AT COUNT BASIE'S (MERCURY)

JOE NEWMAN (1961)

AT COUNT BASIE'S ←click!!


【パーソネル】

JOE NEWMAN (tp) OLIVER NELSON (ts)
LLOYD MAYERS (p) ART DAVIS (b) ED SHAUGHNESSY (ds)
【収録曲】

(01-03) CARAVAN / LOVE IS HERE TO STAY / SOMEONE TO LOVE
(04-06) THE MIDGETS / ON GREEN DOLPHIN STREET / WEDNESDAY'S BLUES
【解説】 ( 2020年05月10日更新 / 連載 1,393回 )

 ( 前回 までの粗筋 ) 東尋坊と越前松島を散策し、休暇村・越前三国で昼飯を食って、芦原温泉駅前をウロウロした。 で、2日目は金沢市内にお泊まりすることにしました。 兼六園の夜桜とか、金沢城公園の何とか庭園のライトアップを見たい。 が、次の日、ちょっと早めに出発したいので、金沢駅まで歩ける範囲じゃないと、アカン。 2食付きのプランや、大浴場があったりすると、嬉しい。 リッチ感を味わいたい。 ビッチ感はいらん。 ご要望としては、ま、ざっとこんなところなんっすが、個人的には清楚系、純情派がタイプだったりしますからね。 ビッチは、ちょっと…。 清楚なんだけど、エロい。 そういうのは、全然オーケーなんっすが、土曜日で、お一人様ということもあって、この、ささやかな要望を満たしてくれる宿がみつからなくて、結局、立地とリッチ感を重視して、 ここ にお泊まりすることにしました。 金沢のフレンドリーなホテルなんだそうっすが、いいっすよね、フレンドリー。 少なくとも、フンドーキンなホテルよりは、醤油臭くないんじゃなかろうかと。 大分かどっかの醤油屋さんっすよね、フンドーキン。 いや、醤油は大好きなんっすが、ホテルの部屋が醤油臭いとか、しょーゆうのは、ちょっと…。 で、ここ、立地としては、 近江町市場 のすぐ近く。 ガイドブックの類いには必ず出てくる定番スポットで、 「金沢市民の台所」 とか言われているんっすが、観光客向けのぼったくり。 そんな話も耳にするし、そもそも、個人的に魚介類の類いがあまり好きではないので、まったくソソられるものはないな…と。 が、金沢駅と兼六園の中間くらいで、どちらにも歩いて行けないことはなさそうで、とまあそんなことで、行ってみました。 駅から歩いて行けないことはなさそうなんっすが、面倒なのでバスに乗りました。 いくつか路線があるんっすが、土日祝日限定で、観光やショッピングが目的なら、 これ が便利かと。 100円だし、ICOCAとか、使えるし。 最近、手持ちのICOCAの反応が悪くなってしまったので、TOICAに変更したんっすが、TOICAって、基本、名古屋人が使うもので、何かダサいし、デザインも平凡で、ちょっと嫌なんっすが、でもまあ、反応しないよりはマシなので、ま、しょうがないか…と。 んなことで、ホテルに到着〜。 別途、 このコーナー で取り上げるほど、特筆すべき何かがあるワケではなかったので、ここで簡単に紹介しておこうかと思うんっすが、

 ★ジャパニーズスイート★(33平米・禁煙・ビューバス)
 【室数限定】 金沢城公園が見えるお部屋に泊まるプラン★★
 21,227円 (消費税込 23,350円) 1泊朝食付き

こんなプランにしてみました。 おお、ジャパニーズ・スイート。 饅頭、おはぎ、きんつば、ヨーカン! いや、そういうスイートではないと思うんっすが、スイートの癖に33平米で、あまり大したことはありません。 夕食付きのプランもあったかと思うんっすが、バイキングか、中華か。 その二択だったような気がするので、やめました。 いや、中華、好きなんっすけどね。 ラーメンとか、チャーハンとか、餃子とか、麻婆豆腐とか、青椒肉絲とか、油淋鶏とか。 が、その辺の街の中華屋ならともかく、ホテルの中華レストランって、大きな丸い回転テーブルの印象があって、そういうところで、1人でラーメンとチャーハンのセットとかを食べるのって、ちょっと空しいかな…と。 で、このホテル、大浴場はありません。 が、ジャパニーズスイートには、ビューバスがあるっぽいので、ま、いっかぁ…と。 この部屋なら、リッチ感も味わえるだろうし。 …というので、夕食なしにしては、結構なお値段だったりするんっすが、えーい、いったれー! ホテルは 名鉄エムザ という百貨店と同じ建物で、フロントが16階にあるという、変わった構造。 で、僕のジャパニーズスイートはというと、

