BLUE PARLAN (STEEPLE CHASE)

HORACE PARLAN (1978/11/13)

BLUE PARLAN


【パーソネル】

HORACE PARLAN (p) WILBER LITTLE (b) DANNIE RICHMOND (ds)
【収録曲】

(01-03) GOODBYE PORK PIE HAT / SUNSPOTS / FIRM ROOTS
(04-06) MONK'S MOOD / NEICY / NIGHT MIST BLUES
(07-08) CYNTHIA'S DANCE / THERE'S NO GREATER LOVE
【解説】 ( 2018年07月01日更新 / 連載 1,307回 )

  ( 前回 までの粗筋 ) 芦ノ湖で海賊船に乗って、箱根湿性花園をジメジメと散策した。 …ということで、本日の宿泊地、 小涌園・天悠 へと向かうことにします。 観光施設めぐりバス の終点が自分ちの宿だったりするので、便利至極なんっすが、時間にちょっと余裕があるので、 強羅公園 にも立ち寄ってみますかね? どうせ、バスの通り道だし。 …ということで、立ち寄ってみることにしました。


< 強羅公園 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 んなことで、到着〜。 ぶっちゃけ、あまり多くは期待していなかったんっすが、いやあ、意外とよかったっす。 まず第一に、入園料が無料 (ただ) というのがよかったっす。 550円 (税込) も取られるんかぁ。 …と思っていたら、箱根フリーパスがあれば無料 (ただ) なんっすな。 100円くらい割引になるだけと思っていたので、めっちゃ得した気分♪ で、ここ、行ってみて初めて分かったんっすが、めっちゃ高低差があるんっすな。 ケーブルカーだと 「公園下」 と 「公園上」 という駅があったりするんっすが、確かにこれは、上と下やな…と。 箱根登山鉄道の強羅駅からでも歩けるみたいなんっすが、公園下よりもさらに下からガンガン、ズンズン、グイグイ上昇しなければならないので、かなり大変かと。 ちなみに観光施設めぐりバスは公園の上のほうに停まります。 これ で言うと、西門のところ。 西門 (さいもん) だとガーファンクルなんっすが、西門 (にしもん) なんでしょうな。 それだとコンドルが飛んでこなさそうで、ちょっと残念なんっすが、で、この日は平日だからなのか、さほど混んどることもなく、わりと空いておりました。 で、この公園には何があるのかというと、まずは 「音楽堂」 。 あ、この三角の屋根のヤツ、どういうものなのかと思ったら、そういう堂だったんっすな。 そんな堂々としたものだとはつゆ知らず、単なる屋根付きの休憩所だと思っておりました。 どうもすいません。 そう、成田童夢に謝りたい気持ちでいっぱいでありますが、で、その下のところが 「ローズガーデン」 。 ちょうど、春バラが見頃な時期だったりして、豚バラ好きな僕も、ちょっぴり興奮。 バラ以外にも、色んな花が咲いておりましたな。 で、そこから坂を下っていくと 「噴水池」 が見えてきます。 いいっすよね、噴水。 心が癒やされます。 噴水を見て、憤りのあまり、憤死する。 そういう人はあまりいないと思うんっすが、しかし、憤ったくらいで憤死とか、あり得るんっすかね? 普通、瀕死になった時点で、怒りも収まるような気がするんっすが、半死から瀕死、そして憤死へ。 そんな階段を上っちゃう人もいるんっすかね? …とか思いつつ、階段を降りていくと、噴水に到着〜。 (写真・いちばん下) みたいに、綺麗にお花が飾られていたり、


