POINT IN TIME (ENJA)

FRED HERSCH (1995/5/20,21,24)

POINT IN TIME ←click!!


【パーソネル】

DAVE DOUGLAS (tp) <#1,4,8-10> RICH PERRY (b) <#1,4,6,9,10>
FRED HERSCH (p) DREW GRESS (b) TOM RAINEY (ds)
【収録曲】

(01-02) POINT IN TIME / YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS
(03-04) AS LONG AS THERE'S MUSIC / SPRING IS HERE
(05-07) THE PEACOCKS / INFANT EYES / CAT PAWS
(08-10) TOO SOON / EVIDENCE / DREW'S BLUES
【解説】 ( 2019年03月03日更新 / 連載 1,338回 )

 朝、目が覚めたら、くしゃみが出そうになって、風邪でもひいたか? …とか思ったんっすが、あ、もしかして、この感触は、花粉症? ついにこの季節が来ちゃいましたかぁ…。 2月14日に発表された 2019年 春の花粉飛散予測(第4報) に、スギ花粉前線なんてのがありますな。 桜前線は見るだけで心がワクワクしちゃうんっすが、こんなの、見ただけで鼻がムズムズするやんけ…。 ワクワクと言えば、ワクワクさんがユーチューバーデビューしたらしいっすな。 僕は 『できるかな』 の世代なので、ワクワクさんと言われても、ちっとも心がワクワクしなかったりするんっすが、クワクワさんなら、桑名人として、応援したいところなんっすけど。 とりあえず くはな いな は応援しているんっすが、 “くはな” は分かるとして、何で “いな” なん? もしかして、本名が 「いなば」 だったりするとか? そうだとすれば、めっちゃライトツナなんっすが、その話は 前号 を参照して貰うとして。 で、いなちゃんのツイートに、ソフトバンクのスマホユーザー、毎週金曜日、牛丼並盛、1杯貰える!! そんな吉野家のキャンペーンのネタがありますな。 あ、やっぱりか! 金曜日に四日市の現場から津の会社に帰ろうとすると、鈴鹿の白子のところの吉野家がめっちゃ混んでて、渋滞しまくりで、めっちゃウザいねん! で、あとは、大河ドラマ 『いだてん』 とか。 視聴率的には大爆死の様相なんっすが、 桑名の六華苑 がロケ地になっているので、みんな、見てね。 TNG! TNG! これからの桑名は “NTN”(←ベアリングの会社) と “TNG” (←天狗倶楽部) の2本立てで頑張っていきたいと思うんっすが、それはそうと、桑名市民会館が、いつの間にやら “NTNシティホール” という名前になっちゃいましたな。 ま、別にそれはいいんっすが、体育館がいつの間にやら “ヤマモリ体育館” という名前になっていたりして、激ダサ過ぎぃ…。 そういえば昔、サンジルシ球場というのもありましたっけ? ここ 参照の桑名の2大しょうゆメーカーなんっすが、まだ “TNG体育館” や “TNG球場” のほうがマシっすよね。 ヤマモリは体育館から撤退して、山か森に帰って頂きたい。 そう思わずにはいられません。

 で、スギ花粉前線はとりあえず置いといて、ワクワクするほうの桜前線から。 今年はゴールデンウィークの前半に、東北へ桜を見に行く予定なので、見頃がいつになるのか、めっちゃ気になるところなんっすが、えーと、 ここ 参照。 これを書いている 2月24日現在で、例えば岩手県だと、北上展勝地が

