REBOP (ENJA)

HAL GALPER (1994/8/16)

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【パーソネル】

JERRY BERGONZI (ts) <#1,2,4,6> HAL GALPER (p) JEFF JOHNSON (b) STEVE ELLINGTON (ds)
【収録曲】

(01-03) ALL THE THINGS YOU AREN'T / LAURA / IT'S MAGIC
(04-06) JACKIE-ING / A GHOST OF A CHANCE / TAKE THE COLTRANE
【解説】 ( 2019年11月03日更新 / 連載 1,369回 )

 ( 前回 までの粗筋) ハウステンボスに着いた。 イルミを堪能した。 で、今回の行程表は こちら 。  ハウステンボスの中、もしくは周辺には、いくつかホテルがあるんっすが、中でも “ザ・スリーホテルズ” と呼ばれているのが3つのホテルでありますな。 ここにお泊まりすると、いくつか特典があるんっすが、えーと、 これ 。 お客様役のモデルのお姉さん、美人っすなー。 で、お土産屋さんの店員のお姉さん、微妙っすなー。 こちらはモデルではなく、本物の店員さんがそのまま出演しているものと思われるんっすが、このお姉さん、個人的に、ちょっとタイプかも? 写真写りが良い・悪いがあるので、実物を見てみないことには何とも言えないんっすが、これ、どこのお土産屋さんなんっすかね? “スチフォなんとか” みたいな字が見えるんっすが、んーと、 ここ ? スキポール。 あ、確かにそう読めますな。 何か、めっちゃポール牧が好きそうで、あまり好きになれないネーミングなんっすが、人事 (じんじ) を尽くした結果、この店名なら、ま、しょうがないかな…と。 ググってみたらアムステルダム・スキポール空港というのがあるみたいなんっすが、めっちゃ、KLMオランダ航空の飛行機が離着陸してそう。 昔やっていた 『驚異の世界』 というテレビ番組でお馴染みっすよね。 サバ少年は毎週、楽しく拝見させて頂いていたんっすが、 「クストーの海底世界」 というシリーズだけは、今ひとつやったな…と。 子供の頃から、あまり海産物の類いは好きではなかったんっすよね、僕。 で、スキポールというのは、どうやら地名みたいなんっすが、 “Schip” は船、 “hol” は穴という意味が示す通り、昔一帯は湖だった…と。 で、このお土産屋さんには立ち寄らなかったんっすよね。 僕のタイプかも知れないお姉さんがいるんなら、覗くだけでも覗いてみるべきでありましたが、で、この “10大特典” の中で、特に美味しいと思われるのが、 「2日目からの入場パスポートプレゼント」 と、「開園前に先行入場」。 「仮面舞踏会へご招待」 というのも、 ちょっと気にはなるんっすが、いいっすよね、仮面舞踏会 (マスカレード) 。 とってもオリエンタルっすよね。 名古屋周辺の住民にお馴染みの こいつ のお陰で、マスカレードのオリエンタル感が半端なかったりするんっすが、ちなみに、ザ・スリーホテルズにお泊まりしなくても仮面舞踏会への参加は可能で、ただ、一般人が500円出して買わなければならないマスクを、タダでくれるというだけの話なんっすけど。 これ、欲しいか? …と言われると、正直、微妙。 このマスクを装着したところで、花粉症の症状が緩和されるとも思えないし、こんなものより、まだ、干しイカのほうが欲しいかも? ま、個人的に、さほど好きでもなかったりするんっすけどね、スルメ。 で、ググってみたら、 ジンギスカン の動画があったんっすが、ダンスが大人し過ぎぃ…。 残念ながら、 本家 の足元にも及びませんなぁ…。 ちなみにこの半裸のパフォーマーのお兄さん、エイズでお亡くなりになってしまったんっすな。 享年43歳。 ウッ、ハッ♪

 で、「開園前に先行入場」。 ザ・スリーホテルズに泊まると、一般人より1時間早く入園出来ると。 特に、ホテルアムステルダムにお泊まりすれば、入園…というか、園の中にホテルがある状況なので、24時間、いつでも好きな時間に園内をウロウロ出来る…と。 これは大きいっすよね。 特に “写真を撮って回りたい派” には、この上なくソソられますよね。 んなことで、初日はここに泊まることにしたんっすが、ということで、散策してみました。


