SOUL CONNECTION (ENJA)

DUSKO GOYKOVICH (1993/6/28,29)

SOUL CONNECTION ←click!!


【パーソネル】

DUSKO GOYKOVICH (tp,flh) JIMMY HEATH (ts) <#1,3,5,6,9>
TOMMY FLANAGAN (p) EDDIE GOMEZ (b) MICKEY ROKER (ds)
【収録曲】

(01-03) SOUL CONNECTION / BALLAD FOR MILES / INGA
(04-06) I'LL CLOSE MY EYES / BLUES TIME / ADRIATICA
(07-09) NYC / BLUES VALSE / TEAMWORK SONG
【解説】 ( 2020年06月07日更新 / 連載 1,397回 )

 「胃透視」「胃カメラ」 では、どっちがエラいか。 今日はこの問題について考えてみたいと思います。 ま、要は健康診断ネタの続きなんっすが、 前回 、エコーに続いて、尿検査。 そこまで話が進んでいたのではなかったかと。 で、エコーと言えば、琴恵光 (ことえこう) 。 そんな名前の相撲取りがいるんっすが、何で、琴栄光 (ことえいこう) ちゃうんや? 琴エコーでは、琴超音波検査みたいやんけ! …というので、その名前を聞く度、何かめっちゃイライラしちゃいます。 ジブラルタ生命に匹敵するくらい違和感が半端ないんっすが、そこは、ジブラルタル生命やろ? …みたいな。 でもまあ、エコーはすでに済んだ話だし、いつまでも過去の栄光にすがっていてもしかたがないので、話を先に進めます。 「胃透視」 と 「胃カメラ」 では、どっちがエラいか。 ちなみに桑名では、疲れたとか、しんどいとか、疲労困憊コンパニオンガール。 そういった状況を示す際に、 「えらい」 という言葉を使います。 以前、紹介した三重弁の動画にありましたっけ? んーと、 これ 。 「えらいわー」 。 おお、かなり最初のほうに登場しておりましたな。 で、 「えらい」 は名古屋弁から来ているんっすな。 自転車 = ケッタもそうなんっすが、桑名にある 「名古屋アンパンマンこどもミュージアム&パーク」 とか、桑名の多度にある 「東建多度カントリークラブ・名古屋」 だけじゃなく、言葉でもジワジワと名古屋に浸食されつつあるんっすなぁ…。 そういえば、名古屋のヤツはよく、 「どえれぇ、えれぇでかんわー」 とか、言ったりしますよね。 それが長良川と揖斐川を越えた時点で、 「めっちゃ、えらい」 と、関西弁ぽい + 名古屋弁っぽいのフュージョンみたいになるんっすが、そう言えば、うちのオカンは昔、マラソンの円谷幸吉が走っているのをテレビで見て、 「めっちゃ、エラそうに走るなぁ」 とか言っておりました。 僕はそれを聞いて、エラそう = 尊大な態度で走る…と理解して、円谷の人間性、最悪やんけ! やっぱ、マラソンは瀬古利彦やな! そう、再認識した次第でありますが、桑名のヒーローっすからね、瀬古クン。 大人になって、エラそう = 疲れている。 そういう意味での発言だったと判明し、同時に、瀬古クンの人間性がクソだという事にも気付かされてしまったんっすが、で、「胃透視」 と 「胃カメラ」 では、どちらのほうが偉いのか。 それと平行して、どちらのほうが、エラい = ツラい、しんどい…のか。 そっちの観点からも検証したいと思うんっすが、まずは漢字のテストに出題された場合。

