SHADE AND LIGHT (BLACK AND BLUE)

JIMMY ROWLES (1978)

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【パーソネル】

JIMMY ROWLES (p) GEORGE DUVIVIER (b) OLIVER JACKSON (ds)
【収録曲】

(01-03) THE LADY'S IN LOVE WITH YOU / PORTRAIT OF A LION / DRINKIN' AND DRIVIN'
(04-06) PRELUDE TO A KISS / YES SIR , THAT'S MY BABY / YOU STARTED SOMETHING
(07-08) WHEN THE MORNING GLORIES WAKE UP IN THE MORNING / SLEEPING BEE
【解説】 ( 2019年05月05日更新 / 連載 1,347回 )

 青森に行ってきました。 当初は2泊3日の行程で、秋田の角館だとか、岩手の盛岡だとか、花巻温泉だとかに行く予定だったんっすが、もしかして、もう1泊追加すれば、弘前まで行けちゃうんじゃね? …と。 どうせ今年は10連休だったりするので、1日くらいは何とでもなりますよね。 が、諸般の事情により、とても3泊してる場合じゃねぇ…。 そういう状況になってしまって、宿のキャンセルを余儀なくされたんっすが、最終日に押さえていた弘前のビジホだけはネットからはキャンセル出来なくて、予約センターに電話しろみたいなことが書いてあって、エエぇぇぇぇ…。 コミュ障である僕に、そんな無理難題を吹きかけるとか、マジかよ? コミュ障を克服する為に、虚無僧になろうと考えたこともあるんっすが、今の時代、ネット通販で簡単に 法具セット を手に入れることも出来るし。 …って、高っ! こんなものに無駄な出費を強いられるくらいなら、別にコミュニケーションなんか図れなくてもいいやぁ…。 しかも、 「尺八の虚無僧さんに必要なアイテムがほぼ揃っています」 っすからね。 「ほぼ」 ということは、他にも何かいるんかい! 1.いぐさ天蓋 2.高級錦製大袈裟 3.手甲 4.脚半 5.偈箱 6.木製印籠。 これで完璧に虚無僧の装備は整うような気がするんっすが、あ、( ※着物・帯類は含まれておりません) って、アカンやないけ! ジャージ姿でこんなのを身につけてもぜんぜん様にならないし、虚無僧への道は意外と厳しいっすなぁ…。 結果、コミュ障を克服することは出来ず、キャンセルの電話を掛けることも出来ず、ま、せっかくだから弘前だけでも行っておこうかと。 が、さすがにそれだけでは勿体ない気がするので、帰りは夜行バスを利用することにして、無理矢理、行程に角館も組み込んでみようと。 んなことで、とりあえず青森に行ってみました。

 桑名の家を6時頃に出て、新青森駅に13時58分に到着。 途中、乗り換えの時間にめっちゃ余裕を持たせているというのもあるんっすが、さすがに遠いっすなぁ…。 が、基本、ずーっと新幹線なので、めっちゃ楽。 宿代が2泊分浮いたので、その分、無駄に贅沢しちゃおう。 そんなコンセプトで東北新幹線は グランクラス を押さえちゃったし。 予約日を1日間違えていて、変更しようと思ったら、それしか空いてなかったというのもあるんっすけど。 今まで、 “グラン” の付くものと言えば、 「グランスパー長島」 くらいしか縁がなかった…というワケではなく、何年か前にも一度だけ乗ったことがあるんっすが、えーと、 ここ 参照。 前回は 「やまびこ号」 で、一ノ関までだったので、ちょっと物足りなかったんっすが、今回は 「はやぶさ号」 で新青森まで。 たっぷりと堪能出来ました。 前回は1両貸し切り状態で、JR東日本の超高級路線は、完全に失敗やったな。 そう思わずにはいられませんでしたが、今回は満席。 JR東日本の超高級路線は、別に失敗というワケではなかった模様でありますが、ま、ゴールデンウィーク限定の特殊事情だったのかも知れませんけど。 で、事前の調査で、飲み物のメニューに「シードル」が明記されていなかったので、がっかりしていたんっすが、ちゃんとありました。 いいっすよね、シードル。 プードル、ハードルと並ぶ “世界3大・○ードル” のひとつなんっすが、僕は犬があまり好きではないし、ハードルは高過ぎるし、この中ならシードルの一択。 僕はあまり酒に強くないので、ビールとか、ワインとかはハードルが高いし、かと言って、ソフトドリンクでは元が取れない気がするし、そんな意味でもシードルの一択なんっすが、1本飲んだらけっこう酔っ払ってしまって、大半を寝て過ごすことになってしまいました。 ちょっと勿体ない気もするんっすが、でもまあ、電動シートを無駄にウィンウィンと動かしまくったので、それで元は取れたかな…と。

