THE BERLIN ALBUM (JAZZWERKSTATT)

EKKEHARD WOLK (2009/9/29)

THE BERLIN ALBUM ←click!!


【パーソネル】

EKKEHARD WOLK (p) JOHANNES FINK (b) ANDREA MARCELLI (ds) ANDREA MARCELLI (cl) <#6>
【収録曲】

(01-03) MORNING CHORAL / A WALK IN THE TIERGARTEN / FUNERAL MARCH 〜 MARCIA FUNEBRE
(04-06) MARKET-SQUARE AT WINTERFELDTPLATZ / CASUAL MEETINGS / AT THE SCHLACHTENSEE
(07-09) S-BAHN / GRUSS (LEISE ZIEHT DURCH MEIN GEMUTH) / DAS EINHEITSFRONTLIED
(10-12) ICH WEISS NICHT, ZU WEM ICH GEHORE / SPARTAKUS 1919 / BERLIN IM LICHT
(13-14) UNCERTAIN FUTURE / ICH HAB' NOCH EINEN KOFFER IN BERLIN

【解説】 ( 2019年10月20日更新 / 連載 1,367回 )

 おおお、弁当、来たぁぁぁぁ! いつも旅行の最終日は、家に帰ってから何もしなくて済むように、どこかで風呂に入って、晩飯もどこかで食べてくることにしているんっすが、今回は行程の都合もあり、駅弁でも買って済ませるかぁ…と。 去年、除塵機の工場検査 (という名目の観光) に行った時もそのパターンだったんっすよね。 が、お目当ての弁当が売り切れていて、どうでもいい唐揚げを買って食った記憶が。 ま、普通に美味しかったんっすが、どうせなら、その土地の名物みたいなものがよかったな…と。 大分の中津とかなら、唐揚げでぜんぜんオーケーなんっすが、博多でしたからね。 東筑軒の かしわめし 、食いたかったのにぃ…。 で、駅弁の予約とか、出来ないものかと思って調べてみたところ、 こんなサービス が。 うぉぉぉぉ、めっちゃ便利やんけ! 何でもいいけど便利って、便所の “便” と同じ漢字だったりして、ちょっとやな感じっすよね。 ま、便所が便利なところにあるに越したことはないんっすが、便所が不便なところにあると、たどり着くまでに漏らしちゃいそうだし。 便所がなかったりすると、不便では済まされないし、“便” という字を軽んじるつもりはないんっすが、弁当に関する便利なサービスは “弁利” と言ったほうがいいんじゃね? そんな気がしないでもありません。 が、弁利ではまったく便利な感じがしないので、ま、今のままでいっかぁ…と。 で、この駅弁デリでは、どんな弁当をデリバリーしてくれるのかというと、 これ 。 おお、博多駅の 「贅沢かしわめし」 、あるやん! が、僕は断然、東筑軒の 「かしわめし」 (折尾駅)を推奨。 5ちゃんねるの 『航空祭総合スレッド』 で、いつも話題に上るので、一度食べてみたいと思っていたんっすよね。 で、去年、買って食べようと思ったら売り切れていてガックリだったんっすが、お、黒豚W弁当とか、くまもとあか牛ランチBOXとか、鹿児島黒毛和牛牛めしとか、他にもいろいろ、美味そうなのがありますな。 「かしわめし」 は昼飯ならこれでいいんでしょうが、ディナーとしては、ちょっとシンプル過ぎて、物足りないような気が…。 心に迷いが生じたんっすが、ここは初志貫徹。 その分、昼に高くて美味しいものを食べることにして、で、この際、行きの新幹線の分も注文しておこうかな? …と。 んなことで、ポチってみました。 岐阜羽島駅から乗ったんっすが、弁当は新大阪駅を出て15分後くらいに届けられるとのこと。 ワクワクしますな。 で、ちょっぴりドキドキもするんっすが、

