TRIO (TIMELESS)

DEBBIE PORYES (1982/11/21,21)

TRIO


【パーソネル】

DEBBIE PORYES (p) HEIN VAN DE GEYN (b) HANK EYKENAAR (ds)
【収録曲】

(01-03) SWEET GEORGE FAME / A NIGHTINGALE IN BERKELEY SQUARE / FOR BRAD
(04-06) HOLLAND / FOOLISH DOOR / MY ROMANCE
【解説】 ( 2019年01月27日更新 / 連載 1,334回 )

 『名探偵・荒馬宗介』 があるやん! …と。 いや、書くことがなくて困るので、最後の手段として 『ムー』 でも買ってみるかぁ…と。 今の時代、わざわざ本屋まで行かなくても、家にいながらダウンロードして読めるので、楽っすよね。 電子版だと付録が付かないのがアレなんっすが、 『ムー』 の場合、基本、ゴミのようなものしか付いてこないので、むしろメリットであると言っていいかも知れません。 ちなみに、僕が買った号の特別付録はというと 「伯家神道 鶴見神社宮司 花谷幸比古師特別入魂 己亥年開運招福府」 。 ま、要するにイノシシの絵が書かれたカードなんっすが、花谷幸比古師特別入魂っすかぁ。 幸彦ではなく、幸比古というところに、宮司としての威厳のようなものが感じられるし、新年号だけに金ピカ仕上げだったりして、 『ムー』 の付録の中では小マシな部類。 あ、でも、微妙に金属っぽくて、捨てる時に燃えるゴミなのか、燃えないゴミなのかでちょっと悩んだりするし、別に悔しくなんかないし! それより、本体の記事のほうがネタになるのかどうか、そちらのほうが僕にとっては重要なんっすが、今回の総力特集は、んーと、『陰陽道 神々の日本列島結界呪術』 。 うーん…。 個人的にはちょっと外れっぽいっすなぁ…。 『ムー』 の総力特集には当たり外れがある…というか、外れ、大外れ、ゴミ。 その3つくらいのパターンしかなかったりするんっすよね。 たまに、年に1回くらいの割合で、うーん、まあまあ? そんな気がしないでもないのがあれば、それが “大当たり” みたいな。 たまーに買うだけなのに、当たりを引こうとか、さすがにちょっと虫がよすぎますよね。 ちなみに、総力を上げる気のない適当な記事の中では、『衝撃!! 地球人は異星人だった!!』 というのが、ちょっと面白そう。 もはや、ミステリーというより、哲学の世界に足を踏み入れちゃってる気もするんっすが、地球人は異星人だった!! そんな断定的な口調で言い切って、大丈夫なんっすかね? 地球人は異星人のような気がしないでもない? そんな曖昧な表現のほうがいいんじゃね? そう、他人事ながら心配になっちゃうんっすが、でもまあ、所詮は他人事なので、別にどうでもいいんっすけど。

 問題は、その記事がネタになるかどうかなんっすが、ざっと読んでみたところ、天下った神々 = 異星人なんじゃね? そういった話っぽいっすな。 だとすれば、地球人が異星人なんじゃなく、神様が異星人なだけのような気もするんっすが、でないと、地球人 = 神様みたいな話になっちゃいますよね。 で、そこから先は “先進生物人類干渉理論 (アドヴァンスト・ビーイング・インターヴェンション・セオリー) ” とか何とか、小難しい話が出てきて、真面目に読む気がしねぇ…。 こんなどうでもいい話、真面目に語ってんじゃねぇ! そう言いたくなっちゃいますよね。 とまあそんなことで、『ムー』 は無かったことにして、他に何かネタになりそうな本はないかと思って探してみたところ、『名探偵・荒馬宗介』 があるやん! …と。 ほれ 。 おお、めっちゃ懐かしい♪ 全2巻のうち、第1巻の収録内容は 「4年の学習」 1978年度、 「5年の学習」 1979年度、 「6年の学習」 1980年度。 ちなみに僕は1968年 (昭和43年) 3月の生まれで、単純に計算すると、1978年で10歳。 ということは、んーと、小学4年生? ということは、もしかして、ビンゴ? 紅顔の美少年だった頃に読んだ思い出の漫画を、40年ぶりくらいに、また楽しめるとか? ドキドキしながら読んでみたところ、まったく記憶にないストーリーだったりしたんっすが、あまりにも昔のことで、既に覚えていないのか、あるいは年齢と学年の計算が、どこかで間違っているのか。 ちなみに、第2巻のほうは、「4年の学習」 1979年度とかが収録されているんっすが、そっちのほうも、ぜんぜん見覚えがねぇ…。 ちょっと残念な気もするんっすが、今まで読んだことのない新しいネタを楽しめて、それはそれで、いいかも? そんな気がしないでもありません。

