CARNIVAL (COLUMBIA)

DENNY ZEITLIN (1964/10)

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【パーソネル】

DENNY ZEITLIN (p) CHARLIE HADEN (b) JERRY GRANELLI (ds)

【収録曲】

(01-03) CAROLE'S GARDEN / WE'LL BE TOGETHER AGAIN / SKIPPYING
(04-06) ONCE UPON A SUMMERTIME / CARNIVAL / THE BOY NEXT DOOR
(07-10) MINORITY / AFTER THE WAR / ALL THE THINGS YOU ARE / I GOT RHYTHM
【解説】 ( 2019年12月01日更新 / 連載 1,373回 )

 津が来てます。 三重県の県庁所在地、津。 ようこそ三重へ、津っ津、津っ津♪ そんな嘉門達夫の替え歌で有名な、津。 伊勢は津で持つ、津は伊勢で持つ。 伊勢へ来るなら津へおいで (ア、ヨイショ♪) 海は青いし、海老はねる (ビヨヨン♪) そんな 「津ボートの歌」 で知られる、津。 海老のはねる擬音 (ビヨヨン♪) が秀逸なんっすが、残念ながら動画を見つけることが出来ませんでした。 で、えーと、津。 よく、滋賀の大津の間違えられて、 「ああ、あのクソ田舎」 みたいに馬鹿にされるんっすが、実はその大津よりもずっと田舎だったりする、津。 大津とか、普通に都会っすよね。 腐っても大きな津なので、ただの津(笑)とか、問題になりません。 で、津つながりで言うと、草津。 群馬にある温泉が湧いてるほうではなくて、滋賀県の草津。 人口は14万人くらいと、桑名と同じくらいなのに、高いマンションがバンバン建ちまくっていて、めっちゃ都会でビビります。 というか、人口、もっと少なくなかったっけ? …と思って調べてみたら、 これ 。 めっちゃ増えてるやんけ! 増えるワカメちゃんに匹敵する増え具合だと言ってよさそうなんっすが、 タワーマンション(20階以上)で探す草津市のマンション購入情報 。 売りに出されているだけでも、5本くらいあるやんけ! 大津は大津でプリンスホテルがあるし、栗東ですら こんなの が建ってるし、滋賀、半端ねぇ…。 千葉、滋賀、佐賀。 さすがに千葉には負けていると思うんっすが、佐賀が相手なら完勝っすよね。 ちなみに、各都道府県で最も高いビルの一覧は こちら 。 あ、滋賀は大津のプリンスホテルなんっすな。 38階建て、133.17m。 千葉はアパホテル&リゾート東京ベイ幕張で、50階建て、183.1m。 佐賀はザ・鳥栖タワー20で、20階建て、59.9m。 奈良県で最も高いビルが東大寺大仏殿というのが笑えますが、1階建て、49.1m。 あれ、平屋だったんっすな。 2階建てに見えるが、構造的には一重裳階(もこし)付きで、うんぬん。 木造平屋建てで49.1mって、凄ぇぇぇ。 「1メートルは一命取る」 という有名な安全標語がありますが、東大寺大仏殿の屋根の上で作業する建築作業員は、四十九命くらい取られても不思議ではないんっすな。

 で、三重県の超高層ビルは、 ここ 参照。 少なっ! しかも、こいつらを超高層ビルと呼ぶのは、あまりにも無理があると思うんっすが、消防法、電波法では、高層建築物を 「高さ31mを超える建築物」 と定義している。 で、建築基準法では、高さ60mを超える建築物が超高層建築物であると解釈する場合がある…と。 意外と大したことがなくても “超” なんっすな。 そういうことなら、高さ100mの四日市港ポートビルや、94mのアスト津は必要十分に “超” だし、桑名にあるサンファーレ (18階建て、60m) だって、立派な超高層ビルやん♪ 60mギリギリが “60mを超える” に該当するのか、何とも微妙なところでありますが、もしアカンかったら屋上に鳥居でも建てて、これも建物の一部や! …と強引に主張すれば、何とかなるんじゃね? そんな気がしないでもないし、少なくとも奈良県、鳥取県、佐賀県には勝ってるし、それにしても津ごときに94mのビルがあるって、ちょっと生意気っすよね。 腐っても県庁所在地というか。 レッ津ゴ〜、旅ガイド 。 あ、アスト津って、“UST-TSU” だったんっすな。 津というのは、日本一短い地名やに! …というのが、津っ子の数少ないプライドのひとつだったりするんっすが、もしかして、世界でもいちばん短い地名なんじゃね? そんな欲が出て、試しにローマ字で表記したところ “Tsu” となってしまって、 これ で言うと、ぜんぜん駄目じゃん…。 そんな暗い過去があったりします。 結果、幾多ある3位集団のひとつに過ぎないことが判明したんっすが、あ、でも、ヘボン式だと “Tsu” だけど、訓令式ローマ字表記なら “Tu” じゃん! 2位じゃん! 2位じゃ駄目なんでしょうか? そもそもヘボン式って、何や? そんなヘボい平凡パンチみたいな表記、俺は認めん!