部屋の様子 (その1)♪ 部屋の様子 (その2)♪ 部屋の様子 (その3)♪

 こんな感じ。 畳の上にベッドを配置し、うんぬん。 そこのところがジャパニーズらしいんっすが、畳の上にゴロッと寝転がって、寛ぐ。 そんな感じではなくて、ソファーで過ごすのが基本であるっぽい構造。 このソファーが角張っていて、今ひとつ快適ではなかったんっすが、あ、でも、ダーク系の木目を中心に落ち着いた内装のお部屋だし! 客室内のテレビは40インチ液晶テレビだし、バスルームは洗い場も備えたゆったりサイズだし! で、何と言っても、

窓からの眺め (その1)♪ 窓からの眺め (その2)♪ 窓からの眺め (その3)♪

 15階だし! しかも、角部屋だし! これだけで十分、高い金を出しただけの価値はあったような気がしないでもなくて、それはそうと、金沢城公園が見えるお部屋に泊まるプラン。 あの、向こうのほうの森っぽいところが、金沢城公園? …という程度に見えるだけなので、別段、このプランに拘る必要はなかったような気がしないでもありません。 で、楽しみにしていたビューバスなんっすが、

ビューバス♪ ビューバスからのビュー状況♪

 まあまあ、ビューっすな。 あ、でも、洗い場も備えたゆったりサイズだし! ジャパニーズスイートではない一般ピープル向けの部屋は、便器と一体化したユニットバスであるものと思われるので、これだけで十分、高い金を出しただけの価値はあったような気がしないでもなくて、とまあそんなことで、ちょっくら兼六園まで行ってみることにしましょうかぁ。 窓から眺めて、意外と遠いなぁ。 そんな距離であることが判明したので、大人しく100円バスに乗ることにして。


< 兼六園・金沢城公園 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 兼六園。 日本三名園のひとつっすよね。 金沢の兼六園、岡山の後楽園、水戸の偕楽園。 僕はこのうち、兼六園しか行ったことがないので、他の2つがどうなのかは知らんのっすが、ぶっちゃけ、普通じゃね? 高松の栗林公園のほうが、よくね? お隣の金沢城だって、所詮は再建のパチモンだし…。 そんなふうに思っていたんっすが、いや、桜の季節は別格でありますな。 特に兼六園と金沢城公園の間、石川橋から百間堀を見下ろしたところの咲きっぷりが、凄ぇぇぇぇぇ! 新型コロナウイルス騒動の真っ最中に、石川県の知事が、「東京の人は気分転換に、兼六園にお花見に来てね!」 そんな戯言を言ってしまったのも、納得なんっすが、このまま誰にも見られずに散ってしまうのは、あまりにも惜しい…。 ちなみにこの日の人出は、まあまあ。 例年に比べれば、ぜんぜん少ないんでしょうが、閑散としているという感じではありませんでした。 んーと、 昨年の2割 っすか。 兼六園に満開の桜を見に来た人たちにもマスク姿が目立った 2020年4月4日。 あ、僕が見に行った日やん! 写り込んだりしてないでしょうな? 赤い椅子に座ったお姉さんに何かを差し出されて、アーンしているお兄さん。 あ、これ、僕やん! …なワケがないんっすが、そうそう、こんな感じの人出でありました。 これで昨年の2割なんっすな。 例年は、このアーンのお兄さんが5人に増殖する感じ? お姉さんも食べさせるのが大変そうっすが、いや、お姉さんのほうも5人に増殖するから、大丈夫っすかぁ。 とまあそんなことで、兼六園と金沢城公園は、おしまい。 兼六園の夜桜とか、金沢城公園の何とか庭園のライトアップを見たい。 そんな願望があったんっすが、この日は夕方の7時頃から雨が降り始める予報で、実際に降って来ちゃったので、断念。 その点はちょっと残念だったんっすが、じゃ、次、行ってみましょう。


