YOU HAD BETTER LISTEN (ATLANTIC)

THE JIMMY OWENS − KENNY BARRON QUINTET (1967/1/16,18,4/19)

YOU HAD BETTER LISTEN


【パーソネル】

JIMMY OWENS (tp,flh) BENNIE MAUPIN (ts,fl)
KENNY BARRON (p) CHRIS WHITE (b) FREDDIE WAITS (ds) <#1,2,4> RUDY COLLINS (ds) <#3,5>
【収録曲】

(01-03) YOU HAD BETTER LISTEN / THE NIGHT WE CALLED IT A DAY / GICHI
(04-05) LOVE WHERE ARE YOU? / CAROLINA JOHN
【解説】 ( 2017年12月10日更新 / 連載 1,282回 )

 カキの美味しい季節になりましたなぁ。 その “カキ” というのは、魚貝類の類いの牡蠣なのか、それとも果物の柿なのか、どちらなのかと言うと、両方。 秋になると柿がたわわに実るし、寒くなってくると、牡蠣、イケるやん! …と。 基本、秋の果物っすよね、柿。 夏期に柿は、あまり食べません。 で、基本、冬の貝類っすよね、牡蠣。 夏期に牡蠣はあまり食べません。 岩牡蠣という夏期専門の牡蠣もあったりするんっすが、コイツの場合、夏に輝くので、近年は “夏輝” というブランド名で売り出されているようでありますな。 えーと、 これ 。 あ、 “夏輝 (かき) ” じゃなくて、 “夏輝 (なつき) ” と読むんっすか。 “なつき” だと、 『ナッキーはつむじ風』 みたいだし、 名張市のキャラ とも被るし、何より、ぜんぜん牡蠣らしくない気がするので、普通に “夏輝 (かき) ” でエエやん! そう思わずにはいられませんが、ま、鳥取県民がそれで納得しているのなら、他県民から、とやかく言われる筋合いはないっすよね。 で、ゆるキャラ紹介のひとつ前が ゆめはまちゃん っすな。 ここには書かれておりませんが、お誕生日は “ゆめはま9年8月7日” 。 勝手に新しい元号を作るな! そう思わずにはいられませんが、で、岩牡蠣にしろ、寒くなると出回るようになる真牡蠣にしろ、食べ方としては、生で食ったり、煮たり、焼いたり、茹でたり、揚げたり。 火を使うのは、全然OKっす。 牡蠣は、火気厳禁ではない。 そういうことが分かっていただけたかと思いますが、果物の柿のほうは、あまり火器の出番は無さそうっすよね。 焼きリンゴというのはよくありますが、焼き柿とか、あまり聞いたことが無いし。 ちなみに、僕が子供だった頃の、憧れの食べ物でありましたな、焼きリンゴ。 同様に、牡蠣を生で食べるのにも憧れておりました。 「通な人は、牡蠣をナマで食べるらしいでー」 みたいな話を耳にして、真似してみたい! …と。 大人になった今となっては、そんなことはまったく思わなかったりするんっすが、ぶっちゃけ、カキの美味しい季節になりましたなぁ。 そんな書き出しで話を進めておきながら、個人的にはあまり好きではなかったりするんっすよね、牡蠣も柿も。 貝類の類いが全般的に駄目だったりするので、その一環として、牡蠣もアカンかったりするし、一方、果物の類いは基本的にどれも好きなんっすが、中では例外的に、柿だけはハズレやな…と。 柿はどうしてアカンのか? その理由については、下記参照。

