SMOKIN' WITH THE CHET BAKER QUINTET (PRESTIGE)

CHET BAKER (1965/8/23,25,29)

SMOKIN' WITH THE CHET BAKER QUINTET ←click!!


【パーソネル】

CHET BAKER (flh) GEORGE COLEMAN (ts)
KIRK LIGHTSEY (p) HERMAN WRIGHT (b) ROY BROOKS (ds)
【収録曲】

(01-03) GRADE "A" GRAVY / SERENITY / FINE AND DANDY
(04-06) HAVE YOU MET MISS JONES? / REARIN' BACK / SO EASY
【解説】 ( 2020年03月22日更新 / 連載 1,387回 )

 もし、サバ君がギャル化することになるとしたら、サバ子、サバ美、サバ江。 その3択ということになると思うんっすが、サバ子というのは貞子みたいで、ちょっと嫌っすな。 で、サバ美というのは、うどん屋チェーンみたいで、やっぱりちょっと嫌っすな。 もしかしたら名古屋ローカルなのかも知れませんが、 サガミ というのがあるんっすよね。  僕が名古屋の本社に勤務していた頃の話なんっすが、ある日、エンジンの調子が悪くなって、三菱重○業の相模原製作所の人を2人ほど呼んで、現場を見て貰うことになったんっすよね。 で、お昼時だったので、一緒に飯を食べに行くことになったんっすが、その時に入ったのがサガミでありました。 店頭にランチのサンプルがあって、そこに “サガミ御膳” というのがあったんっすが、それを見た三菱重○業の相模原製作所の人たちが 「サガミ御膳というのがあるやん!」 「どんなんやろ?」 「これにしよか!」 いや、そんな関西弁ではなかったと思うんっすが、とにかくまあ、興味津々。 相模原製作所の人たちは自分たちの職場を “サガミ” と呼んでいるので、親近感を覚えたんでしょうな。 相模原の名物を集結した、ご当地スペシャル御膳? そのように誤解しちゃったのではないかと思うんっすが、すんません、 “サガミ” って、ただの店の名前なんで…。 相模原とは、何の関係もないんで…。 別に僕の責任ではないんっすが、何だかちょっと申し訳ない気持ちになって、心の中で謝ってしまいました。 よくよく考えたら、別に僕の責任ではないのに、何で申し訳ない気持ちになって、心の中で謝らなければならんのや!? 今頃になって、ちょっとムカついてきちゃったんっすが、そんなこんなで、僕はサガミにはあまりいい印象を持ってなくて、サガミと微妙に似ている “サバ美” というのは、ないな…と。 となると、残された道は “サバ江” だけになってしまったんっすが、そうだ鯖江、行こう! …と。

 前回 に引き続き、個人的な旅のプランを書き連ねるだけのネタになってしまいますが、1泊目は 休暇村越前三国 。 これでほぼ、僕の気持ちは固まりました。 いいっすよね、越前三国。 何か、越前屋俵太と三國連太郎のコラボみたいで。 ぶっちゃけ、 『探偵!ナイトスクープ』 の探偵の中では、あまり好きなほうではなかったんっすけどね、 越前屋俵太 。 見た目、麻原彰晃やんけ! そういえば、見た目、麻原彰晃やんけ! …な、 中江滋樹 、お亡くなりになったんっすな。 あ、隣、倉田まり子やんけ! 何度もしつこく書いているので、もう、分かったって…。 そう、呆れられるに違いありませんが、それでも書かずにはいられません。 ウォークマンのヘッドフォン事件、許すまじ! ある日、何気なくラジオを聞いていたら、こいつの番組が始まったんっすが、「今日は “流行の恐ろしさ” というお話をしたいと思います。」 ほぉ。 まあまあ、気になるテーマではありますな。 僕は基本的に流行を追いかけるほうではなく、むしろ、流行ばかり追いかけているヤツを馬鹿にする、そんな歪んだキャラだったりするんっすが、まり子いわく、 「今、東京ではウォークマンのヘッドフォンをつけるのが流行ってます。 それも本体無しで、ヘッドフォンだけ付けるというのが流行っているんですよねー。」  それを聞いて、当時から純真無垢だった僕は、へぇ、そうなんや。 面白いな〜。 自分もちょっと真似してみようかな〜? そんなふうに思ってしまったんっすが、すると、まり子が、「実はこれ、嘘なんです!」 はぁ? 「流行っていると言われると、へぇ〜。 じゃ、自分も真似してみようかな? そう思ってしまうところが “流行の恐ろしさ” なんですよね〜!」 「 ・ ・ ・ ・ ・ 。」 今まで生きてきて、こんな辱めを受けたのは始めてありました。 まり子、マジ、許すまじ! 嘘を付いて、人を小馬鹿にした罰が当たって、中江滋樹なんかの餌食になったんや! ひじきでも食え! そう、思わずにはいられませんでしたが、僕はあまり “ひじき” が好きではないので、懲らしめのつもりなんっすけどね。 が、もしかしたら、大の “ひじき大好きギャル” だったりするかも知れず、だとすれば、まったくの逆効果なんっすが、いずれにしろ、アパートの火事で焼死しちゃった滋樹クンと同じくらい不幸になっててもらわないと、僕の怒りは収ません。 で、まり子の現在を調べてみたら、芸能界から引退後は、国際法律事務所の秘書、資格試験予備校LECの執行役員・講師を経て2003年に独立起業。 坪田まり子の名でキャリア・カウンセラーとして、うんぬん。 そんなことが書いてあって、マジかよ? 実業家として、めっちゃ成功してるやん! 何か嫌がらせでもしてやらないと、僕の気持ちが収まらないんっすが、こうなったらもう、まり子の部屋へ電話を掛けて、男と遊んでる芝居、続けてやるぅぅぅぅ!

