SWINGS IN PARIS (BLACK AND BLUE)

SONNY THOMPSON (1972/12/9)

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【パーソネル】

SONNY THOMPSON (p) ROLAND LOBLIGEOIS (b) MACHAEL SILVA (ds)
【収録曲】

(01-03) SWEET GEORGIA BROWN / JUMPIN' AT THE WOODSIDE / EXACTLY LIKE YOU
(04-05) WHEN YOU ARE SMILING / I AM GONNA SIT RIGHT DOWN AND WRITE MYSELF A LETTER
(06-08) BYE BYE BLACKBIRDS / NOTEN SWING / SWINGING THE BLUES
【解説】 ( 2019年04月28日更新 / 連載 1,346回 )

 4月25日は “ISO” の内部監査でありました。 インターナショナルなんちゃらかんちゃら…とかいうヤツっすよね。 国際どうのこうの。 うちの会社も20年くらい前に取得して、その結果、余計な手間が増えるだけで、得られるものは何もなかった。 そんな結果に終わったので、自主的に返納することにしたんっすが、今から5年ほど前、やっぱ、取っといたほうがええんちゃうん? そんな話がどこからともなく沸いてきて、結局のところ、再取得することにした…と。 また、余計なことを…。 ま、前回の反省を踏まえて、対象物件を受注金額 5,000万円以上の工事に限定することにしたので、基本、関係ないね…と。 僕、そんな大きな工事を任されるほど有能な現場監督ではなかったりするし。 ただ、内部監査員というのをやらされているので、年に1回、他部署に出向いて、他人のあら探しをしなければならなかったりするんっすが、去年の4月には大阪まで行って来ました。 もし、不適合が発覚したりすると 「不適合報告書」 みたいなのを書かなければならなくなって、とっても話が面倒になってしまうので、基本、細かいことはすべて、お目こぼす方針だったりして、監査するほうも、されるほうも、それでどちらも幸せになれるんやから、エエやん! …みたいな。 結果、わりと早く仕事が済んで、お陰で、帰りにちょっと京都に寄って、桜を愛でることが出来たりして、今年もまた大阪なら、行ってもいいかな? …と。 が、残念ながら、その美味しい仕事は、今年は僕のところには回って来なくて、逆に三重支店で監査される側に出席させられることに。 そちらの役割も何度か担った事があるんっすが、いつも対象が他人がやった工事ばかりだったので、気が楽だったんっすよね。 えー、その書類、作ってなかったん? そりゃ、いかんっすな。 そう、遺憾の意を表しておけば、それでよかったんっすが、今年は僕が担当した某排水機場の除塵機設備の工事も対象になっちゃったんっすよね。 でもまあ、5件ほどある対象のうち、どの工事を監査して貰うかは、こちらで勝手に決めることが出来るシステムだったりして、 「今回はこれでお願いします!」 みたいな。 となると、アレっすな。 ちゅうなりさん (仮名) がやってたあの工事、アレなんかエエんちゃいますかね? ちゅうなりさん (仮名) ならしっかりしているから、大なり小なり、なんなりと必要な書類は整っていると思うし。 わざわざ、不適合が出まくるのが明確な僕の物件を取り上げて、内部監査員様の手間を増やすような真似をしなくても…。

