MOODSVILLE 9 (PRESTIGE)

TOMMY FLANAGAN (1960/5/18)

MOODSVILLE 9


【パーソネル】

TOMMY FLANAGAN (p) TOMMY POTTER (b) ROY HAYNES (ds)
【収録曲】

(01-04) IN THE BLUE OF THE EVENING / YOU GOT TO MY HEAD / VELVET MOON / COME SUNDAY
(05-07) BORN TO BE BLUE / JES' FINE / IN A SENTIMENTAL MOOD
【解説】 ( 2018年05月13日更新 / 連載 1,301回 )

 ( 前回 までの粗筋 ) 萩に泊まった。 翌朝、宿主催の 「バスで行く朝の武家屋敷案内」 というのに参加した。 結構よかった。 で、朝飯を食って、部屋の露天風呂に入って、チェックアウトして、目の前の菊ヶ浜を散策した。 …ということで、春旅シリーズもいよいよ最終回っす。 朝の武家屋敷案内。 なかなかいい企画だとは思うんっすが、バスで行くというか、バスでしか行かないというか。 すべて車窓からの案内で、バスからは降ろして貰えないので、思うように写真が撮れなくて、その点ではちょっとアレやな…と。 そこで、案内されたコースを再び、自力で歩いて散策してみることにしました。 んなことで、行ってみました。


< 萩城下町・堀内散策 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 堀内地区。 昔、ジャイアンツに堀内というピッチャーがいて、このオッサンが監督をやっていた頃は人気も成績も最悪で、暗黒時代と呼ばれたりするんっすが、嫌っすよね、暗黒時代。 “あんこ食う” 時代ならそれほど嫌ではなくて、肉まん、あんまん、両方食って初めて、正しい中華まんやよな。 そんな気がするんっすが、ただ、“アンコウ食う時代” だと、個人的にはちょっと嫌かも知れません。 基本、サカナが嫌いっすからね、僕。 で、堀内監督のイメージが悪過ぎて、堀内地区にはあまり期待が持てそうになさそうに思われていたんっすが、実際に行ってみたら、いやあ、よかったっす。 そもそもここはどういう地区なのかというと、 ここ 参照。 堀内・平安古・城下町地区おたからマップ なんてのもありますな。 今回、平安古のほうまで足を伸ばすことは出来なかったんっすが、これ、何て読むん? へいあんこ? あ、もしかして、平安古と書いて、“みやこ” と読むとか? …とか思っていたんっすが、どちらも違いました。 平安古 (ひやこ) なんっすな。 何となく、ひやっこそうな地区なんっすが、えーと、 冷たいの方言 。 「ひやっこい」 は福島、埼玉、静岡で使われているんっすな。 地域がバラバラで、ちょっと意外。 三重でも使うぞ! …と思ったら、 「ひやかい」 になっておりました。 あー、それに近いかも? 「ひやこい」 と 「ひやかい」 の中間くらいのような気がするんっすが、何でもいいけど滋賀の 「ぬるい」 って、それ、全然 「ひやこく」 ないやんけ! 温 (ぬる) いやんけ! で、大分の 「ひえー」 とか、確かにめっちゃ冷えてそうやんけ! で、沖縄は 「ひじゅるさん」 って、あまりにも異質過ぎぃ…。 とても同じ日本語とは思えませんな。 ま、それはそうと、あまり 「ひやこく」 はなさそうな堀内地区。 今回の散策のスタートは “おたからマップ”(2) の “北の総門” のところから。 その先にすぐ、(写真・上から2番目) の “旧繁沢家長屋門” というのが出てきます。 道を挟んだ反対側には 旧益田家物見矢倉 なんてのも。 個人的に、この手の “古い家” というのは、「ふーん。」 という感じがするだけで、さほどソソられるものが無かったりするんっすが、萩の町並みは建物そのものよりも壁とか塀なんかが、 「へぇ〜!」 という感じで、素晴らしいっすな。 古い家の周囲だけでなく、あたり一面、いい感じの古そうな塀まるけ。 白壁の塀の中に普通の民家が建っていて、軒先には普通のパンツが干されていたりします。 学校の塀も普通に白壁だったりして、エエやんけ! 本物なのか、再建物なのかは知りませんが、町の景観にうまく溶け込んでおります。

