DARK BEAUTY (STEEPLE CHASE)

KENNY DREW (1974/5/21,22)

DARK BEAUTY


【パーソネル】

KENNY DREW (p) NIELS HENNING ORSTED PEDERSEN (b) ALBERT HEATH (ds)
【収録曲】

(01-03) RUN AWAY / DARK BEAUTY / SUMMER NIGHTS
(04-06) ALL BLUES / A FELICIDADE / IT COULD HAPPEN TO YOU
(07-09) LOVE LETTERS / SILK BOSSA / BLUES INN
(10-11) IN YOUR OWN SWEET WAY / A STRANGER IN PARADISE
【解説】 ( 2018年03月25日更新 / 連載 1,295回 )

 この2週間くらい、何か、色々なことがありましたなぁ。 まず最初に、水谷元前桑名市長死去。 え、マジっすかぁ? 元市長なのか、前市長なのか、はっきりしろ。 そう思われるかも知れませんが、水谷元 (みずたに・げん) という名前の前の桑名市長でありますな。 うちの会社の支店長の親戚か何かで、自宅のポンプの調子が悪いから、見てくれ。 そう言われて、家まで行ったことがあります。 今から1年くらい前でしたかね? 元ちゃん本人にも遭遇したんっすが、今から思えば、めっちゃアゴが長かったなぁ…と。 ま、それは今に始まったことでは無いんっすが、今から思えば、何か、病的なくらい腹が出てたよな? …と。 元ちゃんの人となりに関しては、 Wikipedia 参照なんっすが、1956年 (昭和31年) 3月19日生まれって、僕と誕生日が一緒やん! 僕は1968年 (昭和43年) 生まれだから、ちょうど一回り違うんっすな。 で、 2018年 (平成30年) 3月19日死去って、お亡くなりになったのも、僕の誕生日やん! 僕の誕生日って、高校の合格発表…というか、不合格発表とドンピシャだったりするし、次の日には地下鉄サリン事件が起こったりするし、水谷元前桑名市長は死んじゃったりするし、うーん…。 花粉が飛びまくっていて、不快だし。 先々週あたり、あまりに花粉の飛散が悲惨だったので、思わず 花粉を水に変えるマスク などという、怪しいモノに手を出してしまったんっすが、藁にもすがりたい思いだったし、極限まで判断力が低下しちゃってたし。 何か、いろいろ種類があるみたいなんっすが、よく分からないので、とりあえず “くもり止め付き日本製 +6 3枚入” というのを買ってみました。 3枚入り+6で、合計9枚入ってるん? …とか思ってしまったんっすが、 “+6” というのはハイドロ銀チタンの濃度とか、そういった指標なんっすな。 “+4” が花粉対策 (レギュラー) で、“+6” が花粉ピーク対策 (ストロング) 。 何か、強力にストロング小林っぽいので、それはそれでよかったんっすが、ペラペラのマスクが3枚入っているだけで、2,160円って、高っ! 1枚あたり、720円やん! ライフリーさわやかパッド男性用@多い時でも安心 なら16枚も入って税込 699円なのに、ぼったくられ感が半端ありませんなぁ…。 ま、交換目安は1〜5日間ということなので、フルに使えば1日当たり 144円。 背に腹は変えられません。 もし、アイルトン・セナが、アイルトン・ハラナという名前だったりしたら、ちょっと嫌だし。 で、効果のほどは、どうなのかと言うと、ぶっちゃけ、よく分からん…。 少なくともここ数日、くしゃみも鼻水もかなり軽減されているんっすが、それは鼻の穴にヌリヌリするクリーム (アレルシャット) と、顔に吹き付けるスプレー (アレルシャット) のおかげで、アレルがシャットされているのかも知れないし、で、アレルと言えば、荒れる春場所。 言うほど荒れずに、横綱・鶴竜の優勝で決まっちゃいましたな。 場所の前半で、貴公俊 (たかよしとし) がちょっと荒れてましたが、で、貴乃花親方も、何だかワケが分からなくなって来ちゃいましたなぁ。 名古屋場所の時、桑名に宿舎を構えてくれているので応援していたんっすが、さすがにちょっと…。 夏になると桑名にはもうひとつ、よく分からん部屋も来て、九華公園の土俵のところで練習していたりするんっすが、確かえーと、峰崎部屋と言いましたかね? ここ 参照。 どこかで聞いたことがあるような? …と思ったら、ここの部屋でも暴力事件が起こっとるやん! アカンやん!

