TRANQUILITY (ABC)

AHMAD JAMAL (1968)

TRANQUILITY


【パーソネル】

AHMAD JAMAL (p) JAMIL SULIEMAN (b) FRANK GANT (ds)
【収録曲】

(01-03) I SAY A LITTLE PRAYER / THE LOOK OF LOVE / WHEN I LOOK IN YOUR EYES
(04-06) ILLUSIONS OPTICAS / NOTHING EVER CHANGES MY LOVE FOR YOU / EMILY
(07-09) TRANQUILITY / FREE AGAIN / MANHATTAN REFLECTIONS
【解説】 ( 2018年07月08日更新 / 連載 1,308回 )

 ( 前回 までの粗筋 ) 強羅公園を散策し、小涌園の超高級な旅館に泊まった。 で、翌朝、敷地内の遊歩道を遊歩した。 寄席はよした。 …ということで、2日目です。 来週は会社の旅行で九州に行くので、この連載も今回で最後にしなければならんな。 …とか思っていたんっすが、とても終わりそうにはないし、別段、今回で最後にしなければならないというワケでもないな。 そんな気がしないでもないので、ま、適当に。 それにしてもここ数日、ビッグなニュースが多かったっすな。 歌丸師匠、死去。 その後を追うように、麻原彰晃、死刑。 本名、松本智津夫っすな。 「ちづお」 って、名犬チーズっぽくはあるんっすが、あまり威厳は感じられなくて、何というか、もうちょっとこう、イケてる名前を名乗りたくなる気持ちは分からんでもないんっすが、麻原彰晃というのは、どうなんっすかね? “あさはら” というのは “浅はか” と紙一重のような気がするし、ま、実際、このオッサンがやった事は、浅はか以外の何物でも無い気がするんっすが、で、彰晃。 これは、ま、悪くないっすよね。 “彰晃” と書いて、 “あきらあきら” 。 そういう読み方だとちょっとアレなんっすが、ショーコー。 音読みにしたのは正解でしたな。 おかげであの名曲、ショーコー、ショーコー、ショコショコ、ショーコー♪ …が生まれたワケでありますが、アキラアキラ、アキラアキラ、アキラアキラアキラアキラ、アキラアキーラ♪ これではさすがにちょっと、クド過ぎるし。 で、一方、歌丸師匠。 こちらの本名は椎名 巌 (しいな・いわお) で、威厳、ありまくり。 その反面、笑えないくらい格好よすぎるので、もうちょっとこう、くだけた名前を名乗りたくなる気持ちは分からんでもないんっすが、でもって、大雨。 昨日 (7月6日) は山陽新幹線が止まったりしておりましたが、会社の旅行のタイミングだったら、完全にアウトになっちゃうところでした。 で、これを書いている 7月7日12:50現在、ウチのほうでも急にザーッと強い雨が降り始めたんっすが、とか言ってるうちに、岐阜県に特別警報が出された模様。 で、岐阜と言えば、 このニュース 。 うわぁぁぁぁ…。 この排水機場、昔、仕事でめっちゃ行ってたとこやん…。 岐阜の違う排水機場で、ヌートリアの死体が打ち上げられているのは見たことがあるんっすが、うわぁぁぁぁ…。

 で、箱根の2日目。 旅館を出る時間になって、かなり強い雨が降ってきたんっすが、とりあえず ガラスの森美術館 というところに行ってみることにしました。 ぶっちゃけ、あまり多くは期待が持てそうにないっすよね。 カラスの森美術館なら、森の中をいっぱいカラスが飛んでいそうで、それなりに楽しそうなんっすが、ガラスはカラスと違って飛ばないし、ガラスはシラスと違って、大根おろしと和えても美味しくないし。 というか、ガラスなんか食ったら、口の中が切れちゃいそうだし、そのまま肛門から出てきて、切れ痔になっちゃいそうだし。 が、このガラスの森博物館というの、ただ建物の中にガラスが展示されているだけでなく、屋外に “ガラスの花” みたいなのもあったりするようで、雨の日はキラキラの水滴で、素敵だったりするんじゃね? そんな気がしないでもありません。 んなことで、行ってみました。


