MCMLXX (ATLANTIC)

RAY BRYANT (1970/3/4,5,18,4/14)

MCMLXX


【パーソネル】

RAY BRYANT (p) CHUCK RAINEY (el-b) JIMMY JOHNSON (ds)
JOE GENTLE (ts) <#1,3,4> LEON COHEN (b-cl) <#1,3,4> RON CARTER (b) <#1,3,4> with strings <#1,3,4>
JOE NEWMAN (tp) <#2> GARNETT BROWN (tb) <#2>
GEORGE DORSEY (as) <#2> KING CURTIS (ts) <#2> PEPPER ADAMS (bs) <#2>
【収録曲】

(01-03) STICK WITH IT / LET IT BE / BRIDGE OVER TROUBLED WATER
(04-06) HEY JUDE / SHAKE-A-LADY / UNCHAINED MELODY
(07-08) MY CHERIE AMOUR / SPINNING WHEEL
【解説】 ( 2018年05月20日更新 / 連載 1,302回 )

 京都に行ってきました。 いつの事なのかというと、えーと、 「こどもの日」 。 連休中、毎日、家でグダグダしているのもアレだし、1日くらい、どっかに出掛けようかと。 で、どこに行こうか、ちょっと悩んだんっすが、手近なところでは、 モリコロパーク とか。 いやあ、懐かしいっすなぁ。愛・地球博。  “冷凍マンモス” が最大の目玉だったんっすよね。 「はじめ人間ギャートルズ」 で育った世代としては、生マンモス (冷凍だけど) が見られるとか、凄ぇぇぇぇ! そう、興奮せずにはいられませんでしたが、実際に見た感想としては、 「ふーん。」 みたいな、冷えた感じのものが大半でありましたな。 冷凍だけに。 ちゃんと解凍してから展示しろよ! そう思わずにはいられませんでしたが、日立とか、東芝とか、三菱とか、家電メーカーもたくさん出展していたので、パーシャル技術の見せ所だったのに。 で、当時のネタ、あるのか? …と思って調べてみたら、ありました。 ほれ 。 前半、何を言ってるのか、自分でもよく分からん文章だったりするんっすが、おお、リニアモーターカーの先頭の部分! ありましたなぁ。 塩サバ2号ジュニア1号・2号の若かりし頃のお姿も端っこのほうに写っておりますが、で、マンモスが出てくるのは、 次の回 でありますな。 うわ、めっちゃ凄い人…。 こうして振り返ってみると、基本、しょうもなかったな。 そんな記憶しか蘇ってこなくて、で、今回も名古屋駅に着いた時点で、何だか急速にモリコロ熱が薄れてしまって、うーん…。 こうなったらもう、新幹線に乗って、京都まで行ってやるぅ! 京都には1ヶ月くらい前に行ったばかりなんっすが、行けば行ったで、いくらでも見るところはあるし、とまあそんなことで、行ってみました。 とりあえずまあ、 東福寺 にでも行ってみますかね? 紅葉の名所として超有名なんっすが、 「そうだ京都、行こう。」 の このバージョン によると、新緑の季節もオススメみたいだし。


