DRIFTING ON A REED (TIMELESS)

REIN DE GRAAFF (1976/10/6,1977/3/28)

DRIFTING ON A REED ←click!!


【パーソネル】

REIN DE GRAAFF (p,fender-p) HENK HAVERHOEK (b) <#1-4,6-9> LEROY WILLIAMS (ds) <#1,3,4,6,8>
ROGER COOKE (b) <#9> ERIC INEKE (ds) <#9>
【収録曲】

(01-03) DRIFTING ON A REED / ALONE TOGETHER / I WAITED FOR YOU
(04-06) FOR LENNIE AND LEE / SUNRISE / BLUE BOSSA
(07-09) LONELY FRIDAY BLUES / ANTHROPOLOGY / AUTUMN LEAVES
【解説】 ( 2019年10月27日更新 / 連載 1,368回 )

 ( 前回 までの粗筋) 博多で少年相撲を満喫し、御船山楽園で塗り絵に親しみ、慧洲園でお庭を愛でた。 で、今回の行程表は こちら 。 当初、ホテルオークラJRハウステンボスに泊まって、夜のイルミネーションだけ見て、翌日は佐世保を観光して、山の上のホテルに泊まる。 そんな予定だったんっすが、出発の1週間くらい前になって、台風19号 「ハギビス」 が発生。 そのまま、真っ直ぐ北上してくると、ちょうど土曜日に九州を直撃しちゃいそうで、最悪やんけ…。 一身上の都合で9月の松山〜広島の旅行が中止になって、日程と行き先を変更することにしたんっすが、よりによってハギビスが襲来しちゃうとは…。 ギンビスなら、どれだけ襲来して貰っても、大歓迎なんっすけどね。 先日、家に 「たべっ子どうぶつ」 があるのを発見し、何や、このガキ向けの菓子。 …とか思って、何も期待しないで食ってみたら、ん、何やこれ? めっちゃ美味いやん! 以来、すっかりギンビスのファンになってしまったんっすが、もしかして 「アスパラガス」 も、イケるとか? 何か、アスパラ臭そう。 そんなイメージで、今まで敬遠してたんっすよね。 調べてみたら、アスパラガスにアスパラは入ってないみたいだし、もしかしたら、アスパラ臭くも、ガス臭くもなかったりするとか? となると、食ってみる価値は十分にありそうなんっすが、とまあそんなことで、買ってきましたぜ、ココナッツサブレ。 いや、近所の一号館というスーパーに行ってみたんっすが、見当たらなかったんっすよね、アスパラガス。 ココナッツサブレって、言うほど、サブレか? そんな気がしないでもないんっすが、ま、ココナッツ味のビスケットだと思えば普通に美味しいし、で、それはそうと、台風。 暴風雨で土曜日に電車やバスが運休になるリスクを考えると、2日目に佐世保に移動するのはやめて、ハウステンボスに留まるほうが賢明かも知れませんな。 で、どうせ泊まるなら、 ホテル・アムステルダム のほうが、いいんじゃね? そんな気がしてきました。 パーク内にある唯一のホテルで、ここにお泊まりすれば夜中とか、早朝とかでも、自由に園内を散策出来るらしいんっすよね。 金曜日の素泊まりプランなら、何とかならないことはない気がしないでもないお値段だったりするし、が、土曜日だと、何ともならないようなお値段だったりするので、2日目は ウォーターマークホテル で妥協するとして。 んなことで、武雄温泉駅から15時41分の〜、ハウステンボス15号で〜、GO〜♪

