THE LAST FROM LENNIE'S (PRESTIGE)

JAKI BYARD (1965/4/15)

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【パーソネル】

JOE FARRELL (ts,ss,fl,ds) JAKI BYARD (p) GEORGE TUCKER (b) ALAN DAWSON (ds,vib)
【収録曲】

(01-03) TWELVE / DOLPHY #1 / AFTER YOU'VE GONE〜STROLLING ALONG
(04-05) ST. MARK'S PLACE AMONG THE SEWERS / DOLPHY #2
(06-07) TEA FOR TWO〜LOVER〜STROLLING ALONG〜CHEROKEE / KING DAVID
【解説】 ( 2019年08月25日更新 / 連載 1,361回 )

 うぉぉぉぉ。 履正社、勝ったぁぁぁぁ。 やったぁぁぁぁ♪ 別に星稜高校に恨みはないし、奥川クンには頑張って欲しいと思っていたんっすが、津田学園、履正社に負けちゃいましたからね。 大阪桐蔭が相手だと無理ゲー感が半端ないんっすが、履正社なら何とかならないような気がしないでもなくて、ひょっとしたら、ひょっとするかも? そんな微かな望みを抱いていたんっすが、結果、打ち砕かれました。 前評判の高かった前クンがパカパカ打たれて、打ちひしがれてしまったんっすが、同じように奥川クンもパカパカ打たれたりしたら、履正社打線があまりにも強力過ぎたということで、ま、諦めもつくかな…と。 で、実際、まあまあそこそこ、パカパカ打たれていたし、その前の明石商の中森クンもパカパカ打たれていたし、2回戦で履正社と当たっちゃったのは運が悪かったな。 もしアルパカが相手だったら、そんなにパカパカ打たれなかったんじゃね? …と。 バットを手に持ってブンブン振り回せそうな気が、まったくしなかったりしますもんね、アルパカ。 これ を見ると、そこそこピッチャーとして、やっていけそうな感はあるんっすが、で、津田学園と言えば、地味に これ が話題になりましたな。 「スナール」 っすか。 ちょっぴり砂肝っぽくて、あまり僕の好みではないんっすが、キモいっすからね、肝って。 が、砂肝は、食ってみたらぜんぜん肝感がなくて、普通に大丈夫だったんっすが、で、よくよく考えてみたら 「スナール」 って、砂要素はあるものの、肝要素はどこにも見当たらなくて、別段、最初から忌避する必要はなかったな…と。 ま、砂要素というのも、決して褒められたものではないんっすが、潮干狩りで採ってきたアサリとか、砂抜きしないと食えたもんじゃないし。 で、この 「スナール」 、 このランキング では見事、2位に入っておりますな。 準優勝っすかぁ。 惜しい! とりあえず今日は、特段、書くネタを考えているワケではないし、しばらくこれで食いつなぐことにしようかと思うんっすが、ということで、第10位から。

 仙台育英 『スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス』 。 なんじゃ、この、無駄に長ったらしいタイトルは…。 超カリフラワーが棒状になって、えーと…。 後半は特に思いつかなかったんっすが、個人的にこれ、あまり好きではありませんな。 何故かと言うと、カリフラワーがあまり好きではなかったりするからなんっすが、もしこれが 「スーパーブロッコリスティックうんたら」 だったら…。 同じくらいアカンっすな。 ブロッコリーもあまり好きではないし。 この意見 に賛同せずにはいられないんっすが、カリフラワーよりはマシという意見も少なくないんっすな。 似たようなもんじゃん…。 ま、確かにブロッコリーは緑色な分だけ、光合成頑張ってる感があって、その点では好感が持てるんっすが、で、続いては第9位。 高岡商 『ザ・ホース』 。 履正社の3回戦の対戦相手がここでしたよね。 高岡商のエースは軟投派っぽいので、ひょっとしたら、ひょっとするかも? 津田学園の2番手の降井クンが、完璧に押さえ込んでいたし。 …とか思っていたら、高岡商のピッチャーは普通にパカパカ打たれちゃったんっすが、それはそうと、降井 (ふるい) 。 けっこうレアな名字のような? んーと、 これ 。 おお、全国でおよそ120人。 うち、大阪府に120人ほど棲息している模様なんっすが、 ここ を見ると、三重 四日市三滝中の出身となっております。 もしかして、“名字由来net” も把握していなかった、貴重な大阪以外降井だったりするとか? いずれにしろ、降井クンには降井家の新しい歴史を築いて欲しいものでありますが、終わってみれば、履正社打線をいちばん苦しめたピッチャーということになりますもんね。 降井クンは、奮いませんでした。 そんな結果に終わらなくて、何より。

