( 前回 までの粗筋 ) 仁和寺で御室桜 (落花さかん) を堪能し、二条城だじょー。 で、先斗町で肉を食って、大原で寺をテラ堪能した。 …ということで、1日目の夜っす。 当初の予定では北九州の小倉駅前のホテルに泊まって、次の日の朝、バイキングで焼きカレーと焼きうどんを食いまくる。 そういうアレだったりしたんっすが、よくよく考えたら山口県を観光するのに、わざわざ小倉まで行く必要はないし、焼きカレーは “快活CLUB” で食ったら納得したし、 “スガキヤ焼きうどん” は、なかなかの名曲だと思うし、自分で作って食えばいいじゃん! …と。 そもそも、下関と門司港の観光を捨てて、1日目を京都にしちゃった時点で、小倉の意味はなくなりました。 「さんま¥98の京都紀行」 と同じくらい、どうでもいいな…と。 どうして、こんなものを唐突に思い出したのかというと、このオッサン、途中で「コゾクラ1号」とかに改名していたよな? …と。 小倉 → こくら → コゾクラ。 そういう連想でありますな。 これが連載されていた当時、僕はまだ京都に素人だったので、何も得られるものがなかったんっすが、そこそこ京都に詳しくなった今なら、少しは心に響くものがあるかも? そんな気がしないでもないので、ちょっくら読み返してみたんっすが、さんま¥98くんはまだしも、当時の僕もかなり痛くて、読んでいて心が痛んでしまいましたが、で、小倉をやめて、どうしたのかというと、とりあえず京都で晩飯を食おう…と。 ラーメンとかでなく、そこそこ高級なものを食おう…と。 で、いつも利用している ここ を押さえました。 【ホテル最上階の天然温泉スパ付】 1ドリンク&季節の食材をふんだんに使用した全8品 通常 7,500円 → 6,500円。 このプランがお気に入り。 ここのスパ、めっちゃ快適なんっすよね。 ただこれ、出される食い物に肉っ気がないのと、スパの最終受付が18時30分なので、食事の開始を17時からにしないといけないのがアレなんっすが、ま、この日は昼間っから肉を食ったので、夜は地味系でも、いっかぁ…と。 んなことで、今回のメニューはこちら。
福山城を散策してみることにしました。 建物の中は営業開始前だったのでアカンかったんっすが、とりあえず公園みたいなところをウロウロ。 何でもいいけどここ、日本一、公共交通機関でのアクセスが便利な城っすよね、多分。 新幹線も停まる福山駅から徒歩1分。 道路を挟んだすぐそばが、 (写真・いちばん上) みたいな登城口になっていたりします。 何でもいいけど、めっちゃ空が青いっすなぁ。 前日は大原で思わぬ雨に祟られたりしたんっすが、この先は大丈夫そうでありますな。 で、ここは桜の名所だったりするんっすが、今年は例年より1週間くらい早く咲いて、さっさと散ってしまったので、八重桜が何本か見られた程度。 で、 (写真・ちょうど真ん中) の超小規模プチ清水の舞台的な建築物は “御風呂屋” なんだそうで。 銭湯? 風呂上がりに飲む用のコーヒー牛乳とフルーツ牛乳も売ってるんっすかね? 詳しくは、えーと、 ここ 参照。 昭和41年に復元って、僕より2学年くらい上なだけなんっすな。 僕が中1だった頃、3年生だった? 当時、上の学年のJCが、めっちゃお姉さんに見えて、まぶしかったものでありますが、必要十分に中年であるとは言え、歴史的な価値は今ひとつ。 空襲で焼けちゃったのは、何とも残念でありますなぁ。 で、 (写真・下から2番目) の天守閣も、バリバリの再建物だったりするんっすが、気合いを入れて、めっちゃ立派なパチモンを造っちゃったなぁ。 …と、関心するくらいの出来の良さだったりして、イケるやん♪ で、福山くんの名誉の為に言っておくと、 ここ の上の2つは本物みたいんな。 伏見櫓とか、ひしゃげたような形で、偽物感が半端ねぇな。 そんなふうに思ってしまったんっすが、世の中、見た目だけでは分からんものでありますなぁ…。 で、後は、ちょっとした池のある庭エリアのようなものもあったりして、ということで、福山城は以上っす。 駅のコンビニで朝ごはん代わりにレモンケーキと、もみじ饅頭 (クリームチーズ味) を1個ずつ買って、新幹線に乗って、いざ、山口へ。