 次の文章の 「太字の部分」 を漢字に直しなさい。

 (問1) 健康診断で 「いとうし」 をした。
 (問2) 健康診断で 「いかめら」 を飲んだ。

このケースで言うと、断然、 (問2) のほうが楽っすよね。 「透視」 とか、辞書を見たり、スマホとかに頼ったりしないで書ける気がまったくしなかったりするんっすが、 「カメラ」 なら、余裕。 あとは 「い」 のほうだけ何とかすれば、何とかなります。 たつき監督、脅迫されて、胃が痛い。 そんなふうに覚えておけば、楽勝。 たつき監督って、漢字ではどうやって書くんや? んーと、たつきは、日本のアニメーター、アニメーション演出家、アニメ監督。京都府出身のケニア育ち。 え、ケニア育ちなん? そういえば高校の同級生にケニア人みたいな顔の奴がいて、「少年ケニア」と呼ばれてましたなぁ。 今頃、どうしているのかサダカではないんっすが、おそらく、立派な “おっさんケニア” に成長しているんでしょうなぁ。 で、同人自主制作アニメーションサークル 「irodori」 代表。男性。 別名義は尾本達紀、尾本たつき(おもと たつき)。 おお、なるほど、たつき = 達紀なんっすな。 ということは、たつき監督 ( ←“た” にアクセント) が、正解? …とか、余計な Wikipediaは参照しなくてもいいっす。 単純に、たつき = 田・月と考えて、それを上下に積み上げれば、胃。 健康診断で 「胃カメラ」 を飲んだ。 おお、完璧! ただ、漢字テストで、こんなカタカナ率75%の問題が出題されるかぁ? …というのが、ちょっと引っ掛かりますよね。 ひっかけ問題なんじゃね? そう、常に疑う姿勢は、とっても大切だと思います。 胃の中を撮影する医療器具なんかじゃなくて、実は、南伊豆のほうで水揚げされた海生軟体動物の一群なんじゃね? …とか。 んーと、 ここ 。 現在は大謀網 (だいぼうあみ) という独特の定置網漁業が盛ん…と書いてあるので、イカくらい獲れるんじゃね? そんな気がしないでもありません。 いや、もしかしたら、イカは定置網なんかでは獲らないのかも知れませんが、これはあくまでも漢字のテストなので、そういう社会科っぽい考察は無視してもいいのではなかろうかと。 ということで、

 (問2) 健康診断で 「烏賊妻良」 を飲んだ。

 イカの躍り食いっすかね? 果たしてそれで、どのように健康かどうかを判断するのか、まったく検討がつかなかったりするんっすが、これはあくまでも漢字のテストなので、そういう医学部の入試問題のような余計な事は、考えなくても大丈夫なのではなかろうかと。 となると、1問目のほうも答えが読めましたな。