 佐賀県と長崎県あたりの鉄道路線図は ここ 参照。 あきひこ君の力作でありますが、快速シーボルト。 え、そんなん、あったっけ? …と思って調べてみたところ、平成11年3月13日ダイヤ改正で、佐世保〜長崎間の快速列車 「シーサイドライナー」 2往復が格上げされるかたちで特急 「シーボルト」 が誕生しました。 へ〜、そんなん、あったんっすな。 が、利用客が伸び悩んで、平成15年の改正で廃止になりました…と。 快速シーサイドライナーのほうは今も健在なんっすが、ちなみに長崎−佐世保の所要時間は約1時間半。 遠っ! 長崎市を観光するついでに、ちょっと佐世保に寄って…とか、そういう感覚では、まったく無いんっすな。 間に大村湾という、湖のように見える海があったりするんっすが、その上と下とで、それだけ離れているということは、もしこれが湖なら、琵琶湖よりも大きかったりするとか? で、調べてみたら、大村湾の面積は琵琶湖の半分なんだそうで、琵琶湖、デカっ! 半端なく、デカっ! ちなみに、博多から長崎に向かう特急が 「かもめ」 で、佐世保に向かうのが 「みどり」 。 「かもめ」 はともかく、 「みどり」 のほうは名前がちょっとダサいっすな。 加藤みどり(サザエさん)とか、海老名美どりとか、五月みどりとか、そんなオバサンの顔しか浮かんでこないんっすが、 「緑のおばさん」 とか。 英語版で、ちょっと若いイメージで 「グリーン姉さん」 というのもいるみたいなんっすが、検索してはいけない言葉として、ちょっぴり有名っすよね。 で、 「かもめ」 と 「みどり」 は途中、佐賀県の備前山口という駅までは同じルートを走って、そこから長崎本線と佐世保本線に別れることになります。 特急 「みどり」 と 「ハウステンボス」 は途中まで連結していて、最後の最後、早岐駅というところで2手に別れて、 「みどり」 は佐世保線の終点・佐世保駅まで、 「ハウステンボス」 は大村線に入って、途中の「ハウステンボス駅まで。 この早岐という駅、はやき? はやぎ? 読み方がよく分からなかったんっすが、あきひこ君が答えを書いてくれてます。 “はいき駅” と読むのが正解なんっすな。 大村線に乗り入れる 「ハウステンボス号」 は、何事もなかったかのように、この駅を過ぎても真っ直ぐ前に進んでいくんっすが、佐世保線を真っ直ぐ走る筈の「みどり号」のほうは、この駅を過ぎると、何故だか進行方向が逆に。 これは、もともと佐世保線の肥前山口駅〜早岐駅間および大村線の早岐駅〜諫早駅間が長崎本線として開業し、その後、早岐駅〜佐世保駅間が佐世保線として分岐する形で開業したためである。 その後、現在の長崎本線が開業したことから、うんぬん。 そんな歴史があるんだそうで、ほぉ、なるほど。 勉強になりますなー。 鉄ちゃんにしか需要のない、実生活では何の役にも立たない、どうでもいい無駄な知識ではありますが、少し賢くなりました。

 とまあそんなこんなで、ハウステンボス駅に到着〜。 去年、会社の旅行で来た時は、バスでホテル・ヨーロッパの玄関前に横付けだったので、駅に降り立つのは始めてなんっすが、ホームのすぐ横に川が流れていて、何か、いい感じでありますなー。 何と言う川なのかと思って調べてみた結果、それが “早岐瀬戸” というものであることが判明したんっすが、瀬戸とは。 「狭門(せと)」 の意。 相対した陸地の間の、特に幅の狭い海峡。潮汐 (ちょうせき) の干満により激しい潮流が生じる。 川だとばかり思っていたんっすが、海峡やったんか! ちなみに “瀬戸際” という言葉も、ここから来ているみたいなんっすが、干満により激しい潮流が生じるところの際 (きわ) にいたりしたら、確かに瀬戸際っぽいっすよね。 で、 地図 で調べてみると確かに、こことここ (赤い のところ) で、あっちの海とこっちの海が繋がってるぅ! で、針尾瀬戸というところ (青い のところ) でも、あっちの海とこっちの海が繋がってるぅ! つまり、ハウステンボスがあるところって、実は島だったりしたんっすな。 実際、地図にも針尾島と書いてあるんっすが、だとすれば、かなり大きな島ということになりますよね。 日本で五本の指に入るくらい? …と思って調べてみたら、ぜんぜんそんなことはなかったっす。 ここ 参照。 沖縄本島は別格として、淡路島がいちばん大きいのかと思ったら、そうではないんっすな。 佐渡島はともかくとして、奄美大島や対馬島がこんなに大きいとは、知りませんでした。 で、針尾島は45位。 五本の指どころか、イカとタコの足を足しても、全然でしたかぁ…。 百足 (ムカデ) 半匹で、ようやく何とかなるくらい。 が、与那国島や父島や新島よりはデカいから、ま、立派なものっすよね。 んなことで、“海” に掛かる橋を渡って、ハウステンボスへ、GO!


