2:38 A.M. (ARGO)

RALPH SHARON (1958/6/3)

2:38 A.M. ←click!!


【パーソネル】

RALPH SHARON (p) ALLAN MACK (b) BILLY EXNER (ds) CANDIDO (perc)
【収録曲】

(01-03) BLUES / OL' MAN RIVER / GARDEN IN THE RAIN
(04-05) LINGUINE LOVER'S LULLABY / TEACH ME TONIGHT
(06-08) FRIEND'S BLUES / HOW LONG HAS THIS BEEN GOING ON / TIME
(09-10) I'LL NEVER BE THE SAME / LOVE ME OR LEAVE ME
【解説】 ( 2019年07月21日更新 / 連載 1,356回 )

  ( 前回 までの粗筋) 小涌園で蕎麦を食って、箱根美術館を覗いた。 んなことで、続いて、 強羅公園 でも覗いてみようかな? …と。 去年も覗いたし、大して代わり映えしないに違いないので、今年はいっかぁ。 そんな気がしないでもなかったんっすが、箱根美術館のすぐ隣なので、せっかくだからちょっと覗いてみるかぁ…と。 ちなみに箱根美術館の庭園は、もともと強羅公園の和風庭園部分だったところを買収して、再整備したものなんだそうっすな。 詳しくは ここ「箱根強羅公園の歴史」 のところを参照。 公園の設計者は、当時造園の第一人者である一色七五郎であり、うんぬん。 何か、一味唐辛子と、七味唐辛子と、俺とお前と大五郎を一緒くたにしたようなネーミングでありますな。 何か、やってくれそう。 そんな予感が半端ありません。 ただの辛いもの好きの、飲んだくれのオッサンのような気がしないでもないんっすが、で、ここ、ただの公園なのに、無料 (ただ) では入れなかったりします。 550円(税込)も入園料を取られます。 もっとも、 箱根フリーパス (半濁点のほう、小田急系) を持っていればフリーでパス出来るので、実質的には無料 (ただ) みたいなものなんっすが、今回、僕は諸般の事情により、箱根バスフリー (濁点のほう、西武系) しか持っていなかったりするので、しっかり入園料を徴収されました。 チャーシュー麺を頼んで、普通のラーメンよりも高いチャーシュー代を徴収されるのは、ま、やむを得ないかな。 そんな気がするんっすが、ただ西武系のバスを選んだというだけで、ここまで差別待遇を受けるというのは、到底、納得がいきません。 が、調べてみたらここ、公営の公園ではなくて、箱根登山鉄道が運営しているんっすな。 なら、西武のカス切符を持ってる輩など、差別されて当然なんっすが、受付のお姉さんに 「箱根フリーパスはお持ちですかぁ?」 と聞かれて、 「いや…」 と答えなければならない、この屈辱。 箱根に来るのにフリーパス買ってないとか、マジっすか? 情弱かよ! そう、蔑まされたに違いありません。 で、うなだれながら、中に入ってみたところ


< 強羅公園 2019 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 やっぱり、大して代わり映えしねぇ…。 ちなみに、去年のは これ 。 なるべくダブらないようにチョイスしてみたんっすが、基本、似たような写真ばかりやな…と。 薔薇も盛りを過ぎていて、痛んでいる花が多かったし、変な色の紫陽花は、何か地味だし。 こんな色だと紫陽花も、白菜も、あまり大差ないやん…。 で、これ、地味なだけで、特に害はないのかと思ったら、 これ 。 えー、病気なん? マジっすかぁ。 ファイトプラズマとか、無駄に名前がカッコいい病原菌でありますが、イカン、病原菌なんて大切なサバくんに健康被害が起きては大変…。 ま、これを書いている時点で、何ともないところからすると、別に大丈夫なんじゃね? そんな気がしないでもないんっすが、写真を見る限り、強羅公園に咲いていたのも、ファイトプラズマにやられて葉っぱ化しちゃったものではなく、「アナベル」という品種であるように思えるし。 アナベルなら魔法少女っぽくて、いいじゃん♪ いや、あれはララベルでしたっけ? んーと、 これ 。 おお、めっちゃ懐かしい♪ ビスカス高林やんけ! ほのぼのとしたオープニングもいいんっすが、エンディングもノリがよくて、イケてます。 ベラルルベラルルベラ〜ラ〜ルラ♪ 中国語だと、 こんな漢字 になるんっすな。 魔法少女拉拉貝爾。 何かめっちゃ、貝柱で出汁を取ったスープが自慢の拉麺っぽい! 前作は 「花仙子露露」 でしたよね。 で、堀江美都子と言えば、 これ も外せないんっすが、歌 堀江美都子 (12才・横浜市) って、マジっすか? さばくん (51才・桑名市) 、とても、こんな表現力豊かに歌える気がしないんっすが、で、ララベルだか、アナベルだか知りませんが、紫陽花はやっぱり (写真・いちばん下) みたいなのが一番やな…と。 んなことで、強羅公園は以上っす。

