THE RETURN OF BUD POWELL (ROULETTE)

BUD POWELL (1964/9/18)

THE RETURN OF BUD POWELL


【パーソネル】

BUD POWELL (p) JOHN ORE (b) J.C.MOSES (ds)
【収録曲】

(01-03) I KNOW THAT YOU KNOW / SOMEONE TO WATCH OVER ME / THE BEST THING FOR YOU
(04-06) GREEN DOLPHIN STREET / JUST ONE OF THOSE THINGS / I REMEMBER CLIFFORD
(07-08) HALLUCINATIONS / IF I LOVED YOU
(09-10) I HEAR MUSIC / AUTUMN IN NEW YORK
【解説】 ( 2018年01月14日更新 / 連載 1,287回 )

 ( 前回 までの粗筋 ) 和歌山に行く前に大阪に寄った。 空中庭園で景色を愛でて、桜ノ宮界隈で昼飯を食った。 …ということで、和歌山に移動〜。 和歌山市に電車で向かうにはJRもしくは南海電鉄ということになるんっすが、今まで一度も利用したことがない南海って、何か、難解そうな予感が…。 何回か乗れば、なんか、いい。 そんな感想を持つに至るのかも知れませんが、今回はパスかなぁ…と。 というか、今回は和歌山市の先の海南市というところまで行くので、JRの一択だったりするし、帰りには難解そうな南海にもチャレンジする所存だったりするし、とまあそんなこんなで、天王寺駅から特急 「くろしお」 に乗車。 朝潮、ごま塩と並ぶ “世界3大・○○しお” のひとつなんっすが、相撲を取らせるなら朝潮だし、赤飯にふりかけて美味しいのは、ごま塩だし。 が、先ほど昼飯を食べたばかりなので赤飯なんか食えないし、ここはまあ、 「くろしお」 で、いっかぁ…と。 どうせなら、パンダくろしお が、いいな♪ …と、期待していたんっすが、ハズレでした。 というか、 287系 ですらなくて、 283系 。 オーシャンアロー車両って、名前だけはカッコいいんっすが、何だかこう、昭和の遺物感が半端無かったりしますよね。 自然振り子式で 「げろしお」 と化していた381系と違って、制御付き振り子式の採用でゲロゲロ感は緩和されたみたいなんっすが、で、パンダが駄目なら、せめて、パンツくらいは…。 そんな僕の淡い期待も裏切られて、パンツをちらつかせるワカメ系乗客の姿も無く、地味に海南駅に到着〜。 海南市は人口が5万人くらい。 駅前には大して高いビルもなくて、のんびりとしたところでありますな。 都会度という点では、桑名の勝ちやな。 ちょっぴり優越感に浸りながら、マリーナシティ行きのバスに乗り込んだ次第でありますが、橋の向こうの人工島に入った瞬間、唖然、茫然、左卜全。 「老人と子供のポルカ」 とか、歌ってましたよね。 左卜全とひまわりキティーズ。 えーと、 これ 。 幼女が可愛い♪ で、何に唖然、茫然としたのかというと、 これ 。 林立するリゾートマンション。 あかん、桑名、惨敗やがな…。 あ、でも、よく見たら、マリーナシティって、和歌山市やん! 人口36万人やん! 桑名の負けも当然のような気がするんっすが、それにしてもバブルの負の遺産感が半端ありませんな。 ちなみにマリーナシティというのは 1994年 (平成6年) に開催された世界リゾート博に合わせて作られたんだそうっすが、着工は 1989年 (平成元年) 。 イケイケで作り始めたのはいいものの、途中でバルブが弾けて、後に退けなくなった感じ? リゾート博って、そんなん、ありましたっけ? リゾート博 (りぞーと・ひろし) とか、お笑い芸人とかにいそうな気がするんっすが、地元でも失敗が確実視されていたのに、意外と盛況だったみたいっすな。 72日間の開催で、入場者数は見込み予想の 150万人を大きく上廻る 294万人。 大きく上廻り過ぎぃ! 1日平均4万人って、けっこう凄いっすな。 ちなみに、愛・地球博は出足こそ不調だったものの、9月以降は1日で20万越えがザラだったようで、モリゾーとキッコロ、やっぱり凄ぇぇぇ! それに比べると、リゾート博 (りぞーと・ひろし) は、ちょっぴりショボく思えてしまうんっすが、そんなヒロシに騙されて、リゾマンとか買っちゃった人もいるんでしょうな。 自業自得っすよね。 同情には値しません。