< 強羅公園 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 (写真・いちばん上) みたいに、ちょっとお洒落なベンチが置いてあったり。 ベンチを見ると、ベンチ好きの血、略して “ベン血” が騒いで、思わず激写してしまう僕でありますが、で、この噴水池の横のところに、ちょっぴりお洒落なサンドイッチ屋さんがあったりしました。 えーと、 これ っすな。 ジャズが流れていて、なかなかいい雰囲気だったんっすが、和牛ローストビーフサンド 1,600円(税抜)。 高っ! 個人的にローストビーフって、積極的に好きではなかったりするので、自然有精卵のだし巻きサンドでいいやぁ。 そんな気もするんっすが、1,100円(税抜)。 高っ! 雌鶏のなかに雄鶏を入れ、自然のまま、放し飼いでつくる、自然有精卵。 ま、そんな状況に置かれたりしたら、自然に有精卵が生まれちゃうのも、やむなし。 そう思わずにはいられませんが、で、ダマスクローズジュース 700円(税抜)。 何か、騙す気満々な飲み物のように思えてなりませんが、園内にはもう1件、 カフェ なんかもあったりします。 ゴロゴロと大きな具がたくさん入っている 「強羅園カレー」 。 950円(税込)なら、わりとお値打ち? ゴロゴロの具が牛肉だったりしたらコスパがよさそうなんっすが、ゴロゴロがタロイモだったりすると、ちょっと微妙? どうせ強羅なら、亀の甲羅のコーラ煮とかをトッピングして欲しいところなんっすが、このカメ、堅くて噛めんやないけ! そんな苦情が殺到しちゃいそうな気もするし、とまあそんなことで、次。

 噴水池から更に下っていくと、 「とんぼ玉工作堂」 だとか、 「箱根クラフトハウス」 だとか。 吹きガラス、陶芸、サンドブラスト、ドライフラワーアレンジメント、とんぼ玉の5つが楽しめ、世界にひとつしかないオリジナル作品をつくることができます。 こういうのが好きな人にはアレなんでしょうが、そうでもない人にはどうでもよかったりして、 「イベント館」 とか 「熱帯植物館」 とか、個人的にはこっちのほうがアレっすな。 熱帯植物館と言っても、 サニーワールド長島 みたいなのを期待していると、ちょっとガッカリなんっすが、そうそう。 ナガシマにジャンボ海水プールが出来る前までは、ここが中部地区最大のレジャープールだったんっすよね。 ジャンボな船と遊べる 「わんぱくプール」 、めっちゃ懐かしい♪ で、“熱帯の部” のほうも植物園だけでなく、秘境館にはヘビがウニョウニョしていて、卑怯なくらい充実していたんっすが、アレと比べると、強羅の熱帯は、ま、おまけレベルかと。 で、一方、 「イベント館」 では あじさい展 というのをやっていて、まあまあ、よかったな♪ …と。 紫陽花、白菜、ウンコ臭い。 “世界3大・○○さい” のうち、鑑賞するなら断然、紫陽花っすよね。 白菜とか、眺めていてもあまり楽しくはなかったりするし、ウンコとか、臭いだけだし。 で、この公園、基本的にはフランス式整型庭園なんっすが、平坦で広大な敷地に軸線 (ビスタ) を設定しての左右対称性、幾何学的な池の配置や植栽の人工的整形などを特徴とし、17世紀から18世紀にかけて主にフランスで発達した、うんぬん。 さほど広大ではないし、 “平坦” という点に関しては、問題外やんけ! そう言いたくなるような敷地なんっすが、その、自称 “フランス式” な園内に、一部 “和風” なスポットもあったりします。 白雲洞茶苑 。 おお、よさ気やんけ! 洋風なのも悪くはないんっすが、やっぱ、心が落ち着くんっすよね、日本庭園。 が、今回、中に入るのはヤメにしました。 え? 茶席ご観料 : 点茶券付き (お菓子とも) 500円? 別料金なん? 見るだけなら無料 (ただ) なん? それとも、点茶 (お菓子とも)、強要なん? よく分からなくて、ま、いっかぁ…と。 日本庭園はこの後、宿の近くで見る予定だったりするし。

