AT THE PRELUDE (PRESTIGE)

RED GARLAND (1959/10/2)

AT THE PRELUDE


【パーソネル】

RED GARLAND (p) JIMMY ROWSER (b) SPECS WRIGHT (ds)
【収録曲】

(01-03) SATIN DOLL / PERDIDO / THERE'LL NEVER BE ANOTHER YOU
(04-06) BYE BYE BLACKBIRD / LET ME SEE / PRELUDE BLUES
(07-08) JUST SQUEEZE ME / ONE O'CLOCK JUMP
【解説】 ( 2018年03月11日更新 / 連載 1,294回 )

 このところ、ちょっぴり悲惨なことになってます。 何が悲惨なのかというと、杉花粉の飛散。 破産、悲惨、釜山港へ帰れ。 “日韓三大・○さん” のうち、桑名にある文房具屋はマルサンだったりするんっすが、大きな黄色い恐竜が目印っすよね。 えーと、 これ 。 何でもいいけど、この電卓、“4” も “9” も “+” も “−” も無くて、不良品過ぎぃ。 百均でも、もうちょっとマシなのを売ってますぜ。 “4” と “9” が無いのは、死と苦を避ける。 そういう配慮なのかも知れませんが、そんなこと言ってたら、暴走族とか、やってられませんぜ。 夜露死苦。  “+” と “−” が無いのは、なにも足さない、なにも引かない 「山崎」 をリスペクトしているのかも知れませんが、で、この 散歩写真 (その10 ) 。 他にはどんなものを撮っているのかと思ったら、 ぬし与仏壇店の鳳凰 とか。 ああ、これ。 昔は仏壇店の建物そのものはショボかったんっすが、鳳凰はソレっぽい、もっとカッコいい奴が付いていたんっすよね。 が、建物を建て直した際、そっちのほうに予算を取られ過ぎて、余力が無くなってしまったのか、鳳凰がめっちゃ安っぽいバージョンになってしまって、市民の間では、めっちゃ不評。 こんなものでローマ法王が許してくれるのか? そう、思わずにはいられませんが、ま、宗派が違うから管轄外だと思うし、ローマ法王が許してくれなくても、後白河法皇なら大丈夫かも知れないし、どうせなら鳳凰はやめて、鳳啓助にすればよかったのに。 そんな気がしないでもないんっすが、そういえば 『唄啓のこれは得だすお聞きやす』 では、ライバル仏壇店の宣伝をやっておりましたな。 ググってみたら、動画がありましたぜ。 ほれ 。 ラジオ番組なので、動画の意味がまったくなかったりするんっすが、風になって〜、君に触れたい、CBC♪ 懐かしいっすなぁ。 風にならなくても、普通に “おさわり” すればエエやん。 そんな気がしないでもないんっすが、嫌われてたり、キモがられたりしていて、指一本、触れさせて貰えないんでしょうな。 その無念な心の内、よく分かります。 で、これ、最悪の場合、13分も聞かなアカンのかぁ。 …と、ちょっぴりブルーな気分になっていたんっすが、我慢して最後まで聞いたところで、仏壇屋の宣伝が出てくる保証はどこにもなかったりするし。 僕がこの番組をよく聞いていたのは、平成元年の頃ですからね。 専門学校の授業が終わって、自動車学校へと向かうマイクロバスの中で、いつもこれを聞かされておりました。 この音源は平成5年のものみたいだし、さすがに同じネタを4年間もやってるワケがないっすよねー。