山口市は、めっちゃ田舎らしい。 そんな噂を耳にしていたので、思い切り馬鹿にしてやろうと、手ぐすね引いて待ち構えていたんっすが、新山口の駅前が思った以上に都会だったので、ちょっとビビりました。 桑名とか、惨敗やんけ…。 ここは昔、 “小郡” という名前だったんっすが、こんな小さな郡に負けちゃうとは…。 今は合併して山口市の一部になっているようっすが、旧・小郡町、侮れねぇ…。 今回、山口駅のほうには行かなかったんっすが、そっちのほうはどうなんっすかね? 県庁所在地としては最低レベル。 三重県の津よりも下。 そんな噂をよく聞くんっすが、果たしてどんなものなんっすかね? とまあそんなこんなで、次なる目的地は秋芳洞&秋吉台。 バスセンターで時刻表を眺めていると、 「どちらまで行かれますかぁ?」 と、係のオッサンに声を掛けられました。 不意を突かれて、焦って、「あ、し…、しゅうほうどう…。」 時間と料金を教えてくれたんっすが、ついでに 「それは古い言い方やで。 今は “あきよしどう” って言うんやで。」 そのようなことを言われちゃいました。 し…、知ってらぁ! 事前の調査で、いつの間にやら、呼び方が変わってるやん! そんな事実を知らされたんっすよね。 秋芳洞 (あきよしどう、 「しゅうほうどう」 の読みは誤り、詳細は後述 ) は、山口県美祢市東部、秋吉台の地下100-200mにある鍾乳洞で、うんぬん。 後述の部分に関しては、また後から述べるとして、秋吉台の住所は山口県美祢市秋芳町秋吉秋吉台とかだったりして、ややこしいねん! 合併して美祢市になる前は、秋芳町 (しゅうほうちょう) だったんっすよね。 そもそも美祢市って、何て読むねん? その部分からして、よく分からなかったりするんっすが、 “みやし” ではなくて、 “みねし” なんっすな。 いろいろと考えているうちにバスがやって来たので、とりあえずそれに乗り込んで、秋芳洞に、ゴー! で。洞窟を探検する前に、とりあえず寄ってみました、 台観望 合歓店 。 焼きカレーと焼きうどんは捨てた。 が、山口の名物らしい “瓦そば” だけは、どうしても食べておきたい。 が、諸般の事情からして、どうも無理っぽい。 ならばせめて、 “かっぱそば” くらいは。 パチモン感が半端ないメニューではあるんっすが、こればかりは “快活CLUB” のメニューにも無いし、スガキヤも “ぜんじかっぱそばの歌” は作っていないみたいだし。
秋芳洞バス停への到着予定時刻は10時38分。 その後、僕は萩へ移動することになっているんっすが、秋芳洞から萩方面に向かうバスは1日2便だけ。 13時03分と、それを逃すと15時30分。 秋芳洞の散策は片道30分くらいらしく、それに秋吉台も加えると、プラス30分。 12時15分くらいまで散策して、それから昼飯というのが自然な流れなんっすが、かっぱそば、超大人気で、店の前には長蛇の列。 ようやく席に着いたと思ったら、店のオッサンがめっちゃ “勝手な店主” だったりして、今日は今ひとつ、ヤル気が出ねぇな…と。 ちんたらとキュウリを刻んでいるうちに13時を過ぎてしまって、バスに乗り遅れてしもたやんけ! そいいう、最悪の事態も想定しておかなければなりません。 安全策としては、まず最初に “かっぱ” を片付けておいて、で、残った時間の様子を見ながら、秋芳洞の途中で引き返すとか、秋吉台のほうは諦めるとか。 逆に時間が余りすぎるようなら、 博物館 にも寄ってみるとか。 が、昼飯が11時って、ちょっと早過ぎるよな。 こりゃ、朝っぱらからバイキングとか、食ってる場合じゃねーな…と。 んなことで、素泊まりにして、 “かっぱそば” で、ブランチというプランが構築された次第でありますが、そうして、腹を空かせて食べた成果の程はというと…、この続きは、また次回♪
