YOUNG JOHN YOUNG (ARGO)

JOHN YOUNG (1956)

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【パーソネル】

JOHN YOUNG (p) HERBERT BROWN (b) LARRY JACKSON (ds)
【収録曲】

(01-02) THREE PENNY OPERA / CHERRY PINK AND APPLE BLOSSOM WHITE
(03-05) INVITATION / STAR EYES / WARSAW CONCERTO
(06-07) IT NEVER ENTERED MY MIND 〜 SPRING IS HERE / THE BOY NEXT DOOR
(08-10) BAGS' GROOVE / CLOSE TO ME / THE CONTINENTAL
【解説】 ( 2019年07月14日更新 / 連載 1,355回 )

  ( 前回 までの粗筋) 間が空いてしまったので、ずいぶん昔の話のように思えてしまうんっすが、箱根に行ってきました。 で、箱根湯本駅からバスに乗りました。 …というところまで、話が進んでいたのではなかろうかと。 今回、ワケあって箱根登山バス (小田急のほう) ではなく、伊豆箱根バス (ジャングル大帝レオのほう) に乗る事にしたんっすが、前回、チラッと話に出てきた 「箱根山戦争」 。 何か、それをテーマにした小説があったような? ちょっぴり興味をソソられたので調べてみたんっすが、んーと、 これ 。 え? 漫画? 一応はちゃんとした(?)小説のようなんっすが、シリアスなノンフィクションみたいなのを期待していたのに、何かイメージとちゃうやんけ…。 ま、一応、買ってみたんっすけどね。 で、読んでみました。 オモロイやんけ! まだ、ほんのサワリの部分しか読んでいないんっすが、西武 VS 小田急+東急連合の争い。 そういう構図なのかと思ったら、そこに藤田観光も加わって、三つ巴の展開になっていたんっすなー。 藤田観光と言えば小涌園。 去年、会社のカネに飽かせて泊まった ここ も、この系列なんっすが、で、今年もここの系列で昼メシを食うことにしました。 べっ…別に、藤田クンのことを気に入ったからじゃないからね! 勘違いしないでね! お一人様でも予約可能なところを比較検討した結果、ま、 ここ が無難かな…と。 昼メシに何を食べようか迷ったとき、選択肢が蕎麦、サバ、カバの3つしかなかったら、蕎麦の一択っすよね。 カバは食べた事がないし、蒲焼きにしたら美味そうではあるんっすが、で、サバ。 塩サバは嫌いではないし、サバの味噌煮は、あまりソソられるものがないんっすが、食ってみたら意外と美味かったりするし、サバの竜田揚げは定番だし。 サバ、イケるやんけ! ちょっとだけそんな気もしてきたんっすが、ま、今回は蕎麦ということで。 ぶっちゃけ、蕎麦はさほど好きなワケではなく、

 焼きそば >>>> 蕎麦

だったりするんっすが、とりあえず今回は焼いてない、普通の蕎麦ということで。 小涌園でバスを降りて、で、予約を入れた12時まで、まだ少し時間があるので、とりあえず周辺を散策してみることにしました。


< 小涌園周辺 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 まずは 蓬莱園 。 去年、小涌園の 「天悠」 にチェックインした後、ちょっくらこの辺りを散策してみるかぁ。 …とか思っていたんっすが、ユネッサンから宿までの道が思いのほか急な上り坂で、しかも、めっちゃ大回りさせられて、体力を使い果たして、完全にメゲて、外に出る気が無くなりました。 もう二度と、この坂は登りたくねぇ…。 で、今回、その屈辱を果たそうと、行ってみることにしたんっすが、結果、無駄足でした。 ツツジの名所なんだそうっすが、 (写真・いちばん上) のヤツが何とか散らずに生き延びていたくらいで、今の時期はさっぱりやな…と。 しばらく歩くと小さな橋があって、せせらぎもあって、おっ♪ …と思ったら、その先にフェンスがあって、その向こう側には行けなさそうな感じ。 近くの案内板によると、そっちのほうはホテルの庭園らしいんっすが、 ここ が無くなって、入れなくなっちゃったっぽい? 中川翔子さんも思い出語る…って、言うほど語ってないやんけ! そんな気がしないでもないんっすが、決して大きくはないものの、小さくワクワク出来るスポットだったんでしょうな、小涌園。 大涌谷は 「おおわくだに」 なんっすが、小涌園は 「こわきえん」 なので、言うほどワクワク出来なくて、ワキワキ出来るだけなのかも知れませんけど。 あ、でも、和気藹々と脇毛を剃ったりは出来るかも知れないし、とまあそんなこんなで、次。 ちわー、三河屋でーす♪ 近くにある老舗の旅館でありますな。 それなりに由緒ありげな建物でありますが、ここに泊まるわけではないので、外からチラ見。

