HARLEM BLUES (CONTEMPORARY)

PHINEAS NEWBORN Jr. (1969/2/12,13)

HARLEM BLUES


【パーソネル】

PHINEAS NEWBORN Jr. (p) RAY BROWN (b) ELVIN JONES (ds)
【収録曲】

(01-03) HARLEM BLUES / SWEET AND LOVELY / LITTLE GIRL BLUE
(04-07) RAY'S IDEA / STELLA BY STARLIGHT / TENDERLY / COOKIN' AT THE CONTINENTAL
【解説】 ( 2018年06月03日更新 / 連載 1,304回 )

 先週の水曜日でしたか。 午後2時に某市の某事務所に行って、某工事の書類を提出して、打ち合わせをしようかと。 所要時間は、ま、1時間くらいかな? …と。 その後、45分ほど掛けて某町の某土地改良区に移動して、見積書を提出してこようかと。 所要時間は、ま、3分もあれば終わるかな? …と。 そうこうしているうちに、適当な時間になるものと思われるので、今日は直退やな…と。 あるいは、直帰というのが一般的なんっすかね? ただ、チョッキというのは、今はオッサンしか使わなくて、今の若いヤングは “ベスト” と言うらしい。 そんな話を小耳に挟んだことがあるので、ここはひとつ、ベストを尽くして、直帰するというのが吉であるな。 そのように算段していた次第でありますが、1件目の打ち合わせが思ったほど話がはずまなくて、今ひとつ盛り上がらないまま、15分ほどで終わってしまいました。 このままでは、そうこうしていても、適当な時間にならなくて、うーん…。 悩みながら、某町の某土地改良区に向かって車を走られていると、某町の上下水道課のオッサンから電話が掛かってきて、「某配水池でテレメーター異常の警報が出た。」 …と。 テレメーターというのは

 照れ (//∇//) テレテレ

の度合いの示す指針とかではなくて、テレ(遠方)と信号のやりとりをする、そういうアレだったりするんっすが、専用の電話回線を使って親局と子局を結んで、配水池の水位の情報を浄水場に送ったりとか。 コイツが異常となると、あれこれ何かとヤバかったりして、面倒なことになっちゃいそうな、嫌な予感…。 幸い、僕が見積書を提出すべく向かっていた某町と、異常が発生した某町というのは同じ町だったりするので、めっちゃ速やかに現場に駆けつけることが出来たりするんっすが、で、行ってみたら、配水池の手前の道路のところに、めっちゃ多数の高所作業車が。 でもって、電柱の上と下には無数の作業員の姿が。 めっちゃ電気工事してますやん! 車の窓を開けて、交通整理員のおっさんに 「もしかしてこの辺り、停電してたりします?」 と確認したところ、 「はいっ!」 という、にこやかな返答が。 問題解決! 家電製品とかの取扱説明書の最後のほうのページの 「故障かなと思ったら」 みたいなコーナーのいちばん最初に書かれている、「電源は入っていますか?」 アレに相当する事案でありますな、こりゃ。 中部電力から事前に “停電のお知らせ” が届く筈なんっすが、気が付かなかったのか、忘れていたのか…。 ま、復電するまで何もすることがなくて、ボーッとしていたら、丁度いい具合に適当な時間になったので、結果オーライなんっすけど。