 そんなウザい津人 (つじん) がいても不思議ではないので、ちょっと調べてみました。 Wikipedia 参照。 ジェームス・カーティス・ヘボンが、日本語の発音とラテン語の発音とが似ており、アルファベットの文字をラテン語読みするという前提で、うんぬん。 ほぉ、ラテン語読みっすかぁ。 ヘボン式の欠点としては、シを shi、チを chi、ツを tsu のように文字を3つ使って書くなど、音の正確さを追求したが故にやや冗長になってしまった点が挙げられる。 そう、それそれ! こんな冗長な野郎は、即刻で滅びるべきだと思うんっすよね。 日本人ならやっぱ、 日本式および訓令式 っしょ? ま、桑名っ子である僕としては、津が Tsu だろうと、Tu になろうと、んなもん、別にどうだっていいんっすが、津っ子としては大問題。 というか、Tu でもアカンっしょ? 2位じゃ駄目に決まってるやんけ! そこで、偉い人は考えました。 「Z」 と書いて、 「つ」 と読ませる事にしよう! 世に名高い 「Z市宣言」 でありますな。 これにはさすがの地元民も呆れて、期待したような賛同は得られなかった模様でありますが、近年になってまた復活の動きがあるんだそうで。 ほれ 。 ギネス世界記録っすか。 ぶっちゃけ、くだらないっすよね。 桑名でも少し前に 「おにぎり、にぎり競争」 でギネス世界記録に挑戦! …みたいなのをやっておりましたが、どこかの小学生が世界記録を達成してめっちゃ喜んでいる、その半月後くらいに記録を塗り替えちゃうという、悪魔の所業でありましたな。 えーと、 これ 。 桑名名産の 「しぐれ」 を具にしたというのは、大いに評価出来るんっすが、子どもたちは、記録更新したことを心から喜んでいました。 その気持ちを無残に踏みにじるとは、桑名の大人、大人げねぇ…。 鳥取市宮長の美保南小の児童には、心の底から申し訳ないと思うんっすが、桑名市民を代表して、この場をお借りして、対象を女児に限定して、お詫びの言葉を述べさせて頂こうかと。

 正直、すまんかったっす m(-_-)m スマヌ

で、あれから3年。 桑名の記録など、とうの昔に破られているに違いありませんが、 おむすびギネス2020 。 まだ、こんなのやってるんっすな。 現在は、1,876人(2018年11月5日に樹立)がギネス記録。 桑名の1,621人は、やっぱり超えられちゃってますが、1年以上前の記録が残っているということは、みんな、もう飽きちゃったんじゃ? 「同時におにぎりを作った最多人数 (Most People Making Rice Balls Simultaneously)」 なんかより、 最も長い祭り用の蛇 (Longest festival snake) のほうが、価値が高いと思うんっすけどねぇ…。 108mはマジで長いっすが、アスト津の屋上からぶら下げても、まだ8mも余るとか。 んなことで、“UST-TSU” 。 “Z市” の野望を諦めて、ヘボン式の “TSU” を受け入れた上で、 “TSU” を並び替えて “UST”。 前から読んでも、後ろから読んでも“UST-TSU”。 津っ子が考えたとは思えないくらい、洒落たネーミングでありますな。 しかし単純にひっくり返しただけではありません。 「アスト津 = UST TSU = 明日都津」 。 アスには、明日、未来のイメージ、また us (私たち)の意味も込められています。 「明日」 + 「私たち」 + 「都」 = アスト津!

  県庁所在地である津市の玄関口に建つランドマークとしての意気込みが
  ネーミングにも込められていたんですねぇ( ´∀`)
  勉強になります……φ(..)

