東北に行って来ました。 ほんの一瞬だけ、もしかして、ちょうど見頃になっちゃうかも? そんな期待もあった宮城の辺りの桜は、結局のところ、ほぼ平年並みというところに落ち着きそうだし、おまけに土曜から月曜日にかけて、全国的に雨という予報が…。 ああん! ぜんぜんアカンやん…。 出発前からテンション、だだ下がりなんっすが、その後、天気のほうは何とか持ち直しそうな予感が。 土日は終日曇りの予想で、月曜日には晴れマークも出てたりして、気分も次第に持ち直して来ました。 イケそうやんっ! …とまあそんなことで、出発〜。 今回の行程は こんな感じ なんっすが、土日は寺巡りが中心で、中高生の修学旅行なら 「寺とか、テラ地味で、つまんねぇ…。」 そう、言われちゃいそうっすよね。 が、個人的にはお洒落なカフェでラテとかよりも、寺で庭とかを眺めていたりするほうが落ち着くんっすよね。 カフェといえば、一ノ関のジャズ喫茶 「ベイシー」 もプランに組み込んでみたんですが、ここは 13時くらいに開くこともあるんだけど、15時以降であれば確実。 そういった営業形態であるようなので、初日に覗いてみることにしました。 平泉の中尊寺と毛越寺が別の日になっているのは、そういった事情によるものだったりします。 ぶっちゃけ、中尊寺は “がっかり名所” という話もあるし、バス停から金色堂まで、けっこう歩かなければならないようで面倒だし、 「ベイシー」 はマニアの巣窟になっていそうで、ハードルが高くて居心地が悪そうだし、どちらもあまり気が進まなかったりするんですが、そんな中、この日の期待は東京から一ノ関までの東北新幹線。 奮発して、無駄にグランクラスを押えちゃったんっすよね。 その辺りの事情は ここ を見て貰うとして、ということで、やって来ましたぜ、 「やまびこ43号」 。 「やまびこ」 って、ちょっぴり 「かまぼこ」 みたいで、魚肉練り製品感が拭えなかったりするんですが、やっぱり 「はやぶさ」 のほうがいいっすよね。 速いけど、不細工。 そんな “速ブサ” なイメージもあったりするんですが、 これ 。 いやあ、確かに不細工っすな。 ま、速いのは速いんっすけど。 で、 「やまびこ」 のほうも、見た目的には似たようなものだったりするんですが、で、グランクラスの中身はと言うと、いやあ、別世界でありますな、こりゃ。
ということで、一ノ関っす。 市の名前は一関市で、インターの名前も一関。 が、駅は一ノ関駅だったりして、 “ノ” が入るか、入らないかの区別がよく分からなかったりするんですが、ぱっと見た感じ、都会度では桑名といい勝負? で、観光としては 厳美渓と猊鼻渓 という、紛らわしい系の渓谷が2つほどあったりします。 で、市街地エリアにも地味なスポットがいくつかあったりします。 モデルコース 参照。 「酒の民俗文化博物館・世嬉の一酒蔵」 というところにある せきのいち というレストランのランチを予約していたので、とりあえずそこを目指すことにしたんですが、途中、何とかという武家屋敷があったので、とりあえず外側から写真だけ撮ってみました。 城下町にはわりとよくあるアイテムだったりしますよね、武家屋敷。 おばけ屋敷ほどソソられるものはなくて、叔母家屋敷よりは、ちょっとだけマシ? その程度のものであったりするのが通例なんですが、単なる民家だったりしますからね、オバサンち。 お菓子とかはいっぱい出してくれそうなんですけど。 一方、武家屋敷のほうも、ちょっと古くさいだけで、基本、ただの民家みたいなものだったりするので、よほど時間を持て余している時以外は、軽く外から眺めるだけでいいかな? そんな気がしないでもないんですが、ということで、眺めてみました。
・・・。 ま、納得。 わりと街中に、いきなり出没する感じだったりするんですが、すぐ隣にはそこそこソレっぽい教会なんかもあったりして、和洋折衷な風情でありますな。 で、 (写真・ちょうど真ん中) から下の3枚は一ノ関の “せきのいち” 。 単なるランチ・スポットとしてしか認識していなかったんですが、和風の倉と洋風の倉庫とがそこそこ立ち並んでいて、なかなかいい感じのレトロ・スポットだったりします。 ちょっぴり桜も咲いていて、得した気分♪ で、昼飯のほうは事前に 「ソーセージ&もちフォンデュ」 というのを予約しておきました。