< ガラスの森美術館 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 で、到着しました。 (写真・いちばん上) は、金を払わなくても見られるエリアにある “ガラスの PALM TREE” 。 パームちゃうやんけ! そう、突っ込まれるかも知れませんが、とりあえず杉山清貴&オメガトライブで。 名曲っすよね、 これ 。 ドライブにぴったり。 返す返すも、なんで、杉山清貴&オメガドライブにせんかったんや? その点だけが悔やまれるんっすが、 「オメガトライブ」 とは、 「オメガ」(Ω, ω)= ギリシャアルファベットの最後の文字 (「最後」を意味する) と、「トライブ」= 民族を合わせて、「最終民族」 という意味がある。 えー、そんな意味があったんっすか。 今、初めて知りましたが、で、パームって、何でしたっけ? 椰子? パーム椰子という椰子もあったような気がするんっすが、それだと、椰子椰子? いずれにしろ、このガラスの木は “PALM TREE” ではないな。 そんな気はするんっすが、目論見通り、雨に濡れてキラキラしていたので、よかったな♪ …と。 で、金を払って中に入ると、なかなかいい感じにヨーロピアンな庭園みたいになっていて、薔薇や紫陽花なんかも咲いていたりして、エエやんけ♪ ナマ紫陽花だけでなく、さりげなく “ガラスの Hydrangea” が 混ざっていたりするんっすが、紫陽花って英語でそう言うんっすな。 どう発音するのは、よく分からんのっすが、ハイドランゲア? カワハギの皮を剥げって言ったのに、ぜんぜんハイドランぎゃあ! そう、名古屋人に叱られそうでありますが、雨のほうも小雨になってきたし、ここに来て正解でありましたな。 それなりにガラスの展示スペースなんかもあったりしましたが、


< ガラスの森美術館 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 (写真・ちょうど真ん中) みたいな、プチ・ ポルトヨーロッパ なエリアもあったりして、箱根にいながら、ちょっぴり和歌山な気分も味わえたりして、とってもお得。 で、下のほうに売店? もしくは軽食屋? みたいなのがあって、そこからズンズン下っていくと、早川の源流? みたいなところにたどり着くエリアなんかもあったりしました。 そこも、そこそこヨーロピアンな風情が醸し出されていたりして、で、そこに至る中間地点の辺りには、紫陽花が。 とまあそんなこんなで、意外と悪くなかったな…と。 そのように評価していいのではなかろうかと。 で、続いては昼飯タイムっす。 初日は諸般の事情によりランチ抜きになっちゃったんっすが、2日目は ここ に予約を入れておきました。 箱根ハイランドホテル。 ガラスの森美術館から歩いて数分という立地と、そこそこリッチそうな雰囲気が決め手となって、ここに決めた次第でありますが、独創的な 「フレンチジャポネ」 っすか。 フランス料理ってハードルが高そうで、二の足を踏んでしまうんっすが、半分ジャポネが入っているから、大丈夫じゃぽね? そんな気がしないでもなくて、が、実際に前まで行ってみたら、思った以上に高級っぽそうな佇まいだったりして、予約無しだったら尻込みして、中に入らんどになってしまったかも知れない、そんなハイランドなホテルの中のレストランでありました。 ちょっぴりドキドキしながら入店して、で、案内されたところに着席。