 んなことで、続いては 「彫刻の森美術館」 。 これを書いている2019年7月20日の時点で、開館50周年まで、あと11日と21時間ちょっとでありますな。 もうすぐ50才っすかぁ。 さばくん (51才・桑名市)からすれば、若造もいいところなんっすが、トップページのスライドショーの目玉焼きの上の園児3人、可愛いっ♪ その他の写真も素晴らしい出来でありますな。 ここは去年行けなかったので、かなり楽しみだったりするんっすが、とまあそんなことで、行ってみました。


< 彫刻の森美術館 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 まずは (写真・いちばん上) 。 何かの建物で工事をしていて、労働者の皆さんが勤労に励んでおられたんっすが、僕も通常、これと似たような労働環境で働いていたりするので、お疲れ様っす! そう、声を掛けたくなるような親近感を覚えてしまいました。 KYミーティングの今日の危険ポイントは 「資材・工具で躓き、転倒する」 でありますな。 で、私たちはこうするの対策としては、 「足元注意、整理整頓」 でありましょう。 高所から転落する → 足元注意、安全帯の着用。 手工具で怪我をする → 手元注意、保護具の着用。 だいたい、この3つのパターンのヘビー・ローテションで乗り切るしかないんっすが、電気が絡んでくる場合は、充電部に触れ、感電する → 検電の実施。 これを追加して。 充電部って、バッテリーとかを充電するクラブ活動。 そんなイメージしかなかったりするんっすが、電気が流れていて、触るとビリッときそうなところ = 充電部。 そういう使い方をするみたいなんっすよね。 で、感電と言えば、カンディンスキーという、めっちゃ感電するのが好きそうな画家がいますよね。 去年、箱根のポーラ美術館に行って、お土産に これ をモチーフにしたキーホルダーを買ってしまったんっすが、こういうワケのわからん抽象画って、けっこう好きっ♪ で、この建物の壁のところの芸術作品みたいなのも、わりとイケてるように思うんっすが、その前に雑然と置かれた資材や工具が、まるで作品の一部であるかのように溶け込んでいて、エエやん♪ そんな気がしたので、とりあえず写真に撮ってみました。 そういうアレだったりします。 で、次。 「交叉する空間構造」。 後藤は、ダイアモンドの分子構造を母体として4本の手足を持つ炭素原子を人体に置き換えて構成した 「ダイアモンド構造」 (美ヶ原高原美術館蔵) の制作の後、姉妹作であるこの作品を制作した。 黒い男性像と赤い女性像が各72体、合計144体の群像が四肢を伸ばし、お互いに手足をつなぎ連なっている。 そういった作品なんっすが、 美ヶ原高原美術館 。 ここも一度は行ってみたいと思いつつ、まだ果たせずにいるんっすが、えーと、 野外彫刻 。 確かにありますな、後藤クンの 「ダイアモンド構造」 。 あと、新宮晋の 「星のコンパス」 とかいうの。 これ、似たようなのが箱根のほうにもあったような? えーと、 これ 。 「終わりのない対話」 っすか。 対話と言えば、台湾ラーメン、台湾ちまき、本場の味、美味しいヨ! 何故だか これ が頭に浮かんでしまいましたが、手羽先は台湾料理ちゃうやろ? …と。 というか、台湾ラーメンも別に台湾の料理ではなかったりするんっすが、ま、本場 = 名古屋の味ということなので、まったく問題はないんっすけど。 で、この 「交叉する空間構造」 なんっすが、炭素原子を構成する “黒い男性像” の股間の辺りの膨らみ具合…というか、ぶら下がり具合が、なかなかに写実的。 箱根版には、美ヶ原版には無かった “赤い女性像” も新登場しているので、そちらの作り込み具合が大いに気になるところなんっすが、ぶっちゃけ、望遠レンズを駆使して大写しするに値する程では…。 後藤センセイの次回作に期待したいところでありますな。