肉めし@開封前♪


 おおお、弁当、来たぁぁぁぁ! 行きは 「肉めし」 、帰りは 「かしわめし」 。 肉好きで、肉付きのいいギャルも好きな僕は、肉系以外の弁当など眼中にありません。 新大阪駅を出た直後ni、車内販売のお姉さんが持って来てくれました。 15分後くらいだと思って油断していたので、ちょっと不意を突かれてしまったんっすが、んーと、 これ 。 個人的にローストビーフって、牛肉料理の中ではいちばんハズレだと思っているんっすが、ま、イカよりはいいから、いっかぁ…と。 駅弁と言えば森の 「いかめし」 が有名なんっすが、イカ臭そうで、あまりソソられるものがないんすよね。 で、これ、伝統のたれに付け込んだ牛もも肉のローストビーフをサフラン風味のご飯に敷き詰めた。 そういったアレみたいなんっすが、サフランって、何でしたっけ? 柔軟剤? それはソフランっすよね。 そんなものを食ったら、体がめっちゃ柔らかくなっちゃいそうなんっすが、いや、体より以前に、便が軟便になっちゃいそう。 何遍、便所に駆け込まなければならないか、分かったものではありませんが、とまあそんなこんなで、オープン・ザ・蓋。

肉めし@開封後♪

 ジャジャーン。 おお、美味そう♪ こういう牛肉系の駅弁って、食べる前はめっちゃテンションが上がるんっすが、実際に食べてみるとかなり微妙だったりして、ガッカリすることが多いんっすが、この 「肉めし」 はどうかというと…。 美味ちい♪ イケるやん! ローストビーフはしっとりしていて、適度に脂身もありますな。 クチコミに、この駅弁、肉がまるで牛タンです。 そんなことが書かれているんっすが、そんなことはまったくなくて、 「野々村竜太郎第2号」 さん、適当なことを言うな! そう、叱責したくなっちゃうんっすが、でも味は悪くはありません。むしろ美味しかったですよ。 そう褒めてくれているので、ま、いっかぁ…と。 もう一人、「豆坊」さんは、しかし販売場所によってタレ付きと無しの二種類があるようで断然タレ付きがおいしい。 そんなことを書いておりますが、この駅弁デリのバージョンはタレ無しでありましたな。 タレを付けないとか、この馬鹿タレが! そう、叱責したくなっちゃうんっすが、タレ無しでも十分に味は染み込んでいたので、特に問題はありません。 で、副菜のほうは、くるみの甘露煮と、野菜ものと、フルーツ。 真ん中の野菜のヤツが今ひとつ美味しくなかったのがアレなんっすが、で、サフラン風味のご飯。 名前からして、洋風の味付け (バターライス風?) なのとか思っていたら、茸が入った炊き込み御飯みたいな感じだったんっすが、ま、メインの肉が美味しかったので、駅弁としては、大当たり。 そのように評価していいのではなかろうかと。 とまあそんなこんなで、博多駅に到着〜。

 今回の行程表は こちら 。 博多駅に10時11分到着予定。 とりあえずの目的地は佐賀県の武雄温泉なんっすが、佐世保行きの特急 「みどり7号」 は、10時32分発。 じゅうじさんじゅうにふんのぉぉぉ〜、みどりななごうでぇぇぇ〜♪ 歌いにくいやん! …というのはともかくとして、21分の猶予で、果たして無事に乗り換えることが出来るのか。 そこが問題ですよね。 e5489 で指定席を押さえてあるんっすが、きっぷはJR西日本・JR四国・JR九州の駅でお受け取りください。 つまり、事前に受け取ることが出来ないので、博多駅に着いてから何とかしなければならないんっすが、僕は極度の方向音痴なので、駅で迷って、あたふたしちゃうのは必至だし、21分の猶予で、果たして無事に乗り換えることが出来るのか。 自問自答した結果、ま、無理やな…と。 んなことで、余裕を見て、11時31分発の特急に乗ることにしました。 ただ、これだと、いくらなんでも時間を持て余すことになってしまうので、博多駅の近くの観光スポットに行ってみることにしたんっすが、調べてみた結果、 こんなところ が。 博多のビル街に佇む、憩いの日本庭園っすかぁ。 庭好きな僕の趣向にぴったりフィット。 駅から歩いて12分くらいみたいだし、ちょうどお手軽で、いっかぁ♪ …と。 ちなみに、券売機による予約した切符の受け取りは極めて順調で、10時32分発の 「みどり7号」、余裕やったな。 そんな感じだったんっすが、ま、それはそれ、これはこれ。 で、行ってみました。