< ハウステンボス (2日目・早朝−1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 ガラーン。 本当に誰もいませんな。 で、 (写真・いちばん上) 。 僕がお泊まりしていたホテルアムステルダムであるものと思われます。 エエ感じやん♪ で、 (写真・上から2枚目) 。 かなり駅に近いほうのエリアではないかと思われますが、風車の羽根が見えていて、エエ感じやん♪ で、 (写真・ちょうど真ん中) 。 「水門と跳ね橋」 っすな。 えーと、 ここ 参照。 おお、これは、桑名の近くにある “こうもん” と、同じ仕組みやんけ! んーと、 これ 。 小学校の遠足の行き先のひとつだったんっすが、 “こうもん” 以外に特に何があるワケでもなく、児童・生徒たちの間では極めて不評でありました。 行き先がここだと分かると、「 “こうもん” かぁ…。」と、テンションだだ下がり。 ハウステンボスみたいに跳ね橋でもあれば、また違ったんでしょうけどね。 跳ね橋、めっちゃいいっすよね。 少なくとも、 納屋橋 よりは上。 納屋橋とか、ただの 饅頭 やんけ! しかも、饅頭としては、桑名の とらや饅頭 の下位互換やんけ! で、跳ね橋と言えば、四日市にあったりします。 これ 。 ぶっちゃけ、かなり凄いっすよね。 立派な観光資源と言ってよさそうなんっすが、四カス ( ← 四日市のカス ) が調子に乗ったりすると不快なので、あまりこの件には触れないことにして。 可動橋くらい、桑名にもあらあ! ほれ 。 跳ね上げ式ではなく、ただ上にビヨーンと上がったり、回転するだけだったりというのは、ちょっぴり間抜けだったり、地味だったりするような気もするんっすが、ビヨーンと上昇している様は ここ 参照。 おお、思った以上に上昇してるやん! イケるやん! …と、四カスに対してマウントを取っておいて、 (写真・残り2枚) 。 ハロウィーンっすなぁ。 スイカ、可愛い♪ お化けも可愛い♪


< ハウステンボス (2日目・早朝−2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 で、続き。 (写真・いちばん上) は、どこかのレストランだか、カフェだか。 この黄色いテーブル、いいっすよね。 カレーをこぼしても、目立たなさそうで。 こんな真っ黄色なカレー、あらへんやろ? そんな気がしないでもないんっすが、奥のほうの黒いテーブルもいいっすよね。 黒砂糖をこぼしても、目立たなさそうで。 で、(写真・上から2番目) は “カフェデリ プリュ” というお店の看板。 んーと、 これ っすな。 メニュー を見ると、どれもこれも美味しそう。 チーズタルトとティラミスとパンとソーセージの “イタリアンプレート” 、エエやん♪ ソーセージ、大好きなんっすよね。 ソーセージと、麒麟児と、肥満児なら、ソーセージの一択なんっすが、ハムとソーセージとウインナーなら、ちょっと迷いますな。 で、 “長崎パリパリサラダ” というのも、美味しそう。 皿うどんのパリパリメン、好きなんっすよね。 が、シェアしての召し上がりがお勧めです。 シェアする相手、いねぇ…。 で、 スイーツ もいろいろ、美味しそうっすな。 ティラミス、美味そう♪ シュワポップ、シュワシュワしそう♪ おいりソフト、可愛い♪  “おいり” って、香川の名物やんけ! …という気もするんっすが、見た目が可愛けりゃ、何でもアリっすよね。 で、華ようかん。 めっちゃ可愛いやんけ! 「華ようかん ハウステンボス」 でググってみたら、何故か これ が出て来たんっすが、洋館やんけ! あ、「六華苑」の “華” と洋館で、華ようかん。 ま、しょうがないっすか。 ハウステンボス要素はどこにもないような気もするんっすが、ま、桑名の宣伝になったから、いっかぁ…と。 で、 (写真・下から2番目) 。 心配された台風19号 「ハギビス」 は、どんどん東寄りに進路を変えて、この日の夜に千葉県あたりに上陸しちゃいそうな予感。 そちらの住民には大変申し訳ないんっすが、佐世保は何とか被害を免れそうっす。 が、台風からめっちゃ離れているにも関わらず、かなり強めの風が吹いていたりして、椅子がなぎ倒されたりしておりました。 こりゃ。直撃を受けたら、めっちゃヤバそうな…。 被害の拡大が懸念されますが、とりあえず (写真・いちばん下) のホテルアムステルダムに戻って、早朝の散策は、おしまい。

