THEN ,HERE AND NOW (JAZZCRAFT)

RICHARD WYANDS (1978/10/12)

THEN , HERE AND NOW


【パーソネル】

RICHARD WYANDS (p) LISLE ATKINSON (b) DAVID LEE (ds)
【収録曲】

(01-03) YES IT IS / LAMENT / AS LONG AS THERE'S MUSIC
(04-07) LEONORA / NEVER LET ME GO / YESTERDAYS / BLUE ROSE
【解説】 ( 2018年09月02日更新 / 連載 1,315回 )

 夏が終わりましたな。 秋っすな。 秋と言えば、秋茄子っすな。 そう、トマス・アクィナスも言っておりましたが、茄子って、夏の野菜なんじゃね? そんな気がしないでもありません。 えーと、夏の野菜 。 えーと、茄子、いますな。 ほら、いわんこっちゃない。 というか、冬瓜もおるやんけ! こいつ、冬の瓜とちゃうんけ? で、 冬瓜 のところをクリックしたところ、季節の分類:夏、多く出回る時期:6月〜9月頃。 めっちゃ夏野菜やんけ! で、トウガンの概要。 冬瓜は夏が旬の野菜ですが、日持ちがよく冷暗所で保存すれば冬まで貯蔵できることからこの名が付けられたそうです。 そんな理由かよ…。 で、話を戻して、 茄子 。 分類:ナス科ナス属。 これはもう、まごうことなく、ナスっすな。 ちなみに、冬瓜はウリ科トウガン属。 これまた、間違いなくトウガンだったりするんっすが、で、茄子は英語で “eggplant” 。 タマゴ植物っすか。 確かに、タマゴっぽい形をした茄子とか、ありますよね。 が、こんな紫色のタマゴ、あらへんやろ〜。 そんな気がしないでもありません。 茄子って、独特な色をしてますよね。 あれ、正式には何という色の名前なんっすかね? なすこん? よく、相撲取りがこの色のまわしを締めていて、「 “なすこん” の締め込み 」 とか言ってて、耳で聞いただけでは、ぜんぜんピンとこなかったりするんっすが、漢字で書くと、茄子紺。 ああ、茄子みたいな紺色か! あと、高校野球を見ていて、 「 “のーこん” のアンダーシャツ 」 とか言ってて、そんなもん着てるから、ストライクが入らんのや! …とか、子供の頃によく思ったものでありますが、漢字で書くと、濃紺。 ああ、濃い紺色か! あと、大村崑 (←オロナミンC) と、市川崑 (←東京オリンピック) は、紛らわしいんや! …と、僕が 「こん」 に関して言いたいのは、こんなもんなんっすが、ちなみにパソコンのカラーコードだと、 茄子紺 。 こんな色みたいっす。 濃紺 と比べると、明らかに薄いっすな。 濃くもなければ茄子でもない、普通の 紺色 。 それぞれ、体育祭で女子児童に穿かせてみると、これ 。 やっぱり、普通の紺色がいちばんナチュラルかな? …と。 ちなみに 「体育祭」 は 「たいいくさい」 っすよね。  『いらすとや』 で 「たいくさい」 で検索しようとしたら、 「鯛臭い」 と変換されて、該当なしだったんっすが、ああん、臭い鯛のイラストを使いたかったのにぃ…。 そういう人にとっては、悲報でありますな。 ちなみに 「鯛」 だと、 鯛の鯛のイラスト というのが。 こんなん、誰がどんな時に使うねん!?

 で、 『いらすとや』 の傑作と言えば、これ 。 独特な新興宗教 (カルト宗教) を信じる夫婦から生まれた子供が、複雑な表情で家族と向き合っているイラストです。 よく、こんなシンプルな絵で、子供の “複雑な表情” を表現出来るなぁ。 そう、感心せざるを得ませんが、こんな恥ずかしい恰好をさせられて、この子が将来、グレて、 こんなん になっちゃうんじゃないかと、ちょっぴり心配…。 というか、上の2つ、めっちゃ、ええ不良やんけ! で、左下の不良、何があったのかは知りませんが、めっちゃ立派に更生し過ぎやんけ! スケバンは、まぁ…。 で、 茄子 もちゃんとあります。 水なす、めっちゃ水が滴ってるやんけ! 丸なす、めっちゃ丸いやんけ! で、なすとキュウリのお盆のやつ。 これ、わりと大人になってから4コマ漫画か何かで見て、始めて知ったんっすが、どちらかが馬で、どちらかが牛なんっすよね。 こんなん、うちのほうでは見たことがなくて、どこの田舎の風習や? …とか思っていたんっすが、もしかして東京でも、わりと普通に飾っていたりするとか? ちょっと気になるので、調べてみますかね? えーと、 これ 。 この記事を読むのに必要な時間は約7分です。 意外と無駄に時間を費やしてしまいそうなんっすが、ま、女児の体操着を紺色に塗る手間のことを思えば…。 で、キュウリの馬と、ナスの牛を作る地域と、作らない地域。