 で、8位から先はずーっと飛ばして、輝ける第1位は広島商 『宮島さん』 。 ええ…。 ちょっと意外なチョイスっすな。 こっちの歌詞 はよく耳にするんっすが、オリジナルは広商だったんっすな。 何でもいいけど、このアスキーアートの巫女さん、可愛ぇぇ♪  “卯” の部分が実にいい味を出しているんっすが、ちなみに今年の広商の試合は、甲子園で生で見ておりました。 9回に三塁側のアルプススタンドから聞こえてきましたなぁ、宮島さん。 一打出れば逆転! …というところまでいって、結局、最後は凡打で終わっちゃったんっすけど。 で、この秋、 安芸の宮島に行く予定…という話をしたかと思いますが、2日目はグランドプリンスホテル広島に泊まるとして、1日目はどうしようかと。 宮島に泊まって、大鳥居の向こうに沈む夕日を眺めるというのも考えたんっすが、今、 こんな感じ らしいんっすよね。 うわぁ、台無しやんけ…。 足場で囲われた大鳥居とか、鳳啓助レベルにソソられるものがなかったりして、で、他にエエ感じの夕日スポットはないんか? …というので、真っ先に浮かんだのが ここ 。 JR松山駅から下灘駅まで約45分。 松山も一度、行ってみたいと思ってたんっすよね。 松山城に登って、坊っちゃん団子を食って、道後温泉に泊まって。 ちなみに、僕の中で道後温泉は、城崎温泉みたいな風情のある温泉地のイメージだったんっすが、実際は こんな感じ のアレだったりする模様で、エエぇぇぇぇ…。 ヘルスビルって、めっちゃ健康そうやんけ! バーニラ、バニラ、出稼ぎ求人、旅行のついでにアルバイト〜♪ そういう用途にはぴったりでありますが、“VIPひとづま” の前のファミマとか、ちょっと嫌…。 道後温泉、それでエエんか? そう、問い詰めたくなっちゃうんっすが、ま、桑名の 「鳥貴族」 も熟女キャバクラの2階にあったりするみたいなので、ま、いっかぁ…と。 が、道後温泉本館は現在、改修工事中のようで、厳島神社の大鳥居同様、台無し感が半端なさそうで、うーん…。 そもそも道後温泉って、泉質的にはぜんぜん大したことないみたいだし、土曜日にお一人様で泊まれるところで、よさ気なところはめっちゃクソ高いし、お値打ちなところは何かソソられるものがなかったりするし、海で夕日を眺めてから宿に向かうとなると、かなり遅い時間になっちゃいそうだし。 かと言って、市内中心部のビジネスホテルでは何か味気ないし、で、悩んだ結果、 ここ なんか、どうやろ? …と。 たかのこのホテル。 ちょっと変な名前なんっすが、「たけのこのホテル」よりは、いいかな? …と。 タケノコ、嫌いではないんっすが、そんなに好きでもないし、タケノコの ことわざ・比喩表現 。 「タケノコ剥ぎ」 性風俗店で用いられる用語で、ボッタクリ商法のひとつ。 ひぃぃぃぃ、恐過ぎぃぃぃ…。 ま、さすがに “VIPひとづま” は、非常に重要な人物を相手に、そんな酷い商売はしていないと信じておりますが、なんでもいいけど “ひとづま” って、平仮名で書かれると、まったくソソられるものがありませんな。 人妻。 うぉぉぉぉぉ! 漢字にしただけで、どうしてこうもコーフンしてしまうのか、不思議でならないんっすが、人妻、若妻、幼妻。 うぉぉぉぉぉぉぉ!! おおおおおおおぉ!!