 で、次。 (写真・ちょうど真ん中) 。 「偉大なる物語」 総重量25トンを超えるイタリア・カラーラ産の大理石に彫られた群像です。 そういうアレなんだそうっすが、これぞ彫刻。 そんな気がしますよね。 彫って刻んでこそ、彫刻や! …みたいな。 新宮晋クンの作品は “工作” であって、 “彫刻” ではないような? えーと、 彫刻 。 石や木のように素材を彫り込んで形象を作る場合と粘土や石膏のように次第に肉づけして作る場合とがあり、狭義には前者を彫刻、後者を彫塑と呼ぶ。 あ、確かに粘土や石膏なんかで作るやつも “彫刻” と言ったりしますが、あれはぜんぜん、彫ったり刻んだりはしませんよね。 ブロンズ像なんかも、あれは青銅の塊を彫ったり刻んだりするのではなく、型を作って、そこに融かした青銅を流し込むんっすよね? その型を作るのは、元になる像みたいなものがないとアカンような気がするんっすが、恐らく、石膏なんかで像を作る → その像から型を作る → その型に溶けた青銅を流し込む → 冷やして固めて、型を壊して、中の像を取り出す。 そういった工程で作られているのではなかろうかと。 ぜんぜん、彫ったり刻んだりしてないじゃん…。 ま、それはそうと、石膏って、懐かしいっすなぁ。 学研の 「学習」 の付録によくありましたよね。 「石膏で立体日本地図を作ろう」 みたいな。 石膏を水で溶いて、型に流し込んで、何時間か自然乾燥させて、型から取り出せば、出来上がり。 基本的に何の “技術” も必要としない工作物なんっすが、僕には無理でした。 何時間か自然乾燥させて。 この部分が絶対に、無理っ。 そんなに待てるかぁぁぁぁ! ドライヤーを使って、強制的に乾かしてやるぅぅぅぅぅ! で、生乾きのまま型から出そうとした結果、フォッサマグナのあたりでポキッと2つに割れて、日本沈没みたいになっちゃったんっすが、そんな哀しい思いをしないよう、 「偉大なる物語」 の作者は石膏を固めるのではなく、最初から固まっている大理石を掘ったり刻んだりする、その道を選んだんでしょうな。 偉い! そう、褒めてあげなければなりません。 大理石って、めっちゃ硬いっすよね。 途中で自分で彫るのが面倒になって、 「ほれほれ、そこを彫れ!」 とか、代理人に大理石を彫らせていたのかも知れませんが、その苦労を思えば、正面のおっさんの顔の目が、ちょっと離れ過ぎているように見えるくらいは、大目に見なければ…。 人間の存在とその意味、とくに男の人生をあらわしています。 そんな作品らしいんっすが、左側の女っぽい人の人生は、あまりあらわしていないんっすな。 いや、あらわそうという気はあったのかも知れませんが、面倒になって、途中で投げ出しちゃった感が…。

 で、 (写真・下から2番目) 。 「密着」 ガイドブックなんかに必ず出てくる有名な作品なんっすが、作者自身の身体の型を取って作られたそうなんっすが、けっこう、プリケツっすよね? 何かめっちゃ、嫌…。 こういう時こそ作者自身ではなく、それ用のギャル系モデルを雇うべきではないかと思うんっすが、ま、次回作に期待! …ということで。 でもって、 (写真・いちばん下) 。 これまた、ガイドなんかでは必ず紹介されている 「ミス・ブラック・パワー」 。 前から見たお姿は ここ 参照。 肩幅、広っ! 顔、ちっさ! このナナちゃん、1968年生まれということで、僕と同い年なので、ちょっぴり親近感を覚えてしまうんっすが、今回、どうして後ろ姿をカメラに収めたのかというと、背後にある現代アートっぽい壁画(?)と絡めてみたかったからなんっすが、 “密着プリケツ” の後ろにもチラッと写ってましたよね。 「音の世界」 という作品なんだそうっす。 んーと、 これ 。 遠くからだと、壁にペンキを塗りたくった風に見えたんっすが、モザイク壁画だったんっすな。 となると、「密着」 の次回作はギャルをモデルに型を取るのではなく、前作と同様、作者自身をモデルにして、今度は仰向けに。 で、そこに猪熊弦一郎がモザイクを入れるという、そんな作品になっちゃうかも知れなくて、うわぁぁぁぁぁ…。