店内の様子♪

 まあまあ、カジュアルな雰囲気でありますな。 自称、箱根のアートスポット仙石原にふさわしい新しいアートスポットを。 そのコンセプトに、店内はヨーロッパの気品漂うモダンフレンチの象徴 「濃紺と金」 のテーマカラーでまとめられ、随所にフルーツのオブジェやアートが飾られておりモダンな空間です…という、そういうアレだったりする模様。 このシマシマなのが、モダンフレンチの象徴だったんっすな。 個人的にはモダンフレンチよりも、 「めっちゃ破廉恥」 とかのほうが好きなんっすが、これはこれで悪くはないな…と。 ソロバン玉みたいな柱 (?) も、お洒落。 で、テーブルの上に乗っているのは、別途で注文したノンアルコールのスパークリングワインのようなもの。 で、食い物のほうは今回、 「ラ・フォーレコース」 というのを予約しました。 以前に見たときは、もうちょっとお安くて、お手軽なコースがあったような気がするんっすが、いつの間にか無くなってしまったので、ま、コイツでいっかぁ…と。 かなり贅沢なんっすが、何でもいいけど贅沢って、何で “生け贄の沢” みたいな漢字なんっすかね? ちょっと気になったので語源を調べてみたら、 これ 。 和製漢語だったんっすな。 ちなみに、生け贄の “贄” は、神様に捧げる食べ物の意味なんだそうっすが、それを生きたまま届けると。 生物 (なまもの) が嫌いな神様だったらどうするんっすかね? ま、生物 (なまもの) が嫌いな神様だったら、自分で勝手に煮たり焼いたりしてから食べると思うので、僕が他人…というか、他神様の心配をする必要はないのかも知れませんが、で、今回のめっちゃ贅沢なコース。 事前のシミュレーションの結果、オードブルは “ホテルオリジナル味噌ベーコンの薪火焼きサラダ仕立て” で、スープは無難に “本日のポタージュ” やな…と。 そう、心の中で決めておりました。 ヴィシソワーズとか、大葉香る スープ・ピストゥーとか、名前を聞いてもまったく正体が分からんし、冒険はしたくないな…と。 何事につけ、めっちゃ保守的だったりしますからね、僕。 安全志向というか。 で、メインは “かまどで焼き上げた若鶏 ハーブの香り” やな…と。 大の肉好きで、魚介類の類いがあまり好きではない僕としては、鶏か豚かの二択なんっすが、 “国産豚の骨付きバラ肉の薪火焼き スパイス風味” って、骨が付いていて、何だか食べにくそうだし。 冒険はしたくありません。

 が、この後、思っていたのと、ちょっと違った展開になっちゃいました。 チョイスメニューは、チキンとお魚の二択。 ま、これは最初からチキンの気分だったので、別にいいんすが、オードブルとスープに関しては、特に何も聞かれなかったし、え? 僕が楽しみにしていたヴィシソワーズは? で、テーブルには最初から大きな皿と小分けの皿と、フォークとナイフが置かれていたんっすが、席について、かなり時間が経過してから、 「お下げしますすね。」 って、えっ? えっ? 空の皿だとばかり思っていたんっすが、実は何か、オードブル的なものが乗っかっていたとか? で、いつまでたっても僕が手をつけないので、 「嫌いだから、食べないのかぁ。」 と判断されて、下げられちゃったとか? だとすれば、凄い損失やんけ…。 しばらく呆然としていると、やがて “第2弾” だったのかも知れない一品が届けられました。 「生ハムのサラダでございます。」

生ハムのサラダ♪

 おお、なかなか高級そうやんけ! 気を取り直して食べてみたら、おお、美味ちい♪ で、続いてメインのお料理が登場。

チキンのなんとか&麺類♪

 おお、美味そうやんけ! ちょっとボリュームが少ないように思えるんっすが、昼飯ならこれで十分っすよね。 薪火のかまどでジューシーに仕上げる。 そういったアレであるようで、ちょっぴり焦げたりしているところが、さすが薪火やな! そんな風情が感じられて、めっちゃ美味ちい♪ ただ、付け合わせのリングイネ? 僕はイタリアンには極めて疎いので、違っているかも知れませんが、この麺類の料理がめっちゃ食べにくくて、そこだけがちょっとアレでありましたな。 口の周り、ベタベタになるやんけ…。 後、これにパンまたはライスが付いて、で、最後にデザートだか、ドルチェだか、甘味だか。