 で、えーと、休暇村越前屋俵太三國連太郎にお泊まりするとして、となると、1日目は福井を観光ということになりますか。 とりあえず、宿の近くの 東尋坊 は押さえておこうかと。 いつの間にやら 「とうじんぼうくん」 などという、ゆるキャラが誕生した模様でありますが、今ひとつ東尋坊っぽくない面構えでありますなぁ。 東尋坊って、めっちゃ悪い坊さんだったんっすよね? んーと、 暴僧の東尋坊 。 いいっすなぁ、暴僧。 何か、房総半島を暴走してそうで。 暴僧。 暴カニ男 の僧バージョンっすよね? 暴カニ男は 「ひものようなもの」 で殺されてしまったんっすが、 「バールのようなもの」 と並ぶ “…のようなもの犯罪アイテム” っすよね。 もっぱら、首を絞める道具として用いられるんっすが、純粋に紐の場合もあれば、電線のコードだったりする場合もあり、いや、電線のコードというのは、ちょっと変っすかね? 電線 = コードなので、電線で首を絞める、もしくはコードで首を絞めるというのが正解かと思いますが、いや、それ、本当にコードか? ケーブルだったり、絶縁電線だったりしないか? そう言われると、僕もちょっと自信がないんっすが、電気の仕事に携わっていながら、そこのところが今ひとつよく分かっていなかったりするんっすよね。 んーと、 これ 。 しかしコードは絶縁電線と違い可とう性があります。 あ、首を絞める用途としては、絶縁電線よりもコードのほうがよさそうなんっすが、可とう性。 無茶苦茶難しい漢字なので平仮名になっちゃってますが、可撓性。 撓 (たわ) むことが可能な性質っすよね。 エコケーブル というのは固くて撓まんし、タワーマンションはタワマンだし、撓まんのは首を絞めるのには不向きなんっすが、タワマンなら屋上から突き落としたほうが勝負が早いし。 で、暴カニ男は、ひものようなもので殺されてしまったんっすが、暴僧の東尋坊は崖の上から海に突き落とされて、死んでしまった…と。 だからと言って、その崖を 「東尋坊」 と名付けるというのは、何かちょっと違うような気がするんっすが、これからは、この 「ひものようなもの」 のことを、暴カニ男と呼ぼう! そう、言ってるようなものっすよね。 が、今となっては東尋坊という名前以外には考えられないほど、完全に定着してしまったので、ま、いっかぁ…と。

