SOUL EYES (ENJA)

ART FARMER (1991/5)

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【パーソネル】

ART FARMER (flumpet) GEOFF KEEZER (p) KENNY DAVIS (b) LEWIS NASH (ds)
【収録曲】

(01-03) TIME ON MY HANDS / WILL YOU STILL BE MINE / SOUL EYES
(04-06) ISHFAHAN / I'M OLD FASHIONED / SAD TO SAY
(07-09) RECORDA ME / STRAIGHT NO CHASER / CHEROKEE SKETCHES
【解説】 ( 2020年03月15日更新 / 連載 1,386回 )

 ワークラ、和倉、ワークラ、温泉、ワークラ、和倉、肉祭り〜♪ 前回 、そんな歌まで歌っておいてアレなんっすが、やっぱ、和倉温泉はヤメにしようかと。 何故かと言うとこれはもう、新型コロナウイルスのせいとしか、言いようがありません。 いや、別に不急不要の外出を自粛するとか、そういう話ではなくて、 「たいぞう」 のせい。 そういう言い方も出来るかも知れません。 「たいぞう」 と言えば、杉村太蔵とか、たいぞうとか。 『よしもと新喜劇』 に出てましたよね、 たいぞう 。 いつの間にか、画家になってるやんけ! 無事、ジミー大西コースを歩んでいる模様でありますが、クイズ紳助くんのロケで絵を描き出し、絵の才能が開花。 ほぉー。 ちなみにジミー大西は 『EXテレビ』 の企画で絵を描いて、それで開眼しちゃったんっすよね。 上岡龍太郎と島田紳助が司会の曜日は 「クイズ100人が言いませんでした」 とか、いろいろ面白い企画がありましたよね。 これ、発想はよかったんっすが、システムに致命的な欠陥があって、後に 「クイズ1人しか言いませんでした」 というのに変わったんっすが、それはそうと、 たいぞうの絵 。 何じゃこりゃ? どれも同じに見えて、個人的にはまったく購買意欲をソソられないんっすが、で、今回、僕が問題にしている 「たいぞう」 は、コイツではなくて、 これ 。 何年か前、桜の季節の夜の部に行ってみたところ、めっちゃよかったので、その後、桜ではない季節の昼の部に行ってみたところ、まあまあよかったので、じゃ、今度は桜の季節の昼の部にでも行ってみようか…と。 で、何気なく、4月5日に予約を入れちゃったんっすよね。 当初は1日目に城崎温泉にでも泊まって、2日目は京都市内にでも泊まって。 そんな感じの予定だったので、じゃ、最終日の昼飯はこれにするかぁ…と。 が、今年は桜の開花がめっちゃ早くなりそうで、京都の桜は4月には、ほぼ終焉を迎えてそう…。 退蔵くんの桜そのものは、何とかギリギリ 「落花盛ん」 くらいで留まりそうなんっすが、よくよく考えたら、さほど新味のあるプランでもないし、新味なら、新味覚の餃子で、よくね? そんな気もしてきました。 桑名駅前のメイトの中にあるんっすよね、 新味覚 。 メイトもいよいよ、今年の7月で閉館して、建て替えるっぽい。 そんな噂をちらちら耳にするんっすが、マジなんっすかね? 新味覚とドムドムだけは、どこかに移設して、25階建てくらいの高層ビルを、どどーん。 そんな構想を熱望する次第でありますが、で、退蔵くんは、ま、キャンセルやな…と。

