HEADS UP! (BLUE NOTE)

BLUE MITCHELL (1967/11/17)

HEADS UP! ←click!!


【パーソネル】

BLUE MITCHELL (tp) BURT COLLINS (tp) JULIAN PRIESTER (tb)
JERRY DODGION (fl,as) JUNIOR COOK (ts) PEPPER ADAMS (bs)
McCOY TYNER (p) GENE TAYLOR (b) AL FOSTER (ds)
【収録曲】

(01-03) HEADS UP! FEET DOWN! / TOGETHERNESS / THE FOLKS WHO LIVE ON THE HILL
(04-06) GOOD HUMOUR MAN / LEN SIRRAH / THE PEOPLE IN NASSAU
【解説】 ( 2020年03月01日更新 / 連載 1,384回 )

 今年は何か、めっちゃ楽っすな。 もしかして、あまり飛んでなかったりするとか? もしくは、何らかの拍子に完治しちゃったとか? …と、事態を楽観していたら、いきなり、きました。 2月27日(木)の事です。 前日までは、ぜんぜん大したことなかったんっすよね。 が、この日、某・いなべ市の某・配水池で仕事をしていたら、目がカイカイで、くしゃみが止まらなくなって、鼻水がダラダラ。 めっちゃ飛んでるやんけ! で、まるっきり完治してないやんけ! いやぁ、今年も杉花粉が飛散して、悲惨なことになっちゃう季節がやってきましたなぁ。 その現場は国道から細い林道みたいなところに入って、1キロほど走ったところにあるんっすが、周囲を木に囲まれていて、昼までも鬱蒼としている感じ。 僕は樹木には詳しくないので、見てもよく分からんのっすが、もしかして、すぐそこに生えているのが スギちゃん だったりするとか? あ、でも、アレっすよね。 もしこれが杉だとしても、別に花は咲いてないような? 花粉って、アレっすよね? 花の粉というくらいだから、花が咲かなければ、粉も出ないんっすよね? 蛾とか、別に花を咲かせなくても、粉をばらまいたりするんっすが、あれはあくまでも “鱗粉” っすからね。 鱗の粉なので、花が咲かなくても粉は出る…と。 あ、でも、蛾に鱗なんかあるんっすかね? サバには鱗があるんっすが、別に鱗粉なんか、まき散らしたりしないし、えーと、 鱗粉 。  顕微鏡で見ると魚の鱗に似た形をしているためこう呼ばれ、うんぬん。 おお、なるほど。 鱗から出る粉じゃなくて、鱗の形をしている粉だから、鱗粉なんっすな。 目から鱗が落ちた気がしますが、よくよく考えたら、鱗が粉まみれだったりしたら、目から落ちる直前まで、粉で目がカイカイになっちゃいますよね。 ま、粉まみれでなくても、チクチクして痛い気もするんっすが、ちなみにこれ、聖書が元ネタだったんっすな。 ほれ 。 すると、たちまち目からうろこのようなものが落ち、サウロは元どおり見えるようになった。 うろこのようなもの。 鱗であると確定したワケではないんっすな。 よく、窃盗犯が金庫を壊したりする時に用いる 「バールのようなもの」 。 それに近い何かを感じさせるんっすが、 「バールのようなもの」 が、実際にバールである確率というのは、どれくらいなんっすかね? ほぼ100%に近いように思われるんっすが、 こういうヤツ である可能性も 7%くらいはあるかも?

