TIME REMEMBERED ( 謎 )

ALASTAIR LAURENCE (1999/9/12)

TIME REMEMBERED ←click!!


【パーソネル】

ALASTAIR LAURENCE (p) ARNE BRUNVOLL (b) TROND GUNDERSON STUVE (ds)
【収録曲】

(01-03) TIME REMEMBERED / BLUE ROND A LA TURK / NAIMA
(04-05) SKATING IN CENTRAL PARK / QUIET GIRL
(06-07) BLACK ORPHEUS / AUTUMN LEAVES
【解説】 ( 2019年10月06日更新 / 連載 1,366回 )

 広島はヤメにしようかと。 そもそも、どうして広島に行こうと思ったのかというと、一度、グランドプリンスホテル広島に泊まってみたい。 それが大きな要因だったりしたんっすが、【開業25周年記念】 プレミアムディナー クラブフロアで過ごす特別なひととき。 そんなプランがあったんっすよね。 クラブフロアにお泊まり出来て、めっちゃプレミアムなディナーを食べられる。 そんなアレなんっすが、で、これ、おいくら万円くらいするのかと思ったら、土曜日だとそれなりのお値段なんっすが、日曜日なら、え、こんなに安いん? そんな価格設定だったりして、んなことで、速攻で押さえて、ずっと楽しみにしていた…と。 今から半年ほど前の話なんっすけどね。 詳しくは、んーと、 ここ 参照。 続編として、 こちら のほうも。 前半の最後のほうに書いてあるんっすが、え、こんなに安いん? …な価格は、実はやっぱり、間違いだったと。 で、正直者な僕だけ 12,250円得する筈だったんっすが、都合により予約していた日に行けなくなって、日程を変更したら普通のお値段になってしまって、オマケに消費税まで上がって、めっちゃ損した気分…。 宮島には何度か行ったことがあるし、大鳥居は工事中だし、紅葉の季節でもないし、広島のお好み焼き、略して広島焼きも、食べる前はめっちゃテンションが上がるんすが、いざ食べてみたら、ま、こんなもんかぁ。 その程度のものだったりするし、以前、お土産に買ってめっちゃハマった 「イカの姿フライ(瀬戸内れもん味)」 は、桑名のスーパーにも売ってることが判明したし、昨日、スーパーサンシで買って食ったばかりだし、広島カープは4位に終わっちゃったし、緒方監督はクビになっちゃったし、次は佐々岡らしくって、めっちゃ期待薄だし、となると別段、広島に拘る必要もねぇな…と。 広島より、エロ島のほうがいいな…と。 三重県にある…というか、あったみたいなんっすけどね、エロ島。 ググると、その島とエロマンガ島しか出てこなかったりするんっすが、三重県は近過ぎるし、エロマンガ島は遠過ぎるし、んなことで、今回は佐賀県にでも行ってみるかぁ…と。

 何故、佐賀なのか? …というと、一度、泊まってみたいと思っている宿があるんっすよね。 ここ 。 湯上がりを音楽と本で楽しむ宿。 かなりジャズに特化した宿っぽいんっすが、写真に使われているのがズート・シムズの 『モダン・アート』 というところが本物っぽいっすよね。 これがもし、マイルスとか、コルトレーンとか、ビル・エバンスの 『ワルツ・フォー・デビー』 とかだったりすると、雰囲気だけ? そんな疑念を持ってしまうんっすが、よりによって、ズート・シムズ。 僕なんか、いまだにズート・シムズなのか、ズート・シズムなのか迷ってしまうくらい、あまり好きなキャラではなかったりするんっすが、で、オーネット・コールマンのレコードも多数取り揃えられてるっぽい絵面でもありますよね。 湯上がりに 『ジャズ来たるべきもの』 とか、苦痛以外の何物でもないような気がするんっすが、でもまあ、コルトレーンの 『オム』 よりはマシ? あんなの聞かされたら、怖い夢を見て、夜中に魘されそうっすもんね。 で、この宿、大いにソソられるものがあるんっすが、問題点がいくつか。 まず第一、無駄に高いっ! 2人以上ならそれほどでもないんっすが、お一人様には、ちょっと厳しい…。 いちばんショボい部屋で、下のランクの料理でも 34,650円とか。 で、露天風呂付き客室だと 58,850円だったりとか。 同じプランに2人で泊まると、2人で 58,300円だったりするんっすが、何でや? こんなん、2人で予約しておいて、当日、 「ツレは救心を飲み過ぎて急死しまして…」 とか言って、1人で行って、料理を2人分食ったほうがマシやんけ! 「救心を飲み過ぎって、病院には行かはったんどすか?」 そう、何故か京都弁で疑われたりするかも知れませんが、「行ったんですが、休診でして…。」

