IS THAT SO? (TIMELESS)

JOHN HICKS (1990/7/10)

IS THAT SO?


【パーソネル】

JOHN HICKS (p) RAY DRUMMOND (b) IDRIS MUHAMMAD (ds)
【収録曲】

(01-03) IS THAT SO? / AUTUMN LEAVES / HOW INSENSITIVE
(04-06) APRIL EYES / YESTERDAYS / EMILY
(07-08) I'LL REMEMBER APRIL / NEVER LET ME GO
(09-10) SOFTLY , AS IN A MORNING SUNRISE / SONNYMOON FOR TWO
【解説】 ( 2018年12月23日更新 / 連載 1,329回 )

 今年も残すところ、あと僅かでありますな。 ということは、もうすぐ来年が来ちゃうんじゃね? そんな気がしないでもなくて、新しいカレンダーを手に入れなきゃ! そんな焦燥感に駆られたりしております。 また、 ニコンダイレクト で、何か買いますかね? この時期、ここで 5,000円分以上の買い物をすると、もれなく卓上カレンダーを貰えるという、そういう企画があったりするんっすよね。 毎年、工夫を凝らしたデザインだったりするので、けっこう楽しみにしているんっすが、ちなみに去年はこんなのでありました。

2018 カレンダー

 うーん、微妙…。 家の形をしていて、とってもメルヘンチックではあるんっすが、個人的にはメルヘンよりも、 ヘルメシール のほうが好きだったしするし。 配管屋の必須アイテムっすよね、これ。 指にべったり付いたりして、その状態で安全帽を脱ごうとすると、ヘルメットがヘルメまみれになるという欠点はあるんっすが、で、これ、絵柄が犬というのも、ちょっと…。 今年は戌年だったので、やむを得ないところではあるんっすが、大の猫好き&大の犬嫌いの僕としては、うーん…。 今年のカレンダーはハズレやったな。 そう思わずにはいられませんでしたが、にも関わらず、最初のヤツが届いた1ヶ月後くらいに、また同じカレンダーが送られてきました。 え、何で? あまりにも不評で在庫が余りまくって、その処分先として、僕が抽選で選ばれちゃったとか? だとすれば、何ともありがた迷惑な話なんっすが、添えられていた手紙を見て、その謎が解けました。 どうやら、以前に送ったカレンダーに致命的な過りがあることが発覚したので、作り直して、送り直した…と。 え、致命的な過りって、何? 改めて、先ほどの写真をご覧ください。 気が付きましたか? あー、11月が31日まであるやんけ! 西向く (にしむく) 士 (さむらい) 。 2・4・6・9・11月は “小の月” っすよね。 どうして、2・4・6と来て、次が “8” とちゃうのかというと、8月はオーガストで、アウグストゥスに由来。 で、このオッサンが、「ワイは偉大やから “小の月” とか、ありえへんやろ?」みたいに、ゴネた結果。 そんな話を聞いたことがあります。 で、8本足のタコはオクトパスなのに、オクト由来のオクトーバーが、どうして8月ではなくて10月なのかというと、このオッサンともう一人のオッサンが、「7月と8月は、ワイらの月や!」 と、ごり押しをして、途中に2ヶ月分を挿入しちゃった結果。 そんな話を聞いたこともありますな。 で、その辺りの事情をググってみたんっすが、その結果、衝撃的な事実が発覚しました。 えーと、 これ 。 え、カエザルとアウグストゥスのワガママのせいとちゃうん? 浅学な私は、50歳を過ぎて初めて知りました。 それはそうと、“カエザル” というのは、何か違和感がありますな。 “カエサル” ちゃうん? “カエザル” だと、“見ざる、言わざる、聞かざる” の第4形態みたいやんけ! で、それに関して、またひとつ、僕の知らなかったことが。 これ 。 ホントは “四猿” やったって、マジっすか? ただし、4匹目は “かえざる” ではなくて、 “しざる” もしくは “せざる” 。 今ひとつ、語呂が悪いやんけ…。 というのが、コイツが省かれた要因ではないかと思われますが、見ざる、言わざる、聞かざる、大いなるマンション、セザール♪ ここ 、参照。 おお、セザール、カッコええ! 名乗らずに立ち去れよ! そんな気がしないでもないんっすが、ま、それだと宣伝にならないし。