バス停を降りるとすぐ、 “月見坂” というのがあって、それを上るのが結構しんどい。 そんな噂を耳にしていたので、ある程度は覚悟していたんですが、思っていた以上に急な坂で、心が折れそうになりました。 めっちゃ軟弱っすからね、サバくん。 ちなみに観光バスなんかだと、この坂の上のところに駐車場があったりするので、山登りの苦行はある程度は緩和される模様でありますが、どうせなら頑張って下から歩いてほしいところでありますな。 そのほうが達成感があると思うし、僕だけ辛い思いをさせられるのも、何だか癪だしぃ。 で、しばらくすると “弁慶堂” という、ちょっとした堂が見えてくるんですが、ここまで来るとその先はちょっと傾斜が緩やかになってくるので、折れかけた心もポッキリといかず、何とか立ち直れるのではなかろうかと。 そのすぐ近くにちょっとした展望スポットがあったりするんですが、下界の眺めが素晴らしいっすなぁ。 ここまでの苦労が報われた思いがします。 弁慶堂そのものは、あまり大したものではないんですが、弁慶好きには、たまらんっ♪ そういうアレだったりするんでしょうな。 ちなみに僕の場合、弁慶よりも検便のほうが好きで、弁慶と源義経とが、ごっちゃになっていたりもするんですが、弁慶とベン・ケーシーなら、何となく違いが分かるんっすけどね。 で、その先、まあまあそこそこなお堂だったり、本堂らしきものが散見されたりするんですが、ここの目玉は何と言っても “金色堂” でありましょう。
ということで、到着〜。 “金色堂” と言えば、かならず登場するのが (写真・いちばん上) の、このアングルだったりするんですが、京都の金閣寺みたいなのを想像していると、ぜんぜん金ピカじゃないじゃん! …というので、憤りを覚えちゃうこと、間違いなし。 実は“金色堂” の本体って、このコンクリート製の建物の中に鎮座していたりするんっすよね。 で、中は撮影禁止なので、この地味な建物の写真しか、世間には出回らないという。 で、中に入ると、ガラス越しに “本体” を拝むことが出来るんですが、思ってたよりもコンパクトで、堂々としたお堂を想像していると、ちょっと拍子抜けかも? が、金ピカ具合は半端ではなくて、はえ〜。 何となく気圧される感はあったりしますよね。 堂内には藤原清衡、基衡、秀衡のミイラ化した遺体があるそうです。 四代目の泰衡クンの首級もあります。 父の後を継ぎ、奥州藤原氏の当主となるが、父ほどの力量も才覚もなく、日に日に強まっていった源頼朝の圧力に屈し、 「判官贔屓」 で有名な悲劇の英雄・源義経を自害に追いやり、うんぬん。 あー、こりゃ、超絶的な不人気キャラになるのは確実でありますな。 裏切るとか、最悪ぅ。 裏切る、脂ぎる、ブルーギル。 “世界3大・嫌われるギル” のひとつでありますが、で、この “泰衡の首級” に関しては、調べてみると、いろいろ曰くがありそうっすなぁ。 ここで深入りするのはやめて、とりあえず先に進むことにしますが、 (写真・上から2枚目) は、今のコンクリ製の覆堂が作られる前の “旧覆堂” だそうです。 こちらのほうが新作よりもずっと趣があったりするんですが、で、横に突っ立っているのは松尾芭蕉っすかね? 五月雨の 降り残してや 光堂。 昔は “金色堂” などという、ちょっぴり “チャンチキ” な名称ではなく、 “光堂(ひかりどう)” と呼ばれていたんっすな。 この俳人と中尊寺の関わりについては、 ここ 参照。 松尾くん、当時46才っすか。 今の僕より若いやん! 弟子の曽良くんは、41才の春。 元祖天才バカボンのパパやん! …とまあそんなこんなで、金色堂と、それに隣接する宝物館のようなところを見てしまえば、中尊寺はおしまい。 その奥にも何かあったりするようですが、ま、敢えて足を伸ばす必要はないんじゃね? そんな気がしないでもないんですが、時間にかなり余裕があったので、ちょっと足を伸ばしてみることにしました。 そこには白山神社の “能楽殿” というのがあったんですが、これがなかなか素晴らしい建造物だったりして、足を伸ばしてみて、正解だったな♪ …と。 で、帰り道、 “め” の絵馬を愛でたりして、でもって、中尊寺はおしまい。 坂の下から金色堂まで、歩いて30分くらい。 往復で約1時間。 あとは各部署をどれだけじっくりと見るかで、トータルの所要時間は1時間半〜2時間。 そういった感じでありますな。