 で、先週の金曜日。 朝から健康診断に行って、午後からは某市の某マンホールポンプ設備で不具合調査。 わりと短時間で、こりゃ、アカンやんけ! そんな気がしないでもない不良箇所を発見することが出来て、何より。 先日のテレメーター異常は現場に到着する前の時点で原因が分かっちゃったし、めっちゃ優秀な技術員でありますな、僕って。 で、午後4時に某市の某社に行って、某工事に関する打ち合わせ。 まあまあ話が弾んで、そこそこ盛り上がって、で、終わってみれば丁度いい具合に適当な時間になっておりました。 こりゃ、ベストを尽くして、直帰するというのが吉であるな…と。 ま、端から会社に戻る気など、さらさら無かったんっすけど。 朝っぱらから針を刺されて血は抜かれるし、ブスコパンは筋肉注射されちゃうし、クソ不味い、白くてドロドロの液を飲まされた挙げ句、台の上で右に左に何度もローリングさせられて、めっちゃ気分を害したし。 胃透視の後は伊東市にでもいって、ハトヤでのんびりと温泉に浸かりたいところなんっすが、そういうワケにも行かず、とりあえず、さっさと家に帰って、体内のバリウムを速攻で排出するのが吉であるな…と。 病院で貰った下剤だけでは心許ないので、家に帰る途中でコンビニに寄って、 “お腹をゆるくする” のに絶大な薬効を誇るキシリトール入りの飴を購入。  準備は万端。 後はもう、便器の蓋を開けて便座に座れば、今週のミッションはすべてコンプリート。 よい週末を! …とか思っていたら、某町の上下水道課のオッサンから電話が掛かってきて、「斎場のポンプが調子悪い。水が出てないっぽい」 …と。

 ここでいう斎場というのは、葬儀場と火葬場を兼務したような設備だったりするんっすが、夫婦水入らずで過ごすようなところではないので、水はいりますよね、多分。 この辺りの仏事となると、必ずといっていいほど、 都饅頭 が登場することになるんっすが、コイツはけっこう、パサパサしているので、お茶は必須。 水が出なくて、お茶を沸かせなくて、お茶が飲めなくて、都饅頭が喉に詰まって、死者が出たりしたら、これはもう一大事。 慌てて、追加の都饅頭を買いに走らなければなりません。 走ったら喉が渇くんっすが、水が出なくて、お茶を沸かせなくて、負のスパイラル。 ま、斎場の屋上に給水タンクがあるので、2時間くらいならなんとかなるような気はするんっすが、やっぱ、今から行かないと駄目っすか? 海は死にますか? 山は死にますか? 風はどうですか? 空もそうですか? この先2日間ほど、誰もお亡くなりにならないようであれば、月曜日まで待って欲しいところなんっすけど。 あ、駄目っすか、やっぱり…。 ちなみに、この斎場のポンプ場というのは、元々がちょっと訳ありの物件だったりして、2台ポンプがあるうち、1号機を運転させると、数日から数ヶ月くらいの周期でいきなり、ブチっ! …と、漏電遮断器が作動して、運転不能になっちゃうと。 いくら調べても原因が不明なので、とりあえず2号機だけで運用しよう。 そういう目先だけの解決策でここ2〜3年ほど、何とか乗り切って来たんっすよね。 今回も恐らく、漏電遮断器が作動したものと推測され、で、2号機のほうでも駄目となると、あれこれ何かとヤバかったりして、面倒なことになっちゃいそうな、嫌な予感…。 が、漏電遮断器だけ再投入してやれば、数日から数ヶ月くらいの間は生き延びるものと思われるので、ま、そこは自力で何とかしていただけないものかな? …と。 ここはひとつ、ダメ元でお願いしてみますかね?