< 彫刻の森美術館 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 んなことで、後半。 この美術館には大人が見て楽しめる彫刻の他に、大人が見ても楽しめない彫塑なんかもあったりします。 (写真・いちばん上) の、よく分からないヤツだとか、 (写真・上から2番目) の、何かちょっとムカつく顔をしたヤツだとか。 彫塑より、チョリソーっしょ? ソーセージ好きの僕は、そんなふうに思ってしまったりするんっすが、で、ここにはこういった彫刻や彫塑の類いの他に、子供が楽しめる遊具のようなものもあったりします。 「ネットの森」 とか。 おお、僕が行った時も普通にやっていたんっすが、リニューアルオープンしたみたいっすな。 外から見る限り、ただの木の枠組みで、中がこんなふうになっているとは想像もつかないんっすが、ネットの中で遊ぶことができるのは小学生以下です。 そんな注意書きがあったりして、うーん…。 ちょっと中を覗いてみたかったんっすが、小学生以下ということはもしかして、さばくん (51才・桑名市) は、駄目っぽい? 堀江美都子 (12才・横浜市) で、何とかギリギリ? ネットの中で遊ばずに、ネットの外から眺めるだけなら大丈夫なのかも知れませんが、こんなところをウロウロしていて、幼女のパンツを覗きに来たのか? …とか、あらぬ疑いをかけられたりしても嫌なので、自粛しました。 中を覗かなかったと言えば、 ここ の上から3つめくらいにある 「幸せを呼ぶシンフォニー彫刻」 。 展望台かぁ。 高いところは苦手だし、中は螺旋階段っぽくて、上まで登るのはダルそうだし、幼女のパンツ目当てか? …とか、あらぬ疑いをかけられたりしても嫌だし、結局、近寄らずに素通りしちゃったんっすが、中はこんなふうになっていたんっすかぁ。 ステンドグラス、めっちゃ綺麗やんけ! でもまあ、この暗さだと、幼女のパンツはあまりよく見えなさそうだし、別に失敗したとは思わないし、悔しくなんかないし! で、この建物の前には 「星の庭」 などという出し物も。 星の形をした迷路になっているんっすが、現在は立入禁止となっておりました。 ああ…。 子供が 「キャッキャ」 と走り回って、壁の鋭角になってるところに顔面から激突して、鼻血ダラダラ、ギャン泣き。 そんな事故が多発しちゃったんでしょうなぁ。 これはどう考えても、作った大人がアホだと思います。 で、 (写真・いちばん下)「ピカソ館」「歩く花」 。 ピカソ館は工事中で中には入れずに、コレクションは本館のほうで展示されていたんっすが、ピカソといっても彫刻や、まだ普通の作風だった頃の作品が中心で、カンディンスキーみたいなの好きーな僕としては、ちょっと物足らないな…と。 でもまあ、ピカソがあるって、凄ぇぇぇぇ! で、「歩く花」 も、ちょっと可愛い♪

 で、 (写真・いちばん下) 。 いかにも彫刻らしい彫刻、キング・オブ・ザ・殿様キングス彫刻。 そういった感じの作品でありますな。 ちょっと 「考える人」 っぽい? 何を考えているのか定かではないんっすが、「あー、向こうの橋のところに女の人がいるなぁ。 スカート穿いてるなぁ。 こうやって、何か考えてるようなフリをすれば、もしかしてパンツ、見えるかも?」 みたいな。 いや、無理っしょ。 距離があり過ぎるし、スカートの下にスパッツ (?) みたいなのを穿いてるっぽいし。 というか、この像の人って、女の人っすよね? そんな無理しなくても、自分で穿いているのを見れば…。 いや、この人、何も穿いてないような気もするんっすが、安心してエエんか? 穿いてるんか? 気になるところではあるんっすが、とまあそんなことで、彫刻の森は、以上っす。 で、この続きはまた、次回☆

