IT'S STILL THERE (AHP)

ANDREAS BAER (1993/7/20)

IT'S STILL THERE ←click!!


【パーソネル】

DAVID KLEIN (ts) <#1,2,4,5,9> ANDREAS BAER (p) TIBOR ELEKES (b) PHIL FRANKLIN (ds)

【収録曲】

(01-03) IT'S STILL THERE / REUNION BLUES / BATTLE HYMN OF THE REPUBLIC
(04-05) BABY WON'T YOU PLEASE COME HOME / THINGS AIN'T WHAT THEY USED TO BE
(06-08) BARRELHOUSE BOOGIE / WORK SONG / AIN'T MISBEHAVIN'
(09-10) HONEYSUCKLE ROSE / PINETOP'S BOOGIE
【解説】 ( 2019年12月15日更新 / 連載 1,374回 )

 はかたの塩っ! …ということで、行ってきました、博多。 はかたの塩の “はかた” は、博多でなくて伯方なんっすが、瀬戸内海の 「しまなみ海道」 の辺りにある島っすよね、伯方島。 個人的には伯方島より、ハダカ島のほうがいいな。 そんな気がするんっすが、 『ハダカ島探険』 。 城昌幸少年少女作品集って、少年少女がそんな島を探検してエエんか? 少なくとも、少年は不要なので、少女だけで探検して頂けないものか? そう、思わずにはいられませんが、あ、それだと僕もその島に出入り禁止になってしまうので、意味がないっすな。 少女とオッサンはその島に入ってもいい。 そういうルールにしておいたほうが賢明ではなかろうかと。 50を過ぎても心は永遠に少年な僕なんっすが、今回ばかりはオッサンということで、素直に受け入れたいと思います。 が、よくよく考えてみると、ハダカ島を探検するのに、探検隊がハダカである必要は、どこにもありませんよね。 例えばの話、猿人バーゴンを探しに、佐賀市に行った川口浩探検隊。 いや、そんなところには行ってませんな。 熊本なら、「熊本を探検たい。」とか言って探検する探検隊がいても不思議ではないんっすが、佐賀市ではなくて、パラワン島でしたか。 そんなところまで行った探検隊。 確かに発見された猿人バーゴンは半裸で野山を走り回っていたし、そこに至る前の段階でも、乳丸出しの現地のギャルが水浴びしているところを激写されたりしておりましたが、ヒロシくん始め、探検隊のご一行は、ちゃんと服を着用しておりました。 よくよく考えたら、ハダカで洞窟に入ったりしたら、色んなところを擦り剥いちゃいそうだし、ハダカで山道を歩いたらしたら、色んなところからヤマビルに血ィ吸われちゃいそうだし。 それはそうと、あの乳丸出しの現地ギャル。 あれは単なる視聴者サービスだと思っていたんっすが、そんな生やさしいものではなかったんっすな。 えーと、 ここ 参照。 恐怖!人食いワニ・大蛇・女裸族毒矢の猛襲。 毒矢を射る女裸族やったんか! そりゃ、気持ちよく半裸で水浴びしているところを覗かれて、盗撮までされて、日本のテレビの全国ネットで放送されるとなれば、毒矢の1本や2本くらい射たくなる気持ちもワカランではないんっすが、襲撃されるようなシーン、ありましたっけ? 幸い、 ここ に動画が上がっているので、じっくりと検証してみようと思うんっすが、ハダカではないものの、普通に半袖っすよね、ヒロシくん。 建築現場なら叱られて、出入り禁止になっちゃうヤツなんっすが、ま、今回はジャングルへ探検しに行くだけなので、そんなに目くじらを立てる程のことでもないな…と。