 んなことで、新青森駅に到着〜。 13時58分着で、弘前行きの普通は14時10分発。 猶予時間は12分っすか。 ちょっと厳しくね? そんな気がしないでもありません。 ただでさえ連休は到着が遅れがちだし。 反対方向の青森行きは14時28分発で、こっちのほうは余裕のよっちゃんイカ。 余裕があるほうが、いーか。 そんな気がしたので、東京駅から青森駅までの乗車券を買っておいたんっすが、結果、新青森駅で便所に寄っちゃんしても、余裕で弘前行きに乗れたやんけ! …と。 でもまあ、青森駅の周辺もちょっと散策してみたかったので、いーか。


< 青森駅界隈散策 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 んなことで、青森駅の周辺。 駅の通路からも海が見えて、うぉぉぉぉぉ! 僕は “海あり県” の住民なんっすが、それでも海が見えると、ちょっとコーフンしちゃいますな。 海の幸とかは、ぜんぜんソソられなかったりするんっすけど。 ウニとか、食ってみたらそんなに悪くはなかったんっすが、基本、いらねぇ…。 アワビとか、食ってみたら身の部分はそんなに悪くはなかったんっすが、肝はキモ過ぎて、最悪…。 八戸市周辺の郷土料理 「いちご煮」 。 どんな食べ物なのかと思ったら、 ウニ × アワビ 。 煮るなよ! そう思わずにはいられませんが、まだ “ニタリ貝” を煮たりするほうがマシっすよね。 ま、アワビもニタリ貝も、煮たような…、いや、似たようなものなんっすけど。 で、駅のすぐ近くには斜張橋っぽいのがデデン! …とあったりして、なかなかにお洒落。 いいっすよね、斜張橋。 僕はこのタイプの橋が大好きで、風俗店の前でフィリピン系のギャルに 「社長サン、斜張橋、アルヨ!」 と、声を掛けられたら、フラフラと入店しちゃう自信があるんっすが、えーと、 青森ベイブリッジ 。 ちょっぴりベタなネーミングでありますな。 橋長が1,219mもある青森市最長の橋なんです!! おお、なかなかヤルやんけ。 が、桑名には “トゥインクル” がある! …と、何故だか対抗心が湧き上がって来ちゃったんっすが、んーと、 これ 。 誰もこんな愛称では呼んでなくて、地元ではもっぱら、「湾岸道の橋」 と言ったりするんっすが、橋長は木曽川橋が1,145m。 あ、負けてるやん…。 が、揖斐川橋は1,397m。 おお、勝った! 木曽三川は 木曽川 > 長良川 > 揖斐川 の順に地味になるんっすが、この辺り、長良川と揖斐川が合流して1つの川になっているので、総合力で勝利! で、これ、斜張橋ではなくて、世界初のPC・鋼複合エクストラドーズド橋らしいんっすよね。 土木的には凄いのかも知れませんが、見た目的には斜張橋のパチモンみたいで、今ひとつ地味で、おまけにエクストラドーズド橋って、言いにくいやん…。 普通に “エクストラコールド” でエエやん。 そう思わずにはいられなくて、総合的に見れば、青森ベイブリッジの勝ちやな…と。 そう、素直に負けを認める僕って、とってもオトナでありますなぁ。