 ということで、来た道を戻って、階段をガンガン、ズンズン、グイグイ上昇して、で、あれは 「音楽堂」 やったんか! …と、今日の時点で判明した屋根付きの休憩所の写真なんかを撮ったりして、とまあそんなこんなで、強羅は以上っす。 で、バスに乗って、宿に向かって、ゴー! 終点まで行かず、ひとつ手前の “ユネッサン前” で降りて、 お土産屋さん を覗いてからチェックインすることにしたんっすが、平日ということもあってか、めっちゃ閑散としておりましたな。 温泉・スパのほうは知りませんが、少なくとも無料 (ただ) で入れるエリアは、ガラガラ。 往年のサニーワールドのほうが、もっと賑わってたような? 熱帯秘境館にガラガラヘビはいなかったんっすが、ここまでガラガラではなかったような? ガラガラヘビはいなくても、本物のニセコブラはいましたからね。 ニシキヘビもいたし、しかも、逃げ出したし。 結局、見つからないまま迷宮入りになったんっすが、寒いからきっと、凍死しちゃったよね? …みたいな。 変温動物を舐めるな! そう思わずにはいられませんが、 ほら 、言わんこっちゃない。 ま、これは別の逃走個体の話なんっすが、故郷に錦を飾ったりしますからね、ニシキヘビ。 んなことで、ユネッサンを後にして、“小涌園・天悠” まで。 同じ藤田観光グループの一員なので、園内巡回バスなんてのが走ったりしておりますが、誰がそんなもん利用すんねん? 目と鼻の先やんけ! すぐそこに見えとるやんけ! というので、歩いて行くことにしたんっすが、結果、大ハマリしました。 結構な上り坂だったりするし、駐車場の向こうのほうまで、グルッと回り込まなければならないし、めっちゃ疲れるやんけ! “天悠” という終点のバス停も駐車場の下だったりして、そこから少し坂を上らないと玄関までたどり着けなかったりするし、厳寒の時期だと玄関にたどり着けずに凍死しちゃうかも知れないし、恒温動物を舐めるな! …と。 強羅駅までバスで送迎して貰えるみたいなので、それに頼るというのが得策であるな…と。 で、1泊 68,040円っ! …もする超高級旅館の実情に関しては、またいつか、 別コーナー に書くことにして。

 で、今回の行程表は こちら 。 チェックインして、少し休憩したら、宿の近くの 岡田美術館 に行ってみようかと。 入館料 2,800円って、高っ! で、中身のほうはというと、古代から現代にいたる中国、韓国、日本の陶磁器を中心に、日本美術は主に近世、近代の日本画を所蔵している。 ぶっちゃけ、個人的にはまったく興味のないジャンルでありますな。 陶磁器とか見て、オモロイか? ま、掃除機を鑑賞するよりはマシかも知れませんが、ただ、この岡田クンち、庭がなかなか、よさ気なんっすよね。 ここ 参照。 滝とか、池とか、渓流とかあるやんけ♪ 庭だけなら 300円みたいだし、で、ついでに 蓬莱園 も散策して、更に余力があれば、 千条の滝 まで足を延ばして…。 そんなふうに画策していたんっすが、ユネッサンからダラダラと歩いて、汗ダラダラで宿にたどり着いた時点で、そんな気力は完全に消え失せてしまいました。 あの坂をもう1回上るとか、ありえん…。 んなことで、その日は宿に籠もってグダグダと過ごし、で、翌朝、敷地内になる渓流の遊歩道みたいなところを、ちょっとだけ遊歩してみることにしました。

