AT THE SHOWBOAT (RIVERSIDE)

DICK MORGAN (1960/5/4)

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【パーソネル】

DICK MORGAN (p) KETER BETTS (b) BERTELL KNOX (ds)
【収録曲】

(01-03) FOR PETE'S SAKE / I AIN'T GOT NOBODY / MISTY
(04-06) THE GYPSY IN MY SOUL / WILL YOU STILL BE MINE? / BIG FAT MAMA
(07-08) LIKE LOIS / IT'S ALL RIGHT WITH ME
【解説】 ( 2019年08月13日更新 / 連載 1,359回 )

 甲子園へ高校野球を見に行ってきました。 …と、その前に、先週は桑名の石取祭りでありましたなぁ。 去年はちょっとだけ見に行ったんっすが、今年は、ま、いっかぁ…と。 で、先々週は桑名の水郷花火大会でありましたなぁ。 土曜日は1000ヘクトパスカルのクソ雑魚台風のおかげで順延になっちゃったんっすが、翌日、無事に開催されました。 で、とりあえず見に行ってきました。 2尺玉が去年は総計21発くらいだったのが、今年は17発くらいまで減っちゃったし、目玉…というか、唯一無二のプログラムである “NTNのやつ” が、例年は3部構成なのに、今年は2部構成になっちゃったみたいだし、弱体化が懸念されていたんっすが、結果、


< 桑名水郷花火大会 2019 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 まあまあやったな…と。 “NTNのやつ” は確かに第2部 (例年の第3部) が、わりとあっけない感じだったりしたんっすが、巷の噂によると、

 (A説) NTNの社長が代わって、ヤル気が薄れた。
 (B説) 去年、台風で夏の花火が中止になって、急遽、秋に開催されることになったが、それで余計な予算を費やしてしまった。

もし、A説が正しいとすると、そのまま衰退の一途を辿りそうなんっすが、B説が本当なら、来年以降は復活が期待出来るかも? んーと、NTNの歴代社長。 これを見る限りでは、去年も今年も社長は大久保博司クンみたいなんっすが、古い情報だったりするのかも知れないし、社長ではなくて桑名の工場長とかが代わったのかも知れないし、で、それはそうと、はまぐり犬。 去年はクラウドファンディングで200万円集めて2尺玉を打ち上げていたんっすが、今年は地味に3社合同のスターマインみたいなのに名前を連ねていただけでありましたな。 で、事前に 「花火大会の会場で重大な発表があるワン!」 とか、意味深な発言をしていましたな。 ま、どうせ、場内放送で 「ワンワンワン、ワワンワン、ワンワン、ワァァァァン!」 とか言うだけやろ。 そう踏んでいたら、本当に場内放送で 「ワンワンワン、ワワンワン、ワンワン、ワァァァァン!」 とか言うだけだったので、愕然としてしまったんっすが、あれ、まったくウケているようには思えないので、いい加減、ヤメにしたほうが…。 YouTubeデビューもしたみたいなんっすが、んーと、 これ ? 桑名、ぜんぜん関係ないやん…。 「正直、今ひとつ」 みたいな評価の噂は耳にしていたんっすが、まさかここまでとは…。 くわにゃん とは雲泥の差でありますな。 VTuber 北勢線隊ナローレンジャーA 「MHK FIGHTERS R1をやってみた」 。 悪くないと思います。 非公認キャラとは言え、知名度が抜群で、許可も取りづらいという大人の事情が…。 碧志摩メグ っすな!  “巨乳=正義” ではない派の僕としては、必ずしもストライクとは言えないキャラだったりするんっすが、デフォルメ版のほうは、可愛ええ♪ 「よー、つんどる」。 そんな呟きが見られますが、めっちゃ、混んどる。 そういった意味でありますな。 道路がめっちゃ渋滞してる的な。 いかにもお盆休みらしい呟きと言えますが、ただ単に混んでいるのではなくて、先がつまっている感がよく出てますよね、つんどる。 「ナガシマスパーランド」 ジャンボ海水プールには4万5000人。 三重・桑名 〔写真特集1/4〕 。 おお、よー、つんどる。 志摩市だけでなく、ちゃんと桑名の話題までフォローしてくれて、ありがたい限りっすよね。 僕なんか、心が狭量過ぎて、四カス (四日市のカス) とか、津カス (津のカス) とか、鈴カス (鈴鹿のカス) とか、出てくんな! そんなふうに思ってしますんっすが、ちなみに四日市の花火は一度も見たことはないんっすが、ショボいという噂だったりして、ま、せいぜい頑張って頂ければ…と。 が、 鈴鹿のげんき花火 。 名前は糞ダサいっすが、今年は3尺玉を打ち上げるみたいっすな。 あ、打ち上げるのは2尺までで、3尺は海上自爆っぽい? いずれにしろ、鈴カスの癖に生意気やぞ。 鈴カスは大人しく、鈴カステラでも食ってろ! そう思わずにはいられなくて、とまあそんなこんなで、花火の話は、以上っす。