 で、この欠陥カレンダー、12月1日は普通に土曜日になっているので、実用上は大して問題がなかったりするんっすが、で、来年はどんなのかと思ったら、 これ 。 うーん、まあまあ? タダなら別にいっかぁ。 そんな気がしないでもないんっすが、カレンダーそのものはタダでも、これを貰うには 5,000円分以上の買い物をしなければならず、で、いろいろと探してみたんっすが、特に欲しいものもないなぁ…と。 ニコンようかん だと、3箱も買わなければならんし。 個人的には羊羹よりも伊予柑のほうが好きなので、柚子羊羹ではなく、伊予柑羊羹というのがあると嬉しいんすけどね。 ググってみたら、あったんっすが、 ほれ 。 おお、美味そうやんけ! 四国愛媛の味なんっすな。 よく考えたら、伊予柑なので当然なんっすが、この 別子飴 というのも、何か聞いたことがありますな。 別子飴 (べっしあめ) は愛媛県新居浜市にある土産菓子である。 水飴と乳製品を主原料とし、その後上白糖を加えるなどして作り、みかん・いちご・茶・コーヒー・ココア・ピーナッツの持ち味を一粒ごとに包み、色取り鮮やかに表現し、ロール紙で包む。 ほぉ、美味そうやんけ! 浮き草 ゆきんこ も紹介してくれておりますが、 「ポリポーリ」 とか、 「和・チーズケーキ」 とか、どれもイケそうっすなぁ。 で、別子飴はというと、ただの、みかん・いちご・茶・コーヒー・ココア・ピーナッツ味なのかと思ったら、そうではなく、

  ピーナッツ : ほのかな思い出
  みかん : 乙女の情緒
  イチゴ : 愛のささやき
  抹茶 : 親愛のこころ
  ココア : 異国の香り

 どれも、素敵っ♪ 個人的にはもうひとつ、「伊予柑 : 伊代はまだ16だから」 というのも追加して欲しいところなんっすが、それはそうと マイントピア別子 。 ここもなかなか楽しそうっすなぁ。 砂金採り・宝石さがし が楽しそう♪ タヌ金3個で5gの純金インゴットと交換って、マジっすか? めっちゃ頑張って3個集めて係員のところに持っていったら、「あ〜、残念。 これ、タヌ金じゃなくて、タマ○ン。」 とか言われて、幼女、ギャン泣き。 そんな悲劇が起こらないように祈るしかありませんが、ちなみに、貴金属の相場は こちら 。 え、金よりもプラチナのほうが安いん? で、5gの純金インゴットは 2018年12月22日(土) 10:00発表で、 24,480円くらいということになりますか。 1タヌ金あたり、8,160円。 もしかしたら、チョコボールの “金のエンゼル” よりも価値があるかも? 子供の頃、銀のエンゼルを5枚集めて 「おもちゃの缶詰」 をゲットしたんっすが、まだ 「ウニの瓶詰め」 のほうがよかったかも? そんな気がしちゃうほど、ゴミでしたからね。 ウニとか、個人的に大して好きではないのに、それ以下という時点でアレなんっすが、えーと、 これ

 ※キョロちゃんからのお願い。

 おもちゃのカンヅメが届くのを楽しみにしている人もいるので、カンヅメの中身は他の人には内緒にしてね。

いや、期待値が高過ぎると、あまりの落差にショックが甚大なものになるので、あらかじめ覚悟を決めておいたほうがいいと思うんっすが、僕が貰ったのは 「おもちゃのカンヅメ (1970年代)」 っすかね? 中身、わからん…。 要は、グリコのおまけの詰め合わせのようなものだったんっすが、で、何が言いたかったのかというと、大して欲しくもない無料のカレンダーを貰うために、大して欲しくないものを 5,000円分買うより、自分で欲しいカレンダーを買ったほうが賢いんじゃね? そんな事実に、50歳を過ぎて初めて気が付いた…と。 そんなことで、買ってみました。