  開花 : 4月16日 / 満開 : 4月24日 / 桜吹雪 : 4月28日

 となってますな。 27日なら、ギリギリで何とかなりそう? ちなみに、この日の宿は、 ここ を押さえてみたんっすが、1階 露天風呂&檜風呂付き客室に泊まってやるぅ! お料理 は 6,000円コースと、1万5000円コースがあるみたいなんっすが、8,000円とか、1万円とか、1万2000円とか、途中経過を一切無視して、いきなり2.5倍っすかぁ。 極端過ぎぃ! 6,000円のほうでもメインは小形牧場黒毛和牛のステーキらしいので、ぜんぜん問題はないんっすが、ところで、この “小形” というのは牧場の名前なんっすよね? どこかの牧場の黒毛和牛の 「小形なステーキ」 じゃないっすよね? 写真をみる限り、めっちゃ小形な気がしないでもないんっすが、皿がめっちゃデカいんすよね? ちなみに、1万5000円コースだと、ただの毛が黒い和牛ではなくて、超有名ブランドの前沢牛。 その中でも希少部位を使ったステーキということになるみたいなんっすが、ただ、量のほうは、めっちゃ少なくね? いや、皿がめっちゃデカいだけっすよね? チロルチョコレート大のが3切れということはないんっすよね? その他、三陸産アワビ、トリュフやフォアグラなんかを使ってるみたいっすが、あ、そういうの、別にいいっす。 6,000円ので、十分っす。 で、 館内のご案内 としては、ジャズの音楽が心地いい空間で、美味しいコーヒーをお愉しみいただけます。 これが、めっちゃ楽しみだったりするんっすが、で、部屋付きではないパブリックな温泉は、こっちの 本館のほう を利用出来るみたいっすな。 凸桜 桃の湯? 何か、ボコられそうで、ちょっと嫌なんっすが、えーと、凸凹 (でこぼこ) 。 あ、ボコさくらではなくて、デコさくらっすな。 というか、もしかしたら、山桜と書きたかったのかも知れませんが、ここではエンターテイメントとして、大衆演劇が楽しめる模様。 いいっすよね、大衆演劇。 体臭演劇だと、ちょっと臭そうなんっすが、大衆なら大丈夫。 クサい芝居で、僕たちを楽しませてくれるのではなかろうかと。

 で、ジャズの音楽が心地いい空間で、美味しいコーヒーをお愉しみ…と言えば、一関の ベイシー 。 何年か前に行ったことがあるんっすが、その音には圧倒されてしまいました。 ぶっちゃけ、僕はオーディオには極めて疎いので、音の良し悪しはよく分からんのっすが、とにかく音の大きさが半端ねぇ…。 出来れば時間を作って、また再訪したいところでありますが、で、続いては秋田県。 角館は武家屋敷のしだれ桜と、なんとか川のソメイヨシノの2箇所がノミネートされているんっすが、それぞれ、

  開花 : 4月22日 / 満開 : 4月25日 / 桜吹雪 : 4月30日
  開花 : 4月23日 / 満開 : 4月26日 / 桜吹雪 : 5月01日

 となっております。 4月28日なら、どっちも楽しめそう? で、ついでに ここ のカタクリの花も押さえておこうかと思っているんっすが、いいっすよね、カタクリ。 子供の頃、下痢になって、ハードなものを食えなくなった時の主食が、片栗粉を湯で溶かして、砂糖を入れたやつでありました。 回復して、ちょっぴりハードなものが食べられるようになると、鶏のささみを茹でて、片栗粉をまぶして、生姜醤油で食べるやつにランクアップ。 ささみ、美味ぇぇぇ♪ シーチキンは鶏のささみに似ているから、海のチキンなんだそうっすが、この絶妙なネーミングのおかげで、いなばのライトツナに完勝したんっすよね。 いなば君としては、ちょっぴり悔しかったりするんっすが、この争いにカタクリは関係していないし、カタクリの花は可憐で可愛いので、こちらも是非、押さえておきたいな…と。 「スプリングなんとか」 とか、言うんっすよね。 センテンス・スプリング? それはベッキーっすな。 えーと、 スプリング・エフェメラル っすか。 春の妖精たち。 いいっすよね、妖精。 HIVの検査で、陽性だったりすると、ちょっと嫌なんっすけど。 小保方晴子ちゃんは 「陽性かくにん!よかった」 とか、実験ノートに書いておりましたな。 僕も要請があれば大リーグボール養成ギブスを装着する覚悟は出来ているんっすが、 「ようせい」 に関して言いたいことは、 とりあえず以上っす。 で、しだれ桜と、ソメイヨシノと、カタクリの花の欲張りセットとなると、観光に時間を費やしちゃいそうなので、2食付きの温泉旅館とかはヤメて、とりあえずこの日は盛岡駅近くのホテルにでも泊まろうかと。 で、夕食は ぴょんぴょん舎 にでも行ってみようかと。 冷麺焼肉セット、いいっすなぁ♪ 岩手三昧というのも、めっちゃソソられるものがあるんっすが、岩手の和牛三銘柄盛り合わせ 150g 前沢牛/いわて短角牛/奥州牛または 雫石牛。 そのような三昧らしいっす。 これはもう、三昧るしかないっすよね? で、岩手と言えば、 石割桜 というのも気になるんっすが、