< ひがし茶屋街 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 ひがし茶屋街 。 ガイドブックの類いには必ず出てくる定番スポットでありますな。 個人的に金沢と言えば、兼六園よりも、こっちのイメージ。 作家・五木寛之作品 『朱鷺の墓』 の舞台としても有名。 ほぉ、そうでしたか。 この本、読んだことあるんっすが、ひがし茶屋街が出て来たかどうかは記憶にありませんな。 この前、家の縁側に放置されていた本棚を整理したら、五木寛之とかの本がたくさん出て来たので、久しぶりに読み直してみようと思いつつ、 『カメラがとらえた! 霊・超常現象』 という本を途中まで見ただけで、頓挫してしまっているんっすが、で、ここの茶屋建築の特徴はというと、紅殻格子 (べんがらごうし) の木虫籠 (きむすこ) でありますな。 何のことだか、さっぱり分かりませんが、ググったら、そんなのが出て来ました。 インドのベンガル地方の紅料を使用していることから、べんがらと呼ばれるようになりました。今風の色分けですと 「エンジ色」 や 「赤紫」 に似ています。 そういうアレらしいんっすが、黒が目立つ飛騨高山や京都なんかの古い街並みと比較して、この色合いが特徴的であるな…と。 で、この茶屋街、NHKの Journeys in Japan という番組のタイトルバックにも使われてますよね。 2020年05月09日時点での最新のエピソード 「木曽三川 恵みとともに」 というのが、超地元なので、 ここ で取り上げてみたんっすが、誰でも知っているような有名観光地から、ガイドブックに載らないような小さな町まで。 日本に住む外国人リポーターが訪ね、人々とふれあい、うんぬん。 あ、日本に住む外国人リポーターだったんっすな。 僕が見たのは英語版だったんっすが、めっちゃ流暢な日本語を話すので、ビビったっんすよね。 ま、それはそうと、この日の 「ひがし茶屋街」 は、閑散としておりましたな。 早朝以外で、人がほとんど写り込まない写真が撮れるのは、かなりレアなケースだと思うんっすが、日が暮れるにつれて、少しずつ人の姿も見られるようになったんっすが、灯りの点り始める夕暮れ時が、いちばん風情がありますよね。 エエやん♪

 んなことで、ディナー・タイム。 宿は夕食なしのプランにしちゃったので、別途、 ここ に予約を入れてみました。 あ、2020年05月09日時点で、休業中になっちゃってますな。 石川県知事が、東京の人を WELCOME した結果、新型コロナウイルス患者が増大して、特定警戒都道府県に指定されちゃったんっすよね。 桜の花に釣られて、浮かれてるからや! そう、思わずにはいられませんが (←超・他人事) 、僕が行った時は、まだ大丈夫でした。 んーと、金沢おでん・やきとり 吉月。 これで “きつつき” と読むんっすな。 ひがし茶屋町にほど近く、予約時間の都合もあって、周囲をウロウロしていたんっすが、もう、店に行っても許されそうな時間になったので、入店〜。 カウンターでも、テーブル席でも、どちらでも。 そういうアレだったんっすが、カウンターってちょっぴり苦手だったりするので、テーブル席のほうにしました。 後に、若いギャルが一人でフラッと入って来て、カウンターのほうに座ったので、しまった…。 ちょっぴり後悔したんっすが、もし、僕がカウンターに座っていたら、そのギャルはちらっと僕のほうを見て、目を逸らして、テーブルのほうにいっちゃったも知れないし、下手に傷付くよりは、よかったかな? …と。 で、金沢おでん・やきとり。 やきとりは大好きなので、無問題なんっすが、おでん。 個人的に、そんなに好きではなかったりするので、果たして、どうか? そもそも、金沢おでんって、何や? そんな疑問が湧いてくるんっすが、んーと、 これ 。 魚介ダシをベースにしたスープに、バイ貝やふかし、赤巻など、地元色豊かなおでん種が入っています。 うわ…。 魚介類の類いがあまり好きではない僕としては、まったくソソられるものがありませんな。 で、更に。 冬には、ズワイガニの甲羅にカニのほぐし身や内子をぎっしり詰めた 「カニ面」 も是非味わってほしいですね! カニも魚介類の類いなので、あまり好きではなかったりするんっすが、ま、脚の部分の身であれば、普通に食べれれるんっすけどね。 カニカマとかなら、ちょっぴり好物だったりもするんっすが、内子とか、外子とかは、うーん…。 要は、卵っすよね? 甘海老もそうなんっすが、僕は魚介類の類いでも、そいつらの卵が特にアカンっくて、んなもん、ズワイガニの甲羅にぎっしり詰めるな! …と。 ま、冬ではないので、そんなものを出される心配はなさそうなんっすが、とまあそんなことで、