ということで、今日はアル・ヘイグっす。 白人のバップ系ピアニストっすよね。 アル・ヘイグ、通称・アルヘイ。 ヘイヘイ♪ 好きな飴は有平糖。 ヘイヘイ♪ 僕がこの人について知っている事は、以上っす。 実質、何も知らないに等しいと言っていいかも知れません。 えーと、1924年11月23日ニュージャージー州ナットレーの生まれ…と。 いいっすよね、ニュージャージー州。 新しいジャージを支給して貰えそうで。 鑑賞目的のブルマなら断然、使用済みのほうが価値が高いっすが、自分で穿くジャージはやっぱり、おニューなジャージー州のほうがいいよな…と。 ジャージー牛もたくさん、草を食んでいたりしそうだし、何だか牧歌的な風景が目に浮かんで来ますよね。 その一方、ナットレーというのは、いけません。 何となく、納豆臭そう…。 で、このアルヘイくん、40年代はもっぱら、チャーリー・パーカーやディジー・ガレスピーと言ったバリバリのビ・バッパーと行動を共にして、で、50年代に入ってからは、スタン・ゲッツとの共演で高い音楽性をゲッツした…と。 が、50年代後半からは次第に目立たなくなってしまって、60年代に入ってからは、ジャズ・シーンからは完全に姿を消してしまった…と。 マジっすか? もし、この世から “イカの姿フライ” が姿を消してしまったら、僕の生きる楽しみの30%くらいが消失しちゃう気がするんっすが、最近、めっちゃハマってるんっすよね、イカの姿フライ。 福山駅のコンビニに立ち寄って、 こいつ を発見。 うぉぉぉぉぉ! これ、めっちゃイカすんっすよね。 今まで散々、イカはイカ臭くて、イカん。 そんな理由でイカ嫌いを公言していたんっすが、これだけは例外。 めっちゃ、ハマります。 が、今回、 こんなの も発見しちゃいました。 うぉぉぉぉぉ! “瀬戸内れもん” のキュンキュンする味で、しかも、イカ臭くないとか、最強やんけ♪ 小躍りしながら各1袋ずつ購入した次第でありますが、レンコンのほうは、ま、普通に美味しいな…と。 ちょっと油っぽい感はあるんっすが、酸っぱい&スパイシーな味付けで、なかなか。 で、その後、イカのほうを食べたんっすが、ん? やっぱ、イカのほうが美味くね? サクサクとした軽い歯触りに、キュンキュンな檸檬のフレーバー。 その奥に潜む微かなイカ臭さ。 たまらんっ♪ あっという間に食べ尽くしてしまって、もっとたくさん買ってこればよかった。 そう、後悔しているところなんっすが、とりあえずコンビニでマヨネーズ味のイカの姿フライを買って、無聊を慰めている次第であります。 で、一方、姿を消してしまったアルヘイくん。 73年頃になって、ちょっとずつ復活。 イギリスに渡ったりして、で、74年に彼の地で吹き込まれたのが 『インビテーション』 。 これがまた、なかなかの秀作だったりするので、今回、取り上げてみようかな? そんなふうに思った次第でありまして。 ベースがジルベール・ロヴェルで、ドラムスがケニー・クラーク。 前者はフランス人である模様っすが、そんなこんなで、じゃ、演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。
まずは1曲目。 シダー・ウォルトンのオリジナルで、 「ホリーランド」 。 堀井乱怒。 漢字で書くと、こんな感じっすかね? で、これがもう、最高っ♪ バップ・ピアニストという先入観で聞くと、知的でクールでモーダルな弾きっぷりに、おっ? …と思ってしまうかも知れませんが、あ、こりゃ、白人であるな…と。 個人的に、真っ黒系が好きな僕でありますが、これはこれで、イケるやんけ! amazon のレビューも見ても、極めて高評価だったりするんっすが、みんな、この冒頭の1曲にヤラれちゃってますよね。 佐藤秀樹クンの書いた日本語ライナーは、各曲ごとの解説がない使えないヤツなので、詳しいレビューは割愛せざるを得ませんが、理屈じゃねぇ。 とにかく、自分の耳で聞け! そう言いたくなっちゃう、屈指の名演でありました。 で、次。 アルバム・タイトル曲の 「インビテーション」 。 「淫靡って、いいっしょ?」 「ん〜♪」 この曲に関しては毎回、これしか書くことがなかったりするんっすが、淫靡、インキン、印旛沼。 “世界3大・いん何とか” のうち、やはり淫靡が断トツでソソられますな。 インキンとか、股が痒いだけだし、印旛沼とか、ただの大きな水たまりだし。 マグマだまりなら噴火とかに期待が持てるんっすが、水たまりでは、ライオンタマリンくらいしか泳いでなさそうだし。 ま、そんなのが泳いでいたりしたら、けっこうな観光資源になりそうな気もするんっすが、タマリン、たまらんっ♪ そんなオマキザル科好きは少なくないっすからね。 で、えーと、これはアレです。 めっちゃイケてます。 淫靡っす。 冒頭はゴージャスな雰囲気のピアノの無伴奏ソロ。 そこにベースとドラムスが入って来て、めっちゃいい感じで格調の高いテーマが演奏される…と。 そういったアレだったりするんっすが、そこからアドリブへの流れも完璧だったりして、これはもう、アルヘイ、ヘイヘイ♪