 で、今回、初めて知ったんっすが、荒馬宗介って、漫画家兼私立探偵だったんっすな。 いや、名探偵なので、探偵なのは知っていたんっすが、専業なんだと思ってました。 で、ふと疑問に思ったんっすが、“私立探偵” という肩書きがあるということは、“国公立探偵” とかも、いるんか? …と。 公務員っすよね。 それだと、ただの警察官とかだったりして、探偵とは呼ばないような? そもそも、探偵というのは何なのかと言うと、 Wikipedia 参照。 探偵 (たんてい、英語 : private detective あるいは private investigator) とは、隠された事実を調べること、またそれをする人。 職業としてそれを行い、(現在では) 警察関係ではない者をそう呼ぶことが一般的である。 英語だとその時点で、私立感バリバリだったりしますな。 私的な探偵、刑事、あるいは調査者、研究者。 後者だとぜんぜん探偵っぽくないので、 detective のほうを採用したいと思いますが、、(現在では) 警察関係ではない者をそう呼ぶことが一般的である。 ということはつまり、国公立探偵というのは存在しない…と。 にも関わらず、敢えて “私立” を名乗るのは、公務員 = 国家の犬ではない。 そこのところを強調する意味があるのではないかと思われますが、それはそうと、荒馬宗介くん。 漫画家だけでも大変な家業なのに、それに平行して探偵業務って、大丈夫なんっすかね? 身体が持つのが、他人事ながら心配になっちゃうんっすが、でもまあ、所詮は他人事なので、別にどうでもいいんっすけど。