 で、続いては 「第101回全国高等学校野球選手権大会」 。 8月10日(土)に、見に行くことにしました。 去年は前売りの中央特別指定席が手に入らなくて断念したんっすが、今年は無事に確保できた模様。 んなことで、金曜日、仕事が終わって、家に帰って、晩飯を食って、風呂に入って、1時間ほど仮眠して、午前0時過ぎに出発。 夜中の3時半くらいだかに尼崎に着いて、快活クラブで仮眠。 「鍵付防音個室」 のある店だったんっすが、そちらのほうは既に満室でありました。 桑名のサンシパーク店なら余裕で空いてるみたいなんっすが、尼崎は甘くなかったっす。 ずーっと前、尼崎の駅前に 「あま湯」 という24時間営業の温泉があって、そこで仮眠することにしたんっすが、仮眠室とか、ぜんぜん空いてなくて、仕方なく廊下で寝たことがあるんっすが、枕も無かったので、厚めの漫画雑誌を2冊ほど重ねて代用したり。 あの時の苦難を思えば、快活クラブのフルフラットシートでも天国のようなものなんっすが、んなことで、メロンソーダとコーラを飲んで、ソフトクリームは 「洗浄中」 だったので食べられなくて無念で、仮眠して、朝早く目が覚めたのでシャワーを使って、そうこうしているうちに洗浄が完了したっぽいのでソフトクリームを食って、無料食べ放題…と言っても、そんなにたくさんは食えないモーニング (食パン&フライドポテト) を食って、あれ、大抵、店員の目が届くところに用意されていたりするんっすよね。 店員の目の届かないところで (食パン&フライドポテト) を大量摂取する不届き者を監視する気、満々だったりするんっすが、で、6時半頃に出発して、尼崎駅前の駐車場に車を止めて、阪神電車で甲子園駅まで行って、とまあそんなこんなで、


< 第101回全国高等学校野球選手権大会 8/10 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 試合開始〜。 格子状になってる写真が多いのはバックネット裏の席だったからなんっすが、えーと、 これ で言うと、中央特別指定席中段2の “2-F” という通路の上のところあたり。 で、この日の第1試合は、既に結果が出ちゃっておりますが、 これ 。 僕の個人的な応援スタンスは基本的に 「西日本、がんばえ〜」 だったりするんっすが、もしくは、日本人の通例として、超判官贔屓。 新潟VS東東京なら、どちらも東日本なので、基本、どちらが負けても、さほど悔しくはなかったりするんっすが、ここに判官贔屓な要素を加味すると、断然、新潟のほうを応援したくなっちゃいます。 新潟よりも東京のほうが強そうだからなんっすが、1回の表に新潟のほうがいきなり1点を先取して、うぉぉぉぉぉ! 3回にも1点を追加して、うぉぉぉぉぉ! が、その裏、一挙に4点取られて逆転されてしまって、うわぁぁぁぁぁ…。 が、次の回に3点取って逆転して、うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!! めっちぇ盛り上がる試合でありましたな。 が、その裏、2点取られて逆転されてしまって、6回にも1点取られて突き放されて、が、7回の表に1点取り返して、うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!! この時点で、えーと、6対7っすか。 まだイケるかも? そう思った矢先、裏に2点入れられて突き放されて、8回にも1点入れられてダメ押しされて、終盤はジワジワと地力の差を見せつけられた形でありましたな。 日本文理と言えば、 「日本文理の夏は、まだ終わらな〜い!」 当然、観客のほうもあのような展開に期待してしまうんっすが、9回は0点で終わってしまって、日本文理の夏、終わった…。 でもまあ、面白い試合でよかったな♪ …と、そのように評価していいのではなかろうかと。

