマシそうなのが、ちょっと悔しいんっすが、とまあそんなこんなで、次。 「ザ・スインガーズ・ゲット・ザ・ブルース・トゥ」 。 言うほどスインガーではなくて、ブルースなのは、確かにそんな感じやな。 そういった曲調&テンポ設定だったりするんっすが、最初の導入が荘厳な雰囲気でスピリチュアルな印象を受けるが、イン・テンポになるとマイナー調。 そのように書かれたりしております。 スピリチュアルなのも、マイナー調も、あまり変わらんような気もするんっすが、重苦しい雰囲気から、ファンキー調へ。 そんな変化が楽しめる仕上がりとなっております。 曲そのものは日本人ウケしそうな感じで、テナー、ボントロ、ピアノと続くソロは、どれも概ね良好。 なかではグリフィンが 「らしく」 って、いいっすなぁ。 グリちゃん目当てで買った人は、とりあえずこれで満足…とまではいかないまでも、納得はするんじゃないっすかね? ジーも悪くない感じだし、ハンクは安定の上品さだし、とまあそんなこんなで、テーマに戻って、おしまい。
で、次。 「ツイスト・ブルース」 もキャッチーなブルース。 指を鳴らす音、パットンのイントロに続き、2管アンサンブルでテーマを提示。 ソロはグリフィン、ジー、パットンの順。 そう、簡潔に書かれているようなアレだったりしております。 いいっすよね、簡潔。 個人的には、簡潔よりも反ケツのほうがソソられる気がするんっすが、ここではグリフィンは元より、パットンがなかなかいい働きをしてくれておりますな。 いいっすよね、パットン。 少なくとも、 “ボットン” よりは便所っぽくないし。 ということで、次。 「プア・バタフライ」 。 プッチーニのオペラ 『蝶々夫人』 のために、ジョン・ゴールデンが作曲、レイモンド・ヒュベルが曲を書いた1916年の作品。 そういったアレでありますな。 蝶々夫人というと、どうしても これ が頭に浮かんでしまうんっすが、こちらは “お蝶夫人” でありますな。 こう見えて、現役女子高生みたいなんっすけど。 で、これ、個人的に好きな曲なので、ジー君たちには頑張って欲しい。 少なくとも、台無しにはして欲しくない。 そんな思いがあったりするんっすが、大丈夫でした。 ゆったりとしたテンポで演奏されるテーマはトロンボーンのワン・ホーン。 そのままソロへと流れていき、ハンクのオルガンを挟んで、後半はグリフィン。 過度に吹き過ぎることなく、適度に余裕をかましてくれていて、でもって、ボントロのワン・ホーンなテーマに戻って、おしまい。 とってもお調子者な、お蝶夫人。 そんな仕上がりでありました。 で、次。 「ムード・フォー・クライン」 。 アーロン・ベルが作ったという珍しいモード。 そういうアレであるようっす。 イントロに続いて、2管アンサンブルのバックで、端正なオブリガードをとるハンクがそのままソロに。 グリフィンの咆哮に続き、2管のリフでフェイド・アウト。 そういった演奏が繰り広げられているようっす。 泥臭さがなくて、モーダルで、新主流派っぽくて、イケるやん♪ …という、ちょっぴり意外な展開が楽しめる、そういったアレでありました。
ということで、ラスト。 ジーのオリジナルで、 「レネー」 。 ほのぼのとした雰囲気が伝わるテーマに続いて、うんぬん。 この一言で、すべてを悟ってしまうという、そういうアレなんっすが、レイジーな雰囲気は、意外と悪くなかったりして、とまあそんなこんなで、今日は以上っす。
【総合評価】 初めて聞いた時、ぶっちゃけ、ちょっと今ひとつ? グリフィンやパットンやハンクはともかく、マシュー・ジー、いらねぇ…。 ジーには辞意を表明して貰いたい。 そんなふうに思ってしまったんっすが、3曲目くらいから、次第に盛り返して来ましたな。 冒頭の 「オー・ジー!」 も短小ながら、改めて聞き直してみると、別にそんなに悪くなかったりするし。 確かに “魂の溝” なんじゃね? そう言ってしまっていいような気がしないでもない、そんな1枚でありました。