 とまあそんなこんなで、第1巻の第1話。 ★今月から、世界的に有名な (少し言いすぎ…) 名たんてい荒馬宗介 (あらまそうかい) の話が始まるよ。 ページの右端にそんな惹句が書かれていて、いやが上にも小4心をくすぐられるんっすが、今回のお題は 「なぞの手紙は中尊寺」 。 何か、いきなり渋いっすなぁ。 で、始まって3コマ目に、めっちゃ不細工なオバハンが登場します。 どうやら下宿のオバハンのようで、後にその息子も登場するんっすが、あとは 「美人のお姉ちゃん」 。 この人は担当の編集者みたいっすな。 イササカ先生に対する、ノリスケ的なポジション。 性格はノリスケのように厚かましくないし、荒馬宗介が買ってきた 「全自動卵割り機」 をディスったりもしないし、しかも、美人。 エエやん♪ 宗介クンは彼女に惚れてるっぽいし、下宿のオバハンの息子も大変に慕っているんっすが、一方、下宿のオバハン本人はこの美人を嫌っていて、後から登場するめっちゃ不細工な娘と荒馬宗介を引っ付けようとしている…と。 探偵モノなのに、ちゃんと恋愛要素もあるんっすよね。 小4向けだからと言って手を抜かない、立派な心掛けだと思います。 ちなみに作者は山口太一 (絵) と、桜井康生 (原案) 。 後者のほうはググってみても、この漫画か、藤原宰太郎・桜井康生 『あなたは名探偵』 というのか、桜井産婦人科の院長くらいしか出てこないんっすが、山口太一のほうは Wikipedia がありました。ほれ 。 本名 : 山口 太一 (やまぐち たかかつ)。 えー、読めん…。 で、既にお亡くなりになられているんっすな。 何か、寂しい…。 「○年の学習」 だけでなく、旺文社の学習雑誌にも連載を持っていたとか、チョー学研派の僕としては、何だかちょっと裏切られた気もするんっすが、ま、太一クンにも生活があるだろうし。 「ふぐしまくん」 でググっても、ふぐの本場下関 -ふくふくぱくぱく- とか、そんなのしか出てこないので、まったく話題にならずに消えちゃったんでしょうが、で、荒馬宗介のほうは、 ここ に無料立ち読みがありますな。 もう一度見たい! あのころの学研。 めっちゃ見たいっすよね、この頃の学研。 前述した通り、チョー学研派だった僕は、学研の本なら何でも飛びついたんっすが、ただ、 「BOMB!」 だけは頂けませんでしたな。 「パンツの穴」 とか、何て下品な…。 こんなの、 “学習を研究する社” の仕事じゃないっ! 当時から清廉潔白だった僕は、憤りを覚えずにはいられませんでした。 当時、 「けっこう仮面」 が大好きだったコドモの口から出る言葉だとは、とても思えなかったりするんっすが、何て言うか、学研は “神聖視” してたんっすよね、当時の僕。

 で、それはそうと、何や、この漫画…。 ウー、ウオンテッド! こんなん、当時の10歳児、現代の50歳児じゃないと分からんっすよね。 で、え? 何、この無料立ち読み。 <<事件へん>> だけで、終わってるやん! この後、<<解決へん>> というのがあって、そこでこの事件の謎が解明されることになるんっすが、こんなところで切られたら、続きが気になってしゃあないやんけ! 思わずカートに入れてまうやんけ! 思うツボもいいところなんっすが、★さて、金太郎君はどこに! この答えが分かる小学4年生がいたとしたら、凄いっす。 こんな漫画に課金してしまった自分が悔しいので、この場でネタをばらすような真似はしませんが、ヒントだけ言っちゃうと、「平泉」。 これが二つに切ってある…と。 で、常磐線の駅名に注目! …と。 ただしこれ、40年後の今では通用しないネタになっちゃってますな。 昔は常磐線に平駅と泉駅というのがあったらしいんっすが、平駅のほうは1994年に 「いわき駅」 という名前に変わっちゃってます。 さすがの荒馬宗介も、そこまでは読めなかったみたいでありますが、ま、この人はただの私立探偵で、別に予言者というワケではないっすからね。 というかこれ、ただの桜井康生 (原案) の自己満足ちゃうんけ? こんなん、分かるかー! そう言いたくなるような、ひどいオチでありました。 2話以降も、何かなぁ…。 そんなアレばっかりだったりして、懐かしさのあまり、勢いで2巻とも買ってしまったんっすが、この、やり場のない怒りを、どうしてくれる!?