 まずは、えーと、見た目。 形状としては、ま、普通っすかね? リンゴとか、梨とかの仲間っぽい? ところで君は、柿の実がなる木の正式な名前を知ってるかな? んなもん、普通に “カキ” やろ? 僕もずっとそのように思っていたんっすが、調べてみたら、違いました。 カキノキ というのが正解のようっす。 モミノキとか、トチノキとかと並ぶ、ノキ族の一種。 いや、そんな族があるのかどうかは知りませんが、ツツジ目、カキノキ科、カキノキ属。 ツツジの仲間なんっすか。 初めて知りました。 この “目” には、他にどんな奴らがいるのかというと、メジャーなところでは、ツツジ科とか、ツバキ科とか。 ツバキとツツジが仲間なのは、何となく分かりますよね。 で、他にはハイノキ科だとか、エゴノキ科だとか。 これにカキノキを加えると、ツツジ目の “ノキ3兄弟” となるワケでありますが、エゴノキ科の植物とか、エゴ丸出しであるに違いないので、あまり関わり合いにはなりたくありませんな。 食べたら、めっちゃエグイ味がしそうだし。 で、マタタビ科というのも、この “目” に属しているようです。 こんな科、ネコ専用だとしか思えないんっすが、この科に属している “属” は3つ。 マタタビ、サルナシ、キウイフルーツ。 ほぉ、キウイって、マタタビの仲間だったんっすか。 で、サルナシって、猿専用の梨やな。 そんなイメージがあったりするんっすが、人間でも食えるんでしたっけ? えーと、 これ 。 おお♪ 確かに切り口がキウイっぽいっすな。 軽米町なら、軽く米でも作っていれば、普通に食っていけそうな気がするんっすが、敢えてサルナシの栽培に取り組むとは、なかなかのチャレンジャーでありますな、畑中丑之助くん。 名前が畑中だから、田んぼの中では生きられねぇ。 俺は田中ではねぇ。 そんな気概が畑中くんを畑の中に向かわせたのでしょうか? 畑中というとどうしても畑中葉子の顔が浮かんで来て、後ろから前から、どうぞ♪ そういうアレだったりするんっすが、それはそうと、サルナシって、梨の仲間とちゃうんけ?

 ということで、梨。 こいつはアレです。 バラ科ナシ属の植物。 あ、バラ科なんっすな。 こいつは確か、めっちゃ使える科だったのではなかったか? かように記憶しているところでありますが、ナシやリンゴやモモのような果物がバラ科、アーモンドなんかのナッツ類もバラ科、桜や梅なんかの花が綺麗な花木類もバラ科、無論、薔薇の花もバラ科。 で、豚バラ肉なんかもバラ科か? …というと、それはちょっと違う気もするんっすが、君に薔薇薔薇…という感じ。 そんな歌もありましたよね。 近藤真彦と比べて、何か変な路線を走らされていましたよね、田原俊彦。 「NINJIN娘」 とか。 歌詞はともかく、曲のほうは、めっちゃ正統的でアメリカンでジャジーな仕上がりだったりするんっすが、 向洋保育園 2013 さくら組 。 おお、可愛い♪ が、この “NINJIN小僧” …というか、高木ブーの雷様の出来損ないみたいなガキ共、幼女の手とか腕とか肩とか、オサワリし過ぎぃ! この歌に関しては ここ で馬飼野元宏クンが詳しく書いてくれておりますが、作詞・作曲は宮下智というギャルなんっすな。 「ハッとしてGood!」 こんなのもありましたなぁ。 言われてみれば確かに、イントロがスイング・ジャズっすよね。 で、松田聖子(18歳)、可愛いっ♪ 近藤真彦と中森明菜はドロドロになっちゃいましたが、こちらのほうのペヤングは爽やかでありますなぁ。 中学生の頃は田原俊彦を思いきり敵視していたんっすが、今から思えば、そんな悪いヤツではなかったな…と。 『君に薔薇薔薇…』 のほうは筒美京平の作曲なんっすが、これも今聞いてみると、意外とイケるやん♪ …と。 で、何の話だったのかというと、ナシはバラ目バラ科、リンゴもバラ目バラ科、カキはツツジ目カキノキ科。 つまり、柿はリンゴとか、梨とかの仲間では、全然無いやんけ! …と。 サルナシも梨の仲間では無しやんけ! …と。 で、柿と言えば、有名な諺がありますよね。 桃栗三年柿八年。 僕は果物の中では、モモがいちばん好き♪ ニワトリの部位でも、モモがいちばん好き♪ モモと言えば、フトモモ科の植物というのがあったりしますが、ユーカリなんかがこの科っすよね。 後は、ハワイの飲み物の原材料のグアバとか。 えーと、 これ 。 幼女、可愛いっ♪ お姉さん、2人とも、微妙…。 幼女の飲み物を強奪するし、性格も最悪っすな。 ま、一人でグアバを2本独占しようとする幼女さんサイドにも問題があるんっすが、飲み過ぎると鼻血が出ちゃいまずぜ、お嬢ちゃん。 ま、そんなにキツい飲み物ではないような気もするんっすが、フトモモ科だし、ハァハァ。