 そんな謙虚な気持ちを持ち続けていた僕でありますが、前日の夕方になって、「今回は、君の物件を見て貰うから。」 そう、上司から言われてしまって、えー、何でや? 何でわざわざ、自分たちの弱みをさらけ出すような真似をするんや? 担当者の僕だけでなく、上司も恥をさらすことになって、おまけに内部監査員の手間も増やすことになって、誰も得することのない愚策の極みとしか思えなかったりするんっすが、何でや? …と思ったら、「ちゅうなりさん (仮名) が、おらんから。」 何で、おらんのかと思ったら、その日は健康診断なんだそうで。 えー、内部監査の日程は、ずーっと前から分かってたやんけ! 健康診断は自分で希望日を選べるんっすが、何でわざわざ、この日を選んだんや? もし、ちゅうなりさん (仮名) が健康診断を受けられなかったことにより、重大な健康上の問題が起こったりするかも知れませんが、人の命より “ISO” やろ! 社会人なら当然、そっちを優先すべきやろ? そう思わずにはいられませんが、「いや、俺は健康診断に行く!」 そう、ちゅうなりさん (仮名) が、人の道を外れた選択をしたとしても、内部監査とか、別に担当者なんかおらんでも、エエやんけ! もし監査員からツッコミが入った場合でも、「いや、担当者がいないので、ちょっと分からなくて…」 そんな逃げ道を作ることが出来て、むしろ好都合っすよね。  “ISO” では、もし担当者が不在でも、他の誰でも分かるように記録を管理しなければならない。 そんな規定があったりするんっすが、そんな規定を守れるなら、誰も苦労せん! そう開き直れば、きっと道は開けるのではなかろかと。 …と、言いたいことはたくさんあったんっすが、「君の物件を見て貰うから。」と言われて、「え…?」 としか言い返せなくて、うーん…。 多大なストレスで、僕の健康に甚大な影響が出ることは必至。 これが10連休前の最後の山場ということになりそうっす。 ここさえ乗り切っちゃえば…。

 そして迎えた当日。 朝からうちの親父が何かワケのわからんことを言い出して、え? で、そのうちに 「えらい」 とか言い出しました。 桑名の辺りで 「えらい」 というのは、 「偉い」 の意味ではなく、 「つらい」 とか 「しんどい」 とか。 これが名古屋になると 「えれぇ」 となって、とってもつらい、めっちゃしんどい。 そういう場合は 「どえれぇ、えれぇ」。 わざとらしく名古屋弁っぽさを強調したい場合は 「どえりゃあ、えりゃあ」 。 そんな下品な言葉と違って、シンプルで、いいっすよね、「えらい」 。 で、具体的に何がどのようにえらいのかと思ったら、 「心臓があぶる」 とか言い出しました。 この 「心臓があぶる」 というのは、どうやら美濃弁らしいんっすが、愛知と岐阜と三重の県境付近に位置しているので、色んな方言がミックスしちゃっているみたいっすな、桑名の辺り。 非常に興味深い問題なんっすが、そのうちに 「救急車…」 とか言い出して、それどころではありません。 うちの親父は半分…というか、8割2分くらいボケちゃっているので、話半分…というか、話半値八掛け二割引きくらいに思っておいていいんっすが、言うほど切羽詰まっているようには見えないし、かといって、無視して放置するワケにもいかないし、うーん…。 とりあえずサバ兄に電話して、兄嫁に頼んで、病院に連れて行って貰うことにしたんっすが、あ、やっぱり僕も一緒に行ったほうがいいっすよね? となると、会社は、少なくとも午前中は休まなければならなくなっちゃうかも? …なんっすが、会社に行ったところで、クソどうでもいい内部監査があるだけだし、 “ISO” より、人の命やろ! 社会人なら当然、そっちを優先すべきやろ? それが真っ当な判断であるものと思われ、で、とりあえず、普段から通っているブルーツリー・メモリアル病院 (仮名) に連れて行こうかと。 ちなみにここ、僕が足の骨を折った時に、入院したり、手術したりしたところなんっすが、あれから、んーと、10年くらい? 月日が経つのは早いっすなぁ。 同じ病室にいた、看護師さんに 「あんた、干支は何や?」 と聞きまくっていた爺さんは元気なんっすかね? 干支なんか聞いて、どうすんのや? そう思わずにはいられませんでしたが、 「ワシは寅年や」 と、誰も聞いていないのに、勝手に主張していたので、あるいはそれが自慢だったとか? 無駄にカッコいいっすもんね、トラ。 ま、トラとか虎はカッコいいんっすが、寅だと 「フーテンの寅さん」 みたいだし、あ、でも虎でも、花田 虎上(はなだ まさる)などという、悪い例がありますな。 弟のほうは名古屋場所になると、桑名に宿舎を構えてくれていたので、ずっと応援していたんっすが、去年から瀬戸に変わってしまって、裏切り者! …とか思っていたら、すぐに廃業して、いい気味だったんっすが、今から思えばまだ、兄貴のほうがマシでしたな。 ま、虎上 (まさる) などと名乗っている時点で、あまり人間的に勝っていいるとは、とても思えなかったりするんっすけど。