 ちなみにこれ、何をするのに使う道具なのかというと、マンホールの蓋を開けるのに使うやつ。 正式な名称はよく分からんのっすが、用途としては、そうなります。 会社にも何本かあるんっすが、誰かが持ち出していて見当たらなかったり、出先で急に呼ばれて手持ちがなかったり、会社から持って行くのが面倒だったりする場合は、役所にお願いして、その備品を借用することになります。 倉庫とか公用車から、駐車場に止めた自分の車まで、手に持って運ぶことになるんっすが、その様子を、この業界の人間ではない第3者から見ると、バールみたいなんだけど、バールじゃないし、何、あれ? まさしく 「バールのようなもの」 としか言いようがない何か。 そういう物だったりするんでしょうな。 僕がいきなりこいつを振り回して通行人を追い回したりすれば、翌日の新聞には 「バールのようなもので通行人を襲う。」 そう、書かれるに違いありません。 バールのようなものって、それ、間違いなく、バールやろ。 そう、決めつけている人には、世の中にはこんなものもある。 そう、知らせたい思いでいっぱいでありますが、で、僕たちはこの工具を使って、何をどうするのかというと、マンホールの蓋を開ける。 そういうことになるワケなんっすが、先日、ほぼそれだけの仕事を淡々とこなす。 そんな必要に駆られました。 某町のマンホールポンプ設備の点検業務を御社にて請け負ったんっすよね。 自分の会社のことを 「御社」 って言うな! 「弊社」 と言え! そう、叱られるかも知れませんが、自分の勤めている会社に誇りを持てなくて、どうする! 何も、へりくだる必要はねぇ! 僕にはそんな強い信念があるので、あ、でもよくよく考えたら、うちの会社って、誇りを持てるほど立派なものではない気がするので、やっぱ、弊社でいっかぁ。 というか “駄社” とかでもいいくらいなんっすが、とにかくまあ、そんな業務を請け負った…と。 マンホールポンプの点検そのものは毎年やっているので、何となく要領も分かっているし、特に今年は下請業者に投げることにして、8月の末には53箇所、すべての点検を終えていたんっすが、今年から新たに、特記仕様書に 「圧送先のマンホールの点検も実施すること」 みたいな一文が付け加えられていたんっすよね。 え、圧送先? 何それ? 多感だった青少年時代に 「COMIC アットーテキ」 という漫画を読んでコーフンした記憶があるんっすが、 「アッソーサキ」 にはまったく興味がないので、あ、別に、そういうの、いいっす。

 というので、ずっと放置していました。 が、年も明けて、今年度も残すところ、あと数ヶ月となって、そういえば、圧送先の点検は、どうなった? そんな話がちらほらと聞かれるようになって、あ、やっぱり、やらんとアカンっすかね? で、仕方なくやってみることにしたんっすが、そもそも圧送先というのは、何か。 んーと、概念としては、 こんなイメージ っすかね? 左下の “P” のところ。 これがポンプのあるマンホールで、この部分の点検は既に完了しております。 マンホールの蓋を開けて、 「うわぁ、汚ねぇ…」 とか、そんな判断が下されております。 で、今回は右のほうにある “吐出し先マンホール” のところ。 この部分も点検しろ! どうやら、そういうお達しのようなんっすが、ということはつまり、基本的にはポンプのあるマンホールの隣のマンホール。 そいつを見ればいいんっすよね? が、必ずしも、すぐ隣のマンホールが圧送先であるとは限らず、 こういう図面 を貸してあげるから、自力で調べろ…と。 この図面というのが、A2版くらいのサイズで、めっちゃ見にくくて、めっちゃ暇なときに全53箇所のうち、30箇所くらいは何とかそれらしき場所を推定することが出来たんっすが、面倒になって途中で放棄して、それっきりになっていたんっすよね。 が、後に、この図面の電子版があって、タブレットでわりとお気軽に見られるようになっている事が判明して、それを先に言えよ! そう思わずにはいられませんでしたが、とりあえずまあ、これで場所の特定だけは、何とかなるかも? そんな気がしないでもなくて、とまあそんなことで、先日、松白子くん (仮名) と2人で、役所から借りた “バールのようなもの” を片手に、圧送先を回ってみることにしました。 松白子くん (仮名) の本名は、松竹梅のランキングを2段階ほど落として、名古屋から鳥羽とか大阪方面行きの近鉄特急に乗った場合の停車駅を、1駅ほど先に進めることで察して頂きたいと思うんっすが、そんなの、地元民じゃないとピンと来ませんよね。 停車駅は〜、桑名、四日市、白子、津…ということで。 ちなみに 「白子」 は 「しらこ」 ではなく、 「しろこ」 と読むんっすが、鈴鹿市にある駅でありますな。 14〜15階建てくらいのマンションが2本ほど建ってるのが目立つくらいで、ぶっちゃけ、桑名の敵ではないな! …と。