お飲み物♪ お通し♪

 お飲み物と、お通し。 鶏皮か何かのアレだったと思うんっすが、美味ちい♪ お飲み物は自家製レモネードのサワーというのを頼んでみました。 レモンがいい感じにネードってて、美味ちい♪ で、食べ物のほうは

やきとり3本セット♪

 まず、“やきとり3本セット” 。 やきとりなんっすが、豚もあって、もも・ささみ・豚バラ。 5本セットだと、おすすめ2本が追加されるんっすが、おすすめが肝とか、レバーだったりすると嫌なので、ヤメました。 肝、嫌いなんっすよね、キモいし。 で、3本セットはというと、どれも、美味しい♪ めっちゃ美味しい♪ で、本日のメインディッシュは

のどぐろ出汁めし♪

 “のどぐろ出汁めし” 。 2ちゃんねる (現・5ちゃんねる) の 『航空祭スレッド』 で、小松基地の航空祭の頃になると、必ず 「もりもり寿し」 の話が出て来て、のどぐろ、美味ぇ! 特に炙りが、たまらんっ♪ そういう話になるので、試しに食ってみたところ、めっちゃ美味ぇ! 特に炙りが、たまらんっ♪ それ以来、ノドグロぉ〜、食べたその日から〜、味の虜に〜、虜になりました〜♪  「チップスター」 の歌の節で歌って貰って、で、今回、この店を選んだのも、このメニューがあったからこそ。 で、早速、頼んでみました。 で、食べました。 ・ ・ ・ ・ ・ 。 正直、微妙…。 鰆の塩焼きとかと、そんなに変わらんような? 結局、ノドグロって、炙りを寿司で食べるのが至高で、それ以外は、ま、普通の魚やな。 そういうアレであることが判明したんっすが、で、最後の締めに、せっかくなので、金沢おでんも頼んでみますかね? 魚肉練り製品とかは、かなり好物だったりするし。 んなことで、ごぼう天、それと、ロールキャベツがあったので、それを注文。 どちらも、思ったよりも小さめなサイズでありましたが、お味のほうは普通に美味しく、ま、普通なので、特に写真もなくて、とまあそんなこんなで、やきとり3本セットがめっちゃ美味しいかったので、この店、またリピートしてもいいかな? …と。 んなことで、最後に


< 主計町茶屋街 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 主計町茶屋街 も、ちょっとウロついてみました。 かずえまち。 知らないと読めないんっすが、僕は知っていたので、読めました。 こことか、京都の先斗町 (ぽんとちょう) とか、知らないと読めないんだけど、知ってるから読めるところに来ると、何か、めっちゃテンションが高まりますよね。 うぉぉぉぉぉぉ! …って、そこまでアゲアゲにする程のことでもないんっすが、こういうところを清楚系、純情派で、ちょっとエロいギャルと一緒に歩いて、 「これ、“かずえまち” って読むんやでー。」 「えー、そうなん? サバくん、めっちゃ物識りやん♪」 みたいに、ちょっと尊敬されてみたいな…と。 「えー、知っとる。そんなん、常識やん…。」 そんな女とは、一緒に歩きたくないな…と。 知っているのに〜、わざと知らんふり〜、65点の、ギャルが好き、好き、好きっ♪ ということで、今にも雨が降り出しそうな中、歩いてホテルに戻って、で、この続きはまた、次回。