  開花 : 4月13日 / 満開 : 4月20日 / 桜吹雪 : 4月26日

 これはちょっと無理っぽいっすなぁ…。 最終日はもっと北上するほうが得策かと思われますが、となると、これはもう、 弘前公園 に行くしかありません。

  開花 : 4月21日 / 満開 : 4月27日 / 桜吹雪 : 5月01日

 おお、ベストっぽいやんけ! ここは満開の時期だけじゃなく、桜吹雪や花筏なんかもイケるっぽいので、予想より2日ほど早く満開になって貰っても、ぜんぜん構わんのっすが、で、ついでに、青森県に こんなプラン があるのを発見。 岩木山の世界一の桜並木っすかぁ。 きーっと帰ってくるんだと〜、お岩木山で、手を振れば〜♪ あの、岩木山っすよね。 今回、桜と共に、岩手県で岩手山、青森県で岩木山を見るのも楽しみだったりするんっすが、運転手が、その日の見頃となっている場所までお連れ致します。 また、お客様がご希望される場所にて途中下車が可能ですので、散策・写真撮影が楽しめます。 いいっすなぁ、これ。 小型タクシー1台 : 9,600円と、結構なお値段なんっすが、チロルチョコレート大のステーキ3切れに、見た目がエロいだけが取り柄の変な貝類 (←アワビ) 、変な茸 (←トリュフ) 、動物虐待の脂肪肝 (←フォアグラ) 。 これらを食わされて 1万5000円なのに比べれば、ぜんぜんアリかと。 んなことで、申し込んでおいたんっすが、いやあ、今から楽しみっすなぁ♪ …と、現実逃避する前に、山のように残っている工事書類の作成と、スギ花粉の飛散という、悲惨な現実に目を向けなければならないんっすが、朝、目が覚めたら、くしゃみが出そうになって、あ、ついにこの季節がやって来ちゃいましたかぁ…。 とりあえず、去年の残りの アレルシャット が見つかったので、とりあえず急場を凌ぐことは出来たんっすが、すぐに枯渇しちゃいそうなので、新しいのを確保しなければ。 で、家の近くのミスタートンカチへ買いにいったんっすが、見当たらねぇ…。 売り切れとかではなく、取り扱いそのものをヤメちゃったみたいなんっすが、その替わりに こんな製品 が。 とりあえずスプレータイプとジェルタイプ、両方を買ってみたんっすが、ジェルのほうはどうやって使うのかというと、鼻孔のまわりを中心に、ジェルの薄い膜をつくるように塗ります。 …とのことなんっすが、こんなんで大丈夫なんっすかね? アレルシャットは鼻の穴の中に塗りたくるんっすが、何というか、物理的に大丈夫や! そんな安心感があるんっすよね。 で、実際、花粉がネバネバに吸着されて、その結果、鼻くそ状に固まったな! そんな実感が湧いたりすいるんっすが、鼻の穴のまわりに塗ったり、スプレーでシューシューとして、それでイオンの力で、化学的に何とかなるとか、スギ花粉を甘く見過ぎてるんじゃね? …と。 何とも心許ないので、アレルシャットも Amazonで購入して、鼻の穴の中、穴のまわり、スプレーでシューシュー、更にはマスクと、4段構えで防御を固めているところであります。 今のところ、それでぜんぜん大丈夫なんっすが、まだ花粉が少ししか飛散していないだけなのかも知れないし、とりあえずは様子見ということで。

 それにしても、サクラやカタクリは綺麗な花を咲かせて楽しませてくれるのに、スギの花はヘンな粉をまき散らすだけで、ロクなものではありませんな。 とりあえず、杉良太郎は今の時期、ちっとも良い太郎ではなかったりするので、ずっと家の中に閉じこもってろ! ゴールデンウィークが明けるまで、外に出てくんな! そう厳命しておいて、今日の話は、おしまい。