 んなことで、ブルーツリー・メモリアル病院 (仮名) 。 時間外で、心臓の専門の先生はいないけど、当直の先生でよければ、診てやらないこともないので、連れて来い。 そんな話だったので、とりあえず行ってみました。 で、血圧とか、心電図とかを計って貰ったんっすが、特に異常はなし。 ただ、ボケてただけの話だったんっすな。 ま、大抵、そんなことだと察しはついていたんっすけど。 で、この時点で会社に向かって走れば、定時には間に合わないものの、恐らく10時半くらいから開始されるものと思われる内部監査は、大丈夫かも? そんな気がしないでもないんっすが、病院のオッサンが、「もし心配なら、9時から心臓の専門の先生の診察が始まるので、診て貰ったらどうっすか?」 …と。 それはもう、是非とも、そうして貰うべきっすよね。 そうすることによって、内部監査への道は確実に絶たれることになってしまうんっすが、んなもん、僕がいなくても、どうでもなると思うし。 担当者が不在でも何とかするのが “ISO” の真髄やろ? 今回、その肝心の書類がぜんぜん作られていないので、恐らく、どうにもならないのではないかと推測されるんっすが、僕が行ってみたところで、今さら事態が好転するワケでもないし、非常に心苦しいところではあるんっすが、そういう事情でありますので、まことに遺憾ながら、今日は欠席ということで、ヨロシク☆ そんな連絡を会社に入れて、これで僕もストレスから解放されることになって、これで少しは長生き出来るようになったのではなかろうかと。 ある意味、いいタイミングで、ボケの症状が出てくれたものでありますな。 心臓の専門の先生に、改めて血圧とか心電図とかを計って貰った結果、特に何の問題もなかったみたいだし。 人騒がせやな。 そう思わずにはいられませんが、とりあえず連休を目前にして、まったくヤル気の出ない木曜日。 貴重な休暇をありがとぉ♪

 病院のほうは昼過ぎ頃に片付いちゃったので、午後はダラダラしながら、うだうだと無為に過ごすことにしたんっすが、夕方になって、上司から電話が。 ま、もしかして、不適合を指摘されちゃったとか? 嫌みのひとつやふたつ、みっつ、よっつ、いつつ。 それくらいは言われるんじゃないかと身構えたんっすが、「明日は出てこれそうか?」 あ、お気遣い、有り難うございまっす。 親父のほうはぜんぜん大したことなくて、もし今日が内部監査の日じゃなかったら、わざわざ病院に付きそうことも無かったような気がする、そんなレベルの話だったりして、「あ、大丈夫っす!」 「というか、ちょっと1件、寄って欲しいんやけど…。」 どうやら農業用水で水が上がらなくなって、調査の依頼があったみたいなんっすが、その日は午後から、ちょっとした打合せの予定が入っているだけで、そういうことなら、朝、会社に寄らなくてもよくなって、むしろ好都合であるな…と。 午前中、どのように時間を潰せばいいのか、悩んでいたんっすよね。 いや、やらなければならないことはたくさんあるんっすが、例えば、工事資料ファイルの整理だとか、“ISO” の書類の作成だとか。 でもまあ、そういうのはすべて、連休が明けてから本気を出そう…と。 んなことで、 「あ、いいっすよ!」 と、快諾した次第でありますが、ただちょっと気がかりな点もあって、それは何かというと、農業用水かぁ…と。 上水道だとポンプが2台あって、1台動かなくなっても予備のほうで何とかなったりするんっすが、農業用水だと、1台壊れるとアウトなことが多く、しかも、漏電ブレーカーが落ちるとか言ってましたな。 雷が落ちて、ブレーカーも落ちた。 そういう状況なら、ピッと復帰してやれば、大抵それで直っちゃうんっすが、実際にポンプが悪くなってブレーカーが落ちる場合、基本、ポンプ取替みたいな大事になっちゃいます。 ま、すぐというワケには。 ま、2〜3ヶ月もすれば、新しいポンプが入ってくるんじゃ? そう、事実を淡々と説明したところで、農家のオッサンは納得してくれません。 そんなに待てるか! 今すぐにでも水が欲しいんや! そんなこと言われても…。 雨乞いでもして、飴が降るのを待つしか無いんじゃね? そう、言いたくなっちゃうんっすが、言ってみたところで、それで納得して貰えるとも思えなくて、うーん…。