 あ、でも金曜日なら、19,250円とかで泊まれる日もあるんっすな。 それなら余裕で射程範囲内なんっすが、問題点その2。 嬉野温泉って、何か微妙…。 「日本三大美肌の湯」 とかで、泉質的にはとっても優れているぽいんっすが、普通の住宅街みたいなところで、まったく温泉情緒のようなものはなかったような気が。 高校の修学旅行の時に泊まったんっすが、ホテルの窓からは裏の墓場しか見えなくて、「墓場でDABADA」 やんけ…。 そんなマイナスな印象しか残っていなかったり。 周囲にこれといった観光スポットも見当たらないし、駅からも離れているし、これなら博多からの特急も止まる武雄温泉のほうがいいんじゃね? そんな気がしないでもありません。 たけお。 名前はダサいんっすが、 元湯 とか、よさそう。 中華っぽい楼門は僕の趣向にはまったく合致しないんっすが、で、周囲の観光スポットはというと、 御船山楽園 とか。 ここ、紅葉の季節とかはライトアップもあるみたいで、非常によさ気だったりするんっすが、僕が行く予定の10月中旬は特に何もなさそうで、ちょっとなぁ…。 そんなふうに思っていたんっすが、何やこの 『チームラボ かみさまがすまう森』 って? 開催期間は 2019.7.12(金) - 11.04(月) 。 夏休み & 紅葉のライトアップが始まるまでのつなぎ。 そういうアレみたいなんっすが、むしろ、紅葉よりも気分が高揚しそうで、エエやん♪ 御船山楽園というのは武雄温泉から嬉野温泉に向かうバスの途中にあるので、これを見てから宿にチェックイン、飯を食って、風呂に入って、湯上がりにズート・シムズとオーネット・コールマンを堪能。 そういうプランも可能なんっすが、それだと夕食が遅くなりそうで、対応してくれるかどうか微妙だし、何だか忙しないし、この際、ジャズはきっぱりと諦めて、御船山楽園の近くに泊まったほうがいいっすかね? その名もずばり、 御船山楽園ホテル なんてのがあるんっすよね。 ただ、ここ、お一人様では泊めて頂けないようなので、となると、 武雄センチュリーホテル っすか。 何が「センチュリー」や。 たけおの癖に、生意気だぞ! そう思わずにはいられませんが、御船山楽園まで歩いて10分くらいで行けそうで、立地は悪くないっすよね。 リッチ感はなくて、ちょっと貧乏臭そうな気がするんっすが、 日本庭園 慧洲園 というのが隣接しているみたいで、庭好きの僕の心が激しく揺さぶられました。 陽光美術館 なんてのもあるみたいっすが、具志堅用高が展示されているのならともかく、翠玉彫虫活連胡芦瓶とか、えっ、何これ? キモっ! ※現在展示されておりません。 …なんだそうっすが、こんなもん、永久に展示してくれなくていいっす。 その他の壺も、僕の趣向のツボにはまったく合致しなくて、ここは別に見なくていいかと思うんっすが、ジャズ & 美肌 VS キラキラなイベント & 庭。 宿の格としてはセンチュリーよりも大村クンのほうが上っぽいし、どちらにするか、悩むところでありますなぁ…。