 …と、それはいいとして、青森のベイエリアの写真をバシバシ撮ろうとして、ちょっとヤバいことに気付いてしまいました。 カメラのバッテリーの残量が、ヤベぇ…。 残り1/3くらいっすかね? で、あっ! 予備のバッテリーを充電して、そのまま家に忘れてきたぁぁぁぁ…。 前日、急に名張の農業用水に修理で呼び出されたり、翌日の朝食用の 「いなり寿司」(←出来合いの味付け油揚げ in すし太郎) を作ったりして、バタバタしてましたからなぁ…。 で、いつもはサブ用のコンデジも用意するんっすが、「ま、1泊だし。」というので、それも用意しなかったんっすよね。 お料理撮影用の スマホっぽいデジカメ も、持ってこようと思って、充電したまま忘れて来ちゃったし、うわぁぁぁぁ…。 もし電池が切れちゃったら、ショボいスマホのカメラしかねぇ…。 ま、それでも普通に綺麗に撮れたりするんっすが、何か、プライドが許さねぇ。 こんなもんで綺麗に撮れちゃったら、わざわざクソ重い一眼レフを持って来た僕の立場がねぇ! …みたいな。 で、充電器を買うのに駅前にヨドバシかビックカメラでもないかと思って探したんっすが、そんなもん、ねぇ…。 終わった、詰んだ…。 テンション、だだ下がりのまま、とりあえず周囲を散策してみることにしたんっすが、与えられた時間は約1時間。 で、まずは 八甲田丸 。 時間の都合で、外からチラッと見るに留めたんっすが、 (写真・上から2番目) 。 僕は高校を卒業して1年目くらいまで、連絡船というのは電車をそのまま船に乗せて、乗客は電車の座席に座ったまま海を渡ることが出来るものだとばかり思っていたんっすが、浪人生の頃、大学受験で四国から本州に渡るのに 「宇高連絡船」 というのに乗ることになりました。 高知大学と鳥取大学という、太平洋側と日本海側の大学を受けることになって、その結果、途中で瀬戸内海を渡らなければならなくなっちゃったんっすが、当時はまだ 「瀬戸大橋」 などという便利なものはなかった…と。 そこで、連絡船。 電車をそのまま船に乗せて、乗客は電車の座席に座ったまま海を渡ることが出来るものだとばかり思ってドキドキしていたら、普通に歩いて船に乗るだけの話で、別段、珍しくも何ともない乗り物であることが発覚して、ガックリ。 おまけに受験した大学は2校とも落ちちゃったし、…と、ますますテンションの下がる思い出が蘇ったりしたんっすが、おお、この引き込み線はもしかして? 電車をそのまま船に乗せられるようになっているとか? 京都の インクライン の超巨大版みたいに、この線路を船がズズズズズっと上陸してくるという可能性もあるんっすが、んーと、 「八甲田丸」 って? 。 中でも青函連絡船最大の魅力は貨物車両を搭載する 「車両甲板」 であり、鉄道車両が船を通じて海を渡ることは世界的にも大変珍しい事です。 おお、やっぱり。 僕の “連絡船” のイメージは、やっぱり間違ってなかったんや! 貨物オンリーなので、鉄道の乗客が座席に座ったまま…というのは無理みたいなんっすが、やっぱ、青函連絡船や。 宇高連絡船なんか、最初からいらんかったんや!