 で、たかのこのホテル。 これも平仮名なので、ちょっと分かりづらいんっすが、愛媛県松山市鷹子町。 ああ、なるほど。 鷹子のホテルなんっすな。 で、これ、ホテルそのものは普通のビジホっぽいんっすが、 「たかのこの湯」 という温泉施設が併設されております。 いまから100年前の、明治の頃、この地に 「大師湯」 という名の温泉がありました。 どうせ、弘法大師が掘ったか、見付けたかしたんでしょうな。 昔、弘法 (こうぼう) という相撲取りと、大至 (だいし) という相撲取りがいて、NHKのアナウンサーが 「弘法・大師の対戦です!」 みたいなことを言って、 解説の北の富士勝昭が 「はぁ。」 と、気のない返事をしておりましたが、温泉、めっちゃ掘り当てますよね、弘法大師。  「大師の湯」 と言えば、弘法大師。 中にはひとつくらい、マグマ大使が掘り当てた 「大使の湯」 というのがあってもよさそうなんっすが、聞いたことがないっすよね。 マグマとか、ちょっと水に触っただけで、沸騰させられそうなのにぃ。 で、この 「たかのこの湯」 。 当時からの源泉に加え地下1200mから湧き出る豊富な湯量と高温・良質の新源泉(47℃)も加わり、生まれ変わった模様でありますが、47℃の源泉とか、めっちゃ使い勝手がよさそう。 非加熱非加水で、ちょっとフーフーして冷ましてやれば、そのまま掛け流し出来ちゃいそうなんっすが、ちなみに旧源泉のほうは31.7℃。 古いというだけで、あまり大したことないやんけ…。 ただ、ph値:9.3と、かなりのアルカリなので、いわゆる 「美人の湯」 というヤツっすかね? ちょっとアルカリ水を湧かしたヤツに浸かってみたところで、不細工が完治するとは思えないので、 「美肌の湯」 というのが正解なんでしょうが、皮膚の表面がちょっぴり溶けて、スベスベになるんっすよね。 ちなみに、新源泉のほうもph値:9.2と、まったく遜色なく、やるやんけ! で、ホテルのほうのプランは ここ 参照。 2食付だと、【たかのこ名物】 マテラ豚・マテラ鯛が楽しめる!たかのこ御膳付きステイプラン、【通常】 朝夕食べ放題バイキング♪スタンダードプラン、【オーダーバイキング】 ボリューム満足♪お腹も満足♪120分食べ飲み放題付プラン。 この3つのプランがあるみたいっすな。 マテラ豚・マテラ鯛とは天然鉱石マテラパウダーをエサに混ぜて育てた特別な豚・鯛です。 何だかちょっと怪しげなんっすが、豚に鉱石なんか食わせたら、尿道結石になっちゃうんじゃないっすかね? で、鯛に鉱石なんか食わせたら、イシモチになっちゃいそう。 でもまあ、マテラ豚は余分な脂が落ち、あっさりしているのに旨味が凝縮されています。 マテラ鯛は歯ごたえのあるプリプリとした身が自慢です! 是非ご賞味ください!!! そのように書かれているので、大丈夫だったりするのかも知れず、で、お品書きを見てみると ・マテラ豚鍋 ・マテラ鯛のお刺身 ・天ぷら ・煮物 ・ご飯、漬物 ・フルーツ。 マテラ豚は鍋じゃなくて、陶板焼きとかのほうがよかったんっすが、ま、悪くはないっすよね。 一人バイキングは苦手なので、これでいっかぁ…という気も。