 で、圧送先のマンホールの点検。 何をすればいいのかと思ったら、とりあえず蓋を開けて、腐ってたりしてないかを見て貰えればいい…と。 どうしても蓋が開かない場合は、蓋が開かなくて、アカンかった。 そのように報告して貰えればいい…と。 マンホールの場所だけ特定してしまえば、わりと簡単なお仕事でありますな。 が、このマンホールの蓋を開けるというのが、意外と大変だったりします。 まず 「バールのようなもの」 。 これにも実は、2つくらいのタイプがあったりするような? えーと、 これ 。 おお! これ、マンホール開閉用バール36型という名前やったんか! バールのようなものだとばかり思っていたんっすが、普通にバールだったんっすな! ま、確かに右端の黄色い部分はバールそのものなんっすが、左端の黄色い部分は、バールではないっすよね? バールと、バールではないものを、併せ持ったもの。 すなわち、バールのようなもの。 そういうものであると言っていいのではなかろうかと。 で、このバールではないもののほうなんっすが、これとは違う形状のものもあったりするんっすよね。 んーと、 これ の上のほうの形みたいなやつ。 これが短い横棒ではなく、長い縦棒の先に付いてるタイプもあったりするんっすが、ま、この2つを用意すれば、道具のほうは大丈夫かな? …と。 が、それでも開かない場合があります。 マンホールの蓋が開かない。 それにはいくつかのパターンがあるんっすが、(1) マンホールが車道のど真ん中にあって、しかも車が切れ目なくビュンビュン走っていて、蓋が開かない…というか、開けられない。 (2) 蓋が枠にきっちりはまり込んでいたり、さび付いていたりして、固着していて、開かない。 (3) 微妙には開く。 蓋の片側が10センチくらい開いて、もうちょっと頑張って何とかすれば、何とかなりそうな気はするんだけど、ロック(?)が外れなくて、それ以上は開かない。 で、今回の点検でありますが、(1) のケースに関しては、あ、こりゃ、無理やな。 そのように判断して、即行で諦めました。 安全第一っすからね。 たかがマンホールの蓋ごときに、車に撥ねられるリスクを冒してまで点検する価値があるとは思えなくて、で、ケース (2) と (3) の場合。 諦めました。 ちょっと頑張ってみたんっすが、あ、こりゃ、アカンな…と。 そのような事例が全体の20%ほどあったんっすが、どうしても蓋が開かない場合は、蓋が開かなくて、アカンかった。 そのように報告して貰えればいい。 そういう話だったので、ま、いっかぁ…と。

 以上の結果を踏まえて、報告書に纏めて、役所の担当者に堂々と提出したところ、呆れられました。 特に 「交通量が多く、蓋を開けることが出来ませんでした。」 と書かれた箇所に関しては、「これは、ちょっと…。」 絶句されました。 けど、危ないやん! 交通誘導員を雇わんと、無理やん! そのように申し述べたところ、「じゃ、交通誘導員を雇えばエエやん」 …と。 えー、マジっすかぁ? ま、確かにマンホールポンプの点検をやった時は、下請さんがを交通誘導員を2人用意してくれていたんっすよね。 あの時、面倒くさがらずに、圧送先の点検もやっておけばよかった。 そんな気がしないでもないんっすが、ま、今さらだし、手遅れだし、後悔先に立たずだし。 で、固着していたり、ロックが外れなかったりした機場に関しては、後日、マンホールの蓋の専門家に見て貰うことにする…と。 あ、それがいいっすな。 やっぱ、餅は餅屋、蛇の道は蛇、トンカツ屋さんのハンバーグ。 あ、僕たちの点検は、3番目の事例みたいな感じなので、何かやっぱりちょっと、アカンな。 我ながら、そんな気はしていたんっすよね。 特に (3) の事例。 このケースが頻発して、あまりにも開かない蓋が多いので、もしかして開け方がアカンのとちゃうか? そんな疑問を持って、試しに役所の人に来て貰ったら、いとも簡単に開いたりして、何かこう、コツがあるっぽいんっすよね。 バールを突っ込んで、持ち上げて、ガタガタガタとゆすりながら、微妙に回転させるとロックが外れる…みたいな。 マンホールの蓋のバールを突っ込む側の反対側に筋が入っていて、枠の部分にも筋が入っていて、その筋をずらす感じにするとイケる…みたいな。 言葉で説明するのは難しいので、役所の人に電話して、聞いてみてください。 「電話では説明しにくいので…」 と言われて、わざわざ現場まで来て貰って、実践して貰って、それでようやく、納得しました。 いやあ、百聞は一見にしかず。 が、それでも開かないヤツもあったりして、そういうところに関しては 「ロック部分の不具合により、蓋の開閉不能。 交換が必要です。」 そのように報告書に明記したんっすが、後日、マンホールの蓋の専門家によって、いとも簡単に開けられちゃいました。 何かまた、違うタイプのロック解除法があるっぽい? んーと、 これ ? 何かちょっと違うような気もするんっすが、引っ張り上げる時に斜め45度ではなく、もっと寝かせる感じで、道路からみて30度くらいの角度で引っ張るとイケるとか、何とか。 たかだかマンホールの蓋なんだから、統一しろ! そう、思わずにはいられませんが、ま、いろいろ、大人の事情があったりするんっすかね?