 …とか思っていたら、2分46秒くらいから登場。 おおっ♪ 佛庄総本店 っすな。 学校を卒業して、桑名から津の会社まで、車で通うようになって、佛庄総本店白子店の実物を初めてみた時は、 「おおっ♪」 と感動してしまいましたが、その他、勝手な店主のラーメン屋とかもありましたな。 店主が勝手過ぎて、不興を買って、潰れちゃったみたいっすけど。 噂によると、勝手口から勝手に出入りしていたらしいっすからね。 自分の店なんやから、別にエエやろ? そんな気がしないでもないんっすが、ちなみに、 茶室で、亭主が出入りする口のことを、勝手口と言うみたいっすな。 客が出入りするほうは、躙り口 (にじりぐち) 。 亭主が出入りするのなら、勝手な店主が勝手に出入りしても、何ら問題は無い筈で、店が潰れた原因は、もっと他のところにあったのかも知れません。 致命的なくらい、ラーメンが不味かったとか。 佛庄総本店さえ健在なら、それでいいんっすが、ま、自分用の数珠は地元の “ぬし与仏壇店” で買ったんっすけどね。 タラとか、アンコウとか、フグとかの白子って、キモいだけで、ぜんぜん好きではないので、わざわざ白子の仏壇屋を儲けさせるメリットは無いと思います。 ちなみに、魚貝類のアレは白子 (しらこ) で、鈴鹿のソレは白子 (しろこ) 。 白子 (しろこ)と言えば、シロッコファンというのがあって、別に白子のファンでも何でもない僕としては、どうでもいいな。 そんな感想しか持てなかったりするんっすが、えーと、 これ 。 おお、こういうアレなんっすかぁ。 イケそうやん! そうとも知らず、名前のイメージだけで無関心だった自分が、ちょっぴり可愛いな♪ そんな気がしたりもするんっすが、それはそうと、佛庄総本店。 江戸時代より信用と安心を商い360余年。 おお、凄ぇぇぇ! 鳳啓助も何か、そんなことを言ってましたっけ? 「ブスブスブス」 と、 「こりゃ、阿弥陀」 しか印象に残らなかったりするんっすが、創業さんびゃくよんじゅう、にねん? …みたいなことを言ってますな。 平成5年当時なので、計算は合ってますよね。 が、歴史が古ければ古いほど、エエというもんでもないやろ? 要は、屋根の上に鳳凰がのっかっとるかどうかやろ? もしくは、正直に生きているか、どうか。 僕としては地元贔屓で、ぬし与仏壇店か、もしくは、 正直仏壇具店 を推していきたいところなんっすが、正直、いつ潰れても不思議ではない佇まいだったりするんっすけどね、正直仏壇具店のほうは。 ちなみに、ぬし与情報は、 こちら 。 創業200有余年。 あ、やっぱり惨敗やん…。 初代 与六が、塗師であったことから 「塗し屋 与六」 と名乗り、これを縮めて“ぬし与”という屋号になっております。 ほぉ、そんな由来が。 初代が 「庄吉」 な佛壇屋だから、 “佛庄” 。 そんな適当なネーミングとはワケが違います。 勝ったな! …と。