 で、続いては、スモモ。 スモモもモモも、モモのうち。 そんな有名な諺がありますが、スモモは、バラ目バラ科スモモ亜科スモモ属。 一方、モモは、バラ目バラ科モモ亜科モモ属。 ま、確かにモモのうちであるには違いなさそうなんっすが、亜科の段階で違うのは、アカンのちゃうか? そんな意見もあろうかと。 モモとサクランボの中間が、スモモなんじゃね? そのように考えていいかと思うんっすが、とにかくまあ、モモは美味しいな…と。 で、その美味しいモモは3年で実がなるというのに、大して美味くもない柿は8年。 効率、悪っ! しかも柿には、当たり年とハズレ年があるそうっすよね。 存在自体がハズレみたいな果物なのに、更にまたハズレがあるとか、ヤル気あんのか? 貝類のほうの牡蠣は、とってもよくあたるというのに、ちょっとは見習えよ! …と。 いや、別にそこは見習わなくていいような気もするんっすが、で、柿の中には甘くなることを渋るヤツがいるそうっすな。 というか、柿は渋いのがデフォで、甘くなっちゃったのは突然変異なんだとか。 果物とか、甘くして、鳥さんに種ごと食べて貰って、ウンコとして遠方に運搬して貰うために存在しているのに、渋くて誰にも食べられなかったら、意味ないやん! 学校の担任は、柿に何を教えて来たんや? そう、疑問に思わざるを得ませんが、タンニン。 こいつが渋さの元凶らしいっすな。 渋柿にはタンニンがたっぷり。 で、甘柿にはタンニンがない。 そのように思っている人がいるかも知れませんが、それは違います。 僕も今調べて初めて知ったんっすが、甘柿にも渋柿と同じくらい、タンニンが含まれている…と。 じゃ、どうして渋柿は渋くて、甘柿は渋くないのかというと、渋柿に含まれるタンニンが水に溶けるタンニンであるのに対して、甘柿のタンニンは水に溶けないタンニンになっている…と。 水に溶けなければ、舌に触れても、味がしない。 そういう理屈でありますな。 じゃ、どうして水に溶けなくなったのかと言うと、熟したから。 そんなパターンが、まずひとつ。 人間でも、偏屈なヤツが年を取って、性格が丸くなることがありますよね? 逆に、若い頃はガキっぽかったのに、オッサンになって、渋みが増した。 そんな事例が無いわけでもないんっすが、とりあえずまあ、渋柿も熟してジュクジュクになると、普通に食えるようになったりするよね? …と。 個人的にジュクジュクの柿って、あまり好きではないんっすが、で、続いては、 「干された」 という事例。 あまりも使い物にならないので、仕事で干される。 そんな事は少なくないと思うんっすが、その結果、反骨心が芽生えて、タンニンに忍耐力が付いて、少しくらいの水では溶けなくなった…と。 で、最後に、酒の力でなんとかしちゃっうという方法。 霧吹きに焼酎を入れて、柿のヘタの部分にまんべんなく吹きかけるとか、焼酎を皿に入れて、ヘタの部分をチョンチョンと浸してやるとか。 いずれも “ヘタ” を何とかするというのがポイントのようで、下手するとただのアル中になっちゃうんっすが、上手くいけば渋が抜けて、イケるやん!