 …と思ったら、思わぬ罠が。 注意事項をよく見たら、お申込・支払い完了後のキャンセルは 「お断り」 しています。 急なご事情等でご参加できない場合は、ご友人等に 「ご参加権」 をお譲りください。 そんなことが書かれていたりして、エエぇぇぇ…。 お譲りするご友人等とか、僕の周りには一人もいねえぞ? どうすんだ、コレ? お金は返して頂かなくて結構なので、そのままバッくれる。 そういう手もあるんっすが、それだと、用意して頂いた精進料理 「阿じろ」 謹製 春のお愉しみ松花堂弁当が無駄になってしまって、ちょっぴり心が痛みます。 お断りされてしまった以上、キャンセルは諦めるしかないんっすが、となると、その前日、どこにお泊まりするかが問題になって来ます。 行き先は北陸方面。 1日目は、ワークラ、和倉、ワークラ、温泉、ワークラ、和倉、肉祭り〜♪ これでいいとして、3日目の午後1時には退蔵院まで行かなければならず、となると、前泊地は富山市内だとか、高岡市内だとか、金沢市内だとか、福井市内だとか、そういう都市部でないと、ちょっと無理っぽい? で、いろいろと宿を探してみたんっすが、2食付きプランがあって、大浴場があって、そこそこ高級感があって、眺めもよくて、リゾート気分が味わえて。 そんな欲張りな欲望を満たしてくれるところがなかなか見つからなくて、うーん…。 山中温泉だとか、山代温泉だとか、芦原温泉あたりでも何とかなりそうな気はするんっすが、で、対象範囲を広げてみた結果、めっちゃ、よさげなところを発見しました。 休暇村越前三国 。 4月4日にお一人様でお泊まり出来る 「桜満開 花見温泉プラン」 というのがあって、お姉さんの入浴シーンの写真が掲載されていたんっすが、 ほれ 。 おお、めっちゃ桜満開の花見温泉やん♪ 越前加賀海岸国定公園内に位置する休暇村越前三国の園地には、ソメイヨシノ・オオシマザクラ・ヤマザクラの3種類約150本の桜が花を咲かせます。 全客室から青い日本海と広がる桜がご覧いただけ、花見温泉露天風呂もこの時季だけのお楽しみ。 夜にはライトアップした桜が情緒的です。 3種類の桜はそれぞれ咲く時期が少しずつ違うので3月下旬〜4月中旬の長い期間桜が楽しめます。 そのように書かれているんっすが、2食付きプランがあって、大浴場があって、眺めも抜群で、リゾート気分も味わえそうな、超理想的な宿やんけ! 夕食が、お刺身・鍋物など + お惣菜バイキングみたいな感じの、内容少なめの和食コースしか選べないのがちょっとアレなんっすが、オプションで牛カットステーキ 1,430円 (税込) を付ければ十分だし、ヨシっ! ここに決めたっ♪

 問題は、この宿にお泊まりしたとして、果たして翌日の午後1時に無事、退蔵くんにたどり着くことが出来るのか。 この1点なんっすが、宿の前から出る1番早いバスが 8時53分発。 芦原温泉駅から特急サンダーバードに乗って京都に向かうことになるんっすが、この、周囲に何も暇を潰せるスポットが無さそうなところで、1時間06分もの待ち時間が発生してしまいます。 で、京都駅から嵯峨野線に乗り換えて花園駅というところに向かうことになるんっすが、ここでの猶予が12分。 わりと余裕があるように見えるんっすが、7番線に到着して、出発するのが33番線なんっすよね。 番線多過ぎぃ! …で、端っこ過ぎぃ! 構内図 を見ると、番号が離れている割には、意外とイケそうな気もするんっすが、無事に乗り換えることが出来たとして、花園駅に到着するのが 12時39分。 ちなみにこの花園駅というのは花園ラグビー場の最寄り駅でも、桑名にあるキャバレー花園の最寄り駅でもなかったりするんっすが、んーと、 キャスト紹介 。 あ、女の子の写真が出てくるので、勤務中に仕事用のパソコンで見ている人はクリックしないほうが賢明ではないかと思うんっすが、ま、お姉さんの入浴シーンを開いてしまった時点で、既に手遅れのような気もするんっすけど。 で、それはそうと、桑名店のNo.12 ここみさん。 ちょっとマニア向け過ぎませんかね? 花園って、熟女キャバクラでしたっけ? 鳥貴族 の1階じゃないっすよね? で、それはそうと、退蔵院は花園駅から歩いて約8分。 昼飯プランは開始の10分前集合らしいので、最終リミットは 12時50分。 12時39分に電車が着いて、8分歩いて、12時47分。 間に合うやん♪ が、ちょっと電車が遅れたりしたらアウトだし、逆に芦原温泉駅では1時間ほどボーッとしていなければならないし、うーん…。 桜と日本海は諦めて、芦原温泉の宿にしたほうが無難っすかね? えちぜん鉄道の 「あらわ湯のまち」 という駅からなら、8時30分発で花園駅に11時39分に着けそうで、超余裕なんっすけどね。 早まって昼食プランを予約してしまったお陰で、縛りが多くなってしまって、縛るのも縛られるのも好きではないSM懐疑派の僕としては、ああん…。