 「多分それ、漏電遮断器が働いてるだけやと思いますけど。それを入れて貰えれば…」 「漏電遮断器というのが、どれか分からん!」 「・・・。」 「漏電遮断器というのは分からんけど、スイッチが “入” と “切” と中間になってるで。」 あ、それやがな。 その、自称 “スイッチ” とか言ってるのが、漏電遮断器なんっすけど…。 説明するのも面倒なので、黙ってましたけど。 「あ、その “スイッチ” を入れて貰えば…」 「やってみたけど、入らん!」 「そのまま入れても駄目で、一度下げて、“切” にしてから入れて貰えば…」 えーと、 ここ 参照っすな。 中間位置に止まるブレーカを再投入するには。 ま、電話でのやりとりでは、参照して貰えなかったんっすけど。 「・・・。」 「わかりました。今からそっちに向かいます…。」 ダメ元で、言ってみるだけ言ってみたんっすが、やっぱり駄目でしたなぁ…。 で、行ってきました。 漏電遮断器が作動しておりました。 言わんこっちゃない…。 「これ、一度、“切” にしてから入れて貰えば…」 「やってみたけど、硬くて動かんかった。」  んなワケ、あるかーい! 心の中でツッコミ入れながら “切” にしようとしたら、ん? 硬っ! 動かんやんけ! 内心、ちょっぴり焦りつつ、「ま、確かにちょっと硬いんっすけど…、こうやって…」 んぐっ! おっ、動いた。 「…で、入れて貰えば。」 んぐっ! ばしゃ。 ポンプ、運転開始。 ほら、言わんこっちゃない! とりあえず2分ほど様子をみた結果、何とか数日から数ヶ月くらいは生き延びそうに思えたので、 「じゃ、そういうことで!」

 それが先週の話であります。 あれからもう、1週間も経ったんっすか。 早いっすなぁ…。 で、金曜日。 毎月1日には全体会議と技術課会議というのが行われるんっすが、憂鬱っすなぁ…。 というのも、前回の技術課会議の場で、工事資料ファイルを4月末までに整理しろと言ったのに、ぜんぜん出来てへんやん! ついでに、業務日報を出すのもめっちゃ遅いやん! そう、みんなの前で名指しで非難されて、吊し上げを食らったんっすよね。 あれから約1ヶ月、工事資料ファイルは相変わらず何にも整理してなかったりするし、このままでは “悪夢アゲイン” は避けられない情勢で、うーん…。 いやあ、めっちゃ気が重いっすなぁ。 先週の金曜日は健康診断で、めっちゃ気が重かったし、ブルー・フライディの連チャンでありますかぁ…。 が、よくよく考えると、それって、工事資料ファイルを整理すればエエだけの話ちゃうん? そんな気がしないでもないし、ということで、前日になってそれなりに頑張って、ま、一見すれば、ちゃんと整理されているように見えなくもないかな? そういった状況にまで持ち込むことに成功しました。 そして、ドキドキしながら迎えた当日。 僕の努力は報われたようで、その話題に触れられる事のないまま、無事に会議が終了した次第でありますが、いやあ、これでいい週末を迎えられそうでありますなぁ。 で、昼からは某市役所に赴いて、先週の調査の結果、アカンやんけ! …な部品があるような気がしないでもないマンホールポンプ設備の修繕見積書を提出して、ついでに現場にも立ち寄って、やっぱりアカンっぽいな。 そういう状況であることを再確認して、で、午後4時からは社内で某工事に関する打ち合わせ。 1時間弱で終わって、しばらくぼーっとしていたら定時になって、本日の業務は無事、終了〜。 今週もお仕事、お疲れ様っした〜。 んじゃ、お先に〜!

 自宅に向かう車の中では、哀悼の意味を込めて西城秀樹の 「ジャガー」 を熱唱したりして、で、家の近くのコンビニに寄って、食い物を物色していたところ、某町の上下水道課から電話が掛かって来ました。 いつものオッサンではなくて、若いヤングな担当者からだったんっすが、「今、停電っていう通報が入ったんっすけどぉ。 あと、低区配水池と高区配水池の水位異常と、テレメーター異常も…。」 またかよっ! 十日ほど前にも、同じような話を聞いたような気が…。 ただ、今度はテレメーター異常だけでなく、水位異常も出ているみたいだし、しかも2つの配水池で。 夜の7時半頃に中部電力が工事をするとも思えないし、あれこれ何かとヤバそうで、めっちゃ面倒なことになっちゃいそうな、嫌な予感がMAX…。 「とりあえず管理棟に行って見てきます!」 ということで、とりあえず僕も家に帰って、そこで更なる情報を待つことにしました。 呼び出しを食らうかも知れないので、飯を食べるワケにもいかないし、悶々…。 管理棟まで、そんなに時間が掛かるとも思えないのに、ぜんぜん電話が掛かってこなくて、まったく状況がつかめなくて、悶々…。 しびれを切らして、こちらから掛けてみたところ、 「今、管理棟に向かってます。状況が分かったらまた連絡します。」 で、待つこと30分。 何かこう、絶望的にアカン予感が…。 しびれを切らしてアゲインで、もう一度、こちらから掛けてみようと思った瞬間、向こうのほうから “第一報” が入ったんっすが、「とりあえず電柱が2本、なぎ倒されてるぽいっす。 で、管理棟へ行く道も通れなくて…。」 これはもう、 “故障” ではありませんな。 事件もしくは事故のレベル。 「とりあえず、何とかして管理棟に行けるように頑張ってみまっす!」 ドキドキ。 続報が来るまで時間が掛かりそうな気配が濃厚なので、とりあえず飯を食うことにして。 もしかしたら今夜は徹夜になっちゃうかも知れませんなぁ…。

