INVITATION (SPOTLITE)

AL HAIG (1974/1/7)

INVITATION


【パーソネル】

AL HAIG (p) GILBERT "BIBI" ROVERE (b) KENNY CLARKE (ds)
【収録曲】

(01-03) HOLYLAND / INVITATION / ENIGMA
(04-06) SAWBO CITY BLUES / IF YOU COULD SEE ME NOW / SAMBALHASA
(07-08) DAYDREAM / LINEAR MOTION
【解説】 ( 2018年04月22日更新 / 連載 1,298回 )

 ( 前回 までの粗筋 ) 仁和寺で御室桜 (落花さかん) を堪能し、二条城だじょー。 で、先斗町で肉を食って、大原で寺をテラ堪能した。 …ということで、1日目の夜っす。 当初の予定では北九州の小倉駅前のホテルに泊まって、次の日の朝、バイキングで焼きカレーと焼きうどんを食いまくる。 そういうアレだったりしたんっすが、よくよく考えたら山口県を観光するのに、わざわざ小倉まで行く必要はないし、焼きカレーは “快活CLUB” で食ったら納得したし、 スガキヤ焼きうどん は、なかなかの名曲だと思うし、自分で作って食えばいいじゃん! …と。 そもそも、下関と門司港の観光を捨てて、1日目を京都にしちゃった時点で、小倉の意味はなくなりました。 「さんま¥98の京都紀行」 と同じくらい、どうでもいいな…と。 どうして、こんなものを唐突に思い出したのかというと、このオッサン、途中で「コゾクラ1号」とかに改名していたよな? …と。 小倉 → こくら → コゾクラ。 そういう連想でありますな。 これが連載されていた当時、僕はまだ京都に素人だったので、何も得られるものがなかったんっすが、そこそこ京都に詳しくなった今なら、少しは心に響くものがあるかも? そんな気がしないでもないので、ちょっくら読み返してみたんっすが、さんま¥98くんはまだしも、当時の僕もかなり痛くて、読んでいて心が痛んでしまいましたが、で、小倉をやめて、どうしたのかというと、とりあえず京都で晩飯を食おう…と。 ラーメンとかでなく、そこそこ高級なものを食おう…と。 で、いつも利用している ここ を押さえました。 【ホテル最上階の天然温泉スパ付】 1ドリンク&季節の食材をふんだんに使用した全8品 通常 7,500円 → 6,500円。 このプランがお気に入り。 ここのスパ、めっちゃ快適なんっすよね。 ただこれ、出される食い物に肉っ気がないのと、スパの最終受付が18時30分なので、食事の開始を17時からにしないといけないのがアレなんっすが、ま、この日は昼間っから肉を食ったので、夜は地味系でも、いっかぁ…と。 んなことで、今回のメニューはこちら。

お品書き♪

 この 「本日の焼物」 というのが肉系なら文句の付けようがないんっすが、サカナなんっすよね。 「揚物」 で盛り上がるしかないかぁ。 そういうアレだったりするんっすが、で、今回は問題がもうひとつ。 御飯の部が “しらすと桜海老の炊込み御飯” 。 えー、マジかよ? 苦手なんっすよね、桜海老。 特に干された殻の部分が最高にアカンかったりするんっすが、 石松鍋 の天ぷらとか、基本、桜海老の殻しか入ってなくて、まだ、 “天かす” のほうがマシやんけ…。 バレンタインに旦那さまに石松鍋をプレゼントって、嫌がらせやんけ…。 んなことで、事前に申し入れをして、炊込み御飯は普通の白御飯に変更して貰うことにしました。 これでもう、何の心配もいりません。 で、更に嬉しい誤算が。 ごさーん! とりあえず 『べーしっ君』 を貼っておきましたが、何が嬉しい誤算だったのかというと、旬菜の炊合わせ。 このクソ地味極まりなさそうな食い物を、800円追加することによって 「黒豚角煮」 に変更出来ます…と。 うぉぉぉぉぉぉ! ニク、ニク♪ 「あ、それ、お願いしまっす!」 即決即断でお姉さんに変更をお願いしたんっすが、 「あ、それと、 “鯛桜蒸し” というのもございまして。」 こちらはプラス600円。 道明寺粉を鯛で包み、桜の葉を巻いて、薫る青さ海苔の餡かけで仕上げました。 そういう食べ物であるようで、それしか選択肢が無いなら、人災レベルに地味な旬菜に比べれば、ぜんぜんマシなんっすが、「あ、いいっす! 角煮のほうでお願いしまっす!」 黒豚角煮と新じゃがいもの炊き合わせを、土鍋でご用意します。 柔らかく煮込んだ熱々の黒豚角煮…っすぜ。 先日、出来合いのおかずを自分でチョイスして、お盆に乗せて、最後に御飯とか味噌汁とかを頼むタイプの食堂で、 「黒酢豚」 とかいうのを取って食ったんですが、肉が固くて今ひとつで、これ、黒豚じゃないんじゃね? 酢が黒酢なだけなんじゃね? そういうアレだったりしたんっすが、これは間違いなく、黒豚を四角く煮たものであるものと思われ、いやあ、めっちゃ楽しみ♪ で、まずは、