 で、 (写真・下から2番目) 。 この左側に見えているタイプの塀って、萩独特じゃないっすかね? 右のほうには普通の白壁も見えておりますが、断面を見ると、けっこう厚みがありますな。 そもそも白壁というのがどういうものなのか、あまりよく分かってなかったりするんっすが、中身は土壁で、その表面を漆喰で固めてあったりするとか? えーと、 漆喰 うま〜くヌレール 。 ちょっぴりフランス語っぽいこの商品を見る限り、僕の理解で概ね合っているようでありますな。 で、一方、左側のタイプの塀のほうは、土壁の中に瓦みたいなものを層状に積み重ねている感じ? ググってみたら “築地塀 (ついじべい) ” と言うみたいなんっすが、いや、築地塀というのは粘土を固めて作った塀のことで、間に瓦を挟んであるヤツは “練塀 (ねりべい)” っすかね? いずれにしろ、別に萩独特な手法というワケでも無さそうなんっすが、とまあそんなこんなで、 (写真・いちばん下) 。 堀内地区と平安古地区の境界のところに 平安橋 というのがあったんっすが、平安古 = ひやこ。 この法則によると、平安橋 = ひやばし? …と思ったらそうではなくて、普通に “へいあんばし” 。 なかなか情緒のある橋だったんっすが、吊り桁、定着桁を備えたゲルバー桁橋の構造を持った無橋脚の珍しい橋で、うんぬん。 そんな珍しい橋やったんっすかぁ。 そうと知っていれば、もっとよくゲルバー桁の構造を見ておくべきでありましたが、この橋から眺めた外堀が、なかなか風情があって、よかったな♪ …と。


< 萩城下町・堀内散策 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 で、次。 橋の向こうは何だか地味そうに見えたので、そっちに行くのはヤメにして、横方向に移動してみました。 (写真・いちばん上) 。 今度は石塀の登場でありますな。 右奥のほうは、その辺に転がっている石をそのまま適当に積み上げたっぽいんっすが、左手前のほうは石を四角く加工した上で積み上げてますよね。 最上部は築地塀だか、練塀だかになっているハイブリッド構造。 こちらのほうが新しい時代の作であるものと思われます。 で、 (写真・上から2番目) は、萩と言えば、ココやろ! そんな感じで、ガイドブックで必ず取り上げられる 鍵曲 (かいまがり) という地点。 色んなタイプの塀を見ることが出来て、楽しいっ♪ 萩の塀は基本、どこもよく保存されているんっすが、唯一、崩れかけていて、栄枯盛衰、盛者必衰、侘び寂びの境地を感じられるのが (写真・ちょうど真ん中) のところ。 石を積み上げて、その上に土を固めた塀が作られているんっすが、かなりボロボロになっております。 向こうのほうは土壁が崩れて、下の石だけになってますよね。 ただ土を固めただけでは、すぐアカンようになるな。 そんな現実に直面して、中に瓦を入れてみたり、表面を漆喰で固めてみたりして、いろいろと工夫を重ねて、遂に “めっちゃ丈夫な塀” を作ることに成功したぜ! そんな歴史の重みが感じられる必見スポットであると言えましょう。 石垣をブチ壊して大きく育った木の生命力にも、乾杯♪ で、その先には 口羽家住宅 なんてのがあったりしました。 このページの右側の下の小さい写真、僕の (写真・下から2番目) と、まったく同じ構図でありますな。 誰でもこのアングルで撮りたくなっちゃうんっすよね。 で、ここ、100円で中に入ることが出来るので、せっかくなので見学してみることにしました。 建物そのものとしては、個人的には「ふーん。」 そんな感じで終わってしまったんっすが、案内してくれたお姉さんが、「ここから川が見えますよー。」 と教えてくれたので、何気なく外を見てみたんっすが、おおっ、絶景やんけ! (写真・いちばん下) は、建物の外のプチ公園みたいなところから撮ったんっすが、海のすぐ近くの最河口部なので、広々としていて、悠然。 萩という町は阿武川が二手に分かれた三角州に広がっているんっすが、阿武と言えば、柔道女子の阿武教子。 個人的には、けっこうタイプな顔だったりします。 名字の読み方は、阿武 (あんの) っすよね。 読めねぇ…。 “あぶ” としか読めねぇ…。 で、この川の読み方は、阿武川 (あぶがわ) 。 ちなみに阿武 (あんの) タンは、このすぐ近くの山口県阿武郡というところの出身なんっすが、こちらも普通に、阿武郡 (あぶぐん) 。 読み方の法則が分からん…。 で、この阿武川は二手に分裂して、それぞれ松本川、橋本川と名前が変わります。 阿武タンが分裂して、松本薫 (←野獣) と、橋本聖子 (←セクハラ) になる感じ? 強そう。 で、ここから見えているのは橋本川のほうでありますな。 萩八景遊覧船 なんてのも、この辺りをうろついている模様っす。