デザートまたはドルチェ、もしくは甘味♪

 見た目、お洒落で、味、美味ちい♪ ということで、結果、めっちゃ満足。 で、お会計の際に判明したんっすが、 「ラ・フォーレコース」 というのを予約したつもりだったのに、どういうワケか 「仙石原コース」 という、謎のセットメニューが提供されていた模様。 結果、お値段もかなり安く済んだし、昼飯なんだから、これくらいでちょうどよかったな…と。 とまあそんなこんなで、午後の部。 とりあえず ポーラ美術館 というところに行ってみました。 新しいし、綺麗だし、めっちゃお洒落。 ただ、メインの展示がエミール・ガレというのが、ちょっとアレでしたな。 7月16日までみたいなので、そのうちにリンクが切れちゃうかも知れませんが、 これ 。 ガラスの森でガラスを見たのに、またガラスかよぉ…みたいな。 絵画の部では、超目玉であると思われる これ が、他所様に貸し出し中ということで見られなかったし。 ピカソの これ はあったんっすが、何か普通で、物足りなかったし。 でもまあ、 これ が見られたから、よかったな…と。 いいっすよね、カンディンスキー。 感電好きの人も納得のシビれ具合が、たまらんっ♪  “支え無し” のキーホルダー、お土産に買っちゃいましたぜ。 “レースの帽子の少女” のヤツも欲しかったんっすが、何か、素人っぽく思われそうなので、我慢しちゃいましたぜ。 洋ロリ好きだと誤解されてもアレだし。 で、続いて、時間にちょっと余裕があったので、 ラリック美術館 も覗いてみることにしました。 最初から分かってはいたんっすが、またガラスかよぉ…。 で、個人的にはちょっと今ひとつ。 時間の都合で、ラリックか、ガラスの森か、どちらかしか見られないという場合は、ガラスのほうをお薦めしますな。 ラリックより、ロリっ娘のほうが、いいな♪ それが僕の結論っす。

 で、この日の宿、 きたの風茶寮 にチェックイン。 いやあ、ここはよかったっす。 ま、詳しくはそのうち、 別のコーナー で書くことになろうかと思いますが、で、3日目。 この日も昼飯を予約してあるので、午前の部をいかにして過ごすのかが課題なんっすが、当初、 彫刻の森美術館 に行く予定つもりだったんっすけどね。 が、天気も今ひとつだったし、宿の居心地がよくて、早めにチェックアウトするのが勿体なくなってしまって、結果、時間の余裕が無くなってしまいました。 ここ で紫陽花を見るという案もあったんっすが、それもちょっと厳しそうで、結局のところ、バスで箱根湯本まで行って、箱根登山鉄道で一駅、塔ノ沢まで行って、すぐに戻る。 そういうアレになっちゃったんっすが、


< 塔ノ沢散策 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 んなことで、到着〜。 トンネルとトンネルの間、一瞬だけ地上に出た、その隙を狙って作ったみたいな感じの駅なんっすな、ここ。 おかげで (写真・いちばん下) みたいな、ちょっといい感じの写真が撮れました。 3100形 か何かの、妙に小洒落たヤツがやってきたんっすが、ここは モハ1形 とかのほうが、絵になって、モハモハ♪ そんな気がしますな。 で、妙に小洒落たヤツに乗って箱根湯本に戻って、昼飯の時間まで、付近を散策。


< 箱根湯本散策 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 どこへ行っても紫陽花っすな。 紫陽花好きのオジサンにとっては嬉しい季節でありますが、アジサイおじさん、アジサイおじさん、昨夜(ゆうび)ぬ三合ビン小(ぐゎ) 残(ぬく)とんな、残(ぬく)とら我(わ)んに 分(わ)きらんな♪ …って、意味、分からんがな! ということで、この続きは、また来週…は、会社の旅行で九州に行くのでお休みさせて貰って、また、再来週♪