 最悪の事態やったら、嫌やな。 ドキドキしながら現場に向かったところ、ん? 何か、ポンプが動いてるような音がしてるやん。 よく分からないまま、とりあえず、落ちているブレーカーを再投入してみることにしたんっすが、その方法は、んーと、 ここ を見てね! 農家のオッサンも、すぐうちの会社に電話しないで、とりあえず自分たちで出来ることは、自分たちで何とかしてね! 幸い、今日の僕はちょっぴり時間に余裕があったので、こうして見に来てあげることが出来たんだけど、いつもそうとは限らないからね! 特にお休みの日とかは、無理だからね! そんなに難しい話ではないし、漏電ブレーカーが落ちちゃった場合は、こうして一度、オフの位置までレバーを降ろして、それから上のほうに、カチッ! …と。 それで戻れば、とりあえずが大丈夫だから! で、カチッと上のほうに上げてみたところ、即座にバチっと。 再び漏電ブレーカーが落ちてしまいました。 あ、こういう場合は、無理っす…。 大人しくウチの会社に電話をして貰うしかないっす…。 どうやら、最悪の事態っぽいっすな、こりゃ…。

 あ、でも、何かすぐ横で、ポンプが回ってるような気がするし。 で、農家のオッサンに聞いてみたところ、どうやらこの機場にはメインのポンプが1台と、サブのポンプが2台ある…と。 で、今回、ブレーカーが入らなくなっちゃいるのは、サブのほうの1台である…と。 あ、ということはつまり、ポンプが全部で3台あるということっすね? で、悪くなっているのは、1台だけである…と。 大丈夫なポンプが2台あるということは、つまり、大丈夫っすよね? 確かにこの1台はアカンっぽいんっすが、そんなに急いで直す必要はないっすよね? ま、僕は連休が明けたら、工事資料ファイルの整理だとか、“ISO” の書類の作成だとか、本気を出さなければならないので無理だと思うんっすけど、ま、他の誰かがきっと、何とかしてくれるのではなかろうかと。 とまあそんなことで、今日のところは、じゃ! そそくさと現場から立ち去ろうとしたんっすが、農家のオッサンは許してくれませんでした。 確かにポンプが3台あるが、この1番大きいのは、井戸から水を取っている。 が、井戸の水がぜんぜん無くて、すぐにポンプが止まってしまう。 残りの2台は川から水を取っているが、1台ではぜんぜん水量が足りない。 仮設でも何でもいいので、とりあえず、すぐに直してくれ。 エエぇぇぇ…。 それってもしかして、休みの日に直せという事っすかぁ? ま、農家は10連休とか関係ないかも知れませんが、僕としては一日たりとも働きたくたくはないし、働く気もないし。 こんなことなら、安請け合いするんじゃなかったっすなぁ…。 自分の親父にもう一日だけ余分にボケてて貰って、自主的に12連休にしちゃうべきでしたなぁ…。 「明日は出てこれそうか?」 と聞かれた時点で、 「無理っ!」 と、即答しておくべきでした。 うわぁぁぁぁぁ…。