 とまあそんなことで、1回分のネタを賄うには、あまりにも力不足だったんっすが、そうこうしているうちに1ヶ月が経過して、新しい 『ムー』 が発売になりました。 で、 「BOMB!」 のほうも、まだ売られていたりするんっすな。 最後の “!” は無くなったみたいっすが、 ほれ 。 旬なオンナノコがいっぱい★ …って、この “星マーク” 好きなところ、学研の伝統のようなものを感じさせますが、んーと、2月号。 ★圧倒的Hカップボディを魅せるのは、和地つかさ。 たわわ感がすぎます。 なんじゃ、この日本語。 こんなの、 “学習を研究する社” の仕事じゃないっ! ま、今は学習研究社ではなく、学研ホールディングスという名前っすからね。 学 (まなぶ) くんの研ぎ澄まされた欲望を刺激する。 そういった内容でも “学研” の要素は満たしているんっすが、それはそうと、 「パンツの穴」 は? アレがないなら、こんな雑誌を買う意味はないんっすが、それはそうと、 菊池桃子 。 ニッポン放送 『学園バラエティ パンツの穴』 に生徒役で出演し、芸能活動をスタート。 これって、とんでもない黒歴史じゃないっすか? エエんか? 他人事ながら心配になっちゃうんっすが、ま、以下 (略) 。 「青春のいじわる」 でアイドル歌手デビュー。 あ、これ、菊池桃子の歌だったんっすか。 『かみちゅ!』 の第1話のイメージしかなかったんっすが、えーと、 これ っすか。 おお、普通にええ歌やん! ちょっと 「もう逢えないかもしれない」 が入ってるような気がしないでもないんっすが、どちらも作曲が林哲司なので、ま、いっかぁ…と。 で、この林クン、今まであまり気にしたことがなかったんっすが、 主な楽曲提供 を見ると、半端ないっすな。 “主な” のうちの主なものだけでも、竹内まりやの 「SEPTEMBER」 。 え、これ、竹内まりやの自作とちゃったん? で、杏里の 「悲しみがとまらない」、上田正樹の 「悲しい色やね」、杉山清貴&オメガトライブの 「SUMMER SUSPICION」 「君のハートはマリンブルー」 「ふたりの夏物語」 「サイレンスがいっぱい」。 どれも好きな歌ばっかやんけ! で、中森明菜の 「北ウイング」 も、そうっすか。 あ、原田知世の 「天国にいちばん近い島」 まであるやんけ!

  I know you 恋した時みんな〜 出会う、自分だけの神様〜♪

この部分の歌詞とメロディが、たまらんっ♪

  Love 平凡〜な Love 囁き〜が あなたのくちびる、宝石に変える〜♪

この部分の歌詞とメロディも、たまらんっ♪ えーい、動画を貼っちゃる。 えーい 。 おお、たまらんっ♪ …と、気分がめっちゃ高揚しているところに水を差して申し訳ないんっすが、今月の 『ムー』 の総力特集は、んーと、 『地球空洞論の超科学』 。 これまた、微妙そうな…。 それより、総力を上げる気のない適当な記事の中の 『大予言 2019』 。 こちらのほうがソソられるものがありますな。 どれだけ的外れな “予言” が出てくるのか、めっちゃ楽しみ♪ その意味では、既に結果が分かっている 『大予言 2018』 のほうがより楽しめるような気がするんっすが、ということで、ちょうど1年前のバックナンバーを買ってみることにしようかと。 が、 「カゴに入れる」 というボタンが見当たらなくて、もしかしてこれ、既に購入済みだったりするとか? 1年前のちょうど今頃、ネタに困って 『ムー』 を買って、 『大予言 2018』 のネタを書いたとか? が、調べてみても該当するものは見当たらず、没になった可能性が濃厚なんっすが、ちなみにどんな予言がなされていたのかというと、まずは 『日本の地震』 。 これがいちばん、当たり・外れがはっきりするんっすが、大石眞行 (断易) 。 括弧の中は職種を示しているものと思われるんっすが、大地震はないが大きめの揺れはある。 こんなもん、日本では当たって当たり前の予言のように思えるっすが、去年、けっこう大きな地震がありましたよね? で、続いては小野十傳 (奇門遁甲術) 。 南九州と東北を揺れが襲う暗示あり。 NHKの大河ドラマ 「西郷どん」 に浮かれて訪れた観光客たちが避難所でうろたえている姿が目に浮かぶのだ。 僕は去年、会社の旅行で鹿児島の 「西郷どんドラマ館」 なんかに行ったりしたんっすが、特に避難所でうろたえたような記憶はありません。 そもそも、「西郷どん」 に浮かれた人というのが存在しなかったような気もするんっすが、小野クンってば、幻覚を見過ぎぃ…。 で、続いては、ヘイズ中村 (トート・タロット) 。 震度6前後はあるが大きな被害はない。 (前略) 大きめの地震が発生する危険地域は、北海道である。 おおっ、凄ぇぇぇぇぇ。 当たってるぅぅぅ! 大きな被害はないということは、なかったやんけ! 過小に評価しちゃったのはちょっとアレなんっすが、場所をズバリと当てたのは立派っすよね。 俺、ヘイズ中村 (トート・タロット) の言うことだけを信じることにするよ!

