KEEPER OF MY SOUL (BLACK JAZZ)

WALTER BISHOP Jr. (1973)

KEEPER OF MY SOUL


【パーソネル】

RONNIE LAWS (reeds) WOODY MURRAY (vib) WALTER BISHOP Jr. (keyboads) 
GERALD BROWN (b,fender-b) BAHIR HASSAN (ds) SHAKUR M. ABDULLA (conga,bongo)
【収録曲】

(01-03) SOUL VILLAGE / N'DUGU'S PRAYER / SUMMERTIME
(04-05) THOSE WHO CHANT / KEEPER OF MY SOUL
(06-07) BLUE BOSSA / SWEET ROSA
【解説】 ( 2018年06月24日更新 / 連載 1,306回 )

 箱根に行ってきました。 何故、箱根に行くことになったのかというと、えーと、 ここ 参照。 ま、要するに、リフレッシュしよう。 そういう魂胆だったりするんっすが、このところ3週連続で週末に某町の上下水道課から電話が掛かってきて、金曜日の夜だとか、土曜日の朝だとかに呼び出されたりして、パトラッシュ、僕はもう疲れたよ…。 で、今回、木・金・土という日程で遊びに行くことにしたので、週末に電話が掛かってこようが何しようが、僕の知ったことでは無いんっすが、それより問題は、空模様でありますな。 梅雨時なので、あまり多くは期待が持てそうにないんっすが、4日くらい前の時点では、木曜日が曇り時々晴れで、金・土は曇りという予報。 ま、雨が降らないだけでも、イケるやんけ! そう、前向きに捉えるしかありませんが、それが2日くらい前になって、予報が悪化しました。 木曜日が曇りで、金・土は雨時々曇りみたいな。 アカンやんけ! ま、行き先が箱根なので、美術館だとか、日帰り温泉だとか、雨が降ってもそれなりに暇を潰せそうなスポットはあるんっすが、とりあえず、雨が降るとアカンような気がするスポットは、初日に持ってくることにしますかね? とまあそんなことで、今回の行程表は こちら 。 芦ノ湖は晴れてたほうが景色がいいだろうし、で、湿性花園は名前からしてジメッとしてそうなので、雨でジメジメだと、余計に気が滅入りそうやな…と。 ジメジメなところを歩いて、靴からシメジとか生えてきたりしても嫌だし。 とまあそんなこんなで、出発〜。 名古屋から新幹線に乗る場合、桑名からは近鉄よりも、JRの関西線に乗ったほうが乗り換えが楽なんっすが、何だか今ひとつ地味臭くて、感心せん、関西線。 そんなイメージがあったりして、で、席に座れなかったりすると、せっかくのリフレッシュ気分が台無しなので、奮発して、近鉄の特急で行くことにしました。 事前にネットで予約することにしたんっすが、乗ろうと思っていたのがちょうど、アーバンライナーやんけ。 都会派アーバンな僕には、ぴったりやんけ。 こうなったらもう、デラックスカーに乗ってやるぅ! 「でら、デラックスだで、かんわー。」 と、名古屋人にも評判だったりするんっすが、えーと、 ここ 参照。 一人掛シートなんっすな。 エエやんけ! 普通料金 440円+特急料金 510円+DX料金 210円。 で、乗車時間はたったの16分。 富豪かよ! …と言いたくなるような贅沢を手軽に味わうことが出来て、何よりでありますが、いやあ、めっちゃ快適でありました。 で、名古屋から三島までは 「こだま号」 。 こちらも奮発してグリーン車を押さえたんっすが、 EXこだまグリーン早特 というのを使えば、普通車との差額はたったの 80円だったりします。 こだま、イケるやんけ! ということで、名古屋駅を出発〜。