< 東福寺 (前座・本体) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 東福寺というのはどこにあるのかというと、京都駅の南側。 京都駅というのはぜんぜん京都の中心部ではなくて、ハズレもいいところなんっすが、御所のところから一条、二条と南下して、四条の辺りが一番の繁華街。 で、京都駅は七条から八条のあたり。 更にその南となると、九条とか? 九条ネギが生えてそう。 そんなイメージしかなかったりするんっすが、京都駅の南側のメジャーな観光スポットといえば、東寺と、東福寺と、伏見稲荷くらいっすかね? で、東福寺へ行くには、京都駅でJRの奈良線に乗り換えて、次の東福寺という駅で降りて、そこから歩いて10分くらい。 本体部分のほかに、周囲には “塔頭 (たっちゅう) 寺院” とばれる雑魚みたいな小さな寺が散らばっているんっすが、そのうちのいくつかが常時だったり、特別だったりして、一般に公開されていたりします。 本体部分のほうは過去に2回ほど来たことがあって、今ひとつ新鮮味がないので、今回は塔頭のほうも攻めてみようかな? …と。 んなことで、まず手始めに、 霊雲院 。 重森三玲が遺した二つの枯山水庭園っすか。 いいっすよね、重森三玲。 北原ミレイ、ミレーフライと並ぶ “世界3大・みれい” のひとつっすよね。 「石狩挽歌」 を歌わせたら北原ミレイ、塩味の揚げビスケットならミレーフライなんっすが、庭を作らせるなら断然、重森三玲。 ちなみにミレーフライって、うちの近所のスーパーにも普通に売っているんっすが、元々は高知の銘菓…というか、駄菓子だったんっすな。 元祖は、 これ ? ミレービスケットは愛知県周辺および高知県で主に販売されているビスケット菓子の名称である。 愛知県周辺での名称は 「ミレーフライ」 である。 へぇ〜。 で、これが何故 “ミレー” なのかは不明なんだそうっすが、で、一方、重森三玲。 昭和期の日本の作庭家・日本庭園史の研究家。 代表作は東福寺の方丈庭園。 本体のほうの庭を作った人として知られているんっすが、オマケの寺でも作庭していたんっすな。 で、出来映えのほうはどうなのかというと、 (写真・上の2枚) を参照。 ま、適度に枯れた山水でありますな。 座敷に座って、額縁庭園っぽく愛でることが出来る、僕が好きなタイプの寺だったんっすが、横のほうにあるのが “臥雲の庭” 。 がうんの庭っすか。 ガウンというと、金持ちのオッサンが風呂上がりに羽織ってる奴なイメージがあるんっすが、臥雲。 なんか、雲っぽいな。 そういった印象の庭だったりします。 で、正面にあるほうが、 “九山八海の庭” 。 遺愛石という、他の庭では見たことがないようなアイテムが特徴的。 詳しくは、えーと、 ここ 参照。 細川クンが五百石 (←米?) くれるというのを断って、一石 (←石を1個) 貰ったんっすな。 五百石と言えば、千石イエス×0.5人分相当なので、それなりのモノだと思うんっすが、 “十万石まんじゅう” が10個入りで税抜1,245円だから、ぜんぜん大したことないのかも知れなくて、後世まで見世物として活用出来る “石” を貰っておいて、結果的に正解やったな…と。

 んなことで、続いては本体部分。 (写真・ちょうど真ん中) は、東福寺でいちばん有名な “臥雲橋から通天橋を眺める” の図。 「そうだ京都」 で、お姉さんが自転車を押して渡っていたのが臥雲橋なんっすが、この橋は生活道路の一部みたいになっていて、付近の住民が当たり前に歩いていたりします。 東福寺の駅の周囲って、単なる都市の郊外といった感じで、まったく風情がなかったりするんっすが、この橋からいきなりな “絶景” が目の前に現れて、観光客はみんな、 「お〜!」 とか言ってます。 で、(写真・いちばん下) は、その反対に、お寺の境内の真ん中にある通天橋から下界方面を眺めたところ。 こっちの橋を渡るのは有料だったりするんっすが、それだけの価値はありますな。 紅葉シーズンは人が集まり過ぎて危険なので、2年くらい前から撮影禁止になっちゃったのではなかったかと。 撮るなら “青もみじ” の今のうちですぜ。 どうせ僕は赤緑色弱なので、 赤いきつね も、 緑のたぬき も、あまりよく分かってなかったりするし。 で、今まで、この通天橋の真ん中まで来た時点で満足してしまって、時間の都合とかもあって、その先まで行ったことがなかったんっすが、今回はわりと暇なので、端っこのほうまで行ってみることにしました。


< 東福寺 (続・本体) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 開山堂 。 ほぉ、こんな建物があったんっすな。 上層は 「伝衣閣」 (でんねかく)と呼ばれ、金閣(鹿苑寺)、銀閣(慈照寺)、飛雲閣(西本願寺)、呑湖閣(大徳寺塔頭芳春院)と並ぶ「京の五閣」の一つで、うんぬん。 最初の二閣と、残りの三閣では、あまりにも知名度に差があり過ぎな気がするんっすが、こういう四角い建物のことを “閣” と言うんっすかね? 何かこう、四角い二閣が、まぁ〜るくおさめてくれそう。 で、開山堂の西側は、開山円爾 (聖一国師) が常住した方丈と伝えられる普門院。 前方の庭園は江戸中期の名園。 この普門院の前のところが “座れるスポット” みたいになっていて、そこから眺める庭が、たまらんっ♪ で、東福寺の庭と言えばもう1箇所…というか、もう4箇所、有名なのがありますよね。 これ。 例の重森三玲の代表作。 従来の伝統にとらわれない、モダンな発想がミレー君の真骨頂なんっすが、コンクリート壁のコア抜きで出たガラを、立てて並べただけにしか見えない 東庭 の意匠とか、凄ぇぇぇぇ! ちなみに、コア抜きというのは、 こういうアレ だったりするんっすが、ガッツ市松模様な 北庭 のアイデアも秀逸っすよね。 が、個人的にいちばん好きなのは、オーソドックスな 南庭 だったりして、なんてったって、南庭〜♪ とまあそんなこんなで、本体部分に関しては、以上っす。


