FATHA (COLOMBIA)

EARL HINES (1964/11/9,10)

FATHA


【パーソネル】

EARL HINES (p,vo) AHMED ABDUL-MALIK (b) OLIVER JACKSON (ds)
【収録曲】

(01-03) FRANKIE AND JOHNNIE / THE GIRL FROM IPANEMA / BELIEVE IT BELOVED
(04-06) LOUISE / ST. JAMES INFIRMARY BLUES / AVALON
(07-09) BREEZIN' ALONG WITH THE BREEZE / FRENESI / BROADWAY
(10-12) TRAV'LIN ALL ALONE / AT SUNDOWN / RUNNIN' WILD
【解説】 ( 2018年01月21日更新 / 連載 1,288回 )

 ( 前回 までの粗筋 ) マリーナシティを堪能した。 …ということで、2日目っす。 とりあえず、 和歌山城 でも覗いてみっかぁ。 そういうアレだったりするんっすが、和歌山城というのは、どこにあるのかというと、和歌山市。 で、和歌山市には代表駅と思われるものが2つあったりします。 和歌山駅と、和歌山市駅。 和歌山駅がJRで、和歌山市駅が南海の駅なんだよね。 そのように理解していたんっすが、 これ を見ると、和歌山市駅にもちゃんと、JRが乗り入れているっぽい? ただ、大阪のほうからくる特急 「くろしお」 だとか、紀州路快速なんかは和歌山駅のほうにしか止まらないし、JRの和歌山市駅は一応、紀勢本線の始点だか終点だかになっているんっすが、時刻表はというと、 この通り 。 隣の隣の和歌山駅まで行く電車だか汽車だかが、1時間に1本か2本あるだけで、今すぐ廃止にしたところで、誰も困る人はいないような気が…。 逆に、南海のほうが和歌山駅まで乗り入れるようにすればいいんじゃね? そんな動きもあるようっすが、で、和歌山駅と和歌山市駅。 どっちのほうが都会なのかというと、これはまあ、実際に行ってみないと、よく分かりません。 桑名の場合はJRも近鉄も養老鉄道も同じ駅なので、どちらも同じように都会…というか、同じように微妙だったりするんっすが、四日市の場合は近鉄が大正義で、JRのほうは糞糞アンド糞。 えーと、 ここ 参照。 近鉄のほうはけっこう都会っぽくて悔しいので、敢えて参照はしませんが、一般的にJRと私鉄の駅が離れている街の場合、私鉄側のほうが栄えているイメージがあったりしますよね。 で、和歌山市の場合はというと、とりあえず和歌山城に行くには、和歌山市駅からのほうが近そうであるな…と。 何とか歩いて行けそうな感じなんっすが、和歌山駅からだとバスに乗らなければアカンっぽくて、ちょっと面倒であるな…と。 幸い、マリーナシティから和歌山駅に向かうバスが、途中で和歌山城の近くに止まるっぽいので、それを利用することにしたんっすが、県庁前だか、市役所前だか、公園前だか、何らかの前で降りれば、何とかなるような気が。 ちなみに、マリーナシティから和歌山市駅に向かうバスも県庁前には止まるっぽいので、とりあえず県庁だよね。 そのように覚えておけば、堅調なのではなかろうかと。 ま、僕は市役所前で降りたんっすけどね。 その結果、