で、中尊寺から “るんるん” に乗って平泉駅前まで、そこで路線バスに乗り換えて一ノ関一高前まで。 ジャズ喫茶ベイシーは、このバス停のすぐ近くで、すでに開店確実な時間ではあったんですが、この日の宿、 厳美渓温泉 いつくし園 に向かうバスの都合もあって、時間に余裕が有り過ぎな状況だったので、暇つぶしに “浦しま公園” というところを覗いてみることにしました。
…ということで、到着〜。 ちょっとした日本庭園みたいになっていて、手頃な時間つぶしスポットでありますな。 で、満を持して、 「ベイシー」 に押し入ってみることにしたんですが、駐車場には3台ほどクルマが止まっていて、なかなか盛況なようでありますな。 おそるおそるドアを開けてみると、半端ではない音量で、うごめく怨霊のような勢いでジャズが流れていて、はえ〜。 中は健全な昼間の喫茶店とは思えないような薄暗さで、係のお姉さんに案内されて、指定の席に座らされるという、そういうシステムになっております。 スピーカーのすぐ前よりも、後ろの席のほうが音がいいのか、常連らしき人々は店のいちばん奥に、スピーカーに対峙するように座っています。 僕はその前の席に案内されたんですが、後ろから常連のマニアに監視されているみたいで、ちょっぴり居心地が悪いっすなぁ。。。 で、店のお姉さんに 「あ、アイスコーヒーで…」 と注文したら、 「アイスはやってないんですけどぉ。」 とか言われて、ますますバツが悪くなってしまいました。 天麩羅の名店に入って、 「天丼!」 と元気に注文して、 「うちは天丼はやってないんですけどぉ。」 と、蔑むように言われてしまった東海林さだおの気分でありますな。 「じ…、じゃ、ホットで。」 しばらくして、ホットコーヒーが登場。 事前の情報にて、1,000円という破格な値段であるのが判明していたんですが、チョコ2個と、クッキー1個と、おつまみが1袋ほど付いてくるので、ま、そこそこ適正な価格ではないかな…と。 それに何よりここはコーヒーを飲むところではなくて、ジャズを聴くところですからね。 聴き賃だと思えば、むしろ安過ぎるくらいです。 レコードとか、オーディオとかへの投資も、洒落にならないレベルだと思うし。 で、よくよく考えたらここはジャズが有名なだけで、コーヒーの名店というワケではないので、アイスなんか頼んでしまった自分を、そうそう恥じる必要もないんじゃね? そんな気がしないでもなくて、で、落ち着きを取り戻して、目の前の “音” に対峙することにしました。 ジャズが流れる喫茶店とか、そんなレベルではなくて、勝負の世界を感じさせるような圧倒的な迫力。 で、これは、マイルスの 「フリーダム・ジャズ・ダンス」 っすかぁ。 なかなか、いい趣味なんじゃね? その時点ではアルバム名を思い出すことが出来なかったんですが、んーと、 『マイルス・スマイルズ』 ? ジリジリというノイズがけっこう入っているので、CDではなくレコードだと思われるんですが、で、続いてターンテーブルに載せられたのは、恐らくウエス・モンゴメリーなんじゃね? そんな気がしないでもないギター系のアルバム。 お洒落なフュージョンみたいなのが流れたりしてたら、イメージが台無しなんですが、そこはさすがにきっちり、ツボを押さえている模様です。 で、そうこうしているうちにバスの時間が迫って来たので、店を後にすることにしました。 暗さにも目が慣れて、店内が見えるようになっていたので、帰りがけにちらっと “後ろの席” の様子を窺ってみたんですが、さほど常連とは思えない、普通の旅行客っぽいオッサンとオバサンなんかもいたりして、最初にアイスコーヒーさえ頼まなければ、そんなに居心地が悪くはなさそうな気も。 噂どおり、 “音” のほうは圧倒的な素晴らしさだったし、また機会があれば、再訪してみたいな。 そんな気にさせる店でありました。 とまあそんなことで、ここまでの散策&バス移動の軌跡を。
【一ノ関&平泉の散策軌跡】 (←Click Here!!)