 ちょっぴりテンションが上がったところで、続いては ワ・ラッセ 。 ねぶた祭りの何かっすよね。 1年浪人して、大学受験に臨んだところ、全滅して、専門学校に通うことになって、で、その頃、長期休暇にはグランスパー長島でバイトをしていたんっすが、ある年の夏、何故だか企画で青森のねぶた祭りが来ることになって、場の賑やかし要員として、僕も招集されることになった…と。 極めて陰鬱なキャラである僕は、場の盛り上げにはまったく寄与することが出来なかったんっすが、ねぶたの掛け声が 「ラッセーラ、ラッセーラ」 であるというのを知ることが出来ました。 知識が深まって自分を高めることが出来たので、それで十分ではないかと思うんっすが、この 「ワ・ラッセ」 というのは、あの掛け声にちなんだものなんでしょうな。 無駄に金が掛かってそうなゴージャスな建物で、中に入るのに気後れしてしまったので、外の通路みたいなところを通って写真を1枚撮るに留めたんっすが、下手に中に入って、大型ねぶたをバシバシ撮って、バッテリーを浪費しちゃっても嫌だし。 で、その後、 アスパム というのも覗いてみることにしたんっすが、これまた無駄に金が掛かってそうな建物でありますなぁ。 有料の展望台とか、3Dデジタル映像シアターなんかがあったりするみたいっすが、とりあえずお土産屋さんだけ覗いて、とまあそんなことで、青森市内の観光はおしまい。 駅からアスパムに向かう途中がボードウォークの公園みたいになっていて、海が見えてちょっぴりテンションが上がったので、とりあせず最低限の目的は達したかな…と。

 んなことで、電車だか汽車だかに乗って、弘前に移動。 本日の宿泊先は ドーミーイン であります。 弘前公園に近いのでここを選んだんっすが、その分、駅からはちょっと遠くて、うーん…。 あ、でも、 無料送迎 があるやん。 なら、心配ないっすな。 あ、でも、さくらまつり・ねぷた祭り期間中は、周辺道路の規制により送迎時間の変更、又は送迎を中止させていただく場合がございます。  詳しくはホテルまでお問い合わせください…って書いてあるやん。 タクシーが来るのをずーっと待っていて、ぜんぜん来なくて、もしかして送迎を中止させていただいてるんちゃうん? そういう事態に2時間くらいしてから気付いたりしても嫌なので、勇気を振り絞って、電話してホテルまでお問い合わせしてみることにしました。 結果、「さくら祭りの期間中は送迎は中止させて頂いております。」 と言われてしまって、ああん、やっぱり…。 歩いて行くのも微妙に遠いし、路線バスも混んだりすると面倒だし、実費でタクシーを使っちゃいますかね? で、どうせタクシーに乗るなら、ちょっとカメラ屋さんにも寄って貰おうかな? …と。 スマホで調べたら コジマ×ビックカメラ弘前店 というのがあるっぽいんっすよね。 JR線・弘南鉄道弘南線 『弘前駅』 より3.5km。 歩いては無理そうなので、ちょうどいいかと。 で、タクシーの運転手に事情を説明して、寄って貰うことにしました。 ちょっと無愛想な感じのオッサンだったんっすが、根は善人であるようで、時々、何を喋っているのかよく分からなかったりするのが、青森やなぁ♪ …と、旅情を掻き立てられるのでありました。 で、到着〜。 え、カメラのコーナー、こんだけ? 僕が使っているニコンのD7500のバッテリー用の充電器は見当たらず、バッテリーそのものも見当たらず、うーん…。 あまりにも品揃えが今ひとつなので、ここ、コジマなんじゃね? で、ビックカメラのほうは、別のフロアとかにあるんじゃね? そんな疑いを持ったりもしたんっすが、よく分からなくて、で、あまりタクシーの運転手を待たせちゃうのもアレなので、諦めることにして、うーん…。