 …と、悲痛な覚悟を決めた時点で、 “第二報” が。 「とりあえず管理棟まで来ました。 電気は復旧してます。 ポンプも普通に回ってるっぽいっす。」 えー、そうなん? 何か、ちょっと拍子抜け…。 とりあえず、次の日の朝、様子を見に行くことにして、で、次の日。 電柱が2本がなぎ倒されたとか、一体、どんな惨状が待ち受けているのか、ドキドキしながら現場に向かったところ、何事もなかったかのような平穏な空気が流れていたりして、またしても拍子抜け…。 管理棟も普通に稼働していたし、一体、昨日の騒ぎは何やったんや? …と。 中部電力の停電情報をチェックしたところ、最大で700戸くらいがアカンかったみたいっすな。 水道設備を含む600戸は1時間くらいで復活したみたいなんっすが、完全に元に戻ったのは、翌日の朝、8時15分頃。 徹夜での作業、お疲れ様っす! 水道関係の仕事も、しょっちゅう呼び出されて大変なんっすが、電気関係の人は、もっと大概でありますなぁ…。 とりあえず、これからはもっと電気を大切にしよう。 電気を発明した人の伝記とかも読もう。 そう、心に誓った週末なのでありました。 おしまい。

 ということで、今日はフィニアス・ニューボーン・ジュニアっす。 いいっすよね、ニューボーン。 チキチキボーン、ハボーンと並ぶ “世界3大・○ボーン” のひとつなんっすが、骨なしチキンならチキチキボーン、歯と骨を丈夫にするならハボーン。 で、ピアノを弾かせたら断然、ニューボーンかな? …と。 が、いいっすよね。 そんな気がするのは名前だけの話で、ピアノのスタイルそのものは、日本では今ひとつ不人気だったり。 その素性に関して、詳しくは、えーと、 ここ 参照。 「不遇の天才」 っすか。 そういうのって、日本人には好かれそうな気がするんっすが、この人の場合は、さっぱりでありますな。 シングル・トーンで、ホーン・ライクにプレイする。 そういうスタイルが偏重されて、この人みたいに両手をフルに使うタイプは、何故だか軽視されちゃうという。 ま、好みの問題なので、いかんともしがたいんっすが、文中にある、一説には彼が自分のテクニックを鼻にかけ、不遜な態度をとった、うんぬん。 もし、これがマジだとすれば、ま、しょうがないかな…と。 セコく生きなきゃ〜、不遜の嵐〜♪ そんな “つるピカハゲ丸くん” は嫌われますよね。 とまあそんなこんなで、 『ハーレム・ブルース』 。 いいっすよね、ハーレム。 ギャルまみれで、酒池肉林で、ウハウハ♪ …みたいなイメージを持っていると、実は単なる黒人の貧民街だったりして、ま、そのほうがいかにもブルースだったりするんっすが、1969年録音のコンテンポラリー盤。 ベースがレイ・ブラウン、ドラムスがエルビン・ジョーンズと、サイドマンが超強力。 ニューボーンの癖に、生意気だぞ! そう思わずにはいられませんが、とりあえずまあ、演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 ということで、1曲目。 アルバム・タイトル曲の 「ハーレム・ブルース」 。 フィニアス君のオリジナルっす。 