< 東福寺 (おまけ)+鴨川デルタ > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 で、続いては、オマケの塔頭。 龍吟庵 というのが特別公開中♪ そんな案内看板が立っていたので、覗いてみることにしました。 応仁の乱以前に造られた方丈は日本最古の方丈建築として名高く、国宝に指定されています。 おお、そんな立派なものだったんすか。 そうとも知らず、何か地味やな。 …とか思いつつ、適当に流しちゃいました。 偃月橋というのを渡ってアプローチするんっすが、東福寺に3つある橋の中でも、群を抜いて抜群にパッとせんな…と。 で、ここ、通常は非公開だけに常駐の職員がおらず、アルバイトの女子大生みたいなギャルが案内係をやってくれていたんっすが、ちょっぴり頼りないというか、ま、よく言えば、初々しいというか。 入口で靴を脱いで、それをレジ袋みたいなのに入れて、それを持って中に入るんっすが、庭の鑑賞エリアまでは持ち込めないようで、 「あ…、それ、靴…。」 と、お姉さんに呼び止められて、どうやら、靴とか、大きな荷物とかは、そこで預けなければならないようで。 でもって、庭を含めて、建物内は全面的に撮影禁止。 そのおかげで、僕の心証が悪くなっちゃったんっすが、ぜんぜん、大した庭でもないのに…。 特に酷いのが、いちばんのメインであるものと思われる、真正面の “無の庭” とかいうヤツ。 以前は撮影も大丈夫だったようで、前述のサイトにレポートがありますが、南に位置する “無の庭” はただ白砂が平らにひかれているだけの庭です。 何もない庭だからこそ、庭の外に見える紅葉がいっそう美しく感じられます。 庭を囲む稲妻の模様が施された竹垣が唯一の装飾です。 …なんだそうで。 これまた、昭和を代表する天才作庭家である重森ミレー先生の手によるものなんですが、ぶっちゃけこれ、アイデアがぜんぜん浮かばなくて、苦し紛れに作っただけやろ? …と。 一生のうちに1回だけしか使えない、 “究極の禁じ手” みたいな。 稲妻の模様が施された竹垣というのも、何だか薄汚くて、何やこの仮設バリケードは? マジで、工事中なのかと思っちゃいましたもんね。 で、本当に “白砂” 以外に何もなければ、それはそれで清々しいんっすが、誰かが飛ばしちゃったのか、レジ袋が1枚、庭に落ちていて、何もかも台無しにしちゃってました。 で、これ以外の2箇所の庭は、うーん、まあまあ? そんなレベルに達しているように思われたんっすが、写真を撮れないなら別に、どうでもいいやぁ…。