 で、もっと歴史が今ひとつなのが、 こちら 。 旧・h芍ョ総本店っすな。 昔は、ぬし与も建物が地味で、桑名で仏壇と言えば、ここか、 浅井屋 やな。 そんな感じで、随分とデカイ顔をしていたんっすが、創業は明治25年って、歴史、浅っ! 浅井屋のほうは、どれだけ歴史が浅井屋なのかはよく分からんのっすが、で、仏壇・仏具。 仏壇と言えば、金ピカ。 そんなイメージがあるかも知れませんが、個人的には金仏壇よりも、シックな唐木仏壇のほうが、好きっ♪ ちなみに、さば家にあるのも、このタイプだったりします。 家が貧乏だから、金ピカのが買えなかったんやな。 …と、子供心にも引け目を感じてしまったものでありますが、…といった事もなく、子供の頃から、「渋くて、エエな♪」 と、お気に入りだったりします。 家が禅宗 = 曹洞宗やから、渋いんやな。 浄土真宗とか、めっちゃ庶民やのに、無理して金ピカで、ダサっ! そう、心の中で見下していたものでありますが、これを見る限り、禅宗 (曹洞宗、臨済宗) でも普通に金ピカな仏壇を飾っても別に問題は無いっぽい? となると、ウチはただ単に貧乏で高いのが買えなかったりしただけだとか? ところで仏壇って、いくらぐらいするん? 何気なく、 「詳しく商品を見る」 のボタンをクリックしたところ、40号・六尺仏間用 (東本願寺派) 金ピカ仕様が、3800万円(税込)。 高っ! 3800円でも、いらんわ、こんなもん。 いちばんお安いのでも140万円(税込)はするようで、こりゃ、儲かりますわ、仏壇屋。 そりゃ、立派なビルも建ちますわ。 なら、もっと鳳凰にも金をかけろ! そう言いたくなっちゃいますが、一方、地味タイプなら、20号・三尺仏間用で、67万円 (税込) とか。 安っ! これで十分っ! ウチがこんなのしか買わなかったから、鳳凰まで金が回せなかったのかも知れませんが、いや、ぬし与で買ったのかどうかは、よく知らんのっすけど。 少なくとも、数珠は “ぬし与” で買ったんっすが、そんなのでは何の足しにもならないだろうし。 個人的には華厳宗のヤツが欲しかったんっすが、何か無難な、オールマイティなヤツを買っちゃったような記憶が。 そもそも、宗派によって違いはあるんっすかね? ちょっと気になったので、調べてみました。 えーと、 数珠の基礎知識 。 略式数珠。 恐らく、これを買っちゃったんでしょうな。 で、僕の好きな華厳宗はというと、あ、 その他 扱いされておりますな…。 マイナーっすからねぇ…。 何故、僕はコレが好きなのかというと、何となく名前がカッコいいから。 それだけの理由だったりするんっすが、ま、曹洞宗というのも相当、カッコいい部類に入るんっすけどね。 浄土真宗だと、何だかめっちゃ百姓っぽいんっすが、禅宗って絶対、先祖は武士やろ? …みたいな。 死んだら、永平寺に骨を納められるんっすぜ。 イケるやん!

