EMPATHY (VERVE)

BILL EVANS (1962/8/14)

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【パーソネル】

BILL EVANS (p) MONTY BUDWIG (b) SHELLY MANNE (ds)
【収録曲】

(01-03) THE WASHINGTON TWIST / DANNY BOY / LET'S GO BACK TO THE WALTZ
(04-06) WITH A SONG IN MY HEART / GOODBYE / I BELIEVE IN YOU
【解説】 ( 2019年12月29日更新 / 連載 1,376回 )

 セブン〜 セブン〜 セブン〜 セブン〜 セブン、セブン、セブン (ぱおーん♪) セブン、セブン、セブン (ぱおーん♪) ということで、今日は “セブンイレブン” について考えてみたいと思います。 しつこいくらいセブンばかり出て来て、イレブン要素がどこにもない導入部でありましたが、ま、 「ウルトラセブンの歌」 っすからね。 「ウルトライレブンの歌」 ではないので、イレブンが出てこないのも、やむを得ないかな…と。 何でもいいけど “ウルトライレブン” って、めっちゃサッカーが上手そうっすよね。 サッカーは11人でやるスポーツなので、イレブン。 それはよく分かるんっすが、じゃ、どうしてウルトラはセブンなのか? それがちょっと疑問だったりするんっすが、そんなん、簡単やん。 ラッキーセブンやからに決まってるやん。 そこまでは僕もなんとなく想像が付きます。 問題は、どうしてセブンがラッキーなのか? その点がクリアになっていないことなんっすが、日本では 「末広がり」 とか言って、 「八」 がラッキーナンバーだったりしますよね。 末広がりだと、どうしてラッキーなのかというと、ま、尻すぼみよりはいいよな? …と。 尻すぼみ。 漢字だと尻窄み。 意味としては、尻窄 (しりすぼ) まりに同じ。 窄 (すぼ) まるって、めっちゃ肛門感のある漢字だったりするんっすが、尻つぼみと言ったりもしますよね。 頭でっかち尻つぼみ。 この場合、頭でっかち尻すぼみとは、あまり言わなかったり。 そもそも、 「でっかち」 って何や? そんな新たな疑問も湧き上がってくるんっすが、ま、頭がデカいんやろな。 何となく意味は分かるんっすが、じゃ、 「頭でっかい」 で、エエやん…と。 頭がデカい以外には、あまり 「でっかち」 とは言わないような気がするんっすが、 でっかち 。  頭が体の他の部分にくらべて大きすぎるさま。 やはり、頭専用の用語っすよね。 頭でっかちというと、何となく、ただ物理的に頭がデカいだけでなく、それ以外の要素も加味されているようなイメージがあるんっすが、頭が固くて、ガチガチみたいな。 あ、頭がデカい + ガチガチで、 「でっかち」 なんっすかね? 何となく納得してしまったので、次に進むことにしますが、末広がりの 「八」 。 この数字は日本だけでなく、中国でも縁起がいいとされています。 というか、中国人が縁起がいいと言ってるから、日本人もそれに倣っただけだと思うんっすが、中国で 「八」 が縁起がいいとされているのは、末広がりだからだけでなく、それは中国で数字の 「8」 の発音が財を成す意味の 「発財」 の 「発」 に似ていることから大変縁起が良い数として好まれいるからです…と。 ソースは ここ 。 発財という言葉は、日本ではあまり使われないんっすが、発毛とか、発情とか、ま、確かに、あまりマイナスのイメージは無いっすよね。

 一 (いち) か、八(ばち) か。 そんな言葉もあるんっすが、となると、八(ばち) が出るのがラッキーで、一 (いち) が出るのは、アカン。 そういう事になるんっすかね? これは恐らく、「おいちょかぶ」 という花札の遊びから来ているのではなかかと思うんっすが、何でもいいけど、 「おいちょかぶ」 と入力したら、甥著(株) と変換されちゃいそうになったんっすが、どんな会社や? 自分の兄弟姉妹の息子がやってる著作関係の会社? そういえば 「ホイチョイ・プロダクション」 というのがあったような気がするんっすが、 『私をスキーに連れてって』 が、大ヒットしましたよね。 二匹目のドジョウ狙いの 『彼女が水着にきがえたら』 は、ちょっとコケちゃったんっすけど。 で、えーと、 「おいちょかぶ」 。 カブとか、ブタとか、インケツとか、親のクッピン、子のシッピン、アラシ。 中二男子が喜んで使いそうな用語ばかりが登場しますが、とりあえず、引いた札の合計の一の位が 「9」 に近いほうが勝ち…と。 で、例えば自分の手札の合計の一の位が 「5」 である場合、それではちょっと弱いので、イチかバチか、もう1枚引くことになるかと思うんっすが、で、もし 「1」 が出たらロッポウで、やっぱり何か地味。 が、「8」が出れば、サンタで、もっとアカンやんけ! クリスマスの夜、よい子にしていた君たちのところにサンタさんが来てくれたかどうかは定かではないんっすが、少なくとも 「おいちょかぶ」 において、サンタというのは、ブタやインケツやニゾウよしはマシという程度の雑魚キャラだったりして、何でもいいけど、この解釈では 「イチかバチか感」 が、まったくなかったりしますよね。 何でや?