 …と、ここまで頑張って渋を抜いた柿も、加熱することによって、渋みが復活! そんな事例もあるみたいっすな。“渋戻り” と言うそうなんっすが、やっぱ、柿は火気厳禁? が、生の柿が今ひとつ好きではない僕としては、何とか頑張って調理して頂きたいところなんっすが、どういう食べ方がいいかと言うと、めっちゃ単純に考えて、 “柿フライ” とか? リンゴの天麩羅とかもあるから、普通にイケますよね? ググってみたら、 ほれ 。 生ハムを巻いたり、ベーコンを巻いたり、柿の種を衣にしたり。 あ、最後のは柿の種を衣にするだけで、中身は “ささみ” なんっすな。 柿、関係ないやん! ところで、 “ささみ” って、鶏肉のどういう部位だったりするんっすかね? ニワトリはモモがいちばん好き♪ …な僕でありますが、 “ささみ” という部位も、アレはアレで悪くないっすよね。 よく、ニワトリの胸肉はパサパサで不味いと言われますが、もしかして、 “ニワトリの胸肉 = ささみ” だったりするとか? で、調べてみた結果、イコールではないな。 ニアリーイコールであるな。 そんな事実が判明。 胸肉に近接した部位。脂肪が少なく、淡白な風味がある。形が笹の葉に似ていることから付けられた名称。 おお、なるほど。 言われてみれば確かに、笹の葉っぱみたいな形をしてますよね。 詳しくは ここ 参照。 砂沙美ちゃんというのが何者なのか、寡聞にしてよく知らんのでありますが、え? 手羽と胸って、同じ部位なん? えーと、 ここ 参照。 やっぱ、違いますよね。 砂沙美ちゃんよりも日本ハムのほうが、信憑性があるような? で、ニワトリのささみ = 牛や豚のヒレに相当。 あ、これは何となく分かる気がしますな。 何かこの部位、真面目に働いてねーな! そんな淡泊さがバリバリ全開だったりしますよね。 その結果、良質なタンパク質とか言われて持てはやされたりして、何だかこう、齷齪と動き回るのがアホらしくなっちゃいますよね。 何でもいいけど 「あくせく」 って、こんな齧歯類みたいな難しい漢字やったんか! …というのが新鮮な驚きなんっすが、歯偏みたいなのに屋、歯偏みたいなのに足。 こんな漢字、初めて見たぁ♪ 語源は こちら 。 で、中国っぽい解説は こちら 。 何か、鮑の照り焼きっぽい話をしてる? 個人的には鮑というのも牡蠣同様、旅館の夕食とかに出て来ても、ぜんぜん嬉しくない食材だったりするんっすが、来週はいよいよ、本題の牡蠣の話になるかも知れないし、また他のネタを思い付くかも知れないし、とりあえず今週は “柿” だけで何とか1回分の原稿を賄うことが出来て、何よりだったかな? …と。 何でもいいけど 「賄う」 という漢字は、魚偏に有と書くんっすな。 もしかして昔の中国では、貝が有ることで、何かを賄っていたとか? 来週はもしかしたら、そんな話になるかも知れないし、ならないかも知れないし、で、とりあえず今日のところは、おしまい。