 が、オーダーバイキングというプランもありますな。 バイキングは食い物を求めて、ウロウロしたり、並んだりしなければならんのが面倒で嫌なんっすが、注文して席まで持って来てくれるのなら、労せずして好きなものを好きなだけ食えて、エエやん♪ で、どんなものをオーダー出来るのか思ったら、んーと、 これ 。 ええ…。 ちょっと微妙? 積極的に食ってみたいのは 「合鴨のロースト」 と 「イベリコ豚のハーブソルト焼き」と 「ピリ辛マーボーうどん」 と 「うなぎだし茶漬け」 くらいやん。 いくら何でも種類、少な過ぎへん? …と思ったら、どうやらこれ、自分で取りに行く通常のバイキングにプラスして、追加でこいつらをオーダー出来るシステムっぽい? 通常バイキングとの価格差は1,240円なんっすが、これで飲み放題も付くなら、めっちゃお値打ちじゃね? カクテル1杯 (600円) と特製ライスコロッケ5個(150円×5=750円)で十分に元が取れそうっすよね。 夕食は20時からにしたので、夕日を愛でてからチェックインしても余裕だし、ただ下灘駅は電車? 汽車? …の本数が微妙なので、代替案として 梅津寺駅 で妥協しておこうかと。 下灘駅は、あの木村拓哉さん演じる名作 『HERO』 などのロケ地なんだそうっすが、キムタクがナンボのもんじゃ。 こっちは 『東京ラブストーリー』 や。 織田裕二、キターぁぁぁぁぁぁ! ここからなら、たかのこのホテルの最寄り駅まで乗換無しでイケるみたいだし、で、翌日は来た道を戻って、ひとつ先の終点の高浜駅で降りて、そこから歩いて松山観光港に行って、 これ に乗れば、広島までは1時間ちょっと。 途中、呉で降りて観光する予定なんっすが、いやあ、我ながら完璧なプランでありますな。 期間限定 スーパージェット 片道割引 2019/9/30(月)まで。 ぎりぎり間に合ってラッキーなんっすが、割引が適用されても、呉まで5,350円って、高っ! せいぜい2,000円くらいのものだと思っていたんっすが、いくらスーパーなジェットとは言え、ぼったくり過ぎぃ…。 フェリーなら2,670円なんっすが、その代わり2時間近く掛かっちゃうみたいだし、ま、しゃあないかな…と。 呉では 大和ミュージアムてつのくじら館 を見て、お土産にクレクレタコラのグッズを買おうと思うんっすが、もしかして、呉にはクレクレ、無かったりするとか? 無かったら 「クレ5-56」 で妥協するしかないんっすが、もしくは 呉氏のグッズ 。 「制服のフジ」 制作の商品、充実しまくりやんけ! 制服ってもしかして、ブルセラショップみたいなもん? うぉぉぉぉぉぉぉ!! 思わずちょっとコーフンしてしまったんっすが、んーと、 これ 。 海上自衛隊制服・グッズを製作・販売している会社でしたかぁ。 あ、でも、海軍の制服ということは、セーラー服もあったりするとか? ざっと見た感じ、 これ しか見当たらなかったんっすが、いちばん大きなMサイズでも(3歳〜4歳)とか、さすがにちょっとヤング過ぎぃ…。 ということで、もし、これを読んでおられる呉市在住のJC・JKがおられましたら、中古でもいいので、というか、むしろ中古のほうがいいので、お土産にセーラー服を、クレクレ! …と、お願いしておいて、今日のお話は、おしまい。