 で、調べてみました。 イチかバチか。 おいちょかぶ、ぜんぜん関係なかったっす。 正解は こちら 。 ああ、何かこれ、前にも一度調べてみて、おお、なるほど! そう、感心したことがあったような気もしないでもないんっすな。 すっかり忘れちゃってたんっすけど。 「一か罰か」 とか、 「一か八か釈迦十か」 とか、そんな説もあるみたいなんっすが、何か、今ひとつピンと来ませんな。 釈迦十って、何や? んーと、 これ っすか。 めくりカルタの青札の一〇をいう。 僧形を描き本来ソータ女王であったのを古来から僧と誤解してきた。 解説を読んでも、まったく意味が分からなかったりするんっすが、ソータ女王って、何や? ソーダ飲んで死んだソーダ村の村長の上位互換みたいなもん? いずれにしろ、ハチがよくて、イチはあかん。 そういったものでは無さそうなんっすが、で、えーと、日本や中国では 「8」 がラッキーであるとされているのに対して、西洋では何故、 「7」 がラッキーなのか。 その謎は、ググればすぐに分かりそうな気がするんっすが、「ラッキーセブン 何故」 。 その答えは、こちら。 どん 。 野球が起源とされる。 えー、マジで? セブンはラッキーとされているから、何となく7回は 「ラッキーセブン」 とか、日本人が適当に考えて、勝手に言うとるだけとちゃうん? 1885年9月30日のシカゴ・ホワイトストッキングス (現シカゴ・カブス) の優勝がかかった試合での、うんぬん。 えー、そんなに歴史、浅いん? 何か、今ひとつ信憑性が薄いっすな。 干瓢 (かんぴょう) は、ユウガオの果実 (ふくべ) を紐状に剥いて、乾燥させた食品(乾物) である。 …というのは、信憑性も干瓢性も、かなり高かったりするんっすけど。 氷河期と氷河期の間を間氷期 (かんぴょうき) という…というのも、信憑性も間氷性が高いんっすが、Wikipedia、信用出来ん! で、他をあたってみたところ、んーと、 ここ とか。 同じことしか書いてありませんな。 基本、個人のブログなんて、ググって、ウィキをコピって、それで終わりですからね。 セブンがラッキーなのは、八が末広がりであること以上に、適当である。 その事実が判明しただけでもヨシとしなければなりませんが、んなことで、 “セブンイレブン” 。