< 博多駅周辺散策 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 楽水園、確かに池泉回遊式日本庭園なんっすが、思っていたよりも遙かに、こぢんまり。 ここ の動画のお姉ちゃん達は1分19秒ほどで、着物に着替えて、お茶を飲んで、お庭を散策したりしておりますが、実際のところ、お茶の部を除外すれば、ま、5分もあれば見て回れるかな…と。 中に入って、小さな橋を渡ろうとしたら、いきなり大きなトリが飛来して、僕のすぐ目の前に止まったんっすが、このトリ、その後は池のところに移動して、いい感じの置物みたいになってましたな。 さほど見所が多くはないので、賑やかし要員として、施設で雇った契約トリなんじゃね? そんなふうに思ったりもしたんっすが、ま、入園料100円なので、ま、こんなもんかな…と。 抹茶セット 1服 300円 (季節のお菓子付) なんてのもあるみたいなので、それを含めた休憩スポットと考えれば、悪くはないかも? そこまで余裕はなかったので、すぐに出て来ちゃったんっすが、すぐ近くに 住吉神社 というのがあるみたいなので、そちらのほうも覗いてみることにしました。 なかなか立派だったりして、特急列車を1本遅らせてでも、十分に見る価値はあったな。 そんな気がしないでもなくて、で、境内を散策していると、あっちのほうから何やら、めっちゃ盛り上がっている歓声が聞こえてきたりしました。 運動会(?)みたいな雰囲気だったんっすが、何かと思って様子を見にいったら、少年相撲大会。 これ っすか。 少年相撲では地域の小学校5校 (住吉、春吉、東住吉、春住、高宮) の児童が参加し、少年横綱が決定します。 学校の名前がどれも風雅だったりするんっすが、 『じゃりン子チエ』 の相撲大会みたいな盛り上がりでありましたな。 チエちゃんや、ヒラメちゃんのような女児が参加していないのは残念だったんっすが、偶然にいいものが見れて、よかったな♪ …と。 んなことで、 「みどり9号」 に乗って、次の目的地に向けて、ゴー!

 んなことで、武雄温泉に到着〜。 最初、読み方がよく分からなくて 「ぶ…ぶゆう温泉(?)」 とか思ってしまったんっすが、たけお。 オッサン臭い名前っすな。 山奥の鄙びた温泉地なのかと思ったら、駅前には意外とビルなんかも建ったりしていたんっすが、で、次の目的地は 御船山楽園 。 駅から嬉野温泉行きのJR九州バスに乗るんっすが、武雄温泉駅到着が12時40分で、バスの発車が12時51分。 11分の猶予で、果たして無事に乗り換えることが出来るのか。 自問自答した結果、イケるやろ。 そう、判断したんっすが、結果、ギリギリでした。 最初、間違えて駅の反対側に出ちゃったんっすよね。 南口から出ないとアカンかったんっすな。 長崎新幹線の開通に向けて、駅の拡張工事が行われているんっすが、その関係でJR九州バスの乗り場が少し分かりにくくなっております。 ちなみに、正式には長崎新幹線ではなく、九州新幹線(西九州ルート)というみたいですな。 長崎新幹線では、長崎にしか行かんみたいやんけ! …というので、佐賀県がイチャモンを付けたとか何とか。 というか、佐賀県は、新幹線なんかいらん。 そう言ってますよね。 確かに在来線の特急でも博多から佐賀市まで40分くらいなので、佐賀県民としては、ま、いらんっすよね。 ただ、新しく嬉野温泉駅というのが出来るみたいなので、嬉野の人は新幹線が来ると、嬉しいのぉ。 そう思っているに違いありませんが、んなことで、ぎりぎりでバスに間に合って、無事、御船山楽園に到着〜。 ここ、夜に何かキラキラ系のイベントをやっていて、が、諸般の事情により、そっちのほうは諦めることにしたんすが、昼間も こんなの をやってるみたいなので、そちらだけでも押さえておこうかと。 バス停がすぐ前にあって、歩かなくてもよくて、楽でいいやぁ。 …とか思っていたんっすが、思わぬ罠がありました。 バスから降りて駐車場のところを歩いていたら、お兄さんに声を掛けられて、「チームラボを見に来られたんっすかぁ?」 「あ…、はい。」 そう返答すると、入口はここではない。 あっちのほうに10分ほど歩いて貰って、そちらでしかチケットを販売していないので。 そんなことを言われてしまいました。 エエエぇぇぇ…。 ここ 参照なんっすが、クソ面倒臭ぇぇぇ。 で、あっりのほうへ歩いていってみたら、ダラダラした上り坂で、この時点で気分がメゲてしまったんっすが、当初、武雄センチュリーホテルに泊まって、夜、そこから歩いていくつもりだったんっすよね。 それだと完全に心が折れていたかも知れません。 で、何とか入口に到着したんっすが、夜の部で披露される20数個の展示のうち、昼間に見られるのは、たった4個なんだそうで。 エエエぇぇぇ…。 苦労がまるで報われない気がするんっすが、ま、平日500円なら、そんなものっすかぁ。 土日祝日は700円で、ぼられた感が1.4倍になっちゃうんっすが、で、


