A SMOOTH ONE (BLACK & BLUE)

ELLIS LARKINS (1977/7/21)

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【パーソネル】

ELLIS LARKINS (p) GEORGE DUVIVIER (b) J.C.HEARD (ds)
【収録曲】

(01-03) ROSE ROOM / C.E.B. / A SMOOTH ONE
(04-05) BETWEEN THE DEVIL AND THE DEEP BLUE SEA / BLUES IN MY HEART
(06-08) SAINT LOUIS BLUES / I WANT A LITTLE GIRL / DAY DREAM
【解説】 ( 2019年02月17日更新 / 連載 1,337回 )

 シーチキン、美味ぇぇぇぇぇぇぇ♪ そう、改めて再認識しました。 いつのことなのかと言うと、今から2週間ほど前、2月3日の 「節分」 の日。 この日は日曜日だったので、昼間は拙文 (←ここの原稿) を書いたりして過ごし、で、夜に 「恵方巻き」 を食べたんっすけどね。 何のかんの言って、すっかり定着しましたよね、この風習。 個人的に言うと、恵方巻きには、ぜんぜん美味しくなくて、嬉しくもなんともないヤツと、まあまあ美味しくて、そこそこ嬉しい。 その2つのタイプがあったりするんっすが、前者は干瓢だとか、椎茸の煮たのとだとかが巻いてある、オーソドックスなやつ。 ぜんぜん美味しくなくて、嬉しくもなんともありません。 後者だと、サラダ巻きみたいなのとか。 ちなみに、今年食べたヤツは、シーチキンとか、キュウリとか、レタスとか、カニカマなんかが巻かれていたんっすが、まあまあ美味しくて、そこそこ嬉しかったっす。 中でもシーチキンがぶっちぎりで美味しくて、たまらんっ♪ ぶっちぎり。 漢字で書くと、仏恥義理。 これ、単なる族用語なのかと思ったら、実は由緒正しい仏教用語だったりするんっすな。 仏様に恥じる、義理を欠いた行為のこと。 …とか、そんなことは全然なくて、普通にただのヤンキー用語だったりするんっすが、 『仏恥義理蹉蛙怒』 横浜銀蝿 。 これ、何て読むんっすか? ぶっちぎり・さかえるど? …と思ったら、 「ぶっちぎり・さあど」 。 あ、シリーズ3作目なんっすな。 1作目は 『仏恥義理不亜素吐』 ? …と思ったら、普通に 『ぶっちぎり』 。 2作目は 『仏恥義理世歓怒』 ? …と思ったら、普通に 『ぶっちぎりU』 。 3作目にして、ようやく開眼した感がありますが、蹉蛙怒の収録曲の中では 「ビニボンRock'n Roll」 というのが気になりますなぁ。 松本ちえこが 「バスボンのうた」 なら、こっちは 「ビニボン」 じゃん! …みたいな。 えーと、 これ っすか。 あ、今、これを会社の中だとか、工事現場の仮設事務所の中だとかで、こっそり見ている人は、クリックしないほうが賢明だと思うんっすが、どうせ、「ビニビニビニボン、ろっくんろーる♪」 みたいな歌ちゃうんけ? …と思ったら、そのまんまやんけ! ま、裏本じゃなく、ビニ本というのが、合法的で可愛いな♪ …と。