 暴力力士と、暴カニ男は、桑名には来て欲しくないところでありますが、父親が暴力二男に耐えきれず、ひものようなもので殺す。 そんな、悲惨な事件もありましたよね。 ここ 参照。 ま、それはそうと、水谷元前桑名市長。 まだ現職で、水谷元現桑名市長だった頃の評価はどうだったのかというと、ま、功罪相半ば…といったところでしょうか? まず “功の部” としては、 「桑名カレー」 の推進が挙げられるでしょうか? これ っすな。 桑名市長おすすめ。 この市長というのが当時の元ちゃんでありました。 くだらねぇ…。 市民の誰もがそう思ったに違いありませんが、『秘密のケンミンSHOW』 のネタを真に受けるとは、あり得ねぇ…。 「桑名流!しぐれ肉巻きおにぎり」 とかの無理矢理な “ご当地グルメ” も、この人が市長だった頃でしたっけ? 何と言うか、ま、頑張ってはいたよね? そんな気がしないでも無いんっすが、で、一方、 “罪の部” はというと、これはもう、 「成人式@ゆめはまちゃん事件」 に尽きると言えるのではなかろうかと。 会場に桑名のゆるキャラ 「ゆめはまちゃん」 の着ぐるみが登場。 盛り上がる新成人やバルタン星人を前に、パカッと頭部が外れて、中から水谷元現桑名市長 (当時) が登場〜。 わぁぁぁ、最悪やん…。 子供の夢を壊すなぁぁぁぁぁぁ!! 「成人の日」 だけに、君たちはもう子供ではない。 そんなメッセージを伝えたかった。 そういった意図があるならまだしも、この狼藉に至った動機はというと、「一度、入ってみたかったんです。」 自己の欲求を満たすが為に、純真な新成人たちの夢を奪った水谷元を、許すなぁぁぁ! とまあそんなことで、功罪共々、実にどうでもエエな。 そういう話だったんっすが、で、次。 ハツリ作業をしていて、水道管やらガス管やらに穴を開けてしまって、何かと大変だった某水源地の工事の監督業務。 現場のほうは何とか、工期内に片付きましたぜ。 穴を掘って、ダクタイル鋳鉄管を敷設して、埋め戻して、で、先週の日曜日、アスファルト舗装を復旧して、おしまい。 終わってみれば、単純な工事でありましたな。 自動給水装置を据え付けて、 給水車用給水栓 と、公園でよく見るような 手足洗い場 を設置して、管でつないで、おしまい。 後はポンプを回して、水が出ることを確認すればオーケーなんっすが、ここでトラブルが発生。 水が…、出ん。 うーん…。

 ポンプの吐出圧力は上がっているので、圧力団体は頑張って仕事をしてくれているものと思われるんっすが、にもかかわらず、水が出ん…。 手始めに手足洗い場のほうの蛇口の全開にしてみたんっすが、チョロチョロとしか水が出て来なくて、これでは犯罪者も悪事から足を洗えず、再犯に走っちゃうことは必至。 でも、アレっすよね。 待てば海路の日和あり。 今日はめっちゃ暑くて、カイロとかいらない日和だったりするんっすが、待てばそのうち、何とかなるやろ…と。 で、ボーッと待っていたところ、何とかなりました。 最初はチョロチョロだった蛇口からの水が、ジャー。 それくらいの勢いになって、こりゃ、何とかなりそうやな…と。 しばらくすると、めっちゃ水の出が悪くて、町民から苦情が殺到するくらいのレベルまで回復したんですが、上昇傾向はここで頭打ちとなりました。 というか、次第に勢いが衰えてしまって、遂には元のチョロチョロ状態に。 で、一方、給水栓のほうはというと、こちらからは1滴たりとも水が出て来ません。 この給水栓、ちっとも給水せんやんけ! 圧力団体、どうした? 何か、施工上で致命的なミスをしちゃってるような気がしないでもないんっすが、とりあえずここは、何も見なかったことにしておこうかな…と。 実際のところ、水道栓から水が出てくるところはまったく見ていないので、自分の心に嘘を付いているワケでもなく、全く問題はないよな…と。 とりあえず今日のところは現場から引き上げて、早めに会社に戻ったほうが得策だと思うんっすが、作らなければならない書類が山のように残っていたりするし。 夜、そこそこ頑張って事務所で書類作成。 その日は近くの 快活CLUB にお泊まりして、快カツプレートというトンカツの飯でも食って、で、翌日は 「春分の日」 でお休み。 朝から事務所で頑張って書類の作成に励めば、ま、何とかなるかな? …と、そんな青写真を描いていたっすが、夕方遅くになって、埋設配管をやって貰った下請け業者のオッサンから電話が。 「どうやった?」 昼過ぎに別件で電話が掛かってきた際、「実は給水栓から水が出なくて、ちょっとヤバいかも?」 そんな情報を世間話風にちょっぴり漏らしていたんっすよね。 「やっぱり、アカンような…?」 あ、でも、多分、そのうちに何とかなるような気がしないでもないので、あまり真剣に悩む必要はない気がしないでもなくて…。 言外に、あまり大した問題ではないことを匂わせてみたんっすが、「アカンやんけ!」 で、結局、次の日に現場まで見に来るいう方向で話が進んでしまって、ああん、僕の考えていた書類作成のマスタープランがぁ…。