 ちなみに、マンホールの蓋のプロは、ロックが解除出来ない物件だけでなく、固着して開かなかったマンホールの蓋も、次々に撃破してくれました。 本当にどうしようもない場合は こんな感じ の油圧式の秘密機器を使っていたんっすが、それを取り出す前に、まずはバールみたいなものでチャレンジしようと。 どうやってやるのかと思ったら、かなりの力業。 バールをぶっ刺しておいて、全体重を掛けて、バッカーン! と蹴りを入れる…みたいな。 体重が100キロを超えてそうな巨漢のオッサンだったので、何かこう、パワーこそ、力! …みたいで、迫力満点だったんっすが、これを真似して失敗すると、悲惨な目に遭いそうな…。 バールで顔面を強打、向こうずねを痛打、股間直撃で、コカーン! どれか好きなのを選べ…みたいな。 たかだかマン蓋に、そこまでのリスクを冒す価値はないような気がするんっすけどねぇ…。 ま、いずれにしろ、これで圧送先の場所もだいたい把握したし、蓋を開けるコツも伝授されたし、来年度は堂々と言える気がしてきました。  え!! 圧送先のマンホールの点検を!?  出来らあっ!!

 ということで、今日はブルー・ミッチェルっす。 いいっすよね。 日本での知名度と人気は群を抜いて抜群なんっすが、まず、ブルーという名前がいいっす。 何かこう、ブルージーなブルンジ人って感じがしますよね。 いや、普通にアメリカ人なんっすが、日本人はブルージーなのが大好きっすからね。 何かと馬鹿にされがちな近藤真彦なんっすが、 「ブルージーンズ・メモリー」 は、普通に名曲だと思うし。 俺には分からないよ、お前が何故〜 (アイ・ドン・ノウ♪) ガラスと都会へと、旅立つのか〜 (ユー・ドン・ノウ♪) バックコーラスの人たちも、めっちゃ英語が流暢だし。 ま、それはそうと、青ミッチェル。 個人的には初期のリバーサイド時代が至高で、ブルーノート版は、ちょっと今ひとつかな…と。 ホレス・シルバー・クインテットでの活躍は光るんっすが、リーダー作となると、そんなでもないっすよね。 が、手持ちの川沿い盤は、残すところあと2枚ほどになってしまいました。 『ア・シュア・シング』 と 『スムース・アズ・ザ・ウインド』 。 前者は大きめの編成で、ジミー・ヒースのアレンジが光るんっすが、ジャケ絵を書くのがクソ面倒くさそう。 後者はウィズ・ストリングス (紐付き) で、今ひとつ僕の趣向にそぐわなくて、なら、いっそのこと、BN盤、いっちゃおうか? …と。 で、 mora を当たってみた結果、 『ヘッズ・アップ!』  これを買ってみることにしました。 ブルーノートもこの時代になると、ジャケットのセンスが壊滅的でありますな。 顔のアップはまだいいとして、前のところでラッパを吹いてる全身像が、思いっきり蛇足。 余計な手間を取らせやがって…。 そう思わずにはいられませんが、これだけダサいと、失敗しても悔しくないので、ま、いっかぁ…と。 後で適当に書いておこうかと思うんっすが、管楽器がリーダーを含めて6本という、かなり大きめの編成。 が、面子は意外と豪華っす。 ホレス・シルバー時代の盟友、ジュニア・クックに加え、ジュリアン・プリースター(tb)、ペッパー・アダムス(bs)を加えて、低音パートを分厚く。 更に、賑やかし要員として、バート・コリンズと、ジェリー・ドジオン。 名前だけは聞いたことがあるような? …といった感じの人たちなんっすが、後者はドジ男、前者は 「こりん星」 の出身っすかね? こりん星は爆発しちゃったらしいので、故郷を追われて、アメリカにやってきたとか? 不幸に負けずに頑張って欲しいところなんっすが、とまあそんなことで、では、演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずは、アルバム・タイトル曲の 「ヘッズ・アップ! フィート・ダウン!」  アルバム名は前の部分だけ抜粋されているんっすが、 「頭は上! 足は下!」 というのが正式なんっすな。 逆立ちでもしない限り、普通はそうなる気がするんっすが、ジミー・ヒースのオリジナルで、編曲も担当しているみたいっすな。 いかにも…というワケではないんっすが、ちょっぴりジャズ・ロック調だったりして、そこのところがちょっとアレなんっすが、6管の分厚いハモリ具合は、ハモ好きの人には、ウケがよさそう。 魚偏に豊と書いて、鱧(ハモ)っすよね。 魚と言えば鱗なんっすが、そういえば、鱗粉の話はどうなった? 花粉も鱗粉も放置されて、プンプン! そう、憤っている さとう珠緒もいるかも知れませんが、あの “ぶりっ子キャラ” は女子の間で、悪評ふんぷんだった模様。 かわい子ぶりっ子、いい子ぶりっ子、ぶーりぶりぶり、ロックンロール、わかっちゃいるけど、憎めないんだ〜♪ そんなふうに甘やかす紅麗威甦 (グリース) も、アカンのや! そう、言いたくなってしまいますが、ま、他にネタを思いつかなかったら、“粉もん” の話はまた、次回にでも。 で、演奏のほうはと言うと、A形式のわりとシンプルなテーマの合奏に続いて、ソロ先発はブルー・ミッチェル。 独特のブルーな味わいがあるんっすが、その裏にスカーレットな味も隠されていて、ブルー&スカーレットで、めっちゃブルーレットやな…と。 もぉ、置くだけぇ♪ 本名が奥田圭なんですが、あだ名がブルーレットで困ってます。 昔、そんなネタを見た記憶があるんっすが、ソロの途中で残りの管楽器軍団が絡んでくる辺り、ありがちな演出ではあるんっすが、悪くは無いな…と。 で、ソロ2番手はジュニア・クック。 この人もバリバリ吹きまくるというより、ジワジワくる感じが持ち味なんっすが、ここでも途中、残りの管楽器が絡んで来たりして、で、続いてはピアノのソロ。 メンバー紹介のところで書くのを忘れていたんっすが、マッコイ・タイナーなんっすよね。 ブルー・ミッチェルとマッコイの組み合わせって、わりと珍しい気がするんっすが、場の空気を乱すことなく、普通に溶け込んでいて、なかなか、やるな! …と。 でもって、テーマに戻って、おしまい。 ま、総体的に、悪くはなかったな…と。