 とまあそれはそうと、シーチキン。 巻き寿司の中に巻かれてもよし、おにぎりの中に握られてもよし、パンの間に挟まれてもよし。 究極の具材と言っていいっすよね。 シーチキンを考えた人って、控えめに言って、凡才っすよね。 いや、それはさすがに控えめ過ぎますか。 天才・秀才とまでは言わないまでも、奮闘賞くらいはあげてもいいかな? …と。 「天才クイズ」 で、10問全問正解を達成すると 「天才賞」 、9問目まで正解 (10問目不正解) で 「秀才賞」 、8問目正解 (9問目不正解) で 「奮闘賞」 が贈られた…と。 天才賞の賞品は時期によって異なるが、初期にはラジオ、映写機、カメラなどが贈られていた。 時期が経つと、自転車、天体望遠鏡、地球儀が贈られるようになった…と。 この中なら、天体望遠鏡の一択っすよね。 地球儀とか、ゴー☆ジャス (宇宙海賊) 以外、誰も欲しがらないんじゃね? …と。 で、 「奮闘賞」 には番組開始当初は国語辞典の広辞林が贈られた…と。 賞品、ショボ過ぎぃ…。 いらな過ぎぃ…。 奮闘努力の甲斐が無さ過ぎぃ…。 シーチキンを発明して広辞林とか、報われなさ過ぎぃ…。 せめて 「シャキッと!コーン」 3缶くらい貰わないと、割が合わないんっすが、シーチキンとコーンさえあれば、寿司屋として立派にやっていけますもんね。 で、この超有能なシーチキンなんっすが、いつ、どこで、誰が、どのようにして発明したものなんっすかね? 僕の予想では少なくとも江戸時代、第5代将軍の頃には、すでに日本に存在していたんじゃないかと思うんっすが、徳川綱吉が朝のKYミーティングで、「おにぎりの具はツナでよいか?」 「ツナ、ヨシ!」 そのように指差呼称したと伝えられていますからね。 いつ、どこで、誰が伝えたのかというと、今、ここで、僕が伝えようとしているだけなので、信憑性は皆無なんっすが、あ、ちなみに 「ここ」 というのは、某工事現場の仮設事務所の中なんっすけど。 今日も休日出勤、お疲れ様っす! ぶっちゃけ、工事の書類のほうがそろそろヤバくなって、こんなものを書いてる場合ではなかったりするんっすが、どうにもこうにもヤル気が出ないので、ま、来週から本気を出すかぁ…と。

 んなことで、次回の更新はお休みさせて頂く気、満々だったりするんっすが、ちなみに今日のKYミーティングのワンポイントはというと、「保護具の着用、ヨシ!」 でありました。 安全帯の着用、ヨシ! これにプラスして、周囲の確認、ヨシ! 手元注意、ヨシ! 足元注意、ヨシ! このヘビーローテーションっすよね、基本。 下請の立場でKYを書かされる場合、「毎日、同じ事を書くな!」 そう、元請の監督のオッサンに文句を言われたりするんっすが、毎日、仕事内容が一緒なんやから、しょうがないやろ! そう、言いたい気持ちをグッと堪 (こら) えて、新しいバージョンを考えなくてはならなくて、ストレスが半端ねぇ…。 が、今回は元請という立場で、下請けに言いたいことを言っていればいいので、気持的には楽っすな。 KYが形骸化しているな。 そんな気がしないでもないんっすが、そんな中、「ツナ、ヨシ!」 というのは、なかなか新しい切り口でありますな。 徳川綱吉、やるやん! ま、「生類憐れみの令」 とか出しておきながら、裏でこっそり、マグロの切り身を油に漬けてるというのは、どうか? そんな気がしないでもないんっすけど。

 そんなことで、江戸時代には既にシーチキン、というか、ツナの類いはあっったんじゃね? そんな気がするんっすが、で、調べてみました。 シーチキン 。 静岡市清水区に本拠を置く水産加工品製造販売のはごろもフーズが製造する 『「マグロ」 又は 「カツオ」 の 「油漬け」 又は 「水煮」 の缶詰』 の商品名である。 そうなんっすよね。 はごろもだけがシーチキンを名乗ることが出来るという。 僕は本名が “いなば君” なので、 いなば食品株式会社 には、頑張って欲しい。 今、僕が勤めている会社が潰れたり、僕がクビになったりした場合は、縁故採用して欲しい。 そんなふうに思ったりしているんっすが、いや、社長と血縁関係があるとか、そういうことは全然なくて、赤の他人なんっすけどね。 が、同じ名字のよしみというのが、あるやろ? …と。 岩崎宏美の妹は岩崎良美やろ? 姉妹なので、同じ名字の良美やろ? …と。 もし、採用してくらなかったりしたら、ため息の花だけ束ねたブーケを送りつけてやるぅ! 最大限の嫌がらせをする覚悟は出来ているんっすが、そんな “いなば食品株式会社” が、いくら頑張って美味しい「マグロ」 又は 「カツオ」 の 「油漬け」 又は 「水煮」 の缶詰を作ったところで、それは “シーチキン” とは名乗れません。 他の何か、適当な名前、例えば、んーと、“ライトツナ” とか? 適当過ぎるやろ! そう、いなば君を叱責したくなっちゃいますが、まだ “シーグルメ” のほうがマシっすよね。 いかにも “シーチキン” のパチモンっぽくて、むしろ、清々しさを感じたりします。 これ、どこの製品でしたっけ? …と思って調べてみたところ、ん? そんな製品、無いっぽい? 「シーグルメ」 でググると、ディズニーシーのグルメ情報みたいなのしかヒットしませんな。 どうやら、ニッスイが出していたっぽい。 そんな情報は得られたんっすが、もしかして、ツナから撤退しちゃったとか?