< ハウステンボス (1日目・夕方−1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 駅を降りて、まず最初に目に飛び込んでくるのは、ホテルオークラJRハウステンボスの威容。 アムステルダム中央駅をパク…、じゃなくて、インスパイヤした外観が、めっちゃヨーロピアン。 もしかしたら、桑名にあるヨーロピアンという喫茶店よりも欧風だったりするかも知れません。 看板には、ビーチに椰子の木みたいな絵が書かれていて、ハワイアンやんけ! そう、言いたくなっちゃうんっすよね、桑名のヨーロピアン。 で、橋の上からは大村湾が見えて、なかなか風光明媚だったりします。 「前略、道の上より」 は 一世風靡セピア なんっすが、ソイヤ! ソイヤ! 何やこの、昭和臭い任侠歌謡曲…。 で、ホテルアムステルダムなんっすが、パークの敷地内にあるので、ただ泊まりたいというだけの人も、入園料を払わなければなりません。 今は散策チケットというのがなく、アトラクション込みのパスポートしかないので、めっちゃ高ぇぇぇ…。 ま、翌日のパスポートはタダで貰えるので、翌日も目一杯遊ぶつもりなら、それでチャラにはなるんっすが、とりあえず午後3時から入場出来る 「アフター3パスポート」 というのを買いました。 お値段、5,000円っすかぁ…。 で、入るとすぐ、(写真・下から2番目) のような風車が見えてきたりします。 ちなみに、写真のキャプションは これ をもじったものなんっすが、あ、これは唐沢俊一くんにパクられた “伝説の回” やんけ! 詳しくは ここ 参照なんっすが、そういえばこんなコーナーもありましたなぁ…。 で、パクリ疑惑の話は、かなり読み進まないと出てこないので、手っ取り早く、 こちら を見て貰ったほうがいいかと思うんっすが、エロい広告とか、出て来ませんでしたか? 会社とか学校でこれを見てる人、大丈夫でしたか? で、この風車がスイング・ソングな、いかにもハウステンボスなエリア、実を言うと去年は足を踏み入れてなかったり。 ホテルヨーロッパからは遠いので、気が付かなかったというか、忘れていたというか。 そういえば風車のところ、見なかったな。 帰ってから気が付いたんっすが、今回、こうして無事に見ることが出来たので、わざわざ長崎まで来た甲斐があったな…と。 ま、風車なんか、桑名の近くの木曽三川公園でも見れらぁ! …と、妙な対抗心が湧いたりもするんっすが、んーと、 これ っすな。 いちばん下の 「海津アクアマルシェ&ハンドメイド市」 のところを見ると、佐世保バーガーの屋台が出てたりして、わざわざ長崎まで行く必要はなかったんじゃ? そんな気がしないでもないんっすが、ハウステンボスは風車だけじゃないし! 運河もあるし、船も走ってるし! 木曽三川公園にも義呂池というのがあるんっすが、船は走ってないし! 勝ったな! …と。 いや、どちらを応援しているのか、ワケがわかならくなっちゃってますけど。