 で、問題のシーンは33分20秒頃から。 問題のシーンだけ見たいという人は、途中を飛ばしてもらって、一向に構わないんっすが、あー、こりゃ、思っていた以上に全裸でありますな。 で、覗かれていることを知って、毒矢で襲撃…することなく、慌てて逃げ去ってしまったんっすが、ふぅー。 単なる視聴者サービスでありましたな、やっぱり。 で、問題のシーンだけ見られたから、いいやぁ。 そう思って、この動画を閉じてしまった人は、きっと後悔することになります。 何と、この後、更なる “お宝シーン” が。 僕は自分で書いた原稿を丁寧に読み返したおかげで、見逃さずに済んでラッキーだったんっすが、…とか思っていると、集落みたいなのが出てきて、で、その中をズンズンと歩いていると、いきなり矢が飛んできて、うぉぉぉぉぉ! このタイミングでありましたか。 すっかり油断していたのでヤバかったんっすが、で、えーと、何の話でしたっけ? ハダカ島を探検するのに、少年少女の探検隊がハダカである必要はない…と。 ハダカの王様が統治していたり、裸の大将が徘徊していたり、ハダカデバネズミが棲息していたりすれば、ハダカ島としての要件は余裕でクリアしていて、そう考えると、ハダカ島というのも、言うほどソソられる物ではないな…と。 伯方島で十分かも? そんな気がしてきました。 パラワン島は確かにハダカ島だったんっすが、素人の僕が探検するには、あまりにもデンジャラス過ぎるし。 ということで、はかたの塩っ! どうして伯方島は “塩” なのか、今日はその秘密を解き明かしてみたいと思います。

 「料理のさしすせそ」 。 そんな言葉がありますよね。 料理に欠かせない5つの調味料。 砂糖、塩、酢、せうゆ(醤油)、ソース。 せうゆ(醤油)のところだけ、ちょっと無理がある気がしないでもないんっすが、ちゃんと 「さしすせそ」 になってます。 あ、 “そ” はソースではなく、味噌の “そ” なんっすか。 ここだけ洋風の調味料で、ちょっっと違和感があったんっすよね。 味噌だけ最初の文字ではなく、2文字目なのも、ちょっと無理があるんっすが、無理が通れば、道理が引っ込む。 世の中の常です。 諦めましょう。 で、これ、ただ調味料の名前を5つ列記しただけでなく、ちゃんと 「さしすせそ」 の順番で入れるのが正しいって、マジっすか? そんなうまい偶然がある筈がなく、適当な理由をつけて、でっち上げたものであるに違いないんっすが、一応、理屈としては ここ 参照。 おお、何か、意外と説得力がありますな。 僕はつい最近、必要に駆られて料理もどきをするようになったド素人なんっすが、佐藤俊夫くんが自分の名前をパソコンで入力しようとしたら、 「砂糖と塩」 になってもうたやんけ! そんな事例は多そうなので、やっぱり砂糖と塩は、この順番やな。 そんな気がします。 砂糖 → 塩の順に入れると甘塩っぱくなりそうなんっすが、塩 → 砂糖だと、しょっぱ甘くなっちゃいそうだし。 しょっぱ甘くなったら、アカンのか? …と言われると、別にアカンことはないんっすが、甘塩っぱいに比べて、しょっぱ甘いって、何かちょっと、言いにくいし。 聞いてるほうも 「ショッパーマイン?」 とか思ってしまいますよね。 で、 「すせそ」 の酢、醤油、味噌はすべて発酵調味料です。 発酵調味料は熱を加えると独特の風味が飛んでしまうため最後の方に入れることが多いのです。 これも何となく分かります。 味噌汁の味噌も、あまりグラグラ煮立てると風味が飛んでしまうので、最後のほうに入れるのがいいと言いますもんね。 で、 「さしすせそ」 のうち、 「さしす」 、この3つに関しては個人的に、あまり拘りはなかったりします。 砂糖は甘ければいいし、塩は塩っぱければいいし、酢は酸っぱければいいし。 あ、砂糖に関しては、なるだけ白いほうがいいと思うんっすが、黒砂糖とか、論外。 味がクドいんじゃ、オメーは! 子供の頃、「黒砂糖は体にエエで、食べな!」 とか言われて、生のまま、おやつ代わりに囓らされたのがアカンかったのではないかと思うんっすが、 ふ菓子 とか、 くろ棒 なんかは好きなんっすけどね。 さすがに、くろ棒×30袋、一気食いはクドそうなんっすが、くろ棒×3袋 + ふ菓子×5本くらいなら、大丈夫かと。 ふ菓子の黒砂糖は表面に薄くコーティングされているだけなので、余裕で数をこなせるんっすが、あ、そう言えば、那智黒というのも黒砂糖っすな。 黒砂糖、菓子にすればイケるやん! そういうヤツであることが判明したんっすが、そのまま囓るというのがアカンかっただけで。