 事前の調査で、弘前にはカメラのキタムラもあるらしい。 そんな事実が判明していたので、今度はそっちに行って貰うことにしました。 カメラの専門店なら、さすがにあるやろ。 そう、事態を楽観していたんっすが、「この充電器は取り寄せになりますねぇ。 納期は1週間くらい…。」 そんなに待てるかい。 桜の花、散ってまうやんけ! バッテリーのほうも在庫が無くて、ガックリ…。 「どこかに置いてるところありませんかねぇ?」 と聞いてみたら、 「うーん、家電量販店とか。 この辺だと、ケーズデンキとか…。」 で、運転手に相談すると、確かにケーズ、ある…と。 その近くにヤマダ電機もある…と。 あまりに引っ張り回しても申し訳ないので、ケーズに無かったら、諦めるっす。 ヤマダはもう、いいっす。 そう言い残して、半ば諦めムードでケーズデンキに行ってみたところ、おおっ、あったぁぁぁぁぁ! 充電器はなかったんっすが、バッテリー本体は、あったぁぁぁぁ! 在庫残り1個だったそうで、いやあ、よかったっす。 係のお姉さんに 「これ、そのまま使えますよね?」 と聞いたところ、「少しは残っていると思いますけど?」 という返事だったんっすが、ま、アキラ100%は諦めるとして、残量が50%くらいあれば、御の字っす。 「ありましたぁ!」 と報告すると、運転手のオッサンも喜んでくれて、いやあ、三度目の正直でありますなぁ。 えがったっす。 で、ドーミーインまで送り届けて貰って、チェックインの手続きをして、自分の部屋に入って、ワクワクしながら新しいバッテリーをカメラにセットして、スイッチ・オン!  ・ ・ ・ ・ ・ 。 残量ゼロかよ…。 平成という時代に入ってから、最大レベルの 「ぬか喜び」 でありましたが、果たして腕利きカメラマン@さば君の運命や、いかに? この続きは、また次回♪

 んなことで、今日はジミー・ロウルズっす。 まあまあ、有名っすよね。 もっぱら歌伴の世界で著名だったりするんっすが、いいっすよね、歌伴。 ミニバン、スケバンと並ぶ “世界3大・○○バン” のひとつでありますが、スケバンって、スケベなのかと思ったら、スケ = 女の番長だったんっすな。 ま、世の中にはスケベなスケバンもいたりするのかも知れませんが、基本、硬派っすよね。 こんな感じ 。 スカートのすそが極端に長かったり、黒・白・はだ色などに模様入のストッキングを穿いていたり、外またでイカって歩いたり。 まったくソソられる要素がありませんな。 安全ピンで誘われても、男の心がまったく動かされなかったりするんっすが、こんなのと比べたら断然、歌伴のほうがマシっすよね。 「歌えバンバン」 の伴奏をしたりするんっすよね、歌伴。 口を大きく あけまして〜 歌ってごらん アイアイアイアイ おさるさんだよ〜♪ こんなワケのわからん動物が 「おさるさん」 なワケないやろ! そう、言いたくなっちゃいますよね、 アイアイ 。 うわぁぁぁ。 グロ注意やんけ! とまあそんなことで、ジミー・ロウルズ。 地味にロールス・ロイスに乗ってる金持ちそうなイメージがあるんっすが、今日はブラック・アンド・ブルーの 『シェイド・アンド・ライト』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 前回の これ もそうだったんっすが、ブラック・アンド・ブルーというのは1968年にフランスで設立されたレコード・レーベルなんだそうで、当時過去の存在となりつつあったアメリカのデキシーやトラッド・ミュージシャンの新録音を積極的に行い、うんぬん。 あ、でも、大丈夫っす。 1970年代に入りモダン・ジャズ・ミュージシャンの新作も多数録音。 そのように書かれております。 全部で120枚ものアルバムがリリースされるようっすが、詳しくは ここ 参照。 何か、めっちゃ渋いっすな…。 ソソられまくりなのが120枚あったらどうしようかと思ったんっすが、とりあえずは安心。 で、 『シェイド・アンド・ライト』 。 陰と光っすか。 暗いと不平を言うよりも、進んで灯りをつけましょう。 ケラー氏のモットーっすよね。 海星高校のキリスト教倫理の授業で習いました。 そういう、どうでもいい事しか教えてくれんから、大学に受からんかったんや! そう、思わずにはいられませんが、ま、ちゃんと教えて貰ったのに、英語とか数学とかが、ぜんぜんアカンかったのが敗因のひとつではあるんっすけど。 1978年の録音で、ベースがジョージ・デュビビエ、ドラムスがオリバー・ジャクソン。 その昔、チンパンジーと人間の中間にあたる未知の生物のオリバー君というのがいたんっすが、チンパンジーと人間と釈尊の融合っぽいっすよね、オリバー・ジャクソン。 かなり期待が持てそうなんっすが、とまあそんなことで、では演奏を聞いてみることにしましょうか。