< ハウステンボス (1日目・夕方−2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 この日はあくまでも夜のイルミネーションがメインで、ホテルに至る道すがら、軽く散策するに留めたんっすが、少しでも早くチェックインして、決して安くはない宿代の元を取らなければ…。 んなことで、適当に撮った写真を何枚か載せておきます。 (写真・いちばん下) の 「アンブレラストリート」 は有名な撮影スポットなんっすが、こんなの、桑名のジャズドリームにも、あらぁ! また、無駄な対抗心が湧いてしまったんっすが、 これ っすな。 パク…じゃなくて、インスパイヤ臭が半端ないんっすが、そういえば、くわにゃんの新作動画が上がってましたな。 これ 。 インスパイヤが地味に、インスパイアに修正されておりますが、そんなこんなで、ホテルにチェックイン。 その滞在状況に関しては後日、 別コーナー で取り上げることになろうかと思いますが、まだかろうじて継続してますよね、ここだけは。 素泊まりプランで泊まって、別途、 ホテル内のレストラン のバイキングの夕食を予約したんっすが、ぶっちゃけ、微妙でした。 金曜日ということもあってか、ガラガラで、僕の他にはペヤングなアベックが一組いただけで、ガラガラ。 何か、居心地悪い…。 ライブキッチンの 「フォアグラのソテー ポルト酒ソース」 と 「国産牛リブロース肉の鉄板焼き」 が2大目玉だったみたいなんっすが、フォアグラのソテーのほうは、見当たらなかったような? そのうち、ぼちぼちと他の客もやってきて、それでようやく、シェフもヤル気を出したっぽい気配は感じられたんっすが、既に他のもので腹が膨れていたし、そもそもフォアグラはそんなに好きではなかったりするし、国産牛リブロース肉の鉄板焼きのほうは無事に食べられたので、ま、いっかぁ…と。 で、席を立って、「ご馳走様〜」 と挨拶して、そのまま店を出ようとして、係のオッサンに呼び止められました。 「すいません、お勘定を!」 あ、泊まっているホテルのレストランなので、すっかり “2食付き” の気分になっちゃってました。 別途、お金を払わなければならなかったんっすな。 もうちょっとで食い逃げするところでした。 危なかったっす。 で、腹も膨れたことなので、イルミネーションの部、散策開始〜♪


< ハウステンボス (1日目・夜−1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 日本一のイルミネーションは桑名の 「なばなの里」 やろ? そう、信じてやまないんっすが、ま、一度も見たことはないんっすけどね。 ちなみに、営業時間と料金は ここ 参照。 ここでも 「いらすとや」 が大活躍なんっすが、入場料 2,300円 (1,000円分の金券付) というのは、かなり良心的なような? ハウステンボスは午後6時からのパスポートが 4,000円ですからね。 アトラクションがフリーとは言え、ぼったくりのような? で、こちらも “日本一のイルミネーション” を自称しているみたいなんっすが、その実力の程はというと、いやー、確かに、めっちゃ綺麗っすな、こりゃ。 とにかく広いし、色々とバリエーションに富んでいるし。 「光の滝」 とか、凄ぇぇぇぇ! 滝廉太郎も真っ青、金正男 (きん・まさお) も、まっさお。 個人的に青色の灯りって、大好きなんっすよね。 真っ青、エエやんけ! 今年から新しく 「白銀の世界」 というエリアが出来たみたいなんっすが、白一色で彩りに乏しく、個人的には、あんまり…。 ギャルのパンツは白こそが至高だと思うんっすが、イルミとパンツは、違うな。 そんなことを考えさせられたり。 光と音楽の運河パレードショー。 これはなかなかよかったっす。 運河を走る船の上で、色んな人が、色んなジャンルの音楽を演奏しながら通過していくんっすが、色々なところが彩り豊富で、よかったな♪ …と。 で、 (写真・いちばん下) の 「スリラーシティ」 。 人気 (ひとけ) がなくて、不気味な空気が漂っていたんっすが、あ、よく見ると、ウォーリーが2人ほどいるような? で、アーチの向こうには、何故か青空が見えているような? 実はこの奥のところは壁に描かれた絵だったりするんっすが、で、その他にも、


