IN OUT AND AROUND (TIMELESS)

MIKE NOCK (1978/7/7)

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【パーソネル】

MICHAEL BRECKER (ts) MIKE NOCK (p) GEORGE MRAZ (b) AL FOSTER (ds)
【収録曲】

(01-03) BREAK TIME / DARK LIGHT / SHADOWS OF FORGOTTEN LOVE
(04-06) THE GIFT / HARDRIANS WALL / IN OUT AND AROUND
【解説】 ( 2019年03月17日更新 / 連載 1,340回 )

 「春はセンバツから」。 そんな言葉がありますが、いいっすよね、センバツ。 干ばつとか、天罰とか、殺伐とか、 “○○ばつ” シリーズの中で、いかにも “ × (ばつ) ” やな。 そんな気がする奴らとは違って、何か、選ばれた感がありますよね、センバツ。 ちなみに、干ばつ、天罰、殺伐、センバツ。 この4つの中で、 「いらすとや」 でイラスト化されているのは 干ばつ だけだったんっすが、で、関連イラストの中に、 花粉のキャラクター やら、 花粉のイラスト やらが…。 こいつらを見ているだけで、鼻がぁぁぁ…、目がぁぁぁ…。 あああぁぁぁ…。 最近はフマキラーの 「アレルシャット」 と併用して、アース製薬の 「アレルブロック」 というのも試してみているんっすが、アレルと言えば 「荒れる春場所」 という言葉もありますよね。 これを書いている 3月16日(土) 19時53分現在、豪栄道が6勝1敗で、めっちゃ好調やんけ! 何か、悪いもんでも食ったんか? そう言いたくなるくらいで、それ以外には、特に荒れてはなかったりするんっすが、それはそうと最近、ダサい四股名の相撲取りが増えているなぁ…と。 矢後とか、明生とか。 矢後 (やご) は、まあ、本名だからしょうがないっすが、どうしても頭の中に 「ヤゴゲルゲの子守歌」 が浮かんできちゃいますよね。 で、明生 (めいせい) のほうも、本名が明生 (あきお) なら、ま、しょうがないかぁ。 そう、大目に見るつもりだったんっすが、本名は川畑 明生 (かわばた めいせい) 。 読みも、そのまんまなんっすな。 で、ラジオの相撲中継を聞いていて、いつも、ダサっ! そう思わずにはいられないのが 「とびざる」 という相撲取りなんっすが、どんなヤツなのかと思ったら、 小兵イケメン力士 。 翔猿(とびざる)って、漢字で書くと、ちょっとカッコええやんけ! 顔もぜんぜんサルっぽくなくて、騙された感が半端なかったりするんっすが、で、 「荒れる春場所」 を、荒れないようにブロックしてくれているのかも知れないアレルブロックは、 これ を買ってみました。 「1日1回でOK!」 というのが、それ、絶対にアカンやろ? …としか思えなくて、効果のほどは半信半疑というか、半値八掛け二割引き信残りの68%疑くらいだったりするんっすが、とりあえず服に使用した場合の消臭効果くらいは期待が持てるかな? …と。 先日もマンホールポンプ設備のフロートスイッチの取替作業をやったら、作業服がめっちゃウンコ臭くなっちゃいましたからね。 天然精油配合 ふわっと爽やかシトラスマリンの香り。 何か、いいっすよね。 「焼き魚にカボス」 って感じ?