 で、続いて、 岡田美術館 。 入館料 2,800円って、クソ高ぇぇぇ…。 伊予柑なら1個 200円くらいですぜ。 入館と伊予柑で微妙に韻を踏んでいるからといって、そんなものと比較するというのも、どうかとは思うんっすが、ま、その価格に見合うほど出し物が充実しているなら、チラッと覗いてみるに吝 (やぶさ) かではないんっすけど。 んーと、中国・青銅器、韓国陶器、日本陶磁・ガラス、日本絵画 〜屏風を中心に〜 、日本絵画・書跡、仏教美術。 ・ ・ ・ 。 個人的に、まったくソソられるものがありませんな。 坊主が屏風に上手に坊主の絵を描いたところで、それが何やという感じだし、陶磁器とか、掃除機ほどにも部屋の掃除には役に立たなかったりするし、で、ここ、基本的に撮影禁止みたいなんっすよね。 ま、それは分かるんっすが、携帯電話・カメラ・タブレットの類は持ち込み禁止で、入場の際には持ち物チェックまであるんだとか。 エエぇぇぇ…。 持ち込み禁止って、餅の持ち込みもアカンのか? ま、それはどこでもアカンような気がするんっすが、餅を持ち込んだ老人が、中で食べて喉に詰まらせて窒息死したりしたら、重大な責任問題っすもんね。 つまらない展示ばかりだったら、餅も詰まらないんじゃね? そんな意見もあろうかとは思いますが、つまる、つまらんは個人の趣向によるものが大きいし。 ま、いずれにしろ、カメラや携帯電話やスマホを預けてまで、陶磁器なんか見たくねぇ! そんな思いが強まった結果、ここはパスすることにしました。 庭園 のほうはちょっと覗いてみたかったんっすが、現在、源泉整備の工事のため、渓流散策コースを閉鎖しているようで、その代わり、入園料が無料になっているようっすが、渓流好きの僕としては、そっちのほうに入れないと魅力半減以下なので、ま、今回はパスかな…と。 で、この美術館で有名なのが、 これ 。 いいっすよね、足湯。 足湯で疲れをフットバス。 どこかでこのフレーズを目にして、ちょっと笑ってしまったんっすが、足だけ湯に浸かってもなぁ…。 当初は否定的だった僕も、某所の足湯で幼女が 「ズボン、脱ぐぅ♪」 とか言ってる場面に遭遇して、以来、肯定派に転じることになったんっすが、で、この風神雷神を眺めながら寛ぐことの出来る足湯、2,800円の入館料を払った人は無論、無料で入れます。 そっちのほうの入館料を払わなくても、足湯だけ利用することも出来ます。 ただし 500円取られます。 エエぇぇぇ…。 入るのはタダにして、飲み物とかで稼げばいいのにぃ…。 岡田くんのセコさに辟易して、こっちのほうもパスすることにしたんっすが、この風神雷神、外からでもチラッと見えるんっすな。 風神のほう (?) が、ほんのチラッと見えるだけなんっすが、これで誘って、中に誘い込もうという、そういう魂胆なんっすかね? どうせなら幼女の絵でも書いて、上のほうだけチラ見させて、もしかして、中に入ればパンツが見えるかも? そんな期待を持たせたほうが、一部のマニア (←他人事) には効果的ではないかと思うんっすが、そんなこんなで、昼飯の時間になりました。