 金曜日に大村クンのところに泊まって、土曜日はセンチュリーにすればエエやん。 そんな意見もあろうかと思いますが、こんな地味なエリアに2泊3日というのもアレだし、で、いろいろと悩んだ結果、いっそ、ハウステンボスに泊まってやろうか? …と。 たけおクンは佐賀県、ハウステンボスは長崎県なんっすが、その間、特急で40分くらい。 意外と近いんっすよね。 キラキラなイベントは こっち でもやってるし、というか、むしろこっちのほうが遙かにキラキラしてそう。 ハウステンボスには去年、会社の旅行で行って、イルミネーションも見たんっすが、経理のお姉さんが 「ジンギスカン」 ので踊っている様の鑑賞に時間を取られたりして、えーと、 ここ 参照。 ぶっちゃけ、あまり堪能したとは言えないな…と。 で、ジャズの部のほうも、 これ で幾分かは補填出来るのではなかろうかと。 ズート・シムズと、このサックスのおっさん。 どちらがイケてるか、聞いてみないことには何とも言えないんっすが、少なくとも、このキーボードのおっさん。 10月の夜に、この肩出しルックは、ちょっと辛いんじゃね? …と、他人事ながら、ちょっと心配に。 ま、所詮は他人事なので、別にいいんっすけど。 んなことで、近くで宿を押さえてみることにしました。 去年の会社の旅行の時は ホテル・ヨーロッパ というところに泊まって、さほどイケてるようにも思えなかったんっすが、ここ、めっちゃ高いんっすな。 2人1部屋なら、金曜日、朝食&パスポート付きで、お一人様、税込 \34,900〜\85,600くらいなんっすが、1人1部屋だと \57,100とか。 高っ! ちなみに、ハウステンボスそのものも、高っ! 大人 \7,000とか、マジっすか? 入場+約50のアトラクション施設を何度でも楽しめるパスポートということなんっすが、ぶっちゃけ、アトラクションのほうはまったく興味がないっすけど。 ただ入るだけの券というのは無いんっすかね? ちなみに ナガシマスパーランド は、入場券が大人 \1,600で、乗物乗り放題のパスポートが \5,200 。 めっちゃ良心的でありますな。 ハウステンボスには2019年2月末まで入場料のみのチケットがありましたが、2019年3月1日(金)から新チケット体系が始まり、入場だけのチケットは廃止となりました。 …だそうで、うわぁぁぁ…。 とりあえず午後6時からの \4,000のチケットを買って、イルミだけを楽しむことにしようかと思うんっすが、で、宿のほうは ここ を取りました。 微妙に敷地外なんっすが、駅から近いし、お値段のほうもお手軽だし、天然温泉もあるみたいだし、いいかな? …と。 部屋タイプ:プレミアム パークビューツイン、プラン名: 【とらふぐに車海老♪地元食材季節の恵み】 日本料理 さくら「秋薫 松浦の味覚会席」(1泊2食)、いったれー!