 ★ 東日本――作る
 ★ 西日本――作らない

めっちゃ、ざっくりしてますな。 で、桑名はやっぱり、西日本やったんや! …というのが、これではっきりしたんっすが、じゃ、お盆には何を飾るのかというと、んーと、特に何も飾らんような? お彼岸には、お彼岸団子というのをお供えしたりするんっすけどね。 団子というと、丸いのを想像するかと思いますが、 こんなの 。 平たいバージョン。 無論、手作りなどという面倒なことはせず、親戚のオッサンのヒロシくんが近所でやっていた 「大森屋」 という八百屋で買ってきて供えるだけなんっすが、お月見団子のほうは、甘くて美味しいのに、お彼岸団子は、ただの丸くて平たい餅やんけ! …というので、お子様のウケは今ひとつだったような気がします。 が、焼いて、砂糖醤油をつけて食べると、意外と美味ちい♪ 餅みたいにモチモチしていなくて、どちらかというとダンゴダンゴしていて、ただの丸くて平たい餅だと思っていたら、実は、丸くて平たい団子やんけ♪ …みたいな。 で、あと、お彼岸団子より、さらにモチモチしてない感じの食い物で、 「おこしもの」 というのもあったような気がします。 雷おこしとか、粟おこしとかの “おこし” ではなく、そういえば子供の頃、 “粟 (あわ) おこし” を “栗 (くり) おこし” と勘違いして、栗 (くり) が入ってるんけ? 美味そうやんけ! で、ワクワクしながら買って食ってみたら、そんなものはどこにも入ってなくて、インチキやんけ! …と、めっちゃ憤慨したのを覚えておりますが、そういう “おこし” ではなくて、こんな おこしもの 。 あ、そうそう。 カラフルで、可愛いやつ。 尾張・三河地方の風習だったんっすな。 桑名の辺りでは西と東、色んな文化が混ざり合っておりますなぁ…。 桃の節句を祝うものらしいんっすが、ひな祭りにハマグリを食べるというのは、全国的なものだったりするんっすかね? ちなみに、ハマグリの本場の桑名では、んなもん、食わないような気がするんっすが、焼き蛤とか、大人になって、東京の居酒屋で始めて食べたくらいだし。 ま、もともと、貝類の類いがあまり好きではないというのもあるのかも知れませんけど。

 で、えーと、話を戻して、茄子。 秋と言えば秋茄子なんっすが、茄子って、夏野菜なんじゃね? そういうところまで話が進んでいたのではなかろうかと。 夏野菜のカレーというと、概ね、茄子とトマトが主流だったりしますよね。 夏野菜のカレーに冬瓜が入っていたりすると、それは普通に正解なんっすが、 「おかしいやろ?」 とか、言われちゃいそうだし。 で、茄子はナス科ナス属。 そんな話も出ていたかと思うんっすが、トマトもナス科なんでしたっけ? 調べてみたら、ナス科どころか、ナス属に属していることが分かったんっすが、 ナス科の野菜一覧 。 ナスとトマト以外にも、シシトウ、ジャガイモ、ピーマン、パプリカ、ハラペーニョ。 “ナスカの地上絵” とかもあるし、ナス科、優秀過ぎやん! 地上絵と言えば、ナスカの隣のパルパというところで、最近、新しいのが発見されたみたいっすな。 えーと、 これ 。 絵心が、半端ねぇ…。 さすが、パルパ。 伊達に 「お買い物はパルで」 に、“パ” が付いているワケではないな…と。 で、パルと言えば、 こんな記事 も。 パルでラブリィショッピング♪ 「パルのうた」、これで合ってますかね? 何か、微妙に違うような気も…。 「ロンド」 という喫茶店も、まったく記憶にありませんなぁ。 パルで何か食べるといったら、スガキヤの一択でしたからね。 えーと、 Wikipedia 参照。 やっぱ、そんな店、ないやん! で、「パルのうた」 、合ってるやん! というか、ここからコピペしてますよね、多分。 「ロンド」 のほうは、店名を勘違いしているのか、あるいは メイト のほうにあったのか。 で、今は旧東海道沿いでパスタ屋 「Lennon(レノン)」 を開かれているという軌跡。 こんな店、ありましたっけ? えーと、 これ 。 ジャズの流れる落ち着いた店内らしくって、エエやん♪ ジャズの流れる落ち着いた店内…ということは、コルトレーンの 「オム」 とか、 「アセンション」 とかが流れているワケではないっすよね? オムレツとか、オムライスとか、オム蕎麦とかの店なら 「オム」 でいいのかも知れませんが、いや、やっぱり、よくないような気もするんっすが、無難にビル・エバンスのピアノっとかっすかね? で、『くわブロ』 のほうの記事によると、いか墨パスタ。 腹黒くなりませんけど口の中は黒くなります。 ま、お決まりのネタでありますな。