< かみさまがすまう森@御船山楽園 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 (写真・いちばん上) は、御船山の威容。 およそ300万年前に、有明海から隆起して生まれたそうなんっすが、確かにこれ、隆起しちゃった感が半端ないっすな。 標高は210mなんっすが、「かみさまがすまう森」 として崇めたくなるのも納得の存在感。 で、楽園の中に入ると、庭園というより、自然の中に作られた遊歩道といった感じで、春は桜、つつじ、大藤、春もみじ。 秋は紅葉のライトアップ。 それ以外の季節は、あまり面白くないかも? その空白期を埋める意図で、夏場にこのキラキラ・イベントを開催しているでしょうが、で、昼間の部、まず最初の出し物は 「廃墟の湯屋に住む生き物たち、レッドリスト」 。 薄暗い建物の中に入ると、中に係のお兄さんがいて、テーブルの上には “塗り絵” が置いてあって、「どれか1枚、絵を選んで、あちらのテーブルで色を塗って下さい」 と。 エエエぇぇぇ…。 何か面白そうだから、ちょっと覗いてみっかぁ。 そんな軽い気持ちで、一人でふらっとやって来たサバ青年(51歳)に、そういうことをやらせるかぁ? 断固として、お断りしたいところだったんっすが、極度のコミュ障で、シャイで無口なサバ青年、「あ…、はい。」 と、素直に指示に従うことにしました。 平日で他にあまり人がいなかったからいいようなものの、家族連れやら、カップルやら、アベックやら、ペヤングやらが集結して、キャッキャ、ウフフしている状況だったりしたら、めっちゃ浮いたでしょうな。 土日なら+200円余分に徴収されて、とんだ辱めを受けるところでありました。 危なかったっす。 で、色を塗った絵は、「あちらで投影出来ます。」 とのことなんっすが、んなことで、頑張って (写真・上から2枚目) のようなお花を完成させました。 それをあちらのほうに持って行って、係のお兄さんに渡すと、スキャンして返してくれるんっすが、これで僕の塗った絵が作品の一部として、取り込まれることになるんでしょうなぁ。 ちょっとワクワク♪ 見回してみても、どこに反映されたのかよく分からなくて、床のところをウロウロしているカエルと海ヘビ(?)の姿ばかりが目立つんっすが、めっちゃ綺麗で幻想的で、エエやん♪ 作品の意図に関しては、 ここ 参照なんっすが、サンショウウオは、人々にたくさん踏まれると死ぬ。花は、人々がじっとしているとたくさん咲き、人々が踏んで歩き回ると散っていく。 幼女が頑張って塗り塗りしたサンショウウオが人に踏まれて死んじゃったりしたら、あまりにも可哀想なんっすが、で、僕の書いた花は誰にも見られることなく、片隅でひっそりと絶滅しちゃったのかも知れません。 ああ、諸行無常…。

 んなことで、次。 4つのうち、残りの3つがどこにあるのかよく分からず、とりあえず薄暗い部屋から外に出て、んーと、こっち? 何か、違うような気もするけど、ま、いっかぁ。 そんな感じで、ずんずん坂を下っていくと、バス停の近くの駐車場の近くに出てしまい、明らかに間違っているのが判明したので、ひいこらと来た道を引き返しました。 入口のところで場内マップを貰ったんっすが、極度の方向音痴である僕には、かなり何度の高いミッションでありますな。 結局のところ、建物から外に出ないで、隣の部屋に行く感じで進めばよかったんっすが、