< 小涌園・天悠の遊歩道 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 この日は朝から雨の予報。 遊歩している段階では、まだ何とか持ちこたえてくれていたんっすが、いや、なかなかいい感じの渓流っぷりでありますな、こりゃ。 僕が泊まったのは最上階の9階だったんっすが、ベランダに出るとザーザーと音が聞こえてくるくらい、けっこう激しい流れだったりします。 プチ滝みたいなのもあったりするし、ちょっぴり遠目ではありますが、 (写真・下から2枚目) みたいな、わりと立派なちゃんとした滝なんかも見えたりします。 実はこれ、宿の露天風呂からだと真正面に見えたりするヤツなんっすよね。 ちょっと分かりにくいんっすが、 これ 。 男女入替制なんっすが、今回、夕方からの男風呂がこっちのほうでありました。  ということはつまり、朝のお散歩の時点で、塀の向こう側は女風呂だったりするとか? 遊歩道のすぐ横に塀があったりするんっすが、エエんか? 無論、向こうが覗けるような構造にはなっていないんっすが、滝を綺麗に撮ろうとそっちのほうにレンズを向けていると、何か、盗撮してるみたいやんけ! …な気分になってしまって、ちょっとドキドキ。 とまあそんなこんなで、2日目が始まった次第でありますが、チェックアウトの時間になると、雨はザーザーの本降りになってしまって、ああん…。 ちなみにこの日は当初、 ユネッサン寄席 というのを申し込んでいたんっすよね。 どうせ、梅雨の真っ只中で雨が降るに決まっているので、落語と昼飯 (バイキング) と温泉で、いっかぁ…と。 が、柳家三三さん? さんさんさん? 変な名前やんけ! …というので、キャンセルしちゃったんっすよね。 ま、それだけが理由では無いんっすが、さんさんさん…ではなくて、“さんざ” と読むみたいだし。 さんざさん。 やっぱり変な名前やんけ! 大木こだま・ひびきの漫才とか、堺すすむの 「なんでかフラメンコ」 ならともかく、さんざの落語にそこまでソソられるものはないし、これだけで1日の予定がほとんど潰れちゃうし、うーん…。 というのでヤメにしちゃったんっすが、朝からこんな大雨が降ると分かっていれば、寄席をよすのは、よしたほうがよかったかも? 馬鹿ね、馬鹿ね、寄席はいいのに〜♪ そう、敏いとうとハッピー&ブルーに馬鹿にされるかも知れませんが、寄席をよした判断がハッピーと出るかブルーとなるか、この続きはまた、次回♪

 ということで、今日はホレス・パーランっす。 ハゲてますよね。 頭髪だけでなく、右手の薬指と小指も不自由だったりする可哀想なキャラなんっすが、若ハゲなだけでなく、若死にまでしちゃいましたなぁ…。 そんなふうに勝手に思い込んでいたんっすが、つい最近まで生きてたみたいっすな。 ほれ 。 1年半くらい前までは、ご健在だったんっすなぁ。 近年のパーランは視力を失った状態で、糖尿病を含む複数の病気を抱えており、うんぬん。 かなり悲惨な状況ではありますが、こんなことなら、元気なうちに死んでおいたほうが、まだよかったかも? そんな気がしないでもありません。 で、今日はそんなパーランが、まだそこそこ元気だった1978年に吹き込まれたアルバムを取り上げてみたいと思います。  『ブルー・パーラン』 。 寄席をよした判断がブルーとなるのが確定したようなタイトルでありますが、ハッピー路線の これ は既に使っちゃったし。 いや、懐かしいっすな、イージートランペット。 言うほど、イージーじゃないやんけ! …と言いたくなるくらい、ぜんぜん吹けなくて、すぐに押し入れの奥に幽閉されちゃったんっすが、あのホリエモンもこれを注文したとか、マジっすか? で、そのホリエモンのロケット、打ち上げに失敗して炎上したとか、マジっすか? 真っ直ぐに上がってすぐ、そのまま真下に落ちてましたよね。 姿勢制御技術、半端ねぇ! ロケットの打ち上げはイージーではないな。 そう、思い知らされたに違いありませんが、とまあそんなこんなで、青パーラン。 1970年代物なんっすが、レーベルがステープル・チェイスなので、正統派オーソドックス路線なのは、ほぼ確実。 ジャケットのパーランもいい具合にハゲ渋かったりするし、でもって、面子のほうも、なかなか。 ベースがウイルバー・リトルで、ドラムスがダニー・リッチモンド。 特にリッチモンドは、ミンガスの元で共に研鑽を積んだ仲だったりするし、健さんも納得の人選であると言えるのではなかろうかと。 いいっすよね、伊集院健。 ということで、では演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずは1曲目。 「グッドバイ・ポーク・パイ・ハット」 。 2人にとっては親分に当たるミンガスが書いた、至極の名バラード。  “ポークパイ” というのは大阪の “豚まん” に相当する食べ物ではないかと思うんっすが、それに形がよく似た “ポーク・パイ・ハット” と呼ばれる帽子があって、レスター・ヤングが愛用していたことで知られております。 レスター・ヤングは1959年にお亡くなりになってしまったんっすが、享年49歳。 決してヤングとは言えないんっすが、中年真っ只中な突然の死を悼んで、ミンガスがこの曲を捧げたという。 以上の経緯から 「さよならレスター」 という邦題で呼ばれることもありますが、レスターと豚パイ帽の関係については、 ここ 参照。 あ、こういうダンディな帽子なんっすな。 僕はちょっと違った、 こういうの を想像しておりました。 何でもいいけどホレス・パーランって、ハゲているのに帽子で隠蔽したりしないで、潔いっすよね。 この豚さん帽子をかぶせてみたら、エコキュートくらいにはキュートになりそうな気もするんっすが、どうなんっすかね? で、演奏のほうはというと、これはアレです。 バラードです。 アルバムの最初からスローテンポって、何か盛り上がらないんじゃね? そんな気がしないでもないんっすが、ま、 『ブルー・パーラン』 なんだから、いいんじゃね? そう、前向きに捉えるのが賢明ではなかろうかと。 で、これ、バラードながら、なかなかの熱演だったりします。 もう、熱延鋼板もびっくり。 …というところまではいかないんっすが、ソロを弾いているうちに、次第に感情が昂ぶってきて、さらば、昴 (すばる) よぉぉぉぉ〜♪ …みたいな。 で、これ、主役は無論、リーダーのパーランなんっすが、脇役のリッチモンドも決して黙ってはおりません。 ビシビシとタイコを叩いて、鼓舞しまくりで、普通の刺身が昆布締めになっちゃいそうな勢い。 そこにリトルもちょっとだけ絡んできて、三位一体な世界が繰り広げられて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 8分11秒と、トリオにしては長めの演奏でありますが、最後まで飽きさせることはなくて、地味に凄ぇぇぇ。