 ハウステンボスのホテルに一人で泊まるのは、ま、いいとして、食事だけがちょっぴり心配。 周囲は家族連れだとか、カップルだとか、アベックだとか、ペヤングだとかばかりで、バイキングだと、めっちゃ浮いちゃうであろうな。 そう、容易に想像がつきます。 最悪、夕食なしのプランにして、園内の店で海鮮丼を食べるという手もあるんっすが、今回は一緒に行ってくれるワイルド尻くん (仮名) もいないし、うーん…。 と思ったら、このホテルにはバイキングではない和食の会席のプランもあって、ま、それならいっかぁ…と。 ちなみに上と並、2つのランクがあって、並のほうは、晩秋の旬菜箱と 「長崎県産鯛と鯛出汁入りしゃぶ」 というの。 鯛かぁ…。 海産物の類いがあまり好きではない僕としては、さほどソソられるものがないんっすが、メインは出汁にまでこだわり抜いた長崎県産鯛しゃぶ。 「九州産豚の角煮」 や 「長崎県松浦産とらふぐ竜田揚げ」 など。 季節の食材を盛り込んだ、風味豊かな旬菜箱と共にお愉しみください。 あ、豚の角煮があるんっすか。 なら、いいっすな。 とらふぐ竜田揚げというのも美味しそうだし。 で、一方、上のほうのプランが先述の 【とらふぐに車海老♪地元食材季節の恵み】 というヤツなんっすが、フグと海老かぁ…。 海産物の類いがあまり好きではない僕としては、同じくらいソソられるものがなかったりするんっすが、長崎県松浦産 「とらふぐうす造り」 や 「車海老天麩羅」 など地元食材の秋の恵みを彩り豊かに盛り込んだ、うんぬん。 あ、海老が塩焼きとかだったりするとガッカリなんっすが、天麩羅なら、エエやん♪ その他、 「長崎県西海ポーク南京射込み」 や、 「九州産牛肉朴葉焼き」 なんかもあるみたいで、めっちゃエエやん♪ お部屋のほうも “プレミアム パークビューツイン” なので、パークがビュー出来るに違いないし、プレミアムフロアは10〜11階らしいので、めっちゃ楽しみ♪ 僕は極度の高所恐怖症なんっすが、ホテルの部屋から転落して、頭がかち割れて、とっても痛い思いをする可能性はゼロに近いので、ま、大丈夫かと。 ちなみに、お値段のほうはというと、金曜日泊で、\37,900。 ま、この料理と部屋からすると、妥当なところかな? …と。 いやあ、楽しみっす。

 で、翌日はどうしようか…と。 去年、ハウステンボスでレモンステーキを食えなかった恨みを未だに根に持っていて、ま、その後、仕事で長崎市に行くことになって、大江戸温泉物語のバイキングで食べることが出来たんっすが、それはそれ、これはこれ。 ワイルド尻くん (仮名) 、許すまじ! んなことで、 「レモンステーキ」 でプランを検索してみることに。 その結果、 ここ がヒットしました。 ディナーバイキングでは佐世保名物レモンステーキをはじめ、にぎり寿司、蟹、地元産の新鮮野菜をふんだんに取り入れたアレンジメニューなど、うんぬん。 蟹はいらん! 野菜もいらん! レモンステーキさえあれば、それでいいんっすが、あ、にぎり寿司。 これは欲しいっす。 寿司 (←握りたて) 、天麩羅 (←揚げたて) 、ステーキ (←焼きたて) 。 この3つがあれば完璧っす。 バイキングかぁ。 …というところにガッツ一抹の不安はあるんっすが、去年の長崎市の大江戸温泉物語のバイキングは、ぜんぜん居心地が悪くなかったし、ま、大丈夫かな? …と。 えーと、 ここ 参照。 ここはお部屋が訳あり過ぎたんっすが、飯は美味かったし、インフィニティ風呂は最高だったし、フロントのお姉さんは愛想がよくて可愛かったし、大江戸温泉物語、あなどれんな! …と。 お部屋以外は絶賛の宿だったんっすが、今回の佐世保のホテルは、どうっすかね? SaSeBoグルメ券付♪14時アーリーチェックイン12時レイトチェックアウトOK♪ そんなプランにしてみました。 アーリーにチェックインする気も、レイトにチェックアウトする気も、まったく無いんっすが、SaSeBoグルメ券付♪ ここがちょっと気になります。 ツイン夜景 28平米。 お部屋は夜景側と九十九島側があるようで、どっちも捨てがたいように思えるんっすが、お値段のほうは夜景側のほうがちょっと上。 九十九島側は夕日とか、めっちゃ期待が持てそうなんっすが、太陽が沈んでしまった後は何も見えないに違いなく、で、ホテルというところは基本、太陽が沈んでしまってからの滞在が長いので、夜景側のほうがいいかな? …と。 あまり有名ではないんっすが、佐世保の夜景は長崎に負けない。 そんな噂もあったりして、楽しみ♪ 弓張岳展望台 は 日本夜景百選 にも選ばれているんっすな。 1000万ドルの夜景…とまではいかないかも知れませんが、1000万ジンバブエドルの夜景。 それくらいの価値はあるかも?