 砂糖の “黒” も悪くないことが判明したんっすが、酢の場合、むしろ “黒” がアドバンテージだったりしますよね。 黒酢酢豚とか、めっちゃ美味しそう♪ …と思って食ってみたら、意外と豚がそんなでもなかったりすることがあるんっすが、あ、黒豚の酢豚とちゃうんか…。 酢が黒いだけか…。 それに気付いてガックリするくらい、黒酢というのは魅力的だったりします。 ぜんぜん魅力的に思えないエピソードである気がしないでもないんっすが、普通の酢の酢豚と、黒酢の酢豚なら、何となく後者を選んでしまいます。 そもそも黒酢って、何や? …というのが今ひとつよく分かってなかったりするんっすが、で、酢と言えば、ポン酢というのもありますよね。 これ 。 え? これ、ちゃうんちゃう? 誰もがそう思ったに違いありませんが、僕たちが今まで “ポン酢” だと思っていたのは、実は “ポン酢醤油” だった。 そんなネタが少し前に、少しだけ話題になっておりました。 ポン酢のポンって、何や? …というのも、わりとよく話題に上るんっすが、んーと、 これ 。 ポンス = 柑橘類の果汁で作った酢だから、ポン酢。 おお、なるほど! ポンス酢 (ぽんすず) だと、ちょっと言いにくいっすからね。 ちょっぴり 「千葉すず」 みたいだし。 で、ポン酢の原料が柑橘類の果汁なのは分かったんっすが、ポン酢でない酢は何を原料にしているのかというと、例えば米酢なら、米。 リンゴ酢なら、リンゴ。 ということは、黒酢は、黒砂糖? …とか思ったら、違いました。 黒酢 は酢の一種。 黒色を呈するのが特徴である。 ま、そらそうでしょう。 赤色を呈したら赤酢になって、開かずの扉の向こうに幽閉されちゃいそうっすもんね。 醸造酢の一種であり、米黒酢の分類になる。主原料には米・米麹・水を用いるものだけを黒酢という。 おお、米酢の一種だったんっすな。 米を醸造すると酢ではなく、醸造酒になってしまいそうなんっすが、醸造酒醸造酢醸造酒醸造酢。 かなり難易度の高い早口言葉っすよね。 どうやら、穀物や果実を原料にした醸造酒を、酢酸菌 (アセトバクター属) で酢酸発酵させると、醸造酢になる。 そういう関係であるみたいなんっすが、アセトバクター。 何か、汗とバクテリアの結晶みたいで、ちょっとキモいんっすな。 でもまあ、カンピロバクターよりはマシだと思って、諦めて貰うとして、米酢は精米を主な原料としていますが、黒酢には玄米や精米度の低い米を使う…と。 おお、なるほど! 確かに白米に比べると、玄米や精米度の低い米は、茶色っぽい色…というか、茶っぽい色というか、茶色。 そんな色をしてますよね。 あれを酢にすれば、何となく黒っぽい酢になっちゃうのも分かる気がしますな。

 とまあそんなことで、思ってたよりも大したネタにならなかったので、黒酢の話は、これでクローズ。 で、塩。 「さしすせそ」 の中で、最も原始的な調味料。 そんな印象があるんっすが、何というか、猿人バーゴンでも使ってそう感があるというか。 海に飛び込めば塩っぱいし、野山を走り回って、汗だくになって、それが乾いて白い粉を吹いたのをペロっと舐めれば、やっぱり塩っぱいし。 猿人レベルでも、縄文式土器で海水を煮詰めて、簡単に塩くらい精製しちゃいそうっすよね。 猿人と縄文式土器って、時代的にマッチするのかどうかは不明なんっすが、んーと、 塩の歴史 。 日本史上で塩が登場するのは、縄文時代後期から弥生時代初期と言われていますが、うんぬん。 おお、縄文式土器、だいたい合ってるやん! 縄文人と猿人というのが同じようなものなのかどうかは不明なんっすが、猿人とは、約600万年前にアフリカ大陸に出現し、約130万年前まで生息していただろうと考えられる初期の人類である。 で、一方、縄文人。 縄文時代に日本列島に居住していた人々 の総称。 約1万6000年前から約3000年前まで現在の北海道から沖縄本島にかけて住み、うんぬん。 おお、ぜんぜん時代がちゃうやん! やはり、猿人に塩は、まだちょっと難しい気がしてきたんっすが、でもまあ、猿人バーゴンは真性の猿人というより、ただの原住民みたいなものっすからね。 縄文式土器で海水を煮詰めるくらいの技量は、きっと持ち合わせているのではなかろうかと。 ま、バーゴンって見るからに手先が不器用そうなので、縄文式土器みたいな複雑な文様は無理で、せいぜい、単純な弥生式土器で海水を煮詰めるくらいが関の山かも知れませんけど。 あ、でも、わざわざ自分で土器を作る必要はないし、土器屋さんで買ってこれば大丈夫っすか。 自分ひとりでは無理だとしても、ドキンちゃんに頼めば、土器でなんとかしてくれそうだし。 口の中に入れるものなのに、ばい菌なんかの手を借りて、大丈夫なんか? そんな懸念を持たれる人もいるかも知れませんが、ああ見えてドキンちゃん、けっこう潔癖症らしいっすからね。 自分が乗ってる宇宙船は土足禁止、いわゆる 「土禁 (どきん)」 にしているみたいだし。 それに、塩には殺菌作用があるので、ばい菌の多少の混入くらいは、何とかなるんじゃね? そんな気もするんっすが、とまあそんなことで、 「伯方の塩」 について考察する時間が無くなってしまったんっすが、この続きは気が向けば、また、次回♪