 ポンプがアカンのは、ほぼ間違いないんっすが、ま、一応は念のため、絶縁抵抗の測定でも。 詳しくは、えーと、 ここ 参照。 ポンプ…というか、ポンプ駆動用モーターの絶縁が大丈夫な場合、絶縁抵抗値は100MΩ以上となるんっすが、これが悪くなっちゃうと、アカンな…と。 そのように判断するんっすが、基本、測定値が0.2MΩ以下になっちゃうと、いつ漏電ブレーカーが落ちても不思議ではないな…と。 で、今回はというと…、ん? 100MΩ以上あるやん! ということは、つまり…。 ポンプは何も悪くない。 悪いのは、漏電ブレーカー、お前や! 漏電ブレーカーそのものがおかしくなって、機器のほうは何も悪くないのに、自分で勝手にブレイクしちゃうという。 そんな礼儀に叶わぬ事があってもいいのか? 無礼講にも程があるブレーカーやんけ! そう、思わずにはいられませんが、僕としては、そっちのほうが悪くて、ラッキー。 電気屋さんに電話して、新しい漏電ブレーカーを探して貰って、それを持って来て貰って、悪いヤツと取り替えて貰って、で、試しにポンプを運転して貰ったら、普通に回って水が出て、とまあそんなことで、今日のところは、じゃ! そそくさと現場から立ち去って、で、もう1件。 某町の某水道施設の自動給水装置。 こちらもまた、たまに漏電ブレーカーが落ちちゃうことがある…と。 ポンプの絶縁抵抗を計っても数値に異常はなくて、ぶっちゃけ、原因は不明。 通常、どこかで水を使って圧力が下がると、それを検知してポンプが起動して、圧力が高くなると自動で停止する。 そういう使い方をするんっすが、どうも、ポンプが起動するタイミングで、漏電ブレーカーが落ちるっぽい。 そこまでは掴めたんっすが、ということは、ポンプさえ起動しなければ大丈夫やな…と。 ただ、それだと水が出なくて何の意味もないので、そこで発想の転換が必要となります。 ポンプが起動して、そのまま止まらずに回り続けていたら大丈夫なんじゃね? …と。 実際、それで大丈夫だったりするんっすが、具体的にはどうするのかというと、ドレン配管のバルブを開けて、水を流しっぱなしにして、ポンプを手動で運転しっぱなしにする…と。 水が勿体ない…というか、実際は、電気代が勿体ない。 それも、半端なく勿体なかったりするんっすが、毎回、漏電ブレーカーが落ちる度に再投入しに行かなければならない手間を思えば、電気代が半端なく勿体ないほうが、まだマシだよね。 そう、役所の担当者と意見が一致したので、ずーっとその状態にしているんっすが、で、今回、その状況を確認したところ、やっぱり漏電ブレーカーが落ちる原因は不明だったんっすが、連休が明けたら、また考えよう。 それまではとりあえず、回しっぱなしにしておこう。 そう、役所の担当者と意見が一致して、で、そうこうしているうちに、午後からの打合せに間に合わなくなっちゃったんっすが、ま、別に僕がいなくても、大した問題はなかったりするし。 とまあそんなことで、僕の平成最後のお仕事は、これでおしまい。 んなことで、じゃ!

 ということで、今日はソニー・トンプソンっす。 現場監督業とか、上下水道とか農業用水とかの修理業のほうは片付いたんっすが、原稿執筆業のほうは、あと一息。 この後半さえ書き終えれば、僕の 「平成」 は終わるんっすが、変に気合いが入って、長引いたりしても面倒なので、どうでもよさそうなキャラを選んでおきました。 ソニー・トンプソンって、誰や? …という話っすよね。 杉田宏樹クンが書いた日本語ライナーによると、1940〜50年代に数多くのリズム&ブルース曲をヒットさせ、キャリア後期にはジャズに情熱を注いだピアニスト、作曲家、バンドリーダー。 1923年 (1916年説もあり) 8月22日、米ミシシッピ州センタービル生まれ。 シカゴ音楽院で学ぶかたわら、ナイト・クラブでアール・ハインズやアート・テイタムを聴いてジャズのエッセンスを吸収。 40年代初頭からソロやトリオでシカゴのクラブに出演する。 以下略。 そういった経歴のオッサンらしいんっすが、今日はそんなトンプソンの 『スイングス・イン・パリ』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 1972年12月9日、パリのスタジオ・バークレイでの録音。 ということはトンプソンくん、当時は49歳ということになりますか。 ジャケットの写真だと、もっと年寄り臭く見えるんっすが、56歳くらいなんじゃね? …と。 そんなところから (1916年生まれ説) なんてのが出てきたのではないかと思うんっすが、ちょっぴり五社電気 (仮名) の社長に似てますな。 見た目がめっちゃ恐そうで、ヤベぇ。 一緒に仕事したくねぇ。 …とか思っていたら、根はめっちゃおもろいオッサンだったんっすが、トンプソンくんも実は明朗なキャラだったりするとか? 少なくとも、お洒落なピアノが弾ける顔だとは到底思えなかったりするんっすが、その実力の程、とくと見せて頂こうではありませんか。