 で、何の話なのかというと、杉の花粉が飛散しまくって、悲惨なことになっている…と。 今年は飛び始めるのが早くないっすか? で、量的にもめっちゃ多くないっすか? ここ数年、わりと楽で安泰だったように記憶しているんっすが、今年はアカン…。 特に昨日は1日ずっと外で仕事をしていたからなのか、家に帰っても、くしゃみと、鼻水と、目の痒みが止まらなくて、辛ぇぇぇ…。 とりあえず対策として、普通のマスクのほかに、 「花粉 鼻でブロック」 というのを併用しているんっすが、昨日は何だかバタバタしていて、途中で鼻の穴に塗り塗りするのを怠ってしまいましたからなぁ。 ちゃんとこまめに塗り塗りさえすれば、けっこう効果があるような気がするんっすけどね、これ。 何と言うか、クリームに花粉が取り込まれて、固まって鼻クソが生成される感がそれなりに。 ただ、 “ミントの香り” のほうは駄目っす。 センシティブでデリケートな僕のお鼻のお穴には刺激が強すぎるのか、スースーして、鼻水がダラダラと流れて、穴の中のクリームがすべて流出しちゃうような…。 無香料のほうならまったく無問題なんっすが、 クチコミ を見ても概ね、好評みたいっすな。 この軟膏と顔に吹き付けるスプレー (アレルシャット) で春は快適に過ごせます。 おお、そうそう。 昨日の惨状に懲りて、今日は顔に吹き付けるスプレー (アレルシャット) も併用したんっすよね。 車の中に、去年の残りがあったのを思い出して。 これ っすな。 コイツは今ひとつ効果を実感しにくい気がするんっすが、陽イオンポリマーが顔全体をコートし、花粉を反発・吸着。 再スプレー時には酸化チタンが吸着したアレル物質 (花粉) の活動をおさえます。 おお、何かめっちゃケミカルで、イケそう。 実際、今日は症状がかなり軽いし、で、調べてみたら、 キティちゃんタイプ もあるんっすな。 今のやつを使い切ったら、今度はこれにしようかな…と。 キティちゃんを顔にシュッシュするのと、軟膏を鼻の穴に塗り塗りするのとでは、どちらがよりクソ恥ずかしいかと言うと、ま、似たり寄ったりかな。 そんな気がするんっすが、ちなみに “鼻の穴に塗り塗り” は、左手の人差し指を使用しております。 動画のギャルは人目を気にしてか、麺棒を使って塗り塗りしておりましたが、麺棒なんか鼻の穴に突っ込んだら、くしゃみが出て、鼻水ダラダラで、本末転倒もいいところっすよね。 というか、麺棒じゃなくて、綿棒っすな。 麺棒とか、北島三郎でもさすがにちょっと無理で、ウー、麺棒♪ で、それはそうと、Harumi:)さん 28歳 混合肌、 1シーズンで使い切ることはほぼないです。 …って、マジかよ? 僕なんか3月の始め頃に買って、既に1本目が枯渇しちゃいそうな状況なんっすが、Harumi:)さん 28歳、ちょっぴり混合肌なだけで、実は大して花粉症ではなかったりするとか? 軟膏と顔に吹き付けるスプレーだけで、マスクをしないとか、あり得ないし。 えいむえいむさん 34歳 敏感肌 。 こちらのほうが共感が持てますな。 伊達に敏感肌をやってるワケじゃねーな。 そう思わずにはいられませんが、洗眼・鼻うがい。 僕はそこまで手は…というか、眼と鼻は出してないんっすよね。 かなり重篤であるものと、お察し申し上げます。