 とまあそんなこんなで、本体部分のほうに戻って、 山門 を眺めてみたり。 1425年(応永32年)、室町幕府第四代将軍だった足利義持が再建した五間三戸、重層入母屋造の建物で、現存する禅寺の三門としては日本最古のもの(国宝)。 え、マジっすか? 東福寺って、京都のハズレの外側にあったのが幸いして、意外と古い建物が残っていたりするとか? で、辺りをウロウロしていると、めっちゃ神々しい白いウマがいたりしたんっすが、何かと思ったらそのうち、威勢のいいかけ声と共に、 「おみこし」 がやってきたりしました。 いいっすよね、おみこし。  「もろこし」 、 「みかこし」 と並ぶ “世界3大・○○こし” のひとつでありますが、もろこし = トウモロコシの略称、小松 未可子 (こまつ みかこ、1988年11月11日 - ) は、日本の声優、女優、歌手。 三重県桑名市出身。 愛称は 「みかこし」 。 で、おみこし。 東福寺の祭りなのかと思ったらそうではなく、後から調べてみたら、えーと、 これ ? 神輿は江戸時代、氏子民が財力を注ぎ込み造ったもので、京都において最も優雅なものとして知られ、美術品としての価値も高い。 え、マジっすか? そうとも知らず、何か、パチモンくさい御神輿やなぁ。 …とか思いながら見ておりました。 今回、そんなんばっかりなんっすが、でもまあ、しょうがないっすよね。 行き当たりばったりだし。 んなことで、東福寺は、おしまい。 で、この後、どうしようかと思ったんっすが、とりあえず東福寺から京阪に乗って出町柳まで行って、 鴨川デルタ下鴨神社 に行くというのが、乗り換えなくていいから、楽かな? …と。 んなことで、まずは鴨川デルタ。 いつもなら高い飯屋を予約して、昼間っから贅沢三昧に耽るところなんっすが、今回は行き当たりばったり。 何も考えてなかったんっすが、とりあえず腹が減ったのでコンビニでサンドイッチでも買って、公園のベンチでゆっくり食べようかな…と。 関西風チキンカツサンドとかいうのがあったので、そいつを買ってみました。 でもって、デルタに移動して、適当なところに座って、一口囓ってみたところ、おお、意外とイケるやん♪ …と思った次の瞬間、僕のサンドイッチが一瞬にして消えました。 えっ?えっ?えっ? あ、そういえば、上空を旋回している “トンビ” にはご注意。 手に持っている食べ物を狙って急降下してきます。 そんな話を聞いたことがあったような? やられたぁぁぁ! うーん…。 腹が減っているので、残りの1個を食べたいところなんっすが、袋から出した瞬間にまた浚われちゃいそうだし、うーん…。 橋の下にまでは来ない気がするので、そこに隠れて、コソコソ慌てて食べて、本日のランチは、終了〜。 で、ようやくデルタそのものを観察する余裕が出来たんっすが、京都の繁華街からさほど離れていないのに、川の水がめっちゃ綺麗でありますな。 川を渡れる “飛び石” で有名なんっすが、水深はわりと浅いようで、お子様が普通にジャバジャバと歩いていたりします。 ちなみにこの飛び石、平安京の時代に、治安維持を担当する役人が川の向こうに渡る目的で作ったもので、地元では “検非違使 (ケビイシ) の飛び石” 、略して “ケビ石 (いし) ” と呼ばれているそうで。 いや、僕が今、適当に考えただけの、ホラ話なんっすけど。


< 下鴨神社 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 ということで、続いては下鴨神社。 デルタの上流部分が神域であるものと思われますが、まず手始めに 河合神社 というのが登場します。 寺で言うと、塔頭みたいなモノなんっすかね? あ、神社の場合は摂社と言うんすな。 説明文にもあるように、美人祈願の “鏡絵馬” で有名。 「女性守護 日本第一美麗神」 とか、凄ぇぇぇ! 「カワイイ」 を司る神様なので “河合神社” なのかと思ったら、そうではなく、2つの河が合わさるところにあるから、河合神社。 あ、なるほど。 役目柄、若いギャルの姿が目立つんっすが、小さいながらもなかなか雰囲気のいい神社でありました。 で、その先、 糺の森 の呼ばれる、神聖な空気が漂いまくっているエリアがあって、で、その先が下鴨神社の本体。 みたらし団子発祥の地 として有名なんっすが、せっかくだから、元祖の店で買って食えばよかったな。 …と、ちょっぴり後悔中。 みたらし団子なら、トンビに浚われることもなさそうだし。 ベタベタやんけ! おまけに、串が刺さるやんけ! …と、猛禽類が嫌がりそうな食い物だったりしますからね。 で、この神社、境内を流れる “御手洗川” が、なかなかいい雰囲気。 便所発祥の地っすよね? で、ググってみたら、 こんな祭り が。 おお、めっちゃ楽しそうやんけ! 僕が撮った (写真・下から2番目) の太鼓橋の下ところから、ザバザバと入水するんっすな。 これは是非とも、行ってみたいものでありますな。 というか、行かねばなりません。 が、デルタのところの “飛び石” を、一人で寂しくピョンピョンするのと同様、御手洗川に一人で寂しくザバザバしてみたところで、ただひたすら空しいような…。 とまあそんなことで、今、これを読んでるギャルがおられましたら、この夏は鴨川と下鴨に、カモーン!