 で、関連イラストに 余剰食品のマッチングのイラスト なんてのもありますな。 食品ロス(フードロス)を防ぐためにレストランや企業などの余った食品を困っている人たちへ提供しているイラストです。 おお、確かに左側の母娘からは、困っている人たち感が濃厚に漂っておりますな。 お母さんは苦労のあまり、実年齢よりもかなり老けちゃってるし、娘の服装も今ドキのお洒落からは、かけ離れているし。 あまりにも不憫で、尿瓶 (しびん) をあげたくなっちゃうんっすが、いや、そんなものより、食べ物をよこせよ! …と。 そんな欲求に右側の眼鏡のオジサンが応えてくれている、とってもハートウォーミングなイラストなんっすが、いやこれは、文句の付けよいがありませんな。 強いて苦言を呈するなら、運送屋のお兄さんの作業服。 背中にハートは、さすがにアレやろ? そんな気がしないでもないんっすが、で、人気のイラストの中に、 水を吐くフグのイラスト なんてのが。 体を大きく見せるために吸い込んだ海水を吐き出しているフグのイラストです。 体を大きく見せるために、吸い込んだ海水を吐き出しているのではなく、体を大きく見せるために吸い込んだ海水を、吐き出しているところなんだと思うんっすが、え? フグが膨らむのって、空気を吸ってるんじゃなくて、水を飲んでるん? で、膨らむ必要がなくなったら、その水を吐き出すん? 口から出ているのが水色でなければ、ゲロを吐いてるようにしか見えなくなっちゃうところでしたが、「悪いものを食べて、嘔吐しているフグのイラストです。」 とか、探せばそういうのもあるんっすかね? そんな気持ち悪いものを見たくはないので、別に絵がなくても一向に構わんのっすが、「とっても気持ちのいい “しびれフグ” のイラストです。」 というのは、ちょっと見てみたいような? それはそうと、フグが膨らむ仕組みというのが、めっちゃ気になるんっすが、ちょっとググってみますかね?

 んなことで、 こちら 。 おお、めっちゃ膨らんでるやん! パンパンやん! 針をチョンと刺して、パーン! …と、破裂させたくなっちゃうんっすが、で、フグはどうやって体を膨らませるの? その答えは、ふぐは膨らむ際に水や空気を吸い込みます。 おお、やっぱり、水も吸い込むんっすな。 いらすとや、合ってるやん! よくよく考えたらフグというのは空中を飛んでいるのではなく、水中を泳いで生きている生き物なので、空気を吸うより、水を吸うほうが、よっぽどお手軽だったりしますよね。 で、 これ 。 釣り上げたフグが大量の水を吐き出しながら縮んでいく姿にびっくり。 おお、 “いらすとや” のまんまやん! で、口からだけじゃなく、カラダの真ん中のヒレみたいなところからも水を排出してるっぽい? 何か、キモい…。 こんなフグのヒレで “ひれ酒” を作ったら、水増しされて、めっちゃ薄くなっちゃいそうなんっすが、最後は 「グェ〜」 とか言ってるし。 こんなキモい魚の肝とか、絶対に食べたくないな。 そう思わずにはいられませんが、ま、それで正解なんっすけどね。 で、人気のイラストには 人形を抱く心に闇を抱えた人のイラスト なんてのも。 おお、 フィギュア にもなってる 「病んだ娘 」 のニューバージョンやん♪ 個人的には 「お弁当を食べるOL」 みたいなギャルが好きなんっすが、一般的には人気が出そうっすよね、「心に闇を抱えた女性」 。 で、この新版のほうは、言うほど 「人形を抱く」 か? そんな気がしないでもないんっすが、どう見ても、抱いているのは 「熊形」 っすよね。 ま、それはそうと、漫画やアニメなどに登場する、怖いくらい強い愛情と精神的に病んだ性格を兼ね備える俗にヤンデレと呼ばれる人のイラストです。 あ、 “ヤンデレ” って、そういうキャラやったん? 何か、ヤングなデレなのかと勝手に思い込んでいたんっすが、病んでる + デレだったんっすな。 で、 病気シリーズ なんてのがあるみたいなんっすが、 「混乱する人のイラスト(女性)」 というのが、ぜんぜん (女性) に見えなくて、混乱…。 間違えて 「混乱する人のイラスト(男性)」 と同じのを載せちゃったのかと思ったら、よく見たら服装や、体つきや、口の大きさが違うし、でも、髪型と、目と、鼻は同じっぽいしで、混乱…。 で、 ノロウイルス のイラストが、キュートで可愛い♪ 実物も、こんな紫陽花っぽいウイルスだったりするんっすかね? 鼻づまりのイラスト(女性) 。 詰まってないやん! 垂れてるやん! いや、花粉症だと、鼻が詰まりながら、鼻水が滴り落ちるという症状は普通にあるみたいなんっすが、ちなみに僕の場合、垂れてくるだけで、基本、詰まることはなかったりするんっすが、もしかして花粉症の症状としては、軽い部類だったりするんっすかね? で、 洗脳のイラスト(男性) 。 うわぁぁぁぁ! 頭の中に “柏餅” がぁぁぁぁ…。