< 蕎麦 貴賓館 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 ユネッサンの手前のところから奥に入っていく道があって、その先のところに駐車場があって、そこから庭のようなところを歩いて、グングンと登った先に、 鉄板焼・しゃぶしゃぶ屋蕎麦屋 がありました。 迎賓館も貴賓館も国登録有形文化財建造物ということで、そう言われると、何かめっちゃ価値がありそうに思えるんっすが、これ、全国各地に 12,121件 (2019年4月1日現在) もあるんだそうで、実態としては、桑名にある 楽翁公百年祭記念宝物館 と同じレベルの有難味しかないような? 「こんなんと一緒にすんな!」 そう、藤田平太郎クンに叱られそうなんっすが、実際、あんなのよりは、ぜんぜんイケてるな…と。 日進小学校の校歌に歌われた 「楽翁公の明徳は〜♪」 って、ぜんぜん大したことねーな。 そう思わずにはいられない、めっちゃショボい建造物だったりしますからね、この宝物館。 中身のほうもシケたお宝しかなかったような気がするし。 それに比べてこの貴賓館は、蕎麦屋にしておくのが勿体ないくらい、立派。 案内された席から眺めるお庭も、大文字焼きの明星ヶ岳を借景に

席からの眺め

 こんな具合に、いい感じ。 で、予約出来るランチのコースは3種類。

  【箱根山膳】  2,800円 (先付・海老2本+野菜3種の天麩羅・蕎麦・デザート)
  【山百合膳】  3,100円 (お浸し・山の幸3種・金太郎鱒の燻製のサラダ仕立て・蕎麦・デザート)
 【大文字懐石】 3,950円 (お浸し・山の幸3種・軍鶏のスープ・軍鶏と九条葱の炒め煮・汲み豆腐のサラダ・蕎麦・デザート)

 金太郎鱒の燻製とか、いらねぇ…。 こんなものがサラダに仕立てられている時点で、山百合ちゃんは却下。 で、蕎麦と天麩羅のセットいうのも悪くない気はするんっすが、あまりにも無難過ぎて、面白みが皆無だし、となると、ここは大文字、いっちゃうべき? ということで、いっちゃいました。

本日のお浸し 山の幸三種盛り

 まずは “本日のお浸し” 。 水菜 (?) か、何かだったかと。 ま、お浸しやな…と。 で、続いて “山の幸三種盛り” 。 胡麻豆腐 (?) と、湯葉の何かと、マグロの角煮みたいなのだったかと。 マグロは山の幸とちゃうやん! そんな気がするんっすが、シーチキン = 海の鶏肉というのがあるくらいだから、マウンテンツナ = 山の鮪なんてのも有るのかも知れません。 魚偏に有ると書いて、鮪っすからね。 有っても別に不思議ではありません。 ま、食べてみたら普通に、海のマグロだったんっすけどね。 で、写真の左奥のほうに見えている 「長次郎」 。 これは 鮫皮おろし っすな。 ワサビはこれでおろすのが一番! …と言われていて、生のワサビが1本付いてきて、めっちゃ本格的で嬉しくなっちゃうんっすが、いくら鮫が鮫肌だとは言え、これでワサビをおろすのは、けっこう大変。 労力のわりに、得られるものが少な過ぎて、さほど通ではない僕としては、チューブのやつでいいのに…。 そんなふうに思ってしまうんっすが、で、このワサビは蕎麦を食べる際の薬味だけでなく、湯葉の何とかにも有効なので、このタイミングで提供されることになります。

天城産軍鶏のスープ 箱根汲み豆腐のサラダ

 で、続いては “天城産軍鶏のスープ” 。 極めてお上品な味付けで、軍鶏も基本、出汁として使われているだけなので、ガッツリ系のものを期待しているとガッカリなんっすが、ま、所詮は汁物なので、こんなもんかぁ…と。 で、続いては “箱根汲み豆腐のサラダ” 。 所詮は豆腐だしぃ。 …というので、あまり多くは期待していなかったんっすが、これが意外と美味しかったっす。 で、続いて、