 で、今日のところは普通のマスクと、軟膏と、顔に吹き付けるスプレーとの3段構えで何とか凌ぐことが出来たんっすが、この先、この鉄壁の防御を破られる日がやって来ちゃう知れません。 もっと守りを固めておきたいところでありますな。 今は使い捨ての単純なマスクを使っているんすが、別のタイプに替えてみますかね? で、いろいろ当たってみた結果、めっちゃ良さそうなマスクを発見しました。 正直、他人にはあまり知られたく無いところなんっすが、花粉に苦しむ読者のために、小さなフォントで、こっそりと教えちゃいましょう。 ほれ 。 これでもう、目と鼻の守りは完璧だねっ♪

 ということで、今日はレッド・ガーランドっす。 プロレスラーではなくて、元プロボクサーっすな。 マイルス・デイビスは大のボクシング好きだったので、ガーランドとは気が合ったそうっすが、そんな経歴のオッサンがラブリー&キュートなピアノを弾いちゃうとか、めっちゃギャップ萌え〜。 ま、ガーランドの場合、見た目がさほど凶暴そうではなかったりするんっすけど。 これがもしマッコイ・タイナーだったりしたら、ボクシングの試合で有望な若手を廃人にしてしまい、己の蛮行を深く反省して、俳人として余生を過ごした。 そんなエピソードが語られたりしても、まったく不思議ではない気がするんっすけど。 エルビンは、本当にタイコが、上手 (じょーんず) だな。 by 抹来 (まっこい) 。 ぶっちゃけ、俳人としても、ちょっとどうか? そんな気がする出来映えではあるんっすけど。 一方、ガーランドはというと、 ここ に逸話が。  最後の対戦相手がかつてともにトレーニングを積んだ仲間であり、仲間を傷つけたくないという理由で不戦敗となったことからボクサーをやめさせられたという説もある。 このエピソードはわりと有名だったりしますよね。 ピアノがめきめき上達してしまって、お手々を傷つけたくないから、ボクシングはヤメちゃう。 こっちの説は初耳なんっすけど。 で、もうひとつ、Miles Davis バンド内で関係が悪くなり、Philly Joe Jones と息が合わず、1958年に解雇された。 この話はマジなんっすかね? フィリー・ジョー・ジョーンズと、上手 (じょーんず) にやっていけなかったとか、あまり知りたくはなかったっすな。 言われてみれば確かに、自分のリーダー作で、フィリー・ジョーとは一緒にやってなかったりする? とまあそんなこんなで、 『レッド・ガーランド・アット・ザ・プレリュード』 。 1959年、ニューヨークのプレリュードで録音されたライブ物でありますな。 ベースがジミー・ロウサー、ドラムスがスペックス・ライトという、何だか地味な面子なんっすが、フィリー・ジョーみたいな出しゃばりなタイプは、あまり好きではなかったりするんっすかね? ライブだけに、いい意味での “カクテル・ピアノ” っぽさが、全開。 そういった仕上がりだったりするんっすが、杉花粉の飛散が悲惨な春の昼下がり、こういう、毒っ気のないヤツのほうが、いいんじゃね? …と。 とまあそんなことで、演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 1曲目、 「サテン・ドール」 。 有名なエリントン・ナンバーだが、エリントンが作曲したのは50年代になってからなので、ガーランドにとっては比較的新しいレパートリー。 寛いだムードがたまらない魅力だ。 そう、日本語ライナーで市川正二クンが書いているようなアレだったりします。 「サテン」 とは、絹やナイロン、レーヨン、ポリウレタン、ポリエステルなどの糸を用いた織物、生地のことで、日本語では 「本繻子織り (ほんしゅすおり) 」 といいます。 そういうアレだったりするようなんっすが、サテン = 喫茶店のイメージっすよね。 ア、サテン、ア、サテン、ア、サテンサテンサテンサテン、サテンは南京玉すだれ♪ そんなイメージはあまりありませんが、オフシャルサイト(?)は、 こちら 。 gif が、めっちゃイケるやん♪ で、演奏のほうはというと、これぞ、ザ・カクテル・ピアノといった感じでありますな。 いい気分で、うまい鮭が飲めそう。 いや、鮭の丸呑みはちょっと辛いっすな。 麺棒を鼻の穴に突っ込むのと同じくらいの拷問。 飲むのは酒にしたほうがいいような気がしますが、ミディアム・テンポで軽快にバウンスするテーマに続いて、キュートなタッチのシングル・トーンなソロを堪能することが出来ます。 スペックス・ライトは前に出過ぎず、ブラシで優しくサポート。 中盤以降はブロック・コードも交えて、いい感じに盛り上げて。 いつものガーランドでありますな。 終盤はスティックに持ち替えたスペックスと4バースを繰り広げて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 何気ない演奏のようにも聞こえるんっすが、完璧っすな。 …と、そのように評価していいのではなかろうかと。