 (問1) 健康診断で 「伊東市」 をした。

なるほど、伊豆つながりっすか! 日本語として意味をなしてない気がしないでもないんっすが、これはあくまでも漢字のテストなので、日本語として正しいかどうかは別に考慮しなくてもいいのではなかろうかと。 漢字とか、はんぶん中国語みたいなもんだしぃ。 とまあそんなことで、胃透視とか胃カメラを漢字テストで語るのは、まったく意味がなかったことが判明したんっすが、ちなみに、うちの会社の健康診断、正確に言うと、うちの会社から行けと言われている病院の健康診断では、胃透視か胃カメラ、どちらか好きなほうを選べるシステムになっています。 いや、この日本語は正確ではありませんな。 胃透視も胃カメラも、どちらも好きではないんっすが、好きとか嫌いとか、そういった個人的な趣向は無視されて、必ずどちらか選ばなければならない義務が課されているというか。 名古屋にある本社や岐阜の支店に通っていた頃は名古屋の病院、今は津にある病院に行かされるんっすが、どちらも二者択一を余儀なくされます。 で、僕の場合、過去30年ほど、ずーっと胃透視で通しております。 胃カメラのほうは、一度も飲んだことがありません。 飲む気がしないから。 …というのがその理由なんっすが、カメラなんか飲まされたら、オエッっとなるに決まってるやん…。 どう考えてもエラくて、ツラくて、しんどいに違いなくて、ほかに逃げ道があるのに、わざわざ苦難の道を選ぶ必要はないよな…と。 その逃げ道というのが胃透視で、こちらも決して平坦な道のりではないような気がするんっすが、少なくとも、どんなことをされるのか分かっている分だけ、覚悟を決められるな…と。 超保守派で、チャレンジ精神皆無のサバくん、新しいことに挑戦する気、まったく無し。 今までのままでエエんや! 現状維持が一番なんや! 実を言うと、社内の趨勢は、胃カメラ派が多数だったりするんっすけどね。 胃透視派は圧倒的にマイノリティで、いつまでも胃透視に固執していると、会社の中で孤立してしまう恐れがあるんっすが、どうせ友達とかいないし、別にどうでもエエんや…。 ちなみに、胃カメラ派の言い分は、だいたい決まっているんっすよね。 「最近は鼻から入れるから、昔と違って、ぜんぜん楽やでー。」 が、言ってることがまったく理解出来ません。 何かの拍子に米粒が鼻のほうに入ったりすると、めっちゃ気持ち悪くて、それが鼻をかむことによって、 「フンッ!」 と外部に排出されればいいんっすが、何かの拍子に口のほうに戻ってきたりすると、米粒がちょっぴり鼻水の味になっていたりして、何か、嫌。 あらかじめ、そういった事態を見越して、鼻の穴にチョコレートを詰めておけば、米粒がチョコ味になって帰ってくるかも? そんな気がしないでもないんっすが、よくよく考えたらチョコ味のお米って、ちょっと微妙なような? お米との相性を考えるなら、カレー味のほうがよさそうなんっすが、鼻の穴にカレー粉を詰めた時点で、刺激が強すぎて、鼻水が多量に分泌されて、カレーが鼻水味になってしまうので、最終的に鼻水カレー味の米粒になるだけのような気もするし、うーん…。 鼻からいれるという時点で、端から鼻水問題は不可避だったりして、で、小さな米粒でも厳しいものがあるというのに、管とかカメラとかを入れるとか、無理っ! 技術の進歩によって、カメラが米粒くらいの大きさになっているとしても、無理なものは、無理! 理屈とかじゃなくって、生理的に無理っ!

 そもそも、鼻の穴から入れるから、楽…って、そのこと事態、まったくもって理解不能。 鼻から入れようが、口から入れようが、胃の中に入れる為には絶対、喉を通りますよね? 喉を通るときにオエッっとなるに決まっていて、どう考えてもエラくて、ツラくて、しんどいに違いなくて、それならまだ、いっそのこと、肛門から入れて貰ったほうが…。 健康診断の項目のひとつに直腸触診というのがあるんっすが、何をヤラれるのかと思ったら、オッサンの先生に、いきなり指を突っ込まれて、アッー! 僕の知っている限り、これをやって貰えて、ヨカッタ♪ そのような感想を漏らしたものは一人もいなくて、あまりにも不評で、検査項目からも除外された模様なんっすが、健康診断の開催を知らせる社内回覧。 希望日を記載して、胃透視か胃カメラ、どちらか好きなほうに “○” を付けて、別途、オプションを希望する場合は、そこにも “○” を付ける…と。 そこに 「大腸がん検診」 というのがあるんっすが、 「これって何をやるん? まさか、アレとちゃうよな?」 みんな、アレを恐れていて、検便を2日分提出すればいいだけの検査であることを確認して、それで初めて、安心して “○” を付ける…と。 それくらい、みんなのトラウマになっちゃってるんっすが、もしかして、肛門からカメラを挿入して、胃の中まで到達させるのって、アレの比ではないくらいアレだったりするとか? んーと、まずは直腸。 第2仙椎下縁から直腸肛門輪に至るまでの12〜14pの腸管であり、肛門管は恥骨直腸筋付着部上縁から肛門縁までの3〜4pの部分を指す。 直腸 + 肛門管 = 15〜18cmっすか。 それくらいなら、何とかならないことはない気もするんっすが、直腸だから、名前からして、真っ直ぐな性格のような気がするし。 真っ直ぐな管にカメラを通す。 そんなに困難ではないものと思われます。 で、続いて、大腸。 名前からして、太さ的には問題がなさそうなんっすが、大腸は小腸より太く、全長約1.6mの管であり、盲腸・結腸・直腸からなる。結腸はさらに上行結腸・横行結腸・下行結腸・S状結腸という部分からなる。 あ、直腸も大腸の一種なんっすかね? だとすれば、先ほど頑張って計算した15〜18cm。 これは全長約1.6mの管であり…という、この部分に含まれることになるんっすかね? あ、でも、この数字に肛門管は含まれないっぽい? でもまあ、恥骨直腸筋付着部上縁から肛門縁までの3〜4pの部分なんか、誤差の範囲内である気もするし、で、約1.6mだか、1.603〜1.604mだかの長さはさておいて、上行結腸・横行結腸・下行結腸・S状結腸。 上に行ったり、横に行ったり、下に行ったり、S字に曲がったり。 ここの難易度が半端なさそうっすよね。 これがもし、自動車教習所の練習コースだったりしたら、落輪は不可避。 まだ坂道発進結腸とか、縦列駐車結腸とかがないだけマシかも知れませんが、ハンドルがあって、わりと自由に曲がれる車ならともかく、さほど自由に曲がれるとも思えない胃カメラっすからなぁ…。 しかも、大腸を通過する時点で、多少のウンコの付着は免れないだろし、そんなババちいもの、胃の中に入れるなぁぁぁぁ! んなことで、肛門ルートは、問題外であるな…と。