 ということで、次。 「サンスポッツ」 。 これがどういうアレなのか、詳しいことはよく分かりません。 何故かと言うと、日本語ライナーが、あまりにもアレだからなんっすが、書いているのは津下佳子という人。 37文字×10行くらいの紙ペラが1枚入っているだけで、内容を要約すると、ブルーノートのピアノ・トリオ盤の 『アス・スリー』 は衝撃だった。  (中略) 70年代に渡欧して、スティープル・チェイスに秀作を残す。 なかでもトリオによる本作は人気が高い。 冒頭 「グッドバイ〜」 のブルージーな雰囲気が、たまらんっ♪ 以上。 えー、2曲目以降は? 仕方が無いので原文ライナーを自力で解読するしかありませんが、リリカル。 何か、そのようなことが書かれておりますな。 彼のヤングな colleague、 オースティン・ウェルズが、どうのこうの。 その人が作った曲であるようっすが、えーと、colleague = 同僚、仲間、同業者。 確かに、リリカルやな。 そんな感じのナンバーで、パーランのピアノも 『アス・スリー』 のような下品なまでのドス黒さは陰を潜めて、何やら、お上品でヨーロピアンな奥様。 そんな空気が漂っていたりして、悪くないっす。 アドリブが進むにつれて、リッチモンドのタイコに煽られて、次第に感情が昂ぶっていくところは、前曲同様。 そこにリトルもちょっとだけ絡んできて、三位一体な世界が繰り広げられて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、いいっすな。 で、次。 「ファーム・ルーツ」 。 作曲したのは、シダー・ウィルトン。 あ、こりゃ、ジャズマンが作ったオリジナルを取り上げるという、そういうアレやな。 そんなコンセプトが明確になってきたんっすが、で、このシダーの奴は、爽やか新主流派みたいな、そんな作風だったりして、なかなか。 選曲がいいっすよね。 書くことは次第に無くなってきちゃったんっすけど。

