HAVE YOU HEARD (EPIC)

HERMAN FOSTER (1960/9/19)

HAVE YOU HEARD


【パーソネル】

HERMAN FOSTER (p) EARL MAY (b) FRANK DUNLOP (ds)
【収録曲】

(01-03) HERMAN'S BLUES / VOLARE / LOVER MAN
(04-06) WHEN I FALL IN LOVE / STRANGE / ANGEL EYES
【解説】 ( 2018年08月26日更新 / 連載 1,314回 )

 ( 前回 までの粗筋 ) 白馬に行くことにした。 天気が怪しそうだったので、とりあえず初日は富士見高原に行ってみた。 2日目の天気もまったくアカンように思えてならない。 予報を見る限り、絶望的やんけ…。 とか思っていたら、直前になって、突如として希望の光が見えてきました。 6〜9時くらいの間だけ、晴れマークになってるやんけ! 午後からは雨が降るっぽいんっすが、宿のほうは、夕食のみの朝飯なし。 そんなプランにして、朝イチから出掛ける気、満々だったんっすよね。 ゴンドラは6時30分から動いているので、ちょうど晴れている時間帯に八方尾根を満喫出来るやん! のんびりと朝飯なんかを食ってるヤツらは出遅れ必至で、雨に祟られて、悔しがればエエんや。 ざまあみやがれ。 ざまあ、ざまあ、あなーた、ざまざまー♪ 石川秀美の 「恋はサマー・フィーリング」 の節で歌いながら、浮かれた気分で眠りについた次第でありますが、で、朝、起きて、空の様子を眺めてみたところ、うーん、まあまあ? 何か、悪くはないんだけど、期待したほどにはよくない…みたいな。 微妙っすなぁ…。 でもまあ、最悪の場合、白馬は捨てて富山のほうに回って、 ほたるいかミュージアム と、 埋没林博物館 やな。 そんなプランを考えざるを得ないところまで追い詰められていた頃からすれば、格段にマシであるな。 そう、前向きに考えるしかないんっすが、それはそうと、思い切り馬鹿にしてやろうと思っていたのに、意外とオモロそうやんけ、ホタルイカ。 期間限定っぽいんっすが、ダイオウグソクムシが展示されているんっすな。 世界最大の等脚類と、世界最小の軟体動物門頭足綱十腕形上目。 いや、もしかしたら、世の中には、大きさがホタルイカ以下のイカというのも存在しているのかも知れませんが、それよりもちょっとショックだったのが、イカの生物学上の分類。 頭足綱十腕形上目って、何やねん? 頭足綱というからには、頭から直接、足が生えている生き物っぽいんっすが、それでいながら、十腕。 イカって、足が10本とちゃうんか? あれ、10本とも腕やったんか? イカの足のことを漢字で “下足” と書いたりするんっすが、あれ、生物学的には間違ってるんか? 本題の八方尾根のほうは、あまり盛り上がらない結果に終わることが目に見えているので、とりあえず今日はしばらく、イカについて考えてみることにしますかね?

 ということで、イカ。 漢字で書くと、烏賊。 烏 (カラス) の賊 (ゾク) っぽいっすな。 そもそも、烏 (カラス) という漢字は、何で “鳥” の横棒が一本少ないバージョンやねん? …というところから解決していかなければならんのですが、えーと、 これ 。 いったい、カラスは鳥より何が足りないんですか? そうそう。 僕も遥ちゃんと、まったく同じことを疑問に思ったんっすよね。 で、漢検博士の回答。 カラスは真っ黒で、目がどこにあるのか分からないので、目を表す横棒1本がないと言われているんだ。 おお、おおっ! めっちゃ納得。 まさしく、目から鱗が落ちた思いでありますが、そもそも、何で目の中にウロコなんかが入ったんや? そんな、新たな疑問が湧いて来ちゃいました。 こんなん で、鱗を取ろうとして、飛び散って、目の中に入っちゃったんっすかね? 目の中に入れても痛くない。 そんな諺がありますが、いや、絶対に痛いやろ? …と。 ちょっと埃が入っただけでも痛いっすからね。 板井 の張り手と、どっちが痛いのかはしりませんが、そんな板井も死んで、遺体になっちゃいましたなぁ…。 で、えーと、うろこ取り・通販。 僕は料理をしないので知らなかったんっすが、色んなタイプの “うろこ取り” があるもんなんっすなぁ。 何でもいいけど、 “うろこ取り” と、プロトコルって、ちょっと似てますよねー。