で、次。 「エニグマ」 。 ヒグマ、シロクマ、マレーグマ。 熊にもいろいろありますが、エニグマ。 えーと…、特に何も思い浮かびませんな。 曲そのものは、こちら、お静かね系のバラードでありまして、ちょっぴりインパクトに欠ける嫌いが無くもなくて、とまあそんなことで、次。 「ソウボ・シティ・ブルース」 。 アルヘイくんのオリジナルっす。 シティとブルースは分かるんっすが、ソウボ? 祖母 + 乳母 = ソウボ? ちょっと計算が合いませんな。 それだとソウバか、ソボウバになっちゃいますよね。 意味はよく分からんっすが、これはアレっす。 とってもシティなブルースっす。 ブルースだけに適度にブルージーなんっすが、泥臭さは皆無で、イカ臭くもなくて、イケるやん♪ 途中、ベースの人のソロも地味にフィーチャーされるんっすが、某・ミスターPCくんと違って、アルコが出てくる恐れがないので、とっても安心。 毎回、これを書いてるような気がするんっすが、マジで苦痛なんっすよね、ベースの弓弾き。 とまあそんなこんなで、テーマに戻って、おしまい。 で、次。 タッド・ダメロンの書いた、ちっとも駄目ではない名曲、 「イフ・ユー・クッド・シー・ミー・ナウ」 。 これはアレっす。 格調の高いバラードっす。 ところどころ、それなりに情感の高ぶりのようなものは感じられるんっすが、魚好きの人が寒ブリを目の前にしたような高ぶりではなく、で、終盤、仏人ベーシストの地味なピチカート・ソロも堪能することが出来ます。 苦痛ではないんっすが、心が高ぶる程でもなくて、でもって、次。 「サンバルハザ」 。 1たす2たす、1たす2たす、サンバルハザ〜♪ あれ、何という名前の歌なのかと思ったら、そのまんまなんっすな。 ほれ 。 いいっすよね、串田アキラ。 富士サファリパークの人っすよね。 ホントにホントにホントにホントにライオンだ〜 (中略) 富士、サファリパークっ♪ めっちゃソウルフルっすよね。 このオッサンに比べると、アル・ヘイグにはソウルが無いんじゃないか? そんなふうに思ってしまうんっすが、ま、しょうがないっすよね。 人種が違うワケだし。 アルにはアルなりの良さがアルあるね。 そう、中国人も褒めておりましたが、サンバというか、軽めのボサノバに乗せて、ソウルとは違った持ち味で、僕たちを楽しませてくれるアルね。
で、次。 「デイドリーム」 。 白日夢っすな。 一瞬、白目夢 (しろめゆめ) と、空目したりするんっすが、白目を剥いて夢を見ているヤツとか、ちょっと嫌っすよね。 見てるこっちのほうが魘されそうなんっすが、何でもいいけど “魘される” という漢字って、めっちゃ魘されそうな感じがしますよね。 厭世観の “厭” と “鬼” とのコラボみたいな? 魘されるよりは、 “うながっぱ” のほうがいいな。 そんな気がするんっすが、多治見とウナギと河童って、何か関連がありましたっけ? んーと、 これ ? おお、何となく適当に、最後のほうにウナギも登場しておりますな。 新しいご当地グルメ “うながっぱそば” の誕生も遠くはないように思えるんっすが、で、曲のほうはというと、いかにも白日夢らしい陰鬱なバラードだったりして、うーん、まあまあ? ということで、ラストっす。 ヘイグくんのオリジナルで、 「リニア・モーション」 。 おお、なかなかええ感じやんけ! そういう仕上がりだったりして、何よりっすな。 ちょっぴりビル・エバンスを彷彿させるような展開だったりして、とまあそんなこんなで、今日のところは、以上っす。
【総合評価】 アルバム冒頭の 「ホリーランド」 が、もう最高。 たまらんっ♪ 続く 「淫靡って、いいっしょ?」 も 「ん〜♪」 な出来だったりして、この2曲だけで超絶、 “買い” でありますな。 それ以降はぶっちゃけ、オマケのような感があるんっすが、3個くらい悪くないのもあったりするし、ジャズ・ピアノを愛する万人に、超オススメ☆