 とまあそんなことで、今日はアーマッド・ジャマルっす。 ジャマル、うまる、おまる。 “世界3大・○まる” のうち、ピアノを弾かせたらジャマル、干物妹は “うまる” 、幼児用の便器は “おまる” っすよね。 幼児のいる家庭で “おまる” がないと大変、困るんっすが、ジャマルがなくてもさほど困ることはないので、日本での人気は、うーん、そこそこ? 知名度は、まあまあな気がするんっすが、積極的にジャマルを聞く人って、さほど多くはないような気がしないでもありません。 蘊蓄部門で言うと、アーマッドジャマルの間の使い方を学ぶべきだ。 彼は聞き手がリズムセクションを感じるように、リズムセクションが聴き手を感じるように、間を解き放つ。 だから狭苦しい感じがしない。 アーマッドは俺の大好きなピアニストだ。 …とか何とか、マイルス・デイビスが言ったとか、言わないとか、そういった話が知られていたりするんっすが、実際に聞いてみても、間が素晴らしいとか、間が抜けているとか、そんな印象はどこにもなかったりして、言ってる意味が今ひとつよく分からんな…と。 別段、堅苦しかったり、小難しかったりすることは微塵もなく、どちらかというとカクテル・ピアノ寄りなスタイルだったりするので、酒でも飲みながら、イカピーでもつまんで、お気楽にカクピーを楽しめばいいんじゃね? そんな気がしないでもないんっすが、ということで今日は、そんなジャマルの 『トランクイリティ』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 輸入盤で出ている、とにかく適当に2枚1組でCDにしちゃいましたシリーズの一環として手に入れた次第でありますが、えーと、 これ っすな。 『Outertimeinnerspac』 という、読み方が分からんがながな! …なヤツとカップリングされているんですが、そっちのほうはライブ録音で、15分58秒と19分41秒、2つの長尺物で、以上。 そういった構成でありました。 曲解説のほうは最小限の労力で済みそうなんっすが、エレピなんかが入っていて、中身的にはちょっとアレだし、何より、ジャケ絵を書くのが半端なくクソ面倒くさそうなので、却下。 その一方、 『トランクィリティ』 のほうは、極めてオーソドックスな中身だったし、この手の “顔アップ系” のジャケットは、イケるな! そんな気がしたりもするので、ということで、では演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずは1曲目、 「アイ・セイ・ア・リトル・プレイヤー」 「小さな願い」 という邦題で知られる、超有名なバカラック・ナンバーっすな。 ジャズの人が嬉々としてビートルズ・ナンバーをやったりするのは、堕落以外の何物でもないな。 そう、侮辱するに値する失態だと思うんっすが、バカラックだと何故だか許せてしまうという。 ここでのジャマルも嬉々としてピアノを弾いていて、危機感は皆無。 ララ感のほうは、ちょっとだけあったりするんっすが、いいっすよね、キキとララ。 “リトル・プレイヤー” ではなくて、 “リトルツインスターズ” なんっすけど。 シンプルなトリオ編成で、ベースはジャミル・シュリーマン、ドラムスはフランク・ガント。 寡聞にして、よく知らん人たちなんっすが、特にガントくんは、頑として譲らない。 そういったキャラでなく、他人の意見も聞き入れる柔軟な姿勢を持ったオッサンであるな…と。 タイコの叩きっぷりから、それが伝わって来ました。 2分31秒という短めの演奏で、ソロ・パートもテーマのメロディを軽くフェイクするような感じなんっすが、ま、これはこれで、いいかな? …と。 で、次。 「ザ・ルック・オブ・ラブ」 。 どこかで聞いたことがあるような気がするアレやな。 …と思っていたら、これもバカラック・ナンバーのようで、 「愛の面影」 だとか、 「恋のおもかげ」 だとか、そんな邦題が付けられている模様です。 アップ・テンポで、ガント君が煽りまくるのを背景に、ジャマル君が流麗なソロを披露するという、そういうアレだったりするんっすが、ほんのちょっとだけ “お上品なマッコイ・タイナー” を彷彿させるような展開があったりするような気がしないでもなくて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 今のところ、極めて順調であるな。 そのように評価していいのではなかろうかと。