< 萩城下町・堀内散策 (その3) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 で、次。 萩観光の最終目的地は 萩博物館 。 どうしても、ここに行かなければならない理由があるんっすが、予約しちゃったんっすよね、ここの レストラン 。 萩で昼飯を食うところで、ネットで予約出来るところを探していたら、ここが見つかったんで。 食べログを見たら、ローストビーフ丼がオススメ♪ そんな意見がいくつか見られたので、 「ほーん。」 と思って、じゃ、それで…と。 個人的にウシ肉料理の中で、ロースト・ウシ肉というのがいちばんソソられない調理法だったりするんっすが、それ以上に惹かれるメニューも特に見当たらないし。 で、 予約フォーム のお食事メニューのところに 「ローストビーフ丼」 、喫茶メニューのところに 「 ソフトクリーム (夏みかん)」 と書いて送信したところ、ローストビーフ丼、もうやってねぇ。 そういった趣旨のメールが届きました。 マジかよ。 ガックリ…。 で、メニューは ここ を見てね♪ …と。 ローストビーフ丼はどうやら “旬×萩産の食材メニュー” という企画物だったようで、季節ごとに変わっちゃう模様。 これを書いてる今現在は 「和牛ハンバーグと萩野菜のランチ」 になってますが、4月の時点では 「萩むつみ豚の醤油麹焼き」 というのでありました。 おお、エエやんけ! ということで、食い物だけが目当てで、博物館そのものは別にどうでもよかったんっすが、時間に余裕があったので、中身のほうも覗いてみることにしました。 いやあ、思った以上に立派な箱物でありますな。 もしかして、 桑名市博物館 よりも、上? んなもん、比べるのがおこがましいほど、歴然たるレベルの差があるんっすが、ちなみに桑名のほうは6月から 「古萬古とそれを継ぐ者」 という企画をやるみたいっす。 古い萬古 (ばんこ) なんか、見てもなぁ…。 秋にやるらしい 「村正U」 は、期待度大なんっすけどね。 ちなみにこの博物館、昨年度までは基本、入場料は無料 (ただ) だったんっすが、財政難が祟って、古萬古レベルでも150円徴収するようになった模様。 「村正U」 に至っては 1,000円っすぜ。 足元、見られまくり。 で、一方、萩博物館のほうはというと、月曜日ということで、客の入りも少なめだったし、ちょうど前日に企画展が終わって、展示の片付けをしたりしていて、ちょっとバタバタ。 で、写真のほうはというと、真ん中から下の3枚が施設内で撮ったものでありますな。 昔の消防車、なかなかイケてます。 桜も綺麗に咲いていて、めっちゃいい感じ♪ とまあそんなことで、昼飯タイムになったので、レストラン へ 、ゴー!

 「ご予約頂きまして、ありがとうございましたぁ。」 お姉さんが温かく迎えてくれました。 「こちらの席をご用意…、あ、お好きな席でも大丈夫ですけど。」 僕以外の客の姿、皆無っ。 ぶっちゃけ、予約する必要も皆無な状況でありますな。 ま、別にいいんっすけど。 で、ご用意された “予約席” は窓際で眺めもよさそうで、ここを忌避する理由はなさそうなので、大人しくそこに座ることにして。

予約席からの眺め♪

 夏蜜柑の木が見えて、萩らしくって、イイっすな。 で、程なくして、

萩むつみ豚の醤油麹焼き♪

  「萩むつみ豚の醤油麹焼き」 が、登場。 えーと、むつみ豚とは。 ここ 参照。 ま、普通に美味しい豚さんであるみたいっすな。 で、実際に食べてみたら、めっちゃ柔らかくて、美味ちい♪ で、言われてみれば確かに、豚臭くないような気がするし、ブタクサみたいに花粉症を発症するワケでもないし、で、醤油麹焼きとやらも、割としっかりした濃いめの味付けで、ごはんがごはんがススムくん。 萩らしい食い物か? …と言われれば、さほどでもないような気がしないでもないんっすが、ま、そっちのほうは食後のデザートで補うことにして。 ということで、