中尊寺の月見坂の半端ない傾斜具合を分かって頂けたかと思いますが、とまあそんなことで、この続きはまた、次回♪
ということで、今日はフレディ・ローチっす。 人知れずこっそり、実は 『塩サバ通信』 の読者の間では、もっとの馴染みの深いキャラではないかと思われるんですが、 トップページ で使われているジャケ絵の元ネタが これ だったりします。 このローチという人、自分で自作のライナーノートを書いたりもするんですが、黒人のオルガン奏者とは思えないような、知的で洒脱なセンスの持ち主だったりして、個人的にはけっこう好きな部類だったりするんですよね。 で、今日はそんなローチ君の 『ザ・ソウル・ブック』 というアルバムを取り上げてみたいと思うんですが、長年お世話になったブルーノートを離れ、プレスティッジに移籍して、初めてのリーダー作。 そういった位置付けのアレであるようですが、 『ザ・魂の本』 っすかぁ。 個人的にソウル系にコテコテなのは、あまり好きではなかったりするし、今日は前半が長過ぎて、既に燃え尽きちゃった感があるので、軽く流して、それで終わりにしようと思うんですが、エドリン・バディ・テリーという、あまりよく知らないテナーの人と、ヴィニー・コーラオという、あまりよく知らないギターの人が入っていて、で、後はドラムスの人。 5曲目だけが別のセッションで、テナーが抜けて、ギターが、スキーター・ベストに代わって、でもって、コンガの人が入る…と。 面子的にも、まったく期待が持てそうにはないんですが、とりあえずまあ、聞いてみますかね?
ということで、1曲目。 ローチ君のオリジナルで、 「スペイシャス」 。 ファンキーなテーマを素材にして、のびのびと奏でられるローチのソロが楽しい。 テリーのテナー・サックスも、コーラオのギターも、実にのびやかに良く歌っている。 そう、日本語ライナーで岡崎正通クンが書いているようなアレが展開されております。 テーマ部はオルガンと、テナーと、ギターとの絡みが何とも言えずにグルーヴィで、以下、ローチ、テリー、コーラオと続く各自のソロは、実にのびのびとした野比のび太。 そんな仕上がりだったりして、いいじゃん♪ ということで、次。 同じくローチ君のオリジナルで、 「アヴァタラ」 。 トロンボーンの中路英明クンが “オバタラ” という、鱈好きのオバサンみたいな名前のバンドをやっていたりしますが、こっちは “アヴァタラ” 。 「あばたもえくぼ」 ならぬ、 「あばたもタラヲ」 ? よく、 「タラヲ氏ね」 とか書かれたりする、サザエさん界きっての嫌われキャラだったりするんですが、で、一方、曲のほうはというと、知的なセンスを感じさせるクールなバラードだったりするんですが、緻密にアレンジされたここでの演奏からは、ソウルフルな黒っぽさはほとんど感じられない。 このあたりが、フレディ・ローチならではの新しい感覚であるものだろう。 オルガンとギターのインタープレイの部分など、ドリーミーな美しさに溢れたものだ。 そう、正通クンが評しているようなアレが展開されていたりして、いいじゃん♪