 それで思い出したんっすが、夏が終わりましたな。 秋っすな。 で、秋はどこへ遊びに行こうかと、あれこれ画策しているところなんっすが、候補としては京都の北のほう、丹後半島あたりは、どうかな? …と。 いや、何となく。 で、 こんな宿 を発見。 冬はカニが売りであるものと思われますが、旬 9〜10月 のどぐろの秋。 え、そうなん? 冬が旬なイメージなんっすが、丹後のノドグロは、違うんっすかね? えーと、 これ 。 ずーっと下のほうに 「のどぐろとは?」 という説明がありますが、ホントに喉が黒い! 「お前はノドグロいうより、ハラグロやけどな」 というネタもよく見られます! 確かに。 定番っすよね。 個人的に魚貝類の類いがあまり好きではない僕でありますが、某・2ちゃんねる(←当時)の 「航空祭スレッド」 で、小松基地の航空祭の頃、金沢の回転寿司が美味い。 特に 「のどぐろの炙り」 が、たまらんっ♪ そんな話題で盛り上がっていて、「ほーん。」と思って、試しに食ってみたところ、マジで美味いやんけ! …と。 それ以来、ハマってしまったんっすよね。 色んな食べ方があるんっすが、個人的な趣向で言うと、のどぐろの炙りの寿司が、至高っ♪ 炙ってない普通の寿司は、ま、普通の白身魚の寿司やな…と。 塩焼きは、ま、普通の白身魚の塩焼きやな…と。 煮付けは、今ひとつやな…と。 基本、煮魚があまり好きではないんっすよね。 つまりまあ、炙りの寿司以外は、さほど嬉しくもない食材であるな。 そんな気がしないでもないんっすが、この旅館の 「のどぐろフルコース」 はというと。 まずは、お造り。 姿造りにして、薄造りと皮目を炙った炙りでお出しします。すだちと琴引の塩、自家製醤油とワサビ、ポン酢大根おろしの3種類で。 炙られているやん! めっちゃ美味そうやん♪ 炙られている奴ばかりというのもちょっとアレなんっすが、半分は炙らずに、薄造りで出してくれるんっすよね? 完璧やん!

 で、お客様に人気の2品。 接客係 二代目・妹より。 ちょっぴり “三代目 J Soul Brothers” の姉妹グループっぽいんっすが、煙モクモクの のどぐろ炭火焼き。 七輪でお客様に焼いていただきますよ。のどぐろは脂多いので、炙るとまた旨味が増すんです。焼きすぎると、のどぐろの皮がよくひっつくんで、絶対にひっつかんように焼いてくださいね。 この 「ひっつかんように」 というところが、何か、たまらんっ♪ ちょっと、桑名あたりの言葉と似ている感じっすかね? えーと、 丹後弁講座 。 京都府にありながら、いわゆる京都弁とは似ても似つかない、近くないのに名古屋の言葉のような響きもある・・・。 おお、確かに。 たぐる 動詞 (トランプを) 切る。 こんな言い方があるんっすな。 ちなみに桑名では普通に 「きる」 と言っていたような気がするんっすが、えーと、 四日市弁 。 かする (三重県) 。 カードをかするという。トランプやUNOなど、最初に 「きる」 が、その意味。 ここでは、普通、「そのカード、かすっといて」と誰もが使う言葉。 ああ、確かに、四日市のカス、通称 “ヨンカス” の奴らは、確かにそんなことを言ってたような気が? で、皮がひっつかんように炭火で焼いて、取り皿にとって、ちょっとすだちを絞って。 うー、たまらんっ♪ 想像しただけで、めっちゃ美味そうやん♪ で、のどぐろ棒寿司の三段締め。 これも、たまらんっ♪ そんな予感が半端なかったりしますな。 ここ、ロケーションも 琴引浜 が目の前みたいだし、エエやん♪  “鳴き砂” で有名なところっすよね。 歩くと「クックッ」と音が鳴ります…と。 歩くだけで、 「ちびまる子ちゃん」 の野口さんを体感出来るとか、イケるやん♪