 とまあそんなことで、今日はザ・ジミー・オーエンス=ケニー・バロン・クインテットっす。 何とも言えない地味な組み合わせの双頭コンボでありますが、地味に応援したくはなりますよね、ジミー・オーエンス。 職種はどうやら、トランペット系の楽器の担当である模様。 で、もう一人のケニー・バロンは、テナーを吹くオッサンでしたっけ? …と思ったら、違いました。 それは兄貴のビル・バロンのほうで、弟のケニー・バロンはピアノ担当でありますな。 日本における知名度は弟のほうが上ではないかと思われますが、毛に貼ろう、んー、快感、サロンパス。 そんな俳句に詠まれたこともあるし。 で、一方、オーエンスのほうはというと、1960年代のジャズ・シーンに新たないぶきを吹き込んでいったトランペット、フリューゲル・ホーン奏者。 そのように日本語ライナーで岡崎正通クンが書いておりますが、もしかしたらオーエンズと、最後は濁るのが正解かも? が、それだと何だか、あまり応援する気になれないので、テンテンは無しで最後まで押し通そうと思うんっすが、そんな彼が67年に結成した双頭コンボの初リーダー作、 『ユー・ハッド・ベター・リッスン』 というのを取り上げてみようかな? …と。 2管クインテットな編成なんっすが、テナーには兄貴のビルではなく、ベニー・モウピンを起用しております。 後にハービー・ハンコックのヘッド・ハンターズで頭角を現すことになるオッサンっすよね。 全般としてどういうサウンドに仕上がっているのか、まったく見当が付かなかったりするんっすが、アトランティック盤だけに、ちょっと嫌な予感がしないでもなくて、でもまあ、全部で5曲だし、場合によっては今日の後半はすぐに終わってしまって、齷齪と働かなくて済むかな? …という、ちょっとした期待も。 とまあそんなことで、では演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずはアルバム・タイトル曲の 「ユー・ハッド・ベター・リッスン」 。 ウキウキするようなロック・リズムをもっているジミー・オーエンスのオリジナル。 同じロック・ビートでも7拍子を使ってひねりを利かしているのが、いかにもオーエンスらしいところである。 冒険心あふれるモーピンのテナー、リズミックなバロンのピアノとソロが続けられたあと、オーエンズがシャープなトーンの魅力を遺憾なく発揮している。 そう、岡崎クンが書いているようなアレだったりする模様っす。 ロック・ビートというので、ちょっと嫌な予感がしたんっすが、ジャズ・ロックと新主流派の中間形態といった感じで、ベタなハービー・ハンコックを俗化させた系だと思って頂ければ、あながち大きな間違いでは無いと言えるのではなかろうかと。 で、ソロ先発はベニー・モウピン。 確かに冒険心に溢れておりますな。 ウェイン・ショーターの頭をアフロにした感じ? 後半はかなりフリーが入っていたりもして、ちょっぴりアレなんっすが、で、続いてバロンくんのピアノが登場。 前半はわりとクールな風情で、後半に入って、岡崎クンが言うようにリズミックになる系のアレだったりして、で、続いてオーエンスくんが登場。 確かにシャープなトーンが魅力的でありますな。 フレディ・ハバード、もしくはウディ・ショウの系列? …と、勝手に想像していたら、それともちょっと違っていて、無論、クリフォード・ブラウン直系のハード・バッパーというワケでもなくて、何か一種、独特っすな。 大衆受けしない、体臭のきつい加勢大周。 そういったアレだったりして、とまあそんなこんなで、テーマに戻って、おしまい。 全般として、悪くはなくて、うーん、まあまあ?

 ということで、次。  「ザ・ナイト・ウィ・コールド・イット・ア・デイ」 。 個人的にはチェット・ベイカーの “オカマの囁き” が真っ先に浮かんでくる歌物ナンバーだったりするんっすが、弾き語りの名手として知られたマット・デニスの手になる41年の作品で、ボッサ・ビートに乗せて演じるというアイディアが秀逸だ。 そう、岡崎クンが書いているようなアレだったりする模様っす。 個人的に弾き語りの名手と言うと、真っ先に琵琶法師が浮かんで来るんっすが、 「耳なし芳一」 も琵琶法師の一種なんでしたっけ? えーと、 これ 。 絵が怖いって! で、中身のほうはと言うと、 (前略) そして怪我が回復した芳一はこの話が知れ渡り、 「耳なし芳一」 と呼ばれて一躍有名になった。 おお、ハッピーエンドで、よかったじゃん♪ 個人的には “都市伝説” が好きだったりするので、 この項目 が気になるところなんっすが、ぱっと見、メジャーなのばかりでありますな。 で、 ダジャレ系の怖い話 というのが、あまりにも寒過ぎ…。 「恐怖の味噌汁」 とか、僕が子供の頃に、めっちゃよく耳にしたヤツやん! 残念ながら次回のネタにするには弱いと言わざるを得ませんが、で、曲のほうはというと、確かにボサノバ調っす。 軽いのは軽いんっすが、ロック調なんかよりも遥かにマシで、大衆ウケというか、日本人ウケすること請け合いで、うけけけけ。 いや、いいっすな、こりゃ。 出だしは、バラード? …と思わせておいて、そこからテンポが速くなって、ボッサのリズムのテーマが登場。 なかなか憎い演出であるな。 そう言わざるを得ませんが、もしかしてオーエンス君って、知性派だったりするとか? 小さなジャケットの写真を見る限りでは、眼鏡&プチ・アフロやな。 そんな感慨しか浮かんでこなかったりするんっすが、その背後にちょっとボケて写っているバロン君が、なかなかリリカルなピアノを聞かせてくれていたりします。 何でもいいけど、このジャケットの背景の模様、書くのが面倒臭そう過ぎぃぃぃ。 今から書くのが憂鬱になっちゃうんすが、字体のレタリングも、かなりウザいすな。 アトランティック盤って全般的に、趣味が今ひとつ過ぎぃ…。 で、テーマの再現部で聞かれる余計なエフェクトみたいなのが、やらないほうがよかった感が半端無かったりして、とまあそんなこんなで、最後、結構しつこい感じで引っ張って、おしまい。