ということで、次。 「テンダリー」 。 有名なスタンダード・ナンバーでありますが、通例のバラードではなく、アップ・テンポでポップなアレンジが施されていたりします。 バディ・テリーのテナーも、パティの照り焼きみたいで、パンに挟んで食ったら美味そうだし、コーラオのギターも、コーラ好きのタラヲみたいでスカッと爽やかだし、ローチのオルガンも、えーと…、特にネタは思いつきませんが、普通にノリがよくて極めて良好だし、とまあそんなこんなで、テーマに戻って、おしまい。 ここまで3曲、まったくハズレがなくて、いいじゃん♪ で、次。 ローチのオリジナルで、 「ワン・トラック・マインド」 。 1960年代半ばに大いに流行したジャズ・ロック・タッチのナンバーである。 そう書かれていたので、ちょっと嫌な予感がしたんですが、今日の耳にはいささか古めかしく聞こえるこのリズムも、当時は多くの人々を興奮させたものだった。 そう、正通クンも書いているし、当時の人達が大コーフンして 鼻血を出したりしたのなら、今の僕たちがとやかく言う筋合いは無いっすよね。 で、聞いてみたら、今日の耳には、いささかどころではなく、浜さんくらい古めかしく聞こえてしまったんですが、火曜日のサザエさんは隣人が伊佐坂さんではなくて、浜さんでしたよね。 個人的にはウキエさんより、ミツコさん派だったりするんですが、犬は “ジュリー” よりも “ハチ” のほうがタイプだったりするんですけど。 ジュリーみたいなバタ臭い犬は、今ひとつ好きにはなれません。 というか、犬そのものが駄目だったりするんですので、動物なら “タマ” 一択なんっすが、リズムが糞ダサい点にさえ目を瞑れば、ま、それなりにファンキーなチューンであるな。 そのように評価していいかも知れません。
で、次。 ポップ・チューンの 「ユーブ・ガット・ユア・トラブルズ」 。 これだけ、録音日も面子も違う仲間はずれセッションだったりするんですが、コンガが入っていたりして、軽過ぎぃ。。。 おカルさんも真っ青の軽さなんっすが、伊佐坂さんの奥さんっすよね、おカルさん。 ということで、ラストっす。 ローチのオリジナルで、 「ザ・ビーズ」 。 テーマが蜜蜂の飛行を想起させるところから名付けられたものだ。 そういうアレだったりするんですが、確かに蜜蜂の飛行を想起させる、ソーキそばライクな曲調でありますな。 豚のアバラ肉入りの沖縄そばとか、めっちゃ美味しそう♪ そう、期待して食ってみると、意外とそれほどでもなかったりするんですよね、ソーキそば。 何だか、汁の味がぼやけているというか。 “島とうがらし” みたいなヤツを入れないと駄目なのかも知れませんが、どこまでも上昇していく感が半端ないテーマ部は、オルガンとテナーの絡み具合がなかなかに秀逸で、そこからワイルドなテナー・ソロへ突入していく様も、とってもエドリン・バディ・テリー。 何だか無駄に語呂のいい名前っすよね。 続くコーラオのギターと、ローチのオルガンも実に秀でた出来映えだったりして、とまあそんなこんなで、フェードアウトして、今日のところは、おしまい♪
【総合評価】 めっちゃソウルそうなプレスティッジ盤。 それだけで敬遠したくなっちゃうんですが、聞いてみたら、意外と洗練されておりました。 特にA面の3曲と、ラストの1曲は傾聴に値する仕上がりであるな…と。 残りの2曲はちょっと軽過ぎてアレなんですが、6打数4安打なら、文句の付けようがないし、よく知らないテナーとギターの人も頑張ってるし、で、今、気付いたんですが、ジャケットのローチ君、手に本を持っているんですな。 これが “ザ・魂の本” というヤツなのか! ちょっぴり感心すると同時に、今からこのジャケ絵を書かなければならないのかと思うと、ちょっぴり憂鬱だったりするんですが、とりあえずオススメ♪ …の1枚でありました。