 で、次。 これ 。 熊本VS山梨なら、個人的には熊本な気分だったんっすが、結果、12回裏の劇的なサヨナラホームランで熊本のほうが勝って、うぉぉぉぉぉぉ! この回に点が入らなかったら次の回からはタイブレークで、その可能性が極めて大きいという雰囲気が会場内に漂いまくっていたんっすが、ちょっと油断した隙に勝負が決まってしまいました。 山梨の選手がガックリしていて、さすがにちょっと気の毒だったんっすが、 ここ に山梨目線のニュース動画がありますな。 そうそう。 牽制で2回続けて刺したり、フライになった送りバントをわざとワンバンにしてバブルプレーを取ったり、途中までは完全に山梨ペースだったんっすよね。 延長に入ってからもチャンスの連続だったんっすが、どうしても1点が入らなくて、で、最後は1球で決められちゃったという。 キャプテンでエースの相澤くん、カワイソス…。 そういえばこのチーム、 “山梨のデスパイネ” とか呼ばれている注目の選手がいたんでしたっけ? この試合では、今ひとつ空気だったような気もするんっすが、ま、めっちゃ面白い試合でよかったな♪ …と、そのように評価していいのではなかろうかと。

 で、次。 これ 。 岡山VS広島。 B&Bの漫才かよ! もみじ饅頭業界への貢献度は半端なかったりするんっすが、で、ま、別にどっちが勝ってもいっかぁ…と。 強いて言えば、この秋、安芸の宮島とかに行く予定だったりするので、気持ち的には広島かな? そんな感じだったんっすが、あ、そうそう。 前回 取り上げた、グランドプリンスホテル広島の 【開業25周年記念】プレミアムディナー クラブフロアで過ごす特別なひととき 夕朝食付 クラブフロア シングルユース(23平米)。 休前日が税込 39,554円なのに、翌日だと税込 20,972円。 開業25周年記念 クラブフロアモニタープラン ラウンジ特典付という、朝食だけで夕食が付かないプランが税込 18,630円なのに、いくらなんでも安過ぎじゃね? 2,342円の差額で、 (造り) 大皿盛り イセ海老姿造り 本鮪 鯛とか、(焼物) なだ万伝統料理 旬魚西京焼き フォアグラ照り焼きとか、(メインディッシュ) 黒毛和牛サーロインステーキ 西洋山葵 添え野菜。 こんな豪華なプレミアムディナーを食べさせて貰えるとは、とても思えないんっすけど? 平日でも3万円を超えてる日がいくつもあるし、これはもう間違いなく、間違いであるな…と。 こういう場合、僕は必ず 「間違いちゃうん?」 と、お伺いのメールを出すことにしております。 人の間違いにつけ込んで、自分だけ得をしたところで、何だか申し訳なくて、良心の呵責を覚えてしまうし。 今まで何度も、この 「間違いちゃうん?」 な料金を見つけた事があるんっすが、それ以外に、本来なら休前日はお一人様では泊まらせて貰えないっぽいのに、何故だか予約が通っちゃったりとか。 こういう場合、宿によって反応は様々で、こちらの手違いなので、泊まって貰っていいよ。 そう言ってくれるところもあれば、間違いやから、アカン。 そう、お断りされちゃったり。 宿としての度量の差が感じられ、後者のようなケチ臭いところはそのうちに衰退して、伊東園か、大江戸温泉物語か、 湯快リゾートになっちゃうんやろな…と。 自業自得や。 いい気味や! で、お値段が間違っていた時の対応も様々で、例えば、 ここ 。 間違っていたなら間違っていたと、素直に認めればいいのにぃ。 僕の経験上、ミスっちゃった場合は、正直に白状して、謝るのが最善の策で、下手に誤魔化したり、嘘を付いたりすると、ろくな事になりません。 で、前回もやってた畳−平米換算が、ここでも行われておりますな。 計算して納得して、で、すぐに忘れちゃうんっすよね。 で、団地妻とか、まったく同じことが書かれていて、思考の一貫性に、自分でもちょっぴり感心してしまったんっすが、で、値段の掲載を間違えちゃった場合の最善策が こちら 。 間違いは間違いだと、素直に認める。 で、僕だけ、その間違っていた破格の安値で泊めてくれる。 ついでにお礼も言ってくれる。 さば様(仮名)のお陰で、間違いに気付くことが出来ました。 本当に有り難うございました。 …みたいな。 このホテルの対応があまりにも神だったので、調子に乗って、 「間違いちゃうん?」 な料金プランを見つけると、旅館やホテルに進言するようになったんっすが、で、今回のグラプリ広島はというと、