天城産軍鶏と九条葱の炒め煮

 “天城産軍鶏と九条葱の炒め煮” 。 今回のメニューでいちばん楽しみにしていたんっすが、その期待を裏切らない出来であったな…と。 ボリューム的にはやや物足りない感があるんっすが、軍鶏は適度な歯ごたえがあって、旨味が濃くて、普通のブロイラーと違って、美味しい♪ …ような気がしちゃいますよね。 軍鶏と言われなければ、何か、硬いニワトリやなぁ…で終わってしまうんっすが、ブランドというのは、ありがたいものですな。 九条葱も苦情の付けようがないし、甘辛な味付けも絶妙だし、で、続いては

北海道北竜産石臼挽き 手打ち蕎麦

 “北海道北竜産石臼挽き 手打ち蕎麦” 。 ぶっちゃけ、僕は蕎麦の良し悪しに関しては、あまりよく分かってなかったりするんっすが、ま、普通に美味しい蕎麦であるな…と。 で、最後に

きな粉餅と抹茶餅の小倉餡

 “きな粉餅と抹茶餅の小倉餡” 。 とっても和風なデザートで、アンアンアン、とっても大好き、小倉餡〜♪ そういう趣向の人にはいいんじゃね? …と。 個人的には、きな粉と抹茶味のお菓子が好きなので、アンアンアンは別に無くてもよかったんっすが、無ければ無いで、ちょっと寂しいような気もするし、ま、これでよかったんじゃね? …と。 んなことで、以上、お店の雰囲気や接客を含めて、とっても満足なランチでありました。 で、続いては観光の部。 去年、行けなかった、もしくは行かなかったところを中心に回ってみることにしたんっすが、まずは 箱根美術館 。 ここは熱海にある MOA美術館 と同じところがやってるんっすな。 MOAって、何か怪しい新興宗教が経営母体だという話なんっすが、そのコレクションは確かなものであるらしく、一方、箱根美術館のほうはというと、お庭が綺麗らしい…と。 そんな噂を小耳に挟んだので、ちょっと覗いてみることにしました。


< 箱根美術館 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 で、覗いてみたところ、おお、確かに、めっちゃエエ感じの庭やん! 特に苔庭が有名であるらしく、地面に這いつくばるようにして、ちょっぴり半ケツな状態で苔を激写しているギャルなんかもいたりしたんっすが、思わず、その姿を激写しようとして、すんでのところで思いとどまりました。 理性が勝ちました。 危ないところでした。 で、この苔庭の他に、土日祝日と11月には巨岩の石組みを中心とした奥庭 「石楽園」 も特別公開します…との事なんっすが、こっちのほうもよかったっす。 11月限定ならともかく、土日祝日もって、ぜんぜん特別ではないような気もするんっすが、ま、普通に見ることが出来て、よかったな…と。 で、 「竹の庭」 もよかったな…と。 紅葉の名所として知られているみたいなんっすが、秋はきっと素晴らしいだろうな…と。 で、肝心の美術館本体のほうはというと、個人的には、完全にオマケのようなものでした。 鎌倉・室町時代に製作された六古窯の壺や甕など縄文時代の土器から江戸時代まで日本の 「やきもの」 を中心に展示しています。 そういうコンセプトみたいなんっすが、壺とかを見ても、ぜんぜん心のツボには嵌まらなくて、 「ふーん」 みたいな。 唯一よかったのは縄文土器と埴輪。 土器を見ると、ちょっぴりドキドキしちゃうんっすが、一部の縄文式土器は、姉妹館のMOA美術館のほうに貸出中のようで、ちょっと残念。 余計なことをすんな! 今すぐ取り返してこい! そう、言いたくなっちゃうんっすが、そういえば去年、ポーラ美術館に行った時は、目玉の これ が貸出中で、不在でありましたな。 あ、今は “展示中” になってますな。 取り返したんっすな。 やったやん! が、よくよく見ると、このモデルのギャル、控え目に言って、恰幅がよすぎ。 はっきり言って、かなりデブじゃね? そんな気がしないでもないんっすが、ま、ルノワールの “ぽちゃ系好き” は、有名っすからね。 個人の趣向をとやかく言われる筋合いはないな…と。 で、一方、箱根美術館の埴輪。 デカっ! 埴輪って何となく、手のひらに乗るコンパクトなサイズだと勝手に思い込んでいたんっすが、思ってたよりもずっと、デカっ! このデカさを体感することが出来ただけで、本館のほうを覗いた甲斐はあったな。 そんな気がしないでもないんっすが、もっともっとたくさん埴輪を仕入れて、特別企画として、そいつらを苔庭に並べてみたら、面白いんじゃね? そんな気がしないでもなくて、とまあそんなこんなで、この続きはまた、次回☆