2019 カレンダー

 ぐでたま 。 いいっすよねー。 それはそうと、 和風アクリルキーホルダー 。 ポムポムプリン、キティ、あひるのペックル、クロミ、ぐでたま、マイメロ、シナモロール。 それらの有力キャラに混じって、ハンギョドン、ケロッピ、で、1匹飛ばして、ばつ丸。 めっちゃ懐かしい面子やんけ! サンリオキャラクターアドレス

  sabapyon@han-gyodon.jp

 というのを選んだ僕としては、 ハンギョドン をアクキー化して貰えたのが嬉しくてならないんっすが、中国生まれの半魚人。 (中略) 好きなものは、冷やし中華、エビセン、鍋物、温泉。 タコのさゆりちゃんとは、大の仲良し。 誕生日:3月14日。魚座。B型。 可愛いっすよね、タコのさゆりちゃん。 仲良しみたいで正直、ちょっと羨ましかったしするんっすが、誕生日が 3月14日って、僕と5日違いやんけ! …というので、親近感が。 魚座。 ま、これを言いたくて、この設定になったんでしょうけど。 で、一方、 ぐでたま 。 ゆでるもよし 焼くもよし 生のままでもよし。 いろんな調理法があるけれど、ぐでぐでやる気のないたまごなのだ。 あ、個人的に、生のままは、ちょっと…。 で、 ぐでたまたち 。 お、いっぱい派生キャラがおるやん。 グレたま。 賞味期限が大幅にすぎ、腐ってしまったたまご。 しゃべり方も腐りきっていて言葉づかいも悪い。 人のお腹ピーピー言わせるのが得意。 これ、アカンやつやん…。 白か黒かで言うと、グレーゾーンでもなくて、明確に黒なんっすが、黒たまごではなくて、グレたま。 黒たまごは1個食べると寿命が7年伸びるそうっすが、グレたまを食べると、7分間くらい便所に籠もる羽目になっちゃいそうです。 とまあそんなこんなで、キャラクターグッズって、 “サンリオ” の一択だよね。 そう、信じて疑わない僕でありましたが、もうひとつ、 “サンエックス” という選択もあるというのを知ってましたか? 僕は知りません。 が、この前、知りました。 どうして知ったのかというと、卓上カレンダーを1個だけ頼むというのもなぁ…。 そんな気がしないでもないので、何か適当にもう一品ぐらいポチっておくことにしたんっすが、で、何を買ったのかというと、 これ 。 このタイプは多機能ペンを今まで普通に使っていたんっすが、シャーペンと、黒と赤のボールペンと、消しゴムは必須。 で、今まで色んなタイプを試してみたんっすが、消しゴムのところのキャップがすぐに無くなっちゃうんっすよね。 そんな中、この三菱のヤツはわりとしっかりとしていて、いいな…と。 で、ネイビーとピンク。 デザインとしては断然、ピンクのほうが可愛いんっすが、さすがにこれを青年 (←50歳過ぎ) が仕事で使うというのは、どうか? そんな気がしないでもないので、ネイビーのほうにしておきました。 それはそうと、 「すみっコぐらし」 って、何なん?

 ということで、調べてみました。 これ 。 おお、サンエックスって、たれぱんだとか、リラックマとかを出してるところだったんっすな。 “サンリオ” という名前の由来は、社長の出身地が山梨で、山梨 → さんり + 何となく語尾に「お」を付けてみた。 そういうアレだったりするようっすが、一方の “サンエックス” はというと、よく分からん…。 1932年 (昭和7年4月) 先代社長千田杏三が個人営業チダ・ハンドラーとして神田多町2-6で創業。 結構、歴史があるんっすな。 名前が “杏三” なので、何となく “サン” なのかも知れず、ま、それはそうとして、 「すみっコぐらし」 。 プロフィールは こちら 。 すみっこが落ち着く。 あー、それ、めっちゃ分かるぅ! こちらも “ぐでたま” 同様、色んな派生キャラがいるんっすな。 個人的には “とんかつ” と “えびふらいのしっぽ” のコンビが可愛いな♪ …と。 ちょっぴり “モリゾーとキッコロ” みたいなんっすが、森を憎む “森憎(モリゾー)” と、木を殺す “木殺(キッコロ)” とか、年寄りで尿漏れする “漏れぞう” と、お子様でシッコを漏らす “シッコロ” とか、そんなのもありましたよね。 んなことで、 「すみっコぐらし」 のグッズ、他にも買っちゃいましたぜ。