 んなことで、えーと、ニッスイの商品紹介 > 缶詰・びん詰 > 水産缶詰 。 スルッとふた SABA さば味付、スルッとふた SABA さば水煮、スルッとふた さけ水煮、スルッとふた SABA さばみそ煮。 サバばっかりやんけ! で、サバのやつは “スルッとふた SABA さば水煮” なのに、サケのやつは、なんで “スルッとふた SAKE さけ水煮” とちゃうん? “SAKE” を避けた、その理由を教えて貰いたいものでありますが、それはそうと、ニッスイって、日本水産株式会社っすよね? 水産缶詰以外の、 畜肉缶詰 とか、そんなもん作って、エエんけ? マナー違反、ちゃうんけ? そういうのは、ニッチクとかに任せたほうがエエんちゃうけ? そんな気がしないでもないんすが、でもまあ、個人手にはサバ缶なんかより、「おつまみめぐり つくね塩味」 とかのほうが遙かにソソられるので、ま、いっかぁ…と。 寛容っすよね、僕って。 さすが、子供の頃に肝油を食べていただけのことはあるんっすが、今から思えば、肝の油とか、よくそんなキモいものを喜んで食べていましたなぁ…。 ま、肝の味はぜんぜんしなくて、甘くて美味しいお菓子みたいなものだったんっすけど。 で、それ以外には、炙り鯖 梅だれ、炙り鯖 塩焼き、炙りさばの生姜しょうゆ、炙りさばの味噌だれ。 サバばっかりやんけ! で、梅だれと塩焼きは、漢字の “鯖” なのに、なんで、生姜しょうゆと、味噌だれは、平仮名の “さば” なんや? ネーミングの法則が謎過ぎるんっすが、で、これを見る限り、サバとイワシが主力商品で、アグロからは手を引いちゃったみたいっすな。 あ、最後に “まぐろステーキ” というのはあったんっすが、「マグロ」 又は 「カツオ」 の 「油漬け」 又は 「水煮」 の缶詰。 それに相当するものは見当たりません。 どうあがいても、シーチキンには勝てないやぁ…。 そういう判断なんでしょうな。

 その点、 「ライトツナ」 は、まだ生き残っているので、いなば君は健闘していると言えるかも知れませんが、でもまあ、勝てる気はしないし、ま、 こっちのほう で頑張って貰えれば、いいかな? …と。 いなばペットフードという別会社のようっすが、ちゅーる に注力すれば、それだけで安泰っぽいっすよね、ここ。 クチコミを見ると、飼い主が引くほど好評とか、猫の麻薬か!? …とか、ヤバそうなくらい評価が高く、ねこ大好き @ いなば君としては、何だか嬉しくなってしまうんっすが、無事に再就職が決まったら、ちゅーる課の味見係に配属されたら、嬉しいな♪ …と。 とまあそれはそうと、シーチキン。 マグロ油漬け缶詰は1903年にアメリカで発明され、たちまち人気商品となった…と。 アメリカ産だったんっすか。 で、意外と歴史が浅いんっすな。 江戸時代には存在してなかった模様で、徳川綱吉が 「ツナ、ヨシ!」 と指差呼称したというのは、やっぱり嘘だったんっすな。 誰や、デマを広げたんは? ちょっと残念な気がしないでもないんっすが、その反面、生類は、ちゃんと憐れまれていたんやな…と。 その点では、普通によかったんじゃないっすかね? が、よくよく考えたら、ツナ (英語: Tuna) は、スズキ目サバ科マグロ族に分類される魚の総称。 「マグロ」と訳されることが多いが、学術的にはカツオ等を含む広い範囲を指す…と。 つまり、ツナ = 「マグロ」 又は 「カツオ」 の 「油漬け」 又は 「水煮」 の缶詰では無かったりするワケで、となると、シーチキンは存在しなくても、江戸時代には既に、ツナはあったと考えてもいいワケっすよね? となると、綱吉の 「ツナ、ヨシ!」 も、絶対に無い話とは言い切れないような? 裏でこっそり、隠れて食っていた可能性はありますよね。 「死んじゃったマグロは “生類” ではないので、普通に食って、ヨシ!」 みたいな。