 とまあそれはそうと、本題に戻って、茄子。 英語では “eggplant”。 こんな茄子紺のタマゴ、あらへんやろ〜。 そう思って調べてみたところ、確かに茄子紺のタマゴは見つけられなかったんっすが、こんなの が。 一番上の写真は、普通の茄子やんけ! …なんっすが、その下に衝撃の “白茄子” が。 こんなん、“タマゴ植物” 以外の、何物でもないやんけ! エッグいほど、エッグやんけ! ということで、今日のお話は、おしまい。

 とまあそんなことで、今日はリチャード・ワイアンズっす。 地味っすな。 たまに、サイドマンとして名前を連ねているのを見て、 「ほーん」 。 その程度の存在だったりするんっすが、わりと有名なところだと、 これ とか。 めっちゃ昔のネタっすな。 この 「ウニを煮ていたジョニー」 のシリーズ、3回ほど引っ張って、めっちゃ不評だったと記憶しておりますが、当時の “一番弟子” だったサミーちゃん、お元気っすかね? ここで、当時の僕がワイアンズについて論評しておりますが、そ のスタイルは 「ブロックコードをベタに多用した時のレッド・ガーランド」 を意識してる、場末の酒場のお抱えカクテル・ピアニスト。 略して 「場末のカク・ピー」 。更に略して 「場末ピー」 。もういっちょ略せば 「場ー」 。 しかしそこまで略す必要があるのかと反省して 「場末カクピ」 。 どうでもいいことを長々と書いておりますな。 で、これ以外だと、ギターのケニー・バレルと組んだのが、何枚かあったような気がするんっすが、詳しくは ここ 参照。 で、今日は、ここでも紹介されている 『ゼン・ヒア・アンド・ナウ』 というアルバムを取り上げてみたいと思うんすが、1978年の録音。 齢 (よわい) 五十にして初めて、自分の名前を冠したリーダー作を発表することが出来たみたいなんっすが、めっちゃ遅咲きっすよね。 冠二郎とか、23歳くらいで冠の名前を冠した歌を出してますからね。 デビュー作は「命ひとつ」。 知らねぇ…。 デビュー後10年間はヒットに恵まれず、日本コロムビアに移籍して1977年に自らも出演したテレビ朝日のドラマ 『海峡物語』 の主題歌 「旅の終りに」 が念願のヒットを飛ばすが、それ以降はしばらく苦節の時期を過ごしていた…と。 冠二郎と言えば 「炎」 やろ。 そんなイメージが強いんっすが、アレがウケたのは1992年、齢 (よわい) 四十八くらいだったんっすな。 まあまあ苦労してるやんけ! で、話を戻して、ワイアンズ。 記念すべきリーダー一作目 (@50歳) 。 ライナー・ノートにホレス・パーランが 「遅かったが出ないよりまし」 と書いています。 ほぉ。 僕の持っているCDには、杉田宏樹クンが書いた日本語ライナーしか載ってないんっすが、この件に関しては、特に触れられていませんな。 1928年7月2日、カリフォルニア州オークランド生まれ。 ケニー・ドリューやホレス・シルバーと同年である。 そんな情報はあるんっすが、この2人と比べると、1978年の “デビュー” は確かに、遅過ぎぃ…。 でもまあ、出ないよりはマシっすよね。 お陰で、こうして、 『塩通』 のレビューに取り上げられることになったワケだし。 で、これ、サイドマンはというと、ベースがライル・ワトキンソン、ドラムスがデビット・リー。 地味過ぎぃ。 …というか、ぶっちゃけ、知らん。 ジャケットのワイアンズも齢 (よわい) 五十に相応しく、ただの老けたオッサンみたいだし、ジャズが死んだ70年代の、それもかなり後半だし、ソソられる要素がまったくなかったりするんっすが、あまり多くは期待しないで、適当に聞き流して、今日は終わりにしちゃいましょう。 あ、ちなみにこれ、原盤は “JAZZCRAFT” というデンマークのマイナー・レーベルのようで、その後、“STORYVILLE” から再発されたという経緯があるようっすが、ま、どうでもいいっすよね、そんなマニアックな話。