 この名前の由来は単純明快で、営業時間が朝の7時から夜の11時までだったから。 恐らく、そういうことなんでしょう。 今でこそ24時間営業が当たり前なんっすが、当時はこれでも画期的だったんでしょうな。 ちなみに僕が子供の頃、桑名にセブンイレブンなどという小洒落たものは存在しなかったんっすが、うちの近所には 「一号館」 という名前のスーパーがあって、そこは “深夜スーパー” と銘打って、深夜11時まで営業していました。 朝の7時からはやってなかったんっすが、11時のほうは別に、普通じゃん。 そんなふうに思っておりました。 で、11時と言えば、僕にはちょっと苦い思い出があったりするんっすが、あれは小5か小6の頃でありましたか。 家庭科の授業で、 「枕カバーを作って、それに刺繍をしましょう!」 ということになって、どんな文字や絵を入れようかと悩んだ結果、 「11PM〜7AM」 という文字を刺繍することにしました。 午後11時から朝7時くらいまでお世話になる枕だから。 そんな思いを込めてみたんっすが、我ながら小洒落た小学生でありましたな。 本当のことを言うと、当時、8時半には寝ていたりして、 「8時だよ!全員集合」 も、後半は見させて貰えなかったんっすが、さすがに小5か小6にもなって、8時半に寝ているというのは、ちょっとなぁ…。 そんな気がしたので、ちょっとサバを読んで「11時」にしてみたんっすが、結果、それが裏目に出ました。 その刺繍を見た担任の先生 (←めっちゃオバハン) が、一言。 「イレブンPM、見とるん?」 言われたほうとしては、 「はぁ?」 っすよね。 何、言うとんのや、このオバハン…。 で、中学生くらいになって、よくやく意味が分かったんっすが、 「イレブンPM」 って、めっちゃスケベなテレビ番組やんけ! 曜日によっては、ぜんぜんエロくないのをやっていたりするんっすが、そういうのに当たっちゃうと、心底、ガッカリしちゃうヤツやんけ! 当時、優等生として名を馳せていた、超マジメ少年だったサバ君なんっすが、そんなスケベなテレビ番組を見ていると誤解されたりして、心外っす…。 ちなみに、僕が子供の頃、桑名にはセブンイレブンどころか、他のコンビニもありませんでしたな。 中学生くらいになって、始めて、国道1号線のところに 「サンチェーン」 というコンビニが出来たんでしたっけ? で、ある日、僕が歩道を歩いていると、1台の車が止まって、窓からヤンキーみたいな兄ちゃんが顔を出して、「この変にサークルK、ないんけ?」 「サークルKは、ちょっと…」 僕が口ごもると、 「サークルKも、ないんけ!」 思いきり馬鹿にして、その兄ちゃんは去っていってしまいました。 「サークルkはないけど、サンチェーンなら、あるから…。」 そんな僕の呟きは、彼の耳には届かなかったに違いありません。 悔しい…。

 で、調べてみました。 サンチェーン 。 あ、ローソンと同じ系列だったんっすな。 そういえば桑名の一号線のところも、いつの間にかローソンに変わったような? それはそうと、キャバレーハワイなどを経営していたTVB (トライアル・ベンチャー・ビジネス) 社が、成長が見込めなくなったキャバレー事業から経営の軸足を移すため、CVS事業に進出…って、マジっすか? 桑名にもキャバレー桑名ハワイというのがあった気がするんっすが、それとは別? で、しばらくすると、桑名でもぼちぼちサークルKを見掛けるようになって、あのヤンキーみたいな兄ちゃんに馬鹿にされずに済むようになったんっすが、ただ、セブンイレブンが進出したのは、それよりもずっと後の話で、僕がすっかり大人になってからだったりします。 セブン-イレブン 三重県へ初出店 。 平成18年っすかぁ。 桑名に1号店オープン。 桑名が最初だったんっすよね。 四カス (←四日市のカス) 、鈴カス (←鈴鹿のカス) 、津カス (←津のカス) 、松阪カス (←まっつぁカス) 、ザマぁぁぁぁ! 桑名江場店が1号店だったんっすな。 めっちゃウチの近所やん。 サバ家、大勝利! といっても、この店には一度も行ったことがなく、最近はもっぱら、内堀店を利用してたりするんっすが、平日は毎日、ここで弁当を頼んでいるんっすよね。 普通の弁当ではなく、 セブンミール というやつなんっすけど。 ゴハンだけは時前で賄って、月〜金、 日替りおかずセット というのを買ってます。 メニューのほうはというと、「ひれかつ&海老フライ」 とか、「牛肩ロースのすき煮」 とか、「豚の味噌漬け焼き」 とか、「鶏肉のクリーム煮」 とか、「牛肉オイスター炒め」 とか、「牛焼肉(アンガス種牛肉使用)」 とか。 肉ばっかりやんけ! 週に1回くらい 「塩シャケ」 とか、「銀ひらす味噌漬け焼き」 とか、はずれメニューがあったりして、そういう日は朝から1日、何だか気分が憂鬱で、仕事にもあまり身が入らなかったりするんっすが、余計なものを入れんでエエねん! 肉ばっか出しとればエエねん! 魚料理でも 「味の唐揚げ」 とか、「白身魚と野菜の黒酢あん」 とかなら、まだ許せるんっすが、銀ひらす、こいつだけは、アカン…。 今までそんな魚、食べたことも聞いたこともなかったんっすが、ヒラスというのはヒラマサの別名なんだそうで、ほぉ。 それならけっこう、高級魚やん。 そういうことなら、あまり毛嫌いせずに、ありがたく頂こう。 そう、心を入れ替えた次第でありますが、スーパーに行くと銀ひらすと言う魚が売られており、よくヒラスと間違われることがあります。 ヒラスはヒラマサの地方名ですが、銀ひらすは通称名シルバーというニュージーランドやオーストラリア周辺に生息する深海魚の流通名です。 …って、パチモンやんけ! これからもどんどん、毛嫌いするしかないな。 そう、心に決めた次第でありますが、で、副菜としてはよく、 「1/2日分の緑黄色野菜!」 と銘打って、野菜の煮付けのようなものが入っていたりします。 余計なものを入れんでエエねん! 主菜も、副菜も、付け合わせも、ぜんぶ肉にすればエエねん!