ソフトクリーム (夏みかん) ♪

 ソフトクリーム (夏みかん) ♪ どうやって写真を撮ろうかと悩んでいたら、お姉さんがスタンドを持ってきてくれました。 個人的には、夏みかんのシャーベットみたいな奴のほうが好きなんっすが、ここのは普通のソフトクリームに、夏みかんのジュレみたいなのをトッピングしたタイプ。 事前にそういうアレだとリサーチしていたので、落胆はしません。 ソフトクリームそのものは、めっちゃ濃厚で美味しいし。 もしかしたら、快活CLUBで食べ放題のヤツよりも、高級っぽいかも? ま、アレはアレでさっぱりしていて美味しいし、コレはコレで、こってりしていて美味しいし、とまあそんなこんなで、萩に関しては、以上っす。 博物館から歩いてバスセンターに行って、そこからスーパーはぎ号に乗って、新山口へ。 コイツは高速バスみたいなもんだし、乗客の数もそこそこ多いし、秋芳洞から萩までの路線バスみたいに運転手の “独演会” にはならなくて、とってもお静かでありました。 それが平和でもあり、ちょっぴり寂しくもあり…。 で、その後、湯田温泉に立ち寄ったりしたんっすが、その話はまた、後半☆

 んなことで、今日はトミー・フラナガンっす。 いいっすよね、トミフラ。 フラフラ、ボウフラと並ぶ “世界3大・○○フラ” のひとつなんっすが、一番ソソられるのはやっぱり、トミフラかな? …と。 フラフラとか、疲れ切って倒れる寸前だし、ボウフラとか、単なる蚊の幼虫だし。 ボウフラが湧いている水たまりに十円玉を入れると、ボウフラがフラフラになるそうっすが、フラフラになったボウフラにロボトミー手術をしたら、トミフラになったりしませんかね? いや、ロボトミーはヤバ過ぎるので、トミー・ジョン手術にしておいたほうがいいかも知れませんが、側副靱帯再建術っすよね。 ジョーブ博士が考案した、故障したピッチャーがめっちゃ丈夫になるやつ。 ボウフラに靱帯があるのかどうか知りませんが、成長して蚊になると、人体に甚大なる悪影響を与えることになるので、下手に丈夫にしないほうがいいんじゃね? そんな気がしないでもありません。 とまあ、それはそうと、トミフラ。 サイドマンとして、腐るほど多くのセッションに名前を連ねておりますが、リーダー作はあまり多くなくて、手持ちのネタが枯渇しました。 で、ジャズのアルバムもそこそこ網羅している “mora” で探してみたところ、 こんなの が。 見たことのないアルバムなんっすが、ジャケットを見る限り、若かりし頃の吹き込みであるように思われるし、 「エクリプス」 に、 「マイナー・ミシャップ」 だか 「マイナー・ミスハップ」 だかって、選曲もエエやん♪ 思わぬ “拾いもの” の予感に、ワクワクしながら購入して、ドキドキしながら聞いてみたところ、もしかしてこれ、 『ザ・キャット』 ちゃうんけ? そっちはそっちで、 こっち で売ってるのに、そんなんアリかよ? “小さな災難” では済まされませんぜ…。 ちなみに “Minor Mishap” って、かつて昆布青年は 「未成年ミシャップ」 みたいな解釈をしていたんっすが、 ここ によると、そういう意味だったんっすな。 ほぉ、勉強になりますなぁ。 ま、それはそうと、このアルバムが駄目ということになると、後は これ くらいっすか。 まったくソソられるものがなかったりするんっすが、もう、どうだっていいやぁ…。 超・投げやりな気分で、 『ムーズヴィル・9』 、いってみましょうかぁ。 この “ムーズヴィル” というのはプレスティッジのシリーズ名みたいなもので、ま、魅惑のムード歌謡みたいなコンセプトだと思って頂ければ…と。 第1弾がレッド・ガーランドで、このトミフラの奴は9作目になるようっす。 一覧は こちら 。 39枚もあるんかいっ! ジャケットはどれも同じ意匠だったような気がするし、手書きする身としては簡単そうで何よりなんっすが、中身的にはまったく惹かれるものがありません。 ということで、さっさと適当に片付けることにしちゃいましょう。