 …とまあ、そんなバブリーな一画を横目に、とりあえず本日の宿泊先、 マリーナシティホテル にチェックイン。 宿泊レポに関しては、ま、そのうち、忘れた頃に しかるべきコーナー に掲載することになろうかと思われますが、とりあえず夕食の時間まで、 ポルトヨーロッパ を散策してみることにしました。


< ポルトヨーロッパ (夕方編) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 フランス、イタリア、スペインの街並みを本格的に再現した、海に囲まれたとってもロマンチックなエリアと、ちょっとした遊園地との複合施設なんっすが、最近になって入場料がタダになったみたいで、お気楽に立ち寄ることが出来ます。 ぶっちゃけ、遊園地のエリアは ナガシマスパーランド の敵ではないな。 そういうアレだったりして、桑名人はちょっぴり優越感に浸ることが出来るんっすが、このジャンルに関して言えば、名古屋だって見下すことが出来ちゃいますからね。 あんなところ、レゴランド (笑) しか、無いしぃ。 が、ヨーロピアンなエリアのほうは、悪くありませんな。 もしかしたら、桑名にあるヨーロピアンは、負けちゃってるかも? うちの近くにある喫茶店なんっすが、コーヒーはアメリカンだったりするし、看板の絵はハワイアンだし。 夜はここがイルミネーションの会場になるらしいので、ちょっぴり楽しみだったりするんっすが、ま、 なばなの里 には勝てないだろうし、ま、お気楽な気持ちで、お手並みの程を拝見させて貰っちゃおうかな? …と。 昼の部は16時半で終わっちゃうので、駆け足でササッと回って、で、続いては 黒潮市場 を散策。 海産物がメインで、featuringマグロな市場なんっすが、醤油とか、梅干しとか、ミカンとか、お菓子なんかの和歌山土産も充実しておりまして、で、自分用に下記の物品を購入してみました。