 こだまと言えば、大木こだま・ひびき。 往生しまっせ〜。 そんな印象しかなかったりするんっすが、実際のところ、往生しました。 ある程度は覚悟していたんっすが、どうでもいい駅に停まり過ぎぃ…。 三河安城とか、安城しまっせ〜。 で、駅に停まるだけならまだいいんっすが、一度停まっちゃうと、なかなか走り出さないのが問題。 後から来る 「のぞみ」 の通過待ちとかで、平気で5分くらいは停まったままだったりします。 もう、大木こだまのファン、やめるぞ! 大橋のぞみのファンに乗り換えるぞ! そう言いたくなっちゃいます。 ま、のぞみに乗り換えると、三島駅で降りられなくなっちゃうので、じっと耐えるしか無かったりするんっすが、とまあそんなこんなで、もうちょっとで三島駅に到着…と思ったら、そのタイミングで、携帯電話がウィ〜ン、ウィ〜ン…。 マナーモードにしていたので、音もなく静かに振動していたんっすが、めっちゃ嫌な予感…。 誰からかと思ったら、案の定、某町の上下水道課からやんけ! とりあえず、座席での通話は、ご遠慮願うしかないので、黙って耐えていたんっすが、そのうちに諦めてくれたのか、ピタッと振動が止まりました。 ヨシっ! …とか思っていたら、しばらくしてまた、ウィ〜ン、ウィ〜ン…。 そうこうしているうちに三島駅に着いたので、しかたなくこちらから電話してみたところ、某・斎場のポンプがアカンと。 えーと、 ここ 参照。 漏電遮断器がよく分からん原因で落ちちゃうところでありますな。 とりあえず再投入してやれば、何とか数日から数ヶ月くらいは生き延びそうに思えたので、うんぬん。 そのように判断して、現場から立ち去った次第でありますが、それがこのタイミングで再発しちゃいましたかぁ…。 最悪やん! ま、とりあえず漏電遮断器を再投入して貰って、それであと最低、4日間ほど持ちこたえて貰えれば…。 今ひとつ釈然としないものが残るんっすが、とりあえず気を取り直して、三島。 三島と言えば三島由紀夫か、三島食品くらいしか思い浮かばないんっすが、調べてみたら三島ではなく、広島が本拠のようっすな。 えーと、 これ 。 7月7日は 「赤しその日」 。 三島食品が記念日として、勝手に制定したそうっす。 赤しその雨に打たれて、このまま死んでしまいたい〜♪ そんな歌を歌う日では無いっすよね、多分。 で、 赤しそ飲料ゆかり 。 不味そう…。 何か、書いているうちに、どんどんテンションが下がっていってしまうんっすが、当日も電話のおかげで、どんよりした気分になって、で、とりあえずバスに乗って、箱根に向けて、ゴーゴー。

 えーと、 このバス 。 三島と箱根を結ぶ路線の愛称が “オレンジシャトル” なのかと思ったら、そうではなく、株式会社東海バスオレンジシャトルという名前の会社なんっすな。 小田急グループの一員なので、 箱根フリーパス が使えます。 箱根はコイツさえあれば、ほぼフリーにパスすることが出来て、めっちゃ便利。 が、たまにパス出来ないバスとかがあったりして、ちょっぴり不便。 バスで言うと、箱根登山バスは大丈夫なんっすが、伊豆箱根バスは駄目っす。 船で言うと、海賊船は大丈夫なんっすが、地味なほうの遊覧船は駄目っす。 ロープウェイで言うと、箱根ロープウェイは大丈夫なんっすが、箱根駒ヶ岳ロープウェーは駄目っす。 何故かと言うと、前者が小田急系、後者が西武系で、この2つが長らくライバルとして対立してきたからなんっすが、名前も紛らわしいし、分かりづれぇ…。 で、オレンジシャトル。 平日なのに、おばちゃんグループを中心に、けっこうな数の客が乗っていて、箱根、人気なんやなぁ。 …と思っていたら、半分以上が途中の “三島スカイウォーク” で降りていきました。 えーと、 これ っすな。 最近になって出来た 「日本一長い歩行者専用吊橋」 なんだそうっすが、どれくらい長いのかというと、400m。 いや、意外と大したことないっすなぁ…。 桑名にある伊勢大橋とか、吊られてない普通の橋なんっすが、普通に歩いて渡れて、長さ 1,105.8mくらい。 それよりも遙かに短いとか、アカンやんけ! あ、でも、吊られているところに意義があるワケだし、それにこの橋の上からは富士山が見えるしぃ! 三島人の主張も分からんではないんっすが、でも、こっちの伊勢大橋からは、多度山が見えるしぃ! 富士山が 3776mであるのに対し、多度山は 403m。 三島スカイウォークの吊り橋よりも3メートル高いしぃ! 三島市が思ってたよりも都会で、桑名、負けてるかも? …な感じで、何だか悔しいので、ちょっぴり敵愾心を持ってしまったんっすが、長い歩行者専用吊橋と言えば、那須塩原のほうにも何かあったような? そっちは歩いて渡ったことがあるんっすが、えーと、 もみじ大吊橋 。 長さ320m。 ちょっぴり負けてますな。 あと、九州のほうにも何かあったような? えーと、 九重 “夢” 大吊橋 。 長さ390m。 あ〜、微妙に負けてるぅ…。 が、高さ173mって、半端ないやんけ! 僕は大の高所恐怖症で、建設業界の安全講習に行くと、よく聞かされる 「1メートルは、一命取る」 という標語。 それも納得の、1メートルでも十分に怖いやんけ! …という状況だったりするんっすが、173mって、落ちたら百七十三命取られるやんけ! ま、こういう立派な吊り橋は、意外とそんなに恐くはなかったりするんっすが、三島のコレはどうなんっすかね? 今回、どう足掻いても富士山は見えそうにない天候だったので素通りすることにしたんっすが、冬晴れの日とかに、一度、行ってみたいところではありますな。