卯月の八寸盛合わせ♪ お造り盛り合わせ♪ 本日の焼物♪

  “卯月の八寸盛合わせ” とか、 “お造り盛り合わせ” とか、 “本日の焼物” とか。 卯月の八寸には、何となく桜餅ぽい感じの食い物も盛り合わされていて、お姉さんが提案してくれた “鯛桜蒸し” の、あ、それ、ちょっと悪くないかも? …と思ってしまった感を充足することが出来て、で、本日の焼き物はサワラの西京焼きとか、そういった感じのものではなかったかと。 焼き魚の中では最強と言っていい調理法っすよね。 昼飯に肉を食ったので、これで十分に納得のいくレベルだったんっすが、それにプラスして、

黒豚角煮♪ 揚物盛り合わせ♪

 黒豚角煮♪ それに、揚物♪ うぉぉぉぉぉ! ニク、ニク! アブラ、アブラ! 黒豚の角煮はアツアツのトロトロで、美味ちい♪ で、揚物盛り合わせのほうは、 「鯛の何とか揚げと、その他です。」 そのようにお姉さんが言ってたような気がするんっすが、ん? 普通に海老のような? ま、桜海老ではない大きな海老の殻を剥いて衣をつけて揚げたヤツは普通に大好きだったりするので、まったく問題は無いんっすが、で、汁物とか、ただの白い御飯とかは絵面的に地味なので割愛させて貰って、で、最後に

本日のデザート♪

 本日のデザート。 これだけ、お姉さんではなく、オッサンが持ってきてくれたんっすが、「抹茶のブラウニー、ま、ケーキですね。 …と、 (ゆずだったかの) アイスクリームでございます。」 おお、豪華2本立てやんけ! ま、思ってたのよりも、どちらもかなり小ぶりではありましたが、「小鰤の煮たのでございます。」 そんなのをデザートで出されるよりは、ぜんぜんアリっすよね。 美味ちい♪ んなことで、本日の “メシの部” は、昼夜ともに、満足♪ で、その後、 ホテル最上階の天然温泉スパ に移動。  “トリニテ” っすな。 “鶏の煮たん” でございます。 …みたいな名前なんっすが、別に鶏ガラ臭かったりするワケでもなく、めっちゃ快適。 で、風呂上がりにはリラックスラウンジで、まったり。