 で、翌日、職人さんを一人連れて現場まで来て貰って、三人寄れば文殊の知恵。 原因をあれこれと推察してみたんんっすが、「アカンな。 何かよく分からんけど、とりあえずアカンな。」 そういう方向で、話が進みました。 とりあえず、もういちど地面を掘って、配管の状況を確かめなければならないな…と。 ああん、ついこの間、埋め戻して、アスファルト舗装をして、見た目的には完全に工事完了の状態に漕ぎ着けたばかりなのにぃ…。 次の日は他の現場の完成検査に出なければならないので、そっちの作業は下請けのオッサンに一任するとして、ドキドキしながら、経過の報告を待っていたところ…。 とりあえず掘って、サドル付き分水栓のところを外して、水圧試験を実施したところ、配管からの水漏れは無し。 そういった状況であることが判明しました。 それはそれでよかったんっすが、正直、僕は水漏れに期待してたんっすけどね。 それなら原因もハッキリするし、とりあえず僕に直接的な責任は無さそうだし。 が、水漏れが無かったとなると、原因は不明なままだし、長期戦になっちゃいそうな、めっちゃ嫌な予感が…。 もしかして、土曜日も日曜日も出勤っすかぁ? 2周続けてっすかぁ? 『塩サバ通信』 の原稿、先週は超手抜きでお茶を濁させて貰ったんっすが、さすがに2周続けてというのは、世間から許して貰えないような? で、めっちゃ溜まっている書類のほうは、一体どうすればいいんっすかぁ? 何かもう、何から何まで、最悪やん! …とか思っていたら、その数分後に朗報が。 「とりあえずサドル分水栓のところを元に戻してポンプを運転してみたら、給水栓から水が出たぁ。」 おおおお、ついに出ましたかぁ。 やったやん! とりあえず、配管の途中のエア溜まりとか、ゴールデンライオンタマリンとか、そういったアレだったのかも知れない。 いや、分からんけど。 そういった明快な回答が得られて、これで問題は全て解決。 いやあ、現場監督が有能だと、物事がいい方向に進むものでありますなぁ。 とりあえず埋め戻しまではその日のうちに片付けて、で、アスファルト舗装の復旧は来週の月曜日にでも。 そういった方向で話がまとまって、おかげで、昨日の土曜日は事務所で頑張って書類の作成。 で、今日は久しぶりにお休みすることが出来て、こうして何とか原稿を書いている次第でありますが、いや、まだ片付けなければならない書類が1件ほど残されていたりはするんっすけど。 月曜日の夜はまた “快活CLUB” に泊まって、それで何とか片付ける所存だったりするんっすが、会社にいるよりも断然、仕事が捗るんっすよね。 余計な邪魔が入らないし、ジュースは飲み放題だし、ソフトクリームも食べ放題だし、腹が減ったらパソコンから気楽に食い物を注文出来ちゃうし。 眠たくなったらそのまま寝ればいいし、目が覚めたらまた頑張って仕事をすればいいし。