 ということで、今日はラルフ・シャロンっす。 長かったアーゴのボックス・セットのシリーズも、いよいよ今回でネタが尽きてしまうんっすが、この人の名前は、どこかで聞いたことがあるような気がしますな。 わりと最近、このコーナーで取り上げた記憶があるんっすが、ちょっと性格が悪そうなオッサンの顔が大写しになってるジャケットのやつ。 で、調べてみました。 これ っすな。 あー、思い出しました。 これ、最近、取り上げようと思って調べたら、既出であることが判明して、アカンようになったヤツっすな。 何か、1回分のネタを損した気分になっちゃったんっすが、ということで、今日はラルフ・シャロンです。 誰? …と聞かれても困ります。 僕もまったくよく知りません。 先日、名古屋のタワーレコードに行った際、この人のアルバムを見つけたので、とりあえずネタ用に買ってみたんですが、ジャケット写真を見た限りではちょっと性格が悪そうなオッサンっぽくて、あまり期待は持てそうにもありません。 そんなことが書かれておりますが、まったく記憶にねぇ…。 で、僕の中でラルフ・シャロンという人は、最初からいなかった扱いだったんっすが、この度、10枚組のボックスセットの最後にこの人の名前を発見し、しかもそれが僕の持っていない 『2:38 A.M.』 というアルバムだったので、1回分のネタを取り戻した気分。 調べてみたらジャケットも地味の極みで、さほど手間は掛からなさそうな感じだし、これは、儲けたな♪ …と。 ま、中身のほうはあまり期待出来そうにもないんっすが、今日の僕はヤル気が皆無だったりするので、適当に流す素材としては最適であったりするかも知れず、とまあそんなことで、では演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずは1曲目、シャロンのオリジナルで、 「ブルース」 。 都会派アーバンな趣向の持ち主である僕は、田舎くさくてアーシーなブルースが、今ひとつ好きではない。 そんな話をいつも書いているんっすが、いきなりの試練でありますな、こりゃ。 シャロンくんはロンドン生まれのイギリス紳士で、歌伴が得意なキャラらしいので、意外とサラッと洒脱にブルースを弾いてくれてそうな期待もあるんっすが、で、聞いてみたらこれはアレっすな。 ブルースっすな。 ベースとドラムス、それにキャンディドのボンゴだかコンゴだかが絡むイントロからして、かなりディープ。 そこにシャロンのピアノが絡んで、ブルースっぽいテーマが演奏されるという、そういう流れだったりするんっすが、ピアノのソロに入ると、それなりに洒脱だったりするので、ま、いっかぁ…と。 んなことで、次。 今日の僕はヤル気がないので展開が早いんっすが、 「オール・マン・リバー」 。 『ショウボート』 というミュージカルの挿入歌で、ケニー・ドーハムのバージョンが有名なんっすが、個人的にはどうしてこの曲を取り上げようと思ったのか、理解に苦しむとしか言いようがない駄曲。 ダサいんっすよね、半端なく。 えーと、 ここ 参照。 ジェローム・カーンの作曲、オスカー・ハマースタイン二世の作詞。 超大物コンビなのに、弘法も筆の誤りというか、猿も木からサルモネラ菌というか。 色恋沙汰にうつつを抜かす歌物の世界では異色とも言えるんっすが、異色作であると同時に、遺書臭くもあり、何だか気が滅入りますなぁ…。 が、曲のほうはというと、脳天気そのもの。 日本人の心の琴線に触れないこと、この上なかったりして、で、このシャロルのバージョンも、キャンディドのボンゴだかコンゴだかの軽薄な絡みも加担して、アカンな、こりゃ…と。