 で、次。 「トゥゲザーネス」 。 前曲同様、ジミー・ヒースが作編曲を担当しているんっすが、 「らしさ」 が存分に味わえる仕上がりになっているな…と。 ここでもソロ先発はブルー・ミッチェルなんっすが、普通にいい味を出しているな…と。 で、ソロ2番手はペッパー・アダムスっすか。 インテリっぽい見た目とは裏腹に、バリバリにバリトンサックスを吹くオッサンとして知られておりますが、これだけバリバリにバリサクを吹けるのって、この人と 「バリバリ君」 くらいじゃないっすかね? また4コマ漫画として長期に亘って 『バリバリ君』 の連載が続いていたが、2004年(平成16年)に 芝しってる による 『あおぞら家族』 に交代。 『あおぞら家族』 は2016年(平成28年)7月25日の第4000回をもって連載終了となり、8月1日から堀田あきお・かよ夫妻による 『ちーちゃん家』 がスタートした。 あ、芝しってるって、知ってる!  『あおぞら家族』 の人っすよね? いや、そう書いてあるやん! そう、突っ込まれるかも知れませんが、いつの間にか連載が終わっていたんっすな。 第4000回って、普通に凄ぇぇぇ! 毎日っすよね? 週イチで、今回が連載 1,384回の 「塩通」 など、しってる先生の足元にも及びませんが、ただ、数をこなしているだけでなく、中身のほうもめっちゃ濃いっすからね。 これ とか。 創価の獅子吼に勝つものなし! 説得力が半端ないっす。 …とか言ってるうちに、マッコイのソロが始まりましたが、ここでの弾きっぷりは、ちょっぴり唯我独尊? ま、それもマッコイの持ち味なんっすが、でもって、ゴージャスなテーマの合奏に戻って、おしまい。