 で、日本におけるシーチキンの歴史は、コピペするのも面倒になって来たので、先述の Wikipedia を各自で参照して貰うとして。 で、このページ、改めてよく見ると、「シーシキン」とは異なります。 そんな記述があったりして、え? 何が異なるん? …と思ったら、 シーシキン なんっすな。 “シ” と “キ” を間違えると、士気にも関わるので、気をつけなければなりませんが、で、日本におけるツナ缶の元祖は “はごろも” ではなくて、清水食品というところだったんっすな。 1929年生まれということは、今からちょうど90年前。 卒寿っすか。 卒寿 (90歳) のお祝いプレゼント 人気ランキング2019年決定版 、人気ナンバーワンは 「名前ちりばめ詩」 っすかぁ。 いらねぇ…。 例えば 「いなば」 なら、イカくさい、なんとも言えず、バーミヤン。 そんなポエムが送られてきたりするんっすかね? で、マグロ油漬け缶詰が、1903年にアメリカで発明されたというのは分かったんっすが、どんなきっかけで、こんなものを思いついたんでしょうな? 恐らく、偶然とか、たまたまとか、そういう感じだったのではないかと思うんっすが、ある日、マグロカツを作ろうとして、マグロの切り身を天ぷら鍋に入れた油の中に投入して、・ ・ ・ ・ ・ 。 あ、そういえば、衣を付けるのを忘れてたぁ。 火を付けるのも忘れてたぁ。 …という事に、3日後くらいに気が付いて、でも、捨てるのは勿体ないので、試しに食ってみたところ、めっちゃ美味いやんけ! そんな迂闊さから生まれた発明だったりするのかも知れませんな。 カツを作る筈が、迂闊にも…。 ま、それが世紀の大発明に繋がったのだとすれば、人生の “勝ち組” も、いいところなんっすけどね。 ちなみに 『天才クイズ』 の “勝ち組賞” の賞品は敷島パンの食パン10斤でありましたな。 コドモとしては、卒寿 (90歳) のお祝いプレゼントの 「名前ちりばめ詩」 と同じレベルで、いらねぇ…。 そんな代物だったんっすが、お母さんは大喜び。 10斤とか、食えるか! 腐るやん、カビるやん! …と思ったら、生ではなくて、引換券を貰えるというシステムだったんっすが、マグロ油漬け缶詰の発明者には “奮闘賞” の広辞林のほかに、 “勝ち組賞” の食パンも進呈したいところでありますなぁ。 とまあそんなことで、さ、ツナサンドでも食べようっと♪

 ということで、今日はエリス・ラーキンスっす。 何となく、名前だけは聞いたことがあるような? そんな気がしないでもないんっすが、杉田宏樹クン (←最近、このオッサンばっかり。) が書いた日本語ライナーによると、ソロを含む小編成のリーダー作と、ボーカリストの伴奏作を通じて魅力を発揮したピアニストがエリス・ラーキンスだ…と。 ハッキネンはF1の世界で実力を発揮ネンしたんっすが、この人は歌伴で魅力を発揮ネン。 その代表作として、エラ・フィッツジェラルドの 『ソングス・イン・ア・メロー・ムード』 の名前が挙げられているんっすが、めっちゃメローな名盤っすよね。 もう、今井メロもメロメロ…みたいな。 ラップだけじゃなく、ジャズ・ボーカルにも興味があるとは、ちょっと意外なんっすが、しっとりとメローなバラードを歌う今井メロ。 想像が付かねぇ…。 で、その他、クリス・コナーの 『バードランドの子守歌』 等 Bethlehem盤でも好助演。 そんな記載も見られるんっすが、めっちゃ有名やんけ! 大口を開けて歌ってるヤツっすよね? これ 。 が、参加メンバーにラーキンスの名前はないような? あ、でも、 ここ のレビューにはちゃんと書かれておりますな。 宏樹クンの言うことに間違いはないと思うんっすが、で、今日はそんなラーキンスが仏Black&Blueに残した唯一のリーダー作で、77年7月21日パリ録音。 そういったアレであるらしい、 『ア・スムース・ワン』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 仏盤なんっすが、ベースはジョージ・デュビビエ、ドラムスはJ.C.ハード。 どちらも米人であるものと思われます。 中でも女子中学生っぽいJCちゃんに、大いにソソられるものがあったりするんっすが、ただ、ジョン・コルトレーンもJCなんっすが、別に女子中学生ではないっすよね? J.C.ハードも、ただのオッサンだったりするのかも知れない。 そんなハードな現実が待ち受けているような気もするんっすが、少なくともリーダーのラーキンス自身は、ジャケットの写真を見る限り、上品なオッサンっぽいっすよね。 ちょっと、小首をかしげている感じが、可愛いっ♪ 僕の画力で、このプリティさを再現出来るかどうかは、甚だ疑問ではあるんっすが、というか、演奏のほうも、美味く言葉で表現出来るかどうか、そちらのほうはもっと自信がなかったりするんっすが、ま、宏樹クンが何とかしてくれるんじゃね? …と。 とまあそんなことで、では、1曲目から聞いてみることにしましょうかぁ。