< ハウステンボス (1日目・夜−2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 噴水ショーがあったり、音楽の出し物があったり。 アムステルダム広場では定期的に 「仮面舞踏会」 が行われていて、 “ザ・スリーホテルズ” にお泊まりすると、一般ピープルが500円出して買わなければならない仮面を無料で貰えたりするんっすが、自分で屋台に行って引き換えなければならないみたいなので、諦めました。 チェックインの時に、黙って渡してくれたりするのであれば、部屋でこっそり装着して、一人で 「ジンギスカン」 でも踊ってみようかと思っていたんっすが、とりあえずジンギスは諦めて、ギンビスのおやつでも食べるしか…。 で、音楽の出し物として、21時15分から約20分間、 「ジャズスペシャル」 というのがあるみたいなので、それで1日の最後を締めようかと。 サックスのおっさんとキーボードのおねえさん。 そんな2人組なんっすが、最初の演目はポール・デスモンドの 「テイク・ファイブ」 。 おお、なかなか本格的なチョイスやんけ! で、続いては 「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」 。 悪くない選曲やんけ! が、その後はポップス寄りになってしまって、歌なんかも歌っちゃったりして、ま、万人ウケを目指すなら、そういうことになっちゃいますよね。 ちなみに、僕の前の椅子には金正恩みたいな韓国人(?)と、その連れのギャルが座っていたんっすが、正恩くんは演奏が始まっても、ふんぞり返って、ずーっとスマホをいじっているし、拍手もしないし、盛り上がりもしないし、一体、何の為にここに座ってるんや? …と。 兄の正男くんは、お忍びで東京ディズニーランドを訪れようとしていたみたいなんっすが、弟くんは、こういうところには、あまり興味がない? 正恩くんの未来に希望の光はあるのか? そんなことを考えさせられたんっすが、正恩(ジョンウン)、それは〜、君がみた光〜、僕がみた〜希望〜♪ で、近くでプロジェクションマッピングをやっていたので、最後にそれを見て、んなことで、1日目はおしまい。 台風の進路はどんどん東のほうにズレていくようで、明日もこの地は大丈夫っぽいんっすが、この続きはまた、次回。

 ということで、レイン・デ・グラーフっす。 まだまだ続く謎のピアニスト・シリーズ、今日はオランダ人でありますな。 先日、所用で名古屋に行った帰りにタワーレコードに立ち寄って、このオランダ人のCDを発見したんっすが、ハウステンボスのネタに、ちょうどいいなと思って、買ってみました。  『ドリフティン・オン・ア・リード』 というアルバムっす。 “TIMELESS” そのものがオランダのレーベルだったりするんっすが、オランダのメインストリーム・ジャズ・シーンにおいて、シーズ・スリンガー、ロブ・マドナ、ピム・ヤコブスに続く、ルイス・ヴァン・ダイクと同世代のピアニストがレイン・デ・グラーフだ。 しかしながらその実績とヨーロッパでの評価に比べると、日本ではまだアンダーレイテッドだと言わなければならない。 そう、日本語ライナーで杉田宏樹クンが書いておりますが、1942年10月24日、オランダ北東部フローニンゲン生まれ。 そういえば、スケベニンゲンという地名もありましたよね。 銀座にも こんな店 があるみたいなんっすが、何で、南イタリア料理やねん? …というのはさておいて、で、これ、 前回 のベルリン野郎のように、よく分からんドイツ語のオリジナルを演っているのではなく、スタンダードやバップ・ナンバーが中心なので、その点では気が楽なんっすが、演奏のほうが如何ほどのものなのか、その点に関してはまったく未知数。 果たしてどっちに転ぶか、期待半分、不安半分なんっすが、ま、とりあえず聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずは、アルバム・タイトル曲の 「ドリフティング・オン・ア・リード」 。 チャーリー・パーカーのオリジナルらしいんっすが、え、これ、 「ビッグフット」 じゃね? そんな気がしないでもないので、調べてみました。 これ 。 やっぱ、そうっすよね。 このページを翻訳した結果、トラックは一般に 「ビッグフット」 として知られていますが、最初は 「Drifting on a Reed」 としてダイヤルレコードに記録されました。 そのようなことが書かれておりました。 ま、基本的にどうでもいい曲なので、別にどっちでもいいんっすが、典型的なバップ・ナンバーで、メロディーがどうのこうのというより、アドリブの出発点としての素材…みたいな。 ビル・エバンスみたいな耽美派を期待していると、イメージが違い過ぎてアレなんっすが、ソロを聞く限り、これはアレっすな。 オランダのバリー・ハリスみたいな。 そういうキャラだと分かってしまえば、これはこれで、それなりにアレやな。 そのように評価していいのではなかろうかと。 中盤、ベースの人のソロもフィーチャーされるんっすが、さほどテクをひけらかすタイプではないので、ま、許容範囲かな…と。 終盤はピアノとドラムスの4バースがあったりして、何とも教科書的な構成なんっすが、とまあそんなこんなで、 「デカ足」 なテーマに戻って、おしまい。 あ、そういえば、先ほどの英語サイトなんっすが、翻訳結果を見たら、いちばん下の 「関連する」 という項目のところに “ひも付きチャーリーパーカー” という記載が。 『チャーリー・パーカー・ウィズ・ストリングス』 の事なんでしょうが、 こんなの が頭に浮かんできちゃいますよね。