 ということで、今日はジョー・ニューマンだじょー。 え? 誰? 名前くらいは聞いたことがあるような、無いような…。 そういう人が多いのではないかと思うんっすが、僕もよく知りません。 名前くらいは聞いたことがあるような、無いような…。 で、ググってみました。 1922.9.7 - 1992.7.4 米国のジャズ奏者。 ルイジアナ州ニューオリンズ生まれ。 (中略) 1941年ライオネル・ハンプトン楽団に参加するが、'43年にカウント・ベイシー楽団に引き抜かれて'47年まで在団。 同年イリノイ・ジャケーとチームを組んだが、'52年再びベイシー楽団に参加、以後9年間にわたってメイン・ソロイストとして大活躍。 なるほど、楽団員だったんすな。 日本のジャズファンはオーケストラ物があまり好きではなかったりするので、楽団員は概ね、不人気を余儀なくされることになるんっすが、楽団員の地位の低さに愕然として、落胆して、落雁を自棄食い。 オー、落雁・イズ・ジャパニーズ・スイーツ。 で、今日はそんなジョー・ニューマンくんの 『アット・カウント・ベイシーズ』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 1961年にカウント・ベイシー楽団から独立したニューマンくんが、自己のコンボでカウント・ベイシーズに出演した際のライブ盤なんっすが、そんな名前のジャズ・クラブがあったんっすな。 カウント・ベイシー本人が経営に関わっていたんではないかと思われるんっすが、円満な退団だったんすかね? 後ろ足で砂をかけるようにやめていったんなら、さすがに出演は認めないと思うんっすが、独立のはなむけだったりするのなら、ベイシー君、やるやん! …と。 いいっすよね、はなむけ。 はなむけ、ずるむけ、むけけけけ。 そんな親心のようなものが感じられるような気がしないでもなくて、で、これ、面子がなかなか興味深かったりします。 と言ってもテナーだけなんっすが、誰なのかというと、オリバー・ネルソン。 おおっ! …っと、驚いたり、喜んだりするほどのことでもないっすが、 『ブルースの真実』 の人だよね! そんな知識を披露して、マウントを取ることは出来ようかと。 ちなみに、ピアノはロイド・メイヤーズ、ベースはアート・デイビスで、ドラムスはエド・ショーネシーとかいう人たち。 ベースの人以外は、寡聞にして、よく分からなかったりするんっすが、ミセスロイド、 (ジャガイモの) 芽、嫌 (いや) ーず。 江戸少年誌。 そのように覚えればいいのではなかろうかと。 毒があるから嫌っすよね、ジャガイモの芽。 ま、そこまで無理して覚える必要はないような気がするんっすが、とまあそんなことで、では、演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずは1曲目、 「キャラバン」 。 きゃー、ウマ、きゃー、ロバ、きゃー、ラバ、ん〜♪ (ウマ科好き。) そんな俳句で知れる歌物ナンバーなんっすが、 「うまか棒」 とかも好きそうっすよね、ウマ科好きの人。 で、演奏のほうはというと、ドコドコドコドコなタイコのイントロに続いて、ニューマンくんがミュートでテーマを吹いて、そこにテナーとピアノが絡んで。 そういったアレだったりして、で、ソロ先発はニューマンっすな。 やはりミュートによる吹奏で、若干、中間派っぽい雰囲気があったりもするんっすが、でもまあ、キューカンバよりはマシかと。 ただのキュウリっすもんね、キューカンバ。 で、続くテナーのソロは、けっこうワイルドっすな。 オリバー・ネルソンって、作編曲が本職で、楽器を吹くほうはオマケ。 抑揚のない平坦な吹きっぷりで、やや盛り上がりに欠ける。 そんな印象があったんっすが、なかなかどうして。 普通にイケるやん! そんなブローを聞かせてくれていて、で、続いてピアノの人のソロ。 もう名前を忘れてしまったんっすが、ちょっぴりホレス・シルバーを彷彿させる、溌剌とした弾きっぷりだったりして、いい意味で予想を裏切られました。 で、最後にアート・デイビスのベース・ソロがフィーチャーされて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、よかったっす。 で、次。 「ラブ・イズ・ヒア・トゥ・ステイ」 。 ガーシュイン・ナンバーでありますな。 ニューマンはここでもミュートを付けてテーマを吹いておりますが、ほのぼのとした牧歌的な雰囲気が、よくも悪くも、このオッサンの持ち味かと。 で、そのままソロへと流れていくんっすが、これ、マイルスだよね。 …と言われたら、普通に信じちゃいそう。 めっちゃモダンやんけ! テナーとピアノの人は脇役に徹して、リーダーが前面に押し出された感じなんっすが、いかにもライブらしいアフターアワーズなムード満点で、これはこれで、悪くないな…と。