 で、昨日、改めてオスキョー (お薦め京都ナントカの略?) の退蔵院のプランを眺めて、コイツさえ無ければなぁ。 …と、溜息をつこうとしたら、ん? 何やら、お知らせがありますな。 本行事は、慎重に検討した結果、予定通り開催することに決定致しました。 あ、開催するんっすか。 それは、よろしゅうおましたな。 世の中、自粛ばかりだと滅入っちゃいますからね。 で、更に読み進めてみると、

 3/6以前に申し込まれ、キャンセルをご希望の方: 入力フォーム に入力をお願い致します。
 ※お電話でのキャンセルは、伝達ミスなどの可能性があることから承ることができません。


キャンセルを 「お断り」 するという強気の姿勢、撤回してるやん! しかも、お電話でのキャンセルは承ることができません。 …って、マジっすか? 超コミュ障で、電話がこの上なく苦手な僕としては、もし、お電話でのキャンセルしかアカンと言われたら、諦めてキャンセルを取りやめるところだったっんすが、逆にお電話でのキャンセルは不可。 泣きっ面に蜂…とは真逆で、んーと、こういう時、どう言うんでしたっけ? 鬼に金棒? ちょっと違う気もするんっすが、願ったり叶ったり? それがいちばん近いかと思うんっすが、とにかく、ラッキー♪ 大相撲は無観客だし、初のセンバツ高校野球大会は中止になっちゃうし、ロクなことをしてくれない新型コロナウイルスなんっすが、この件に関してだけは、いい方向に転んだな♪ …と。 これで、お泊まり先の縛りから開放されることになったんっすが、休暇村越前三国を1日目の金曜日に持ってくるという手もあるな…と。 平日だと、お一人様で予約可能なプランが激増するんっすよね。 そんな中に こんなプラン があったりして、うぉぉぉぉぉぉ! いや、魚ぉぉぉぉぉぉぉ! …ではなくて、肉ぅぅぅぅぅぅぅぅ! 魚貝類の類いとか、いらん! 肉や肉、肉を食わせろ! そんな趣向の僕にとっては、鬼に金棒。 いや、ちょっと違いますな。 願ったり叶ったり? それで合ってるかと思うんっすが、これはもう、土曜日泊から金曜日にシフトするしかありませんな。 が、そうすると、ちょっと問題が。 和倉温泉の湯快リゾートの 金波荘 。 ここは土曜日のお一人様でも、泊めて貰えないことはないんっすが、その場合、洋室シングルの訳あり部屋になっちゃう模様。 どんな訳があるのかと言うと、クソ狭い、窓からの景観ゼロ、風呂無し、トイレ無し。 それくらい訳があるみたいです。 大浴場があるので、別に部屋に風呂がなくても構わないんっすが、トイレ無しというのは辛いっすな。 何せ、僕が泊まろうとしている日程は “肉祭り” 開催中♪ …っすからね。 肉を食べ過ぎて下痢になること必至なので、トイレがないのは辛いっす。 この宿、インフィニテイ風呂には大いにソソられるものがあるんっすが、1日目が “若狭牛会席” なら、肉の質にあまり多くは期待出来そうにないバイキングの肉祭りは、基本的にどうでもいいような気がしてきました。 で、肉をそんなに食わないなら、下痢のリスク、略して 「下痢スク」も低下するに違いなくて、それなら別に便所無しの部屋でも大丈夫かも知れなくて、この辺りは何というか、痛し痒し? ちょっと違うような気もするんっすが、そもそも論として、別段、和倉温泉に拘る必要はないような? 周辺に特に行ってみたい観光スポットがあるワケでもなく、ま、強いて言うなら、 のとじま水族館 くらい? バスの便が今ひとつ不便なので、どうしようか悩んでいたんっすが、水族館なら三国の近くの ここ で代用出来そうだし、ますます和倉、どうでもいいな…と。