 それはそうと、ちょっと不用心でありましたなぁ。 東尋坊も用心棒さえ雇っていれば、そう易々と恋のライバルに突き落とされることもなかったに違いありませんが、で、東尋坊と言えば、 東尋坊タワー 。 昭和で時代が止まっているスポットとして有名らしいんっすが、ほ→むぺ→じも、なかなか渋い作りでありますな。 探そう!! 当サイト内のどこかに… サービスチケット!! 隠しリンク付きっすかぁ。 どこかに…。 何か、これが怪しいっすな。 どこかに、どこかに、かに、カニ、カニ…。 姉妹店 カニ料理 「雲海」 。 お前やー! で、クリックしてみたら、普通にカニ料理 「雲海」 のページに飛ばされたんっすが、うーん、見誤ったかぁ…。 で、 「タワー最新情報」 は、2009/07/14が最新でありますな。 まったくヤル気が感じられないんっすが、カツ丼 (2009/06/30) ☆ 新登場 ☆ 福井といったら・・・ 福井名物 ソースカツ丼が なんと・・・600円で食べられます 一度食べてみてはいかかですか? おお、エエやん! カニ料理なんかより、よっぽどソソられるものがあるんっすが、 お食事 。 ここには載ってないっすなぁ…。 ご予約プランメニューではない、通常メニューにはあるんっすかね? 何せ、2009/06/30の最新情報なので、あまりアテにならないんっすが、ま、別にここに拘らなくても、他の店でも、ぜんぜん大丈夫なんっすけど。 とりあえず、景色を眺めて、 お土産 を買うに留めておきますかね? おすすめは 「羽二重餅」 。 おお! これ、大好きなんっすよね。 別に、おすすめされなくても、最初から買う気満々だったんっすが、 「五月ケ瀬」 というのも、ちょっと気になりますな。 モンドセレクション ハイクォリティー・ゴールドメダル受賞。 めっちゃ、クオリティ高そう。 ぱっと見、羽二重餅の亜種のようにも見えるんっすが、まさか餡入りの羽二重餅とかじゃないっすよね? だとすれば、蛇足もいいところなんっすが、羽二重餅は、餡が入ってないところがエエんやろ? ちゃうんけ? ああん? んーと、 これ っすか。 あ、ぜんぜんちゃうやん! ピーナッツ入りの南部煎餅 (クッキータイプ) みたいなもん? どこをどう見て、羽二重餅の亜種だと判断したのか、理解に苦しむものがありますが、これはこれで、普通に美味そうっすな。 こいつも買ってみますかね? で、羽二重餅は別にノーマルバージョンでもいいんっすが、えくらちゃんのヤツって、もう売ってないんっすかね? えくらちゃんに関しては ここ 参照なんっすが、クッキーの他に、羽二重餅バージョンもあったんっすよね。 ちょっぴりクラゲの味 = 塩味がして、普通の羽二重餅よりも美味しかったんっすが、しかし、現在、福井県水産課は 「エチゼンクラゲ」 ではなく、 「大型クラゲ」 との言い換えを要請している。 いつの “現在” なのか知りませんが、この政策のお陰で、えくらちゃんブランドは終わってしまったのかも? だとすれば、ううん、残念…。

 で、話をソースカツ丼に戻しますが、福井の名物なんっすな。 会津若松とか、群馬の桐生とか、長野の駒ヶ根とかでも名物だったりするんっすが、ゴハンの上に豚カツを乗せて、ソースをかける。 誰でも思いつきそうっすからね。 卵でとじるカツ丼よりも簡単だし、誰が作っても大ハズレはなさそうだし。 で、 こんなの も見付けました。 サバエドッグ。 いや、鯖江なら、サバーガー ( ← サバの竜田揚げを挟んだバーガー) やろ? そんな気がするんっすが、何故だか “あるくソースカツ丼” 。 いや、ソースカツ丼は、歩かへんやろ? 人間が歩きながら食べられるソースカツ丼というだけやろ? 色々とアレではあるんっすが、ま、普通に美味しそうっすよね。 これを見て、そうだ鯖江、行こう! そう、思ってしまったんっすが、どこに売ってるのかと思ったら、 ミート&デリカささき 。 かたい信用×やわらかいお肉 がモットー。 おお、なかなか上手いっすな。 生肉もお惣菜も、どちらも美味そうなんっすが、 サバエドッグ は通販でも買えるんっすな。 思わずポチってしまいました。 その結果、鯖江に行く必要は無くなったんっすが、せっかくなので、 ここ に行ってみようかな? …と。 約5万株が咲き乱れる日本海側随一のつつじの名所らしいんっすが、さくら (ソメイヨシノ) も 1,000本あって、4月2日に満開になる予想。 タイミングはバッチリだし、 日本庭園 や、 動物園 もあるみたいだし。 レッサーパンダが 13頭。 おお、エエやん♪ ま、それ以外には、あまり大した動物がいなさそうな園なんっすが、入園料は無料みたいだし。 で、近くに 道の駅 もあるんっすな。 お土産コーナーには、福井のお土産がいっぱい! 特に羽二重餅の種類は充実…。 おお、エエやん♪ イートインスペースもあって、ソースカツ丼もあるっぽい? ソースは これ 。 〜どんぶりセット〜 は、カツ丼 (玉子 or ソース) と、越前おろし蕎麦のセット? だとすれば完璧やん♪