僕が持っているのは輸入盤のCDで、ライナーノートはすべて英語で書かれているので、あまり迂闊なことは書けないんっすが、ゴスペル・オリエンテッドなテーマであるな…と。 そのようなことが述べられているような気がしないでもありません。 実際のところ、めっちゃゴスペルな仕上がりなので、大きくは間違ってないと思われるんっすが、いやあ、悪くないっすな、これ。 真っ黒なイメージがまったくないキャラだったりするんっすが、普通にめっちゃ、黒いっす。 レイ・ブライアントとか、ジュニア・マンスとか、そういった系統のアレだったりして、普通にイケるやんけ! …と。 ソロの中盤、両手をフルに使って、抜群なテクニックをひけらかす辺りは、ちょっぴりアレだったりするんっすが、ま、若さ故のアレやな。 そう、笑って見逃してあげるのが大人というものではなかろうかと。 んなことで、テーマに戻って、おしまい。 で、次。 ここから先はすべて、お馴染みの歌物スタンダード、もしくは他人様が作った有名なジャズ・オリジナル。 そういった構成なので、ある意味、安心モードだったりするんっすが、ということで、 「スイート・アンド・ラブリー」 。 とっても甘くって、愛。 そういったナンバーでありますな。 しっとりとしたバラードなんっすが、決して甘ったるいだけで終わらないところに、フィニアス君の矜恃のようなものが感じられるな…と。 中盤辺りで聞かれるエルビンとの掛け合いが、なかなかにスリリングだったりして、ピアノ・トリオだとドラマーの人がけっこう、重要な要素を担うものであるな…と。 で、エルビンってやっぱ、ビンビンやな! …と。 決して派手に叩きまくっているワケでなく、ブラシで渋く絡んでくるだけなんっすが、存在感が半端ねぇ…。

 で、次。  「リトル・ガール・ブルー」 。 僕はちょっとだけ、リトル・ガール (幼女) が好きだったりするんっすが、この曲も大好きっ♪ …なので、期待が膨らみますなぁ。 幼女は邪気がなくて、無邪気なところが一番なので、リトル・ガールがブルーとなると看過できなかったりするんっすが、ちなみに歌詞は こんな感じ みたいっす。 あー、完全にブルー、入っちゃってますなぁ…。 で、お薦めバージョンの中に、フィニアス君のコレも登場しておりますな。 リズム感が違います。悲しい曲なのに力強くスイングしている。 そのように書かれておりますが、純粋なバラードではなく、ミディアム・スローで軽快にバウンスする系のアレだったりして、で、ここでもエルビンのブラシが、ビンビン♪ レイ・ブラウンの地を這うようなウォーキング・ベースも半端ないし、レイ君、イケるやん! …ということで、次。  「レイズ・アイデア」 。 レイ君のアイデアがいっぱい詰まった、レイ君のオリジナルでありまして、レイ君、作曲もイケるやん! 超・調子のいいナンバーで、フィニアス君のテクニシャンぶりを存分に堪能することが出来るな…と。 で、中盤、作曲者に敬意を表して、レイ君のソロもフィーチャーされているな…と。 で、最後はフィニアスとエルビンの4バースで大いに盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 非の打ち所が無い名演であったな…と。 そのように評価していいのではなかろうかと。