 となると、鼻からか、口からか。 その、どちらかしか、胃に至る道は無いんっすが、 胃内視鏡は口から?鼻から?  あ、胃カメラではなく、胃内視鏡というのが正式な名称なんっすかね?

 (問2) 健康診断で 「いないしきょう」 を飲んだ。

これならカタカナ率0%なので、漢字のテストとしても成立するし、 “烏賊” という難しい漢字や、 “妻良” というマイナーな地名を覚えなくて済むんっすが、その代わりに 「伊那医師協」 とかを飲まされそうっすな。 伊那の医師が協力して胃内視鏡を飲ませてくれそうで、それなら、何となく安心なんっすが、2問目が南伊豆から南信に引っ越したとなると、1問目の伊東市もなんとかしなければなりません。 健康診断で 「猪兎牛」 をした。 ま、長野県の南のほうなら、イノシシとウサギとウシはたくさんいそうなので、エエんちゃいまっか? (←適当。) で、胃内視鏡 (胃カメラ) の歴史は、さかのぼること今から65年前の1950年代に始まります。それ以前より世界で胃内視鏡 (胃カメラ) の開発が行われていましたが、本格的な開発は日本で行われました。 そうそう。 日本人が作ったんっすよね。 そういえば、吉村昭の 『光る壁画』 という小説があったな。 …というのを思い出したので、早速、読んでみたんっすが、けっこう好きなんっすよね、吉村昭。 小林旭、錦野旦と並ぶ “世界3大・あきら” の一人なんっすが、こばやし・あさひ、にしきの・たん。 知らないと 「あきら」 とは読めませんよね。 その点、アキラ100% はカタカナなので、100%に近い確率で 「あきら」 と読んで貰えるんっすが、もう飽きられちゃったのか、まだ諦めずにアキラなのか。 ま、それはそうと、吉村昭。 フィンガー5の晃 (アキラ) と並ぶ “世界2大・メガネのアキラ” の一人なんっすが、 トンボメガネ 、1,000円で落札されましたか。 世の中には物好きな人がいるものでありますが、 前回 参照の、僕がお祭りの屋台で買わされたブーメランと同じくらい、子供だましでありますなぁ。 当時の少年はこんなものを装着して、海水浴に行ったり、スキーに行ったりしたんっすかね? ま、スキーでもなんでも、好きにすればいいと思うんっすが、で、この 『光る壁画』 、読み始めてみたら、なかなか面白くて、とても一言では紹介しきれない気がするので、この話は次回まで引っ張ることにして、んなことで、じゃ、また来週。