 で、鯖江と言えば眼鏡が有名っすよね。 『メガネブ!』 なんてのもありましたが、ヒマラヤ第三工業高校には 「メガネ部」 という部が存在する。部員全員が眼鏡を掛け、そこでは女性の裸を透視するために 「非生命体透視メガネ (通称スケスケメガネ)」 の開発が行われている。 えー、何それ…。 そんなん、市が正式にバックアップしてたん? ちょっと引いてしまいますが、それで思い出しました。 僕が小学生だった頃、家の近くの 「いよさん」 という駄菓子屋があって、店の前にはガチャガチャがたくさんあったんっすが、その中に 「透視メガネ」 というのが。 えー、何それ? めっちゃ欲しい!! 「けっこう仮面」 とかが大好きだった僕は、欲望の赴くままにガチャガチャを回し続けて、ある日、遂に当たりが! カプセルの中には入らないような “大物” なので、 「当たり」 と書かれた紙を店のオバサンに渡して、景品と引き換える方式だったんっすが、念願の 「透視メガネ」 を手に入れてして、ワクワクしながら覗いてみたところ、万華鏡みたいな筒の中には、骨の描かれた絵が…。 透け過ぎや!!

 ということで、今日はチェット・ベイカーっす。 日本では人気がありますよね。 ま、この人の場合、トランペッターというより、独特のアンニュイな 「オカマの囁き唱法」 で人気があるんっすが、余興のほうばかりが注目されちゃってるって感じ? で、この人、ビルの2階の窓から落ちて、死んじゃったんでしたっけ? んーと、1988年5月13日、オランダアムステルダムのホテルの窓から転落死、原因は定かではない。 何階とは書いてないんっすが、何か、めっちゃ低層だったような気が。 悲劇的な最期であるのは間違いないんっすが、どうせならタワマンの屋上とか、東尋坊の崖の上とか、そういう、ドラマチックなところから落ちて欲しかったような? ま、自分の意思で飛び降りたワケではなさそうなので、やむを得ない面もあるんっすが、逆に2階の窓から落ちたのだとすれば、下腿骨骨折くらいで手を打てなかったのか? …と。 いや、手を打ったら、脚ではなく、手の骨が折れる気がするんっすが、あの 「透視メガネ」 さえあれば、折れた箇所がはっきり見えるに違いないのにぃ…。 で、今日はそんなチェットの 『スモーキン・ウィズ・ザ・チェット・ベイカー・クインテット』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 手持ちのCDをチェックしたら 『ロンリー・スター』 とかいう10曲入りのヤツが出て来たので、ググってみたんですが、あまり大した情報は得られずに、ん? …と思ったら、どうやらこれ、 『スモーキン・ウィズ〜』 と、もう1枚、 『グルーヴィン・ウィズ〜』 というのをカップリングしたものらしいっす。 オリジナルは各6曲ずつ収録されているんっすが、後者の2曲がカットされていて、何とも中途半端。 んなことで、 『スモーキン・ウィズ〜』 のほうだけ紹介したいと思うんっすが、1965年録音のプレスティッジ盤。 ジョージ・コールマンのテナーが入った2管クインテットで、チェットはトランペットではなく、フリューゲルホーンを吹いている模様。 リズム・セクションはカーク・ライトシーハーマン・ライトロイ・ブルックスとなっておりますが、ピアノとベースの人に関しては、寡聞にして、よく知りません。 リチャード・カーペンターという人がプロデュースしたようで、いくつか楽曲も提供しているみたいなんっすが、とまあそんなことで、では、演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずは1曲目、 「グレイド “A” グレイシー」 。 カーペンターとグラディス・ブルースという人の共作ということになっています。 リチャード・カーペンターって、もしかして、カーペンターズの片割れ? ググってみたら、 こんなの が出て来たんっすが、 「ウォーキン」 の作曲者ということは、こっちのほうのリチャードかも知れませんな。 アンタッチャブルなシカゴ出身、腕っ節が太く二重顎の大男で、みかけはヤクザの用心棒。 もし、この人が付いていれば、東尋坊も易々と崖の上から突き落とされることはなかったのにぃ…。 自分の欲しいものは、 「相手の胸倉を掴み脅迫して手に入れた」 カツ上げ派。 カツ上げ。 いいっすよね。 カラッと揚がってそうで。 白いゴハンの上にのせて、ソースをドバドバ掛けて食べたいところなんっすが、曲のほうは割とまともで、シンプルでブルージーで、ちょっぴりグルーヴィな仕上がり。 2管のユニゾンによるテーマに続いて、ジョージ・コールマンのソロがフィーチャーされます。 この人、一本調子で、やや単調なイメージがあるんっすが、ここではかなりバーティカルなフレーズを吹いていたりして、めっちゃビ・バップしちゃってます。 続くチェットのソロも、良好っす。 この人、バリバリ吹きまくるというより、味わい勝負のケニー・ドーハムの系統っすよね? 不良のヤンキーっぽいキャラからすると、ちょっと意外な気もするんっすが、ま、それもまた、人生。 で、続くライトシーのピアノはライトな感じが悪くなくて、最後はベースとドラムスの絡みで、きっちりと締めて、でもって、テーマに戻って、おしまい。