 …と、ここまで書いたところで、心に迷いが。 2日目はこれでいいとして、初日の宿なんっすが、どうせならハウステンボスの敷地内のほうがいいんじゃね? そんな気がしてきました。 ホテルヨーロッパは、さほどソソられるものがないんっすが、 ホテルアムステルダム にお泊まりすれば、早朝とか、営業時間外でも自由に園内を散策出来るんだそうで。 黄金と水素の湯 にもタダで入れるみたいだし、あ、よく見たら、黄金と水素の湯 (貸切風呂) は別料金なんっすかぁ…。 黄金と水素の湯の黄金と水素でない普通の大浴場はタダで入れるみたいだし、仮面舞踏会にも招待してくれるみたいだし、シャイで、無口で、超陰キャな僕も、顔さえ見られなければ、恐いものなし。 思いっきり、はっちゃけちゃうかも? 問題はクソ高過ぎて、素泊まりプランじゃないと無理っぽいことなんっすが、ま、こっそりと海鮮丼を食べるという手もあるし、佐世保バーガーの屋台みたいなのがあったような気もするし、最悪、お土産屋さんでカステラを買って、それを囓るという手も…。 んなことで、えーい、ホテルオークラJRハウステンボスは、キャンセルしてやるぅ! で、アムステルダム、いてまえ〜〜!! ということで、うわぁぁぁ、やっちまったぁぁぁ…。 で、夕食のほうは結局、 ホテルのバイキング を予約しちまったぁ…。 フレンチビュッフェっすかぁ。 個人的にはフレンチよりもハレンチ学園のほうが好きなんっすが、秋の食彩ディナーバイキング。 メインは 「フォアグラのソテー ポルト酒ソース」 。 牛リブロースと合わせてロッシーニ風にしての赤ワインとの組み合わせは最高の一品…なんだそうで。 個人的にはロッシーニよりも、ズッキーニのほうが好きなんっすが、ウリ科カボチャ属の一年生の果菜、最高や! いや、バイキングのメインがズッキーニだったりしたら、ガッカーリもいいところなんすが、とまあそんなことで、んじゃ、行ってきまーす☆

 と、その前に後半を片付けておかなければなりませんが、今日はアラステア・ローレンスっすかぁ。 心は既にハウステンボスに飛んでいて、いつも以上にヤル気がないし、土曜日にちょっとした仕事が入って、あまり時間もなかったりするし、手持ちのCDの中からジャケ絵を書くのが簡単そうなのを選んで、さっさと終わらせちゃおうと。 んなことで、 『タイム・リメンバード』 。 50年のキャリアを誇るイギリスで活躍中のベテラン・ピアニスト、アラステア・ローレンスが2000年に録音した幻のピアノトリオ盤。 ジャズ批評誌にも掲載されましたが、廃盤のため入手困難となり中古市場では2万円以上の高値で取引されている激レア盤を再々プレス! そういうアレみたいなんっすが、とにかくCDに書かれている情報があまりにも些少過ぎて、レーベル名すら謎だったりします。 録音日らしきものは記載されているので、2000年ではなく、1999年9月12日説を採用することにしたんっすが、裏側は こんな感じ 。 真ん中のオッサン、額が広過ぎぃ & 目が寄り過ぎぃ! 何か、上下逆さまにしても顔に見えるオッサンみたいなんっすが、この面白…、いや、味のある顔のオッサンが、いったいどんなピアノを聞かせてくれるのか、あまり多くは期待せずに、適当に聞いてみることにしましょう。