 んなことで、2泊目は予定を変更して ここ を押さえてみることにしました。 ま、あくまでも現時点での話なので、来週はまた気が変わっているかも知れませんが、氷見温泉郷 くつろぎの宿 うみあかり。 今は何だかソレっぽい名前になっておりますが、昔は 氷見グランドホテルマイアミ という名前でした。 何故、氷見でマイアミ? …と、誰もが疑問に思うところでありますが、富山湾の定置網漁法に 「前網」 というのがあって、前網がマイアミになったんだとか。 が、いちいち、そんな名前の由来を説明するのも面倒だし、ラブホと間違えられたりもするので、今の名前に変えちゃったみたいなんっすが、ここの露天風呂も半インフィニティみたいな感じなので、十分に金波荘の代理が務まるんじゃね? そんな気がしないでもなくて、で、料理のほうは、いちばん豪華そうな 【北陸紀行】 北陸の素材を贅沢に!!食の匠会席プレミアムプラン というのを選んでみました。

 ・海の玉手箱 → 前菜8種・お造り4種)
 ・創作焼物 → 白海老団子の炭火焼
 ・料理長のお魚料理 → 金目鯛のワインヴァプール
 ・フグしゃぶしゃぶ
 ・焼物 → 地元氷見牛の石焼ステーキと加賀野菜
 ・〆のご飯 → のどぐろの炙りをお茶漬けで
 ・デザート → お口に優しいロールケーキ

 そういった中身である模様っす。 魚介類の類いが中心なんっすが、1日目が肉三昧だから、ま、いっかぁ…と。 氷見牛の石焼ステーキも付くみたいだし。 お魚料理もワインヴァプールって、何だかよくわかんないけど、お洒落っぽいし。 白海老団子の炭火焼というのもイケそうだし、そして何より、のどぐろの炙りをお茶漬けで。 うぉぉぉぉぉぉ! 2ちゃんねるの 「航空祭スレッド」 に、金沢の “もりもり寿司” が最高っ! ノドグロが超お薦め。 ナマよりも炙りのほうがイケる。 そんな話があって、試しに食ってみたら、マジでめっちゃ美味かったんっすが、お茶漬けというのも、いいかも? お茶漬けと言えば断然 「しぐれ」 やろ? そう、桑名人としては言いたいところなんっすが、桑名の殿さん、しぐれで茶々漬け、ヨイトナ〜♪ が、郷に入れば、郷に従え、郷ひろみ。 氷見の殿さん、ノドグロで茶々漬け、ヨイトナ〜♪ それもまた、ヨイトナ〜。 で、土曜日の夜、氷見にお泊まりすることによって、ひとつ楽しみが増えました。 べるもんた に乗れるやん! 和倉温泉に行くかも知れない計画を立案した際、 花嫁のれん に乗れるやん案というのを考えたんっすが、和軽食やスイーツの予約が電話でなければアカンというのと、車窓の景色はぜんぜんつまらん。 そういうアレであることが発覚して、じゃ、花嫁のれんには乗らんでエエな…と。 一方、名前がちょっぴり みのもんた っぽい べるもんた はと言うと、城端線のほうはともかくとして、氷見線のほうは車窓の景色にも期待が持てそう。 おまけに、食べ物とかもネットで予約出来るみたいで、願ったり叶ったり。 んなことで、とりあえず e5489 で、予約することにしました。 べるもんた は 「座席表から選ぶ」 を選べないので、どの席が当たるのか、あるいは外れるのか、結果が出るまでドキドキだったんっすが、 1号車 11番A席 というのになりました。 ドキドキしながら 座席表 と照合すると…、おお、海側・立山連峰側のカウンター席やん♪ やったぁぁぁぁ! で、別途、「ぷち富山湾鮨セット」 というのも頼みました。 5貫で 2,100円。 結構なお値段なんっすが、鮨は車内で寿司職人が握ります! …っすからね。 フカヒレ並の付加価値があるような気がしないでもないので、ま、妥当かな…と。 で、関連するブログなんかも当たってみました。 これ とか。 カウンター席側の窓は大きく、窓枠は額縁のように縁取られています。 これは額縁の中の絵のように、風景を楽しんでほしいとのこと。 ただ、窓割りとあっていない座席もあります…と。 ま、何にせよ、当たり外れは出て来ますよね。 で、カウンター席のおすすめ度合いは以下の通りです…と。