そう、 ここ に書かれておりました。 桑名にもこんなランドマークが欲しいっすなぁ。 サンファーレの横に こんなマンション が堂々完成したんっすが、15階建ての割には、何か思ってたよりも低いし。 ここ とかを見ると、桑栄メイト、いよいよ来年の8月くらいまでに閉鎖? …みたいな噂があったりするんっすが、ドムドムと新味覚と、ま、パーラー花くらいは新しく出来るっぽい駅ビルに移設して、メイトはさっさと閉鎖して、ぶち壊して、跡地に新しい高層ビルを建ててくれませんかね? 高さとしては、四日市港ポートビルには負けるんだけど、アスト津には勝てる98.7mとかで。 2位でヨシとするところが、何とも奥ゆかしいっすよね。 ま、987 (くはな) と言いたいだけなんっすけど。 そういえば、 鈴鹿市役所 って、無駄に立派だったりするんっすが、高さはどれくらいなのかと思ったら73mらしくって、アカンやん。 負けてるやんけ! せめて、鈴カス (←鈴鹿のカス) には勝っておきたいところなんっすが、ま、それはそうと、津。 津が来てる。 何が来てるのかというと、まずは観光スポット。 あの、名古屋のレゴランドの存在すら脅かすかも知れない、究極のキラーコンテンツが誕生しました。 ほれ 。 キャラクターがこの変なヤツに変わった時は、違和感が半端なかったんっすが、なんつーか、もう慣れましたな。 それはそうと浅田真央、こんなところで、何しとんねん…。 名古屋の顔みたいな存在なので、レゴランドに肩入れすればいいのに、 「ベビースター1年分」 とかの餌に釣られて、魂を売り渡しちゃったんっすかね? ま、そんないい物を貰えるなら、魂でも、タマムシでも、何でも売り渡したくなる気持ちはよく分かるんっすが、美味しいっすからね、ベビースター。 コンビニに売ってる、ベビースターとピーナッツが一緒になったヤツが、たまらんっ♪ 最近は 「ベビースターラーメンおつまみ (桃屋の辛そうで辛くない少し辛いラー油味)」 にハマっていたりするんっすが、こいつがまた、たまらんっ♪ 言うほど、辛そうで辛くない少し辛いか? …で、思ったよりも辛かったりするんっすが、セットで これ を買って交互に食べると、口の中が中和されて、ちょうどいい感じになったりします。 あと、 ポテト丸 も美味しい♪ ドデカイラーメン も美味ちい♪ それはそうと、ページの下のほうにある、大人気マスコットキャラクター 「ベイちゃん」 って、誰やこいつ? こんな中国人のガキ、知らんぞ…。 そんなお子様がいても不思議でないくらい 「ホシオくん」 が定着しちゃいましたが、ま、いずれにしろ、観光資源に乏しい津市に、ようやくそれらしいスポットが出来て、よかったじゃないの…と。 ナガシマリゾート のある桑名市民としては、高みの見物なんっすが、ちなみに 「おやつタウン」 、津市やに♪ …と、津っ子が喜んでいるみたいんっすが、元々は久居市だったところっすよね。 それを言ったら、ナガシマも旧・長島町だったりするので、あまり大きな声では言えないんっすが、先日、純・津市として喜べるビッグニュースが飛び込んで来ましたな。 『第11回B−1グランプリ』 で 「津ぎょうざ小学校」 優勝 って、マジかよ?

 去年は 『ゆるキャラグランプリ』 で、四日市の 「こにゅうどうくん」 の野郎が、途中まで1位になってて、マジかよ? …と思っていたら、四カス (←四日市のカス) による組織票が問題になって、最後の最後で首位から陥落して、ざまあ見ろだったんっすが、今年の “津ぎょうざ” はマジっぽいっすな。 津、来ちまいましたかぁ…。 津カス (←津のカス) が調子に乗って、つけあがりそうで、ちょっとアレなんっすが、桑名はB級グルメに関しては、これといったものがないっすからなぁ…。 敢えて言えば、おにぎりのところにも出て来た 「しぐれ」 なんっすが、ハマグリは高いばっかりで、固くて大して美味しくない気がするので (←個人的な感想) 、普段使いとしては 「あさりのしぐれ」 がメジャーなんっすけど。 で、同じマーティン (←ウザい) のシリーズで、 「津ぎょうざ」 もありますな。 朝から直系15センチの揚げ餃子とか、あり得ねぇ…。 で、 「道の駅・津かわげ」 の発音のイントネーション、違和感が半端ねぇ…。 「つ・かわげ(↓)」 ちゃうやろ! 「つぅ(↑)、かわげ(→)」 やろ! で、マーティン、やっぱりウゼぇ…。