 とまあそんなこんなで、箱根に到着〜。 工程表では元箱根港までバスに乗って、そこから海賊船に乗る予定になっておりますが、ちょっぴり気が変わって、手前の箱根町港で降りることにしました。 ここ に寄って、小腹を満たすテイクアウトと土産選びを楽しもうかな…と。 シーセージとか、シーフランクとか、美味そうやん♪ が、某・斎場のポンプのその後が気になって、電話を掛けたりしているうちに、どうでもよくなってしまいました。 シーセージとか、所詮はソーセージの形をしたカマボコやろ? で、シーフランクは、エビ、ホタテ、イカの3つの味って、また余計なことを…。 ちゃんと、豚の味にせんかい! そう思わずにはいられなくて、ま、どうでもいいやぁ…と。 で、テンションだだ下がりの状態で海賊船に乗船。 何でもいいけど 「テンションだだ下がり」 って、ほんのちょっとだけ 「南京玉すだれ」 に似てますな。 アサテ、アサテ、アサテサテサテサテ、サテはテンション、だだ下がりっ♪ 何かちょっとだけ、元気になってしもたやんけ!


< 箱根海賊船 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 ということで、 海賊船 っす。 意外と混んでいて、いい場所を確保できなくて、あまり写真がも撮れなくて、うーん…。 ダダ曇りで、今ひとつ気分が盛り上がらないし、富士山はさっぱりだし。 外人さんもたくさんいたんっすが、わざわざ日本まで遊びに来てくれたのに、富士山を見て貰えなくて、何だか申し訳ないっすなぁ…。 ていうか、こんな梅雨時に来んなよ。 アカンに決まってるやんけ! そんな気がしないでもなくて、ま、温泉にでも浸かって、カマボコでもカジって、ゆっくりしていってね!!! 箱根町港から元箱根港まで、10分間のプチ船旅を楽しむ人も結構いて、僕も余裕があれば箱根神社くらいは散策してみたかったんっすが、今回、元箱根は素通りして、終点の湖尻港まで。 その先、 箱根ロープウェイ に乗って、大涌谷まで行って、 “黒たまご” を食べるというのが箱根観光のハイライトなんっすが、今回、桃源台駅から大涌谷駅までの間は設備の点検だかで、絶賛運休中。 ま、代わりに代行バスが走ってるし、大涌谷駅〜早雲山駅間はちゃんと運行しているし、僕は以前、大涌谷には行ったことがあるので、今回はパス。 普通の小田原行きの路線バスで仙石案内所前というところまで行って、そこから歩いてジメジメの 箱根湿性花園 を目指すことにします。 観光施設めぐりバス というのに乗り換えようと思っていたんっすが、歩いても行けそうだったので、歩いていくことにして。


< 箱根湿生花園 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 ということで、到着〜。 …と、その前に。 少し手前のところに川があって、そこのところに東屋のようなものがあって、プチ公園みたいになっていて、工事中だったりしたんっすが、いい感じに紫陽花が咲いてたりしました。 (写真・いちばん上) っすな。 でもって、ジメジメ花園に到着〜。 まずまずお花が咲いていて、まあまあかな? …と。 ただ、百花繚乱というほど咲き乱れているワケではなくて、基本、草むら&雑木林っぽいな…と。 でもまあ、