 ということで、今日はダスコ・ゴイコヴィッチっす。 ストイコビッチ、ぴちぴちビーチと並ぶ “世界3大・ヴィッチ” のひとつなんっすが、ぴちぴちはビーチやん。 ヴィッチちゃうやん。 …とか、そんな細かいことを言ってはいけません。 ウチはあくまでも純然としたジャズ系のサイトなので、ジャズとは何の関係もない言葉の問題までは責任が持てません。 ま、ぴちぴちなんか持ち出さなくても、世界には、もっと有名な “なんとかヴィッチ” が、腐るほどいるような気がするんっすが、クサルホドヴィッチとか。 ググってみたら、そんなヴィッチはいなかったんっすが、腐ってない、ただのホドヴィッチなら、いそうなんっすけど。 …と思ったら、それもいなかったんっすが、ヴィッチがアカンのか? ビッチならエエんか? …と思って、試してみたら、 「もしかして: ホモビッチ」 と聞き返されて、やっぱり該当無し。 ホモビッチのほうは、腐るほど出てくるんっすけどね。 個人的な趣向からは逸脱するので、その世界に深入りするのはやめておこうと思うんっすが、とまあそんなことで、DUSKO GOYKOVICH。 (1931年10月14日として誕生します) はセルビアのジャズトランペット吹奏者、作曲者、および編曲者です。 え、セルビアでしたっけ? ユーゴスラビアだとばかり思っていたんっすが、 ジャズ喫茶 『松和』 マスターのひとりごと によると、ダスコ・ゴイコヴィッチは、旧ユーゴスラヴィア (現ボスニア・ヘルツェゴビナ) ヤイツェの出身。1931年生まれなので、今年で87歳になります…と。 この今年というのは今の今年ではないので、まだ生きているなら、現在は89歳くらいになるかと思うんっすが、やっぱ、そうっすよね。 旧ユーゴスラヴィア (現ボスニア・ヘルツェゴビナ) っすよね。 セルビアって、何や? …と思って、ググってみたら、 これ 。 日本語では 「セルビア共和国」 、通称 「セルビア」 。漢字による当て字は塞爾維亜、または塞爾維。 こんなん、漢字のテストに出題されたら、完全アウトなんっすが、で、ざっと見た感じ、セルビアは旧ユーゴスラビアなんだけど、現ボスニア・ヘルツェゴビナとは違う国だったりするとか? ウチはあくまでも純然としたジャズ系のサイトなので、ジャズとは何の関係もない地理とか政治の世界には、あまり深入りしないことにして、で、今日はそんなゴイコヴィッチの 『ソウル・コネクション』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 1993年のエンヤ盤。 エンヤというと前衛的で小難しい印象があったりするんっすが、この作品に関しては、まったくそんなことはなかったりするので、安心して貰うとして、それはそうと、1993年。 めっちゃ新しいっすな。 70年代物の中にも、侮れない隠れ名盤があるというのは最近になって何となく認識したんっすが、90年代物は、さすがに…。 ジャケットの裏に参加者全員の写真が掲載されているんっすが、何やこの、爺ぃの集団は…。 ただ、その内訳は、無駄なくらい豪華だったりするんっすが、テナーのジミー・ヒース烏賊、いや、以下、トミー・フラナガンエディ・ゴメスミッキー・ローカーといった面々。 いや、豪華というか、どちらかと言うと渋い系なんっすが、参加者全員、僕でも名前を知っているというのは、なかなか。 トミ・フラとか、排水機場の管理人の、よくしゃべる爺ぃみたいになっちゃいましたな。 その隣の、一段と年寄りくさい爺ぃがミッキー・ローカーなんっすかね? 今までずっと、ミッキーマウスが廊下を走ってる絵面しか浮かんでこない名前やな。 …とか思っていたんっすが、顔は初めてみたような気がします。 そんな、平日の朝っぱらからグランドゴルフ場に集ってそうな集団の中で、ゴイコヴィッチくんは、ちょっと若々しいっすな。 当時62歳くらい。 表のほうのジャケット写真は、ちょっぴり菅官房長官に似てたりします。 スガ顔というか、スガシカオというか。 とまあそんなこんなで、では、演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずは、アルバム・タイトル曲の 「ソウル・コネクション」 。 1曲を除いてすべて、ゴイコヴィッチくんのオリジナルで占められているんっすが、結論から先に言っておきましょう。 たまらんっ♪ 特にこの、冒頭のコレの “哀愁のメロディー” っぷりが半端ないんっすが、顔が菅官房長官なだけでなく、心も日本人なんじゃね? そう、思ってしまうくらい、日本人の感性にぴったりフィット。 いやあ、 “バルカンの哀愁” の異名は伊達ではありませんな。 ピアノによるイントロ、2管の絶妙のハモりによるテーマ、たまらんっ♪ で、ソロ先発はトミ・フラっすか。 見た目は排水機場の管理人の爺ぃになっちゃっても、心は乙女。 玉を転がすような珠玉のタッチは、ばっちり健在っすな。 この様子なら建材屋としてもバッチリやっていけそうなんっすが、で、続いてゴイコヴィッチくん、登場。 ここで吹いているのはフリューゲルホーンだと思うんっすが、くすんだ音色の哀感が、たまらんっ♪ 続くジミー・ヒースも地味ながら、翡翠のような輝きを見せて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、半端ない “日本人ホイホイ” でありました。 で、次。 「バラード・フォー・マイルス」 。 これはアレっす。 マイルスに捧げられたバラードっす。 バラードを捧げられたということは、マイルスちゃん、お亡くなりになっちゃったんっすかね? マイルス・デューイ・デイヴィス三世(Miles Dewey Davis III、1926年5月26日 - 1991年9月28日)は、アメリカ合衆国出身のジャズトランペット奏者、作曲家、編曲家。 あ、死後、2年近く経過しておりますな。 リチャード・グルーヴ・ホルムズと同じ日に川を渡っちゃったんでしたっけ? Richard Arnold "Groove" Holmes (May 2, 1931 - June 29, 1991) was an American jazz organist うんぬん。 あ、違いますな。 6月29日がラズウェル細木の誕生日という話でしたっけ? 何でもいいけど、ラズウェル細木って、ただのジャズ・ファンで、趣味で漫画も書ける人なのかと思ったら、普通に漫画家だったんっすな。 喫茶店で見た漫画雑誌に 『酒のほそ道』 とかいう、ジャズとはぜんぜん関係のない漫画が連載されていて、ちょっとビビったんっすが、ググってみたら、おお、 『ときめきJAZZタイム』 の Kindle版、あるやん! 持っていた本はどこかにいってしまったので、改めてポチったんっすが、で、例のアレも、ちゃんとありました。 第22話 「河を渡る人」 。 ぶっちゃけ、健康診断ネタもそろそろ飽きて来ちゃったし、来週は予定を変えて、ラズウェルねたにしますかね? 行数さえ埋まれば、中身のほうは別に何だってよかったりするんっすが、で、マイルスに捧げられたバラード。 ミュート・トランペットによるバラードで、めっちゃマイルスっぽいな…と。 これは、何よりの餞 (はなむけ) であるな…と。 いいっすよね、餞 (はなむけ) 。 餞 (はなむけ) 、ずる剥け、むけけけけ♪ 演奏のほうを、もう少し詳しく説明すると、ピアノのイントロに続いて、ゴイコヴィッチがミュートでテーマを吹いて、そのままラッパのソロへと流れていって、続いてピアノのソロがフィーチャーされて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 そういったアレでありました。 ジミー・ヒースはお休み。