 そもそも揚げ餃子って、ちょっと邪道じゃないっすか? 餃子、いつも上手く焼けなくて、黒焦げにあるか、ぐちゃぐちゃになるかの2択だったりするんっすが、もう、面倒なので、揚げちまおうか? …と思ってしまったり。 ま、揚げたら揚げたで、油の後始末とかが面倒だし、もう、水餃子にしちまおうか? …と思ってしまったり。 が、やっぱり、焼き餃子がいちばん美味しい気がするんっすよね。 で、先週、始めて味の素の冷凍餃子というのを買ってみました。 これ 。 油・水なしで誰が調理しても食欲そそるパリッパリの羽根ができる。 マジか? その言葉、信じてエエんか? 半信半疑というか、二割信八割疑くらいで作ってみたんっすが、おおっ! 12個中、6個くらいはめっちゃいい感じに、食欲そそるパリッパリの羽根ができて、イケるやん! 残りの半分くらいは、羽根なしのフニャフニャの蒸し餃子みたいになっちゃったんっすが、半信半疑のレベルはクリアしたので、めっちゃ満足。 今後、更に精進して、羽根つき率 80%くらいを目指したいと思いますが、で、2位のシルバーグランプリは北海道釧路市の 「釧路ザンタレなんまら盛り揚げ隊」 、3位のブロンズグランプリは静岡県袋井市の 「袋井宿たまごふわふわほっと隊」 だった…と。 こういう、クソ恥ずかしい名前の “隊” なのが、お約束っすよね。 釧路のほうは “盛り揚げ隊” なので、何らかの揚げ物であるに違いないんっすが、んーと、 これ っすか。 要は “ザンキ” っすよね。 + タレで、ザンタレ。 普通に美味しそうなんっすが、2位は悔しいでしょうなぁ。 めっちゃ悔しぃ〜! 金がいいですぅ〜! 給食のおばちゃんの手抜きメニュー、ただ無駄にデカいだけの揚げ餃子なんかに負けて、ザンキの人たちは、慚愧の念に堪えないと思いますが、ちなみに来年の “東海・北陸B-1グランプリ” は四日市で開催されるみたいっす。 ほれ 。 うわぁ、糞ウザい 「こにゅうどうくん」 の野郎が…。 四カスの組織票で 「四日市とんてき」 がグランプリを獲得する未来しか見えないんっすが、さすがに地元の団体は投票対象から除外して、ホスト役に徹するんっすよね? その際に活用できるよう、 「いらすとや」 ご協力のもと、黒いスーツを着て派手な髪型をした、ホストクラブなどで働いている水商売風の こにゅうどうくん のイラストです を作ってあげたので、感謝して頂きたいものでありますが、首をかしげたくなるような結果に終わらないことを期待して、今日の話は、おしまい。

 ということで、今日はデニー・ザイトリンっす。 うぉー、久しぶりにビッグネーム、来たぁぁぁぁ! …という程、メジャーなキャラでもないかと思うんっすが、このコーナーでも、過去に2回ほど取り上げたことがあります。 これ とか。 おお、金山(かなやま)南ビル。 31階建て、130mくらいの超高層ビルの屋上での仕事、確かにやってたことがありますな。 で、わりとシンプルなネタっすよね。 これくらいの長さでエエんや! そう思わずにはいられません。 最近の無駄にクソ長いのは、自分でも読む気が起こらなかったりするんっすが、とまあそんなことで、後半はシンプルに、完結に。 で、デニー・ザイトリン。 この 『ライブ・アット・ザ・トライデント』 のジャケットのお陰で、むさ苦しいオッサンというイメージが定着しているんっすが、あ、これ、鰈技師からのリクエストでありましたか。 塩サバ9号という称号が、懐かしくも、クソ痛かったりするんっすが、で、今回取り上げる 『カーニバル』 というアルバムだと、見た目がえらく、こざっぱりしてますよね。 知的で、清潔で、誠実そうで、これならギャルがめっちゃ接近しているのも納得なんっすが、私はアンタに一言いいたい。 ヒゲ剃れよ! この助言が聞き入れられたのではなかろうかと。 が、さっぱりザイトリンが1964年10月で、むさ苦しいザイトリンが1965年3月なので、僕の助言を受けて、ヒゲを剃ったワケではないっすよね。 わずか半年足らずの間に、一体、彼の身に何があったんでしょうな? んなことで、じゃ、ザイトリンくんが、まだ道を踏み外してなかった頃の演奏に、耳を傾けてみることにしましょうかぁ。

