CHERRY (CTI)

STANLEY TURRENTINE & MILT JACKSON (1972/5)

CHERRY


【パーソネル】

STANLEY TURRENTINE (ts) MILT JACKSON (vib) CORNELL DUPREE (g)
BOB JAMES (p,el-p) RON CARTER (b) BILLY COBHAM (ds)
【収録曲】

(01-03) SPEEDBALL / I REMEMBER YOU / THE REVS
(04-06) SISTER SANCTIFIED / CHERRY / INTROSPECTIVE
【解説】 ( 2017年11月05日更新 / 連載 1,278回 )

 群馬県と新潟県に行って来ました。 そもそも、どうして群馬に行こうと思ったのかと言うと、群馬って、温泉がたくさんあるよな? …と。 大分が “おんせん県” を商標登録したところ、先を越された群馬の知事が不快感を示した。 今から5年ほど前、そんなニュースがあったような気がするんっすが、いかんっすよね、不快感。 深い遺憾と同じくらい、不快感というのは、いかんと思います。 フカ (←サメの別名) とか、 イカ (←タコの好敵手) が好きな人なら、フカ、イカ、ん〜♪ そう、感極まったりするかも知れませんが、個人的にイカって、ん〜、まあまあ? そんな感じの食材だったりするんっすよね。 イカフライ、イカリングフライ、イカの天麩羅、イカの姿フライ。 そういった調理法であれば、イカすやん! そう、前向きに評価することが出来るんっすが、イカの丸焼きとかは、あまり好きではなかったりして、祭りの屋台なんかで喜んでイカ焼きを買っている人を見ると、よくもまあ、あんなイカ臭いものを食えるなぁ…と。 子供の頃は喜んで、駄菓子屋で “紋次郎いか” を買って囓ったり、海のほうへ遊びに行くと、必ずと言っていいほど “のしいか” をお土産に買ったりしていたんっすが、今から思えば、よくもまあ、あんなイカ臭いものを喜んでくっていたな…と。 のしいか、欲しいか? そう聞かれたら、いらん! 今なら即座にお断りすることになろうかと思うんすが、で、イカと里芋の煮たん。 あれがイカ料理の中でも最悪な部類だと思うんっすが、里芋のネバネバで煮汁がドロドロになって、見た目も食感も、うざこらしい…。 で、イカめし。 駅弁大会では根強い人気らしい “森のいかめし” なんっすが、厳めしい名前の割に、めっちゃちっちゃくて、ショボっ! そう思わずにはいられなくて、ま、どうせ買わないから、別にどうでもいいんっすけど。 で、一方のフカ。 こいつはもっぱら、ヒレの部分が中華料理の高級食材として珍重されているんっすが、ぶっちゃけ、美味いか? …と言われると、正直ちょっと微妙なような…。 「食感がエエやん!」 と評価するショッカー (←仮面ライダーの敵役) がいるかも知れませんが、 ここ を見ると、好きな食べ物は 「オレンジ色の安物スパゲティ・ウインナー」 なんだそうっすけど。 スパと言えば、桑名にある この店 がちょっと気になっているんっすが、ん? 書いた人 : 水谷正樹? 海星高校時代の同級生で、今は従姉妹の旦那 兼 双子の父と化しているオッサンがそんな名前で、しかも、顔も似ている気がするんっすが、もしかして? あ、でも、よく見たら、水谷 (みずたに) ちゃうやん! 永谷 (ながたに) やん! ぜんぜん知らんオッサンやん!