< 和歌山城だじょー (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 とりあえず、 (写真・いちばん上) の橋&門のところに出ました。 場内マップ でいうと、えーと、一の橋&大手門。 入口としてここが正解なのか、今ひとつ不安だったんっすが、一の橋ならここが一番なんだろうし、大手門なら大手を振って歩いて、まったく問題はなかったようっすな。 最初は公園前で降りるつもりだったんすが、オッサンがピンポンを押して市役所前で降りていったので、それに乗っかることにいたんっすよね。 オッサン、やるやん! あ、でもよく見ると、公園前のほうがもっと大手門に近いような? オッサン、アカンやん! でもまあ、歩いて1分くらいの違いだし、オッサンは城ではなくて市役所に用事があったのかも知れないし、で、適当に歩いているうちに、右手のほうにちょっとした広場みたいなところが見えて来て、そっちのほうに行ってみたら、ちょうど “御橋廊下” の入口のところに出ました。 おお、これが。 これ っすな。 お城そのものはお正月も絶賛営業中なんっすが、この御橋廊下と、何とかという茶室だけは3日までお休み。 せっかくだから、全部が開いている日にするかぁ。 そんな思惑で、和歌山城の散策を2日目に持ってくることにしたんっすが、いざ渡ってみると、ただの傾いた、無駄に歩きにくいだけの橋だったりして、うーん…。 外から見ると、なかなか由緒ありげな佇まいなんっすが、中は妙に小綺麗だったりして、所詮は 2006年に復元されたパチモンであるな…と。 別料金を取られるワケではないので、別に損はしなかったんっすが、というか、これだけのものなら、正月にも公開しろよ! …と。 朝来て、入口と出口の門を開けて、夕方に閉めればエエだけの話やん! その係の人が 「タルいし〜、正月とか、もちろん、休むし〜。」 そういう、ヤル気が皆無な公務員だったりするんでしょうな。 もし、僕がその係だったら、やっぱりゴネると思うので、ま、しょうがないかな…と。

 で、その先を歩いていったら、何かいい感じの池だか、堀だかみたいなところに出て、おお、エエやん! が、天守閣とは違う方面に来ちゃった気がするので、引き返すことにして。 で、 “御橋廊下” はアレッすな。実際に渡るよりも、横から眺めるほうが、よっぽどイケてますな。 入口と出口を開閉する係の人は、永遠に休職して貰っても一向に構わないので、ま、ごゆっくりと。 職務放棄でクビになったとしても、ま、それはそれで。 で、忍者修行でニンニン。 往き道にもここを通って、怪しそうなオッサンがうろうろしていたので、関わり合いにならないよう、右に避けて通ったんっす紅葉渓庭園が、それが道を間違える要因だった模様。 天守閣方面は、この左の石段のほうへ行かなければアカンかったんっすな。 で、ここから先は急な上り坂だったりして、こんな山の上に城なんか作るなよ! そう思わずにはいられません。 桑名城とか、海抜ゼロメートル地帯にあって、めっちゃ観光客に優しかったりするので、見習えよ! …と。 ま、城と言っても、跡形も無く破壊されちゃった跡なので、観光客が見て面白いかどうかは、甚だ疑問なんっすが、一方、和歌山城のほうはと言うと、再建とは言え、ちゃんと建物があったりするし、山の上にあるから、登ればめっちゃ眺めがいいし、観光スポットとしては、なかなか優秀であるな…と。 んなことで、じゃ、天守閣にでも登ってみることにしましょうかぁ。


< 和歌山城だじょー (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 その前に便所に行って、小用を。 …と思って、中に入ろうとしたら、中から忍者がぁぁぁ! あああぁぁぁ! 軽く頭を下げて、そのまま去って行ってしまいました。 忍者なら忍者らしく、もっと忍んで、草場の影とかで用を足して欲しい気もするんっすが、もし僕が忍者だったとしても、やっぱり便所のほうが便利だし、ま、しょうがないかな…と。 とまあそんなこんなで、天守閣。 天守は大天守と小天守が連結式に建てられ、更に天守群と2棟の櫓群が渡櫓によって連ねられた連立式と呼ばれるものである。 姫路城、松山城と並んで日本三大連立式平山城の一つに数えられている。 そういうアレだったりして、 “日本三大” の中では唯一の再建だったりするのがちょっとアレなんっすが、外から見た感じ、なかなか雰囲気はありますな。 というか、これだけ坂を登らせておいて、これで “平山” かよ? …というのが、ちょっと不満。 標高 48.9mの虎伏山(とらふすやま)に建造され、うんぬん。 ま、確かに平べったい形の山ではあるんっすけどね。 大天守は土足のままで入ることが出来て、階段の勾配とかも、極めて普通。 こういうところは、所詮は再建で、アレなんっすが、で、中身は普通に “お城の形をした資料館” でありますな。 が、最上階は外に出られるようになっていて、そこからの眺めは、なかなかの絶景。 下々を見下して優越感に浸ることが出来て、こりゃ、山の上に城を作りたくもなりますわいな、殿様も。 殿様とか、キングスとか、そういった特別な人たちに与えられた殿様キングスっすよね、こりゃ。 特に、紀ノ川の流れと、その先の海と島とがめっちゃイケてて、和歌山、エエとこやんっ♪ それはそうと、カメラのセンサーにめっちゃゴミが付着していて、シミみたいになっちゃってますなぁ…。 シュポシュポで掃除したんっすが、取れん…。 とまあそんなこんなで、 “天守の部” は終了〜。 で、後は、 紅葉渓庭園 。 庭好きの僕としては、絶対に外せないポイントで、めっちゃ楽しみにしていたんっすが、で、行ってみたら、ん? もしかして、御橋廊下を渡った先にあった、何かいい感じの池だか、堀だかみたいなところ? ここがソレだったんっすかぁ…。 いい感じのところだったので、別に悪くはないんっすが、そうだと認識して見ていなかったので、ちょっと損したような気が…。 でも、悪くはないから、別にいっかぁ。 そう気を取り直して、とまあそんなこんなで、和歌山城は以上っす。