 ということで、今日はアンドレアス・ベアーっす。 読み方、これで合ってるんっすかね?  “Baer” なのでベアーではなく、バエーのような気もするんっすが、今日はそんなベアー、もしくはバエー君の 『イッツ・スティル・ゼア』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 スイス産のレア・ピアノトリオ作品。 半数の曲でサックスも加わりカルテットによる演奏が披露されます。 ヨーロッパ産というよりは、アメリカ的なストレートアヘッドな仕上がりになっており、スタンダードを中心とした選曲で手に汗握る白熱した演奏が繰り広げられる、コレクションに加えたい1枚です。 そういったアレらしいので、とりあえずコレクションに加えてみたんっすが、いや、順番から言うと、何だかよく分からんけど、とりあえずネタ用に買ってまえー。 で、この原稿を書くにあたって、ザクッと調べてみた結果、そういったアレであることが判明したんっすが、スイス産のレアピアノだったんっすな。 ぜんぜん知りませんでした。 で、何でもいいけどピアノ編、ずーっと続いてますよね。 調べてみたら、2018年01月07日以来、まる2年近くに渡って、ピアノばかりを取り上げているみたいなんっすが、さすがにネタも残り少なくなってきたし、飽きてきたし、年内をもって区切りということにしようかと。 んなことでベアー、もしくはバエーなんっすが、あまり多くは期待が持てません。 ジャケ絵を書くのが簡単そうなので、少し前にもコイツを取り上げようとしたんっすが、聞いてみたら中身が今ひとつアレだったので、見合わせることにした。 そんな経緯があるんっすが、今日はあまり時間がないし、ヤル気のほうも全然ないし、後半は適当に片付けて、さっさと終わりにしてしまおう…と。 時間がないのは昨日の土曜日、ちょっとした仕事が入ってしまったからなんっすが、昼くらいに片付いたので、その後、快活クラブに行って、焼き鳥を食って、帰ってきました。 ちなみに今、 焼きカレーフェア というのをやってるんっすが、昼は弁当の焼き飯を食べたので、焼きカレーはやめにして、焼き鳥ということに。 ま、おやつ代わりなんっすが、 「ねぎま」 が2本で320円でしたか。 「お好みにより、塩をかけてお食べ下さい」 とか書いてあったんっすが、好むと好まざると、塩をかけて食わないと、味無いじゃん。 …みたいな。 ま、塩をかけて食ったら、美味しかったんっすけどね。 ま、塩の話は次回、気が向いたらまた書くとして、そんなことで、んじゃ、演奏のほうを聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずは1曲目、アンドレアスのオリジナルで、アルバム・タイトル曲の 「イッツ・スティル・ゼア」 。 何と言うか、思ってたよりも悪くないじゃん…と。 カクテルピアノっぽい仕上がりで、やや哀感に欠ける嫌いがあるところが、日本人の趣向に今ひとつ合致しない気はするんすが、適度にスイングしているし、エンターテインメント性が高いし、…とか言ってるうちに、テナーサックスの人が登場。 ジャケットにも 「トリオ・プラス・ワン」 と明記されているし、先述の説明文にもあったんっすが、半数の曲でサックスも加わりカルテットによる演奏が披露されます…と。 プラスされるのはデビット・クレインとかいう人なんっすが、これがちょっと、微妙…。 何か、中間派っぽいんっすよね。 ああん、昼間っからぁ♪ そんな昼間派は、決して嫌いではないんっすが、スイング・ジャズとモダン・ジャズの中間の派は、ちょっと…。 まだ、中核派のほうがマシなんじゃね? …って、さすがにそれは無いんっすが、何とも古めかしくて、都会派アーバンな僕の趣向にそぐわない事、この上なし。 そうや、これがあるから、敬遠したんやった…。 思い出しましたぜ! ま、これはこれで、アレやな。 そんなふうに前向きに捉えることも出来なくはないし、とまあそんなことで、次。 「リユニオン・ブルース」 。 ミルト・ジャクソンのオリジナルみたいっす。 個人的に好きなキャラなので期待したいところなんっすが、コテコテのブルースだったりすると、ちょっとアレだし、で、結果、ま、そこそこブルースやな…と。 出だしのピアノとタイコの掛け合いは軽妙だし、適度にブルージーで、悪くないな…と。 で、安心していたら、テーマが始まって、テナーの人も出て来ちゃったんっすが、シンプルなリフ・ブルースで、悪くはないな…と。 悪くはないな…と言えば、YouTuber デビューしたみたいっすな、 くはないな 。 そういえば、声優募集のオーディションとか、やってましたもんね。 地元出身の みかこし でエエやん。 …とか思ったんっすが、碧志摩メグの声と被るから、アカンっすか。 で、演奏のほうはというと、ソロ先発はテナーのなんとか君。 前の曲に比べると、ちょっぴり中間からモダンに寄った感じで、続いてベースの地味なピチカート・ソロがフィーチャーされて、で、その後、アンドレアスのスインギーなピアノ・ソロが出てきて、途中、タイコとの絡みもあって大いに盛り上がって、で、シンプルなテーマに戻って、おしまい。 いや、意外と悪くなくて、よかったな。 そのように評価していいのではなかろうかと。