 ◎ (大きな窓を満喫) は 7B、8A、11AB。
 ○ (普通の窓) は 9A、10A、13B。
 △ (窓枠が少しかかる) は 7A、10B、12AB、13A。
 × (見にくい) は 8B。

うぉぉぉぉ、マジか。 大当たりやんけ! 座席表と見比べて見ても、確かに納得なんっすが、で、下のほうにはお寿司屋さんの写真も。 え? もしかして、 なでしこ寿司 ? このお姉さん付きで 2,100円なら、ぜんぜんアリなんっすが、で、車窓の景色に関しては 次ページ を参照。 うぉぉぉぉぉ、立山連峰、めっちゃ綺麗に見えてるやんっ! この景色込み、しかもお姉さん付きで 2,100円なら超お得なんっすが、立山連峰がきれいに見えるのは1年365日のうち 50日程度しかないとのこと。 座席ガチャで運を使い果たしてしまったので、さすがにこれは期待出来ないような気も…。 このブログのいちばん最後のところに、マンホールカードは、全国的に配られていますが、私にはイマイチ魅力が分かりません。 そんなことが書かれていたりして、マンホールポンプ技師の僕としては、ちょっと聞き捨てならなかったりするんっすが、ま、よくよく考えたら、所詮はマンホールの蓋っすからね。 そう言ってしまうと身も蓋もないんっすが、鰤バージョンのほかに 「氷見のひみこちゃん」 みたいな萌えキャラも作ればいいのにぃ。 あ、氷見には コイツ がいましたよね。 踏んづけてやりたいようなツラをしているので、マンホールの蓋には最適ではないかと思うんっすが、マンホールに落ちたりすると危ないので、今日の話に特にオチはなく、おしまい。