< かみさまがすまう森@御船山楽園 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 ということで、作品2。 「廃墟の湯屋にあるメガリス」 。 ここは少し明るくなっているので、ようやく事情が飲み込めて来たんっすが、この “廃墟の湯屋” というの。 もっと古めかしい江戸時代とかの遺構みたいなのを勝手に想像していたんっすが、要は、今では使われなくなってしまった昔のホテルの大浴場なんっすな。 最初の部屋が男風呂で、こっちのほうが女風呂。 そんなふうに使われていたのではなかろうかと。 で、そこに、異なる時空の塊 (メガリス) を群立させてみた…と。 「目がリス」 。 ちょっと可愛いっすよね。 少なくとも 「口が臭い」 とかよりは、ぜんぜんマシだと思うんっすが、ま、これは、夜、暗くなってからのほうが、もっと綺麗かな…と。 昼間にも4つの作品だけ公開しちゃおう。 その試みは、ちょっと失敗だったかな? …と。 で、次。 地下道の奥の廃墟に舞う群蝶、そして超越する空間 。 御船山楽園で発見された長い地下道の奥の廃墟には、異なった時空の小宇宙が広がる。小宇宙の群蝶は、廃墟が持つ時間と空間の境界を超越して舞う。 へぇ〜。 地下道の奥の廃墟って、何だかワクワクしちゃうシチュエーションなんっすが、僕の前を家族連れが歩いていて、奥のところで写真を撮ったりしていたので、何か、行き止まりっぽくなるところまで行って、そこで引き返してしまいました。 あの奥に何があったのか、非常に気になるところなんっすが、蝶が舞う映像が投影されているだけのような気もするし、ま、いっかぁ…と。 で、最後の作品。 “廃墟の湯屋” から繋がる連絡通路のようなところを歩いていくと、今でも現役っぽいホテルの廊下に出て、更に奥まで進むと、(写真・下から2番目 & いちばん下) のような光景が目の前に広がり、うぉぉぉぉぉ、凄ぇぇぇぇぇ! 「森の中の、呼応するランプの森とスパイラル - ワンストローク」 っすか。 これは圧巻でありました。 周囲には鏡が張り巡らされていて、無限の光に取り囲まれたような感じ。 これを見るだけでも、平日500円の価値はあるな…と。 土日祝日700円の価値があるかどうかは、個人の主観に委ねられるところなんっすが、電気代も掛かりそうだし、ま、しょうがないな。 そう、納得の出来る出し物だとは思います。 で、これ、ホテルのロビーに展示している筈なので、そこからバス停のところまで最短距離で抜けられそうな気もするんっすが、何せ、どちらに歩いていけばいいのか分からないような状況なので、とりあえず来た道を引き返すことにしました。 結果、かなりの距離を歩き回ることになって、ま、いい運動にはなりますな、こりゃ。 んなことで、昼間のキラキラ・イベントに関しては、おしまい。


< 慧 洲 園 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 続いて、近くにある 慧洲園 というところも覗いてみることにしました。 御船山楽園のひとつ手前 (武雄温泉駅寄り) の 「枯木の塔」 というバス停が最寄りなんっすが、片道だけなら歩いてもまったく苦にならない距離。 陽光美術館 というのが併設されていて、庭のほうの入場券もそちらで買うことになるんっすが、中国陶磁器とか、まったくソソられるものがないので、そっちのほうはパス。 で、お庭のほうはというと、さすがは 「昭和の小堀遠州」 と称された中根金作の作。 金作クンが金を掛けて作ったな! そんな感じがして、よかったっす。 この人の作品は足立美術館の庭が有名なんっすが、それのプチ版って感じ? 中世を思わせるダイナミックな石組みから流れる瀑布。 これがいいっすよね。 周遊して、高いところから見下ろせるようになっているのもいいし、庭好きの僕の心を満足させる出来であったな。 そのように評価していいのではなかろうかと。 んなことで、武雄温泉のメインである温泉のほうに立ち寄る時間はなかったんっすが、本命のハウステンボスの前座としては、なかなか使える “たけおクン” なのでありました。 で、この続きはまた、次回。