 で、ホテルをチェックアウト。 台風の影響を懸念して、この日もハウステンボスに泊まることにしたんっすが、土曜日のアムステルダムはクソ高過ぎて、無理っ! 次の日は帰るだけなので、ザ・スリーホテルに拘る必要もなく、お手軽な ウォーターマークホテル長崎 に泊まることにしました。 園内もしくは周辺にあるホテルの中では、かなり格下なんっすが、 変なホテル よりは、ちょっとだけ上? ちなみに、駅の向こうに ホテルローレライ というのもあって、徒歩圏内では、ここがいちばんお値打ちっぽいっすな。 外観も頑張ってヨーロッパ風にしているのに、ラブホと間違われたりして、ちょっと不憫。 天然温泉もあって、悪く無さそうなので、次回、もし再訪する機会があれば、ここでいいかな? そんな気もするんっすが、とりあえずウォーターマークホテルに立ち寄って荷物を預けて、手近なところで ハーバーゾーン を散策してみることにしました。 去年、会社の旅行で来た時は、パスポートがあるのに別料金を取られて不満だったんっすが、今は無料になった模様。 パレス ハウステンボス というのが主要な見世物で、ベアトリクス前女王のお住まいになっている宮殿の外観を、オランダ王室の特別のご許可をいただいて忠実に再現…というのが売りみたいなんっすが、事情をよく知らなければ、ま、普通の建物やな…と。 〜八木ファインアート・コレクション〜東西美の巨匠展 。 こんなのをやってたので、とりあえず美術館を覗いてみることにしました。 所詮は無料 (ただ) なので、まったく何も期待していなかったんっすが、意外と充実しておりましたな。 ピカソは、やや地味系の作品でしたが、ルノワールとか、マリー・ローランサンとか、けっこう凄いのがあるやん! 目玉らしい27点のユトリロ作品とやらは、どれも似たような感じで、僕の趣向に今ひとつマッチしなかったんっすが、ショパンの直筆の楽譜で音楽を、与謝野晶子や島崎藤村などの文人達の書で文学を感じることが出来て、よかったっす。 ま、楽譜を見ても、ぜんぜん音楽なんか浮かんでこなかったりするんっすけど。 で、もうひとつ、 世界フラワーガーデンショー というのが、ちょうどこの日から始まって、ま、適当に写真を撮るには、いいかな? …と。


< ハウステンボス (2日目・午前−1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 んなことで、(写真・いちばん上)。 おお、これは、にっくき海鮮丼屋やんけ! こいつのせいで、会社の旅行で遊びに来た時に、レモンステーキを食い損ねたんっすよね。 詳しくは ここ 参照。 暑かったっすなぁ、この日は。 ま、ユリの花とか、綺麗だったんっすけどね。 今回、過ごしやすい気候でなりよりだったんっすが、お花に関してはこれといった目玉がなくて、ちょっと残念かな…と。 で、こうして改めて読み返してみると、レモンステーキを食い損ねた要因は、すべてワイルド尻くん (仮名)にあるのであって、お店には何の罪もないことが判明したんっすが、調べてみたら、ここ、オフィシャルサイトから消えたっぽい? もしかして、閉店しちゃったとか? だとしたら、ディスられたのが要因としか思えなかったりするんっすが、どう責任を取るつもりや、ワイルド尻くん (仮名)! ま、一時的な気の迷いかも知れないし、真相の程はさだかでないんっすが、で、今の時期 (10月中旬) は、お花に関してはこれといった目玉がなくて、ちょっと残念かな…と。 そんな状況を改善する為に、世界フラワーガーデンショーなんてのをやってるんだと思うんっすが、あまり多くを期待せずに、時間潰しくらいの感じで覗いてみたところ、思いのほかに充実しておりました。 特に ショーガーデン というのが、圧倒的迫力で魅せてくれるやんけ! いや、言うほど迫力は感じなかったんっすが、現在の作庭家というか、ガーデニングニスト? あ、ガーデナーと言うんっすか。 何となく、カーデガンを羽織って庭いじりをしてそう人達なんっすが、各自が工夫を凝らしてデザインしたプチ庭みたいなのがいくつもあって、なかなか見応えがありました。 中でも、さば君のお気に入りは、 (写真・いちばん下) と、