 で、次。 「アローン・トゥゲザー」 。 ピアノとベースのデュオによる演奏なんっすが、饒舌なピアノ・プレイで、開始から5分まではほとんど独壇場の様相を呈する。 そんなことが書かれております。 どく、どく、独壇場〜、ヘイ、ほりゃ、ホー、はりゃ、なんちゃら、かんちゃら♪ 「ジンギスカン」 の節で歌うと、それなりにイケそうな気がするんっすが、ああいうノリノリ系ではなく、孤高なところで独壇しちゃってる感じでありますな。 ベースの人が不在なワケではなく、影で何やら演ってるっぽい気配は感じられ、で、その人が5分過ぎにちょっと前のほうに出て来て、そんなこんなで、テーマに戻って、おしまい。 個人的にデュオというのはあまり好きではなかったりするんっすが、これはまあ、悪くはなかったな…と。 で、次。 ギル・フラー作曲の 「アイ・ウェイテッド・フォー・ユー」 は、終始デ・グラーフが主役を演じる。 そういうアレだったりする模様なんっすが、ま、リーダーっすからね。 主役を演じて、当然なのではなかろうかと。 しみじみとしたバラードで、ビル・エバンスみたいな耽美派を期待していた人も、これなら納得。 ちょっぴりエバンスとは毛色が違うような気もするんっすが、甘美なのは確かで、オランダの藤山寛美。 そのように言っていいかも知れません。 藤山寛美なギャルと、淫靡なギャルなら、淫靡なほうがいいような気がするんっすが、藤山寛美なギャルって、それ、ただの藤山直美じゃん。 そんな気がしなくてもなくて、で、えーと、次。 「フォー・レニー・アンド・リー」 。 デ・グラーフが敬愛するクール・ジャズの開祖と高弟に捧げたオリジナル曲。 そういうアレらしいんっすが、開祖はレニー・トリスターノで、高弟はリー・コニッツ? 高弟って、弟の分際で、高いところにいるんじゃねーよ! 兄貴なら、そう文句を言いたくなっちゃうんっすが、ま、弟というか、弟子なんっすけど。 弟の子供って、甥とか姪ちゃうん? そんな気がしないでもないんっすが、弟子なんっすよね。 で、演奏のほうはというと、確かにクール・スタイルを踏まえているのだが、同事にバピッシュな香りも表現されていて、そのあたりはデ・グラーフ流といったところ。 そのように宏樹クンが書いておりますが、ま、いい線、ついてんじゃね? …と。 ピアノとベースとドラムスが三位一体となってインタープレイを繰り広げる。 そういったアレなんっすが、ちょっぴり小難しい感じがするところが、レニー・アンド・リーであるな。 で、最後、何か中途半端な感じでベースのピチカートがフェイド・アウトしていって、おしまい。