 ということで、今日はジャキ・バイアードっす。 久しぶりに、わりと有名系の登場でありますな。 ま、名前が知られているというだけで、日本での人気はさっぱりなので、あまり多くは期待出来ないかと思われますが、とりあえず mora で買ってみたヤツを取り上げてみようかと。 意外と無駄に充実していて、サイドマンとして参加したものを含めて、こんなの が売りに出されているみたいなんっすが、その中から、ジャケ絵を書くのがわりと簡単そうな 『ザ・ラスト・フロム・レニーズ』 というのを選んでみました。 ジャキのジャケ絵とか、まったくヤル気をソソられないので、どうせなら恐い顔が出てこないヤツがよかったんっすが、ま、これはまだマシな部類であるな…と。 中身に関しては Wikipedia 参照。 Lennie'sのLastは、1965年に Jaki Byard Quartet Liveを制作したのと同じパフォーマンスで録音されたピアニスト Jaki ByardのQuartetによるアルバムです。最初にリリース(離れて1960年代に発売された一つのトラックから)プレステージ 2003年ラベル。 そういった作品である模様なんっすが、もう1枚、同じセッションの様子を記録したライブ盤があって、その姉妹編という位置付けのようっすな。 で、長らくお蔵入りになっていたものが、2003年になって発掘された…と。 Allmusicは、Ronnie D. Lankford、Jr. によるレビューでアルバムに4つ星を与えました。 「Last From Lennie のカルテット録音は創造的なエネルギーであふれています。すべての良いボールトリリースと同様に、Last From Lennie のリスナーは、バイヤードと彼のバンドメイトはそうだった。 All About Jazz の Webサイトの レビューでは、「アルバムの62分間でペースが遅くなることはありません。 “キングデビッド” の終わりに、私は疲れました!」 そんなことも書かれておりますが、確かに、1曲目をチラッと聞いてみたら、めっちゃエネルギッシュで、エエやん♪ そんな感じだったんっすよね。 ジョー・ファレルを加えたカルテット演奏で、このところピアノ・トリオばかりを聞いていた身には、かなり 「ガツン、とみかん」 だったんっすが、ベースはジョージ・タッカーで、ドラムスはアラン・ドーソン。 面子 (メンツ) もいいっすな。 面子と言えば、めんつゆ。 この前、ヤマモリの 「そのまま そうめんつゆ」 というのを買ったんっすが、開封後は3日くらいを目処に使い切れみたいなことが書いてあって、果たして、どうしたものか…と。 んなもん、麦茶と間違えて飲んだりしない限り、絶対に消費出来ませんよね。 「そんなん、ぜんぜん大丈夫やでー。 1ヶ月くらいは余裕やでー。 今までそんなん気にしたことないわー。」 そんな、特に科学的な根拠があるとは思えない、実体験に基づいた談話が得られたので、試しに開封して1ヶ月くらい経過したヤツを使ってみたところ、特に何ともなくて大丈夫だったんっすが、何となく、イケないことをしているような罪悪感が…。 ググってみたら使い切りの 缶入りタイプ もあるみたいなので、繊細な僕にはこっちのほうがいいかと思うんっすが、とまあそんなことで、では、演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずは1曲目、 「トゥエルブ」 。 先程の “Wiki” のトラックリストのところに、示されている場合を除き、Jaki Byard のすべての楽曲。 そんな注釈があり、これに関しては特に何も示されていないので、Jaki Byard の楽曲であるものと思われるんっすが、これはアレです。 「トゥエルブ」 という名前からして恐らく、 「12」 なのではなかろうかと。 で、聞いてみたら確かに 「12」 でありました。 何が 「12」 なのかはよく分からんのっすが、少なくとも十三 (じゅうそう) ではないな…と。 アップ・テンポのシンプルな楽曲なんっすが、とにかく冒頭からジョー・ファレルがめっちゃ張り切ってるな…と。 モーダルというか、新主流派というか、というか、ちょっぴりフリーの領域まで片足を突っ込んじゃっているんっすが、で、その背後のジャキのピアノも、単なるコンピングの領域を超越して、アグレッシブでパーカッシブな自分の世界に入り混んじゃってるな…と。 ファレルが引っ込み、ピアノが前面に出て来ると、ちょっと落ち着いた感じになるんっすが、ソロが進むに連れて、次第にまた熱くなっちゃうし、で、そうこうするうちに、ベースのソロが登場。 リズムが止まり、図太いピチカートの音が響いて、これまた自分の世界に日田林工。 そういうアレだったりして、昔はよく甲子園に出てきましたよね、日田林工。 最近、あまり出てこないような気がするんっすが、ググってみたら こんな記事 が。 「日田林工 ピンチをしのぐ 好リレー」なら、綺麗に575になるのに、この記者、分かってねぇ…。 とか言ってるうちに、ジャキのピアノが復活。 ベースとの絡みで、それなりに盛り上がって、で、そうこうしているうちにファレルも復活。 最初はテナーだったんっすが、今度はソプラノっすな。 ぶっちゃけ、このパートは音がかなり残念なことになっていて、こういうところがオクラ入りの要因ではないかと思うんっすが、とまあそんなこんなで、おしまい。 いかにもライブらしい荒削りさと熱気が感じられる、そういったアレでありました。

 で、次。 「ドルフィー#1」  これも音が酷いっすな。 もしかしたら僕の再生環境がアカンかったりするのかも知れませんが、パソコンでダウンロードしたら “mp4” 形式だったので、それを “mp3” に変換して、怪しいポータブルプレイヤーに転送して、Bluetoothで飛ばして聞いているんっすけど。 試しに元データーをパソコンで聞いてみたら普通だったので、音がかなり残念なことになっていて、こういうところがオクラ入りの要因ではないかと思うんっすが、うんうん。 この発言に関しては、超・前言撤回。 プレイヤーにヘッドホンをつないで聞いてみたら、めっちゃいい音だったので、どうやらBluetoothのレシーバーがショアコン (←諸悪の根源) っぽいんっすが、で、これは恐らく、エリック・ドルフィーに捧げられたものではなかろうかと。 この2人は接点、ありまくりっすもんね。 で、曲のほうはというと、言うほどドルフィーではなくて、どちらかというとモンクな感じ。 シンプルなリフ・ブルース風で、あまり僕の趣向に合致したものではないんっすが、アドリブの出発点としては、ま、悪くないのかな? …と。 ジョー・ファレルくん、のびのびとブロウしてますもんね。 初めのうちは割とオーソドックスに、で、そのうち本性を現して、ちょっぴりブッカー・アービンっぽいクドさを露呈することになるんっすが、で、ジャキの伴奏は相変わらずパーカッシブでありますな。 …とか思っていると、ピアノとドラムスが後ろに下がって、テナーとベースの絡みのパートになって、で、ピアノとドラムスが復帰して、…と思ったら、今度はベースとドラムスの絡みになったりして、ま、色々と創意工夫が施されているな…と。 で、最後はメンバー全員でテーマを再演して、おしまい。 …と思わせておいて、まだまだしばらく演奏が持続したりするんっすが、個人的にはもう、どうでもよくなって来ちゃいました。