かげろう♪ くるみ醤油餅♪ 和歌山便り せんべい 湯浅醤油♪

 左から、まずは定番の 「かげろう」 。 大ヒットしましたよね、水嶋ヒロくんの小説、 『KAGEROU』 。 Amazonでも 大絶賛 ♪ 脂取り紙として重宝するような紙質であるとは思えないんっすが、 ★★★★★ のレビューがどれも、酷ぇ…。 で、一方、紀州銘菓のほうの 「かげろう」 はというと、普通に美味ちい♪ googleで “紀州銘菓” と入力しただけで、速攻で “かげろう” とサジェストされるくらい プレミア和歌山 なんっすが、ただ、これって白浜の土産っすよね? そういえば先日、さば2号ジュニア1号が和歌山のどこかに遊びに行ったみたいで、お土産に 「白い白浜」 というのを買って来ておりましたが、それなんかよりも、ずっと白浜なイメージ。 いや、めっちゃ美味しかったんっすけどね、 「白い白浜」 。 ググってもちっともヒットしないので、もしかしたら僕が名前を間違っているのかも知れませんが、で、和歌山市、もしくは海南市で 「かげろう」 を買うのって、ちょっと違うんじゃね? そんな気がしないでもないんっすが、ま、普通に美味しかったから、別にいいかぁ…と。 ヤマザキの パターラ 。 あれの小さいヤツのシンプルなクリーム味系?愛はかげろぉぉぉ、つかの間の命ぃぃぃ、激しいまでにぃぃぃ、燃やし続けてぇぇぇ♪ 絶唱しながら食べると、より一層、風味が増しますなぁ。 ということで、次。 「くるみ醤油餅」 。 ま、ゆべし? …と思って買ってみたら、ほぼ、ゆべし。 そういう事でよかったかと思うんっすが、柚子ではなくて、クルミを使ったほうの、ゆべし。 封を切ると、ぷーんと醤油の香りが漂ってくるんっすが、味はそれほど醤油ではなくて、ゆべし。 くるみが美味しい♪ 好きなんっすよね、くるみ。 身ぐるみ剥がされても、くるみが食いたい。 そこまではいかないんっすが、くるみの着ぐるみのゆるキャラとかいたら、可愛いかも? そんな気がするくらいには、くるみが好きだったりします。 で、ググってみました。 くるみちゃん 。 名前、そのまんまやん! が、言うほど、くるみではないような? (前略) 東久留米市の皆さんのお役に立てる、うんぬん。 あ、東久留米だから、くるめ → くるみ。 そういうことっすか? そうじゃない! 僕が求めているのは、そういうことじゃないっ! クルミちゃん 。 名前、そのまんまやん! で、確かに手にクルミを持っているんっすが、メインはリスやん! クルミは、単なる餌やん! で、次。 品川区のゆるキャラ・くるみちゃんが登場、大変盛り上がりました! 見出しを見ただけで、かなり期待が持てそうな気がするんっすが、で、写真のほうはというと、 これ 。 お前もリスかいっ!

 どうやら世間では、くるみ = リスに食われるもの。 そういったイメージが強いみたいなんっすが、で、自分用のおみやげ、いちばん右側。 湯浅醤油シリーズとでもいんでしょうか。 それの 「せんべい」 版。 これ、絶対に美味いヤツやん! そう、確信が持てたんっすが、買って、持ち帰って、食ってみたら、想像以上に、美味ぇぇぇぇ♪ おかき系のせんべいではなくて、 「海老せんべい」 の海老が入ってないヤツ系? もしくは、 「いかみりん」 のイカが入ってなくて、みりんの代わりに醤油を使った系? 説明が難しいんっすが、サクサクと軽い食感で、食べ出したら、やめられねぇ…。 あっという間に一袋食い尽くしてしまって、もっと買ってこればよかったなぁ…と。 悔しいので、ファミマで買っちゃいましたぜ、いかみりん。 似て非なるものでありましたが、ま、非でも、似てるから、いっかぁ…と。 とまあそんなことで、全品がアタリだった今回のお土産でありますが、そういうしているうちに夕食の時間になって、で、その後、イルミを見に行きました。 これ っすな。 フェスタ・ルーチェ♪ 昼間の入場は無料なんっすが、夜は電飾をチカチカさせるのに電気代が掛かったりもするので、1,500円っ♪ ちょっと高くねぇけ? そんな気がしないでもないんっすが、ま、


< ポルトヨーロッパ (イルミ編その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 かように、いい感じの写真がたくさん撮れたので、ま、元は取れたかな? …と。 ヨーロピアンなエリアと、遊園地なエリア、それぞれに趣向が凝らされていて、イケるやん♪ フォトコン をやってるみたいなんっすが、インスタにアップ! …とか言われても、よくわからんし、審査員のミオジョウがちょっと怪しいし、あ、でも、モデルの本谷紗季 (さっぴょん) は、いいかも? あ、でも、応募は既に締め切られてるやん! で、