 ということで、 第91回選抜高校野球大会 。 今年は地元の 津田学園 が登場します。 出場校紹介動画がありますが、クソ激しく、ド田舎過ぎぃ…。 桑名でもハズレのハズレ、もう半分、東員町やろ? そんなところにあったりしますからね。 で、目指すは初優勝! 大きく出ましたなぁ…。 何年か前のセンバツでベスト4まで行った桑名西の再来を期待したいところではありますが、ま、1勝でもしてくれれば、御の字かな? …と。 桑名西なら、桑名にあることが一目瞭然なので、宣伝効果は抜群なんっすが、津田学園だと、それも期待出来ないし。 津田学園? どこ? 三重? 三重のどこ? 津田やから、津だ。 そんなふうに思われちゃうかも知れません。 三重県の高校でいちばん有名なのは三重高校なんっすが、それが松阪市にあると知ってる人はあまり多くないだろうし、三重市にある公立校だと思ってる人もいるみたいだし。 松阪市は松阪牛で超有名なので、それはちょっと羨ましかったりするんっすが、

 松阪 → 牛  伊勢 → 神宮  鈴鹿 → サーキット  四日市 → ぜんそく or こにゅうどうくん

この辺りは鉄板っすよね。 「こにゅうどうくん」 は、ゆるキャラグランプリの組織票で話題になって、知名度も上がって、結果オーライなんっすが、その他にも

 亀山 → 世界の亀山モデル  名張 → 毒ぶどう酒事件  鳥羽 → 一郎

三重県には名前だけ知られている市がたくさんありますよね。 問題は、それらが三重にあると知られていないことなんっすが、 実はそれ、ぜんぶ三重なんです! おお、こんんところにも 「いらすとや」 が。 海女、伊勢海老、万古焼き。 ただし、最後のは四日市の特産品の名指しではなく、 お鍋やご飯を炊いたりするときに便利な、土鍋のイラストです な。 万古焼きの土鍋の国内シェアは約8割なんだそうっすが、もう、土鍋だけで飯が食えそうなレベル。 詳しくは ここ 参照なんっすが、四日市萬古焼マスコットキャラクターの 「ポッターくん」 。 こんなヤツ、初めてみましたな。 めっちゃ、首の座りが悪そう…。 土鍋の中身をぶっちゃけちゃいそうで、見ているこっちがハラハラしちゃうんっすが、ゆるキャラの癖に、余計な心配をさせるなって! で、2ページ目の 「とんてきライスバーガー」 。 こんなの、見たことも、聞いたことも、食ったこともねぇぞ…。 見たことがないなら、食ったことがないのは当然なんっすが、河合奈保子も似たようなのを歌ってましたよね。 誰も〜見たこと〜 ナーイナイ、ナーイナイ 誰も〜触って〜 ナイーナイ、ナーイナイ♪ そら、見たことがないなら、お触りも出来んやろ。 そう思わずにはいられませんでしたが、四日市商業高校のJKたちが考えた包装紙には、しっかり 「蚊遣り豚」 がデザインされておりますな。 とんてきキャラクターの 「テキブー」 っすか。 いちばん下の広告欄には、こにゅうどうくんのパチモンみたいなヤツもいますが、あのキャラはすっかりダークなイメージが定着しちゃったので、これからはテキブー推しにしたほうがいいんじゃないっすかね? えーと、 これ 。 あ、これは別にJKたちが考えたワケではないんっすな。 じゃ、推すのはヤメにして…と。 2008年11月02日って、意外と歴史が古く、これから、このキャラクターが、いろいろなところで目にするようになるかと思いますので、ぜひ、お見逃しなく。 そんなふうに書かれておりますが、10年が経過しても、誰も〜見たこと〜、ナーイナイような?