 1曲目、 「ザ・レディース・イン・ラブ・ウィズ・ユー」 。 レディースと言うと、何か淑女っぽいんっすが、その実態は こんなの っすよね。 まあまあ、可愛いやんけ。 そう、思ってしまったんっすが、魔菟女 (まどんな) 。 漢字のチョイスも秀逸です。 くさかんむりに、兎 (うさぎ) 。 桑名にあった呪魔会 (のろまかい) の人達よりも速く走れそうっすよね。 駿州のレディース、半端ねぇ…。 で、曲のほうはというと、作詞フランク・ルーサー、作曲バートン・レーンで32年に楽曲登録。 39年にグレン・ミラー、ベニー・グッドマン、ボブ・クロスビーの各楽団が録音した。 そういったアレであるようっすが、いいっすよね、グレン・ミラー。 グレない、優等生の鏡みたいで。 で、演奏のほうはというと、軽やかなタッチのピアノによるテーマで始まり、快調なピアノ・ソロが続く。 ベースとドラムスにもスポットが当たった後、ロウルズが62年のR&Bヒット曲 「アワ・デイ・ウィル・カム」 の一節を弾いたのは、75年にフランキー・ヴァリがリバイバル・ヒットさせたことを記憶していたからかもしれない。 そう、日本語ライナーで杉田宏樹クンが書いているようなアレだったりしております。 相変わらず憶測だけでモノを言ってる気がするんっすが、ま、 「かもしれない運転」 は、大切ですからね。 で、僕なりに補足すると、小粋で、いかにも小唄小唄しているな…と。

 で、次。 「ポートレイト・オブ・ライオン」 。 ブルー・ノートのアルフレッド・ライオンに捧げたものなのかと思ったら、ぜんぜん関係なくて、エリントンの曲だそうっす。 ピアノとベースの対話を皮切りに、両者がソロをリレー。 ジャクソンは短いながらもブラシ・ソロで見せ場を演出する。 そういうアレだったりする模様っすが、何でもいいけど皮切りって、獣を裁いて肉にする手順から来ているんっすかね? 「まず、皮を切ります」 みたいな。 …と思って調べてみたら、ぜんぜん違って、 これ 。 ほぉ、お灸用語だったんっすか。 またひとつ、自分を高めることが出来たんっすが、で、演奏のほうはというと、小粋で、いかにも小唄小唄しているな…と。 「昔はよかっね」 的な、ノスタルジックなスイング・ジャズの仕上がりだったりして、で、デュビビエくんと釈尊くん、どちらにも持ち場が与えられていて、よかったな…と。 で、次。 「ドリンキン・アンド・ドライビン」 。 飲んで運転? アカンやろ。 そう、思わずにはいられませんが、飲酒運転なタイトルとは裏腹に、曲そのものはリリカルなバラードだったり。 ロウルズのオリジナルらしいんっすが、何かのパクリやろ? そう言いたくなるような、綺麗な旋律を持った歌物ライクな仕上がり。 オリバー・ジャクソンのセンシティブなブラッシュ・ワークも絶品だったりして、んで、デュビビエくんのピチカート・ソロも聞けて、トリオとして、とっても三人組であるな…と。