すみっコぐらし GOODS

 手前の黒いのは名詞入れ。 名入れサービスもあるんっすが、書体で筆記体を選んだら、ちょっと微妙な感じに…。 今度はゴシック体にしようかな…と。 で、黒は売り切れちゃったので、青にしようかな…と。 で、あとはクリアホルダーが2種類。 左側は “えびふらいのしっぽ” が “とんかつ” ではなく、 “あじふらいのしっぽ” と一緒におつかいに行くというシチュエーションだったりして、可愛いっ♪ たまらんっ! で、パソコンの壁紙も、今までは自分で撮った写真を使ったりしていたんっすが、 ここ に、エエのがあるやんけ。 大福屋の “おばけ” 、可愛いっ♪ 餅を 「うにょーん」 と食べてる “とかげ” 、たまらんっ! その昔、平清盛の心は、祇王から仏御前へと変わっていってしまいましたが ( ここ 参照 ) 、今の僕の心は、ハンギョドンから、「すみっコぐらし」 へと…。 でもまあ、変なサカナの野郎はともかくとして、タコのさゆりちゃんとは仲良くやっていきたいし、こう見えて、サバくん (←50歳過ぎ) も、隅に置けませんなぁ。 とまあそんなことで、おしまい。

 ということで、今日はジョン・ヒックスっす。 どこかで聞いたことがあるような気もするんっすが、めっちゃありふれた名前だったりするし、その素性のほどは、よく分かりません。 それはそうと、 JAZZ名盤980円&1480円(税抜) シリーズ第1弾103タイトル 2018年12月5日(水)発売。 うぉぉぉぉぉ! ピアノ編だけで、61枚もあるやん♪ 邦楽ジャズ編のほうも、かつて 「ウニを煮ていたジョニー」 という連載企画がとっても不評だった僕としては、 『坂元輝トリオ / 海をみていたジョニー』 というのが気になるし、とりあえずこれで、ジャズのねたのほうは半年分くらいは困らない感じ? んなことで、買ってみました、ジョン・ヒックス。 2枚ほどポチってみたんっすが、ざっと聞き比べてみた結果、今回は 『イズ・ザット・ソー?』 のほうにしよう、そうしよう。 …と。 で、他のピアニストの分を含めて、何枚か買ってみて判明したんっすが、このシリーズって、1980〜90年代くらいの、微妙なものばっかりだったりするんっすな。 あまり多くは期待しないほうがよさそうにも思えるんっすが、このヒックスくんのアルバムも1990年の録音だったりして、うーん…。 で、どういう人なのかと思ってググったところ、20 世紀で最も重要で影響力ある経済学者の一人であり、うんぬん。 そういうのが先に出てきちゃうんっすが、米国のジャズ演奏家。 ジョージア州アトランタ生まれ。 1961年シカゴでアル・グレイ&ビリー・ミッチェルのコンボで活動を始め、62年ニューヨークに進出し、ラッキー・トンプソン等と共演。 64年アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズで活動。 65年JMと来日。 67年ハンク・モブレーと共演し、うんぬん。 経歴を見る限り、わりとジャズの王道を歩いて来た人っぽいっす。 初リーダー作は75年だったそうで、遅咲きというか、脇役な人生というか。 が、こうして、日本の超人気ジャズ・サイトで取り上げられたからには、もしかしたら売り上げが全世界で2枚くらいは増えるかもしれなくて、よかったじゃないの。 そう、祝福したくなる気持ちでいっぱいであります。 ベースはアイドリース・ムハンマドで、ドラムスはレイ・ドラモンド。 何か、強力そうっすよね、名前が。 選曲のほうは有名なスタンダード中心で、肩肘張らない、リラックマした演奏が楽しめるんじゃね? そんな気がしないでもなくて、とまあそんなこんなで、では演奏を聞いてみることにしましょうか。