フルーツジュース♪

 フルーツジュース (620円) を奮発。 銭湯で風呂上がりに飲むフルーツ牛乳は、最高っ♪ …なんっすが、それの超セレブ盤みたいな。 こんな贅沢ばかりしていると、今に罰が当たるに違いありませんが、金属に手を触れた瞬間、バチッ! …と、静電気が走ったりとか。 もしくは、腐ったバチマグロを食って、下痢になっちゃったりとか。 罰が当たるというか、バチにあたるというか、ま、腐ったマグロを食わなければいいだけの話なんっすけど。 とまあそんなこんなで、めっちゃ寛いで、で、後はホテルに移動して寝るだけでありますな。 ま、今回、それがちょっと大変だったりするんっすが、そのまま京都に泊まるか、翌日に備えて山口まで移動するか、ちょっと悩んだ結果、中間地点の福山にでも泊まるかぁ…と。 んなことで、 ここ を押さえました。 駅から近くて便利そうだし、 朝食 が豪華そうで、いいな♪ …と。 焼きカレーと焼きうどんは捨てたんっすが、それに変わる何らかの代価は確保しておきたいな…と。 レモンのレアチーズケーキとか、レモンヨーグルトとか、エエやん♪ 郷土料理系では “うずみ” というのがあるみたいっすな。 ケロンパ? それは、うつみ宮土理。 ケロっとしているロンパールームのお姉さん = ケロンパなんっすな。 ほぉ、初めて知りました。 で、 “うずみ” のほうはどんなものなのかと思ったら、 これ 。 何が埋まっているのか、それが大きな問題だったりするんっすが、その謎は結局のところ、分からずじまい。 というのも、諸般の事情により、朝食なしの素泊まりプランにしちゃったんっすよね。 とまあそんなこんなで、新幹線に乗って、福山まで移動。 チェックインして、寝て、起きて、で、せっかくなので、


< 福山城 (2018年春) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 福山城を散策してみることにしました。 建物の中は営業開始前だったのでアカンかったんっすが、とりあえず公園みたいなところをウロウロ。 何でもいいけどここ、日本一、公共交通機関でのアクセスが便利な城っすよね、多分。 新幹線も停まる福山駅から徒歩1分。 道路を挟んだすぐそばが、 (写真・いちばん上) みたいな登城口になっていたりします。 何でもいいけど、めっちゃ空が青いっすなぁ。 前日は大原で思わぬ雨に祟られたりしたんっすが、この先は大丈夫そうでありますな。 で、ここは桜の名所だったりするんっすが、今年は例年より1週間くらい早く咲いて、さっさと散ってしまったので、八重桜が何本か見られた程度。 で、 (写真・ちょうど真ん中) の超小規模プチ清水の舞台的な建築物は “御風呂屋” なんだそうで。 銭湯? 風呂上がりに飲む用のコーヒー牛乳とフルーツ牛乳も売ってるんっすかね? 詳しくは、えーと、 ここ 参照。 昭和41年に復元って、僕より2学年くらい上なだけなんっすな。 僕が中1だった頃、3年生だった? 当時、上の学年のJCが、めっちゃお姉さんに見えて、まぶしかったものでありますが、必要十分に中年であるとは言え、歴史的な価値は今ひとつ。 空襲で焼けちゃったのは、何とも残念でありますなぁ。 で、 (写真・下から2番目) の天守閣も、バリバリの再建物だったりするんっすが、気合いを入れて、めっちゃ立派なパチモンを造っちゃったなぁ。 …と、関心するくらいの出来の良さだったりして、イケるやん♪ で、福山くんの名誉の為に言っておくと、 ここ の上の2つは本物みたいんな。 伏見櫓とか、ひしゃげたような形で、偽物感が半端ねぇな。 そんなふうに思ってしまったんっすが、世の中、見た目だけでは分からんものでありますなぁ…。 で、後は、ちょっとした池のある庭エリアのようなものもあったりして、ということで、福山城は以上っす。 駅のコンビニで朝ごはん代わりにレモンケーキと、もみじ饅頭 (クリームチーズ味) を1個ずつ買って、新幹線に乗って、いざ、山口へ。