 

 で、実際に使ったことがないので、何とも言えないんっすが、個人的にはこの、 ベンリナーのウロコトレール という奴が、いかにもウロコが取れそうで、便利かな? そんな気がします。 これでもし、ウロコがうまく取れなくて、飛び散って目の中に入ったりしたら、目も当てられないっすが、で、「目から鱗が落ちる」 。 ことわざというのは、すべからく、中国の故事が由来である。 そんなふうに思い込んでいたんっすが、どうやらこれは違うみたいっす。 えーと、 ほれ 。 「新約聖書」 とは、盲点でしたな。 もう、てんで頭になかったくらい盲点なんっすが、キリスト教を迫害していたサウロの目が見えなくなったとき、イエス・キリストがキリスト教徒に語りかけ、サウロを助けるようにとキリスト教徒のアナニヤに指示した…と。 おお、さすがはキリスト。 まるで神様みたいに心が広いっすな。 普通、キリスト教を迫害している奴の目が見えなくなったとしても、ざまあみろ。 そんなふうにしか思えないっすよね。 ざまあ、ざまあ、あなーた、ざまざまー♪ 石川秀美が普通だと思います。 ただ、目が見えなくなると、「ざまあみろ」 と言われても、その 「ざまあ」 を見ることが出来なくて、それだと、ちょっと困るな…と。 ざまあを見させるために、目が見えるようにしてやろう。 そのキリストの発想は、とっても真っ当なものだと思います。 で、アナニヤがサウロの上に手を置くと、サウロは目が見えるようになり。 おお、まるで “神の手 (ゴッド・ハンド) ” やんけ! アナニヤって、穴を見て、ニヤニヤしてるだけの奴なのかと思ったら、意外とやるやん! で、このときサウロは 「目から鱗のようなものが落ちた」 と言っている…と。 え、そんだけ? 鱗のようなものが落ちたって、例えで言っただけ? 実際、目に鱗が付いてたんちゃうん? 何か、サウロの野郎には幻滅しちゃいましたな。 サウナで、フリチンでウロウロしている、サウナウロウロ = サウロ。 所詮はその程度の奴だったんすなぁ…。 いや、サウナウロウロなだけで、フリチン要素はこの名前には、まったく含まれてないような気もするんっすが、ま、いずれにしろ、つまらん! 「新約聖書」 の話は、つまらん!

 ということで、 “カラス=烏” は、解決。 あとは、どうして烏賊 (イカ) が、烏 (カラス) の賊 (ゾク)と呼ばれるようになったかというアレっすよね。 イカが、いかがわしい行為に及んだ。 そんな過去でもない限り、賊 (ゾク)なんて漢字は付けられませんよね、普通。 …と、その問題に入る前に、とりあえず 八方池 のほうを、片付けておきましょうかぁ。


< 八方尾根自然研究路 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)
 