 で、この後は 加太 へ。 三重県の名阪国道に “加太 (かぶと) トンネル” というのがあって、交通情報でよく名前を耳にするので、そう読むのかと思ったら、和歌山のほうは“加太 (かだ)” なんっすな。 友ヶ島への船 が出ているので、近年は人気が高まっているようっすが、冬の間は 12/29 - 1/3を除く土曜・日曜・祝日にしか運航してなくて、今回は除かれちゃいました。 とりあえず今回は このプラン で、ランチと温泉を堪能して、時間に余裕があれば、 淡嶋神社 を覗いてみようかな…と。 で、行ってみました。 和歌山城から歩いて、和歌山市駅へ。 私鉄のターミナル駅だから、めっちゃ都会なのかと思っていたら、正直、ちょっと微妙…。 駅を建て替えているみたいなので、あと数年したらもう少し垢抜けるのかも知れませんが、そこから南海の加太線というのに乗って、終点まで。 そこから淡嶋神社までは歩いて20分くらい。 メインの道だと、かなり遠回りになるので、 案内看板 にしたがって、集落の中へと入り込んじゃって下さい。 一人で歩いていると、不安になっちゃうこと、請け合い。 途中で何枚か写真を撮ったんっすが、それはまた後から紹介することにして、とりあえずランチから、いっちゃいましょう。 “加太海月” の入浴付ランチプランのお食事は、友島御膳 (ともしまごぜん) か、紀淡御膳 (きたんごぜん) かの、どちらか。 他にバーベキューのプランもあるようっすが、一人BBQはハードルが高過ぎるので、パス。 御膳物は “紀淡” のほうが高額バージョンなんっすが、お魚メインの会席です。 お魚がさほど好きではない僕としては、あまり嬉しくはありませんな…。 じゃ、低額な “友島” のほうは、お魚メインではなくて、お肉メインなのかというと、そんなことはなくて、メインとなるような料理がなく、お魚サブの会席です。 そういったアレであるものと思われるんっすが、ま、今回のメインはあくまでも “温泉” のほうで、ランチはあくまでもオマケだし…。 ということで、そっちのほうにはあまり多くは期待していなかったんっすが、

友島御膳 (その1)♪ 友島御膳 (その2)♪

 お魚サブ料理が、まさかの “あら煮” 。 僕はサカナの中でも骨だとか、皮だとか、内臓だとか、卵だとか、頭だとか、尻尾だとか、“身” 以外の部位が特に苦手だったりして、で、調理法で言うと、煮るというのが断然、アカンな…と。 そういう趣向の持ち主だったりするんっすが、よりによって、頭だけの煮付け。 ああん…。 あ、でも、アレっす。 以前、尾道の旅館でコレを出されて、呆然としながら、仕方がないので食ってみたら、意外と美味かったりしたんっすよね。 で、今回も恐る恐る食べてみたところ、おお、普通にイケるやん♪ 鍋物も海老&魚入りで、かろうじて、団子? つくね? …に、鶏肉の痕跡が窺われる程度だったんっすが、ま、これは端から、こういうものだろうと思っていたし、刺身は新鮮で美味しいし、天麩羅は揚げたてでサクサクだし、トータルでみれば、満足♪ …とまではいかないまでも、オマケとしては、納得のいくレベル。