 で、津田学園の初戦の対戦相手が決まりました。 龍谷大平安。 えー、マジかよ…。 超古豪やんけ! 僕は京都が大好きなので、京都の高校をいつも応援しているんっすが、京都からはもう1校、福知山成美が出ているので、なるみチャンに頑張って貰うとして、平安の方は平穏に勝ちを譲っていただけないものかと…。 ちなみに桑名西も初戦の対戦相手が星陵で、あちゃー。 そんな感じだったんっすよね。 が、蓋を開けてみれば、身長164センチの小さなエース、伊藤龍太くんが2安打完封。 1対0で勝利! で、今年の津田学園のエース、前佑囲斗くんは最速148キロ右腕で、プロ注目なんだそうで。 打つほうも、前川夏輝クンというのがいて、東海大会では12打数8安打、ホームラン3本、打点8だったとか。 前 & 前川コンビ、イケそうやん! 去年のチームには上下くんというのがいて、後は 「後 (うしろ) くん」 が入部してくれれば完璧なんっすが、で、メンバーの出身中学に関しては、 ここ 参照。 桑名の出身が長島中の1人しかいねぇ…。 ナガシマとか、名古屋弁をしゃべる異端の民の居住地なので、今ひとつ親しみが湧かないんっすが、前クンは世界の亀山モデル、前川クンはベビースター & あずきバーの産地の出身なんっすな。 県内なので、ま、いっかぁ…と。 ちなみに、2018夏季三重県大会メンバーの上下くんの下にある宮木滉生くんは、夏の甲子園に出場していたんっすが、何か、僕の遠い親戚だかに当たるようで。 今年のお正月に家に遊びにいったら、本人は不在だったんっすが、記念に作ったタオルをくれました。 家の前にはウチの会社が納めたマンホールポンプがあったりするし、そのうち、フロートスイッチが壊れて、取替に行かなければならなくなったりするかも知れません。 また作業服がウンコ臭くなってしまうんっすが、ふわっと爽やかシトラスマリンの香りで乗り切ろう! そう、心に誓った次第であります。

 で、もし、平安クンが平穏に勝ちを譲ってくれたとしたら、その次の対戦相手は盛岡大付と石岡一の勝者っすか。 石岡一(いしおか はじめ)クンには何とか勝てそうな気もするんっすが、 “モリフ” となると、これまた、なかなかの難敵。 手強いっすよね、難敵。 少なくとも、トンテキよりは強そう。 トンテキは美味そうなんっすが、強そうとか、そういうカテゴリーではないっすからね。 この春に盛岡に遊びに行く予定なので、盛岡の高校も応援しようと思っていたんっすが、ちょっぴり複雑でありますなぁ。 ま、心配しなくても、平安にボロ負けしちゃうかも知れませんが、で、僕は今から散髪に行かねばならないので、センバツの話は、おしまい。