 で、気になる 『大予言 2019』 はというと。 まずは、大石眞行 (断易) 。 地震に限らず、今年度は 『日本の自然災害』 という括りなんっすが、大地震はないが大きめの揺れはある。 またかよ! 毎年、同じ事を言っていれば、そりゃ、大地震のない年もあるっしょ…。 いや、日本ではそれも無理だったりするかも知れませんが、で、僕の信じるヘイズ中村 (トート・タロット) 大先生の予言はというと。 台風による豪雨や強風のさなかに中規模以上の地震が発生し、地滑り、山崩れといった災害が起きる様子が見て取れる…と。 で、気になる発生場所はというと、このような災害は、日本全国どこでも起こりうる。 これがもし、ピタッと当たったりしたら、これはもう、完全にヘイズ中村の信者になるしかありませんが、その結果はまた、来年の今頃。 んじゃ、また♪

 ということで、今日はデビー・ポーリスっす。 誰? …と聞かれても、僕もよく知らんのっすが、ポーリスは米カリフォルニア州サンタモニカ生まれ。 おお、いいっすな、サンタモニカ。 何か、サンタクロースと吉川晃司が大量に棲息してそうで。 Oh! Thanks,Thanks,Thanks,Thanks モニカ〜♪ え? あの部分って、そんな歌詞やったん? で、この歌を聞くと、最中 (もなか) が食べたくなっちゃうんっすが、で、デビーは5歳からピアノを始め、クラシックからポピュラー音楽まで、幅広く興味を持つ。 10代でセロニアス・モンクとマイルス・デイビスを聞き、ジャズに傾倒。 20代でニワトリの頭に鶏頭して、現在に至る…と。 途中から面倒になって、最後のほうは捏造しちゃいましたが、ちなみに、デビーちゃんはギャル系である模様でありますな。 とまあそんなことで、 『トリオ』  何ともシンプルなタイトルなんっすが、欧州移住の直後の82年にポーリスが結成したトリオのお披露目作だ。 そう、日本ライナーに杉田宏樹クンが書いているようなアレだったりする模様っす。 渡欧してどこにいったのかというと、オランダ。 サイドを固めるのも現地の住民である模様で、ベースがハイン・ヴァン・デ・ガイン、ドラムスがハンス・アイケナーとなっております。 いいっすな。 特にハイン・ヴァン・デ・ガインというのが、めっちゃ韻を踏んでいて、僕の趣向にストレートに合致していて、たまらんっ♪ とまあそんなこんなで、では演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずは1曲目。 「スイート・ジョージー・フェイム」 。 何か、「スイート・ジョージア・ブラウン」 のパチモンっぽいんっすが、ブロッサム・ディアリー作曲なんだそうで。 あのお姉さん、歌を歌うだけじゃなく、自分で曲まで書いちゃうんっすな。 凄ぇぇぇ。 で、中身はというと、んーと、 これ っすか。 ミュージシャンへのトリビュート・ソングということなら、「スイート・山本譲二」のほうがよかったのに。 そんな気がしないでもないんっすが、可愛い山本譲二のとりこに! いや、歌っていて気持ちが悪いので、やっぱ駄目っすな。 で、これ、何ともスイートでラブリーな曲調だったりするんっすが、予想を覆してテーマの主旋律をまずベースが演奏。 ピアノをはさんでベースが受け持ち、そのままソロに進行する構成は珍しいな…と。 しかも意外に長い演奏になったあたりは、ポーリスがヘインに花を持たせたかったから、だろうかね? …と。 ようやくピアノ・ソロに移った後、再び短いベース・ソロが出てくる。 終わってみればベースが主役のトラックで会ったな…と。 が、ハイン (中略) ガインくんは、決してテクをひけらかすようなタイプではなく、ドラムスを含めた三位が一体となった、とってもインタープレイな仕上がりであったな…と。 そのように評価していいのではなかろうかと。 ちなみに、パーソネルの表記はハインなんっすが、杉田クンのライナーノートはヘインになってますな。 ま、別にどっちでもいいんっすが、アルバム冒頭から、なかなかエエ感じやんけ! …と。