 で、次。 「セレニティ」 。 精霊、煮ていい? いや、アカンっしょ。 罰が当たると思います。 前曲と同じく、カーペンターとブルースの共作なんっすが、みかけはヤクザの用心棒なカツ上げ派が書いたとは思えない、めっちゃラブリー&キュートなバラード。 チェットのラッパがしみじみ、哀愁デイト。 そういえば、フリューゲルホーンを吹いてるんでしたっけ? あまりソレっぽくなく、普通にトランペットに聞こえてしまうんっすが、いや、別にそれが悪いと言っているのではなく。 ジョージ・コールマンの控え目な絡みも、昼下がりの山本譲二っぽくて、いい感じだし、沖田浩之は 「E気持ち」 だし、何でもいいけど沖田浩之って、一発で漢字変換してくれなくて、起きた弘幸とかになっちゃいますな。 昭和歌謡も遠くなってしまった感がありますが、何でもいいけど、これ、 「E気持ち」 じゃなくて 「E気持」 なんっすな。 尻切れな感じで、気持ちよくないんっすが、この歌に関しては、 こんな記事 が。 1981年3月21日、沖田浩之のデビューシングル 「E気持」 がリリースされた日。 まさにこれを書いてる今日じゃん! 今から39年前って、さすがに起きた弘幸になっちゃいますかね? デビュー曲があまりにもアレなのと、首を吊って死んじゃったこと以外、それほどビッグなアイドルだったワケでもないし。 で、これを書いてる親王塚リカちゃん、1968年生まれって、僕と同い年じゃん! というか、2日前の3月19日は、僕の誕生日じゃん! おめでとぉ♪ …と、自分で祝っておきたいと思いますが、で、演奏のほうは、珠玉のバラードであったな…と。