 ということで、エッケハルト・ヴェルクっす。 まだまだ続く謎のピアニスト・シリーズ、今日はドイツ人でありますな。  『ザ・ベルリン・アルバム』 というアルバムを取り上げて、みたいと思います。 北京、ベルリン、ダブリン、リベリア。 どこが 「アジアの純真」 や? そう言いたくなるような都市のチョイスなんっすが、ま、井上陽水に歌詞の意味を聞いても無駄だし、そんなものだと思って、諦めるしか。 ちなみにダブリンはアイルランドの首都っすよね。 ラグビーワールドカップで興味を持った人もいるでしょうが、アイルランド、アイスランド、ふたりの愛ランド。 この辺りの区別が難しいっすな。 夏、夏、ナツ、ナツ、ココ夏〜、愛、愛、アイ、アイ、愛ランド〜♪ 飛鳥なしでもチャゲ、イケるやん! そんな実力を世に示した名曲でありますが、で、エッケハルト君に関しては、 Wikipedia 参照。 英語やんけ! …と思った人は少なくないと思いますが、ドイツ語やんけ! …よりはマシだと思って、諦めて下さい。 オッサンだとばかり、勝手に思い込んでいたんっすが、1967年6月14日生まれって、僕よりひとつ上なだけやんけ! 学年で言うと、同級生になろうかと思うんっすが、十分にオッサンやんけ! そんな指摘はさておいて。 このページを日本語に翻訳した結果、彼のジャズの即興教師は、ウォルター・ノリス、ディーター・グラヴィシュニッヒ、リッチー・ベイラッハ、フィリップ・キャサリン、ジョン・テイラー、フレッド・ハーシュ、バリー・ハリスでした。 そんな事実が発覚したんっすが、今回の “謎のピアニスト・シリーズ” で取り上げた人の名前も、いくつか散見されますな。 彼はドイツとイタリアでピアニストとアレンジャーとして6枚のアルバムをリリースしています。 その中に、2009年録音の、この 『ザ・ベルリン・アルバム』 が見当たらないので、もしかしたら別人だったりするのかも知れませんが、ま、それならそれで、 『ザ・別人・アルバム』 ということで。 んなことで、では1曲目から聞いてみることにしましょう。

 これ、全部で14曲も入っていて、とてもまともに解説する気がしないので、適当にささっと片付けちゃおうと思うんっすが、まずは 「モーニング・コーラル」 。 エッケハルト君のオリジナルっす。 が、どこかで聞いたことがあるような? エッケハルト君、実はめっちゃ有名な作曲家だった説、パクった説。 いろいろ考えられるんっすが、ワルツっぽい佳曲で、ドイツ人なのに、あまりソーセージっぽさは感じさせません。 で、演奏のほうはというと、ビル・エバンスを若干、小難しくしたような感じ? クラシカルな雰囲気もあったりして、でも出来は悪くはありません。むしろよかったですよ。 by 野々村竜太郎第2号。 終盤、ベースのソロと、タイコの人との絡みもあったりして、トリオとしても3人組であるな…と。 で、次。 「ア・ウォーク・イン・ザ・ティアガーテン」 。 これもエッケ君のオリジナルなんっすが、エバンスっぽい雰囲気のリリカルな佳曲でありますな。 作曲の才能も半端ないっす。 で、演奏のほうはというと、ベースの人との絡み具合が濃厚で、テーマの後、ベースの人のソロもフィーチャーされておりますな。 せっかくなので名前も書いておきますが、ヨハンネス・フィンクとかいう人。 読み方が正しいかどうかは定かでありませんが、とまあそんなこんなで、次。 「フネラル・マーチ/マーシャ・フネブレ」 。 読み方が正しいかどうか、極限まで怪しいんっすが、Composed By F. Mendelssohn-Bartholdy。 そんなふうに書かれております。 ちょっぴりエキゾチックで、クラシカルな曲調なんっすが、これもいい仕上がりっすな。 演奏のほうは、徐々に盛り上がっていく感じのエッケ君のフレージングが素晴らしく、で、今度はドラムスの人との絡みが濃厚だったりします。 せっかくなので名前も書いておきますが、アンドレア・マーシェリとかいう人。 ここまで3曲、すべて当たりで、ドイツ人、やるやんけ! そう、高く評価するしかありません。