 で、次。 「バトル・ヒム・オブ・ザ・リパブリック」 。 日本では 「リパブリック賛歌」 という名前で知られているんっすが、と言うか、おーたまじゃくしは、カエルの子〜♪ アンドレアスのトリオはゆったりとしたテンポでブルージーに料理していて、ちょっぴりアーシーで、都会派アーバンな僕の趣向には今ひとつそぐわなくて、でもまあ、途中からテンポが速くなるので、それ以降はそんなに息苦しくもなくて、とってハッピーな世界が展開される…と。 ザ・スリー・サウンズみたいなサウンドが好きな人にはウケがよさそうなんっすが、んなことで、ま、いっかぁ…と。 ということで、次。 「ベイビー・ウォント・ユー・プリーズ・カム・ホーム」 。 作者としてチャールス・ウォーフィールドとクレランス・ウイリアムスという名前がクレジットされておりますが、これまたアーシー系の楽曲でありますな。 なんとか君のムーディ勝山なテナーも入って、「魅惑のムード歌謡 〜むせび泣くテナーサックスの調べ〜」 感が、半端ありません。 アンドレアスのピアノも、とってもアンドレだし、心に染みるバラードであるな。 そのように評価していいのではなかろうかと。 で、次。 「シングス・エイント・ホワット・ゼイ・ユースド・トゥ・ビー」 。 「昔はよかったね」 という、爺ィの戯言みたいな邦題が付いたエリントン・ナンバーで、糞ダサいので、個人的には、あんまり。 なんとか君のテナーは、中間派でもスイングのほうに寄ってしまっているし、この辺りの連続攻撃が、個人的にはちょっと辛いな…と。 以前、この作品がアカン判定されちゃったのは、この流れによるものだったりするんっすが、ちょっとテンションが下がって来ちゃったので、ここで昼メシでも食って、心を落ち着かせるとして。