 で、次。 ボブ・ウォーレンという人のオリジナルで、 「プリーズ・センド・ミー・サムワン・トゥ・ラブ」 。 僕はここまでずっと、ニューマン肯定派の立場だったんっすが、ここでちょっと方針展開。 ゆったりとしたテンポのブルージーなアレなんっすが、さすがにこれはちょっと、ディープで、深くて、泥臭くて、アーシー過ぎぃ…。 都会派アーバンな僕の趣向に合わなさ過ぎでアレなんっすが、で、ここでもテナーとピアノの人は脇役に徹していて、リーダーの人が前面に押し出された造りになっておりますな。 ここでのニューマンはバターを効かせ過ぎた乳饅頭みたいになっていて、乳饅 (にゅうまん) 臭が立ちこめていて、クドくなり過ぎているな…と。 功徳を積んだ工藤クンは立派だと思うんっすが、クドい土井クンは、もういい。 ドイモイも、もういい。 そう、言いたくなっちゃうベトナム人の気分。 何でや? ドイモイ政策の何が不満なんや? ドイモイ = 刷新っすよね。 サッシを刷新するとピカピカで綺麗だし、刷新の何がアカンのや? ま、土井クンのとばっちりで駄目出しされただけの話なので、あまり深く考えないでおこうと思うんっすが、そう言えば、 『名探偵 荒馬宗介』 のネタに 「新土井マラソン」 とかいうのがありましたな。 土井駅から新土井駅まで走るという。 それ、わりと近くの駅なんじゃね? 言うほど、しんどいマラソンじゃ、ないんじゃね? そんな気がしないでもないんっすが、よくよく考えたら、2〜3キロの距離を走るだけでも十分しんどいし、金沢駅から近江町市場までバスに乗るようなヤツに、新土井マラソンを語る資格はねぇ! そう言われると、返す言葉もないし、とか言ってるうちに演奏のほうは終わってしまったので、ま、いっかぁ…と。

 で、次。 ニューマンのオリジナルで、 「ザ・ミゼット」 。 スロー・テンポのブルースっぽいヤツは、アカン。 テナーとピアノの人を、もっと大切にしろ。 そんな僕の声が届いたのか、アップ・テンポの、調子のいいナンバーを持って来ましたな。 ベース・ランニングなイントロに続いて、ニューマンが小粋にテーマを吹いて、続いて、2管のユニゾンで、テーマをリピート。 AA形式のシンプルな造りで、すぐにラッパのソロが始まるんっすが、ここに来て始めて、オープンで吹いてるっぽい? ディジー・ガレスピーを彷彿させるような出血 (でぢ) ぶりだったりして、もう、出血大サービス。 実に生き生きとしているんっすが、終盤、そこに被せてくるように、オリバー・ネルソンが登場。 さすが、人間と猿の合いの子やな。 そんな感じの野性味溢れるブロウだったりして、昔、いましたよね、 オリバーくん 。 晩年のオリバーくんが、何かめっちゃ普通の猿でアレなんっすが、で、続いて、お待たせ! 何とかという人のピアノのソロが登場。 ジャガイモの芽が、どうのこうのという名前だったかと思うんっすが、1曲目以上にホレス・シルバーっぽかったりして、凄ぇぇぇぇ! 世の中、まだまだ隠れた逸材がいるものでありますが、んーと、 このオッサン ? ちょっとラムゼイ・ルイスに似ていて、いかにも黒っぽいピアノを弾いてくれそうな感じなんっすが、で、最後は tp→ds→ts →ds の4バースで大いに盛り上がって、2管ユニゾン → ラッパのワンホーンの順で後テーマが演奏されて、イェッ! 最後も綺麗に決めましたな。 いやあ、よかったっす。