  ご連絡いただきましてありがとうございます。
  承っているプラン、料金は間違いないのですが、システム処理において
  少し不具合がでてしまった状況でございますので早急に修正させていただきます。
  このたびはご不安な思いをさせてしまい申し訳ございませんでした。
  また、貴重なお言葉ありがとうございます。
  さばさま (仮名) の当日のご来館をスタッフ一同心よりお待ち申し上げます。

  グランドプリンスホテル広島
  宿泊予約 ○○梨沙

 梨沙ちゃんの回答、パーフェクト! 間違っていたなら間違っていたと、素直に認めてないじゃん! そう思う人もいるかも知れませんが、さばさま (仮名) は、間違っていた値段でいいよ! が、変に気を遣わせちゃってもアレだから、料金は間違ってないことにしておくよ! そういう、梨沙ちゃんの心遣いが感じられます。 で、1時間後くらいにチェックしたら、お値段はしっかり、税込 33,222円になってました。 早急に修正させていただきます。 その言葉に偽りなし。 やったー。 僕だけ 12,250円、儲かったぁ♪ 他のヤツが僕と同じように甘い汁を吸ったりすると、何か不愉快っすからね。 早めに申告しておいて、大正解でありました。 …とまあ、そんな経緯もあったりして、僕の中ではより、広島贔屓な機運が高まっていたんっすが、1回表、広島商業の3番バッターの強烈な打球が、岡山のピッチャーの顔面を直撃。 起き上がれずにタンカーで運ばれるというハプニングが発生して、うわぁぁぁぁぁ…。 恐ぇぇぇ。 痛そう…。 これで岡山が負けちゃったりすると何だか可哀想なんっすが、球場内にもそんな空気が漂って、その裏に岡山が1点を先制すると、大盛り上がり。 が、その直後に1点返されて、その後も着々と点を取られて、6回表の段階で4対1。 その裏に1点返したんっすが、その直後にまた1点を入れられて、7回表の段階で5対2。 うーん…。 が、その裏に1点返して5対3。 で、8回の裏に3点取って、一挙に逆転。 うぉぉぉぉぉぉ! で、9回表の広島商の攻撃。 ランナーが出て、一打同点のチャンス。 そこで、代打の登場。 ブンブンと元気にバットを振り回して、うぉぉぉぉぉぉ! 球場は大盛り上がりでありました。 が、最後は凡打に終わって、試合終了〜。 いやあ、熱い戦いでありましたなぁ。 この日は3カードとも何か地味で、大会屈指の 「ハズレ日」 だと思われていたんっすが、思わぬ接戦続きでありました。 各チームの熱い応援合戦も堪能出来たし、これだから高校野球観戦はやめられませんなー。 JKとか、チアとか、そういうのは抜きで。 ぶっちゃけ、バックネット裏からだと、アルプス席の様子はよく見えなかったりするんっすよね。 NHKのカメラマンがよく、自分の趣向丸出しで、可愛いチアをアップで舐めるように写してくれたりするので、それ目的なら家でテレビを見ているほうが楽しめるんっすが、串揚げ、美味ぇぇぇ。 焼き鳥も最高っ! …だし、で、その日は京都に泊まって、次の日、ちょっくら観光に繰り出したりもしたんっすが、その話はまた、次回。