 で、次。 「モンクス・ムード」 。 モンクかぁ…。 ぶっちゃけ、個人的にはあまり好きではないんっすよね、このオッサンの曲。 「モンクス・ムード」 とか、モンクな雰囲気が溢れまくった地味なアレだし、うーん…。 とか思っていたら、普通にいい出来だったりしたんっすが、基本はバラードで、しみじみ。 で、最後まで概ね地味で、しみじみ。 ま、ひとつくらい、こういうのがあってもいいんじゃね? そんな気がしないでもなくて、で、次。 あ、サンリオキャラクター大賞、発表になったんっすな。 これ 。 1位はつい1ヶ月ほど前まで 「シナモンロール」 だと思い込んでいた、正しくは 「シナモロール」 でありますか。 で、2位が 「ポムポムプリン」 。 近年は 「マイメロディ」 が強いという印象があったんっすが、今回は5位に低迷。 ちょっぴり名前が今井メロっぽいんっすが、ガンガン、ズンズン、グイグイ上昇♪ …とは、いかなかった模様。 で、3位が 「YOSHIKITTY」 って、何じゃ、このキワモノは…。 キティちゃんはノーマルなの が1番だと思うんっすが、こっちは4位なんっすな。 で、 「リトルツインスターズ」 (キキララ) や、 「けろけろけろっぴ」 や、 「バッドばつ丸」 といった古参が活躍しているのは嬉し限り。 「はんぎょどん」 もしっかり、18位に入っているし。 とまあそんなこんなで、次。 「ネイシー」 。 読み方がこれで正しいのかどうか、定かではありませんが、フランク・ストロージャーのオリジナルなんっすな。 えーと、 このアルバム の人。 懐かしいっすな、ヤーコンゼリー。 で、そっちのアルバムでは、この曲は取り上げられてない模様でありますが、なかなかの名曲であるな…と。 拡張の高い白鳥。 そういった感じのアレでありまして、演奏のほうも、ハゲてるけど、リリカル。 そんなパーランの持ち味が存分に発揮されているといっていいのではなかろうかと。 アドリブ・パートの盛り上がり具合もエキサイティングだし、それでいて、そこはかとない哀感があったりもするし、あ、いかん。 そんな場面がみじんもなくて、エエやん♪

 で、次。 「ナイト・ミスト・ブルース」 。 アーマッド・ジャマルのオリジナルで、悪くはない出来。 が、個人的には杉山清貴&オメガトライブの 「Misty Night Cruising」 のほうが好きかな? …と。 ドライブにぴったりの歌っすよね。 何でもいいけど、 “杉山清貴&オメガドライブ” ちゃったんか! “ト” に濁点、無いんか! そんな事実に気付いたのは、わりと最近だったりするんっすが、ということで、次。 「シンシアズ・ダンス」 。 本アルバムで唯一の自作曲なんっすが、これがまた、なかなかの名曲だったりします。 何というか、めっちゃお洒落。 ハゲてるのに、ええ曲、作るやんけ! そう、感心せざるを得ません。 それはそうと、貴乃花部屋、今年は名古屋場所の宿舎を桑名ではなく、瀬戸にしちゃったんっすな。 裏切り者に用はない。 さっさと破門されてしまえ! そう思わずにはいられません。 もともと変なヤツだったし、応援するに値しません。 今年も桑名に来てくれた 峰崎部屋 、がんばえ〜! 聞いたこともない部屋やな…とか思ってたら、荒鷲、おるやん! 光源治とかいう、ローラースケートで踊りながら歌えそうな有望株もおるやん! …とまあそんなこんなで、演奏のほうもいい感じに盛り上がって、でもって、めっちゃお洒落なテーマに戻って、おしまい。 ということで、ラストっす。 「ゼアズ・ノー・グレーター・ラブ」 。 最後はジャズ・オリジナルではなくて、普通のスタンダードなんっすな。 そこは初志貫徹しろよ! そう言いたくなっちゃいますが、ま、悪くはないんっすけどね、 「グレーター・ラブ」 も。 ちょっぴり “ぐれた (←不良化した) ラバ (←ウマ科の動物)” みたいで。 超アップ・テンポのスインギーな仕上がりだったりして、最後、リッチモンドのドラムス・ソロがフィーチャーされたりして、とまあそんなこんなで、今日のところは、以上っす。

【総合評価】 渡欧して、泥臭さが抜けて、垢抜けて、お洒落になってしまった、ハゲ。 それはそれで悪くなくて、オススメ☆


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