 ということで、今日はマイク・ノックっす。 マイク・タイソンと横山ノックのコラボのような名前の謎キャラなんっすが、で、今日の僕にはあまり時間がありません。 現場監督業のほうは、完全に山を越えたんっすけどね。 先週、某除塵機工事の課長検査が終わって、ほっと一息。 とりあえず、ひとつの山は越えましたなぁ。 そう、安堵していたら、役所の監督の人から怒濤のチェックが入って、あれが足らない、これも足りない。 必要最小限、出さなければならないような気がする書類の8割くらいは、何とか恰好だけでも出したつもりだったんっすが、実際はその半値くらいだったようで、あー、こりゃ、どう足掻いても本検査までには間に合わんな…と。 一応、一日だけではありますが、夜中の3時過ぎまで残業して、努力の一端だけは見せておいて、で、後は野となれ、山となれ。 えーい、もう、どうでもいいやぁ…。 で、そして迎えた本検査。 余裕でしたな。 とってもお人柄のよろしい検査官に当たったようで、細けぇことはいいんだよ。 そんな雰囲気で、終始、和やかに検査が進められて、書類の不備とか、まったく話題に上ることもなく、無事に無罪放免となりました。 やったぁぁぁぁぁ! 終わった…。 ま、それ以外に、今までずっと放置していた点検や修理の報告書が山のように残っているし、金曜日は検査が終わって、そのまま家に帰っちゃったので、そのツケで土曜日に会社に行かなければならなくなっちゃったし、日曜日の今日は自分の部屋の掃除をしなければならないし、古新聞とか、チラシなんかを クルクル工房 に持っていかなければならないし、工事の予備品を入れるコンテナボックスと、シール剥がしを買いにミスタートンカチにも寄らなければならないし、現場事務所にベタベタと掲示物を貼ったら、めっちゃ両面テープの跡が残っちゃったんっすよね。 で、買い物が終わったら、散髪にも行かなければならないし、で、昼前の時点で、何とかそこまではクリアしたんっすが、金曜日までに出せと言われていた書類。 これは、とりあえず自主的に月曜日まで待って頂くことにしたんっすが、現時点ではまだ不完全なので、この原稿を書き終わったら、何とかしなければならんなぁ…と。 せめて、ジャケ絵くらいは楽をさせて頂きたいと思うんっすが、とまあそんなことで、今回は 『イン・アウト・アンド・アラウンド』 というアルバムをチョイスさせて頂きました。 1978年録音のタイムレス盤。 1975年にオランダのプロデューサー、Wim Wigt によって立ち上げられたレーベルなんだそうっすが、発足当初からアート・ブレイキーやシダー・ウォルトン、ジョージ・アダムスらアメリカ人ジャズマンのレコード制作を積極的に行い、オランダをヨーロッパ・ジャズの拠点の一つにまで押し上げた…と。 で、今回の主人公、マイク・ノックというのは、どういう人なのかというと、1940年、ニュージーランドのクライストチャーチ出身。 おお、つい最近、銃乱射テロがあった所っすな。 東日本大震災が起こる少し前に、大きな地震もあったような? キリスト教会は、何も守ってくれんやんけ…。 で、本作ではこの謎の新西蘭人よりも、フィーチャリングされているマイケル・ブレッカーのほうに、断然、注目が集まるところなんっすが、その他、ベースがジョージ・ムラーツ、ドラムスはアル・フォスター。 なかなか強力な面子を集めていますよね。 リーダーが群を抜いて抜群に地味なんっすが、取り上げられている楽曲はすべてマイク・ノックの自作のようで、存在感は十分に発揮していると言えるのではなかろうかと。 とまあそんなことで、今日のところは、おしまい♪

 …というワケにもいかないので、一応は解説的なものを。 んなことで、まずは1曲目。 「ブレイク・タイム」 。 アップ・テンポの調子のいいナンバーで、メロディそのものは割とシンプルなんっすが、まあまあなんじゃね? そんな気がしないでもない仕上がりでありますな。 で、テーマの後、いきなりマイケル・ブレッカーのテナー・ソロが炸裂しているのだが、それをサポートするノックの間を活かした弾きすぎないバッキングも見逃せないな…と。 そう、日本語ライナーで石沢巧治という、石坂浩二のパチモンみたいな人が書いております。 見逃せないじゃなく、聞き逃せないやろ。 そんな気がしないでもないんっすが、弾きすぎないというか、何か、ソロを吹いている人と、まったく融合しようとしない、唯我独尊なバッキングであるな…と。 結果、全体的にちょっぴり前衛な空気が漂ったりしているんっすが、で、それに続くノックのピアノ・ソロは、最初は独奏で始まり、間もなくリズム隊が加わるという構成も見事。 ムラーツの繰り出す低音も凄いし、そこに絡むアルのしなやかなドラミングもカッコいいな…と。 バッキングと同様、ここでも独自のよく分からん世界を展開していて、とってもニューなジーランド人であるな…と。 とまあそんなことで、シンプルなテーマに戻って、おしまい。