 で、次。 ここからしばらく、特に記載がない場合、エッケハルトのオリジナルということになるんっすが、 「マーケット・スクエア・アット・ウインターフェルドトプラッツ」 。 もう、ドイツ人、やだ…。 そう思わずにはいられない難解ホークスなタイトルなんっすが、で、曲のほうも、ちょっと変な感じだったりして、ま、1曲くらいはハズレもありますよね、やむを得ません。 で、次。 「カジュアル・ミーティングス」 。 格式ばらず、寛いでいる様の、会合。 そういったアレなんっすが、さっきの続きか? …と思ってしまう程、似たような作風だったりします。 ま、2曲くらいはハズレもありますよね、やむを得ません。 何と言うか、ビル・エバンスっぽくて、めっちゃエエやん♪ …と思っていたドン・フリードマンが、ちょっぴり小難しい系に路線転換してしまった哀しみを見た思いでありますが、んなことで、次。 「アット・ザ・スクラッチテンシー」 。 かすり傷、ひっかき傷、および、ひっかく行為とその擬音、または派生して、ゼロから、最初からなどを意味する、天使やな。 そういった感じのアレなんっすが、ゲストとしてクラリネットのアンドレア・マーシェリとかいう人が参加しております。 哀しみを湛えた、もの静かな作風で、個人的にクラリネットという楽器は、古臭くて何か今ひとつ。 壊れちゃって、ざまあ見ろ。 そんなふうに思っていたんっすが、こんな風にバラードを吹かせてみると、なかなか味わいがありますな。 木管楽器ならではのモックンというか、吹っかけるフックンというか、反社会的勢力のヤックンというか。 エッケ君の出番は少ないんっすが、ま、ゲストを立てるという点で、正解ではなかろうかと。 んなことで、次。 「エス・バーン」 。 小難しくなっちゃったドン・フリードマンっぽい作風で、純真無垢だった3曲目までのエッケハルトを返して! そう、言いたくなっちゃうんっすが、1967年生まれの期待の若手っすからね。 ちょっと尖った作風に憧れるのも、やむを得ないかな…と。 もうちょっとオッサンになって円熟化すると、若かった自分を恥じるようになるのではなかろうかと。 それまで、長い目で見守ろうではないか。 そんな気がしないでもなくて、で、次。 「グラス」 。 括弧して (Leise Zieht Durch Mein Gemuth) と書かれていたりするんっすが、最早、何のことやら…。 作曲者として3曲目と同じ F.Mendelssohn-Bartholdy という名前がクレジットされているんっすが、物静かなバラードで、演奏のほうも、綺麗なエッケが帰って来たな! …と。 意外と早かったっすな。 ちょっぴり火遊びをしてみたかっただけ。 そういうアレだったのかも知れません。

 で、次。 「ダス・アインヘイツフロントリード」 。 作曲者として H. Eisler という名前がクレジットされております。 これまたバラード調の作風で、ちょっぴり 「エンジェル・アイズ」 を彷彿させたりするんっすが、いや、パクったとか、そういうことではなくて。 ピアノのソロが途中から前衛風になって、そこにベースのアルコが加担したりするくだりはちょっとアレなんっすが、少しだけ我慢すれば、また素に戻ってくれるので、ま、許容範囲かな…と。 で、次。 「イッヒ・ウェイス・ニッチ・ズ・ウェミッチ・ゲホーレ」 。  F. Hollander という人の作。 ワルツっぽい、ちょっといい感じのキュートな作風でありまして、演奏のほうも、ま、悪くはなかったかな…と。 で、次。 「スパルタカス・1919」 。 スパルタたかし、逝く、逝くぅぅぅ〜♪ そういったアレではないかと思うんっすが、H. Eisler という人の作。 言うほどスパルタでも、たかしでもなく、出だしは何か、地味。 が、途中からドラマチックな盛り上がりを見せる曲調だったりして、逝く、逝くぅぅぅ〜♪ そんな展開が期待されたんっすが、そのうちにベースのアルコが出て来たりして、終盤は小難しくなってしまったな…と。 んなことで、次。 「ベルリン・イム・リクト」 。 K. Weill という人の作。  小粋で、ちょっぴりクラシカルな作風。 で、演奏のほうは、ちょっぴりコミカル。 そういうアレだったりして、で、次。 「アンサータイン・フューチャー」 。 エッケ君のオリジナル。 物静かなバラードっす。 んなことで、ラスト。 「イッヒ・ハブ・ノッチ・エイネン・コファー・イン・ベルリン」 。 R. M. Siegel という人の作。 地味なバラードで、今ひとつ盛り上がらないんっすが、とまあそんなことで、今日のところは、以上っす。

【総合評価】 出だしの3曲目までは完璧でした。 もしかしてこれ、大当たりなんじゃね? そんな期待が高まったんっすが、その後、大アサリのレベルまで失墜しました。 小難しさが加わったのと、無駄に曲数が多いのがネックでありまして、最後まで集中力が持たねぇ…。 で、ドイツ語の曲名、ワケが分からなさ過ぎぃ! 次回はオランダ人に期待することにしよう。 そう心に決めたサバくん (51歳) なのでありました。


INDEX
BACK NEXT