 で、今年…というか、来年のお正月のおせち料理も、セブンで頼んでみることにしました。 田作りとか、黒豆とか、数の子とか、昆布巻きとか、どれもぜんぜん好きではないので、おせち料理とか、絶滅すればエエのに。 そんなふうに思っていたりするんっすが、でもまあ、日本の伝統は大切にしたい気もするし、うーん…。 で、セブンのおせちには、どんなものがあるのかと思ったら、 こんなの が。 寿とか、極尽とか、三段重とか、どうでもいいっすなぁ…。 三重県の住民なんっすが、三重 (さんじゅう) は、いらねぇ…。 かと言って、一段重ではちょっと寂しいので、一段なら、重なってないじゃん! 重箱ちゃうやん! そう、重箱の隅を突っつくようなツッコミを入れたくなってしまうんっすが、二段重。 ここらあたりが無難ではないっすかね? 加賀屋とか、なだ万とかあるんっすが、店に食べにいくならともかく、おせちではあまりソソられるものがないし、 選べるおせち二段重 。 このあたりがいいかも? 一の重は、伊達巻とか、紅白蒲鉾とか、田作りとか、栗きんとんとか、黒豆といった、ありきたりのものなんっすが、二の重が3種類から選べるようになっているんっすな。 で、おお! 「肉のおせち」。 白金豚の煮豚とか、ハンバーグとか、ビーフシチューとか、和牛ひと口ステーキとか、阿波尾鶏の香味焼きとか、ローストビーフとか。 おおおおおおお! まさしく、探していたのは、このおせち♪ 今からめっちゃ楽しみでならないんっすが、何だか来年は、めっちゃいい年になりそう。 テンション上がりまくりで、仕事のほうは…、やっぱりあまり身が入らなかったりするんすが、肉のおせちが、「某バードカフェ謹製おせち」 のように、スカスカで、あまり身が入ってないものではないことを祈って、それでは皆さま、☆よいお年を☆

 …と、その前に後半を片付けなければならないんっすが、んなことで、今日はビル・エバンスっす。 今年最後で、ピアノ編もとりあえずこれで一区切りということなので、ハンバーグとかビーフシチューみたいな、万人にウケるものを選んでみました。 肉のおせちとかいって、普段、弁当で食べてるおかずが入ってるだけなんじゃね? そんな気がしないでもないんっすが、それでエエねん。 お正月だからって、特別なものを食わんでエエねん。 とにかく、肉、肉ぅぅぅぅ! …と、それはそうと、ビル・エバンス。 人気、知名度、実力、どれをとっても超A級で、どこからも文句が出ないに違いありませんが、強いて言えば、晩年は見た目がむさ苦しくなってしまって、ちょっとアレやな…と。 晩年まで行かなくても、エバンスはリバーサイド時代が至高で、ヴァーブとかになると、ちょっと出来が悪くなってしまうでちゅー。 そう、タラちゃんが言ってたし、 「ヴァーブ、バブー!」 と、イクラちゃんもそれに同調していたんっすが、イクラちゃんと言えば、肉おせちに何故だか “三陸産いくら醤油漬け” というのが混入してましたよね。 場違いなんじゃ。 消え失せろ! そう思わずにはいられませんが、イクラに限らず海産物のタマゴって、どれもあまり好きではないんっすよね。 タラオの子供のタラコも同罪。 アナゴさんは唇がタラコで、ウザいんじゃぁぁぁ! 同じタラコ唇でも、 ありがとウサギ は普通に可愛いと思うんっすが、やはり、きちんと挨拶が出来て、愛嬌があるからっすからね? 挨拶の魔法、半端ねぇぇぇ。 ということで、今回は 「エンパシー」 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 ちょっと残念なヴァーブ盤なんっすが、1962年の作品なので、ギリギリ大丈夫なんじゃね? そんな期待が持たれますよね。 これ が1962年7月なので、その約1ヶ月後。 ヴァーブ移籍第1弾ということになるんでしょうか? 本来はドラムスのシェリー・マンのリーダー作だったらしい。 そんな噂をちょっと小耳に挟んだんっすが、で、僕の持っている輸入盤CDは、1966年に録音された 『ア・シンプル・マター・オブ・コンビクション』 というアルバムがカップリングされていたりします。 こちらにもシェリー・マンが入っているので、まとめて1枚にしてまえ〜。 そんな、アメリカ人らしいアバウトな発想によるものと思われ、で、今回、別にそちらを取り上げてもよかったんっすが、ヤル気の出ない年末の時期に、ジャケ絵を書くのに無駄な労力を浪費してもなぁ…。 そんな気がしたので、簡単そうな 『エムパシー』 のほうにしておきました。 そんな僕の気持ち、きっと共感して貰えるよね? empathy = 共感という意味らしいので、きっと大丈夫かと。 ちなみに、同じような意味の言葉に sympathy というもあるんっすが、その違いは ここ 参照。 アメリカ人、大雑把そうに見えて、意外と繊細なんっすな。 いや、英語なのでアメリカ人ではなくて、イギリス人なのかも知れませんが、日本ではシンパシーのほうが一般的っすかね? 共産党のシンパみたいに使ったりするし。 とまあそんなこんなで、では、演奏のほうを聞いてみることにしましょうかぁ。