 で、続いては 「ア・ナイチンゲール・イン・バークリー・スクエア」 。 日本ではもっぱら 「バークリー広場のナイチンゲール」 という名前で知られているんっすが、正しくは “A Nightingale Sang in Berkeley Square” だったような? 僕の持っているCDの表記は “サング” が抜けているんっすが、ま、別にどっちでもいいっすな。 40年のレビュー 『ニュー・フェイシズ』 の挿入曲で、バド・パウエルがレコーディングを残している…と。 開始2分まではピアノ独奏でじっくりと楽曲の世界を描写。 ピアノのアドリブ・パートではビル・エバンスからの影響を感じさせるフレーズが現れて、興味深いな…と。 前の曲でも思ったんっすが、基本、ギャル系エバンスっよね、このお姉ちゃんのスタイルって。 しみじみとしたバラードなんっすが、歌そのものに関しては、 ここ とか、参照。 バークリー広場では一羽のナイチンゲールが鳴いていたよ。 …って、え? ナイチンゲールって、看護婦ちゃうん? ググってみたら、そういう名前の鳥がいるみたいっすな。 日本名・サヨナキドリ。 動画もありました。 ほれ 。 おお、スズメみたいで、可愛ぇぇぇ♪ 鳴き声もめっちゃ癒やされるので、この動画を最後まで見続けることをオススメしますが、 「バークリー広場のナイチンゲール」 って、何か政治的な歌なのかと思ったら、ぜんぜん違ったんっすな。 勉強になりました。

 で、次。 グレン・クロンカイトが書いた 「フォー・ブラッド」 は、ハインがジョン・アバークロンビー + ラリー・シュナイダー + クロンカイトとのユニットでレパートリーとしていたナンバー。 そういったアレであるようっっすが、ハイン? ヘイン? ベースの人の事っすかね? よく分からんのっすが、ドラム・イントロに続き、ピアノがベースとのユニゾンを交えてメランコリックなメロディを奏でるな…と。 その雰囲気をベースが受け継ぐと、続くピアノ・ソロでは情熱も加わって、イメージを拡大するな…と。 これまた、エバンス的な素敵な仕上がりで、叙情的なリリカル、ここに極まる…みたいな。 ハインだか、ヘインだかのベースの人も前面に出てきて、とってもインタープレイな世界が展開されているな…と。 ぶっちゃけ、ここまでの3曲、完璧やんけ! …と。 で、後半の3曲に行く前に、ちょっとブレイク。 日本は今年も、さまざまな自然災害に襲われそうな予感なんっすが、僕自身にも早速、災いが…。 昨日、風呂から上がって、髪の毛を乾かそうと、ドライヤーのプラグをコンセントに差し込んだ、瞬間、

  ボンっ!