 で、えーと、何の話でしたか? 群馬には温泉が多い…と。 中でも、いちばん有名なのは草津温泉なんじゃね? そんな気がするんっすが、草津には何度か行ったことがあったりします。 宿ネタということで、言うと、 ここ とか。 そうそう、昔はユースホステルとかによく泊まっていたんっすよね。 ユースホステルって、名前が何だかホステスみたいだし、いかがわしい風俗? 子供の頃はそんなふうに、大きく誤解していたものでありますが、実際はその真逆。 未婚のカップルは個室には泊めて貰えないという、あまりにも健全な宿泊施設だったんっすな。 で、この草津のユースはリンク先の “公式ほ→むぺ→じ” が消えちゃってるようなんっすが、あ、 ここ にちゃんとありますな。 「ご家族・個人利用・館内・料金案内」 というメニューを見ると、下のほうに料理という項目が出てくるんっすが、小鉢や副菜として、大場とチーズと豚肉を揚げたん。 イケるやん! 豚肉が “ささみ” になっても可でありますが、でもこれ、何かちょっと違和感が…。 大場とチーズ。 あ、これか! 大場なんか? 大葉ちゃうんか? 大場と言えば、大場久美子。 小学生の頃、『コメットさん』 が大好きだったんっすが、ググってみたら こんなの が。 おお、今見ても、やっぱり可愛い♪ …が、如何せん、歌唱力がぁ…。 そんなもん、どうでもええ! そう、強く力説したいところでありますが、で、他の小鉢や副菜はというと、大根の塩もみとか、ごぼうとおくらの和え物とか。 地味っすなぁ…。 あ、「いか大根」 なんてのがぁぁぁ! 里芋が大根になったところで、事態が劇的に改善されているとも思えなくて、うーん…。 ま、ネバネバでドロドロなのは回避出来るかも知れませんが、で、僕が書いたレポのほうを読み返してみると、 “ホステル” と “ホテトル” は違う。 そんな記載がありますな。 なるほど。 確かにホステスよりもホテトルのほうが、より不健全な度合いが強いっすよね。 で、食事のところに、僕は基本的に食べ物には文句を言わない性質 (たち) なので。 そんなことが書かれておりますが、大嘘もいいところでありますな。 「いか大根」 に、めっちゃ文句を言いそうやん!  幸い、この日のメニューに不満は無かった模様でありますが、それにしても、めっちゃ無愛想なギャル2人組は、今思い出してもアレでありましたなぁ…。 女は愛嬌、月の家は円鏡。 『クイズダービー』 で途中で破産して、借金を申し入れたりしておりましたが、『クイズダービー』 と言えば篠沢教授、お亡くなりになってしまいましたなぁ…。 ググったら 動画 があったんっすが、篠沢教授、最後、当ててるやん! というか、8問中、4問も合ってるやん! 井森美幸、全滅やん!

 とまあそれはそうと、群馬の温泉なんっすが、2番目に有名なところとなると、万座温泉とか? そんな気がするんっすが、ここもスキー絡みで1度だけ言ったことがあります。 その時は万座プリンスに泊まったんっすが、露天風呂、最高っ♪ …でありましたな。 で、それ以外にもそこそこ有名な温泉がいくつかあるっぽいんだけど、一度も行ったことがないので、ちょっと行ってみるぅ? …とか思ってしまったのが、どうして群馬に行こうと思ったのかと言う、その動機だったりするんっすが、まず最初に候補として考えたのが 四万温泉 。  レトロな温泉街の雰囲気にソソられまくり。 観光という点でも、ちょっとした滝やら、奥四万湖やら、 甌穴 やらがあるみたいで、イケるやん! 唯一、不安な点があるとすれば、群馬の子供たちの間では、圧倒的に不人気らしい。 そんな噂があったりすることなんっすが、原因はどうやら 「上毛カルタ」 にあるらしいんっすけど。 えーと、 ここ 参照。 「エッチスケッチワンタッチ」 って、アンタ…。 「世の塵洗う 四万温泉」 をもじって、 「世の尻洗う エロ温泉」 と言われたりもする。 そんな話を目にしたこともあるんっすが、なかなかセンスがありますなぁ、グンマーのガキ共も。 で、もうひとつの参考文献は こちら なんっすが、絵が可愛いっすなぁ♪ で、あ、伊香保! そんな温泉もありましたなぁ。 もしかして、知名度では万座よりも上? で、ここ、中学生か高校生の頃に家族旅行で行ったことがあるのを思い出したんっすが、伊香保だけど、そんなにイカ臭くはなかった。 そんなところであったように記憶しております。 ま、山のほうっすからね。 土産物屋に “のしいか” とか、売ってないし。 この札に悲しい思いが込められているという話は、たった今、初めて知った新事実なんっすが、四万温泉なんかに行って、 「エッチスケッチワンタッチ」 とか言われても嫌だし、で、ここ、交通の便が今ひとつだったりして、次の日、越後湯沢に行って、ランチ&温泉。 そんな行程と絡めるには、ちょっと無理があるような…。