 1曲目、 「ザ・ワシントン・ツイスト」 。 アービング・バーリンの書いた歌物らしいんっすが、何か、ちゃうな。 そんな気がする曲想だったりしております。 何がちゃうのかというと、日本人がエバンスに求めているのは、これではない感が半端ないというか。 んーと、 ここ 参照。 特に、冒頭の 「The Washington Twist」 での、シェリー・マンのドラムとの、エバンスの喜々とした掛け合いがどうも評判が悪い。 そうそう。 ヴァーブの悪いところが冒頭からいきなりでちゃったな。 …みたいな。 こんな御陽気なキャラ、エバンスじゃねぇぇぇ…。 が、でも、エバンスのピアノを聴く限り、エバンス自身楽しんで弾いている様子。なぜかエバンスはシリアスでないといけない、という向きには、ゆゆしきことなんだろうが、とにかく、エバンスの多様性、柔軟性をここでは強く感じるな…と。 そんな気がしないでもなくて、ま、これはこれで、アリかな? …と。 少なくともアントニオ猪木とモハメド・アリの世紀の対決よりは、アリっすよね。 途中、モンティ・バドウィグとかいう人のベース・ソロも地味にフィーチャーされているし、終盤、エバンスとシェリー・マンとの絡みもあるし、トリオとしての纏まりも、決して悪くはないと思います。 が、やっぱりあまりエバンスらしくなくて、そういうところは、あまりよくないと思います。