 1曲目、 「イン・ザ・ブルー・オブ・ジ・イヴニング」 。 イン・ザ・ブルーと言えば、ブルーレットおくだけ。 あれ、中身を直に触ると、指が青く染まりますよね。 その手であちこち触ると、便座がブルーに…。 ま、中身を直に触らなければいいだけの話なんっすが、で、オブ・ジと言えば、切れ痔。 ブルーレットの青い水と、真っ赤な鮮血とが混じって、情熱の赤、哀愁の青、今、混ぜながら、夢の世界へ♪ いやあ、セクシャル・バイオレットっすなぁ。 で、曲のほうはというと、これはアレっす。 ブルーっす。 ブルースではなくて、ブルーっす。 ブルージーと言っていいかも知れないね。 そう、ブルンジ人が言ってましたが、確かにそう言っていいかも知れません。 ミディアム・スローくらいのテンポ設定なんっすが、ブルーで、レイジーな雰囲気が、たまらんっ♪ トミー・ポッターロイ・ヘインズのサポートも、鉄壁。 アドリブ・パートではフラナガンの玉を転がすようなタッチを堪能することが出来て、スカラベも真っ青。 単なるフンコロガシの分際で、古代エジプトでは神として崇められていたりしますよね、スカラベ。 とまあそんなこんなで、テーマに戻って、おしまい。 で、次。  「ユー・ゴー・トゥ・マイ・ヘッド」 。 よう、強盗。うまい塀、どう? 強盗に呼びかけて、美味しい塀を薦めている様を詠んでみたんっすが、うまい塀とか、そんなもんあるんっすかね? 土塀とか囓ると、砂を噛むような思いをしちゃいそうだし。 ま、強盗なんぞに、本当にうまい 「うまい棒」 なんかを食わせる必要はないので別にいいんっすが、で、これはアレっす。 しみじみとしたバラード。 陶酔の境地でありますな、こりゃ。 ロイヘンのブラシも絶妙。 ん〜、たまらんっ♪

 ということで、次。  「ベルベット・ムーン」 。 いいっすよね、ベルベット。 モルモット、ヘルメットと並ぶ “世界3大・○○○っと” の一つでありますが、動物実験に使うならモルモット、頭部を衝撃から守るならヘルメット、ベルベット…というのは、何なのかよくわからんのっすが、みんなちがって、みんないい。 そのように評価していいのではなかろうかと。 えーと、ベルベット。 平織か綾織の経糸にパイルを織り出したパイル織物の一種 である。 ビロードや、天鵞絨 (てんがじゅう) とも呼ばれる。 ほぉ。天鵞絨 (てんがじゅう) っすか。 ちょっぴり、エンガチョっぽいんっすが、まるでベルベット、もしくはビロードの手触りのような繊細なタッチのピアノを堪能することが出来るな…と。 これまた、物静かなバラード系のアレなんっすが、ま、それはしょうがないっすよね、“ムーズヴィル” なワケだし。 ということで、次。  「カム・サンディ」 。 日曜日が来ましたかぁ。 確かに今、来てますよね。 あと半日くらいで帰っちゃうのは確実なので、今からちょっぴりイン・ザ・ブルー・オブ・ジ・イヴニングだったりするんっすが、で、演奏のほうは、物静かなバラード。 ま、しょうがいないっすよね、“ムーズヴィル” なワケだし。