 ということで、第2候補、 老神温泉 。 「吹割の滝」 と絡めるには理想的な立地なんっすが、四万温泉と比べると、レトロな温泉街の雰囲気みたいなのには、あまり期待が持てなそうな気が…。 土曜日にお一人様で泊まれる宿として、これと言ってソソられるようなところも見つけられなかったし、で、結局のところ、ここよりもっと山奥のほうの 環湖荘 というところにとまることにしたんっすが、どこか群馬の適当なところを観光 → 吹割の滝 → バスで 「鎌田」 というところまで行く → 16時16分にそこまで宿の人に迎えに来て貰う。 そんなプランを立ててみました。 が、天気があまりにも怪し過ぎるので、真っ先に 「吹割の滝」 を片付けることにして。 …というのが 前回 の粗筋でありますな。 沼田駅 11時20分発のバスに乗って、12時05分に到着。 1時間ほど散策して、で、せっかくなので老神温泉をちょっとだけ覗いてみようかな…と。 バスの時刻表は ここここ 参照。 老神温泉を経由する便はかなり少ないので、綿密にプランを練らなければなりませんが、いい具合に沼田駅方面に戻る 13時13分のバスに乗ることが出来て、13時21分に到着〜。 ただ、ここから鎌田に向かうバスに乗るには 15時54分まで待たなければなりません。 持ち時間は2時間半ほど。 基本、見るべきものは何も無さそうな温泉地なんっすが、日帰り入浴以外で、何か時間を潰せそうなところはあるんっすかね? とりあえず、バス亭の近くを散策してみることにしたんっすが、まず最初に目に飛び込んできたのは、バス亭の横にあった、この看板。

標高、標高、ヒョコヒョコ、標高〜♪

 標高、標高、ヒョコヒョコ、標高〜♪ 634メートルっ! ぴったり、東京スカイツリーと同じ高さ。 おお、マジかよ。 2〜3mくらい、サバ読んでんじゃね? そんな気がしないでもないんっすが、 この地点 で標高 621メートル。 13mくらい、サバ読んでね? そんな気がしないでもないんっすが、ここ老神温泉には 13mくらい、何じゃ! そう言いたくなるようなものがあったりするので、ま、いっかぁ…と。


< 老神温泉 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 その、何じゃ! …と言いたくなるようなものは、こちら。 (写真・いちばん上) 。 大蛇っす。 バス亭の近くに 「朝市会場」 と書かれた広場があって、そこに細長い建物が建っていて、何じゃ? …と思ったら、大蛇。 外には大きな看板が掲げられていたんっすが、 『最も長い祭り用の蛇 (Longest festival snake) 』 として、ギネスで世界記録として認定された “大蛇みこし” が、内部に鎮座しておりました。  何じゃ、その、ライバル不在の独占企業みたいな記録は? 正面からだと頭の部分しか見えないし、これで世界一? ぜんぜん、大したことねぇな…。 ぶっちゃけ、そんなふうに思ってしまったんですが、改めて看板に書かれている数字を見て、ビビりました。 長さ108メートル。 パネぇぇぇぇ! せいぜい、30mくらいのものを想像していたんっすが、えーと、 これ っすか。 以前は新潟県関川村のヤツが “最も長い祭り用の蛇” だったんっすな。 世界一といいつつ、上信越の辺りで優位を競っていたんっすな。 ちなみに、桑名の “石取祭り” は自称、 「日本一やかましい祭り」 だったりするんっすが、そういう、ややアバウトな指標と違って、こちらのほうはきっちりと “数字” で結果が出るので、勝敗が明白っすよね。 関川村の関川クンは、 「打倒、老神」 に燃えているに違いありませんが、えーと、 これ っすかぁ。 抜かれちゃったのに、まだ堂々とギネスとか言ってて、ちょっと、どうよ? そんな気がしてならんのですが、 「大したもん蛇まつり」 。 名前のほうも、何だかあまり大した歴史がなさそうっぽい?  えーと、 これ っすかぁ。 昭和42年 (1967年) 8月28日に発生した 「羽越水害」 の慰霊と、昔から語り継がれている 「大蛇伝説」 を忘れないように、うんぬん。 僕の人生とあまり大差がないレベルの歴史でありますな。 で、昔から語り継がれている 「大蛇伝説」 というのが、 こちら 。 大蛇、可哀想…。 で、一方、老神温泉に伝わる 「大蛇伝説」 は、 こちら 。 “神が開いた伝説の温泉” というところ。 “追い神” が “老神” になったというのは初めて知った新事実なんっすが、赤城山の神 (ヘビ) と男体山の神 (ムカデ) が戦ったというのは、有名な神話っすよね。 戦った場所が日光の “戦場ヶ原” だったりするんっすが、ヘビがムカデに勝ったんっすな。 が、 Wikipedia には、大蛇 (男体山) と大ムカデ (赤城山) に化けて戦ったと書いてあって、立場が逆。 ヘビが勝ったことに間違いはないようっすが、もしかして老神温泉の人、自分たちに都合のいいように神話を改変してね? どういうルールでこの2者が争ったのかは知りませんが、大ムカデ側としたら、キックボクシングで勝負しようぜ! そういう方向に話を持っていくべきでありましたな。 そうすれば、百足のほうは百本の足で、蹴りたい放題。 対して、蛇のほうは手も足も出ないに違いなくて、敗走は必至。 でもまあ、 “大ムカデみこし” を作るよりは、 “大蛇みこし” のほうがまだ楽なような気もするので、ま、いっかぁ…と。