 で、次。 「ガーデン・イン・ザ・レイン」 。 ちょっぴりチューブの 「シーズン・イン・ザ・サン」 に対抗して付けられたっぽいタイトルだったりするんっすが、いかにも歌物っぽい小粋な仕上がりだったりして、ここに来てようやく、素直な気持ちで、エエやん♪ …と。 で、次。 シャロンのオリジナルで、 「リングイネ・ラバーズ・ララバイ」 。 発音がこれで合ってるのかどうか、まったく自信は無いんっすが、リングイネって、何かそんな名前のパスタがあったりしますよね。 輪っか状 (リング) の稲 (イネ) を麺にしたのかと思ったらそうではなく、リングイネの語源は 「舌」 を意味する lingua。 フランス語だと、舌は“ラング”っすよね。 京らんぐ 、美味しいっす。 生地とチョコレートはどちらも抹茶が使用されており、最初から最後まで抹茶をたっぷり楽しめます。 「ちょっとマッチャ!」 と言いたくなるほど抹茶づくしのラングドシャですよ。 おお、ちょっとオモロイやん♪ で、 「リングイネな恋人達の子守歌」 はというと、ちょっぴりラテンなノリの、キャッチーな旋律を持ったナンバーだったりして、イケるやん♪ ということで、次。 「ティーチ・ミー・トゥナイト」 。 「今夜、教えて♪」 って、え? 何を? まさか 「コンニャクを今夜食う。」 みたいな面白い駄洒落を教えて欲しいと懇願しているワケではないっすよね? えーと、 これ 。 「それ (恋) のABCから始めようよ♪」 って、何て意味深な。 エエんか? “C”までいってもエエんか? エイビーシー、エイビーシー、はぁ〜〜〜、E気持ち〜♪ そんなキモいオッサンとは対極のラブリー&キュートなナンバーなんっすが、で、下のほうにいくつか動画がありますな。 こんな可愛い歌をダイナ・ワシントンやら、サラ・ボーンなんかが歌うのは、ちょっとどうか。 そんな気がしないでもないんっすが、で、その下のエラ・フィッツジェラルド。 何やこの ( ※ 写真はイメージです ) な、動かん動画は! …というのはさておいて、この曲はしみじみと、バラードで味わいところっすよね。 その点、シャロンくんはよく分かっていて、さすがは歌伴の名手といった感じなんですが、レッド・ガーランドを彷彿させる、極上のカクテル・ピアノであるな…と。

 で、次。 シャロンのオリジナルで 「フレンズ・ブルース」 。 ベースとドラムス、それにキャンディドのボンゴだかコンゴだかが絡むイントロは、どこかで聞いたことがあるような…。 B面の1曲目に、A面の1曲目と同じようなブルースを配する。 そういった趣旨である模様です。 ま、悪くはないっすな。 …と油断していたら、いきなりダミ声のオッサンの歌が出てきて、唖然としてしまったんっすが、ボーカル担当はシャロン本人なんっすかね? だとすれば、僕のイメージとはまったく違うタイプのオッサンということになってしまうんっすが、あるいは、友達 (フレンズ) が出しゃばってブルースを歌っただけなのかも知れないし、真相は深い闇の中であるな…と。 で、次。 「ハウ・ロング・ハズ・ディス・ビーン・ゴーイング・オン」 。 ちょっと面白いアレンジが施された歌物ナンバーで、悪くはないな…と。 で、次。 「タイム」 。 ミディアム・スローの小綺麗なナンバーで、小汚くないところが、いいな…と。 で、次。 「アイル・ネバー・ビー・ザ・セイム」 。 しみじみとしたバラードっす。 で、ラスト。 「ラブ・ミー・オア・リーブ・ミー」 。 キャンディドのボンゴだかコンガだかが、脳天気な雰囲気を出しちゃってますが、基本的には歌物らしい仕上がりだったりして、とまあそんなことで、今日のところは以上っす。

【総合評価】 終わってみてば 「オール・マン・リバー」 が論外にアカンかっただけで、あとはオッサンの歌がどうしようもなく耳障りだったくらいで、それ以外は、ま、普通によかったな…と。 アーゴらしさ = シカゴっぽさは、ちょっぴり希薄だったんっすが、ロンドン人にそれを求めるのは筋違いだし、ボンゴだか、コンガだかのチャカポコが入っているのも評価の分かれるところでありますが、個人的には、ま、いっかぁ…と。 特にリングイネのやつが、なかなかいい感じだったりして、リングイネ、いいね♪ …な、そんな1枚なのでありました。


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