 が、ここで唯一、悩みがあります。 お食事メニューの “カレーの部” の中に、焼きカレーがあるんっすよね。 ノーマルな焼きカレーのほかに、海老フライ&チーズINメンチカツ焼きカレーとか、ハンバーグ&唐揚げ焼きカレーとか、タルタルチキン焼きカレーとか。 どれも美味そうで、めっちゃ食ってみたいんっすが、この4月、門司港に遊びに行く予定だったりするんっすよね。 門司港と言えば、焼きカレー。 「桑名流!しぐれ肉巻きおにぎり」 と同じく、地元民は見向きもしない “作られた似非ご当地グルメ” だったりするのかも知れませんが、観光客としてはやっぱり、食べてみたいな♪ …と。 で、本場の門司港で本物の焼きカレーを食う前に、“快活CLUB” で、パチモンの焼きカレーを食うワケにはいかないな…と。 門司港の焼きカレーに関しては、以前、このコーナーでもネタにしたことがあるんっすが、えーと、 これ っすな。 この時点から気が変わりまくって、川棚温泉の旅館の “瓦そば” も、佐賀のシシリアンライスも、柳川の “うなぎのせいろ蒸し” も、今回はパス。 そういった流れになりつつあるんっすが、とりあえず1日目は小倉のホテルに、2日目は山口県の萩に泊まることにしようかと。 焼きカレーだけは初志貫徹で食べる所存なんっすが、海峡ドラマシップの “ふく焼きカレー” はヤメにして、 この店 にしておこうかな…と。 根は熟成肉のステーキ屋さんみたいなんっすが、最近、話題だったりしますよね、熟成肉。 大の肉好きで、肉付きのいいギャルも大好きな僕としては、大いに気になるところなんっすが、どうなんっすかね、熟成肉。 一度、食べてみたいものでありますなぁ。 …とか思っていたんんっすが、クチコミを読んでいたら、見た目には、ただの腐った肉にしか見えない。 そんなことが書かれていて、急激に “食べてみたい欲” が薄れてしまいました。 肉は腐りかけが、いちばん美味い。 そんな話を耳にしますが、腐っちゃってるのは、ちょっと…。 腐っても鯛。 そんな諺がありますが、いや、腐ったらアカンやろ? …と。 熟成肉と腐った肉は、熟女と腐女子くらい違う。 そんな話を聞いたことがありますが、えーと、 これ 。 この娘、なかなか、やるやん! 熟女なら、別にいいかも? 一瞬、そう思いかけたりもしたんっすが、やっぱり娘のほうがいいな♪ …と。 んなことで、ここでは熟成肉のステーキランチはやめて、ウィークリーランチ (1,800円) というのにしようかな…と。 ノルウェーサーモンのマリネ、メイン (4つの中からチョイス)、本日のデザート、挽きたてコーヒーor紅茶。 そういった内容。 で、そのメインというのが、アッシェドステーキハンバーグデミソース、グリルハンバーガー、門司港名物焼きカレー、熟成和牛の煮込み オレンジ風味(1日10食限定)。 無論、ここは “門司港名物焼きカレー” っすよね。 ここで日和って “熟成和牛の煮込み オレンジ風味” なんか頼んでしまったりしたら、一体、今まで何の為に “快活CLUB” で 「焼きカレー断ち」 をしてきたのか? そんな話になっちゃいます。 現場監督としての監督責任を問われかねません。 が、焼きカレーは初日に泊まる予定の小倉のホテルの朝食のバイキングでも出るみたいだし、別に日和っちゃってもいいかな? そんな気も。 やっぱ “瓦そば” にしますかね? 何とも悩ましいところでありますが、あ、そうそう。 例の “花粉が水に変わるかも知れないマスク” とかいう奴なんっすが、使用限度の5日間まで使い倒す気満々だったのに、内側がケバ立って来て、痒くて、ウザくて、不快なので、結局のところ、1日使っただけで捨てちゃいました。 ハイドロ銀チタンそのものはまだ有効っぽいのに、勿体ねぇ…。 とりあえず錬金術師になって、この使用済みのマスクから銀とチタンを分離して、メルカリで高く売る道を模索しているところなんっすが、ハイドロの部分から、灰と泥しか取り出せなかったりするかも知れなくて、うーん…。 その場合は “女子中学生使用済みマスク (唾液付き) ” として売りに出す所存なので、みんな、買ってね☆