 山口市は、めっちゃ田舎らしい。 そんな噂を耳にしていたので、思い切り馬鹿にしてやろうと、手ぐすね引いて待ち構えていたんっすが、新山口の駅前が思った以上に都会だったので、ちょっとビビりました。 桑名とか、惨敗やんけ…。 ここは昔、 “小郡” という名前だったんっすが、こんな小さな郡に負けちゃうとは…。 今は合併して山口市の一部になっているようっすが、旧・小郡町、侮れねぇ…。 今回、山口駅のほうには行かなかったんっすが、そっちのほうはどうなんっすかね? 県庁所在地としては最低レベル。 三重県の津よりも下。 そんな噂をよく聞くんっすが、果たしてどんなものなんっすかね? とまあそんなこんなで、次なる目的地は秋芳洞&秋吉台。 バスセンターで時刻表を眺めていると、 「どちらまで行かれますかぁ?」 と、係のオッサンに声を掛けられました。 不意を突かれて、焦って、「あ、し…、しゅうほうどう…。」 時間と料金を教えてくれたんっすが、ついでに 「それは古い言い方やで。 今は “あきよしどう” って言うんやで。」 そのようなことを言われちゃいました。 し…、知ってらぁ! 事前の調査で、いつの間にやら、呼び方が変わってるやん! そんな事実を知らされたんっすよね。 秋芳洞 (あきよしどう、 「しゅうほうどう」 の読みは誤り、詳細は後述 ) は、山口県美祢市東部、秋吉台の地下100-200mにある鍾乳洞で、うんぬん。 後述の部分に関しては、また後から述べるとして、秋吉台の住所は山口県美祢市秋芳町秋吉秋吉台とかだったりして、ややこしいねん! 合併して美祢市になる前は、秋芳町 (しゅうほうちょう) だったんっすよね。 そもそも美祢市って、何て読むねん? その部分からして、よく分からなかったりするんっすが、 “みやし” ではなくて、 “みねし” なんっすな。 いろいろと考えているうちにバスがやって来たので、とりあえずそれに乗り込んで、秋芳洞に、ゴー! で。洞窟を探検する前に、とりあえず寄ってみました、 台観望 合歓店 。 焼きカレーと焼きうどんは捨てた。 が、山口の名物らしい “瓦そば” だけは、どうしても食べておきたい。 が、諸般の事情からして、どうも無理っぽい。 ならばせめて、 “かっぱそば” くらいは。 パチモン感が半端ないメニューではあるんっすが、こればかりは “快活CLUB” のメニューにも無いし、スガキヤも “ぜんじかっぱそばの歌” は作っていないみたいだし。

 秋芳洞バス停への到着予定時刻は10時38分。 その後、僕は萩へ移動することになっているんっすが、秋芳洞から萩方面に向かうバスは1日2便だけ。 13時03分と、それを逃すと15時30分。 秋芳洞の散策は片道30分くらいらしく、それに秋吉台も加えると、プラス30分。 12時15分くらいまで散策して、それから昼飯というのが自然な流れなんっすが、かっぱそば、超大人気で、店の前には長蛇の列。 ようやく席に着いたと思ったら、店のオッサンがめっちゃ “勝手な店主” だったりして、今日は今ひとつ、ヤル気が出ねぇな…と。 ちんたらとキュウリを刻んでいるうちに13時を過ぎてしまって、バスに乗り遅れてしもたやんけ! そいいう、最悪の事態も想定しておかなければなりません。 安全策としては、まず最初に “かっぱ” を片付けておいて、で、残った時間の様子を見ながら、秋芳洞の途中で引き返すとか、秋吉台のほうは諦めるとか。 逆に時間が余りすぎるようなら、 博物館 にも寄ってみるとか。 が、昼飯が11時って、ちょっと早過ぎるよな。 こりゃ、朝っぱらからバイキングとか、食ってる場合じゃねーな…と。 んなことで、素泊まりにして、 “かっぱそば” で、ブランチというプランが構築された次第でありますが、そうして、腹を空かせて食べた成果の程はというと…、この続きは、また次回♪