 ということで、今日はレイ・ブライアントっす。 どちらかと言えば、B級に属するピアニストではないかと思われるんっすが、日本での人気は絶大なものがあって、よくわからん俗物まるけなアルバムまでCD化されていたり。 が、そんな手持ちのネタも尽きてしまって、いつものところで仕入れてみることにしたんっすが、えーと、 これ 。 何か、いかにも怪しげっすよね。  『MCMLXX』 って、タイトルも何て読めばいいのか、分からん…。 一応はアトランティック盤らしいので、パチモンというワケではなさそうなんっすが、アラビック・ナンバーから、ローマンにコンバーションする ここ によると、1970 = MCMLXX 。 おお、なるほど。 単なる録音年のローマン表記だったんっすな。 ちなみに、個人的にはアラビック・ナンバーよりも、粗挽きフランクとかのほうが好きだったりするんっすが、で、ローマンと言えば、ローメン。 伊那市のB級グルメなんっすが、ぶっちゃけ、かなり微妙な食い物だったりしますよね。 ということで、あまり多くは期待が持てそうにないアレなんっすが、とりあえず演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 で、1曲目、 「スティック・ウィズ・イット」 。 ブライアントのオリジナルであるものと思われますが、真っ黒で、ファンキーで、ポップで、ベタで、大衆かつ体臭的で、いや、悪くないっすな、こりゃ。 ベースはエレベだし、何か、ヒューン♪ …みたいなフュージョンっぽい音 (ストリングス?) も入っているし、決して 「素直」 な仕上がりでは無いんっすが、ブライアントのグルービーなソロを堪能することが出来て、普通に傾聴に値する出来であるな…と。 いかにも “1970年” でありますが、意外とやるやんけ! ということで、次。 レット・イット・ビー。 ビートルズかよ…。 しかも、原曲よりもさらにポップなアレンジとか、マジかよ…。 パーソネルを見るとこの1曲だけ、ジョー・ニューマン、ガーネット・ブラウン、キング・カーティス、ペッパー・アダムスという、なかなかの面子が顔を揃えていたりするんっすが、ソロがフィーチャーされるワケでもなく、単なる賑やかし要員に終始していて、まったくの才能の無駄遣い。 こんなん、ビスカス高林とか、その辺のオッサンにやらせとけばエエやん…。  『花の子ルンルン』 に登場してましたよね、ビスカス高林。 …と思ってググってみたら、違ってました。 『魔法少女ララベル』 のほうでした。 えーと、 これ 。 自身の体験と作造の「ことわざ」を通して人間界のルールを学ぶ。 おお、なるほど。 ルンルンは 「今週の花言葉」 だったんっすが、ララベルは 「ことわざ」 なんっすな。 ちなみに、ビスカス高林は楽器が得意だったとか、そういう設定はまったくありません。 どうでもいい仕事をさせるのに適当なオッサンとして、何となく名前が浮かんだので、登場願った次第でありますが、今なら第1話をフルで見られますぜ。 ほれ 。 おお、めっちゃ懐かしいっすな。 で、このオープニング曲、めっちゃエエやん♪ 最後のところ、ララベルの

 「てへぺろ ☆(・ω<) 」

も、めっちゃ河合神社。 ブライアントもビートルズ・ナンバーなんかじゃなく、この歌を取り上げればよかったのにぃ。 ということで、個人的には論評に値しない、干瓢 (かんぴょう) のような出来であったな…と。 巻き寿司の具にするくらいしか使い道がなかったりしますからね、かんぴょう。 もしくは、氷河期と氷河期の間の、間氷期 (かんぴょうき) とか。 んなことで、次。  「ブリッジ・オーバー・トラブルド。ウォーター」 。 「明日に架ける橋」 という名前で知られるサイモン&ガーファンクル、1970年の大ヒット曲でありますが、バカ売れしてすぐにジャズ化したということになりますな。 ポール・サイモンが、ゴスペルに影響を受けて作った曲なんだそうで、ブライアントのスタイルには、ぴったりなんじゃね? そう、期待が持たれるところでありますが、その成果の程は、うーん、まあまあ? ゆったりとしたテンポの、しみじみとした仕上がりで、バックにお洒落なストリングスを配して、とってもムーディ勝山な世界が展開されております。 が、さほど盛り上がることもなく、おしまい。 で、次。  「ヘイ・ジュード」 。 またしてもビートルズかよぉ…。 ま、わりといい感じのアレンジが施されているな。 そんな気がしないでもないんっすが、中盤、お洒落なストリングスが被ってきたりして、魅惑のムード歌謡感が拭えなくて、全般的には、うーん、まあまあ?