 結論から言うと、天気は今ひとつでした。 6〜9時くらいの間だけ、晴れマークって、無駄に楽観的な予報を出して、変に期待を持たせやがって…。 少なくとも、標高1,680mの黒菱平では、 (写真・いちばん上) のような、鈍曇り状況。 が、これ、雲が低く立ちこめているだけで、もっと山の上のほうに行けば、雲を突き抜けて、ピーカンだったりするんじゃね? で、眼下を見下ろせば、見事な雲海が広がってるんじゃね? そんな蕎麦焼酎な期待が持てるような気がしないでもありません。 で、山が見えないとなると、その辺に咲いているお花にすべてを託すしかないんっすが、 (写真・ちょうど真ん中) の黄色っぽいヤツ、これが結構、レア物だったりするんじゃ? そんな期待が持てるような気がしないでもありません。 よく分からんのっすが、ちょっと調べてみた結果、 “オトギリソウ” の仲間っぽい? 漢字で書くと、 弟切草 。 弟が切りつけるのか、切りつけられるのか、どちらなのかは分かりませんが、弟の立場である僕としては、どっちも嫌やな…と。 切っても、切られても、血が出ますもんね。 血が出たり、血が出ているのを見たりすると、血の気が引いて、貧血になっちゃうくらい、血が苦手だったりするんっすが、で、弟切草の名前の由来は、 これ 。 あ、弟クンは、切られるほうでしたか…。 花や葉をこすると出る赤い汁が、キリスト教の洗礼者ヨハネが斬首された時に流れ出た血の象徴とみなされていて、うんぬん。 セイヨウオトギリソウ = セント・ジョーンズ・ワートのほうも、似たような由来なんっすな…。 で、オトギリソウの仲間にも、いくつか種類があるんっすが、 ここ を見る限り、“シナノオトギリ” かも? そんな気がしないでもありません。 シナノオトギリ = 中国 (シナ) の弟切り。 中国由来? …と、一瞬、思ってしまったんっすが、 “信濃弟切り” が正解かも? いずれにしろ、弟は切られちゃう運命 (さだめ) にあるようっすが、で、 (写真・下から2番目) は恐らく、 “ハクサンシャジン” ではなかろうかと。 こういう、スズランっぽいフリフリのお花って、可愛いっ♪ …っすよね。 ハクサンシャジンという名前は、今ひとつ可愛くなかったりするんっすが、えーと、 これ 。 おお、めっちゃ綺麗な写真っすな。 で、これ、一瞬、 “ツリガネニンジン” なんじゃね? そんなふうに思ったりもしたんっすが、ハクサンシャジンはツリガネニンジンの高山型で大型ということだが、(中略) 八方尾根ぐらいに高山ならハクサンシャジン、みたいなことでいいだろうか。 けっこう適当…。 ニンジンとシャジン、どちらもジンジンで、何らかの関係がありそうなんっすが、ちなみに、普通のニンジンの花は、 こんな感じ 。 えー、似ても似つかんやん…。 キモいやん…。 恐らく、ツリガネニンジンのほうの根っこが人参型なんじゃないかと思うんっすが、とまあ、そんなこんなで、次。


< 八方尾根自然研究路 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 またしても、シナノオトギリ。 これくらいしか珍しそうなのが見当たらなかったので、ま、しょうがないかな? …と。 ツリガネニンジンも、わりとどこにでも咲いてますからね。  “人参” ではなく “人珍” なら、ちょっとは珍しいかも知れませんが、そんなの、どこにも咲いてなかったし。 そういえば、高校時代の同級生に “珍道 (ちんどう)” という名字のやつがいて、古文の先生から 「珍しい道やね。」 とか言われておりましたが、で、これ、雲が低く立ちこめているだけで、もっと山の上のほうに行けば、雲を突き抜けて、ピーカンだったりするんじゃね? そんな期待はどうなったのかというと、時々、「おっ!」 と思わせてくれるような瞬間があったりもしたんっすが、結局は、アカンかったな…と。 で、このトレッキングコース、ずーっと前に来た時の記憶では、わりと楽だったような気がしたので、ちょっと嘗めて掛かっていたんっすが、 ここ 参照。 岩がゴロゴロ、登りに通るのがおすすめ! 登山道コース。 そう書かれている通り、普通に登山やんけ! …と。 思ったよりも大変でありました。 が、苦労した甲斐はあって、絶景と噂される八方池は、え? (写真・ちょうど真ん中) 。 これ? いや、さすがに違いますな。 ただの地味な池…というか、地味な水たまり、略して “地味ずたまり” っすよね。 本物はこのちょっと先にあるんっすが、ま、あまり期待が大き過ぎると、え? これ? そう思ってしまうような、小さな池だったりするんっすけどね。 で、白馬三山、もうちょっと粘れば、雲が切れて、めっちゃ綺麗に見えるかも? そんな期待があったりもしたんっすが、結局は駄目でした。