 ということで、1曲目。 「イエス・イット・イズ」 。 ワイアンズのオリジナルなんだそうっすが、演奏が始まった瞬間、え、何これ? 結論から先に言ってしまうと、めっちゃエエやんけ! かかったとたん背筋がシャンとするような、あるいはお客の目がいっせいにジャケットに注がれるような (by杉田宏樹) 」 佳曲。 そう、先ほどのブログに書かれておりますが、僕の持ってるCDの日本語ライナーだと、LP時代、A面の1曲目は非常に重要な位置を占めていた。 その意味で魅力的で印象的なイントロで始まるこの曲が、本作の価値を決定付けているといっても過言ではない (by杉田宏樹)。 確かにめっちゃイントロが魅力的で印象的なんっすが、曲そのものの出来も、かなりのものであるな…と。 何か、めっちゃモダンで、クールで知的で、シダー・ウォルトンあたりを聞いてるような? 少なくとも、場末の酒場のお抱えカクテル・ピアニストみたいな感じは、まったくなかったりします。 アドリブに入ってもそのイメージは継続していて、このオッサン、めっちゃピアノが上手いやんけ! …と。 でもって、イケてるテーマに戻って、おしまい。 ベースの人や、ドラムスの人も、悪目立ちしない程度に頑張ってくれていて、トリオとしてのバランスも完璧っす。 以上、期待度が皆無に近かっただけに、思わぬ拾い物でありました。 …と、そのように評価していいのではなかろうかと。

 で、次。 「ラメント」 。 J.J.ジョンソンの代表作にして、超名曲。 そういうアレだったりするんっすが、ここでのワイアンズのプレイは、完璧に近いんじゃね? …と。 1曲目がめっちゃ出来がよくて、イケるやん♪ …と思っていたら、それ以降は、そうでもなかった。 そんなアルバムが決して少なくはないんっすが、少なくともここまで、パーフェクトな仕上がり。 アップ・テンポのスインギーなナンバーから一転、しみじみと心に染みるバラード。 個人的にはこの構成が、いちばんいいかな? …と。 不良少年が更生していく様を、静かに見守るような構成っすよね。 原盤ライナーの執筆者でもあるホレス・パーランを想記させる。 そんな風に杉田クンは書いておりますが、パーランほど灰汁 (あく) が強くなくて、知的でクールな感じ。 やっぱ、シダー・ウォルトンっすかね? 終盤、ライル・アトキンソンのベースのピチカート・ソロがフィーチャーされるんっすが、節度を弁えた力強さみたいなアレがあったりして、悪くはないな…と。 でもって、静かにテーマに戻って、おしまい。 9分43秒という、かなり長めの演奏なんっすが、最後まで飽きさせることなく、ダレることもなく、任務を全うしたのは、さすがやな。 …と、そのように評価していいのではなかろうかと。

 で、次。 「アズ・ロング・アズ・ゼアズ・ミュージック」 。 この人 が、 「音楽がある限り」 は、フランク・シナトラ出演のミュージカル映画 『芸人ホテル(Step Lively)』 に使われたかわいいワルツで、うんぬん。 そう書いていた奴っすよね。 ワイアンズを取り上げるって、相当にコアなファンなのかと思ったら、ジャズの話は基本、この人についてしか書いてなかったりして、主戦場は “鐵” な人? が、オーディオのほうはめっちゃ凄そうだし、えーと、 管理人紹介。 1961年生まれっすか。 大先輩じゃん! 「こんにちわ」 撲滅委員会 のバナーをクリックしてもリンクが切れていて、一体、どんな委員会だったのか、めっちゃ気になってしまうんっすが、で、曲のほうはアレっす。 かわいいワルツっす。 いかにも歌物と言った感じで、で、ワイアンズのピアノは、ちょっぴりエバンスを彷彿させるような? 人生の余裕みたいなものを感じさせたりして、さすがは五十路やな…と。 そういえば、小学生の頃、一緒の塾に通っていた奴に、五十路 (いそじ) という名前の奴がおりましたな。 無理矢理、 “肉まんあんまん友の会” のメンバーに入れた覚えがあったりするんっすが、元気っすかね? 生きていれば今頃、50歳くらいっすかね? ようやく、名前に実年齢が追いついた感じでありますが、とまあそんなこんなで、演奏のほうは、おしまい。