 とまあそんなこんなで、 “スーパーはぎ号” は新山口に到着〜。 駅の構内を散策してみたんっすが、まあまあの規模のお土産物屋がありました。 で、そこに イカ天・瀬戸内れもん味 があるのを発見。 ああぁぁぁ、何て余計なことを…。 今回、諸般の事情により、1日目は福山に泊まることにしたんっすが、その結果 “イカ天・瀬戸れも” を手に入れることが出来て、ラッキー♪ お泊まり先を新山口にするかどうかで悩んだんっすが、福山にして正解でありましたな。 …とか思っていたのに、こんなところに売られているなら、何の意味もないじゃん…。 ま、百歩譲って、隣県にまで販路を広げるというのは、まだ分からんでもないんっすが、先日、桑名にあるバローというスーパーにも売られているのを発見してしまいました。 いつでも気軽に食べられるのは嬉しいんっすが、有難味がぁ…。 で、その店には駅弁もあったんっすが、おお、 「かしわめし」 というのがありますな。 有名な東筑軒とは別物のようでありますが、今日の晩飯はこれで、決まりっ♪ ただ、この後、湯田温泉に行ってウダウダするという使命が待ち受けているので、帰りに新幹線に乗る前に買うことにして…と。 でもって、えーと、5曲目。  「ボーン・トゥ・ビー・ブルー」 。 しみじみとしたバラードでありますな。  『ブルーに生まれついて』 。 そんな、チェット・ベイカーを主人公にした映画がありましたっけ? えーと、 著名人コメント 。 えー? 僕のところにはコメントを取りに来なかったんっすが、何でや? 著名人じゃなくて、著名サバだからか? そもそも、著名ではなくて、無名だからか? ま、僕はこの映画を見ていないので、コメントを求められても答えようがなかったりするんっすが、コメッコについてのコメントなら、大丈夫なんっすけどね。 コメッコって、子供の頃、何も知らずに喜んで食っていたんっすが、アレって、ホタテ味だったんすなぁ。 …みたいな。 で、演奏のほうはというと、さすがにこれだけバラードが続くと、ぶっちゃけ、ちょっと飽きて来ちゃったなぁ…と。 そんな気がしないでもなかったり。

 で、次。  「ジェス・ファイン」 。 歌物スタンダードなのか、自作のブルースなのかは不明なんっすが、ちょっぴりテンポも速くなって、ブルージーで、スインギーで、悪くないな…と。 トミー・ポッターとロイ・ヘインズのサポートも、鉄壁だし。 何でもいいけど鉄壁って、土壁なんかと比べると、遙かに強固そうっすな。 トミー・ポッターとロイ・ヘインズのサポートも、土壁。 これだと、すぐに崩れちゃいそうだし。 で、中盤にはポッター君のベース・ソロも聞くことが出来て、でもって、テーマに戻って、おしまい。 で、湯田温泉っす。 温泉津温泉ほどではないんっすが、何だかいかにも、湯が沸いていそうな温泉っすよね。 名前的には田んぼの真ん中から湧いているイメージがあるんっすが、山口市の繁華街にあったりして、情緒的には今ひとつ。 が、源泉の温度は60〜72℃くらいあって、立派な本物の温泉だったりします。 …というところに行ってみることにしました。 新山口駅から山口線に乗って、10分くらい。 そこから更に3分くらいで山口駅という、そういう位置関係だったりします。 日帰り専門の 温泉の森 というところに行ってみることにしたんっすが、ま、悪くはなかったな…と。 で、えーと、7曲目。 これでラストなんっすが、 「イン・ア・センチメンタル・ムード」 。 とっても感傷的な気分を味わえる、そんなバラードだったりします。 ということで、新山口駅に戻って、駅弁の購入。 あ、 「かしわめし」 、好評につき、売り切れました。 …になってるやん! いや、何となくそんな嫌な予感がしていたんっすよね。 売れ残っているのは、フグの寿司だとか、おにぎりの奴だとか。 うーん…。 悩んだ結果、もう、どうだっていいやぁ。 そんな投げやりな気分になって、パッケージからして、まったくソソられるものがない 大関むすび というのを買ったんっすが、これ、意外と悪くなかったっす。 海苔むすびは、梅、昆布、鮭、おかかの4つ。 おかずのほうは、出巻玉子、白身フライ、ハンバーグ、鶏唐揚げといった超定番モノ。 無難過ぎて、難が無さ過ぎぃ…な気がしないでもないんっすが、インドカレー屋ではないので、ナンが無くても大丈夫だし、普通においしくて、ま、無難やったな…と。 とまあそんなことで、今回の春旅 & 今日の1枚は、おしまい。

【総合評価】 期待度は皆無に近いものがあったんっすが、意外とヤルな! …と。 特に1〜2曲目は、畢生の出来であると言っていいのではなかろうかと。 中盤以降は、やや惰性になっちゃう感はあるんっすが、 “ムーズヴィル” にも、馬鹿に出来ない隠れ名盤があるものであるな。 そんな発見があったりして、オススメ☆


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