 で、この温泉。 自然景観的には、特に見るべきものもない。 そんなふうに勝手に思い込んでいたんっすが、町の中を流れている川が、思ってた以上に深い渓谷になっていて、イケるやん! で、今回、僕が行くことにした温泉施設は ここ なんっすが、バス亭から、ずーっと坂を下って、 (写真・上から2枚目) の吊り橋を渡った先にありました。 行きは楽なんっすが、帰り道、この急な上り坂を引き返さなければならないのかと思うと、ちょっと憂鬱。 とまあそんなこんなで、とりあえず到着〜。

華亭 (外観)♪

 京都の庭師が作った、日本庭園の中に露天風呂が広がります。 そのように書かれていたので、京都の庭が大好きな僕はかなり期待していたんっすが、思ってたほど京都の庭っぽくはなくて、で、男女入替制で割り振られた “滝の湯” のほうは川の流れも見えなくて、うーん、まあまあ? で、時間はたっぷりあるし、昼飯をまだ食べていなかったので、風呂に入った後で食べることにしたんっすが、あまりたくさん食うと、宿での晩飯に支障を来しそうな時間だったので、単品でこいつを頼んでみました。

舞茸のバター焼き♪

 舞茸のバター焼き♪ 舞茸の天麩羅と悩んだんっすが、それは恐らく、宿の晩飯に出されるであろうと踏んで、こっちのほうにしました。 ただ、舞茸がバターで炒められているだけかと思ったら、豚肉なんかも入っていて、めっちゃ美味ちい♪ ちなみに、畳敷きの食堂は休憩所も兼ねているようで、何も注文しなくても、居座ることは可能な模様っす。 セルフサービスで冷たい水や温かいお茶も飲めたりします。 パティシエ特製スィーツや、はんぶんマンゴーシャーベット、はんぶんレモンシャーベット、まるごとちっちゃいピーチシャーベット。 そういったものもあるみたいで、夏のクソ暑い時期なら最高でありましょうな。 時間はたっぷりあるので、畳の上にゴロッと横になって、しばし惰眠を貪ったんっすが、とりあえず時間を潰すことは出来たので、よかったな…と。 とまあ、そんなこんなで老神温泉は以上っす。 とりあえず行ってみた結果、納得したので、リピはないかな。 そんな気がしないでもないんっすが、 ここ を見ると、年間を通して色んなイベントをやっているようで、ちょっぴりソソられるものも、ちらほら。 冬の花火とか、ひな祭りとか、ミズバショウとか。 ミズバショウと言えば、尾瀬やろ? そんな気もするんっすが、5月中旬からは尾瀬ハイクバスが運行。 おお、いいっすな。 一度、行ってみたいと思ってるんっすよね、尾瀬。 で、例の “大蛇祭り” は5月に開催されるんっすな。 どうせなら尾瀬と絡めてみたいので、夏に日程を変更して貰えませんかね? その時に、ついでにホタルも光らせて貰って、花火大会も打ち上げて貰って、冬季イルミネーションも夏にやって貰って、女将に盆踊って頂ければ、言うことはないんっすけど。 で、空には満天の星で、ヨロシク☆ もし、天気が悪くて星座がアカンかったとしても、餃子があるし。 えーと、 ここ 。  「餃子の満州」 の社長がここの出身で、故郷が寂れていくのを見かねて、廃業した温泉旅館を買い取って、リニューアルしてオープンさせたんだとか。 エエ話や。 先生、俺、今日から餃子は 「満州」 にするよ!  「王将」 は捨てるよ! そう、心を入れ替えたくなっちゃうところでありますが、残念ながら、うちの近くに 「満州」 の店はありませんなぁ…。 先生、俺、やっぱり 「王将」 を拾い直すよ! とまあそんなことで、この続きはまた、次回♪