< ポルトヨーロッパ(イルミ編その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 遊園地エリア のほうでは、この 「Teleport Arch」 〜テレポートアーチ〜 と、その向こうに見える 「Prism Cave」 〜プリズムケイブ〜 が、よかったっすな。 ビヨビヨビヨビヨ、ビヨビヨビヨビヨ♪ …と、何か、いかにもテレポートっぽい電子音が流れたりしてたし。 で、ヨーロピアンなほうは、煌びやかな電飾がチカチカしていない部分も、中世な雰囲気がよく出ていて、こういうところは “なばなの里” では、ちょっと真似出来ないかな? …と。 なばなと、ポルトと、それから、たわし。 みんなちがって、みんないい♪ たわし、別によくないじゃん! そんなふうに思われるかも知れませんが、 クリスマスたわし 、意外とイケますよね。 とまあそんなことで、イルミ編は、おしまい。 地味にプロジェクションマッピングとかもやってて、まあまあ、見応えがあったかな? …と。 で、ホテルに戻る前に 黒潮温泉 に立ち寄って、これでほぼ、マリーナシティはコンプリートでありますな。 それはそうと、市場は黒潮、風呂場も黒潮、で、そこに向かう特急も 「くろしお」 。 和歌山って、そんなに黒潮なんか? …という、素朴な疑問が湧いてきたんっすが、えーと、 黒潮 。 ま、確かに潮岬あたりなら普通に黒潮なんっすが、和歌山市や海南市だと、微妙じゃね? そんな気がしないでもありません。 大蛇行されちゃった日にゃ、目も当てられないし。 ちなみに、Wikipedia によると、特急のほうは和歌山以外に、四国や房総半島にも走っていたみたいなんっすが、確かにこいつらのほうが、大蛇行されても黒潮だったりしますよね。 なのに、房総半島のほうは 「わかしお」 などという、若ハゲの朝潮みたいな名前に変えさせられて、不憫…。 グレて、ヤケになって、房総半島を暴走…みたいな事態にならないことを祈りますが、で、風呂の後、ホテルに戻って、寝て、1日目は、終了〜。


< マリーナシティ (朝方編) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 で、翌日。 和歌山市まで、バスに乗っていくことにしたんっすが、その待ち時間を利用して、ちょっぴり付近を散策。 2日間とも曇りという予報で、前日は楽しみにしていた夕日が見れなくて、ちょっと残念だったんっすが、次の日は、なかなかいい天気になりましたなぁ。 で、ここ、 “恋人の聖地” なんっすな。 そうっすか。 それはよかったっすな。 流星に導かれ、出会いは夜のマリーナ、ルームナンバー砂に、書いて誘いをかけた〜、キールのグラスを頬に当てて、 「本気?」 と笑った、人魚(マーメイド)♪ そんな 「ふたりの夏物語」 を期待していたんっすが、さっぱりでしたなぁ。 ま、冬だし。 とまあそんなこんなで、この続きはまた、次回♪