 …と、それはそうと、今日の朝、NHKの 『うまいッ!』 という番組で、ちょうどタイミングよく、ノドグロの話をやっておりましたな。 新潟沖のノドグロは夏場が旬なんだとか。 産卵期を迎えた大きなノドグロを、はえなわ漁で1匹ずつ丁寧に釣り上げていくとか、はえ〜。 可哀想じゃん! 炙って食うなら、せめて産卵が終わってからにしたほうが…。 僕が食う予定のノドグロちゃんは、タマゴを生んだ後だと思われるので大丈夫なんっすが、あ、でも、生まれたばかりの稚魚にしてみれば、カーチャンが炙られて食われてしまって、やっぱりちょっと可哀想な気が…。 ま、そんなことを言ってたら、霞以外は何も食えなくなっちゃうんっすが、で、日本海のノドグロは、能登半島を境にして、脂の質が違うみたいな事も言ってましたな。 東のほうがあっさり系で、西のほうがギトギトなんだとか。 ということは、丹後のノドグロは、ギトギト? 富山の 「キトキト寿司」 で食べれば、ギトギトじゃないとか? 個人的には大トロよりも、中トロくらいのほうが好きなので、ギトキトくらいがいいかな? …と。 能登半島の先端くらいの沖で採れば、ちょうどいい脂具合だったりするんっすかね? とまあそれはそうと、4曲目。 「レオノラ」 。 何かこれ、聞いたことがあるような気がするんっすが、んーと、バカラック? …とか思っていたら、ワイアンズのオリジナルだったんっすが、まるで歌物のような綺麗なメロディでありますな。 ボサ・タッチの自作曲はチェンジ・オブ・ペースとなるトラックで、当時の知られざるワイアンズの音楽性をとらえた1曲だ。(by杉田宏樹) そういうアレなんですが、ま、別段、ボサノバをやっても、不思議ではないよな? …と。 肩肘張らないリラックスした演奏で、夏の終わりの昼下がりにピッタリな好演であるな。 …と、そのように評価していいのではなかろうかと。

 で、次。 「ネバー・レット・ミー・ゴー」 。 スタンリー・タレンタインのアルバムに、そんな名前のヤツがあったような気がするんっすが、ピアノの無伴奏ソロによるバラードで、チェンジ・オブ・ペースというなら、むしろ、こっちのほうかな…と。 格調の高い学長が、エンガチョ。 そういった感じの仕上がりで、個人的にはちょっぴち退屈に思えたりもするんっすが、ま、1曲くらいは、しょうがないかな…と。 で、次。 「イエスタデイズ」 。 ビートルズではなく、後ろに 「ズ」 が付いたジェローム・カーン作のスタンダード・ナンバー。 スローでも、ミディアムでも、アップでも、どんなテンポ設定でもイケる奴なんっすが、ここでのワイアンズはちょっぴりボッサ風なアレンジを施していたりして、なかなかにモダンであるな。 …と、そのように評価していいのではなかろうかと。 いかにもジェローム・カーンらしいジェローム感も出ているし、ワイアンズのソロは適度にブルージーで、中盤、ベースの人もフィーチャーされて頑張ってるし、終盤は何かドラマチックに盛り上がっているし、エエやん♪ ということで、ラストっす。 「ブルー・ローズ」 。 エリントン・ナンバーらしいんっすが、全然そんな感じがしない、モダンな作風に仕上がっております。 ローズマリー・クルーニーに捧げられた曲で、'57年に同楽団 (←エリントン) の録音がされています。 ちょっとアップテンポになって、しゃれた雰囲気になりました。 そう、例のアレに書かれておりますが、確かにそんな感じ。 いいっすな、青い薔薇。 で、ブルマはやっぱり、紺色がいいな♪ …と。 えんじ色のブルマとか、園児にしか似合わんのや! …と、強く主張しておいて、今日のところは、おしまい。

【総合評価】 全7曲、(ほぼ) ハズレなし。 オリジナルの2つは “奇跡” と言っていいレベルだし、それ以外の選曲も、文句の付けようが無いし、ま、オススメするに、やぶさかでないかな? そんな気がしないでもないアルバムはいくつかあるんすが、今回ばかりは、超オススメ☆ そう、強く主張したくなるような、そんな素晴らしい出来でありました。 特に前半の4曲は “神” と言ってもいい領域で、最後にもう一度、超オススメっす☆


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