 ということで、今日はアート・ファーマーっす。 日本では人気がありますよね。 というか、日本で不人気なトランペッターって、そんなにいない気がする説は、今週も継続中でありますが、アート・ファーマー。 芸術的な農民っすよね。 で、顔が水野晴郎っす。 僕がこの人について書きたいのは、この2点で完結するんっすが、んなことで、 『ソウル・アイズ』 というアルバムを取り上げてみようかと。 今日の前半は無駄に長くて、今の時点で個人的な目安としている1回分の原稿量 = 20〜25KB程度の80%くらいに達しているので、後半はサックリと。 で、これ、エンヤ盤っす。 エンヤとファーマーって、あまり結びつかないような気がするんっすが、エンヤと塩谷電業舎ならともかく。 岐阜にあるんっすよね。 “しおたに” でも “しおや” でもなく、えんやでんぎょうしゃ。 えんやぁぁぁぁぁ、で〜んぎょぉぉぉぉ〜♪ ホイットニー・ヒューストンの 「I will always love you」 の節で歌って貰うとして、で、この 「ソウル・アイズ」 は1991年の録音。 何と言うか、まったくもって期待薄っすよね。 ジャケットに 「live at the blue note」 と書かれていて、どこのブルーノートなのかと思ったら、福岡。 え、マジっすか? どうしてそんなものをエンヤがレコード化したのか、その敬意が不明なんっすが、ジェフ・キーザーら若手トリオをバックにアグレッシヴにブロウする円熟期を迎えたアート・ファーマーの日本ライブ盤! …らしいっす。 ジェフ・キーザー。 ちょっとキザったらしいっすよね。 キザ太郎と同じくらい? 「みなしごハッチ」 にキダ・タローが出てる! …というので、 『探偵!ナイトスクープ』 で検証した結果、実は、キザ太郎くんだったという。 で、一方、太郎ではない、キーザーさんちのジェフ君。 まあまあ有名な若手のピアニストらしいんっすが、寡聞にしてよく分からず、ま、とりあえず演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずは1曲目、 「タイム・オン・マイ・ハンズ」 。 1930年にヴィンセント・ユーマウスがミュージカル 『スマイル』 のために書いた曲で、うんぬん。 そう、田中英俊クンが日本語ライナーに書いておりますな。 ライブなんっすが、特にMCなどはなく、いきなり演奏から始まります。 ラッパの音が聞こえた瞬間、あー、こりゃ、紛れもなく、ファーマーやな! …と。 パーソネルのところに (flumpet) と書かれていて、ん? “t” の誤植? …と思ったら、そうではなく、フランペットという楽器があるみたいっすな。 フリューゲルホーン + トランペット = フランペット。 そういう図式らしいんっすが、 これ 。 フランペットはデイヴィッド・モネットによってアート・ファーマーのために考案され、うんぬん。 特注品やんけ! 音を聞く限りは普通にフリューゲルホーンで、その結果、ラッパの音が聞こえた瞬間、あー、こりゃ、紛れもなく、ファーマーやな! そんな感慨を抱かせることになるんっすが、テーマ部はミディアム・スローの落ち着いたテンポで、まさしく、円熟の味。 そういったアレになっております。 雰囲気抜群で、たまらんっ♪ アドリブ・パートも基本、抑制の効いた感じだったりして、でもって、キザなジェフくんにスイッチ。 わりと両手をフルに活用するタイプで、ちょっぴりフィニアス・ニューボーン・ジュニアを彷彿させる瞬間があるような気がしないでもなくて、若いなりに頑張っているな…と。 そのように評価していいのではないかと思うんっすが、続いてベースのソロが地味にフィーチャーされて、最後にファーマーが再登場して、ちょっとしたソロを取って、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、よかったっす。

 で、次。 「ウィル・ユー・スティル・ビー・マイン」 。 真っ先にレッド・ガーランドの 『グルーヴィ』 のヴァージョンが頭に浮かんでくるんっすが、マット・デニスが書いた作品で、マイルス・デイヴィスやレッド・ガーランド、レイ・ブラウンら1950年代のモダン・ジャズ華やかな時代、ミュージシャン達に好んで取り上げられた。 そう、田中クンも書いております。 かなり速いテンポで料理されていて、こういうアレだと、フリューゲルホーンよりもトランペットに近いかな? そんな気がしないでもなくて、ファーマー君の溌剌としたソロを堪能することが出来る、そういうアレになっております。 両手ユニゾンを駆使して盛り上げるキーザーに触発されたのか、ドラムとのチェイスではハイノートをバリバリとヒットさせるファーマー。 こういうところは、やっぱ、トランペット風かな? …と。 んなことで、次。 このアルバムは基本、スロー → アップ・テンポ → スロー → アップ・テンポが交互に出てくるという構成なんっすが、ここで極上のバラードが登場。 アルバム・タイトル曲の 「ソウル・アイズ」 。 マル・ウォルドロンのオリジナルで、1957年に録音されたプレスティッジのジャム・セッション・アルバム 『2・トランペット&2・テナーズ』 が初出の名曲。 そういうアレらしいんっすが、そのバージョンはあまり記憶にありませんな。 が、どこかで聞いた事があるのは確かで、ググってみたら、ジョン・コルトレーンの 『コルトレーン』 というアルバムに入っているらしく、恐らく、ソレやな…と。 コルトレーンはバラードの名手として知られておりますが、無論、ファーマーも負けてはおらず、この手の演奏に魅力を感じる日本人は少なくないと思いますが、一言でいうと、珠玉。 “たまたま” ではなくて、 “しゅぎょく” 。 凄く珠玉。 めっちゃ言いにくいっすな、これ。 短いのに早口言葉として優秀なんっすが、ファーマーの吹きっぷりは極めて遅口で、半端ない深さが感じられます。 こういうアレだとフリューゲルホーンっぽくて、このフランペットという楽器、確かに、いいとこ取りかも? キーザー君も若さに任せて 「わかさ生活」 に走ったりすることなく、節度を踏まえたサポートに徹していて、いいな♪ …と。