 ということで、今日はアル・ヘイグっす。 白人のバップ系ピアニストっすよね。 アル・ヘイグ、通称・アルヘイ。 ヘイヘイ♪ 好きな飴は有平糖。 ヘイヘイ♪ 僕がこの人について知っている事は、以上っす。 実質、何も知らないに等しいと言っていいかも知れません。 えーと、1924年11月23日ニュージャージー州ナットレーの生まれ…と。 いいっすよね、ニュージャージー州。 新しいジャージを支給して貰えそうで。 鑑賞目的のブルマなら断然、使用済みのほうが価値が高いっすが、自分で穿くジャージはやっぱり、おニューなジャージー州のほうがいいよな…と。 ジャージー牛もたくさん、草を食んでいたりしそうだし、何だか牧歌的な風景が目に浮かんで来ますよね。 その一方、ナットレーというのは、いけません。 何となく、納豆臭そう…。 で、このアルヘイくん、40年代はもっぱら、チャーリー・パーカーやディジー・ガレスピーと言ったバリバリのビ・バッパーと行動を共にして、で、50年代に入ってからは、スタン・ゲッツとの共演で高い音楽性をゲッツした…と。 が、50年代後半からは次第に目立たなくなってしまって、60年代に入ってからは、ジャズ・シーンからは完全に姿を消してしまった…と。 マジっすか? もし、この世から “イカの姿フライ” が姿を消してしまったら、僕の生きる楽しみの30%くらいが消失しちゃう気がするんっすが、最近、めっちゃハマってるんっすよね、イカの姿フライ。 福山駅のコンビニに立ち寄って、 こいつ を発見。 うぉぉぉぉぉ! これ、めっちゃイカすんっすよね。 今まで散々、イカはイカ臭くて、イカん。 そんな理由でイカ嫌いを公言していたんっすが、これだけは例外。 めっちゃ、ハマります。 が、今回、 こんなの も発見しちゃいました。 うぉぉぉぉぉ! “瀬戸内れもん” のキュンキュンする味で、しかも、イカ臭くないとか、最強やんけ♪ 小躍りしながら各1袋ずつ購入した次第でありますが、レンコンのほうは、ま、普通に美味しいな…と。 ちょっと油っぽい感はあるんっすが、酸っぱい&スパイシーな味付けで、なかなか。 で、その後、イカのほうを食べたんっすが、ん? やっぱ、イカのほうが美味くね? サクサクとした軽い歯触りに、キュンキュンな檸檬のフレーバー。 その奥に潜む微かなイカ臭さ。 たまらんっ♪ あっという間に食べ尽くしてしまって、もっとたくさん買ってこればよかった。 そう、後悔しているところなんっすが、とりあえずコンビニでマヨネーズ味のイカの姿フライを買って、無聊を慰めている次第であります。 で、一方、姿を消してしまったアルヘイくん。 73年頃になって、ちょっとずつ復活。 イギリスに渡ったりして、で、74年に彼の地で吹き込まれたのが 『インビテーション』 。 これがまた、なかなかの秀作だったりするので、今回、取り上げてみようかな? そんなふうに思った次第でありまして。 ベースがジルベール・ロヴェルで、ドラムスがケニー・クラーク。 前者はフランス人である模様っすが、そんなこんなで、じゃ、演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずは1曲目。 シダー・ウォルトンのオリジナルで、 「ホリーランド」 。 堀井乱怒。 漢字で書くと、こんな感じっすかね? で、これがもう、最高っ♪ バップ・ピアニストという先入観で聞くと、知的でクールでモーダルな弾きっぷりに、おっ? …と思ってしまうかも知れませんが、あ、こりゃ、白人であるな…と。 個人的に、真っ黒系が好きな僕でありますが、これはこれで、イケるやんけ! amazon のレビューも見ても、極めて高評価だったりするんっすが、みんな、この冒頭の1曲にヤラれちゃってますよね。 佐藤秀樹クンの書いた日本語ライナーは、各曲ごとの解説がない使えないヤツなので、詳しいレビューは割愛せざるを得ませんが、理屈じゃねぇ。 とにかく、自分の耳で聞け! そう言いたくなっちゃう、屈指の名演でありました。 で、次。 アルバム・タイトル曲の 「インビテーション」 。 「淫靡って、いいっしょ?」 「ん〜♪」 この曲に関しては毎回、これしか書くことがなかったりするんっすが、淫靡、インキン、印旛沼。 “世界3大・いん何とか” のうち、やはり淫靡が断トツでソソられますな。 インキンとか、股が痒いだけだし、印旛沼とか、ただの大きな水たまりだし。 マグマだまりなら噴火とかに期待が持てるんっすが、水たまりでは、ライオンタマリンくらいしか泳いでなさそうだし。 ま、そんなのが泳いでいたりしたら、けっこうな観光資源になりそうな気もするんっすが、タマリン、たまらんっ♪ そんなオマキザル科好きは少なくないっすからね。 で、えーと、これはアレです。 めっちゃイケてます。 淫靡っす。 冒頭はゴージャスな雰囲気のピアノの無伴奏ソロ。 そこにベースとドラムスが入って来て、めっちゃいい感じで格調の高いテーマが演奏される…と。 そういったアレだったりするんっすが、そこからアドリブへの流れも完璧だったりして、これはもう、アルヘイ、ヘイヘイ♪