 まずはアルバム・タイトル曲の 「イズ・ザット・ソー?」 。 作曲者のデューク・ピアソンがリー・モーガンの66年作に提供し、自身の69年のセッションで録音。 ヒックスはドナルド・バード・グループ時代によく演奏したという。 そう、杉田宏樹クンが日本語ライナーに書いているようなアレだったりします。 で、演奏のほうはというと、小気味いいブラッシュ・イントロに導かれて、ヒックスのピアノも快調な滑り出し。 ベース・ソロ〜ドラムスとの小節交換を挟んで、スムーズにエンディングを迎える。 そういうアレだったりしております。 ピアソン作というので楽しみにしていたんっすが、確かにどこかで聞いたことがあるような気がしますな。 調べてみたら、モーガンのほうは 『ザ・ラジャー』 。 かなり地味。 で、ピアソン本人のほうは不明。 69年のリーダー作は 『ハウ・インセンシティブ』 だけっぽいんっすが、そこには入ってないみたいだし。 で、ジョン・ヒックスのスタイルはというと、んーと、どこかで聞いたことがあるような? んーと、ジャック・ウィルソン? 少なくとも、テーマ部のピアノのタッチは、そんな感じがしたんっすが、ファンキーというより、端正な感じ。 で、ムハンマドくんのブラシが実にいい仕上がりだったりして、で、ベース・ソロ〜ドラムスとの小節交換を挟んで、スムーズにエンディングを迎えるな…と。 1990年物なんっすが、何の問題もなかったな。 そのように評価していいような気がする、そんな滑り出しでありました。

 で、次。 「オータム・リーブス」 。 言わずと知れたシャンソンの名曲 「枯葉」 でありますな。 あの名高いキャノンボール・アダレイ 『サムスン・エルス』 ヴァージョンのイントロの一部をテーマに組み込んだアレンジが面白いな…と。 そう言われても、今ひとつピンとこなかったりするんっすが、ヒックスは得意のアップテンポでソロを展開。 自分のカラーに染めている。 この見解には、まったくもって同意。 かなりアグレッシブな仕上がりになっていて、枯れ葉を蹴散らして、北のほうへ走り去っていくかのような勢いが感じられます。 終盤はムハンマドのタイコのソロで盛り上がって、とまあそんなこんなで、テーマに戻って、おしまい。 で、次。 「ハウ・インセンシティブ」 。 ピアソンのところでアルバム名として登場しましたが、アントニオ・カルロス・ジョビン作のボサノバの名曲。 「お馬鹿さん」 という邦題もあるんっすが、この上なく馬鹿っぽいので、個人的には、ちょっと…。 「アホちゃうん?」 とかのほうがいいっすよね。 曲そのものは、極めて出来がよくて、で、演奏のほうはというと、原曲を尊重した編曲がヒックスの別の魅力を浮き彫りにしていて、聞き逃せないな…と。 普通にボサノバな編曲なんっすが、変に凝ったりしないところが、素直でいいな…と。 途中、ドラモンドのドラマチックで中村主水 (もんど) なベース・ソロがフィーチャーされたりして、なかなかの必殺シリーズであるな…と。