 ということで、今日はスタンリー・タレンタイン&ミルト・ジャクソンっす。 便宜上、アンドということにしましたが、ジャケット上の表記は、スタ・タレ with バグス。 厳密に言うと、双頭コンボでは無いんじゃね? そんな気がしないでもないんっすが、ま、いっかぁ…と。 ソウルの塊みたいな2人の組み合わせで、大いに期待したいところではあるんっすが、1972年録音のCTI盤というのが、ちょっと不安なところでありますな。 コーネル・デュプリーというギターの人が入っていたりするところも。 が、生ピ or エレピの担当がボブ・ジェームスで、ベースがロン・カーター、ドラムスがビリー・コブハム。 リズム隊が超有名処ばかりでありますな。 一部、電化しちゃってるところがちょっとアレではあるんっすが、期待と不安が入り交じる中、じゃ、演奏のほうを聞いてみましょうかぁ。 ということで、1曲目。  「スピードボール」 。 リー・モーガンが書いたジャズ・ロック調のアレでありますな。 初っ端から思ってた以上にエレキが入っていて、エノキがあまり好きではない僕としては、ちょっと微妙。 やっぱ、キノコは舞茸一択っすよね。 椎茸とか、生はまだしも、干されたヤツは最悪。 で、ピアノも生は最高なんっすが、エレキなヤツは、ちょっとアレだったりしますよね。 ギターとエレピが絡むイントロは、僕の趣向にそぐわなかったりするんっすが、で、その後、テナーとヴァイブのユニゾンでテーマが演奏されます。 背後で聞かれる電化な奴らが、やっぱりちょっと邪魔…。 が、ソロに入ると普通にスタ・タレだし、ソウルフルにミルト・ジャクソンだったりして、かなり持ち直します。 終盤、ビリー・コブハムがドラム・ソロでみんなを鼓舞してくれて、かなり盛り上がったりするんっすが、いいっすよね、コブハム。 フカ (←サメの別名) とか、 イカ (←タコの好敵手)とか、微妙な奴らとは違って、昆布 (←出汁のよく出る海藻) 、 ハム (←畜肉加工品)。 イケるやん! 鮎とか、鰊とか、鮭とか、サカナの類いを巻き込んだ昆布巻きは、個人的にちょっと微妙だったりするんっすが、厚切りのハムを巻いてみたら、けっこうイケるんじゃね? ふと、思い付きでそんな調理法を思い付いたんっすが、とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。 エレキは余計なんっすが、ま、悪くはなかったかな? …と。

 で、次。  「アイ・リメンバー・ユー」 。 あ、いいラーメン・バーよ。 そんな形態の店があるのかどうか知りませんが、 「らあめんババア」 なら、今でも売ってますよね。 あ、いい、らあめんババア、湯。 湯をかけて食べるというのもアリっすよね。 で、演奏のほうはアレっす。 ミルトのヴァイブをフィーチャーした、しみじみとしたバラード。 テーマ部はモダンなジャズの4人組っぽいオーソドックスな仕上がりで、アドリブ・パートからタレンタインが登場するという、そういうアレだったりするんっすが、普通にエエやん♪ そのように評価していいのではなかろうかと。 で、続いてはミルトのオリジナルで、 「ザ・レヴス」 。 わざわざ 「回転」 と日本語に訳されていたりするんっすが、いいっすよね、ミルト。 少なくとも、ナルトよりは、蒲鉾の廉価版っぽくなかったりするんっすが、ただ、グルグル巻きたかっただけやろ? …と、言いたくなるような食い物っすよね、ナルト。 詳しくは、 こちら 。 あ、ナルトって、鳴門が本場なのかと思ったら、70%が焼津で作られているんっすな。 駄目じゃん、鳴門。 となると、成東 (なるとう) あたりも黙ってはいない気がするんっすが、ま、成東は納豆でも食っていけそうっすよね。 で、演奏のほうはというと、冒頭からめっちゃ、エレピっすなぁ。 が、決して悪い感じではなく、お洒落な仕上がりになってる辺り、さすがはボブ・ジェームスなんっすが、曲のほうも適度に、いい感じにファンキーだったりして、さすがはミルトやな…と。 ソロ先発はタレンタインなんっすが、 「らしさ」 が遺憾なく発揮されていて、イカンな…ということはなく、エエな…と。 続くミルトのソロもとってもジャクソンで、邪悪にしてクソ…ということはなく、イケるやん! 途中からスタ・タレで絡んで来て、グルーヴ感が一気に増大して、で、その後、ボブ・ジェームスのソロで素敵に知的にクールダウン。 ここでも途中から、タレがよく絡んで来るんっすが、で、その後、ギターのソロがあって、とまあそんなこんなで、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、当たりっすな、こりゃ。