 で、続く 「ホエン・アイ・ルック・イン・ユア・アイズ」 も、展開としては似たような感じかな? …と。 これまた、どこかで聞いたことがあるような気がするメロディなんっすが、んーと、 これ ? めっちゃ愛と恋の歌やんけ。 …とか思ったら、そうではなくて、夫のもとに帰りたいと言ったサーカスのアシカ (あるいはオットセイ) を海に放つ前にドリトル先生が、アシカの瞳を見ながら別れを惜しんでのシーンに歌われていた気がする…って、マジすか? アシカなのか、オットセイなのか、はっきりしないところがちょっとアレなんっすが、個人的には、夫のもとに帰りたいと言ったオットセイ。 こっちの展開のほうが、韻を踏んでいて、いいかな? …と。 夫のせいでオットセイになったとか、そういうストーリーにも期待が持てそうだし、ま、アシカならアシカで、夫の足かせになったアシカ。 そういう設定もアリだと思うんっすけど。 で、演奏のほうはというと、やはりほんの一瞬だけ、 “上品マッコイ” が顔を出すような気がしないでもなくて、が、全般的にはまったく独自なスタイルであるように思われ、ま、いずれにしろ、ジャマルってもしかして、“じゃじゃまる” よりもピアノがうまいんじゃね? そんな気がしないでもなくて、でもって、次。 「イリュージョンズ・オプティカス」 。 ジョセフ・ケネディとかいう人が書いた曲らしいんっすが、何というか、 「チュニジアの夜」 の変形バージョンみたいな感じ。 で、演奏のほうはというと、めっちゃ調子がよくて、楽しい。 そういったアレでありました。 ここまでのところ、この上なく順調であるな。 そのように評価していいのではなかろうかと。

 で、次。 「ナッシング・エバー・チェンジズ・マイ・ラブ・フォー・ユー」 。 いけませんなぁ、ナッシング。 もし、梨汁がナッシングだったりすると、ブシャー出来なくて、商売あがったり。 梨汁がなければ、茄子汁をブシャーすればいいじゃない。 そういう意見もあろうかと思いますが、茄子汁ブシャーとかされたら、白いシャツが紫に染まってまうがな! そういうバイオレットなバイオレンスは、厳に謹んで頂きたいところでありますが、で、曲のほうはというと、どこかで聞いたことがあるような? わりと有名なスタンダードだったりするとか? ジャマル君はこれをミディアム・ファストでスインギーに料理していて、なかなかいいな♪ …と。 で、次。 「エミリー」 。 鳩山邦夫の嫁っすかね? リカちゃん人形のモデルらしいっすな、鳩山 (旧姓・高見) エミリー。 香山リカ (かやま りか、1960年7月1日 - ) は、日本の精神科医、臨床心理士、評論家、リベラル活動家、ピースボート水先案内人…をモデルにしなかったのは、賢明な判断ではないかと思うんっすが、で、演奏のほうはというと、しみじみとしたバラード。 ずっと賑やかな演奏が続いていたので、気分転換にはいいっすな。 ちょっぴりレッド・ガーランドっぽい、カクテル・ピアノ風のアレでありまして、ガント君のサポートもブラシで控えめに。 悪くないっす。

 で、次。 アルバム・タイトル曲の 「トランクイリティ」 。 ジャマルのオリジナルなんっすが、歌物のような綺麗なメロディを持った、なかなかの佳曲。 静穏、落ち着き、平静。 そういった意味であるようっすが、平静と言えば、元号が平成に変わった時に話題になった岐阜の平成 (へなり) 地区。 あの辺り、大雨で大変そうなんっすが、大丈夫なんっすかね? 上之保の津保川が氾濫しちゃったみたいっすが、 この川 っすよね? 長閑で綺麗なところなのに…。 もし、この時に僕が工事を請け負った水源地が水没しちゃったのなら、今の担当者は九州旅行なんかに行ってる場合ではない気がするんっすが、羽島の逆川排水機場のほうも、何かと大変そうだし…。 で、演奏のほうはというと、ジャマル君の流麗なピアノを堪能することが出来て、いいな♪ …と。 で、次。 「フリー・アゲイン」 。 とってもフリーでアゲアゲで、いいん♪ そういうアレなのかと思ったら、物静かで思想的なバラードだったんっすが、これはこれで、いいん♪ ということで、ラストっす。 「マンハッタン・リフレクションズ」 。 ジャマルのオリジナルなんっすが、曲・演奏共に、めっちゃ素晴らしい出来だったりして、終わりよければ、すべてよし。 んなことで、今日のところは、おしまい。

【総合評価】 最初はポップなバカラック・ナンバーで甘く誘っておいて、最後は辛めの自作曲で、ビシッと締める。 完璧やんけ! 全9曲、ハズレ無し。 ついでにオマケでライブ物も2曲分楽しめて、Amazon のマケプレなら、640円 (+送料) から。 お値打ちで、オススメ☆


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