< ハウステンボス (2日目・午前−2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 (写真・いちばん上) の 「和傘と風車」 のヤツ。 (写真・下から2番目) も、同じ作品ではないかと思われるんっすが、 ここ を見ると、ハウステンボス賞 (最優秀賞) 受賞作品っぽい? めっちゃ納得。 オランダの大きな風車 (ふうしゃ) もいいんっすが、日本の小さな風車 (かざぐるま) も、可愛い♪ …とまあ、意外と充実していた “パレス ハウステンボス” なんっすが、そういえば ここ を見るのを忘れてましたな。 僕は金ピカなのがあまり好きではなくて、銀のほうが燻し銀の魅力だよな。 そんなふうに思っていたんっすが、ググってみたら “燻し銀” って、 こんな感じ のヤツなんっすな。 ダサっ! これなら、金ピカのほうがまだマシやん!


< ハウステンボス (2日目・昼前後) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 で、この後、メインのほうのエリアに向かって、 4大美術館 のうちのギヤマンミュージアムを覗いたり、 ドムトールン に昇ってみたり。 この日、長崎県は台風の直撃は避けられたものの、交通機関の乱れを懸念してか、土曜日なのに客がめっちゃ少なくて、ガラガラ。 展望台のエレベーターの待ち時間ゼロで乗れたんっすが、で、あと、見たいものと言えば、 歌劇 ザ・レビュー ハウステンボス くらいっすか。 いや、こんなの、まったく何の興味もないし、特に見たいとは思わなかったんっすが、まる一日滞在するとなると、絶対に暇を持て余すに違いないので、時間潰しに覗いてみるかぁ…と。 雨が降っても大丈夫だし、ただ椅子に座っていればいいだけなので、楽だし。 観劇なんて、中学校の学校行事以来だと思うんっすが、意外と感激したり、心の間隙を埋めてくれたりするんっすかね? その答えは…、また次回。