 で、次。 「インガ」 。 「インカ」 じゃなくて、濁点が付いている 「インガ」 。 「こんなに辛くてインカ帝国」 じゃなくて、「親の因果が子に報う」 の因果。 いや、その因果ではないのかも知れませんが、夏の印画紙〜、太陽だけ、焼きつけて〜♪ そんな歌もありましたよね。 YMOの 「君に、胸キュン。」 よくもまあ、こんな恥ずかしい曲名を付けたものでありますな。 昔、好きだったんっすけどね、YMO。 近年は坂本龍一くんが変な方向に走ってしまって、ちょっとアレなんっすが、何でもいいけど印画紙って、ちょっとだけ 「えんがちょ」 に似てますよね。 印画紙 (いんがし、英: photographic paper) は、写真フィルムに記録された画像を陽画として記録するために、感光材料を塗布した用紙である。 …と説明して貰っても、今ひとつピンとこないんっすが、ま、要はカメラのフィルムを現像すると同時にプリントして貰う際に、出来上がりの写真として貰える紙が、印画紙。 そういう解釈でいいんっすかね? 僕が高校生だった頃はフィルムのカメラしかなくて、修学旅行とかで撮った写真は印画紙(?)を番号付きで壁に貼り出して、希望があれば名前を書いて貰って、必要な分を焼き増ししたものでありますなぁ。 何か、あまりうまく説明出来なかったんっすが、んーと、 ここ 参照。 学校の先生が撮った写真は学校の廊下に番号を振って貼り出されて、欲しい写真の番号を書いて出すと焼き増しして買うことができる。 簡潔に言うと、そういうことになりますかぁ。 自分が写った写真と、こっそり好きな男の子が写った写真を注文してたなあ。 おお、めっちゃ甘酸っぱい! キュンキュンするぅ♪ 僕が写り込んだ高校の修学旅行の写真も、こうして人知れず、大量に焼き増しされていたんでしょうなぁ。 ちなみにウチは男子校だったんっすけど。 エモい。 で、因果でも印画紙でもないかも知れない 「インガ」 なんっすが、これはアレっす。 ボサノヴァ風。 日本人は哀愁とボサノヴァが大好きだったりするので、これはもう、無敵。 日本人と、セルビア人と、ブラジル人。 人種は違っても、こうして音楽と通じて心を通わせることが出来て、素敵♪ 2管のハモりでテーマが演奏されて、で、まず最初にベースのソロが登場。 エディ・ゴメスっすか。 マンハッタン・ジャズ・クインテットの2代目のベーシストっすよね。 僕が初めて買ったガイジンの本格的なジャズのアルバムが新MJQ (笑) だったというのは、何とも言えない甘酸っぱい黒歴史だったりするんっすが、ここでのゴメスのピチカート・ソロは、悪くないと思います。 いいっすよね、ピチカート。 ちょっぴり、ぴちぴちスカートっぽくて。 ぴちぴちスカートで画像検索すると、なかなかいいものが見られたりするんっすが、で、以下、ヴィッチ、ヒース、トミ・フラの順で各自の卓越したソロが披露されて、でもって、テーマに戻って、おしまい。