 で、次。 「エイプリル・アイズ」 。 本作で唯一のヒックスのオリジナルで、曲調から曲名の由来を 「エイプリル・イン・パリ」 + 「ソウル・アイズ」 だと想像してみるのも一興だな…と。 「エンジェル・アイズ」 ではなくて、 「ソウル・アイズ」 ? マル・ウォルドロンのやつ? ま、アレも確かに名曲なんっすが、幼女好きの僕としては、やっぱり園児のほうがエンジェルかな? …と。 ソウルだと、魂の僧侶みたいなイメージだったりしますからね。 ちなみに曲のほうはというと、しみじみ系のバラードだったりして、 「パリの四月」 な要素は皆無。 アイズ感はそれなりだったりして、愛すべき小品に仕上がっているな…と。 ということで、次。 「イエスタデイズ」 は33年のミュージカル 『ロバータ』 の挿入曲。 ベース独奏で始まり、その後を受けてピアノが躍動する構成がいい。 ドラムスのソロを含めて、3人が主張し合った展開だ。 そういうアレだったりします。 いやあ、これは素晴らしい出来でありますなぁ。 …と、そのように評価していいのではなかろうかと。 ドラモンドのテクニシャンぶりが半端なく、でらドラモンドだで、かんわー。 そう褒めたくなる出来でありました。 で、次。 「エミリー」 。 ジョニー・マンデル&ジョニー・マーサーが書き、やはりビル・エバンスが有名にした。 そういうアレでありますな。 で、演奏のほうはというと、美旋律を単にそのまま弾くのではなく、ヒックス流儀を貫いた仕上がりだな…と。 いいっすよね、ヒックス流儀。 ちょっぴり、ヒッグス粒子みたいで。 「へっぐしっ!」 だと、オッサンのクシャミみたいなんっすけど。 ピアノの無伴奏ソロで幕を開ける珠玉のバラードなんっすが、途中から次第に加速していって、最終的に、いい感じのスインギー路線に転じるという、そういうアレだったりします。 高見エミリー (←鳩山邦夫の嫁) 好きには、オススメかな? …と。

 で、次。 「アイル・リメンバー・エイプリル」 「四月の思い出」 っすな。 ラテンな乗りで、派手派手。 そういったアレでありました。 で、次。 「ネバー・レット・ミー・ゴー」 。 ヒックスは軽いタッチで饒舌というアプローチで、バラードの独自解釈を示す。 そういったアレでありました。 で、次。 「ソフトリー・アズ・イン・ア・モーニング・サンライズ」 「朝日のように爽やかに」 っすな。 朝日新聞とか、ねちっこくて、ぜんぜん爽やかでない気がするんっすが、爽やかといえば 「さわやか」 っすよね。 静岡にあるハンバーグのチェーン店。 食ったことはないんっすけど。 評判いいみたいっすけどね。 もしかして、マルシンハンバーグよりも、上? ここ を見ると、チーズ入りとか、ブラックペッパーとかもあるようで、なかなかに美味しそうなんっすが、贅沢仕立てマルシンハンバーグって、それはちょっと、目指すものが違うような? 業務用なんてのもあるみたいっすが、マルシンハンバーグなんか、業務に使ってエエんか? …と。 マルハンというパチンコ屋の中の店なら、マルハン (←マルシンハンバーグの略) でいいような気もするんっすけど。 で、演奏のほうはというと、 「さわやか」 というより 「にぎやか」 で、ドラモンドが裏ドラのように効いているな…と。

 んなことで、ラストっす。 「ソニー・ムーン・フォー・トゥ」 。 ソニー・ロリンズのオリジナルなんっすが、本編に続くアンコール曲のような雰囲気が楽しいな…と。 で、リスナーの期待に応えたヒックスが、ハッスルする、という展開が味わえるな…と。 何、妄想でライナーノートを書いてんねん? そんな気がしないでもないんっすが、それを無断で勝手にコピペしている僕に、批判する資格などある筈もなく、とまあそんなこんなで、今日のところは以上っす。

【総合評価】  1990年物でも、まったく何の問題もなかったな…と。 ヒックスくん、ファンキーな要素はやや希薄でありましたが、思った以上にアグレッシブで、反面、バラードを弾かせればロマンチックで、イケるやん♪ …と。 唯一、全部で10曲というのは、ちょっと多すぎるような気がしないでもなく、終盤はちょっとダレちゃいましたが、ダレるまでは誰でも楽しめる仕上がりだったりして、オススメ☆


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