 ということで、次。 …に行く前に、電気の発明者の伝記を読むにあたって、そもそも電気って、誰が発明したんや? …というのが気になったので、ちょっと調べてみました。 えーと、 これ 。 最初のほうは磁石の話ばかりで、真に電気ということになると、1746年に静電気を蓄えるライデン瓶を発明したマッシェンブレーケが元祖? (前略) また、彼の友人が感電して死亡し、最初の感電死亡事故となった。 この記述に、思わず笑ってしまったんっすが、いや、笑い事ではない気もするんっすが、よりによってライデン瓶なんかで…。 漢字でどう書くのか知りませんが、もし “雷電瓶” だったりしたら、感電しちゃうのもやむなしかな? …と。 ま、考えようによっては、感電したお陰で、こうして歴史に名前を残すことが出来て、不幸中の幸いやったな。 そういう考え方も出来るかも知れませんが、あ、でも、 “彼の友人” としか書いてないやん! 歴史に名前を残せてないやん! で、その下のフランクリン。 この人の凧揚げの話は有名っすよね。 雷雨の中で糸にライデン瓶をつけて凧をあげ…って、もしこの話が本当なら、命知らずにも程があるんっすが、で、その下のキャベンディッシュ。 電流の測定器が無く、自身の体に電気を流し しびれ具合で電気の強さを測定した。 カラダを張ってますなぁ…。 後は、カエルの脚がピクピクのガルバーニだとか、電池を発明したボルタだとか、読まなければならない伝記の数は多そうなんっすが、んでもって、5曲目。  「ステラ・バイ・スターライト」 。 日本では 「星影のステラ」 という名前で知られておりますが、「星影のワルツ」 「星影のバラード」 と並ぶ “世界3大・星影の” のひとつでありますな。 個人的には星影のステラよりも、カステラの紙くずのほうが好きなんっすが、カステラの下にへばりついてるヤツ。 アレをペラっと剥がして、付着したカステラを歯でこそいで食うのが至高の楽しみなんっすが、で、この “星テラ” はというと、アレっすな。 出だしはピアノの無伴奏ソロ。 格調高く、しみじみと地味に。 途中でリズムが入って、スインギー路線に転じて、で、ソロ・パートではちょっぴりフリーになっちゃったりもします。 いやあ、振り幅がデカいっすなぁ。 意欲的な作風であるな。 そう、前向きに評価することも出来ようかと思うんっすが、普通でよかったのにぃ。 超保守派な僕からすれば、そんな気がしないでもなくて、ま、世の中、好き好きでありますなぁ。

 ということで、次。  「テンダリー」 。 とってもテンダーな歌物スタンダードっす。 レイ・ブラウンが大々的にフィーチャーされていて、というか、途中まで、ベースの無伴奏ソロなんっすな。 三度の飯より、ベースが好き。 そういう変人にはいいかも知れませんが、三度の飯より、しるこサンドが好き。 そんな常人にはちょっとツライものがあるのではなかろうかと。 途中からピアノが入ってデュオになるんっすが、ま、2人の濃密な “会話” を楽しめる人だったら、いいんじゃね? そんな気がしないでもありません。 ということで、ラスト。  「クッキン・アット・ザ・コンチネンタル」 。 ホレス・シルバーのオリジナルで、フィニアス・ニューボーン = ファンキー。 そんな印象はまったくなかったりするので、ちょっぴり不安…。 が、実際に聞いてみたら、悪くないっすな。 エルビンの派手派手なタイコに煽られて、フィニアスがアオリイカなフレーズを連発していて、イカすやんけ! いや、アオリイカなら、煽るほうとちゃうんけ? 煽られるなら、アオラレイカちゃうんけ? そんな気がしないでもないんっすが、別にどっちでもいい話だし、とまあそんなことで、今日のところは以上っす。

【総合評価】 あまり多くは期待していなかったんっすが、普通にイケるやんけ! そんな1枚でありましたな。 シングル・トーンで、ホーン・ライクに。 そんなパウエル直系のハードバッパーとは一線を画するスタイルなんっすが、ま、たまにはこういう、変態系の超絶技巧派も悪くは無いかな? …と。 メンバーが最高! 濃いピアノ、濃いピアノ。 そういうアレだったりして、オススメ☆


INDEX
BACK NEXT