 ここまでの3曲が卓越し過ぎていて、この先は、ちょっぴりインパクトが薄くなってしまうんっすが、 「アイル・クローズ・マイ・アイズ」 。 このアルバムで唯一の歌物ナンバーなんっすが、ブルー・ミッチェルの これ のバージョンが究極の名演過ぎる上に、どうしても長渕剛の これ が脳裏に浮かんでしまいます。 大丈夫なのか? …と、ちょっと心配になっちゃうんっすが、ゴイコヴィッチくんはブルー・ミッチェルと同じ、トランペットのワン・ホーンという編成で、果敢にもチャレンジ。 その結果、肉薄した…とまでは言えないかも知れませんが、あん薄、ピザ薄、カレー薄くらいはしている気がしないでもなくて、いやあ、“中華まん” が、ぜんぜん恋しくない季節になりましたなぁ。 湯気の出る食べ物とか、見るだけで暑苦しくて勘弁して欲しいんっすが、やっぱ、今の季節、冷蔵庫から出したばかりのピノっすよね。 湯気より、冷気やろ! …と。 ついでに霊気も出てたりすると、更に涼しくなるんっすが、んなことで、次。 「ブルース・タイム」 。 わーい、3時だぁ! ブルースの時間だぁ! いや、 「大須ういろ」 の時間やろ? 個人的には、そんな気がするんっすが、ブルースって、そんなに好きじゃないし。 で、ういろ、けっこう好きだったりするし。 ちなみに 「大須ういろ」 よりも、 「青柳ういろう」 派だったりするんっすが、 「ウィロー・ウィープ・フォー・ミー」 という歌は、あまり好きではない。 そんな人生を歩んできました。 で、この 「ブルースの時間」 は、言うほどディープなブルースではなかったので、ま、いいかぁ…と。 2管のハモりでテーマが演奏された後、まず最初にベースのソロが登場。 このパターン、ちょっと飽きた…。 が、続くジミー・ヒースのソロが、いい意味で力が抜けていて、脱力系だし、で、それを引き継ぐダスコも、いい感じにチョキ出す子だし、ゴー、行こう、ビーチへ、ゴーゴー! 関サバ師匠の俳句に、何かそんなのがあったんっすが、んーと、 これ っすか。 この中ではアル・コーンの句も秀逸っすよね。 いや、検便ではない 「夏の恋」 のほう。 何か甘酸っぱくて、キュンキュンするぅ♪ で、その後、トミー・フラナガンが登場するんっすが、ここで、今、思いついた一句。