 んなことで、今日はジョン・ヤングっす。 まあまあ、そこそこ有名っすよね。 このコーナーでも過去に取り上げたことがあるんっすが、見た目がジミー大西に似ているピアニストっすよね。 で、過去のネタを確認してみたんっすが、んーと、 これ 。 ん? 僕が頭の中に描いていたキャラと、ぜんぜん違う別人だったんっすが、で、そのすぐ後に取り上げたっぽい これ に関しては、え? こんなアルバム、買ったっけ? …と、その記憶すらなかったりするんっすが、あ、かれい技師の手土産でありましたか。 随分と渋いものをくれたものでありますな。 ありがとう、かれいクン。 このアルバムは今に至るまで、ずっと愛聴しているよ! 片時たりとも忘れた事などなかったよ! で、謎も解けました。 見た目がジミー大西に似ているのは、 こっち っすな。 ヤングじゃなくて、ライト。 というか、富士急ハイランド、懐かしいぃぃぃ。 「ゲゲゲの妖怪屋敷」とか、ショボい出し物でありましたなぁ。 今の鬼太郎は猫娘がめっちゃ美少女っぽくなっていて、原作無視もいいところ。 こんなん、アカンやろ。 …と、否定的なのかというと、全然そんなことはなく、これはこれで、有りかな? …と。 ねこ姉さん、可愛ぇぇぇぇ♪ とまあ、それはそうと、ジョン・ヤング。 アーゴのボックス・セットに入っていた 『ヤング・ジョン・ヤング』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 どんなジャケットなのか、ドキドキしながらググってみたら、普通に書きやすそうで一安心なんっすが、書きやすそうと言えば、 柿安 の肉。 先週、誰かに牛肉を貰ったそうで、それが冷凍してあって、明日は このメニュー でも作ってみるかぁ。 …と、ワクテカしていたら、今日、 三八市 で鮭の切り身を買ってきたそうで、明日は鮭になっちゃいそうで、ああん…。 鮭って、あまり好きではないので、出来れば避けたかったんっすけどね。 ま、食ってみたら、普通に美味しかったりするんっすけど。 で、これ、ジョン・ヤングくんが、まだとってもヤングだった頃に吹き込まれた初リーダー作なんだそうで、えーと、 ここ の下のほうを見ると、1922年の生まれで、今でもまだ生き残ってるっぽい? このアルバムの録音は1956年なので、当時34歳くらい。 ヤングか? …と言われると、そうとは思えない気もするんっすが、三銃士ならともかく、34 (さんじゅうし) 。 オッサンやん! それでよく 『ヤング・ジョン・ヤング』 を名乗る気になりましたな。 図々しいにも保土ケ谷区なんっすが、ま、僕も50を過ぎて、自分の事を好青年とか自称してたりするので、あまり人のことを言えた義理ではないんっすけど。 とまあそんなことで、では演奏のほうを聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずは1曲目、 「スリー・ペニー・オペラ」 。 ここ を見ると、ペンス pence はペニー penny の複数形なので、1ペニーのときだけペニーでそれ以外はペンスを使うことになります。 つまり、 「スリー・ペニー・オペラ」 という言い方はちょっと変な気もするんっすが、1ペニー硬貨3枚分だと考えれば、あながち間違いとは言い切れないような気がしないでもありません。 で、このタイトルが日本では 「三文オペラ」 ということになるんっすが、この名前を見て、ピンと来た人もいるかも知れません。 このオペラの有名な劇中歌が 「モリタート」 もしくは 「マック・ザ・ナイフ」 と呼ばれる例のアレで、ここでジョン・ヤングが演奏しているのも、まさしくそのアレであります。 個人的にそんな好きな曲ではないので、別に嬉しくはないんっすが、ま、 「マック・ザ・ナイフ」 やな…と。 日本名 「匕首マック」 。 な…ななくびマック? これで匕首 (あいくち) とは、なかなか読めないんっすが、で、演奏のほうはというと、いかにもB級っぽい感じ。 安っぽくて、チープで、それが逆に、ちょっといい味を出していたりするんっすが、単純なアメリカ人は喜びそうっすよね。 日本での人気はあまり期待出来そうにもないタイプだったりするんっすけど。 過去に僕が書いた、例えて言うなら 「地味なスリー・サウンズ」 といったところですかね? この表現がわりと適切なんじゃないかと思うんっすが、とまあそんなこんなで、次。 「チェリー・ピンク・アンド・アップル・ブロッサム・ホワイト」 。 「さくらんぼの桃色とリンゴの木の白」 っすか。 恐らく、歌物スタンダードではないかと思われるんっすが、いかにも小唄小唄した感じの曲でありますな。 ラリー・ジャクソンという人のドラムス…というか、その辺にあるものを適当に叩いているようなパーカッション (?) が大きくフィーチャーされていて、安っぽさが、たまんねぇ♪