 ということで、次。  「シェイク・ア・レディ」 。 ブライアントのオリジナルであるものと思われますが、真っ黒で、ファンキーで、ポップで、ベタで、大衆かつ勝海舟的で、悪くはないっすな。 ゴスペル・ソウル。 そんなジャンルがあるのかどうか知りませんが、何というか、そんな感じ。 余計なヒモの人たちも追随してこないし、普通にジャズとして、そこそこ楽しめるかな? …と。 とまあそんなことで、次。  「アンチェインド・メロディ」 。 1955年の楽曲。 作曲:アレックス・ノース、作詞:ハイ・ザレット。この曲は様々な言語で500種類を超えるバージョンで録音され、20世紀で最も録音された曲のうちの1曲となった。 ほぉ。 無論、言語に関係のない、今回のようなインスト・バージョンも多数だったりするんっすが、若いヤングとしては 1990年の映画 『ゴースト』 の主題歌という印象が強いかと。 若いヤングと言っても、今から28年前の話なんっすが、ちなみにヤングドーナツは今年、発売からちょうど30周年らしいっすな。ほれ。 もう、大して若くないじゃん! で、A賞の 「おたのしみBOX」 。 こいつがめっちゃ、地雷であるように思えてならないんっすが、純情な子供だった昭和の時代の僕たちがチョコボールの 「おもちゃの缶詰」 で味わった落胆を、今の子供たちにも再び、プリーズ。 チョコボールと言えば最近、くれなくなっちゃったんっすよね、家の近所の床屋のオバハン。 子供の頃、 “お駄賃” というのも変なんっすが、毎回、チョコボールを貰ってました。 が、高校生になった頃、 「もう、子供じゃないから。」 という理由で、粗品をチョコボールから試供品のシャンプーに変えられた時は、心の底からガックリ。 こんなん、マジで “粗末な品” やんけ…。 もっと大人になった時点で、何故だか再びチョコボールが復活したんっすが、その慣習も5年ほど前に終わっちゃいましたな。 ぜんぜん、最近の話とちゃうやんけ! そう思われるかも知れませんが、中年の域に達すると、5年とか、ほんの一瞬みたいなものだし。 で、最近はガラスの瓶に入った飴を、大人の常識の範囲で好きなだけ貰える。 そんなシステムになったんっすが、で、まさに今から2時間ほど前。 今日はちょうど床屋に行く日だったので、帰り際に飴を5個ほどゲットしてきました。 よく中身を吟味せず、適当に持ってきちゃったんっすが、そのうちの2個が 「やさいのど飴・だいこん しょうが のど飴」 というヤツ。 うわ、何これ? めっちゃ不味そう…。 おそるおそる嘗めてみたところ、マジで不味ぃやんけ! 喉の痛みには効くのかも知れませんが、お駄賃にするには、ちょっと…。 で、演奏のほうはというと、しみじみとしたバラード系。 悪くはないっすな。 途中からテンポが速くなって、そこそこ盛り上がって、でもって、おしまい。

 で、次。  「マイ・シェリー・アモール」 。 スティーヴィー・ワンダーが 1969年に発表した大ヒット曲でありますな。 …と思ったら、ビルボードの最高位は4位くらいだったらしく、うーん、まあまあ? ジャズの世界でもよく取り上げられる楽曲でありまして、このブライアントのバージョンも、うーん、まあまあ? ということで、ラストっす。  「スピニング・ホイール」 。 よく知らんのっすが、これもおそらく、何らかのポップなヒット曲なのではなかろうかと。 ゴスペルっぽい感じのアレだったりして、ブライアントらしさが随所に感じられて、ヨイショっと。 あまりにもベタにジャズ・ロックなところはちょっとアレなんっすが、ファンキーな弾きっぷりは悪くなくて、とまあそんなことで、今日のところは、おしまい。

【総合評価】 1曲目が悪くなかっただけに、その後のあまりにもベタな選曲&編曲が、ちょっと残念…。 でもまあ、あ、この曲、知ってる! …という分かりやすさは、 「とっつきやすさ」 という点では、とっちゃん坊やだし、ま、たまにはこういうのも、悪くはないかも? そんな気がしないでもないんっすが、諸手を挙げて、オススメ☆ …というワケにもいかないし、ま、人の好みというのは、いろいろだしなぁ。 …と、そんな気がしないでもない1枚なのでありました。


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