 んなことで、今日はディック・モーガンっす。 何か、名前を聞いたことがあるような気がしないでもないな。 …という程度には有名だったりするんっすが、過去にもこのコーナーで取り上げたことがあります。 んーと、 これ 。 待ち遠しいですなぁ、お盆休み。 …って、今がその真っ最中だったりするんっすが、お盆 → お供え物 → 最中。 真っ最中 (まっさいちゅう) であると同時に、真っ最中 (まっもなか) でもあるんっすが、桑名ではプラスして都饅頭もお供えされるのがデフォ。 これ っすな。 江戸時代に京都から伝えられたものなんだそうっすが、それはそうと、川沿い盤 『見る、何?私の意味するところ』 。 過去のネタって、読んでいる自分が恥ずかしくなろような黒歴史であることが通例なんっすが、この回はわりとイケますな。 あまり知られてい ない、日本人的ジャズ愛好家。大砲アダレイ発見するところのこのピアノ演奏家、川沿 いラベルに発表するところ3枚の主導的写真整理帳。1番目写真整理帳、生演奏実況的 録音。2番目に相当するところの本作品は放送室的録音。 何を言ってるのかよく分からんのっすが、あ、写真整理帳 = アルバムという事っすか。 タワーレコード限定のピアノに焦点をあてた10CDボックス・シリーズ。 これの川沿いリバーサイド編に 『シー・ホワット・アイ・ミーン?』 が入っていたんっすが、既に取り上げてしまっているので、アカンなぁ…と。 が、そういえば、こんな名前のヤツもいたなぁ。 それを思い出すきっかけにはなって、で、他にアルバムが売りに出ていないか探してみたところ、ありました。  『アット・ザ・ショウボート』 。 『ショウボート』 というミュージカルがあって、そこで歌われる 「オール・マン・リバー」 は、ジェローム・カーンの曲の中でも屈指の駄作である。 個人的にそう思っているので、もし、それ関連の作品集だったりしたら、ちょっとアレなんっすが、違いました。 ワシントンD.C.にある 「ショウボート」 というクラブでの実況盤のようで、1番目写真整理帳、生演奏実況的録音。 これに相当するアレである模様っす。 大砲アダレイ発見するところのこのピアノ演奏家。 前作 同様、“A CANNONBALL ADDERLEY PRESENTATION” のシリーズなんっすが、小川隆夫クンが書いたライナーノートによると、ときは1960年5月のことだ。 キャノンボールはワシントンD.C.でコンサートを行い、コンサート終了後に地元のクラブ “ショウボート” に立ち寄る。 そこで聴いたのがモーガンだった。 彼のプレイに強い印象を覚えたキャノンボールが早速キープニュースに電話を掛けてこの興奮を伝える。 そして即刻レコーディングすべしと進言したのであった。 「即刻レコーディングすべし」 って、そんな口調でしゃべるキャラとは思えないんっすけどね。 「すぐレコーディングしたほうがエエで!」 と進言して、信玄餅をパク ついた。 そういう描写のほうが真実味があるんっすが、いずれにしろ、これを期にメジャー・デビューを果たしたモーガンくん、なかなかのシンデレラ・ボーイでありますなぁ。

 とまあそんなことで、1曲目。  「フォー・ピーツ・セイク」 。 モーガンのオリジナルで、これぞ彼の真骨頂とも言えるスインギーなタッチを聴くことができる。 ピーターソン的でありながら、ウイントン・ケリーのようなブルース・フィーリングを聴かせてくれるところに彼の持ち味があるようだ。 ライヴ特有の熱気も加わって、彼のピアノは演奏が進むにつれて醍醐味を増していく。 そう、小川隆夫クンが書いているようなアレが展開されております。 こうして日本語ライナーを丸写しするのも、けっこう久しぶりな気がするんっすが、で、実際の演奏はどうなのかというと、今のところ不明。 実はちょっとワケがあって、この原稿を 「快活CLUB」 で書いているんっすよね。 土日と甲子園と京都へ遊びに行って、月曜日に前半の原稿を書いて、昨日は仕事で青山高原というところに行って、今日はゆっくり、後半とジャケ絵を書けば終わりやな。そう思っていたら某役所の下水道課の人から電話が掛かって来て、呼び出されちゃったんっすよね。 仕事そのものは午前中で片付いたんっすが、家から出たついでなので、ちょっと快活していこうかぁ…と。 新メニューの 「コンソメダブルパンチ 厚切りポテト」 というのが気になっていたので、それを注文して、現在、待機中。 混んでいる…というか、よー、つんどるので、ちょっと待たされそうなんっすが、それを食ったら “Walkman” で演奏を聞いて、軽く感想を述べることにしようかと。