  「ローズ・ルーム」 はベニー・グッドマンの演奏で知られる、1917年作曲のティン・パン・アレイのヒット曲。 そういうアレらしいんっすが、ティン・パン・アレイって、何なんっすか? 鉄アレイとか、稗田阿礼とかは知っているんっすが、ティン・パン・アレイ。 何となく、名前だけは聞いたことがあるような気もするんっすが、細野晴臣とか、鈴木茂とか、松任谷正隆とかがやってたバンドがそんな名前でしたよね。 そのヒット曲をベニー・グッドマンの演奏したとは思えないので、これはまた、別のティン・パン・アレイなんじゃないかと思うんっすが、えーと、 こっち ? 要はミュージカルっぽい何かなんだと思うんっすが、ミュージカルと言えば、桑名美勇士 (みゅうじ) 。 桑名正博の息子っすよね。 ニセ息子(?)の桑名乃羅 (のら) とかいうのが出没したりして、桑名人としては、ちょっと気になるところなんっすが、四日市にも出たらしいっすな、乃羅。 桑名に出ろよ! そう、思わずにはいられませんが、で、演奏のほうはというと、ミディアム・テンポに乗った小粋なピアノ演奏は、ラーキンスの声も漏れ聞こえて、異国でのリーダー録音を迎えた喜びが伝わってくるな…と。 何か、憶測でモノをいう傾向がありますよね、宏樹クン。 で、僕なりに補足するとすると、とにかく、お上品。 毒気がなく、さらっと弾きこなしているような感じ。 レッド・ガーランドっぽいカクテル・ピアノであるな。 そういったアレなんっすが、バックではデュビビエ君がけっこう頑張ってくれていて、ジャジーな雰囲気は十分に伝わって来ます。 中盤、ベースのピチカート・ソロもフィーチャーされて、終盤はタイコとピアノの4バースで手堅くまとめて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 僕の耳にはラーキンスの声は漏れ聞こえてこなかった気がするんっすが、トリオとしてのバランスがよく、ピアノを弾く喜びも存分に伝わってきて、ちょっといいな♪ …と。

 で、次。 「C.E.B.」 は本作唯一のラーキンスの自作曲となるソロ・ピアノ。 スイング・スタイルの中にブルージーなセンスを滲ませる曲調で、キメの旋律を入れたエンディングへと至る。 そういったアレである模様です。 何でもいいけど、滲ますという漢字は “鰺” に似てますよね。 読み方は “虹鱒” なんっすけどね。 で、曲のほうはというと、確かにブルージーなセンスが鰺んだりしているんっすが、泥臭さはなくて、基本、やっぱりお上品。 で、演奏のほうは無伴奏ソロなので、ま、こんなもんかぁ…と。 で、次。 アルバム・タイトル曲の 「ア・スムース・ワン」 。 ベニー・グッドマンの作曲で、ラーキンスもさることながら、ソロがフィーチャーされるデュビビエとハードのプレイもスムースで魅力的だな…と。 名前が 「ア・スムース・ワン」 だけに、解説にスムースというフレーズを入れたくなっちゃいますよね。 その気持ち、よく分かります。 名前が 「ア・スムース・ワン」 だけに、演奏のほうも、とってもスムースだワン。 …とか、犬みたいな語尾にしちゃうのは、さすがにちょっとどうかと思うし。 はまぐり犬 も、かなり滑ってるし。 クラウドファンディングの第2弾として、 こんなの をやってるみたいっすが、花火大会の2尺玉打ち上げと違って、まったく出資する気をソソられません。 もともと、犬があまり好きではなかったりしますからね。 いなばペットフードに就職が決まったとして、ドッグフード課に配属されたりしたら、ちょっと嫌なんっすが、で、演奏のほうは、トリオとしてのバランスがよく、ピアノを弾く喜びも伝わって、いいな♪ …と。