 …と、ここまで書いたところで、また仕事に呼び出されたぁ…。 (5月4日現在。) また、農業用水っすかぁ。 農家の人も連休中はきちんとお休みして頂きたいところなんっすが、ま、片道30分くらいの現場なので、しょうがないかぁ…と。 毎日毎日、家でダラダラしているのも、さすがに飽きて来ちゃったし。 テレメーターの故障ということなんっすが、原因がはっきりしなくて、結論は連休明けまで先送りということになって、今ひとつすっきりしねぇ…。 しばらくは手動でポンプを運転したり、停止したりして貰うしかありませんが、連休明け、今からぜんぜん仕事に行く気がしねぇ…。 今年は五月病の患者が半端なく増えちゃいそうな予感なんっすが、んなことで、次。 「プレリュード・トゥ・ア・キス」 。 エリントン楽団が38年に作曲し、同楽団でジョニー・ホッジスがフィーチャーされたことでも知られる。 そういったアレなんっすが、日本語名 「空き巣への前奏曲」 。 お休み中、家を留守にする時は気を付けなければなりません。 しっとり系のバラードで演奏するのが通例なんっすが、ここでは意表を突くボサ・アレンジで、他のカバー・バージョンとは異なる独自性を表現。 そういうアレだったりして、で、これが見事にハマっていて、エエやん♪ ボサノバっぽくやっておけば大ウケだったりして、基本、日本人って、チョロいっすよね。 で、次。 「イエス・サー・ザッツ・マイ・ベイビー」 。 作詞はガス・カーン、作曲ウォルター・ドナルドで、25年に発表。 50年代にビング・クロスビー、60年代にフランク・シナトラが録音した…と。 いいっすよね、ガス・カーン。 水道の工事でも、わりとよく使うんっすよね、ガス管。 水なのに、ガス管でエエんか? そんな気がしないでもないんっすが、設計書にガス管を使えと書かれている以上、ガス管は、すかん。 そう、毛嫌いして拒否するワケにもいかなくて、ま、エエかぁ…と。 で、演奏のほうはというと、ミディアム・テンポでテーマがハッピーなムードを発散。 ロウルズのチャーミングな魅力をとらえたナンバーであるな…と。

 で、次。 「ユー・スターテッド・サムシング」 。 歌物ナンバーっぽいんっすが、ここではロウルズ本人の歌声を聞くことが出来ます。 歌伴だけでなく、自分でも歌っちゃうんっすな。 で、それがまた、けっこう達者だったりして、なかなか多才でありますなぁ。 ということで、次。 トラディショナル・ナンバーの 「ホエン・ザ・モーニング・グローリーズ・ウェイク・アップ・イン・ザ・モーニング」 はモダン期以降のピアノ・トリオでは珍しい選曲。 ここでもボーカル・バージョンに仕上げており、うんぬん。 ちょっと褒めたら、調子に乗って…。 そんな気がしないでもないんっすが、古くても良い楽曲の価値を見い出すロウルズの姿勢が伝わってくるな…と。 古いものを、ふるいに掛けて、いいものだけを残す。 いい事だと思います。 ちなみに “ふるい” って、漢字では “篩” と書くんっすな。 鰤 (ぶり) から “魚偏” を取って、 “たけかんむり” を付けてみました的な。 だから何だ? …と言われると、別に何でもないんっすが、んなことで、ラスト。 「スリーピング・ビー」 。 わりと最近、どういう歌なのかを調べたような記憶がありますな。 眠っている蜜蜂に刺されなかったら願いが叶う。 刺されちゃったらアナフィラキシーショックで死ぬ。 そういうアレでしたか。 イチかバチか過ぎるような気がするし、ハチだけに 「バチ」 のほうが当たっちゃうような気もするし、で、中身のほうはというと、通例とは異なる長めのイントロからテーマに移り、ミディアム・スローで進む手堅い演奏だな…と。 んなことで、今日のところは、以上っす。

【総合評価】 全体を通じて、手堅い演奏であったな…と。 よくも悪くもオーソドックスなんっすが、自分で歌を歌っちゃうというプチ・サプライズもあったし、それはそうと、10連休も残すところ1日ちょっとになってしまいましたな。 うわぁぁぁぁぁ…。


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