加太の心太♪

 で、締めのデザートには、加太特産のところてん。 漢字で書くと、心太。 加太の心太。 字面的に韻を踏んでいること以外、特にソソられるものはないな。 そんなふうに思っていたんっすが、これも結構、イケました。 酢醤油で食べるのしか知らなかったんっすが、黒蜜をかけて食べると、美味ちい♪ とまあそんなこんなで、“ランチの部” は、おしまい。 続いては “温泉入浴の部” でありますが、これがもう、最高っ♪ 男女入替制であるものと思われる2箇所のうち、今回、青少年&おっさんチームに割り当てられたのは、おそらく狭いほうだったと思うんっすが、僕が入ったタイミングで、先客のおっさん2人は出て行ってくれたし、新たなオッサンが出没したのは、僕が出ようとしたタイミングだったし、終始、露天風呂を独占することが出来ました。 開放感抜群で、海がモロ見えで、凄ぇぇぇぇ! というか、あまりにも開放的過ぎて、すぐ下の道路からモロ見えだったりするんっすが、こりゃ、昼間は女湯としては使えませんな。 もうひとつの広いほうが、どういう作りなのかは知りませんが、写真を見る限り、同じようにフルオープンっぽい? で、温泉の泉質そのものは、よく分からんかったんっすが、えーと、オフシャルサイトは、 こちら 。 当館の温泉は、美人の湯で知られ、しっとりぬめりのあるお湯が美肌効果をもたらします。 湯冷めしにくく、いつまでもポカポカです。 言われてみれば確かに、そういうアレだったような気がしますな。 ちなみに、内湯のほうはめっちゃ温くて、ちょっとアレだったんっすが、昼間なので、あまりヤル気が無かったんすかね? 露天風呂のほうは適温だったので、特に問題は無かったんっすけど。 とまあそんなことで、後は簡単に、加太散策の写真でも。


< 加太散策 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 (写真・いちばん上) は、港の辺りから眺めた海。 何故だかこの辺りに暴走族の集団が爆音を撒き散らしながら集結して来て、ウゼぇ…。 (写真・上から2番目) は、旅館の前から眺めた海。 露天風呂から、ほぼこれと同じ景色を堪能することが出来ます。 この道路で、ふと後ろを振り返れば、フリチンのおっさんを目撃することが出来るかも? で、 (写真・ちょうど真ん中) が、淡嶋神社に奉納された人形。 色んな人形だとか、人の形ではないヤツだとかが、タイプ別に陳列されていて、圧巻っす。 この日はお正月ということもあって、初詣客で、かなりの賑わい。 地元民にとっては、ごく見慣れた光景なのか、人形たちにカメラのレンズを向ける人は、誰もいませんでした。 で、 爆音を撒き散らしていた兄ちゃん達も、どうやらここにお参りに来ていた模様。 神社と寺とでは、担当ジャンルが違うかも知れませんが、早く成仏して頂きたいとしか…。 クソ喧しいだけで、さほど他人様に絡んだりするタイプの族では無かったのかも知れませんが、珍スポットだけに、珍走団の魂を揺さぶる何かがあったりするんっすかね? で、残りの2枚は、加太のノスタルジックな町並みを。 駅の近くには、こんなお店も。

お食事処はまい (その1)♪ お食事処はまい (その2)♪

 日替わり弁当 500円。 確かに、毎日が、楽しみ!! …ではありますが、食べ物屋さんに “ばいきんまん” は、ちょっと…。 とまあそんなことで、今回の旅は終わりっす。 じゃ、ばいばいきーん♪