 ということで、1曲目、 「スイート・ジョージア・ブラウン」 。 顔に似合わず、いきなり “スイート” っすかぁ。 ま、ジョージア・ブラウンが甘いと言ってるだけで、トンプソン本人はきっと、苦じょっぱい味であるに違いありませんが、というか、絶対に舐めたくない顔だったりするんっすが、なめ猫に 「なめんなよ」 と言われなくても、舐めたくないっすよね。 ナメクジを舐めるのと同レベルの苦行なんっすが、 「スイート・ジョージア・ブラウン」 はダンス・バンドのリーダーとして20〜30年代に高い人気を誇ったベン・バーニーと、マセオ・ピンカード、ケネス・ケイシーの共作。 トンプソンはディキシーランド・ジャズとスウィング色の濃いプレイを聴かせ、ベース・ソロに続いて、三人による短い小節交換で繋げる異色の編成だ。 そういうアレだったりする模様なんっすが、何かこう、読んでるだけで聞く気が失せちゃいますな。 めっちゃ古臭そう。 ま、顔からして、リリカルな路線には期待が持てそうになかったんっすが、で、実際に聞いてみたところ、確かに古いんっすが、思ったほど臭くはなくて、ほんのり異臭が漂っている程度。 いかにも爺ィっぽいノスタルジー、いわゆる 「ノスタル爺」 が感じられて、これはこれで、エエやん…と。 適度にスイングしているし。 スイングしなけりゃ意味ないね。 そんなトンプソンの声が聞こえてくる気がします。 スイングしなくても、酢昆布すればいいじゃん。 個人的にそう思わないでもないんっすが、で、後半はベースのソロと、三人による短い小節交換。 言うほど異色か? そんな気がしないでもありません。 異色作ではないが、遺書臭くはある。 そういうアレだったりして、で、テーマに戻って、おしまい。

 で、次。 「ジャンピン・アット・ザ・ウッドサイド」 。 38年にカウント・ベイシーが作曲し、自己の楽団で演奏した。 そういったアレなんっすが、個人的にはランバート、ヘンドリックス&ロスのボーカリーズの印象が強烈。 あの派手派手なパフォーマンスと比較すると、このトリオ版のほうは、何とも地味に思えてしまうんっすが、…と、ここまで書いたところで、会社の神社町さん (仮名) から電話が。 本名のほうは寺社仏閣な町村的に察して頂きたいと思うんっすが、普段、仕事で絡むことはほとんどないのに、休みの日に、何や? 嫌な予感しかしないんっすが、で、その内容はというと、 「名張の農業用水でポンプが回らんらしいで、行ってくれんか?」 エエエエぇぇぇぇ…。 名張とか、完全に僕の管轄範囲外ですやん…。 すなわち、嫌やぁぁぁぁ! 行きたくねぇぇぇぇ! その旨をやんわりと伝えたところ、「誰かに言うて、行かせたってくれ。」 エエエエぇぇぇぇ…。 そんなん、めっちゃ嫌がられますやん…。 言うほうも、言われるほうも不幸になって、誰も得をしないと言う。 そんなん、自分で誰かに頼めばエエやん! そう思わずにはいられませんが、その 「誰か」 というのが、僕だったんでしょうな。 うーん…。 「名張って、誰が担当なんっすか?」 そう聞いてみたら、「さあ? ○○くんと、△△くん辺りとちゃうん?」 2人の名前が出されたので、とりあえず電話して頼んでみることにしました。 恨むなら、名指しした神社町さん (仮名)を恨んで下さい。 僕は職務を代行しただけなので、何の罪もありません。 で、とりあえず○○くんに電話したところ (←指名順) 、あー、電話に出んわ。 ま、そうっすよね…。 で、続いて△△くんに掛けてみたところ、 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 、あっ、出た! 「あー、休みの日にゴメン。 神社町さん (仮名) から電話が掛かってきてさぁ。」 ←ココ、超大切っすよね。 で、事情を説明して、何とか行って貰えそうな空気になったんっすが、一人に責任を押しつけるのは、あまりにも心苦しいので、しゃあない、自分も走ることにするかぁ…。 話によると、どうやら電気の部品の不良っぽいので、とりあえず僕が先に現場に走って、△△くんには会社に寄って、それらしい部品の在庫を探して貰うことにして、えーと、名張っすか。 桑名からだと亀山まで東名阪を走って、そこから名阪国道? 教えて貰った住所をナビに入力すると、目的地まで80キロって、マジっすかぁ? 高速がちょっぴり渋滞していたのもあって、2時間以上掛かりましたがな…。 ま、故障の部類としては極めて軽微なもので、△△くんが持って来てくれた部品と入れ替えたら普通にポンプが回るようになって何よりなんっすが、農家のオッサン、 「もしアカンかったら、雨乞いでもせなアカンとこやったわ。」 とか言ってましたな。 大変に喜んで頂けたので、僕も△△くんも救われたんっすが、ま、今日だからまだ何とかなったんっすが、明日からは北のほうに旅立つから! 何と言われても、無理やから!