 で、次。  「エニグマ」 。 ヒグマ、シロクマ、マレーグマ。 熊にもいろいろありますが、エニグマ。 えーと…、特に何も思い浮かびませんな。 曲そのものは、こちら、お静かね系のバラードでありまして、ちょっぴりインパクトに欠ける嫌いが無くもなくて、とまあそんなことで、次。  「ソウボ・シティ・ブルース」 。 アルヘイくんのオリジナルっす。 シティとブルースは分かるんっすが、ソウボ? 祖母 + 乳母 = ソウボ? ちょっと計算が合いませんな。 それだとソウバか、ソボウバになっちゃいますよね。 意味はよく分からんっすが、これはアレっす。 とってもシティなブルースっす。 ブルースだけに適度にブルージーなんっすが、泥臭さは皆無で、イカ臭くもなくて、イケるやん♪ 途中、ベースの人のソロも地味にフィーチャーされるんっすが、某・ミスターPCくんと違って、アルコが出てくる恐れがないので、とっても安心。 毎回、これを書いてるような気がするんっすが、マジで苦痛なんっすよね、ベースの弓弾き。 とまあそんなこんなで、テーマに戻って、おしまい。 で、次。 タッド・ダメロンの書いた、ちっとも駄目ではない名曲、 「イフ・ユー・クッド・シー・ミー・ナウ」 。 これはアレっす。 格調の高いバラードっす。 ところどころ、それなりに情感の高ぶりのようなものは感じられるんっすが、魚好きの人が寒ブリを目の前にしたような高ぶりではなく、で、終盤、仏人ベーシストの地味なピチカート・ソロも堪能することが出来ます。 苦痛ではないんっすが、心が高ぶる程でもなくて、でもって、次。  「サンバルハザ」 。 1たす2たす、1たす2たす、サンバルハザ〜♪ あれ、何という名前の歌なのかと思ったら、そのまんまなんっすな。 ほれ 。 いいっすよね、串田アキラ。 富士サファリパークの人っすよね。 ホントにホントにホントにホントにライオンだ〜 (中略) 富士、サファリパークっ♪ めっちゃソウルフルっすよね。 このオッサンに比べると、アル・ヘイグにはソウルが無いんじゃないか? そんなふうに思ってしまうんっすが、ま、しょうがないっすよね。 人種が違うワケだし。 アルにはアルなりの良さがアルあるね。 そう、中国人も褒めておりましたが、サンバというか、軽めのボサノバに乗せて、ソウルとは違った持ち味で、僕たちを楽しませてくれるアルね。

 で、次。  「デイドリーム」 。 白日夢っすな。 一瞬、白目夢 (しろめゆめ) と、空目したりするんっすが、白目を剥いて夢を見ているヤツとか、ちょっと嫌っすよね。 見てるこっちのほうが魘されそうなんっすが、何でもいいけど “魘される” という漢字って、めっちゃ魘されそうな感じがしますよね。 厭世観の “厭” と “鬼” とのコラボみたいな? 魘されるよりは、 うながっぱ のほうがいいな。 そんな気がするんっすが、多治見とウナギと河童って、何か関連がありましたっけ? んーと、 これ ? おお、何となく適当に、最後のほうにウナギも登場しておりますな。 新しいご当地グルメ “うながっぱそば” の誕生も遠くはないように思えるんっすが、で、曲のほうはというと、いかにも白日夢らしい陰鬱なバラードだったりして、うーん、まあまあ? ということで、ラストっす。 ヘイグくんのオリジナルで、 「リニア・モーション」 。 おお、なかなかええ感じやんけ! そういう仕上がりだったりして、何よりっすな。 ちょっぴりビル・エバンスを彷彿させるような展開だったりして、とまあそんなこんなで、今日のところは、以上っす。

【総合評価】 アルバム冒頭の 「ホリーランド」 が、もう最高。 たまらんっ♪ 続く 「淫靡って、いいっしょ?」 も 「ん〜♪」 な出来だったりして、この2曲だけで超絶、 “買い” でありますな。 それ以降はぶっちゃけ、オマケのような感があるんっすが、3個くらい悪くないのもあったりするし、ジャズ・ピアノを愛する万人に、超オススメ☆


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