 ということで、今日はアール・ハインズっす。 ジャズ・ピアノ界の親父。 そんな親しみを込めて、 “ファーザ” と呼ばれているんっすが、その愛称をそのままタイトルにした 『ファーザ』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 ハインズくんは、 1903年12月28日生まれ。 パウエルくんが 1924年9月27日生まれなので、かなり若い親父。 そう言われても、そんなに不思議ではありません。 ヤンキーとか、めっちゃ結婚が早そうだし。 で、このアルバムが吹き込まれたのは、 1964年。 ハインズくん、61歳くらい。 還暦、過ぎちゃってますな。 ちなみに、このオッサン、左手でコード (和音) を弾き、右手で管楽器のような単音フレーズを奏でる。 そういった、ジャズ・ピアノの基本とも言えるスタイルを確立した張本人なんだそうっすが、張本人 (はりもとじん) ではなくて、張本人 (ちょうほんにん) 。 卓球の張本クン、頑張ってますよね。 「チョレイ!」 が、どうしても好きにはなれないんっすけど。 愛ちゃんの 「サー!」 もウザかったんですが、アレがぜんぜん可愛く思えちゃうレベル。 で、アール・ハインズと言えば、リチャード・デイビス、エルビン・ジョーンズという、超バリバリな若手を太刀持ちと露払いのように従えた これ が有名なんっすが、また、随分と懐かしいレビューでありますなぁ。 ジャケ絵の手抜き感が、半端ねぇ…。 ま、この頃は週に5回のペースで更新していたので、仕方がないんっすが、このアルバムを録音した1966年の時点で当年 とって60歳。 ん? 計算が合わないような? 当時の僕って、アホの子だったんすかね? あるいは、サバを呼んでいたとか? 塩サバ通信だけに。 ま、いずれにしろ、今回のコレは、ベースがアーマッド・アブダル・マリクで、ドラムスがオリバー・ジャクソン。 こちらも、なかなかな舎弟を引き連れておりますな。 葉巻を咥えたジャケット写真は、マフィアのボスの貫禄充分。 んなことで、じゃ、演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずは1曲目、 「フランキー・アンド・ジョニー」 。 孵卵器と上雲丹 (じょううに) っすか。 卵を孵させたら孵卵器の右に出るものは無いし、上雲丹は中雲丹や下雲丹よりも上だし、最強のコンビでありますな。 美味しいっすよね、ウニ。 海産物の類いが嫌いで、珍味系が苦手な僕としては、ウニと聞いただけで拒否権を発動したくなっちゃうんっすが、何かの拍子で食ってみたら、意外とイケるやん! …みたいな。 もっと生臭かったり、磯臭かったり、ウニ臭かったりするのかと思ったら、全然そんなことはなかったんっすが、もしかしたらアレは、上雲丹だったからとか? 下雲丹だったら、普通にウニ臭かったりするとか? で、演奏のほうはというと、あまりにも古臭いスタイルだったりして、愕然としちゃったんっすが、思いきりブギウギでありますな、こりゃ。 当時、にわかに再評価の機運が高まって、リーダー作のオファーが舞い込んだりして、舞い上がってウキウキだったのは分かるんっすが、ブギウギは、ちょっと…。 ハズレを引いちゃった感が半端ないんっすが、とりあえず、次。  「ザ・ガール・フロム・イパネマ」 。 いわゆる 「イパネマの娘」 というヤツっすな。 僕って、ナウなヤングにバカウケなボサノバなんかにも、興味があったりするんだよね。 そんな、若ぶりたい欲求を満たすための選曲であるものと思われますが、これがなかなか小粋な仕上がりだったりして、悪くありません。 クソ古臭いピアノ・スタイルは一瞬で払拭されて、とってもモダンなタッチ。 さっきのは、わざとだったんっすな。 やりおるな、この親父…。

 で、次。  「ビリーブ・イット・ビラブド」 。 スイング風なアレで、クソ古臭いピアノ・スタイル、堂々復活! が、シングル・トーンとブロック・コードを交互に繰り出す辺り、ちょっぴりレッド・ガーランドを彷彿させるものがあったりもするし、ま、いいんじゃないっすかね? で、次。  「ルイーズ」 。 軽快にバウンスするスインギーなアレ。 そういう、ソレだったりします。 アドリブ・パートに入ると、ちょっぴり力強くなったりして、強力わかもとのパワーのようなものを感じ取ることが出来るのではなかろうか…と。 終盤、ちょっとだけアブダル・マリクのベースと絡んだりして、とってもマルクとルイーズ。 そんな、マリオとルイージの類似品のような展開もあったりして、で、次。  「セント・ジェームス・インファーマリー・ブルース」 。  いわゆる 「セント・ジェームス病院」 というヤツっすな。 クリニックでも、ホスピタルでもなく、インファーマリー。 それって、病院なんか? …というのが、ちょっぴり疑問だったりしたんっすが、とりあえずその前に、類義語 clinic と hospital の違いと使い分け 。 ヘッチャラ英語学習。 平成の時代も、もうすぐ終わろうとしているのに、今どき、 「へっちゃら」 とか使うヤツ、いるんか? …という問題はさておきて、クリニックはクリーニングが得意な病院で、ホスピタルはホスピタリティに溢れた病院。 そういった理解でいいんすかね? で、問題の “infirmary” 。 調べてみたら、医務室、診療所、病院。 そういった意味であるようで、ま、普通にセント・ジェームス病院でありますな。 セント・ジェームス診療所でも、よかったんじゃね? そんな気がしないでもないんっすが、セント・ジェームス医務室では、何か、アカンのっすけど。 で、歌詞は こちら 。 浅川マキのバージョンなので、アメリカのトラディショナルと合致するのかどうかは疑問なんっすが、あの娘の顔は、青黒い、貧弱、静か、美しい。 きれいな顔してるだろ。ウソみたいだろ。死んでるんだぜ。それで。 タッチ、タッチ、ここにタッチ、あなたから〜♪ (タッチ♪) あの、リズミカルな岩崎良美とはまったく違ったタッチの、めっちゃ沈鬱な曲だったりするんっすが、ここではハインズくんが人生の悲哀に溢れまくった、めっちゃ渋いボーカルを披露してくれていて、ジャジーなムード満点で、たまらんっ♪