 …と、このアルバムの出来に不満を持った人がいるかも知れませんが、憤懣やるかたない思いは、次で晴らしてください。 ということで、次。 「ダニー・ボーイ」 。 「ダニ少年」 。 ちょっと痒そうなんっすが、何ともラブリー&キュートなバラードだったりして、で、演奏のほうも超リリカル。 これや! まさしく、探していたのは、このエバンス♪ マンは、エバンスの独特の 「間」 の感覚がつかめないまま、手探り状態で合いの手を入れているようで、ちょっと 「ちぐはぐ」 。 そう、ひとりごとを言ってるマスターもいるみたいなんっすが、まぁ、そのぉ、「間」 と言われましてもですね、まぁ、そのぉ。 by 田中角栄。 ま、悪くないんじゃね? 個人的にはそんな気がします。 で、次。 「レッツ・ゴー・バック・トゥ・ザ・ワルツ」 。 1曲目と同じくアービング・バーリンの作なんっすが、いや、これはいいっすな。 ミディアム・テンポの三拍子のナンバーなんっすが、ドラムスやベースとの絡みが、スコット・ラファロやポール・モチアンとのトリオを彷彿させて、これぞ、日本人が心に思い描く、キング・オブ・ザ・殿様のビル・エバンスやな♪ …と。 途中でテンポが速くなったりする辺りは、めっちゃスリリングだし、やはり、ワルツをやらせたら片山右京の右に出るものは、うきょー♪ そんな事実を再確認させられた1曲でありました。 で、次。 「ウィズ・ア・ソング・イン・マイ・ハート」 。 「With a Song in my Heart −君が歌、わが心に深く−」 は、宝塚歌劇団月組がリチャード・ロジャース生誕100周年を記念して上演したショー作品である。 ほぉ、そんなのあったんっすな。 ハウステンボスで歌劇を見て、ちょっぴり感激しちゃった僕でありますが、使用された楽曲は表題曲のほか、「私は14才」「shall we dance」「エーデルワイス」「すべての山に登れ」「オクラホマ!」「ドレミの歌」 など。 めっちゃメジャーやん、リチャード・ロジャース。 特に 「私は14才」 というのが、最高やん♪ 16歳の松本伊代と、17歳の河合奈保子と、同じく17歳の岩崎宏美がババァに思えてしまうくらいなんっすが、ちなみに奈保子たんのは、 これ 。 おお、可愛い♪ ちょっと胸が大きいからって、歌詞に「胸」を出し過ぎや! …と、当時から言われておりましたが、感じてマイ・ハート、この胸は〜、もうあなたで、いっぱい〜♪ おお、たまらんっ♪ で、一方、宏美ちゃんのほうは、 こちら 。 子供の頃は、何かオバサンっぽい姉ちゃんやな。 そんなイメージがあったんっすが、こうして見ると、普通に可愛くて、初々しいっすな。 で、歌、うめぇぇぇぇ。 歌詞のいちばん最後に、じゅうななさい〜♪ …と出てくるんっすが、おお、たまらんっ♪ 14歳もいいが、17歳もいい。 無論、16歳もいい。 そう、再認識した次第でありますが、で、このエバンス版の 「君が歌、わが心に深く」 は、めっちゃ凝ったアレンジが施されております。 基本、シェリー・マンを前面に押し出した感じなんっすが、トリオとしてのバランスは適度に保たれていて、才気煥発なカンパチ。 そんな仕上がりになっていて、これはこれで、アリやな…と。

 で、次。 …に行く前に、ちょっと衝撃的なニュースが。 んーと。 これ 。 マジかよ? このニュースの何が衝撃なのかというと、不審な男が目撃されたのは24日午後5時45分ごろ、津市藤方2341番地付近で。 ウチの会社のめっちゃ近所やん! 男の特徴は20〜30代くらいで、メガネをかけていたという。 これってもしかして、うちの会社の長江クンちゃうん? …って、思わず本名を書いてしまいましたが、無論、僕であるという可能性もありますよね。 車を運転する時はメガネをかけているし。 女子中学生ということは、14歳くらいっすかね? 普通にパンツ、欲しい♪ そう、思ってしまいました。 脅したり、強奪したりするのではなく、 「懇願された」 というところに深みを感じさせるんっすが、自称、実際のトシよりも若く見えるような気がするサバ君ではありますが、さすがに20〜30代くらいに間違われることはないっすかぁ。 犯人は僕では無さそうな気がするんっすが、1万円の高値なら、売ってあげてもよかったのにぃ。 そんな気がしないでもありません。 あ、でも、そこで金に目がくらんでパンツを売ってしまったら、その後、ノーパンで家まで帰らなければならないという辱めを受けることになるので、やっぱ、犯罪はアカンな。 決して許されることではないな…と。 長江クン(仮名)の、一刻も早い自首を願ってやみませんが、で、次。 「グッドバイ」 。 犯罪に走ると、会社とか、世間からグッドバイすることになるので、厳に慎まなくてはなりませんが、演奏のほうはというと、物静かなバラードっす。 リリカルっす。 んなことで、ラストっす。 「アイ・ビリーブ・イン・ユー」 。 スインギーで、いいっす。 んなことで、今日は以上っす。

【総合評価】 やっぱ、エバンスはエエなぁ♪ …と。 1962年の作品なので、ギリギリ大丈夫なんじゃね? そう、踏んでいたんっすが、その通りだったな…と。 1曲目がちょっとアレだったんっすが、ハズレなのはそれくらいで、頭でっかちでも、尻つぼみでもなく、全体としてのバランスがよかったな…と。 万人にオススメできる1枚で、とまあそんなことで、では皆さま、☆よいお年を☆


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