 んなことで、まずはアルバム・タイトル曲の 「タイム・リメンバード」 。 ビル・エバンスのオリジナルで、 自伝映画 のタイトルにもなってますよね。 ジャズピアノの詩人ビル・エヴァンスの悲劇に満ちた51年の人生と音楽を捉えたドキュメンタリー映画なんだそうっすが、今の僕と同じ年でお亡くなりになったんっすかぁ…。 救心を飲み過ぎて、急死? 求心的なピアニストでしたからなぁ…。 ちなみに僕も51歳にして、コピーの給紙が詰まって、あたふたするような悲劇に満ちた日常を送っていたりするんっすが、仕事を休止せざるを得なくなって、大変っすよね。 で、これ、ライブ物なんっすな。 出だし、あまりよく音が聞こえなかったりして、おそらく私家録音なのではないかと思われるんっすが、で、アラステアのピアノはというと、あら、素敵♪ ぶっちゃけ、まんまエバンスやな。 そんなアレだったりするんっすが、無伴奏ソロに始まり、途中でベースとドラムスが入ってくる瞬間が、もう、背筋ゾクゾク♪ すんばらしぃ! トリオとしてのインタープレイも、とっても三位一体だったりして、いやあ、世の中にはまだまだ、隠れた逸材というのがいるものなんっすなぁ。 ジャズは顔じゃない。 そんな真実に気付かされた思いがします。 で、次。 「ブルー・ロンド・ア・ラ・ターク」 。 デイブ・ブルーベックの曲らしいんっすが、あ、これはアレやん。 超有名盤 『テイク・ファイブ』 に入ってた 「トルコ風ブルー・ロンド」 やん! 僕らの年代のヤングな若者は、トルコというとどうしても、トルコ風呂 = 今のソープランドを連想してしまうんっすが、 “石鹸の国” って、何て清潔な! この名称変更により、トルコ = いかがわしい。 そんなイメージを払拭することが出来たんっすが、今度は逆にソープ = いかがわしい。 そんな図式が出来てしまって、で、曲のほうはというと、いかにもトルコ風らしい、爽やかな仕上がりであるな…と。 変拍子なんっすが、ちっとも変ではなく、が、あまりジャズっぽくもなく、ちょっとクラシカルな曲調なんっすが、アラステアのピアノは普通にジャジーで、次第に盛り上がっていく感がライブっぽくて、悪くないな…と。 ま、1曲目ほどの背筋ゾクゾク感はないんっすが、普通によかった。 そのように評価していいのではなかろうかと。

 で、次。 「ネイマ」 だか 「ナイーマ」 だか。 ジョン・コルトレーンが嫁のネイマだかナイーマだかに捧げたバラードっす。 後に別れて、アリスというギャルと引っ付くことになるんっすが、そういった愛憎劇はとりあえず置いといて、これは名曲であるな。 そのように世間では評価されています。 アラステアは原曲と同じく、バラードでしみじみと料理していて、愛情と憎悪がないまぜになった 「ナイーマ」 を聞かせてくれております。 「ないまぜ」 と韻を踏ませるなら、 「ナイーマ」 っすよね。 「ねぎま」 なら、 「ネイマ」 でもいいんっすけど。 シンプルにテーマが奏でられた、極めて内面的でナイーブなソロが展開され、 (中略) とまあそんなこんなで、おしまい。 で、次。 「スケーティング・イン・セントラル・パーク」 。 ジョン・ルイスのオリジナルなんっすが、トルコ風うんぬん同様、クラシカルな作品が好きっぽいっすな。 水道トラブル 5,000円〜、トイレのトラブル 8,000円〜♪ それはクラシカルではなくて、クラシアンなんっすが、マンポンのトラブルとか、呼び出されると非常に面倒なので、クラシアンに丸投げしたくなっちゃいますよね。 ま、絶対に8000円では済まないと思うんっすが、で、演奏のほうはというと、いかにも中央公園で氷上を滑走しているな。 そんな情景が浮かんでくるようで、テーマ部では何やら、ギターっぽい音色が聞こえてきたりもします。 で、アラステアのピアノは、エバンスっぽいっす。