 ということで、次。  「アバロン」 。 アバロンなら毛糸洗いに自信が持てます〜♪ ニュースでマクロン大統領の名前を耳にするたび、毛糸洗いに自信が持てそうやな。 そんなふうに思ってしまうんっすが、こちらのアバロンのほうは、アップ・テンポで軽快にスイングするアレ。 そういったソレだったりして、何よりであるな…と。 オリバー・ジャクソンのブラシも絶妙で、トリオの一体感がとっても鳥男であるな…と。 ベタなエンディングも、イケるやん♪ で、次。  「ブリージン・アロング・ウィズ・ザ・ブリーズ」 。 ブリージン、なんちゃらかんちゃら、ブリーズ…と、ブリーが2回出てくるだけに、とっても寒ブリ。 そういったアレだったりして、ということで、次。  「フレネシー」 。 とってもフレンドリーなネッシー。 そういったアレだったりして、で、あと、4曲もあるんっすかぁ。 もう、還暦を過ぎちゃったんだから、6曲くらいで息切れして、終わりにして貰いたいところなんっすが、お元気でありますなぁ…。 ということで、 「ブロードウェイ」 。 アップ・テンポの軽快な演奏で、妙義龍のような妙技を堪能することが出来ます。 オフィシャルサイト もあるみたいっすが、顔、恐ぇ〜よ! myogiryu-sumo.com って、ドメイン名は可愛いんすけどねぇ。 で、次。  「トラベリン・オール・アローン」 。 しっとりとした珠玉のバラードで、しゅごく、イイっ♪ そのように評価していいのではなかろうかと。 ここでもハインズの魅惑的なボーカルがフィーチャーされていて、たまらんっ♪ で、次。  「アット・サンダウン」 。 ガーランド的なカクテル・ピアノを堪能出来る、そんなカクピーな仕上がりっす。 ということで、ラスト。  「ラニン・ワイルド」 。 ワイルドっす。 とまあそんなことで、今日は以上っす。

【総合評価】 いきなりのブギウギで、どうなることかと思いましたが、その後、大きく持ち直しました。 めっちゃモダンっすぜ、この親父。 もう、お好み焼きの中に焼きそばを入れて食ってそう。 オムの皮で包んで “オムそば” にしてもイケるし、めっちゃ有能っすよね、焼きそば。 焼き鯖とは、えらい違い。 寿司にするか、そのまま食うか、2通りしかバリエーションが無いっすもんね。 んなこと言ったら焼きそばだって、お好み焼きに入れるか、オム皮で包むか、そのまま食うかの3パターンしかないじゃん。 そんな気がしないでもないんっすが、あ、もうひとつ、パンに挟むという手もありますよね。 焼きそばパンと、チェリオ買ってこい! 加太駅の近くの 「お食事処はまい」 に売ってますかね? タコ焼きはあるし、チェリオの自販機もあるんっすが、明日の日替わり弁当が “焼きそばパン” だったら、いいな♪ …と、そんな気がしたりする、とってもイケてる1枚でありました。 じゃ、ばいばいきーん♪


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