 で、次。 「オン・グリーン・ドルフィン・ストリート」 。 「緑イルカ通り」 って、どんな通りやねん? …というのが、ちょっと気になったので、調べてみました。 んーと、 これ 。 グリーン・ドルフィン・ストリートは刑務所らしいです。 え、マジっすか? もしこれが本当なら、ヤフー知恵袋で始めて有益な情報が得られたことになるんっすが、ひどいのが多いっすからね。 「どうしてyahoo知恵袋には、ひどい答えが多いの?」 という質問が “教えて!goo” にあったほどなんっすが、緑イルカ通り = 刑務所だとすると、歌詞もソレっぽい感じだったりするんっすかね? んーと、 これ 。 おお、ぜんぜん関係ないっぽいやん! さすがはyahoo知恵袋といった感じなんっすが、で、演奏のほうはアレっす。 テーマの吹きっぷりが、めっちゃマイルス。 このオッサン、1922年生まれでしたっけ? マイルスは、んーと、1926年生まれ。 ちょっぴり年上なんっすが、普通にモダンでありますな。 で、ソロ先発はオリバー・ネルソン。 前半こそ、やや平坦な感じなんっすが、興がのって、次第にソウルフルっぽくなったりします。 「ブルースの真実」 のオッサンの意外な一面を見た気がしますが、いいっすよね、一面。 少なくとも、カニ面よりはよっぽどソソられるものがあるんっすが、前半を適当に読み飛ばした人のために補足しておくと、金沢おでんの これ 。 カニめん? カニつら? どっちなのかと思ったら、“ヅラ” なんっすな。 だとすれば、一面とカニ面を比較するのは、あまり意味がない気もするんっすが、で、続いて、アート・デイビスのベース・ソロが登場。 極めて地味で、しかも無駄に長いんっすが、ま、アルコじゃないだけ、マシか…と。 で、ニューマンが出て来て、テーマを吹いて、おしまい。 リーダーのソロはなかったような気がするんっすが、ま、いっかぁ…と。

 んなことで、ラストっす。 ニューマンのオリジナルで、 「ウェンズデイズ・ブルース」 。 「水曜日のブルース」 っすか。 水曜日って、何かありましたっけ? 火曜日なら “火曜日のサザエさん” があったんっすが、水曜日は、んーと…、『水曜スペシャル』 とか。 おお、めっちゃ、イケるやん! 川口浩探検隊 のイメージしかないんっすが、1982年6月9日 「謎の原始猿人バーゴンは実在した! パラワン島奥地絶壁洞穴に黒い野人を追え!」 これ、中学の修学旅行で、東京の旅館だかでみんなで見たんっすよね。 その前の回が 「恐怖!双頭の巨大怪蛇ゴーグ! 南部タイ秘境に蛇島カウングの魔人は実在した!!」 だったみたいなんっすが、おお、凄ぇぇぇ。 神回、2連チャンやん! で、演奏のほうはというと、ま、ブルースなので、ソレなりなんっすが、ニューマンとネルソンの充実したソロがフィーチャーされて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 んなことで、今日は以上っす。

【総合評価】 AllMusicはアルバム3 1/2を受賞し、「このレコードはジョーニューマンにとって素晴らしいソロキャリアの始まりのように見えたかもしれませんが、実際、これはメジャーレーベルのリーダーとしての最後のセッションでした...必須の購入ではありません。カジュアルなジャズファンにとっては、ニューマンファン (そして偉大なトランペット奏者のファン) は、その姿に興奮します。 そう、 英語版 Wikipedia の日本語訳に書かれておりましたが、その後、メジャーレーベルからリーダー作が出されることはなかったんっすな。 楽団員、不憫…。 それはそうと、必須の購入ではありません…って、何や? ややマニア向けながら、普通に購入に値する1枚だと思うんっすが、カジュアルなジャズファンにとっては、その姿に興奮しまっせ!


INDEX
BACK NEXT