 で、次。 「イスファハン」 。 1966年にデューク・エリントンとビリー・ストレイホーンの黄金コンビによって書かれた楽曲で、うんぬん。 『極東組曲』 の中の1曲らしいんっすが、極東って何だか、極道っぽいすよね。 組曲って何だか、組長っぽいし。 が、曲そのものは別段、指定暴力団っぽくはなくて、普通にいい感じ。 で、ファーマーの吹きっぷりも普通に悪くない感じ。 が、特段、書くことはなかったりするので、次。  「アイム・オールド・ファッションド」 。 オールド・ファッションというと、ドーナツが脳裏に浮かぶんっすが、河島英五の 「時代おくれ」 。 アレに似た趣旨の歌物なのではなかろうかと。 真っ先にコルトレーンの 『ブルー・トレイン』 のヴァージョンが思い出されるんっすが、ミディアム・スローで演奏されるこのファーマー版も、なかなか味わい深いっすな。 ふくよかな中音域で豊かに唄うファーマーのソロも、フランペットの魅力を伝えるには充分だな…と。 最初にソロを取るキーザー君のオールド・ファッションなスタイルのピアノも、なかなか。 で、次。 「サッド・トゥ・セイ」 は、ベニー・ゴルソンのオリジナル。 ゴルソンとはジャズテットの一員として、同じ釜の飯を食った仲間でありますが、釜飯の素ならやっぱり、ヤマモリやろ? …と。 桑名人なら、そう言いたいところでありますが、 これ とか。 地鶏のヤツを買って、作って、食ってみたら、具のボリューム感に乏しくて、ぶっちゃけ、「ハッとして! Good」 では無かったんっすけど。 自分で具を足すのがグッド…というか、ベターな気がするんっすが、で、曲のほうはというと、物静かなバラードっすな。 キーザーとのデュオで、ミュートで切々と唄うファーマーが素晴らしい。 フリューゲルホーン用のミュートもあるが (中略) その点フランペットは違和感なくトランペットのミュート・サウンドでプレイできる。 そういうアレだったりする模様で、基本、ミュートを使うと、誰もがマイルスっぽくなっちゃうな…と。 その点では、やっぱ、マイルスって偉大やな…と。

 で、次。 「リコーダー・ミー」 。 ジョー・ヘンダーソンがアルバム 『ページ・ワン』 に吹き込んで以来、同アルバム収録の 「ブルー・ボッサ」 と並んで特に人気のジャズ・ボッサ作品だ。 そういうアレなんっすが、マジ名曲っすよね、これ。 ここでのファーマーは、アップ・テンポでアグレッシブな演奏を繰り広げており、イケるやん! キーザーのピアノのソロも、やるやん! で、最後はルイス・ナッシュのナイスなドラムス・ソロで大いに盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 で、次。 「ストレート・ノー・チェイサー」 。 モンクの有名なオリジナルなんっすが、シンプルな曲調で、ま、アドリブの出発点としては、イケるかな? …と。 で、ラスト。 CDオマケ曲の 「チェロキー・スケッチズ」 。 オーストリアのピアニスト、フリッツ・バウアーの書いた楽曲で (中略) スタンダード 「チェロキー」 をベースにした楽曲で、ソロ・パートではビ・バップ期を駆け抜けたベテラン、ファーマーらしい流れるようなソロをプレイしているな…と。 んなことで、今日のところは、以上っす。

【総合評価】 最後の2曲はぶっちゃけ、ちょっと飽きてきちゃったので、 「リコーダー・ミー」 までの7曲入りでよかったかな? そんな気がしないでもないんっすが、全体的に緩急のバランスがよく、渋め + 日本人受けな選曲も素晴らしく、この日、福岡のブルーノートに来た人、大当たりやん! そう思わずにはいられなくて、激しくオススメ☆


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