< 八方尾根自然研究路 (その3) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 頑張って、 (写真・上から2〜4枚目) な感じ。 で、いちばん上のお花は “タカネマツムシソウ” でありますな。 もしかしたら、ただの普通のマツムシソウだったりするのかも知れませんが、僕としては、どうせなら “タカネ” のほうがいいよな? そんな期待を込めて、八方尾根ぐらいに高山なら、タカネマツムシソウみたいなことでいいだろうか。 …みたいな。 ちなみに、高値ではなくて、高嶺。 いわゆる “高嶺の花” という奴でありますな。 ただの普通のマツムシソウとの違いは、 ここ 参照。 うーん、分からん! とまあそんなこんなで、下山して、おしまい。

 で、本題に戻って、烏賊 (イカ) の話でありますが、何だか面倒になって、イカは、いっかぁ…。 そんな気分になっちゃったので、今日のところは、おしまい☆

 ということで、今日はハーマン・フォスターっす。 マイナーっすな。 かなり通好みなピアニストなんっすが、ルー・ドナルドソンとの共演で知られ、日本では意外と人気があったりするように思えなくもありません。 盲目というところも、麻原彰晃的な人気が得られるポイントでありますな。 耳が聞こえない作曲家 = 佐村河内守とか、そういうのがウケますからね。 両手をフルに活かした下品なピアノ・スタイルが持ち味で、ドナルドソンのファンキー路線と趣向が合致して、イケるやん! …な世界を築き上げたんっすが、リーダー作も過去に2度ほど取り上げておりますな。 えーと、 これこれ 。 前者は “語源ネタ” でありますか。 ま、話題としては無難っすよね。 で、台風の話も出ておりますが、いやあ、台風でしたなぁ。 被害が出ない程度、仕事に呼び出されない程度に、めっちゃ風が吹いて、雨がザーザー降ったらいいな♪ そんなふうに期待していたんっすが、そこそこ風が吹いて、時おり、横殴りの強い雨が降る。 その程度でありました。 特に呼び出されることもなくて、何よりでありましたが、で、後者は、富士、サファリパァークっ♪ いや、懐かしいっすなぁ。 ここ の真ん中の金正男 (仮名) くん、元気っすかね? 本家があんなことになっちゃっただけに、パチモンには長生きして頂きたいところでありますが、とまあそんなことで、ハーマン・フォスターの3枚目として、 『ハブ・ユア・ハード』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 1960年の録音なんっすが、これが彼の初リーダーである模様。 1928年、ペンシルバニア州フィラデルフィア生まれということなので、当時32歳くらい。 めっちゃ、脂が乗ってそうなお年頃でありますが、ベースはアール・メイ、ドラムスはフランク・ダンロップと、なかなかに地味な人選。 まさか、ベースの人が足を引っ張るということは、あるめいな? アール・メイだけに。 その点がちょっと心配だったりするんっすが、フランク・ダンロップのほうは、タイヤを安く売ってくれそうな安心感があるし、ま、無難に仕上がっているんじゃね? そんな気がしないでもなくて、とまあそんなこんなで、では、演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 1曲目、ハーマン・フォスターのオリジナルで、 「ハーマンズ・ブルース」 。 安直なネーミングでありますな。 この人の作曲のセンスがいかほどのものなのか、現時点では未知数なんっすが、 「おおスザンナ」 とかを書きそうな名前ではあるし、おお、悲惨な。 そんな結果には終わらないのではなかろうかと。 で、実際に聞いてみたところ、うーん、まあまあ? ブルースなんっすが、あまり泥臭くはなく、何となくハンプトン・ホーズっぽいアレだったりしております。 で、演奏のほうはというと、ノリノリ。 両手をダイナミックに使ってリズミックなフレーズを叩き出してゆくあたりは、フォスターならではの持ち味といえるだろう。 そう、日本語ライナーで岡崎正通クンも褒めております。 アドリブが進むに連れて次第に手数が増えて、ブロックコードでゴンゴンゴン。 ちょっぴりB級っぽい空気感は隠せないんっすが、俗っぽく、大いに盛り上がったところで、ベースのソロにスイッチ。 地味ながら嫌みはなく、決して足を引っ張るということはなくて、で、最後はドラムスとピアノの掛け合いで再び盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 アルバムの冒頭を飾るに相応しい派手派手さで、イケるやん♪