 で、次。  「シスター・サンクティフィード」 。 わざわざ 「清らかなシスター」 などという邦題が付けられておりますが、ま、 「清らかな清原」 よりは、説得力があるかな? …と。 ジャズ・ロック調のポップな作風で、70年代モノ感が半端なかったりするんっすが、ま、これはこれで、悪くはないかな…と。 で、次。 アルバム・タイトル曲の 「チェリー」 。 何かこう、もっとチェリーな作風を頭に描いていたんっすが、バラードというか、スロー・ブルースなアレなんっすな。 ちょっぴり、ダサ重苦しい雰囲気がないわけではないんっすが、ま、こういうのもスタタレ&バグスのキャラの一環なので、悪くはないかな…と。 とまあそんなこんなで、ラストっす。 読み返してみて、今日の後半、短くね? …というのがちょっと気になったんっすが、ま、無駄に引き延ばすのがいいとも思えないので、ま、いっかぁ…と。 で、アルバムの最後を飾るのは 「イントロスペクティブ」 。 当時は無名だったウェルドン・アーヴィンの作品。 そのように書かれているということは、今はめっちゃ有名だったりするんっすかね? 僕は寡聞にして、よく知らなかったりするんっすが、んーと、 これ っすか。 やっぱり、知らん…。 ま、それはそうと、これを書いている連休2日目の11月4日現在、今日ってまだ、土曜日なんっすな。 最近、3連休というと土日月というパターンばかりなので、何だかちょっと新鮮。 ジャケ絵は明日までに書けばいいと思うと、めっちゃ気が楽でありますな。 ま、今回のは書くのが簡単そうな素材なので、端からそんなに負担ではないんっすが、それはそうとこの3連休、ずーっと天気がよさそうなのが、何だかちょっとムカつきますなぁ。 11月3日は晴れの特異日なんだそうっすが、案の定、昨日もめっちゃ天気がよかったしぃ。 11月に入れば、さすがに台風も近寄ってこないだろうし、来年はこの日程でプランを組むのが正解っすかね? ちなみに群馬の山奥の星空も、11月に入ってからのほうが綺麗に見えるらしいっすぜ。 夜はめっちゃクソ寒いみたいっすけど。 で、このウェルドンなんちゃらという、ステーキはよく焼いて食うのが好きそうな人の作品、何だかちょっぴり斬新そうで、それでいて、普遍的にトラディショナルな空気も感じられたりして、なかなかの才能であるな。 そのように評価していいのではないかと思うんっすが、テナーとヴァイブの絡みでテーマが演奏されて、でもって、ソロ先発はタレンタインくん。 ちょっぴりモーダルな風情に聞こえないこともなくて、なかなかであるな…と。 で、以下、ミル・ジャのヴァイブ、ボブ・ジェのエレピと、各自のソロが続くんっすが、どれもいい感じの出来だったりして、とまあそんなこんなでテーマに戻って、今日のところは、おしまい。

【総合評価】 エレキなのが、ちょっと余計なんじゃね? 最初のうちはちょっと、そんなふうに思ってしまったりしたんっすが、演奏が進むにつれて、そんなことはどうでもよくなって来ました。 バックがどうあれ、スタンリーはタレンタインだし、ミルトはジャクソンだし、釈迦の尊称は釈尊だし、普通にイケるやん! ちなみに、釈迦の発展系みたいな単語として、 “分社化” というのがあるんっすが、テレビやラジオで語られる経済用語の中では、もっともリズミカルだったりしますよね。 分社化、分社化、社歌、社歌、社歌、社歌♪ で、このアルバムの場合、無類にリズミカルで、スイングの極みなヤツと、しっとり系なヤツとのバランスも絶妙で、オーソドックスなのと、ポップなのとの対比もよくて、意外と穴場的な裏名盤であるな。 …と、そんな気がしないでもなくて、姉妹盤の 『シュガー』 、通称 “足舐め” 共々、ヨロシクね☆


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