 で、2曲目。  「パーディド」 。 40年代にエリントンとファン・ティゾールが共作した、これまたエリントン・ナンバー。 ブロー用のホット曲でガーランドもスインギーに弾いているが、きわめて端正な仕上がり。 そういった演奏が楽しめる模様っす。 いいっすよね、ホット曲。 体の一部が Hot Hot! Hot Hot! Hot Hot! Hot Hot! いいっすよね、藤井隆。 加古隆、たかたかしと並ぶ “世界3大たかし” の一人なんっすが、「愛のメモリー」 の作詞者っすよね、たかたかし。 「万葉集」 の一節から、藤原鎌足が妻をめとったときに詠んだ一節を元に作ったんだそうっすぜ。 吾はもや、安見児得たり、皆人の、得がてにすといふ、安見児得たり。 これっすか。 俳句と短歌の違いはあるんすが、俳人マッコイよりは、かなりマシ? いや、何の捻りも無くて、五十歩百歩? それにしても、この一首から、美しい人生よ〜、限りない喜びよ〜、この胸のときめきを〜、あなたに〜♪ この歌詞を作れるとか、なかなかに天才っすよね、たかし。 で、ガーランドの 「パーディド」 はというと、めっちゃスインギーっすなぁ。 スペックス・ライトの控え目ながら、的確なサポートを得て、ガーランドが小粋なフレーズを連発。 ベースのジミー・ロウサーは存在感が極めて希薄なんっすが、某・ミスターPC君みたいに、いつアルコ・ソロが出てくるかと心配する必要がないし、ま、無難かな…と。 で、次。  「ゼア・ウィル・ネバー・ビー・アナザー・ユー」 。 40年代に作られたスタンダードで、もともとしっとり歌うバラードだったが、ジャズメンはスインギーに演奏するのが好きなようだ。 小気味のいいプレイで、シングル・トーン、ブロック・コードはさすがガーランドといったところ。 そういった演奏が楽しめる模様っす。 途中、ベースのソロが出て来て、ドキドキさせるよ、ドキンちゃん状態だったりするんっすが、ヤンキーの車って “土禁” だったりすることが多いので、土足で乗っていいのか、ドキドキしちゃいますよね。 いや、今まで生きてきて、一度もヤンキー車に乗せて貰ったことは無いんっすけど。 で、結果、ベースのソロもピチカートに終始して何よりだったんっすが、ま、かといって、特段に盛り上がるという物でも無いんっすけど。 で、終盤、ドラムスとピアノの4バースが出てくる辺り、ややマンネリな気がしないでもないんっすが、とまあそんなこんなで、おしまい。

 で、次。  「バイ・バイ・ブラックバード」 。 こりゃまた、典型的なガーランド節であるな。 そういった仕上がりだったりするんっすが、ま、サバ節みたいに生臭くはないので、ぜんぜんイケるとは思うんっすけど。 で、次。  「レット・ミー・シー」 。 ベイシーとハリー・エディソンの共作曲。 アップ・テンポの快適な演奏で3者の息のあったチームワーク、スペックス・ライトのブラッシュがゴキゲンである。 そう、日本語ライナーに書かれているようなアレだったりします。 ゴキゲンと片仮名で表記する辺り、市川正二クンも、なかなかにナウなヤングでありますな。 そういえば昔、 「フキゲン」 というジュースがありましたよね。 で、次。 今週は休日出勤も無くて、別に時間が無いワケではないんっすが、ヤル気のほうはいつもと同様、あまり無かったりして、さっさと終わらせてしまいたい感が半端無かったりするんっすが、 「プレリュード・ブルース」 。 出演場所に因んで適当に作ったものと思われるガーランドのオリジナル・ブルースで、ま、そこそこ、プレリュードな雰囲気が漂っているのは、流石やな…と。 で、これはアレっすな。 ブルースっすな。 ブルースといってもガーランドが弾くとどこかしらスマートで粋だ。 そう、市川クンが書いている通り、決して泥臭くも、生臭くも、イカ臭くもなくて、ま、悪くはないかな…と。 で、次。  「ジャスト・スクィーズ・ミー」 。 これぞ正しく、キング・オブ・ガーランド節なカクテル・ピアノであるな…と。 東エミちゃんによると、 こういった 甘ったるい歌詞である模様なんっすが、甘めのカクテルを片手に、ニタニタしながら聞くには、最高の仕上がりでありますな。 んなことで、ラスト。  「ワン・オクロック・ジャンプ」 。 最後はベイシー・ナンバーのきわめつきをベイシー風なカンサス・シティ・スタイルも取り入れて愉快に弾いているな…と。 エンディングもベイシーを意識したタッチでほほえましい…な、と。 とまあそんなことで、おしまい。

【総合評価】 1〜4曲目あたりまでの流れは、完璧であるな。 そのように評価していいかも知れません。 それ以降は、ややマンネリの兆しが見えたりもするんっすが、それも含めてガーランドだよね♪ …と、前向きに捉えるのが賢明なのではなかろうかと。 とまあそんなこんなで、カクテル・ピアノ、万歳☆


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