 で、次。 カンツォーネの名曲として知られる 「ヴォラーレ」 は、ドメニコ・モドゥーニョが歌って58年の “サンレモ音楽祭” でグランプリに輝いた作品。 ジャズでとりあげられるのは比較的珍しいが、ギタリストのバーニー・ケッセルがレイ・ブラウン、シェリー・マンと一緒に楽しいアレンジで吹き込んだものなどが印象に残っている…な、と。 個人的にはぜんぜん印象には残っていなかったりするんっすが、何でもいいけど印象って、どうして印度象から “度” を引いたような感じなんすかね? 印度象を見た人が、度肝を抜かれて、めっちゃ印象に残った。 そんな由来があったりするのかも知れませんが、演奏のほうは印度象の荒々しさとは対照的に、静かなピアノの無伴奏ソロで幕を開けます。 テーマ部からミディアムに転じるんっすが、カンツォーネというよりは、浣腸ね。 そういった感じの綺麗なメロディだったりして、いや、浣腸のどこが綺麗なんや? そう聞かれるとちょっと困るんっすが、とりあえず汚い物を外に排出してやれば、腸の中は綺麗になるかな? …と。 シングル・トーンによるアドリブから次第にコード奏法で盛り上げてゆくあたりがフォスターの真骨頂。 そういうアレだったりして、で、その後、ベースの人の堅実極まりないピチカート・ソロがフィーチャーされて、最後にドラムスとピアノの絡みがあって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 アルバムの2曲目を飾るに相応しい中庸ささで、悪くないやん♪ ということで、次。 ビリー・ホリデイの名唱でも知られる 「ラバーマン」 。 しっとりとしたバラード・タッチから次第にリズミックな盛り上がりをみせてゆくあたりが、やはりフォスターらしい…な、と。 そういったアレであったりする模様っす。 ぶっちゃけ、ちょっとやり過ぎやろ? そう、言いたくなっちゃう場面もあるんっすが、ま、感情を前面に出すのも、悪くはないかな? …と。 浣腸を前面に出すのは、やめて欲しいんっすけどね。 そういうのは裏で、こっそりやれよ…と。

 で、次。 「ホエン・アイ・フォール・イン・ラブ」 。 普通はスロー・テンポで演じられることが多いが、ここでのフォスターは個性的なタッチでスインギーに飛ばしてゆく…な、と。 ミディアム・ファストくらいの飛ばしっぷりっすかね? ソロの前半はシングル・トーン中心、後半はブロック・コードでゴンゴンゴンと盛り上げて、その後、ベースのソロがフィーチャーされて、最後はドラムスとピアノの絡みで、盛り上がる。 もはや、様式美と言っていいかも知れませんが、ま、実際にこれで盛り上がっているから、いっかぁ…と。 で、次。 「ストレンジ」 。 正通クンは、再びフォスターのオリジナルで…、と書いておりますが、作者のクレジットは “M.Fisher , LaTouche” となっております。 ラテン・ビートが生かされたエキゾチックなナンバー。 その表記に間違いはないので、誰が書いた曲であろうと、大きな問題ではなくて、で、これ、いいっすな。 人生はラテンやろ? そう、言いたくなっちゃうほど、日本人ってラテンが好きっすよね。 で、フォスターのプレイも、嫌みにならない程度にガンガンと盛り上がっていて、イケるやん♪ ということで、ラストっす。 「エンジェル・アイズ」 っす。 バラードっす。 が、どうせ、途中からガンガンだよね? そんなふうに思っていたら、基本、最後までバラードだったりしました。 が、途中、ドス黒さが透けて見えるような展開もあったりして、で、 「バードランドの子守歌」 っぽい旋律を引用したりもして、とまあそんなこんなで、今日のところは、以上っす。

【総合評価】 とっても灰汁の強いピアニストでありますが、ハンク・ジョーンズみたいな人畜無害なスタイルよりは、まだ、書くことがあったな…と。 演目はお馴染みのものが多くて安心だし、適度に下品だし、基本的にはマンネリなんっすが、それでエエんや! そんな気がしないでもない1枚で、個人的にはそこそこ、オススメ☆


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