 で、キターーー! 思ってたよりも量、多っ! 軽い軽食のつもりだったんっすが、稍重くらいのボリュームがあります。 で、ポテチみたいにパリパリしているのかと思ったら、へなへな。 丸い形状のフライドポテトといった感じでありますな。 ちょっと思ってたのとは違う食い物だったんっすが、これはこれで、揚げたてアツアツで、美味ちい♪ かなりコンソメ味が濃いので、ビールのつまみにいいかも知れません。 で、演奏のほうはというと、B級ファンキーな感じが、たまらんっ♪ MCとかは無く、いきなりピアノの音から始まるんっすが、グラスの触れる音とか、観客の話し声なんかがマイクに拾われていて、臨場感が半端ねぇ。 まるで、自分がワシントンのジャズ・クラブにいて、ウイスキーのグラスを傾けているような。 実際は桑名の快活クラブで揚げた芋を貪っているだけなんっすが、で、ディック・モーガンくん、楽器を弾きながら、変な声を出しちゃうタイプのようでありますな。 それがちょっぴり耳障りではあるんっすが、ピアノの腕は確かでありまして、ピーターソン的でありながら、ウイントン・ケリーのようなブルース・フィーリングというか、そこにボビー・ティモンズとジュニア・マンスも混ざっているというか。 とにかくノリノリで、ご機嫌なフレーズを連発しまくっていて、で、続いてベースのソロが、キーターーーー! キーター・ベッツでありますな。 なかなかに強力無比なんっすが、で、最後にピアノとドラムスのちょっとした絡みのようなものがあって、でもって、おしまい。 アルバムの冒頭を飾るに相応しい、勢いだけ (←褒め言葉) のナンバーでありましたな。

 ということで、家に帰って来ました。 快活クラブはとっても快活だったんっすが、おかげで原稿がほとんど進まなくて、結果的に時間の無駄だったような気がしないでもないんっすが、2曲目は 「アイ・エイント・ガット・ノーバディ」 。 グイグイとフレーズを綴っていくモーガンのプレイは、ここでもご機嫌な魅力を発揮する。 スタンダードとして知られるこの曲が、モーガンの手にかかると、お聴きのように彼のオリジナルでは? と思わせるほど個性的な演奏に変身するから驚きだな…と。 そういうアレになっていたりします。 ま、確かにご機嫌やな。 その一言がすべてを表していて、んなことで、次。  「ミスティ」 。 モーガンのプレイには、何度も書いているようにオスカー・ピーターソンの影響が認められる。 その上でブルース・フィーリングをピーターソンよりも強調しているところが彼の大きな魅力だ…って、同じようなことを、何回も書くな! そう、隆夫を叱責したくなっちゃうんっすが、それを無断で勝手に書き写している身で、あまり偉そうなことは言えないっすけど。 で、これ、ムード満点なバラードに仕上がっておりまして、エエやん。 …と、そのように評価していいのではないかと思われますが、エロール・ガーナーばりに軽いタッチを効果的に用いて、モーガンは実にシットリとした味わいを聴かせてくれるな…と。 途中からテンポが速くなるんっすが、その後の展開は、なるほど、確かにピーターソンの影響が認められるな…と。 でもって、最後はスローに戻って、テーマが再び提示されて、おしまい。 で、次。 「ザ・ジプシー・イン・マイ・ソウル」 。 「我が心のジプシー」 っすか。 いいっすよね、ジプシー。 生節ー、鰹節ーと並んで、日本人に愛されるキャラなんっすが、ま、個人的に生節ーは、あまり好きではなかったりするんっすけど。 生々しくて生臭い鰹節やんけ! …みたいな。 で、演奏のほうはというと、相変わらずスムーズな指さばきとダイナミックな展開を示すモーガンだが、ここでは彼のプレイと一体になって達者なサポートを示すトリオの演奏にも見事な内容が認められるな…と。 ベースのキーター・ベッツは既出なんっすが、タイコ担当はバートレル・ノックス。 何か、窒素酸化物(NOx)が、ばーっと取れる除去装置の商標として、ぴったりの名前なんっすが、彼らのショウケースとも言うべき演奏がこのトラックで、うんぬん。 ショウボートとショウケースを掛けるあたり、隆夫クンも中々なんっすが、終盤に両者が示す繊細かつダイナミックなプレイは中々に素晴らしいな…と。 繊細とダイナミックって、両立すんのか? …というのが、ちょっと疑問ではあるんっすが、洗剤とアタックなら普通に両立しそうだし、ま、いっかぁ…と。