< 箱根湿生花園 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 湿原っぽい開放的なエリアとか、池とか、沼とか、プチ小滝とか、湿地とか、木道なんかもあったりして、それなりに高原っぽさを感じることが出来なくもないな…と。 天気がよかったら、もうちょっと爽やかだったんでしょうけどね。 とまあそんなことで、総体的には、まあまあだったかな? …と。 ということで、おしまい。 で、本日の宿泊地、 小涌園・天悠 に向かいます。 会社が金を出してくれるんだから、意味も無く無駄に贅沢してやるぅ! …というのでチョイスしてみたんっすが、 【部屋タイプお約束】 温泉露天風呂ベッド付和室35平米禁煙お約束プラン 68,040円っ! これはもう、一刻も早くチェックインして、翌日も出来る限り遅くまで粘らないと、とてもじゃないけど元は取れませんよね。 自腹ではないので、別に元を取る必要はないような気もするんっすが、いずれにしろ、ワクワク♪ 大涌谷ではなく、小涌谷なので、大きくではなく、小さくワクワクな感じ? ちなみに大涌谷は “おおわくだに” なんっすが、小涌谷は “こわくだに” ではなくて、 “こわきだに” 。 小涌園も “こわきえん” と読むみたいっす。 小さくワクワクしないじゃん。 ワキワキするだけじゃん。 そんな心配がないワケではないんっすが、とりあえずこの続きはまた、次回♪

 とまあそんなことで、今日はウォルター・ビショップ・ジュニアっす。 前々回がフィニアス・ニューボーン・ジュニアで、前回がジュニアを前に持ってきて、ジュニア・マンス。 で、今回、再びジュニアを後ろに持ってきて、ウォルター・ビショップ・ジュニア。 そういえば、そんなヤツもいましたなぁ。 『スピーク・ロウ』 の人っすよね? というか、『スピーク・ロウ』 だけの人。 そのように言っていいのではないかと思いますが、日本ではもっぱら、この1枚だけで名前が知られております。 これ っすな。 懐かしいっすなぁ。名古屋のサンジェルマン。 今から思えば、 「あんかけスパ」 だったんっすな、ありゃ。 この手の店ではミラネーズ・カントリー、略して “ミラカン” というのが定番で、サンジェルマンなんて頼むのは、マイノリティもいいところだったりするんっすが、とまあそれはそうと、えーと、 『キーパー・オブ・マイ・ソウル』 。 手元にネタがなかったので、とりえあず今回用に仕入れてみました。 ウォルター・ビショップ・ジュニア (Walter Bishop Jr. 1927年4月10日〜1998年1月24日) はアメリカ合衆国のジャズ・ピアニストで音楽教師・音楽理論家。主にビバップ期およびハード・バップ期に活躍したが、うんぬん。 ハイスクールでケニー・ドリューやソニー・ロリンズ、アート・テイラーと友人になる…って、凄ぇやん! その高校ってやっぱり、ビー・バップ・ハイスクール? そんな不良には見えなかったりするんっすが、チャーリー・パーカーなんかとも共演してますよね。 原田和典クンが書いた日本語ライナーによると、父親ウォルター・ビショップ・シニアはジャマイカ出身の作詞・作曲家。 彼の功績をたたえて Walter Francis Bishop Sr. Elementary School という小学校ができるほどの名士である…と。 マジっすか? 安倍晋三記念小学校みたいなもん? そんな、ボンボンで、保守的なイメージがあったりするビショップ君なんっすが、70年代になって突如、はっちゃけます。 “黒人のための黒人によるジャズ” を追求した70年代ジャズ名門ブラック・ジャズ再発第二弾!! 『Coral Keys』 に続きピアニスト Walter Bishop Jr. が1973年に自身のバンド = 4th Cycle名義で Black Jazz Records に残した2枚目にして、ジャズ・ファンク好曲 “Soul Village” から、ボッサ、アフロやラテンなエッセンスも取り入れたバラエティーに溢れた秀逸作。 そういったアレであったりするようっすが、どのように 「はっちゃけ」 ちゃったのか、乞うご期待!

 ということで、1曲目、 「ソウル・ビレッジ」 。 ビショップの自作で、先ほど、ジャズ・ファンク好曲と書かれていたヤツでありますな。 超有名な 『スピーク・ロウ』 は、極めてオーソドックスなピアノ・トリオ物だったんすが、そのイメージで聞くと驚愕しちゃうような、めっちゃ70年代な電化サウンド。 ビショップはエレピを弾いていて、ん? お洒落なフュージョン系? …とか思っていると、そこにテナー、ヴァイブ、フェンダー・ベースが絡んできて、見事に真っ黒なファンク世界が展開されることになります。 確かにジャズ・ファンク好曲でありますな、こりゃ。 リード担当はロニー・ロウズという人のようですが、ここではテナーで、見事にファンクなソロを聞かせてくれたりしております。 続いてヴァイブのウディ・マレイがクールなアドリブをキメてくれて、で、その後、ビショップのキーボードが登場。 やるやんけ! イケるやんけ! 得てして、70年代のこういうアレって、50〜60年代の真っ当なジャズよりも古臭くて、ダサくて、駄作やな。 そういうのが少なくなかったりするんっすが、こいつはイケるやん! とまあそんなこんなで、テーマに戻って、おしまい。 ちょっと意表を突かれて、うひょー。 そういうアレだったんっすが、いや、いいっすな、これ。