 とまあそんなことで、今日はケニー・ドリューっす。 お休みとは言え、何やかんやで時間に余裕が無くなってしまったので、後半は手短に。  『ダーク・ビューティ』 っす。 このところ、このコーナーも方針を転換したのか、定番モノが目立ちますな。 1974年録音のステープルチェイス盤で、ジャケットには、確かにダークっぽいんだけど、ビューティ? そんな気がしないでもない、ちょっと微妙な感じのギャルが採用されております。 アゴが目立ちますよね。 水谷元前桑名市長ほどではないんっすけど。 在りし日の勇姿は こちら 。 おお、貴乃花親方との2ショット♪ めっちゃ貴重っすな。 とまあそんなことで、1曲目から。 まずは、 「ラン・アウェイ」 。 ラ〜ンナウェイ (ランナウェイ〜)、とっても好きさ〜 (ランナ、ウェイ〜) 、連れて〜 (ランナウェイ)、行ってあげるよ〜 (わーわーわー)♪ いやあ、いいっすなぁ、シャネルズ。 田代まさしの在りし日の勇姿は こちら 。 靴墨ではなく泥を塗ってしまったことに改めて深い後悔と謝罪の気持ちで、うんぬん。 そんな、うまい事を言っておりましたが、この 「ラン・アウェイ」 は、あの 「ランナウェイ」 とは何の関係もなく、早いテンポの12小節単位のブルースである。 そう、日本語ライナーで岩浪洋三クンが書いているようなアレでありますな。 アップ・テンポの超ノリノリなナンバーで、ケニー・ドリュー = 趣味がいい。 そんな先入観をブチ壊してくれるような、圧倒的パワーがあります。 いや、趣味が悪いとか、そういう事ではなくて。 『COMICアットーテキ』 とか、かなり趣味の悪い雑誌だったんっすけどね。 テーマ部はベースのニールス・ヘニング・オルステッド・ペデルセンとのコール&レスポンスなアレだったりして、で、ピアノ・ソロに入ってからもニールス・ヘニング・オルステッド・ペデルセンとの濃厚なインタープレイを堪能することが出来ます。 ちょっとクドい感はあるんっすが、自らのソロでも大活躍なニールス・ヘニング・オルステッド・ペデルセンのテクニックは、圧倒的なものがありますなぁ。 最後、ちょっとだけアル・ヒースのタイコのソロもフィーチャーされて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 とにもかくにも、この冒頭の1曲でノックアウトされちゃうこと、間違いなし。 そんなアレでありました。

 で、次。 アルバム・タイトル曲の 「ダーク・ビューティ」 。 ダークと言えば、 ダーク広和 やろ? そんな気がするんっすが、名前とは裏腹に、めっちゃ人が善さそうなオッサンっすな。 で、広和ではなくて、ビューティのほうはと言うと、ドリューのオリジナルで、ケニーがヨーロッパで身につけた優雅な香りとセンスが光っており、それと黒人的なフィーリングとの合致が美しい作品とプレイを実現したといえる。 そう、洋三クンが書いているようなアレが展開されていたりします。 これぞ新時代の “ブラック・イズ・ビューティフル” というべきであろう…とも。 一音一音を大切にすることがいかに重要かを教えてくれるバラッド・プレイでもある…と。 あ、バラードなんっすな。 バラードのことをバラッドという洋三が、ちょっとアレだったりするんっすが、冒頭はニールス・ヘニング・オルステッド・ペデルセンのアルコが重厚な雰囲気を醸し出していて、で、その後、一音一音を大切にすることがいかに重要かを教えてくれるバラッド・プレイであるな…と。 そんな演奏が繰り広げられていたりします。 激しい1曲目との対比が、豪にして優! 静にして動! そんな感動を与えてくれます。 このキャッチフレーズがよく分からない人は “伊集院健” で、画像検索してみてね☆  柔道着を着て腕組みをして、静かに目を瞑っている画像が、お目当ての健さんっす。 研鑽して努力を重ねるナイスガイ♪ で、次。  「サマー・ナイト」 。 アメリカの名高いポピュラー作曲家ハリー・ウォーレンが作曲した佳曲である…と。 日本の名高い俳優と言えば名高達男なんっすが、ドリューは北欧の白夜のイメージとダブらせてこの曲を演奏したのかもしれない。 そう、洋三クンは推測しておりますが、確かにそんな感じがしますよね。 まるで北欧の風景画のような詩的なバラッドである。 たしかに、ケニーはピアノの詩人をいった一面を持っているようだ。 …って、いや、洋三クンもなかなかのポエマーでありますな。 北欧詩人っすか。 個人的には野口五郎の 「むさし野詩人」 のほうが好きなんっすが、あの時、僕が殴ったら〜、あなたは着いて〜、来たろうか〜♪ おい、鬼太郎! by 目玉おやじの声。