 んなことで、今日はハル・ギャルパーっす。 ギャルパーって、ちょっと頭の弱いギャルみたいな名前なんっすが、その実態は、おっさん。 詳しくは ここ 参照。 過小評価っすか。 木の実の世界では、カシューナッツが過小ナッツされているような気がするんっすが、木の実の世界では、木の実ナナがデカい顔というか、デカい口をしてますよね。 で、ジャズにはチョットうるさいKJS会員…って、それ、何の会なんっすかね? Kawaii-JSの集団? だとすれば、めっちゃパラダイスなんっすが、その集団はジャズにはあまりうるさくなさそうな? さらにはバップを弾いてもよし、モードならなおよし、フリーもこなすよといったバーサタイルでありながら、うんぬん。 そんな記載が見られますが、とまあそんなことで、 『リバップ』 。 名前から何となく分かるように、ここではビ・バップを 「リ」 した演奏が繰り広げられている模様。 バップを弾いてもよし、モードならなおよし。 なら、バップなら、なおアカンやん。 そんな気がしないでもないし、フリーもこなすよ…とか言ってるし、でもって、レーベルがエンヤ。 フリー系で、ワケが分からん印象が強く、どっちに転んでいるのか、見当が付かないんっすが、テナーのジェリー・バーガンジーという人が入っているのも、吉と出るか、凶と出るか。 バーガンジーだけに非暴力っぽいんっすが、服従はしてくれなさそうだし、ま、とりあえず、演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずは1曲目、ギャルパーのオリジナルで、 「オール・ザ・シングス・ユー・アーント」 。 もちろんジェローム・カーンが書いた 「オール・ザ・シングス・ユー・アー」 をベースにした楽曲で、ビバップでよく演奏されたスタンダードと言えばコレ、と言うくらい名演の多い楽曲だ。 そう、日本語ライナーで田中英俊クンが書いておりますが、 「オール・ザ・シングス・ユー・アー」 をベースにした…というか、 「オール・ザ・シングス・ユー・アー」 をベースにしてチャーリー・パーカーが書いた 「バード・オブ・パラダイス」 をベースにしたというか。 というか、パーカーのやつはイントロが特徴的なだけで、中身は同じだったりしますよね。 このギャルパーの奴も似たようなもので、テナー主導でテーマが演奏された後、ピアノのソロが始まるという、そういった構成。 ハルのピアノは絶好調で、いつも通りの回転系ピアノからブロック・コードでダイナミックなプレイまでパワフルなピアノでバンドを牽引しているな…と。 バーガンジーのテナーも縦横無尽、リハーモナイズしたコードをめまぐるしくブロウしていく様は、ビバップの先達達と同じ土俵で勝負しているかのようであるな…と。 先達達(せんだつたち)。 ちょっと分かりにくいっすよね。 せんだみつお。 そっちのほうがよかったのではないかと。 ビバップのせんだみつおと同じ土俵で勝負しているかのようであるな…と。 まったく意味不明なんっすけど。 ベースはジェフ・ジョンソン、ドラムスはスティーブ・エリントンという人なんっすが、前に出過ぎないレベルでガンガン自己主張してきて、かなり強力にバックアップ。 トリオだけでもかなり強力なんっすが、そこにテナーも加わって、興奮度はマックス。 もう、ホッチキスで紙を綴じ放題♪ …みたいな。 Vaimoシリーズ が2倍も4倍も綴じられて、イケるんっすよね。 ちなみにバーガンジーくんのスタイルは、わりとオーソドックスにバップなんっすが、リハーモナイズしたコードをめまぐるしくブロウしていく様が、凄ぇぇぇ! とまあそんなこんなで、テーマに戻って、おしまい。 エンディングが無駄に懲りすぎていて、ちょっと滑ってる感はあるんっすが、で、これ、ライブだったんっすな。 …というのが、演奏が終わってから明らかになる、そんなシステムだったりします。

 で、次。 「ローラ」 。 1945年に20世紀フォックスが制作した同名映画のためにデヴィッド・ラクシンが書き下ろした曲で、うんぬん。 そう、田中クンが書いておりますが、映画のほうは 『ローラ殺人事件』 だったような? フニフニフニフニ フニフ〜ニ フニフニ〜、男と〜女の〜、愛のもつれだよ〜♪ 「林檎殺人事件」 とは比べものにならないくらい名曲なんっすが、郷ひろみ史上、ワースト1位タイっすからね、あれ。 もうひとつは 「お化けのロック」 なんっすが、樹木希林が絡むとアカンっすよね。 別にハモるワケでもないし、デュエットの意味、無いじゃん。 そう、思わずにはいられなくて、で、一方、「ローラ」。 「傷だらけのローラ」 「完全無欠のロックンローラー」 と並ぶ “世界3大・ローラ” のひとつなんっすが、バーガンジーくんのスケール感たっぷりな吹きっぷりが、圧巻。 基本、バラードなんっすが、甘美なだけでは終わらない魂の叫びのようなものを感じさせます。 口からエクトプラズムが出てそう。 テーマからそのまま、テナーのソロへと流れていくんっすが、ちょっぴりモーダルで、微妙にショーターっぽい? 続くギャルパーのソロも同様で、モードならなおよし。 何となく分かるような気がします。 で、いつも通りの回転系ピアノというのも、何となく分かったような気がします。 田中クン、名字は平凡なのに、意外と核心を突いてるやん! とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。 で、次。 「イッツ・マジック」 。 1948年にジュレ・スタインが映画 『洋上のロマンス』 のために書いた作品で、ドリス・デイが歌のみならず映画にも出演している。 そういうったアレなんだそうっすが、ここではバーガンジー抜きのハル・トリオがしっとりと演奏しているな…と。 無伴奏ソロなんじゃね? そんな気がしないでもないんすが、田中クンがトリオと言ってるんだから、間違いはないかと。 出だし、ちょっぴりカクテル・ピアノっぽくて、いい感じなんっすが、それが7分ほど継続するとなると、ぶっちゃけ、途中でダレますな。 焼き鳥もタレばかりだと飽きるので、途中で塩を挟みたくなっちゃうんっすが、ま、このダレは、塩だと思えば、許容範囲内なんじゃね? そんな気がしないでもありません。