 で、次。 バロンくんのオリジナルで、 「ギチ」 。 これはガチで、ギチであるな。 そんな作風だったりするんっすが、1曲目と同様、ジャズ・ロックとモードの中間といった系統ではなかろうかと。 わりと知性を感じさせる風のテーマが演奏されて、でもって、ソロ先発はバロンのピアノ。 なかなかいい感じなんじゃね? そのように評価していいのではなかろうかと。 続いて、モーピンの冒険心に溢れたテナー・ソロがフィーチャーされて、終盤、大いに盛り上がったところで、それに被せるようにオーエンスのラッパが乱入。 このスリリングな瞬間こそ、本アルバムの白眉なんじゃね? そう、ハクビシンが言っておりましたが、僕もまったくその通りだと思います。 何でもいいけど白眉って、何で “白い眉” なんっすかね? その背後に、何か中華三昧的な物語があるっぽい感が半端なかったりするんっすが、えーと、 由来 。 あ、そうそう。 確か、そんな話だったよね。 …というのを、今思いだしたんっすが、馬良くん、やるやん! 何か、名前からしていかにも、良い馬やな。 そんな風格が漂っていたりしますからね。 で、最後にバロンくんのピアノ・ソロが出て来て、でもって、テーマに戻って、おしまい。 よかったな。 …と、そのように評価していいのではなかろうかと。 とまあ、それはそうと、なかなか面白いっすな、 『マチ工場のオンナ』 。 ロケ地が超地元なので、楽しみにしていたんっすが、それを度外視しても、普通にイケるやん! …と。 で、関連情報は ここ にあろうかと。 第1回の幼女が出てくる回想シーンに出て来た高台の寺みたいなところ。 走井山なのかと思ったら、違ってました。 雨尾山飛鳥寺 。 こんなところがあったんっすなぁ。 初めて知りました。 で、第3回に登場した、めっちゃ性格の悪いオッサンが勤務している銀行は、 くわしん の本店? 道路を挟んだ反対側には百五銀行の支店があるんっすが、地元系優先で、こっちをチョイスしたんっすかね? あんな嫌味な行員がいるのかぁ。 …とか思われて、桑名信用金庫の信用に関わるような気もするんっすが、内山理名のブチ切れと、 「くわしん」 での泣き落としが今回の白眉でありましたなぁ。 次回が楽しみ♪

 ということで、次。  「ラブ・ホエア・アー・ユー?」  ジェームス・ムーディが書いた、とってもムーディ勝山なバラードで、オーエンスくんのラッパをフィーチャーしたワン・ホーン・カルテットによる演奏。 クールなようで温かい、クール宅急便を指定したのに、常温で届いちゃった生牡蠣のような味があって、うーん、しみじみ。 で、ラスト。  「キャロライナ・ジョン」 は、ふたたびケニー・バロンのオリジナルで、シンプルなテーマから新鮮な感覚のソロが繰りひろげられるあたりもグループの個性であり、そんなユニットとしての魅力がいっぱいに発揮された楽しいエンディングになっているな…と。 とまあそんなことで、今日のところは、以上っす。

【総合評価】 思ったよりも、よかったんじゃね? そのように評価していいのではないかと思います。 わりとオススメ☆


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