 角煮まんじゅう、美味ぇぇぇぇぇ! 10月に長崎のハウステンボスに遊びに行って、お土産に買って来たんっすよね、 これ 。 冷凍してあったのを少しずつ食べて、今日で残りがゼロになってしまったんっすが、あの時、ちょっと博多にも立ち寄ったな…と。 で、先日、また博多に行く機会があったんっすが、某・ヤン坊マー坊系の工場で発電機の工場検査があるので、それに立ち会うことになりました。 役所の担当者と弊社の営業社員も一緒だし、水曜日に鈴鹿で昼まで仕事して、車で2時間ほど掛けて岐阜羽島駅まで移動して、新幹線に乗って夕方の6時前に博多駅に着いて、近くのビジネスホテルにチェックインして。 その後、みんなで晩飯を食べて、ちょっとだけガールズバーみたいなところにも寄って。 翌日はタクシーで40分くらい掛けてヤン坊マー坊工場に行って、午前中、発電機の検査に立ち会って、またタクシーで40分くらい掛けて博多駅に戻って、みんなで豚骨ラーメンを食べて、新幹線に乗って、帰って来ました。 金曜日か月曜日にセッティングしてくれればよかったのにぃ…。 そう思わずにはいられなくて、結果、特に書くこともない主張になってしまったんっすが、んなことで、次。 「バレルハウス・ブギー」 。 アモンズ・ジョンソンという人の名前がクレジットされておりますが、またまたアーシー系の楽曲でありますな。 というか、めっちゃブギウギ。 ジャズ・ピアノのルーツっぽくて、それなりに興味はソソられるんっすが、やっぱ、僕はモダンのほうが好きやな…と。 ということで、次。 「ワーク・ソング」 。 ナット・アダレイの書いたファンキー・チューンっすな。 念願のモダン系なので、ちょっとワクワク♪ で、実際、これはなかなか、いいな♪ …と。 イントロからベースの人のピチカートがよく効いてるし、ちょっと捻った感じのテーマ処理も、なかなか。 アンドレアスのピアノ・ソロはちょっと抑えた感じだったりするんっすが、それがまたクールで、いいな♪ …と。 下手に真っ黒ファンクに走らなかったところに、この人の見識が感じられるんっすが、いいっすよね、見識。 ちょっぴり、剣先イカみたいで。 終盤はそれなりに熱さを増して、かなり凝った展開になったりして、とまあそんなこんなで、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、よかったっす。

 ということで、次。 「エイント・ミスビヘイブン」 。 「浮気はやめた」 という邦題で知られておりますが、どこをどう訳したら、そうなるん? …みたいな。 misbehaving とは、misbehave の現在分詞。 不作法にふるまう、不品行なことをする。 なるほど、浮気というのは不品行なことっすからね。 ミスビヘイビングは、やめたほうがいいと思うんっすが、作曲したのはファッツ・ウォーラー。 ストライドピアノの達人っすな。 ブギウギピアノ同様、ジャズ・ピアノのルーツっぽくて、それなりに興味はソソられるんっすが、果たしてどうか? …と思ったら、出だしが 「ジーズ・フーリッシュ・シング」 っぽいバラードだったりして、ちょっと意外なムラサキイガイ。 そういうアレで、とってもムール貝なんっすが、 「魅惑のムール歌謡 〜すすり泣くソロ・ピアノの調べ〜」 みたいな? 下手に真っ黒ストライドに走らなかったところに、この人の見識が感じられるんっすが、で、次。 「ハニーサックル・ローズ」 。 ファッツ・ウォーラー、連発っすか。 タイトルは確か 「スイカズラ」 のことではなかったかと思うんっすが、西瓜 + カツラ = スイカヅラではなく、 「吸い葛」 という植物。 ここ 参照。 この歌詞は、食虫植物である忍冬 (吸い葛:かずら) とバラの花やミツバチなどに喩えて、相当に意味深な (ちょっとヤラシイ?) 内容なので、うんぬん。 何か、めっちゃ気になるんっすが、下のほうに日本語訳がありますな。 前半は、ん? …という感じなんっすが、なるほど。 確かに、後半はヤラシイっすな。 ヤラシイと片仮名で書くと、より一層、ヤラシイ気がするんっすが、演奏のほうは、言うほどヤラシくはなく、テナーが入っているんっすが、それもさほどヤラシくはなく、わりと健全なムードだったりして、ま、それはそれで、アリかな? …と。 んなことで、ラストっす。 「パイントップス・ブギー」 。 これはアレっす。 完全にブギウギ。 リズムウキウキ、心ズキズキ、ワクワク〜♪ …ということで、今日のところは、おしまい。

【総合評価】 ブギウギからファンキーまで。 色んな時代のジャズが楽しめるんっすが、中間派っぽいのもあったりして、それがちょっとアレやな…と。 でもまあ、それ以外は、まあまあやな。 そんなアレだったりして、評価の難しい1枚でありますなぁ。 とりあえず、ヨーロッパ産というよりは、アメリカ的なストレートアヘッドな仕上がりになっており。 これに関しては、まったくその通りで、スイス人、古き良きアメリカに無駄に憧れる。 そんなアレだったりするんっすが、中間派好きとか、キューカンバ好きのカッパとかには、オススメ…かも?


INDEX
BACK NEXT