 んなことで、次。 「サンライズ」 。 これまたデ・グラーフのオリジナルなんっすが、文字通り、早朝の日の出の様子が目に浮かぶピアノ独奏。 そういうアレだったりするようなんっすが、ま、確かに、早朝の日の出の様子が目に浮かぶピアノ独奏であるな…と。 ちょっぴり、リチャード・クレイダーマンっぽい感じもあったりするんっすが、個人的にピアノの無伴奏ソロというのは、ちょっとアレであるな…と。 そんな気がしないでもなくて、で、次。 「ブルー・ボッサ」 。 ジョー・ヘンダーソンの初リーダー作のためにケニー・ドーハムが書いて、数多くのカバーを生んだ、例のアレなんっすが、出だし、バラード風のピアノの無伴奏ソロだったりして、ん? が、そこにベースとドラムスが加わって、テンポもぐんと速くなって、めっちゃいい感じのテーマが登場するという、そんな演出が施されておりました。 めっちゃ日本人ウケする曲なんっすが、オランダ人ウケも上々なようで、ノリに乗ったアドリブを満喫することが出来て、エエやん♪ 最後、タイコの人がちょっとだけフィーチャーされるパートがあって、で、いい感じのテーマに戻って、おしまい。 よかったやん♪ で、次。 「ロンリー・フライデイ・ブルース」 。 デ・グラーフのオリジナルなんっすが、文字通り、孤独な金曜日を彷彿させるブルースでありますな。 オランダ人とは思えないくらいブルージーだったりして、ブルンジ人もびっくり。 ディープなんっすが、アーシーではなく、その匙加減が絶妙だったりして、エエやん♪

 ということで、次。 「アンソロポロジー」 。 ガレスピーとパーカーの共作らしいんっすが、ここでのデ・グラーフはエレピを弾いていて、バップ曲に新たな生命を注入。 時代が巡って再びフェンダーローズの人気が高まっている今なら、若いリスナーにも訴求しそう。 そんなアレだったりしております。 ローズ・ピアノ (Rhodes Piano) は、電気式鍵盤楽器の一種 (エレクトリックピアノ) である。 (中略) フェンダー社のフェンダー・ローズが特に有名で、この種のピアノの代名詞化している。 そういったアレなんっすが、フェンダー社のローズ・ピアノだったんっすな、フェンダー・ローズって。 ちなみにローズ・ピアノというのは、1940年代にハロルド・ローズ (Harold Rhodes) によって 「前線の兵士たちを慰安する (音楽療法) 目的で」 発明された。 そういうアレなんだそうで、人の名前だったんっすな、ローズって。 ぶっちゃけ、何か安っぽい音色だったりして、こんなもので本当に、若いリスナーに訴求出来るのか、ちょっぴり疑問だったりするんっすが、ま、気分転換としては、いいかも知れないね。 そんな気がしないでもない程度の効果はあったのではないかと思います。 で、ラスト。 これだけちょっと面子が変更になるんっすが、 「オータム・リーブス」 。 今の季節にぴったりな 「枯葉」 でありますな。 面子が変わると言っても、ベースとドラムスなので大勢に影響はなく、面倒なので名前を挙げるのも割愛させて貰うとして。 で、これだけライブらしいんっすが、ソロを含めてドラムが活躍する、ライブらしい生命力を感じさせる演奏である。 そういうアレだったりして、とまあそんなことで、今日のところは、以上っす。

【総合評価】 オランダ人、やるやんけ! …ということで、かなり☆オススメ☆


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