 ということで、今日はフレッド・ハーシュっす。 素性のよく分からない謎のキャラなんっすが、で、今の僕には時間がありません。 3月8日の 「さばの日」 が工期末な物件の書類作成が、まだ道半ば…というか、道三割二分くらい。 その他、今までずっと放置していた点検報告書の作成だとか、修理写真の整理だとか、その他モロモロの事務処理案件が、そろそろちょっとヤバそう? そんな気がしないでもなくて、先週はこのコーナーをお休みして、小ネタでお茶を濁して、日曜日に頑張って書類を作ろう! そう、心に決めた次第でありますが、と思ったら、その次の週は土日とも仕事になっちゃいそうで、ヤバす…。 2週連続、このコーナーをサボる訳にはいかないし、仕方が無いので仕事のほうは諦めて、先週の日曜日に、今回の前半部分を片付けることにしたんっすが、今日 ( 3月2日・土曜日 ) になって明日は仕事に行かなくてもいいことに。 マジっすか? ラッキー♪ となれば、日曜日はゴロゴロして、ウダウダして、ダラダラと無為に過ごすしかないんっすが、とまあそんなことで、今の僕には時間がありません。 フレッド・ハーシュとやら、さっさと片付けることにしちゃいましょう。 んなことで、 『ポイント・イン・タイム』 。 1995年の録音で、エンヤ・レーベル。 うーん…。 僕は店屋物が大好きだったりするんっすが、エンヤ物は苦手なんっすよね。 前衛的で、小難しくて、超保守派な僕の趣向にはそぐわないというか。 時計をあしらったジャケットのセンスも今ひとつピンと来ないし、ただ、曲によっては管楽器が入るみたいで、その点では、ちょっといいかな? …と。 ピアノ・トリオは嫌いではないんっすが、基本的に書くことがなかったりするんっすよね。 参加メンバーが増えれば、その分、何とかなるんじゃね? そんな気がしないでもなくて、ただ、テナーがリッチ・ペリー、トランペットがデイブ・ダグラスと、どちらも寡聞にして、まったくよく知らん人であるのが気がかりでありますな。 リッチーは金持ちそう。 デイブは太ってそう。 それ以外には、何も書くことがなさそうなんっすが、で、ベースはドリュー・グレス、ドラムスはトム・レイニーっすか。 リーダーを含めて、全員が謎キャラなんっすが、ちなみにフレッド・ハーシュくんは1955年オハイオ州シンシナティ生まれ。 ビル・エバンスの強い影響下にあるピアニストとして日本のファンには知られる存在だが、1980年代以降出現したエバンス派のピアニストの中でも傑出した人気を誇るピアニストだ。 そう、日本語ライナーで田中英俊クンが書いておりますが、ほぉ。 悪くはなさそうっすな。 現代最高峰のピアノ詩人。 そんな肩書きまであったりするみたいなんっすが、野口五郎の 「むさし野詩人」 とタメを張れそうで、スゲぇぇぇ。 むさし野詩人って、武蔵 + 野人っぽくて、むさくるしいワイルドなオッサンなのかと思ったら、意外とナイーブな心の持ち主だったりするんっすよね。 二十歳 (はたち) の春は〜寂しくて、手を花びらが〜すり抜けてゆく〜、恋をなくした人は皆、寒い詩人に〜なるという〜♪ とまあそんなことで、では、演奏のほうを聞いてみることにしましょうかぁ。

 アルバムはハーシュ作のタイトル曲 「ポイント・イン・タイム」 で始まる。 クインテットでの演奏で、ハービー・ハンコックの 「処女航海」 を思わせる雄大で非常に美しい楽曲だ。 そう、英俊クンが書いているので、めっちゃ期待が高まるんっすが、で、実際に聞いてみたところ、おお♪ めっちゃエエやんけ! 「処女航海」 といえば 「メイデン・ボヤージ」 。 何となく、愛工大名電のオヤジみたいな、むさくるしいワイルドなオッサンが頭に浮かんでくるんっすが、意外とナイーブな楽曲だったりして、で、ハーシュくんのこの曲は確かに、似たような雰囲気だったりしますな。 ピアノのイントロに続いて、2管のユニゾンでモーダルなテーマが演奏され、でもって、ソロ先発はハーシュくんのピアノ。 何というか、エバンスとハービーの中間っぽい感じ? 頭がアフロではない、大日如来が枕元に立ったりしないハービー。 そう言っていいかも知れませんが、クールで知的で新主流派なスタイルで、都会派アーバンな僕の趣向にもぴったりとフィット。 途中からそこに管楽器のハモリが絡んで来て、いい感じに盛り上がって、で、続いてはリッチ・ペリーのテナー・ソロ。 1975年にグレン・ミラー・オーケストラでプロ・デビュー。 その後、サド=メル楽団に、うんぬん。 そういった経歴の持ち主のようで、ちゃんとモダンなソロ、吹けんのか? …とか思ってしまったんっすが、普通にウェイン・ショーターとジョー・ヘンダーソンの中間っぽい感じのソロをかましてくれたりして、スゲぇぇぇ! ハーシュのピアノの比類なき美しさはもちろんだが、テナーのリッチ・ペリーの力強く丁寧なトーンによるソロもまた素晴らしい。 そんな英俊クンの評価が得られたようでありますが、とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。 大当たりでありますな、こりゃ。