 で、次。  「オール・ブルース」 。 トランペットの巨人、マイルス・デイビスが残した名高いモード・ナンバーである…と。 みんなブルースなのに、ブルースではなくて、モードなんっすかね? で、 「ノー・ブルース」 がブルースなんでしたっけ? ドリューはわりと速いテンポで演奏しているんっすが、そこかしこに上品で趣味のいいブルース・フィーリングが横溢しているように見受けられて、地味曲ながら、充実した演奏であるな…と。 で、次。  「ア・フェリシダージ」 。 CDオマケ曲のようっすが、ドリューとボサノバ。 相性が悪いはずがなくて、いいな♪ そのように評価していいのではなかろうかと。 ちなみにこれ、クレジットでは作曲者が “C.Jobin” となっておりますが、洋三センセイはルイス・ボンファの作曲である…と。 調べてみたら、ジョビンが正解? 猿も木から落ちる、上手の手から水が漏る、坊主が屏風に上手に坊主の絵を描いた。 ま、誰の作であれ、名曲・佳曲であるのは間違いなくて、原曲の持つ哀愁感が心に残る。 この洋三先生の言葉には、みじんの嘘もありません。 哀感が、あ、いかん。 そんな感性の持ち主は、いないっすよね。 ニールス・ヘニング・オルステッド・ペデルセンがベースのピチカートでメロディを演奏するという趣向もキラリと光るヨード卵・光。 そういうアレだったりして、秀逸。 その後はタイコのアル・ヒースも加えた三位一体なインタープレイを堪能することが出来て、CDオマケなのが信じられない充実した仕上がりであるな…と。 で、次。  「イット・クッド・ハプン・トゥ・ユー」 。 いかにもドリューが得意そうな歌物スタンダードなんっすが、流石や。 そんな仕上がりだったりしております。 ここではふっとバド・パウエル風の弾き方が顔をのぞかせるのが面白い。 そう、洋三センセイが書いておられますが、確かに面白いっすな。 あははははは。 途中までピアノの無伴奏ソロなんっすが、パウエル風なのは、ここまで。 この後、リズムが入って、テンポも速くなって、この上なくスインギーな演奏が展開される…と。 そういった趣向となっております。

 で、次。  「ラブ・レターズ」 。 レタスが好きな僕としては、なんともラブなレタスなんっすが、いいっすよね、レタス。 少なくとも、ブロッコリーなんかよりは、ぜんぜん上。 先日、“快活CLUB” で 「チキンとソーセージのペペロンチーノ」 というのを食ったら、なかなかイケたんっすが、ブロッコリーだけは、ちょっと余計やな…と。 どうしてもブロッコリーをトッピングしたいなら、 「チキンとソーセージとブロッコリーのペペロンチーノ」 という名前にしろ…と。 その上で、チキンとソーセージとブロッコリーのペペロンチーノ、ブロッコリー抜きで。 そういう注文が出来るようにしろ…と。 ニールス・ヘニング・オルステッド・ペデルセン、ヘニングとオルステッド抜きで。 そういう要望に応えて、ニールス・ペデルセンという表記の場合もあったりしますからね。 で、演奏のほうはというと、いきなりニールス・ペデルセンのピチカートが出てくるところは、ちょっとアレやな…と。 ベーシストなのに、ちょっと前面に出て来生たかお。 そんな気がしないでもありません。 ちょっぴりボサノバな雰囲気で、演奏そのものは悪くないんっすけど。 で、次。  「シルク・ボッサ」 。 これもボサノバっすな。 というか、僕が何か間違っておりますな。 改めて整理して聞き直した結果、「愛のレタス」は、 さほどボサノバな雰囲気ではなくて、次の 「シルク・ボッサ」 がボサノバな雰囲気であるな…と。 いや、これはいいっすな。 個人的にはこのアルバムのベスト・トラックかも? 走れ!走れ! いすゞのトラッ〜ク♪ …を、超えたかも? で、次。  「ブルース・イン」 。 ドリューのオリジナルで、ブルースっす。 まあまあ、いい感じにスインギーっす。 で、次。  「イン・ユア・オウン・スウィート・ウェイ」 。 これと、ラストの 「ア・ストレンジャー・イン・パラダイス」 はCDオマケらしいので、適当に手を抜いて解説しても、どこからも文句は出ないものと思われますが、どちらもドリューらしい度量のあるプレイを満喫することが出来るな…と。 とまあそんなことで、今日のところは、以上っす。

【総合評価】 やはり、定番物は鉄板で固いっすな。 そう思い知らされた1枚でありました。 おしまい。


INDEX
BACK NEXT