 で、次。 「ウィル・ユー・スティル・ビー・マイン」 。 真っ先にガーランドの名演が頭に浮かんでくるんっすが、このモーガンのバージョンも悪くないっすな。 テンポはガーランドより、ちょっぴり遅め。 ここまでの演奏でスインギーなプレイに魅力を発揮したモーガンだが、この曲では一転して歌心豊かなソロを披露する。 こういうプレイができるところに、彼の豊かな才能の片鱗が顔を覗かせているようだな…と。 豊かという言葉を2回続けるな! そう、隆夫を叱責したくなっちゃうし、ピアノを弾きながら、変な声を出すな! そう、モーガンに文句を言いたくなっちゃうんっすが、コーフンすると、思わず声が出ちゃうのは、ま、しょうがないかな…と。 ソロが進むにつれて、テンポがどんどん速くなって、コーフンの度合いも高まっていって、が、最後は綺麗にきっちり纏めて、ゴージャスなエンディングで、おしまい。 エンターテイナーな要素も多分にあって、なかなか、やってくれますなぁ。 とまあそんなことで、次。 「ビッグ・ファット・ママ」 。 「デカくて太ったママ」 っすか。 僕は “ぽちゃ系” が好物だったりするんっすが、これはちょっぴり、範疇を超えちゃってる予感が? モーガンの魅力は、ファンキーというほどきらびやかではないが、ブルース・フィーリング豊かな表現にある…って、相変わらず、ブルース・フィーリングと豊かが大好き、隆夫ちゃんなんっすが、ウイントン・ケリーあるいはレッド・ガーランドに通じるタッチは、同じ時代に生きていたピアニストゆえのものかもしれない。 そんな彼の神髄を楽しめるのがこの演奏だな…と。 タイトルだけ見ると、かなり脂っこい感じなんっすが、実際のところは意外とあっさりしていて、性格的にはさっぱりしたママなのかも知れず、が、演奏のほうは中々に盛り上がっていて、ヘイヘイヘイ!

 で、次。 「ライク・ルイ」 。 本作に収められたモーガンのオリジナルは2曲あるが、いずれもメロディ・メイカーとしての彼が非凡な才能の持ち主であることを伝えるものだ。 とりわけこのバラードは、モーガンの美しい歌心とメロディのセンスが効果的な形で表現されるものとなった。 そういうアレなんっすが、確かに、まるで歌物ナンバーのような綺麗な旋律を持ったナンバーでありまして、これで、ピアノを弾く時に変な声さえ出さなければ…。 ま、誰にもひとつくらいは欠点があって、それが人間としての魅力だったりするんっすが、ちなみに僕の場合、ひとつも欠点がなくて、ちょっぴり人間味に欠けるところが欠点だったり。 んなことで、ラストっす。 「イッツ・オール・ライト・ウィズ・ミー」 。 アルバムはお馴染みコール・ポーターのナンバーで締めくくられる。 本作に聴くモーガンのプレイは、スインギーでドライヴ感があって、そこにブルース・フィーリングの加わったまさにジャズ・ファン好みの内容と言えるものだ。 その集大成的な演奏と呼べるのがこのトラックではないだろうか。 そういうアレだったりして、ということで、今日のところは、おしまい。

【総合評価】 ライブなのが幸いしたのか、何とも生き生きとした仕上がりでありました。 ジャズも高校野球も、やっぱり、生が最高っ♪


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