 んなことで、北のほうに旅だって、帰ってきました。 その結果、こんなアルバム、どうでもいいやぁ。 そんな気分になってしまったので、後は適当に片付けておきましょう。 せっかく取り上げられたのに、間が悪かったっすなぁ、ソニー・トンプソンくんも。 んなことで、改めて 「ジャンピン・アット・ザ・ウッドサイド」 。 ちょっぴり地味ではあるんっすが、ま、それなりにジャンピンではあるな…と。 ブギウギ調を含むピアノ・パートは、トンプソンのエンタテインメント性の表現であり、それと同時に演奏技術の高さをも物語る。 で、エンディングもユニークだな…と。 ピアノとベースの人にも見せ場が与えられていて、とってもトリオであるな…と。 そのように評価していいのではなかろうかと。 で、次。 「エクザクトリー・ライク・ユー」 。 軽快にバウンスする、そういったナンバーっす。 ピアノの展開部ではブロック・コードを多用して、楽曲が持つ楽しさを描写。 で、小節交換におけるシルヴァのプレイがユーモラスだな…と。 タイコの人っすよね、シルヴァ。 で、次。 「ホエン・ユー・アー・スマイリング」 。 日本ではもっぱら 「君微笑めば」 という邦題で知られるスタンダード・ナンバー。 とっても小粋な仕上がりっす。 で、次。 元タイトルを片仮名で表記する気力さえ失せてしまう、無駄にめっちゃクソ長いアレなんっすが、日本語名は 「手紙でも書こう」 と、極めてシンプル。 ライトとレターの部分しか訳してないやん! そんな気がしないでもないんっすが、曲名なんて記号のようなものなので、どうだってエエんや…と。 で、演奏のほうは、肩の力を抜いたレイドバックするような奏法によって、リラクリぜーションを醸成するぞ…と。 醸成とか、この情勢で、難しい言葉を使ってくれておりますが、何か、めっちゃ 「のほほん」 とした演奏でありますな。 肩の力を抜いたレイドバックするような感が、半端ねぇ…。 で、続く 「バイ・バイ・ブラックバード」 も、ま、似たような感じっす。

 で、次。 「モーテン・スイング」 。 とってもモーテンがスイングしてます。 で、ラスト。 「スインギング・ザ・ブルース」 。 とってもスインギングなブルースっす。 んなことで、以上っす。

【総合評価】 ぶっちゃけ、あまりモダンではなくて、どちらかと言うと、スイングジャズ系。 せいぜい頑張って、中間派。 そんな感じなんっすが、ま、たまにはこういうノスタル爺なのも、いいんじゃないっすか? 中間派、あるいはキューカンバ ( =キュウリ) 好きには、いいんじゃね? そんな気がしないでもない1枚でありました。


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