 で、次。 「ファイン・アンド・ダンディ」 。 イシャム・ジョーンズとケイ・スウィフトによる歌物スタンダードなんっすが、いいっすよね、ダンディ坂野。 ちゃんと一発で漢字変換出来るし。 類義語のムーディ勝山も大丈夫なんっすが、速めなテンポの、軽い感じの仕上がりでありますな。 2管の絡みによるテーマに続いて、チェット、ジョージ、ライトシーの順で、各自の堅実なソロが披露されます。 最後はベースとドラムスの絡みできっちり締めて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 日本人の心を、ゲッツ! …とまではいきませんが、ま、そこそこダンディだったな…と。 で、次。 「ハブ・ユー・メット・ミス・ジョーンズ?」  日本ではもっぱら、 「ジョーンズ嬢に会ったかい?」 という邦題で知られておりますな。 あったかいんだからぁ♪ by クマムシ。 何となく、あのネタを思い出してしまうんっすが、このチェットのバージョンは ジョーンズ嬢の小粋な感じがよく出ていて、いいな♪ …と。 どんなキャラなのか、よく知らんのっすけどね、ジョーンズ嬢。 んーと、 ここ 参照。 ミス・ジョーンズ、覚えておいてくれよ 俺は何にも縛られない、自由な男なんだ。 おお、めっちゃカッコいい台詞。 ダンディっすよね。 何にも縛られない。 それは僕も同じなんっすが、SMとか、まったく興味がないし。 ひものようなもので縛ったり、縛られたり。 何が嬉しいんや? …と。 そんなことをしたり、されたりして、ハァァァァ〜、E気持ち〜♪ まったく理解不能なんっすが、何でもいいけど 「ジョーンズ嬢に会ったかい?」 じゃなくて、 「ジョーンズさんをご存知でしたかな?」 何か、ちゃうやん! で、めっちゃ年寄り臭いやん! でも顔を上げ彼女を見た瞬間、息は止まり、いつか死ぬことが急に怖くなり、さらには天も地も俺のために存在すると悟ったんだ。 え、俺のため? 彼女のためじゃなくって? 個人的に、天地は別にどうでもいいとして、パンツだけはジョーンズ嬢のために存在していて欲しいところなんっすが、でも最後はルーズベルト大統領が現れ、タップダンスを踊り、 「抜本的経済改革」 をしてくれて二人は幸せになれる。 え、マジっすか? 政権与党のステマ・ミュージカル? 下のほうでマッコイ・タイナーの 『リーチング・フォース』 のバージョンが紹介されておりますが、つい最近、お亡くなりになられたんっすよね、マッコイ。 2020年3月6日、ニュージャージー州の自宅で死去。 81歳没。 ホテルの2階の窓から転落死…とかでなくて、何より。 コルトレーンの倍も生きたんだから、十分なんじゃね? そんな気もするんっすが、で、チェットのジョーンズ嬢はというと、途中までワンホーンのカルテットで演奏が進められます。 そのせいか、 『静かなるケニー』 感の強い仕上がりになっていたりするんっすが、饒舌なラッパ、洒脱なピアノ、どちらのソロも良好でありますな。 その後、ジョージ・コールマンのソロが出て来て、テーマの再現部は2管の絡みになって、でもって、おしまい。 ま、よかったな。 そのように評価していいのではなかろうかと。

 ということで、次。 「リアリン・バック」 。 カーペンターのほかにソニー・スティットの名前がクレジットされておりますな。 実際はスティットのオリジナルなのに、カツ上げされて、手柄を半分、横取りされちゃったんっすかね? 真偽のほどは定かではないんっすが、カリプソ風の軽いノリの曲で、カプリコ好きには、いいかも? そんな気がしないでもありません。 軽いっすよね、カプリコ。 半分空気だから、しょうがないんっすが、というか、軽いところが美味しさの秘訣なんっすが、で、演奏のほうはというと、最初に出てくるチェットのソロが、いいっす。 が、次に出てくるジョージ・コールマンのソロが、もっといいっす。 ぶっちゃけ、日本では今ひとつ不人気なキャラなんっすが、このアルバムを聞くと、ちょっと評価が変わるかも? そんな気がしちゃうほど、生き生きとしています。 カーク・ライトシーのピアノも軽くてライトでシーだし、最後はベースとドラムスの絡みで綺麗に締めて、おしまい。 ま、悪くはなかったな…と。 で、ラストっす。 「ソー・イージー」 。 タッド・ダメロンのオジリナルらしいので、期待が高まるところなんっすが、実際に聞いてみたらアーシー過ぎて、今ひとつ僕の趣向にそぐわない感じだったので、ちょっとアレなんっすが、テナー、ラッパ、ピアノと続くソロは、どれも概ね良好で、でもって、テーマに戻って、今日のところは、おしまい。

【総合評価】 ぶっちゃけ、歌わないチェットは今ひとつ、個性というものが感じられないな。 そんな気がしないでもないし、僕の持ってるCDだと、4曲のオマケのせいで、やや冗長になっちゃってる感が無きにしもあらずなんっすが、でもまあ、じっくり聞いてみると、そんなに悪くはないよな…と。 ジョージ・コールマンの再評価という余録もあったし、ピアノの人も頑張ってたし、でもまあ、チェットってやっぱ、歌ってナンボやな。 そんな気がしないでもない1枚でありました。


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