 ということで、今日はバド・パウエルっす。 帰って来たっす。  『ザ・リターン・オブ・バド・パウエル』 っす。 前回に引き続き、ネタ用に ここ から落としたんっすが、1964年の録音でありますな。 5年間のパリ生活からNYへ戻ったバド・パウエル晩年のスタジオ録音。 久々に生地に戻ってきた天才ピアニストがくつろいだ演奏を聴かせている。 そういったアレであるようっすが、パリ時代のパウエルと言えば、映画 『ラウンド・ミッドナイト』 のモデルっすよね。 同じモデルなら、パウエルよりも、本谷紗季 (さっぴょん) のほうが、いいな♪ そんな気もするんっすが、そういえば、こんなコーナーもありましたなぁ…。 「工事中」 …というか、工事中断で、再開の目処はまったく立たなかったりするんっすが、でもまあ、仕方がないよね。 バブルが弾けちゃったわけだしー。 で、長生きしたイメージがまったくないパウエルで、 「晩年の…」 と書かれていることから察して、死にかけの状況であろう。 そのように判断していいのではないかと思うんっすが、えーと、バド・パウエル (Bud Powell) 1924年9月27日 - 1966年7月31日。 ま、言うほど死にかけではありませんな。 まだ2年くらいは猶予があります。 で、パウくん、当時40歳くらい。 今の僕より、ぜんぜん若いじゃん。 若造。 そう呼んでも支障は無さそうっすが、スタジオ録音としては、これがラスト・セッションである模様。 まだ若いのに、もうヨレヨレで、ヨーレイヒー♪ で、晩年のパウくんに、全盛期の 「キレ」 や 「凄み」 を求めるのは、どだい無理な相談。 ここはただ、枯淡の境地を楽しもうではありませんか。 …と、そんな心構えで望むのが正しいと言えそうなんっすが、ということで、では演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずは1曲目。 「アイ・ノウ・ザット・ユー・ノウ」 。  仕事を頼んだら2人来てくれたんだけど、井納さんかぁ…。 あ、でも、もう1人は使えそうだから、大丈夫かな? そういった情景を詠んだ曲ではないかと思うんっすが、 「あ、井納さんと、有能。」 みたいな。 それではまるで、井納さんが無能みたいで不本意なんっすが、井納さんって、めっちゃ異能がありそうですもんね。 ま、それが何の役にも立たない能力だったりしたら、無能とほぼ同じ意味だったりするんっすが、で、曲のほうはというと、どこかで聞いたことがあるような? AA形式のシンプルなテーマが演奏された後、アドリブ・パートとなるんっすが、かなり速いテンポであるにも拘わらず、指がめっちゃ動いていて、意外とイケるかも? 何と言うか、パルエル直系のピアニスト、例えば、バリー・ハリスあたりを彷彿させるものがあったりしますな。 時折、うめき声のようなものが聞こえて来て心配になっちゃうんっすが、この若造は調子がいい時ほど、よく唸ったりするし。 いい感じに演奏が進められて、で、終盤はJ.C.モーゼスのドラム・ソロでそこそこ盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 メジャー帰りの松坂大輔クン、肩の故障が心配だったんだけど、けっこう頑張って、6回1/3で、4失点。 それくらいの成果は得られていたように思われます。

 で、次。 「サムワン・トゥ・ウォッチ・オーバー・ミー」 。 何故だか日本では 「やさしき伴侶を」 というタイトルになったりします。 で、東エミたんによる歌詞の日本語訳は こちら 。 恋する乙女といった感じでありますな。 で、メロディのほうはというと、出だしの部分が “函館フレーズ” である作品群のひとつだったりします。 同じ仲間には 「イン・ア・センチメンタル・ムード」 や 「ポルカ・ドッツ・アンド・ムーンビームズ」 があるんっすが、歌い出しの部分が 「はるばる来たぜ (函館〜)♪」 と同じ音階だったりするという。 “函館〜♪” のところからは上がったり、下がったり、真っ直ぐだったりで、曲によって変化が生まれるんっすが、 「やさ伴」 の場合は、下がってくるタイプでありますな。 ゆったりしたバラードで、パウエルらしさが随所に感じられて、ヨイショっと。 そういったアレだったりするんっすが、絶頂期のパウくんに顕著だった “研ぎ澄まされ過ぎ感” は希薄で、より人間っぽくなったんじゃね? そのように言っていいのではなかろうかと。 ということで、次。 「ザ・ベスト・シング・フォー・ユー」 。 小唄ちっくな感じの曲で、小粋で軽快なプレイが繰り広げられております。 ザ・貴女のためのベストな寝具の寝心地のよさ。 そういったアレでありまして、途中、なかなかいい感じのジョン・オレくんのベース・ソロがフィーチャーされて、その後、パウくんがめっちゃ張り切って再登場して、でもって、テーマに戻って、おしまい。 普通によかったな。 そのように評価していいのではないかと思います。