 1曲目、ザイくんのオリジナルで、 「キャロルズ・ガーデン」 。 岡崎正通クンが書いた日本語ライナーによると、キャロルというのは彼の夫人の名前なんだそうっすが、軽やかな中にもエキサイティングなトリオの魅力がよく現れた演奏が繰りひろげられてゆくな…と。 なるほど、確かに軽快な感じのテーマでありますな。 で、ソロはと言うと、何か、独特。 エバンス派なのかと思ったら、あまりそんな感じはしなくて、ハーモナイズされた鱧 (はも) みたいな? 言うほど、魚偏 (さかなへん) に豊 (ゆたか) か? そう言いたくなる、ひょろひょろの魚だったりするんっすが、顔はめっちゃ恐いっすよね、鱧。 ほれ 。 とか言ってるうちに、テーマに戻って、おしまい。 3分05秒という、ほんのちょっとした小さなプチ小品で、軽く挨拶代わりといったアレなんっすが、サイドマンとしてはドラムスのジェリー・グラネリという人が頑張っていて、ベースのチャーリー・ヘイデンは、あまり前面に出過ぎていなくて、トリオとしてのバランスが、いいな…と。 で、次。 「つぎ」 と入力すると、学習機能で 「津ぎょうざ」 に変換されそうになっちゃうんっすが、歌物スタンダードの 「ウェル・ビー・トゥゲザー・アゲイン」 。 僕の持ってるCDには 「また逢う日まで」 という邦題が書かれているんっすが、何か、小学生の頃を思い出してしまいますな。 (先生) いつまでもー! (生徒) いーつまでもー♪ (先生) たえることなくー! (生徒) たえるーことなくー♪ (先生) 友達でいよう! (生徒) 友達でーいようー♪ (先生) 今日の日はさようなら! (生徒) 今日の日はーさようなーらー♪ (先生) また逢う日までー (生徒) またー逢うー日までー♪ 調べてみたら、1番と2番の歌詞がごっちゃになっていましたが、それとか、尾崎紀世彦のモミアゲとかではなく、フランキー・レインとカール・フィッシャーによって書かれたヒット曲。 そういうアレらしいっす。 岡崎クンはそれだけしか書いてくれていないので、演奏のほうの解説は自力で何とかしなければならないんっすが、ま、物静かなバラードであるなぁ。 …と。

 で、次。 ザイくんのオリジナルで、 「スキッピーイング」 。 いや〜ん、すきっぴーんぐぅ♪ 人間、誰しも、 「〜イング」 という言葉を見ると、まいっちんぐマチコ先生になってしまうんっすが、 「〜イング」 の中でも、かなり難解な類いっすよね、スキッピーイング。 友人の名前を取ったそうなんっすが、田中スキッピーとか、そんな日系2世なんっすかね? 個人的にはスキッピーではなく、ポリッピーと友達になりたいところなんっすが、で、演奏のほうはというと、アップテンポの軽快な仕上がりだったりして、いかにもスキッピーやな…と。 アドリブに入ってからも、さほど小難しくはなく、スインギーなノリに終始しております。 途中、チャリ・ヘイのベースが前面に出てきそうになるんっすが、すんでのところで食い止めて、事なきを得て、とまあそんなこんなで、おしまい。 悪くはなかったな。 …と、そのように評価していいのではなかろうかと。 で、次。 歌物スタンダードの 「ワンス・アポン・ア・サマータイム」 。 個人的に大好きな曲なので、大いに期待が持たれるところなんっすが、素直にリリカルなバラードとして料理していて、共感が持てます。 やや感情の起伏に乏しく、平坦な感があるんっすが、ま、いっかぁ…と。 んなことで、次。 アルバム・タイトル曲の 「カーニバル」 。 もしかして、 「黒いオルフェ」 ? …とか思っていたら、そうではなく、ザイくんのオリジナルのようっす。 しっかりした構成をもったナンバーで、スローな出だしからテンポを上げて緩急自在、スリリングなインタープレイが繰り広げられてゆく。 原盤ライナーではレナード・フェザーが “この曲はバド・パウエルの初期の作品 <グラス・エンクロージュア> を思わせるものがある” と記している。 …と、日本語ライナーに岡崎クンが記しているようなアレなんっすが、物静かなバラードでありますなぁ。 …とか思って油断していると、急にテンポが速くなって、ちょっぴりアバンギャルドな世界が展開されるという、そういうアレだったりします。 意外と前衛派なんっすな、ザイトリン。 超保守派の僕にはちょっと辛いものがあるんっすが、で、そのうち、チャーリー・ヘイデンの超地味なソロが登場。 その後、ピアノによる物静かなバラードのパートがあって、で、そのうち、またワケがわからなくなって、もう、感情の起伏が激し過ぎぃ…。 タイトル曲だからと言って、張り切り過ぎちゃった結果、それが裏目に出た形でありますが、ま、熱意は熱いな。 …と、その点は評価していいのではなかろうかと。