 で、次。 「ダーク・ライト」 。 ダークサイドに落ちた 「こにゅうどうくん」 に、もっと光を! そんな意向が感じられる作風だったりして、基本、バラードであるな…と。 そのため、マイク・ノックのピアノもリリカルな側面が窺えたりするんっすが、でもって、ブレッカーのテナーはスピリチュアル。 マイケルのテナーやムラーツの卓越したベースによるソロも聴ける。 この曲に関する巧治クンの解説はそれだけなんっすが、言うほどムラーツが前面に押し出されているワケではないので、ま、大丈夫かな? …と。 が、全般的に、ちょっと単調かな? そんな気がしないでもなくて、で、次。 「シャドウズ・オブ・フォーゴトン・ラブ」 。 ピアノとテナーのユニゾンによるテーマなど、アンサンブルの妙も浮き出た荘厳な曲。 そういうアレだったりする模様でありますが、個人的には荘厳よりも 「バリゾーゴン」 のほうが好きだったりするんっすけど。 いや、実際に見たことはないんっすけどね、 これ 。 で、演奏のほうは前曲に引き続き、バラード調のアレだったりして、リリカルなノックのピアノと、スピリチュアルなブレッカーのテナーが堪能出来るな…と。 んなことで、次。 「ザ・ギフト」 。 ザ・岐阜と言えば、長良川の鵜飼いのイメージなんっすが、 「ザ・ギフト」 は、前半はサックスとピアノのデュオ 〜 後半はベースとドラムスが加わる恰好で、切々と歌うマイケルのサックスが印象的なバラードであるな…と。 まさかのスロー3連発。 さすがにちょっと飽きるの。 そう、あきる野市の住民も言っておりましたが、んなことで、次。  「ハドリアンズ・ウォール」 。 日本名 「羽鳥庵の壁」 っすか。 羽鳥庵というのは、岐阜羽島にある蕎麦屋っぽい何か。 そんな感じがするアレなんっすが、ググってみたら 『うみねこのなく頃に』 というアニメが出てきました。 ビーチェ死後、九羽鳥庵で金蔵から「黄金の魔女」として育てられたが、うんぬん。 まったく話が読めないんっすが、少なくとも岐阜羽島には無さそうっすよね、羽鳥庵の壁。 よくよく考えたら、羽鳥 (はとり) と、羽島 (はしま) は違うし。 じゃ、羽島庵なら、羽島にあるのかというと、それも無さげ。 焼肉のかるび庵 羽島店ならあったんっすが、焼肉は盛岡の 「ぴょんぴょん舎」 で食べる予定なので、ここは別に、いいかな? …と。 で、演奏のほうは、ピアノ 〜 テナー 〜 ベースという順番で回されるアドリブ・ソロがどれも秀逸であるな…と。 テーマ部はミディアムよりもちょっとスローなくらいで始まるんっすが、アドリブ・パートに入ると少しテンポが速くなって、ノッくんのソロとか、なかなかいい感じに盛り上がっているな…と。 そんなに小難しくもなくて、わりと素直な気持ちで楽しめる仕上がりとなっているんっすが、で、ブレッカーのソロもイケているな…と。

 んなことで、ラストっす。 全部で6曲しかないのは、勝負が早くて助かるんっすが、アルバムの最後を飾るのはタイトル曲の 「イン・アウト・アンド・アラウンド」 。 アップ・テンポに乗ってノックのピアノが縦横無尽なアドリブを展開すれば、続くマイケルも一聴してわかるほど彼ならではのフレーズが軒を連ね、その後もムラーツがイマジネーションに富んだベース・ソロを繰り出す、そういうアレだったりするんっすが、エエやんけ! これがアルバムの冒頭だったら、もっと印象がよくなったような気もするんっすが、最初の1曲だけで、後は次第に尻つぼみというのもアレだし、ま、これはこれで、よかったかも? そんな気がしないでもなくて、とまあそんなこんなで、今日のところは以上っす。

【総合評価】 1曲目が、まあまあ。 その後、バラード調ばかり3つも続いて、何じゃこりゃ? そんな気持ちになっちゃったんっすが、最後の2曲で盛り返しましたな。 ノッくんのピアノも最初のうちは意味不明だったんっすが、中盤以降はわりと普通になってきたし、マイケル・ブレッカーは全体を通して、ま、イケるなぁ…と。 で、最終的には 「終わりよければ、すべてよし」 だったなぁ…と。 とまあ、そんな1枚でありました。


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