 で、次。 これまたビショップ君のオリジナルで、 「ウンドゥグズ・プレイヤー」 。 ウンドゥグという別名を持つドラマー = レオン・チャンスラーへの捧げもの。 そういうアレなんだそうっすが、日本人としては、運動具という別名でエエやん。 そんな気がしないでもありません。 で、ビショップ君、今度は生ピアノっすかね? リード担当のロニー・ロウズ君はソプラノ・サックスっぽいものを吹いていて、それが何となく中近東なムードを醸し出しております。 リズミカルで調子のいいナンバーで、この人、作曲の才能も確かなものがありますな。 親譲り? 親父の血、略して “おやち” を引いた? ちょっぴり、素麺の名産地っぽいっすな。 四日市にあるんっすよね、大矢知。 で、ソロ先発はヴァイブの人。 いい感じに脇役で、名バイプレイヤーなヴァイブ奏者であるな…と。 コンガもしくはボンゴの人も、今後の活躍に期待が持てるな…と。 で、その後、ソプラノの中近東っぽいソロがあって、でもって、テーマには戻らずに、おしまい。 ビショップのソロらしきものはちょっとしか出てこなくて、ヴァイブの人よりも、リーダーのほうがバイプレイヤーやったな…と。 ま、脇役は脇役で、小涌園で、ワキワキ。 そういうアレだったりするので、別にいいんっすけど。 で、次。  「サマータイム」 。 超有名なスタンダードなんっすが、ビショップ君はオルガンを弾いておりますな。 かなりファンク色の強い異色の 「夏時間」 でありまして、これはこれで、イケるやん! ヴァイブと管楽器の人はお休みで、先ほど脇役に徹した分、今度はリーダーが主役でありますな。 本職ではない筈のオルガンなんっすが、ガンガンにオルガンで、やるやんけ! そのように評価していいのではなかろうかと。

 で、次。  「ゾーズ・フー・チャント」 。 ビショップの妻が読むお経にインスパイアされたとオリジナル盤の解説には書いてあるが…。 原田クンはこの見解に懐疑的な様子でありますが、確かにお経とは対極のスインギーな仕上がりで、そんな坊主、おれへんやろ〜。 by 大木こだま。 そういうアレだったりしております。 テーマ部では管楽器の人がソプラノ・サックスでヘロヘロと頑張っておりますな。 で、序盤はヴァイブのソロに生ピアノとパーカッションが濃密に絡む感じで、ガンガン。 その後、ソプラノの人が流麗にヘロヘロとソロを披露して、最後はビショップがめっちゃクールなピアノ・ソロで締めて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 エエやん! …と、テンションが上がるのと同時に、ビショップの妻は一体、どんなお経を読んでたんや? …という、素朴な疑問が。 でもって、次。 アルバム・タイトル曲の 「キーパー・オブ・マイ・ソウル」 。 タイトルとは裏腹に、真っ黒な魂(ソウル)とは対極な、クールなキーボードのサウンドが耳に心地よく、で、管楽器担当の人が吹くアルト・フルート (?) も、なかなかいい味を出しておりますな。 ちょっぴりフュージョン寄りなサウンドでありますが、とまあそんなこんなで、爽やかにフェードアウトして、おしまい。 で、次。 ケニー・ドーハムの超有名&大人気なオリジナル、 「ブルー・ボッサ」 。 ボッサ、アフロやラテンなエッセンスも取り入れたバラエティーに溢れた秀逸作…のうち、 “ボッサの部” 担当でありますな。 先ほどのお経のヤツが “坊さんの部” で。 原田クンは、オルガンが荒れ狂うすさまじい高速 「ブルーボッサ」 。 そのように評しておりますが、まさに音の洪水。 ヴァイブと管楽器の人はお休みで、リーダーが主役級のや活躍をするという、そういうアレなんっすが、とまあそんなこんなで、おしまい。 3分10秒と、ちょっぴり短めで、もうちょっと長くてもよかったんじゃね? そんな気がしないでもないんっすが、でもまあ、いっかぁ…と。 んなことで、ラストっす。 最後もきっちり自作曲で、 「スイート・ローザ」 。 電化されたフュージョンっぽいサウンドで、フルートの人と相まって、爽やか。 とまあそんなことで、おしまい。

【総合評価】 何か、思ってたのとぜんぜん違う作風だったんすが、エエやん! ということで、オススメ☆


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