 で、次。 「ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラブ・イズ」 。 トリオによる歌モノ演奏という、保守派っぽいシチュエーションなんっすが、ハーシュくんのアプローチは一味違います。 アップ・テンポのスイング・チューンとして新たな息吹を吹き込まれており、ハーシュの右手の力強い、時折アウト・ラインも織り交ぜたラインと、寄り添うような深いハーモニーを奏でる左手のコンビネーションが最高だな…と。 ドリュー・グレスのウォーキングに乗り、どこまでもフレッシュで、どこまでも凜とした旋律を紡ぎだすハーシュ。 攻撃的なベース・ラインのイントロ、ドラム・ソロでのバンプと、印象的なアレンジも見事だな…と。 トリオ演奏でもヤル気さえ出せば、これくらい、ソレっぽい解説を書けるものなんっすな。 アウト・ラインとか、バンプとか、僕にはよく分からんのっすが、ま、見事であるな…と。 で、次。 「アズ・ロング・アズ・ゼアズ・ミュージック」 はサミー・カーンとジュレ・スタインの名コンビによる作品で、カーンとスタインはフランク・シナトラ御用達の作家チームとして知られるが、 「アズ・ロング・アズ・ゼアズ・ミュージック」 はもちろん本家シナトラやハンプトン・ホーズが取り上げている。 そういったアレである模様っす。 曲名とか、同じようなことを2回繰り返して、無駄に行数を稼ごうとしてね? そんな気がしないでもないんっすが、ヒトの書いた文章を無断で勝手にコピペしてるだけのヤツに、そんなこと言われなくねーよ! そんな英俊クンの気持ち、よーく分かります。 で、演奏のほうはというと、個性的なドラムのタム・パターンとベースの2フィール・スイングによるリズム処理の上を、唄うようにメロディを発展させ、さらに上を、もっと上をと、どんどん高みに到達しようとピアノを奏でるハーシュ。 そういったアレが展開されている模様っす。 いいっすよね高み。 高見映っすよね、ノッポさん。 僕は断然、ワクワクさんとゴロリより、ノッポさんとゴン太くん派だったりするんっすが、 ワクワクさんを調べると逮捕と出てくる理由はなぜ? 相方ゴロリ不仲説とは? こんなつまらん記事を書かれちゃうとは、ワクワクさんも大変っすなぁ…。 で、曲と演奏について、僕なりに補記しておくと、ドラムスとベースの絡みによるイントロに続いて、ハーシュくんがテーマを演奏。 いかにも歌モノっぽい小唄小唄した仕上がりで、確かにちょっとエバンスっぽいかな? …と。 で、その後、高みを目指す高見盛のようなアドリブが展開されて、続いて、ベースのソロがフィーチャーされて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 普通によかったな。 そのように評価していいのではなかろうかと。

 で、次。 「スプリング・イズ・ヒア」 。 1928年にミュージカル 『マリード・アン・エンジェル』 のためにリチャード・ロジャースとロジャース・ハートの黄金コンビによって書かれた彼等の代表作の一つ。 そういうアレだったりするんっすが、名コンビと黄金コンビ、どっちが格上なんっすかね? で、これ、ビル・エバンスの名演でも知られる曲だが、エバンス派と言われたハーシュによるバージョンは、意表をつくクインテットの演奏で、意表をつかれて、うひょー♪ いや、英俊クンはそんなつまらないことは書いておりませんが、メロディのアレンジやリハーモナイズされたコード進行により、全く新しいスタンダードに生まれ変わっている…と。 いいっすよね、リハーモナイズ。 ナイスなハモみたいで。 魚偏に豊と書いて、鱧 (はも) 。 京都の名物っすよね。 海もないのに、何でそんなもんが? …と思ったら、 なぜ、海のない京都で 「ハモ」 が名物なのか? 読んでみたら、ぜんぜん大した話ではなかったんっすが、枯渇する事のないアイデアをピアノに向けるというより、ピアノがハーシュに乗り移って演奏させているかのようなアドリブだな…と。 意表をつくクインテットの演奏なのに、フロントの2人に関しては何も触れられてないんっすが、2管のハモリでテーマが演奏された後、すぐピアノのソロになるという、そういう構成だったりします。 奔放なフレージングは確かに、ピアノがハーシュに乗り移って演奏させているかのようなアドリブと言っていいかも知れなくて、で、フロントの2人は基本、テーマ部での賑やかし要員に徹しているので、言及されなかったのも、やむを得ないかな…と。 クインテット演奏というより、トリオ+2というのが正解かも知れません。