 ひぇぇぇぇ! 恐ぇぇぇぇぇ! ヤベぇぇぇぇぇ! 『名探偵・荒馬宗介』が連載されていた頃から…という程ではないんっすが、かなり昔から使っているドライヤーだったんすけどね。 かれこれ、20年くらい? 2日前、コードがネジネジになっていたので、それを真っ直ぐに戻してみたんっすが、それが災いして、中の線が切れて、ショートしたっぽい? 僕は常々、電気を取り扱う仕事に従事していて、200ボルトはヤバい。 が、100ボルトなら余裕。 そんなふうに思っていたんっすが、100ボルトでもめっちゃ恐いやんけ! 改めて 「42ボルトは、死にボルト」 という安全標語を噛みしめなければなりませんが、42ボルトでも死ぬことがあるというのに、いわんや、その2.38倍の100ボルトをや。 今日、早速、ミスタートンカチ (←家の近所のホームセンター) で、新しいドライヤーを買ってきたんっすが、おお、めっちゃ風力が強いやんけ! こんなことなら、もっと早く新調すればよかったな。 そんな思いで一杯でありますが、ということで、次。 「ホランド」 。 本作中唯一のポーリスのオリジナル曲。 テーマにピアノ&ベースのハーモニーやベースのリード・パートも盛り込み、2分あたりからテンポ・アップして激しいトリオ・サウンドへと変化する。 場面ごとに強弱を使い分けるアイケナーのドラミングにも要注目だな…と。 基本、ベースの人のほうがよく目立っているんっすが、ドラムスの人も、めっちゃ頑張ってますよね。 アイケナーって、うっかりミスを連発して、 「あっ、いけなー!」 と、テヘペロしている姿しか浮かんでこなかったりするんっすが、実際のところは、めっちゃしっかりしているな…と。

 で、次。 アバークロンビー作曲の 「フーリッシュ・ドア」 は 「フォー・ブラッド」 と同じ理由による選曲。 ジョージ・ムラーツやリッチー・バイラークがカバーを残している。 エバンスに通じる内省的な曲調で始まり、1分を過ぎるとテンポ・アップ。 3人がガッチリとかみ合った演奏で聞かせどころを作ると、ベース 〜 ドラムス 〜 ピアノとリレーし、静かに終わるな…と。 ぶっちゃけ、このパターンが多いような気がするんっすが、でもまあ、残すところあと1曲だし、最後までダレることなく、押し切れるんじゃね? そんな気がしないでもなくて、でもって、 「マイ・ロマンス」 。 ここに来てエバンスゆかりのナンバーを持ってきましたな。 言わずと知れた超名盤 『ワルツ・フォー・デビー』 で演奏されているんっすが、よくよく考えたらポーリスも名前がデビーだし、で、ここではロジャース = ハートの名曲をどのように料理しているのかと思ったら、いきなりベースとドラムスのデュオが炸裂して、意表を突かれて、うひょー。 なるほど、そう来ましたかぁ。 で、中盤の2分20秒あたりになって、もう待ちきれないとなばかりにポーリスが加わるシーンが聴き逃せないな…と。 それ以降は、普通にリラックスしたトリオの演奏になって、何ていうか、ライブのエンディングっぽい雰囲気が感じられますな。 なかなかやるやんけ♪ …ということで、おしまい。

【総合評価】 リーダーは、素性のよく分からんお姉ちゃんだし、サイドマンもぜんぜん知らない欧州人だし、1982年の録音だし、期待の持てる要素はどこにもなかったんっすが、聞いてみた結果、今年取り上げたアルバムの中でも、1・2を争う良盤なんじゃね? …と。 ここ2回くらい、小難しいエンヤの奴だったりしましたからね。 その一方、1975年にオランダのプロデューサー、Wim Wigt によって立ち上げられたタイムレス・レコード。 めっちゃエエやんけ! エバンスや、小難しくなる前の 『サークル・ワルツ』 なドン・フリードマン好きなら、間違いなく 「エエやん♪」 と思える、そんな1枚だったりして、★超オススメ。


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