 んなことで、次。 「アフター・ユーブ・ゴーン」 「ストローリング・アロング」 をメドレーで。 歌物と自作曲を続けて演る意義が今ひとつよく分からなかったりするんっすが、とりあえず前半はアレっすな。 ラグタイムやストライド・ピアノからフリー・ジャズに至るまでのあらゆるジャズ・ピアノ奏法を包摂した、折衷的な演奏様式で知られる。 そんなジャキくんの面目躍如といったアレでありまして、つまるところ、ラグタイム、もしくはストライド・ピアノっぽい何かが堪能出来るという、そんな仕上がりになっております。 サックス抜きのトリオ編成で、ベースとドラムスの人も適宜フィーチャーされていて、ピアノ・トリオの楽しさを満喫することが出来る…と。 で、そこにテナーが入ってきて、ここからが次の曲ということになるんっすかね? ミディアム・テンポのちょっぴりブルージーな作風で、ファレルの豪快なブロウと、最後はタイコの人のドンドコドンが楽しめるという、そんなアレでありました。 で、次。 「セント・マークス・プレイス・アマング・ザ・セウァーズ」 。 最後の発音が合ってるのかどうかは、甚だ疑問なんっすが、英語版の Wikipedia を翻訳した結果、 「下水道の中の聖マルコの場所」 となっておりました。 sewer : 水管、下水道、下水本管。 あ、ホンマや。 僕は自分の職制をマンホールポンプ技師、略してマンポン技師と読んでいたんっすが、これからは 「セワーの世話人」 にしますかね? 確かに汚物が付着してフロートスイッチが動かなくなったりして、非常に世話の焼ける代物っすからね、セワー = 下水道。 で、演奏のほうはというと、ベースの弓弾きとか、フルートとかが出てきたりして、妖しくも、荘厳。 そんな世界が構築されております。 …と思ったら、急にテンポが速くなって、テナーによる祝祭的なテーマ (?) が登場。 …と思っていると、今度は微妙な無音の 「 間 (ま) 」 が出てきたりもして、ちょっぴりチャールス・ミンガスな世界が展開されておりますな。 ファレルのソロは絶好調で、続くジャキのピアノも、らしさが存分に発揮されているな…と。 勢いだけはパワーなので、酒を飲んでいさえすれば、 「イェェェェイ!!」 と、めっちゃ盛り上がれそうな気はします。 その後、ベースの無伴奏ソロなんかもあったりして、とまあそんなこんなで、妖しげなテーマに戻って、おしまい。

 で、次。 「ドルフィー#2」 。 ま、 (その1) と同じようなもんやな…と。 で、次。 「ティー・フォー・トゥ」 「ラヴァー」 「ストローリング・アロング」 「チェロキー」 。 以上、4曲のメドレー。 3つめだけ、ジャキくんのオリジナルっすかね? 翻訳結果は 「二ティー / 恋人 / 沿って散歩 / チェロキー」 となっているんっすが、沿って散歩。 何か、いいっすな。 で、問題は 「二ティー」 でありますな。 片仮名の “ニ” ではなく、漢数字の “二” なんっすが、 「二人でお茶を」 を 「二ティー」 と略す、そのセンスに脱帽。 で、演奏のほうはというと、サックス抜きのトリオ物なんっすが、超絶フリーなイントロで始まり、超絶アップなテンポでテーマが提示され、で、ピアノのソロが始まるんっすが、何と言うか、何か、凄ぇぇぇぇ…。 で、超アップ・テンポのまま、いつの間にやら 「恋人」 が始まっている模様で、で、続いてテナーが出てきて、恐らくここからが 「沿って散歩」 なのではなかろうかと。 ファレルは快調、タイコはドンドコドン。 で、テナー・ソロの流れのまま、いつの間にやら最後の 「チェロキー」 になっていたりして、とまあそんなこんなで、おしまい。 で、ラストっす。 「キング・デビッド」 。 日本語訳は 「デビッド王」 と、極めてシンプルなんっすが、なかなか複雑なテクスチャーを持った作風であるな…と。 ファレルが元気にテナーを吹いていて、ジャキが陽気にピアノを弾いていて、そんなことで、今日のところは以上っす。

【総合評価】 Last From Lennie のカルテット録音は創造的なエネルギーであふれておりました。 アルバムの62分間でペースが遅くなることはありません。 …そういうアレだったりして、 「キングデビッド」 の終わりに、私は疲れました!


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