 で、次。 全部で10曲も入っていて、このペースだと、僕がダラける時間が無くなってしまうので、ここからは簡略バージョンでお届けしないと思うんっすが、 「ザ・ピーコックス」 は西海岸の名ピアニスト、ジミー・ロウルズが書いた珠玉のバラード。 いかにも 「ザ・孔雀」 らしく、桂枝雀な高貴さに満ちあふれているんっすが、ちなみにピーコックなのはオスの孔雀だけで、メスの孔雀はピーヘン、オスとメスを総称して、ピーフォールと言うらしいっす。へぇ〜。 で、演奏のほうはというと、ピアノの無伴奏ソロっぽい? …と思ったら、後半は地味にトリオになったりするんっすが、ま、いずれにしろ、ハーシュ独特の透明感溢れる音世界は。どこまでも深く、美しいな…と。 で、次。 「インファント・アイズ」 はウェイン・ショーター不朽のブルーノート名盤 『スピーク・ノー・イヴィル』 に収録されたショーターの美学が詰まった作品だな…と。 究極のショーター・バラードっすよね。 ここではリッチ・ペリーのテナーをフィーチャーしたカルテットで演奏されているんっすが、最初のテーマは意表をついて、ベースのピチカートがメロディを提示するという。 その後、リッチのテナーも登場するんっすが、ソロ先発はまたしてもベースだったりして、で、その後、ピアノが続いて、ハービーっぽいソロを披露してくれて、最後にようやくリッチくんのテナー・ソロが登場。 ショーターっぽいっすな、めっちゃ。 リスペクト感が半端ありませんが、で、テーマに戻って、おしまい。 …と思わせておいて、その後もしばらくリッチ君があばれたりして、今度こそ本当に、おしまい。

 で、次。 「キャッツ・パウズ」 はハーシュのオリジナルで、めまぐるしく変わるコード進行と、軽快なリズムにより愛らしくも気まぐれな、タイトル通り猫の足のようなサウンドが展開されているな…と。 エバンス派の、ちょっと小難しい系といった感じで、ドン・フリードマンっぽい? ということで、次。 「トゥー・スーン」 。 ハーシュのペンによる曲で、デイブ・ダグラスのワン・ホーン・カルテットでの演奏だな…と。 ダグラスと言えば、ジョン・ゾーンの “マサダ” での活躍も知られるが、ニューヨークのジャズ・シーンでも常に尖っている印象のダグラス。 ここでのメロディアスなプレイはまた尖ったイメージのダグラスとは違った演奏だな…と。 要は、尖ってないということなんだと思うんっすが、 「インファント・アイズ」 のテナーをトランペットに置き換えたようなプレイが展開されております。 で、次。 「エビデンス」 。 モンクの曲っすな。 クインテットによる演奏で、ダグラスとペリーによるフリー・ブローイングなアドリブがジャム・セッション風な楽しさを醸し出す…と。 んなことで、ラストっす。 「ドリューズ・ブルース」 もホーン入りのセッション。 ダグラスのプランジャー・ミュートが炸裂するニューオリンズ風のジャズ・チューン。 全員が一丸となって大きなうねりを生み出しているトラディショナル・サウンド。 ハーシュのジャズに対する愛情が溢れた作品だ…と。 そういうアレだったりするんっすが、はっきり言って、かなり変。 晩節を汚したな。 そんな気がしないでもない最終曲のチョイスなんっすが、とりあえず今日のところは、以上っす。

【総合評価】 エンヤにもこんな新主流派っぽい秀作があったんっすな。 トリオと、カルテットと、クインテット。 自作曲と、歌物スタンダードと、ジャズ・オリジナル。 編成、選曲ともにバラエティに富んでいて、最後まで飽きさせません。 正確に言うと、最後から3曲目くらいまでは飽きさせません。 8曲目で終わりにしておけば、神アルバムだったのにぃ。 …というのが、ちょっと残念ではあるんっすが、エバンス好き…というより、ショーター入りのハービー・ハンコック好きの人に、激しくオススメ☆


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