 で、次。 「ザ・フォークス・フー・リブ・オン・ザ・ヒル」 。 ジェローム・カーンとオスカー・ハマースタイン2世のコンビによる珠玉のバラード・ナンバーっす。 トランペット主導の管楽器アンサンブルでテーマが吹奏されるんっすが、その後に聞かれるマッコイのピアノが感涙物のラブリー&キュートだったりして、顔が恐い見た目とのギャップに、激しく萌えてしまいます。 続くラッパのソロもしみじみと味わい深く、いやあ、よかったっす。 で、次。 「グッド・ヒューモア・マン」 。 青ミッチェルのオリジナルで、アレンジをデューク・ピアソンが担当しているみたいなんっすが、これが絶品。 ジミー・ヒースも悪くないんっすが、この人の編曲の才能は半端ないっすよね。 テーマ部はゆったりとしたテンポの美メロディで、ミッチェル君の作曲の才能もなかなかのものなんっすが、で、ソロ先発はジュニア・クック。 途中で残りの管楽器が絡んでくる場面もあって、続いてトランペットのソロがフィーチャーされて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、完璧でありました。 ま、書くことはあまりなかったんっすが、で、次。 「レン・シラー」 。 メルバ・リストンが作編曲を担当しているみたいなんっすが、ギャル系のトロンボーン奏者っすよね? んーと、 ここ 参照。 10歳の時にロス・アンジェルスに移る。 シニアハイスクールではメルバのクラスメートにデクスター・ゴードン、エリック・ドルフィーがいた。 え、何? その、めっちゃ豪華なクラス。 僕の高校には 「複雑骨折」 くらいしか参上しないような惨状だったんっすが、学園祭の朝、教室の前の黒板に書かれていたんっすよね、複雑骨折、参上! どうやら、同じ学校のアホが結成したバンドの名前らしいんっすが、安全地帯とか、一世風靡セピアとか、とにかく、四時熟語がナウい! そういう発想で、頑張って考えたんでしょうな。 が、よりによって、複雑骨折。 まだ 「換骨奪胎」 とかのほうが、ぜんぜんマシだったのにぃ…。 ま、海星高校の生徒に、こんな難しい漢字を書かせるのは、いじめ以外の何物でもないので、しょうがないんっすが、僕なんか 「複雑骨折」 ですら、何も見ずに書ける自信はありませんぜ。 出来れば 「十中八九」 くらいにして頂きたいんっすが、で、メルバちゃんの曲はというと、ゆったりとしたテンポのグルーヴィな仕上がり。 トランペット、ピアノの順でソロが披露されるんっすが、相変わらずマッコイのリリカルさが際立っていて、素敵っ♪

 ということで、ラストっす。 「ザ・ピープル・イン・ナッソー」 。 青ミッチェル作曲、ピアソン編曲なので、大いに期待が持たれるところなんっすが、ココでは今まで名前が出てこなかった、賑やかし要員のドジオン君がフルートを吹いていて、目立ってます。 この楽器、うまくハマれば、めっちゃお洒落なんっすが、使い方を間違えると、糞ダサくなってしまう諸刃の剣のようなものだったりして、基本、民族楽器っぽくしようとすると、ドツボに嵌まる。 そんな印象があったりします。 で、今回、それが悪いほうに出てしまいましたな。 タイトルにある 「ナッソーの人々」 の “NASSAU” って、どこ? …と思って、ググってみたら、バハマ国 (バハマこく) 、通称バハマは、西インド諸島のバハマ諸島を領有する国家。 (中略) 首都はニュー・プロビデンス島のナッソー。 あ、バハマっすか。 そんな、バハマ。 そんなアレしか頭に浮かんでこないような国家なんっすが、バハマの持つバナナっぽさが、悪いほうに出てしまったな…と。 カリプソの本場でしたっけ? ま、御陽気で、無駄に明るいな。 そういうアレだったりして、性格が陰の極みである僕の趣向には、ちょっと…。 でもまあ、クックもミッチェルも、ノリノリで吹いているし、ドジオンくんのソロも本作で始めてフィーチャーされて何よりだし、故郷のこりん星が爆発しちゃったコリンズ君は、最後まで結局、あまり日の目を見ることはなかったんっすが、とまあそんなこんなで、テーマに戻って、今日のところは、以上っす。

【総合評価】 最後がちょっとアレだったんっすが、そこに至るまでの経緯は概ね、良好でありました。 3人のアレンジャーを聞き比べる事も出来るし、マッコイはアレだしで、そこそこオススメ☆


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