 ということで、次。 「インビテーション」 。 これはわりかし、日本人にウケのいいナンバーではないかと思うんっすが、ここでのヤング君は、わりと頑張っているほうなんじゃね? そんな気がしないでもなりません。 過剰とも言える装飾音が、無駄なB級感を強めているんっすが、まあまあブルージーで、そこそこリリカル。 悪くはないと思います。 で、次。 「スター・アイズ」 。 これまた、わりとお馴染みのスタンダードでありますな。 「スターダスト」、 「スターにしきの」 と並ぶ “世界3大スター” のひとつなんっすが、この中ではちょっと格落ち感がありますよね、にしきの。 小林旭、にしきのあきら、フィンガー5のアキラ。 “世界3大あきら” の中でも、いちばんパッとしないし、故郷に錦を飾れてない感が半端ない 「にしきの」 なんっすが、で、曲のほうはというと、ちょっとワチャワチャした感じだったりするので、ヤングのスタイルとマッチしているような気がしないでもないな…と。 で、マッチと言えば近藤真彦。 【ジャニー喜多川氏死去】 32年前、氏の一言ですでに決まっていたレコード大賞を放送数日前に変えさせた真の権力者だった。 そんなスレが5ちゃんねるにあったんっすが、あー、こりゃ、近藤真彦の 「愚か者」 やな…と。 僕が中学生だった頃、たのきんトリオが女子の間では大人気だったんっすが、それを妬んだ同じクラスの藤田くんが、 「田原俊彦もウ○コするんやでー。」 とか言ってたのを、ふと思い出してしまいました。 中学生かよ! ま、実際、中学生の発言なので、否定のしようがないんっすが、田原俊彦がウ○コしている一方で、近藤真彦は人命救助してましたよね。 「「人命救助 さりげなく」 という新聞記事の見出しは今でも語り草になっておりますが、で、ぜんぜん関係ないんっすが、 この事件 の見出しも。 「おまけの中身が知りたくて」 。 “445” は語呂が良すぎるという話があって、え、そうか? …とか思ってしまったんっすが、言われてみれば、確かに。 「生麦生米生卵」 とか、 「逃げるは恥だが役に立つ」 とか。 ちょっと変則的なんっすが、 「墾田永遠私財法」 なんかも。 で、演奏のほうは、まあまあよかったかな? …と。