 で、次。 「グリーン・ドルフィン・ストリート」 。 どちらかというと、バップ系よりも、モード系の人が喜んで弾く曲というイメージがあるんっすが、ちょっぴりラテンなノリを加味するなどして、わりと健闘しているのではなかろうかと。 うめき声過多な、ナンシー梅木。 そういう状況だったりするので、本人は割とノリノリだったりするのかも? 途中、ベースの人のいい感じのソロもフィーチャーされて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 ということで、次。 「ジャスト・ワン・オブ・ゾーズ・シングス」 。 ミディアム・ファストなテンポで、結構、頑張ってるな。 そのように褒めてやっていいと思います。 終盤、タイコの人が頑張るパートもあって、そこそこ盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 で、次。 「アイ・リメンバー・クリフォード」 。 日本名 「クリフォードの思い出」 。 バド・パウエルがクリフォード・ブラウンと共演したことがあるのかどうか、寡聞にしてよく知らんのですが、この2人には間接的な繋がりがありますよね。 バドくんの弟のリッチーくんは、ブラウン=ローチ・クインテットのレギュラー・ピアニストだったんっすが、ブラウニーと一緒のクルマに乗っていて、事故って、一緒に死んじゃった…と。 運転していたのはリッチー・パウエルの奥さんのリッチー・パウ子 (仮名) だったと言われておりますが、 続柄チャート で言うと、えーと、本人の弟の妻だから、義妹もしくは弟嫁、または弟妻。 そういった立場の人の不注意で、稀代の天才トランペッターを天国送りにしちゃったワケだから、何らかの責任は取って頂かないと。 とりあえず、 銀座 天ぷらの天國 で、僕に節分特別会席 8,640円(税込) を奢ってくれたら、天国送りの罪を見逃してあげてもいいかな? そんな気はするんっすが、そういった背景を頭に描きながら演奏を聞くと、何となく、しんみりとさせられるものがありますよね。 一音一音を噛みしめるようなタッチ、タッチ、ここにタッチ、貴方から〜 (タッチ) ♪ 手を伸ばして受け取ってよ、ため息の花だけ束ねたブーケぇぇぇ♪ いらねえよ、んなもん。 まだ、溜池の泥だけ固めたバイ貝とかのほうがマシなような気がするんっすが、いや、僕は貝類の類いが好きではないので、同じようにやっぱり、いらんっすけどね。 んなもん、めっちゃ泥臭そうだし。

 ということで、次。 「ハルシネイションズ」 。 厳しい冬を無事に乗り越えることが出来たら、春、死ね、遺書、ん〜♪ そういった図ではないかと思うんっすが、曲のほうはというと、生きる希望を感じさせる、そういうアレだったりしております。 バピッシュというか、ちょっぴり、ダメロン入ってるというか。 ミディアムなテンポで、寛いだ寛 (ヒロシ) 。 そういったアレだったりして、悪くないかも? 終盤はドラムスとの絡みで、そこそこ盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 で、次。 「イフ・アイ・ラブド・ユー」 。 異父は伊良部という。 そんな伊良部の異父兄弟と異母兄弟とが、揖保乃糸 (←素麺) を取り合うという、そんな夏の風物詩を読んだ、哀しみに溢れたバラードでありますな、多分。 とっても 「悲しみ2 (TOO) ヤング」 で、しみじみ。 ということで、おしまい。 CDだと、この後、オマケが2つほど入っているみたいなので、それについても簡単に触れておきますが、 「アイ・ヒア・ミュージック」 。 「私は音楽を聞きます」 っす。 で、次。 「オータム・イン・ニューヨーク」 「ニューヨークの秋」 っす。 ということで、今日のところは、以上っす。

【総合評価】 死に場所を求めて、パリからニューヨークに戻ったとされるパウエル。 となると、オマケ曲ながら、 「ニューヨークの秋」 という選曲が、とっても意味深に思えてしまうんっすが、で、演奏のほうはというと、復帰戦で、けっこう頑張って、6回1/3で、4失点だったメジャー帰りの松坂大輔クン。 このままイケるかと思ったんっすが、その後、次第に調子を落として、4月の下旬で2軍落ち。 そんな結果に終わってしまったような? が、アレっす。 かつての “天才” が故郷に戻って、それなりに本人はノリノリで、ピアノを弾いてくれている。 それだけで十分ではないっすかぁ。 そう思える人には、☆オススメ☆ …な、1枚でありました。


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