 で、次。 ラルフ・ブレインが書いた 「ザ・ボーイ・ネクスト・ドア」 。 『ジェニファー・ロペス 戦慄の誘惑』 という映画の原題が 「The Boy Next Door」 なんっすが、それとは無関係なのではなかろうかと。 そちらのほうは、隣人との間に生まれた禁断の関係が次第に恐怖に変わる様を描くサスペンス・スリラー。 そういったアレらしいんっすが、もしかして、隣人が 「NINJIN娘」(ニンジンむすめ) だったりとか? いや、“The boy” なので、それは無いっすよね。 …とか言ってるうちに演奏のほうは終わってしまったんっすが、リリカルなバラードだったな…と。 で、次。 「マイノリティ」 。 アルト・サックス奏者のジジ・グライスのオリジナルで、大胆な変化にとんだプレイが繰りひろげられるな…と。 確かに、イントロから、大胆過ぎぃ。 …なんっすが、テーマに入ってからも、ほとんど原曲の面影がなかったりします。 で、ソロに入ると、自由闊達、変幻自在。 そうこうしていると、急にテンポがスローになって、ベースのチャリ・ヘイも前面に出てきそうになって、とか思ったら、急にテンポが速くなって、ここに来てようやく 「マイノリティ」 らしいメロディが登場して、最後はフェイドアウトして、おしまい。 タイトル曲ではないものの、張り切り過ぎちゃった結果、それが裏目に出た形でありますが、急進派の人なら余裕で受け入れられるだろうし、ちなみに僕は救心派ではなく、命の母ホワイト派だったりするんっすけど。 んなことで、次。 ザイくんオリジナルで、 「アフター・ザ・ウォー」 。 いかにも 「戦後」 らしい、愛と哀しみに満ちあふれたバラードで、ウォーでがんすのオオカミ男〜♪ うぉー。

 ということで、ラストっす。 「オール・ザ・シングス・ユー・アー」 。 100%個性的なセンスに彩られたもので、原メロディーをもとにザイトリンは自由な解釈で演奏してみせているな…と。 そうさ、100%個性的〜、もう、やりきるしかないさ〜♪ そんな、やりきり感が満載で、いいな♪ …と。 基本、リリカル系で、ちょっぴりエバンスな香りも感じられて、で、後半はスインギーに転じたりして、悪くなくて、いいな♪ …と。 で、最後にもう1曲。 CDオマケで 「アイ・ガット・リズム」 。 個人的に、さほど好きな曲ではないので、蛇足感が半端ないんっすが、蛇足であっても、クソだ。 …というほど酷くはないので、ま、いっかぁ…と。 んなことで、今日のところは以上っす。

【総合評価】 見た目は、こざっぱりしているんっすが、中身はちょっと小難しかったっす。 でもまあ、目の醒めるような鮮やかなテクニックと斬新なハーモニック・センス、そして充分すぎるほどの冒険心をもったザイトリンのプレイは、ほぼ同じ時期に登場してきた新世代のピアニストたちの中にあっても、とびきりの鮮度を持って岡崎正通クンの耳には響いたみたいだし、ま、そりゃ、聞けばそれなりに耳には響くやろ。 そんな気もするんっすが、ちょっぴり僕の心に響く場面もあったりしたので、それなりにアレな、そんな1枚でありました。


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