 で、次。 「ビトゥイーン・ザ・デビル・アンド・ザ・ディープ・ブルー・シー」 。 直訳すれば 「悪魔と深く青い海の間」 なんっすが、めっちゃ意訳して 「絶体絶命」 。 そんな邦題で知られております。 宏樹クンは 「絶対絶命」 と書いてますが、 ここ を見ると、 「絶体」 も 「絶命」 も、ともに九星術でいう凶星の名前なので、 「絶対絶命」と書くのは誤りなんだそうで。 ま、たまには誤ることもありますよね。 誤ったら、 「ごめん」 と謝れば、それで済む話なんっすが、で、演奏のほうはというと、いかにも小唄小唄した仕上がりで、カクテルピアノ感、バリバリ全開。 原曲のテーマを自分流に崩したピアノ・プレイが楽しいな。 で、ベース・ソロも絶好調だな…と。 頑張ってますよねデュビビエ。 決してテクをひけらかすでなく、地に足がついたウォーキング・ベースであるな…と。 地に足がついてないと、競歩だと失格になっちゃいますからね。 で、最後はピアノとタイコの絡みで、きっちりまとめて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 ということで、次。 「ブルース・イン・マイ・ハート」 。 ベニー・カーターとアービング・ミルズの共作で、ラーキンスは50年代からレパートリーにしていた。 で、50年代にブルース・アルバムを制作したラーキンスが、ピアノ独奏でその真価を発揮しているな…と。 個人的にはブルースより断然、ブルマーとズロースやろ? そんな気はするんっすが、ラーキンスのブルースはぜんぜんアーシーではないので、ま、いっかぁ…と。 ピアノの独奏なので、この上なく地味なんっすが、ま、もう少しの辛抱だし。

 で、次。 「セント・ルイス・ブルース」 。 またブルースかよぉ…。 と、ちょっぴりセンチな気分になるんっすが、今度はトリオなので、ま、いっかぁ…と。 デュビビエ君のベースをフィーチャーする形で幕を開け、で、ピアノ主導でテーマが演奏される…と。 出だし、かなりアーシーな雰囲気なので、センチ度が更に上昇しちゃったんっすが、途中からテンポが速くなって、ちょっとは小マシになったかな? …と。 ピアノの後、ベースのソロが出てきて、最後はピアノとタイコの絡みで締めるという、いつものパターンだったりして、とまあそんなこんなで、テーマに戻って、おしまい。 で、次。 「アイ・ウォント・ア・リトル・ガール」 。 幼女好きのテーマ・ソングで、僕の趣向にもぴったりフィットするんっすが、最初から最後までピアノが主旋律を奏でるバラードであるな…と。 この書き方だと、アドリブ・パートがないようにも読み取れるんっすが、そんなことはなく、ベースとドラムスは脇役に徹している的なことを言いたかったんじゃないんっすかね、宏樹クン。 で、今更ながら、宏樹クンがどんなオッサンなのか、ちょっと気になったので調べてみたんっすが、その結果、 こんなオッサン であることが判明しました。 いちばん上のバナーみたいなのを見ると、意外と若造に見えるんっすが、下のほうの写真に頻出している、むさ苦しいオッサンが宏樹クンなんっすかね? ツイッター もありました。 演奏を除くジャズ仕事全般をやっています。 おお。 僕はいつも、他人様の演奏を適当に評価したりして、実にいい気なもんだったりするんっすが、自分ではまったく何の楽器も演奏出来ないというのがコンプレックスだったりして、ならアンタ、自分で演奏してみれば? そう言われたら、おしまいですからね。 宏樹クンも、自分で演奏はやらないと分かって、ちょっぴり親近感が湧いたりしたんっすが、ま、ところどころ言葉が足らなかったり、憶測でモノをいう傾向があったりするんっすが、概ね頑張ってくれていると思うし、とまあそんなこんなで、ラストっす。 「デイ・ドリーム」 。 原曲はデューク・エリントン楽団のジョニー・ホッジスのフィーチャリング・ナンバー。 メランコリックな旋律をソロで展開するラーキンスの、バラード・センスを美しくとらえたトラックだな…と。 そういうアレだったりしたんっすが、ラスト2曲がバラードで、しかも、大ラスは無伴奏ソロっすか。 地味な終わり方やな。 そんな気がしないでもないんっすが、とりあえず、おしまい。

【総合評価】 1曲目がいちばんよくて、3曲目くらいまでは普通によくて、その後は基本、惰性やったな。 そんな仕上がりでありましたな。 ミディアム、もしくはスローなのが多くて、途中からちょっとダレちゃいます。 ならアンタ、自分で演奏してみれば? そう言われちゃうと、えーと…、おしまい。


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