 ということで、次。 …にいく前に、ああああ。 台風19号 「ハギビス」 なんてヤツが発生してるやんけ! 猛烈な勢力で3連休に近付くおそれ…って、マジかよ? 11日(金)は、まだ大丈夫っぽいんっすが、12日(土)はちょっとヤバい? 最悪、電車だか汽車だかが止まる恐れがあるかも知れず、佐世保の山の上の宿はヤメにして、ハウステンボスに留まるほうが得策っすかね? んなことで、2泊目は ウォーターマークホテル長崎 に変更〜。 予算の都合でロフトセミダブルという部屋の素泊まりプランにしちゃったんっすが、ロフトって要するに、屋根裏? あまり期待出来なさそう…。 が、実はこの日、 こんなイベント があったりして。 ライブのようにハンズアップ! DJのパフォーマンスに合わせたり、音楽に乗って自由にカラダを動かして! 仮面を付けて 「ジンギスカン」 を踊りながら花火を見るんっすかね? 超陰キャな僕は、こういうノリが大の苦手だったりするんっすが、せっかくなので “カメラ専用席” というところを押さえてみることにしました。 いや、台風襲来で、それどころじゃねーだろ…。 そんな気がしないもないんっすが、東のほうに、ぐーんと逸れちゃったりするかも知れないし。 とりあえず台風のフー子を育てて、対抗するしかありませんが、で、別途、ホテルのレストランも押さえておきました。 【食欲の秋】 秋の味覚×レモンステーキディナービュッフェ 。 万一、花火が中止になっちゃったりしたら、レモンステーキを自棄食いするしかありませんが、とまあそんなことで、次。 「クワイエット・ガール」 。 ビリー・チャイルズとかいう人が作曲したみたいなんっすが、 「静かな少女」 っすよね? クワイエットって、慈姑 (くわい) 好きとか、そういう意味じゃないっすよね? 演奏のほうは物静かなバラードなので、静香ちゃん説で正解だと思うんっすが、で、演奏のほうはというと、エバンスっぽいなぁ…と。 で、次。 「ブラック・オルフェス」 。 「黒いオルフェ」 とか、「マンハ・デ・カルナヴァル」 とか、「カーニバルの朝」 とか、いろんな異名を持つボサノヴァの名曲なんっすが、選曲に日本人が関わっているのか? …と、勘ぐってしまうようなチョイスでありますな。 アラステアは妙に凝ったりすることもなく、普通にボサノヴァで料理していて、好感が持てます。 夢見るような、ドリーミングなアドリブのフレーズに、思わず、うっとり。 トリオとしてのバランスが三位一体的にインタープレイで、途中、テンポが速くなるところは、とってもスリリングで、エエやん♪ そのように評価していいのではなかろうかと。

 で、ラストっす。 「オータム・リーブス」 。 「枯葉」 の名前で知られシャンソンの名曲なんっすが、選曲に日本人が関わっているのか? …と、勘ぐってしまうような、以下同文。 演奏のほうは、ま、普通なんっすが、悪くはないので、よかったな。 そのように評価していいのではないかと思うんっすが、とまあそんなことで、今日のところは以上っす。

【総合評価】 選曲も演奏も、完璧。 私家録音っぽいんっすが、そこまで音質の悪さは気にならないし、隠れたピアノ・トリオの名盤として、☆超オススメ☆


INDEX
BACK NEXT