 で、次。 「ワーソー・コンチェルト」 。 読み方がこれで合ってるかは不明なんっすが、あ、Warsaw = ワルシャワなんっすな。 ポーランドの首都でしたっけ? 何でもいいけどポーランドという国の名前は絶妙っすよね。 同じパ行でも、パーランドだと頭が悪そうだし、ピーランドだと腹の具合が悪そうだし、プーランドだと黄色い熊が繁茂しそうだし、ペーランドだと林家ペーだし。 ポーランド。 落ち着くべきところに落ち着いたな…と。 で、演奏のほうはというと、しっとりとしたバラードだったりして、ここに来てようやく、ちょっと落ち着いたかな…と。 で、次。 「イット・ネバー・エンタード・マイ・マインド 〜 スプリング・イズ・ヒア」 。 ロジャース=ハートの歌物をメドレーで。 そういった趣向なんっすが、ここに来て連続でバラードというのは、ちょっとどうか? そんな気がしないでもありません。 LPだと、ここからB面ということになるんっすが、面の始まりにスロー物を持ってくるというのも、ちょっと異色っすよね。 で、演奏のほうはというと、あまりアドリブらしきものは出てこなくて、淡々とテーマをこなしている感じ。 坦々麺が好きな人だと、淡々とし過ぎていて、物足りなく思えてしまうかもしれませんが、蕎麦が好きな人なら、ま、これくらいでいっかぁ。 そんな気がしないでもなくて、で、次。 「ザ・ボーイ・ネクスト・ドア」 。 隣の家の少年をどうするつもりなんっすかね? まさか、ジャニー南側 (仮名) みたいなことを…。 真相は定かでありませんが、曲そのものはちょっといい感じで、個人的にはけっこう、好きっ♪ ここでのヤングの演奏も悪くなかったりして、いいな…と。 で、次。 「バグス・グルーヴ」 。 ミルト・ジャクソンの超有名なオリジナルなんっすが、僕、この曲、あまり好きじゃない。 何か、ちょっとダサい気がして。 そんな発言をする青年が、ラズウェル細木の漫画に登場しておりましたな。 実際は曲そのものというより、それに纏わるギャル絡みの人間関係が、どうの。 そんなストーリーだったんっすが、何か、ちょっとダサい気がする。 その意見には僕の賛成っす。 ま、確かにグルーヴィではあるんっすが、都会派アーバンな趣向の僕は、基本、ブルース系が苦手だったり。 ま、ここでのヤングの演奏は、持ち味が存分に発揮されていて、悪くない気がしないでもないんっすが、ベースとドラムスの人もフィーチャーされていて、三位一体なグルーブ感を満喫出来るな…と。

 んでもって、次。 「クローズ・トゥ・ミー」 。 何となく歌物にありそうなタイトルなんっすが、本作で唯一のヤングくんオリジナル。 作曲の才能が問われるところでありますが、聞いてみた結果、うーん、まあまあ? 軽めのカルメ焼き。 そういった感じで、ちょっぴり 「アイム・グラッド・ゼア・イズ・ユー」 をパクったような? いや、リスペクトしてるんっすよね、多分。 ラミレスの 「ゲッツ」 をパクったダンディ坂野も、同じようなことを言っておりました。 で、演奏のほうは小粋な感じで、悪くないな…と。 んなことで、ラストっす。 「ザ・コンチネンタル」 。 聞けば、 「ああ、これかぁ。」 と納得する、お馴染みのナンバーなんっすが、ヤングはそれを小粋な感じに仕上げていて、いいな…と。 んなことで、今日のところは以上っす。

【総合評価】 何故、かれい技師がこんな地味なキャラを? 華麗なテクで聞かせるタイプでもないし、カレーのように日本人に好かれるスタイルでもないし。 何がカレイ心を揺さぶったのか、今ひとつ謎ではあるんっすが、それと同時に、 ここ の最後に書かれている、ところで雲さんの 『パンツが見える。』 はどうなったんでしょうね? この一文も、最高に謎。 当時は謎の多いキャラだったんっすなぁ、僕も。 …と、そんな感慨に耽ることの出来る1枚なのでありました。


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