 で、次。 「ジャッキー・イング」 。 セロニアス・モンクが1959年にリリースした 『5・バイ・モンク・バイ・5』 のオープニング・ソングとして有名な楽曲だ。 そういうアレなんっすが、あのバイモでもマックス4倍なのに、5倍。 モンク、凄ぇぇぇ! が、曲そのものは変なので、あまり褒められたものではなかったりして、が、演奏のほうは素晴らしい出来なので、そこは素直に褒めていいのではなかろうかと。 “バップの高僧” というキャッチコピーで売り出されたモンクの朴訥とした作品を、よりモダンに昇華する4人。 モンクの楽曲はどれもハーモニーが最初から完成されているので大胆なアレンジは難しいとされているが、ここではリズムを含め大胆なアレンジを施されゴキゲンなグルーヴで全員楽しそうに演奏している。 そういうアレだったりして、楽しいな♪ …っと。 ソロ先発はギャルパーのピアノ。 かなり 「遊んでる」 感じなんっすが、ま、所詮はモンクの曲っすからね。 これがムンクの絵なら叫びたくなるところなんっすが、で、続くバーガンジーのテナーも、なかなかに自由奔放。 何となく、ジョージ・アダムスとドン・プーレンのコンビを思い出しました。 ベースとドラムスの人も張り切っていて、確かに、全員楽しそうに演奏しているな…と。 やはり、田中クンの言うことに間違いありません。 で、次。 「ゴースト・オブ・ア・チャンス」 。 かつて 「ときどき出る幽霊」 なる珍無類な邦題を付けられたことがある。 そんな話を何かで読んだ気がするんっすが、正しくは 「わずかなチャンス」 みたいな意味らしいっすな。 1932年にヴィクター・ヤングが出版した流行歌で、ビング・クロスビーが歌ってヒットした。 そういうアレなんっすが、ここでは意表を突いたボサノヴァで、さらにピアノ・トリオで演奏されているな…と。 バーガンジーくんは極めて優秀なプレイヤーなんっすが、ずーっと出ずっぱりだと、聞いてるほうも疲れちゃうので、こういう息抜きは必要だと思います。 ピアノの無伴奏ソロもどきみたいなのだと、ちょっとアレなんっすが、ここではちゃんとトリオしているし。 で、ボッサのリズムというのもいいっすよね。 確かに、ちょっと意表を突いていて、うひょー♪

 んなことで、ラスト。 「テイク・ザ・コルトレーン」 。 エリントンだか、その片腕のビリー・ストレイホーンがジョン・コルトレーンのために書いたアレなんっすが、同楽団の代表曲 「テイク・ジ・A・トレイン」 に懸けたタイトルが秀逸っすよね。 が、曲そのものはちょっと変なので、あまり褒められたものではなかったりするんっすが、ぶっちゃけ 「A列車で行こう」 も、そんなに名曲だとは思えなかったりするし。 まあそりゃ、悪い列車より、ええ列車のほうが、エエやろ。 そんな感想が湧いてくるくらいで。 「あかん列車では行かん」 。 そんなアンサー・ソングが生まれてもいいような気がします。 で、これ、曲はアレなんっすが、演奏は悪くなくて、ピアノとテナーの他、ジェフ・ジョンソンのベース・ソロもグルーヴ感満載で、おおいに会場も盛り上がるな…と。 んなことで、おしまい。

【総合評価】 今週もまた、よく分からない人達でありましたが、とってもよかったと思います。 ちらっと書きましたが、ちょっぴりジョージ・アダムス&ドン・プーレンを彷彿させるところがあるような気がしないでもなくて、アレの系統が好きな人には、☆オススメ☆


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