 「富井! 振らなアカン!」 檄が飛ぶ、夏 (富井、見送り三振)

 で、次。 「アドリアティカ」 。 読み方が間違ってるかも知れないし、意味もよく分からんのっすが、何か、アドリア海の何かなんじゃね? そんな気がする1曲であります。 ミュートによるバラードで、何だかとってもマイルスっぽいんっすが、で、そこに絡んでくるジミー・ヒースは、地味にコルトレーン風? もう一度〜、コルトレーンを聞かせて〜♪ 昔、そんな歌があったような気がするんっすが、ググってみました。 ありました。 「コルトレーンで愛して」 。 ほぉ、なかなかお洒落じゃん♪ もう一度、コルトレーンを聞かせて…って、 「オム」 とか 「アセンション」 で、エエんか? おとなしく、ダスコ・ゴイコヴィッチにしといたほうがエエんちゃうか? そう、アドバイスを送りたくなっちゃうんっすが、もう一度〜、ダスコ・ゴイコヴィッチを聞かせて〜♪ ちょっと歌いにくいのがネックなんすけどね。 いや、別にフルネームで歌う必要はないっすよね。 もう一度〜、ゴイコヴィッチで愛して〜♪ これなら、ぜんぜんイケるんっすが、 「アドリアティカ」 、とってもロマンチックな気分になれる1曲でありました。 で、次。 「NYC」 。 ニューヨーク・シティっすかね? Nasuno Yoichi Challenge (那須与一チャレンジ) である可能性も捨てきれないんっすが、「え? 船の先端の竿につけた扇の的 (まと) を、弓矢で? 出来らあっ!」 みたいな。 で、演奏のほうは、アレっす。 ミディアム・ファストくらいのテンポなんっすが、ミュートを付けているので、マイルスっぽいな…と。 そう考えると、やっぱ、マイルスって、無二っすよね。 ムーニーマンと同じくらい、無二。 ヒース抜きのカルテットによる演奏で、テーマの後、ヴィッチ、トミ・フラの順で各自の充実したソロが披露されて、最後は tp→ds→tp→dsの掛け合いで大いに盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 で、次。 「ブルース・バルス」 。 「バルス」 って、ラピュタ? …と思って調べてみたら、VALSE(仏) = WALTZ(英) なんっすな。 そういえば、ロリンズのオリジナルに 「ヴァルス・ホット」 という3拍子のワルツがありましたよね。 で、この 「ブルース・バルス」 は、3拍子のブルース。 といっても、ぜんぜん泥臭くはなく、哀愁味を帯びたブルーなワルツって感じ。 深みのあるフリューゲルホーンの音色と、玉を転がすような綺麗なピアノのタッチと、重厚なベースのピチカートとの絡みが、たまらんっ♪ んなことで、ラストっす。 「チームワーク・ソング」 。 これはアレっす。 日本人好みのファンキー・チューンっす。 で、ソロ先発はジミー・ヒースなんっすが、これがまた、素晴らしい出来だったりして、ぶっちゃけ、ここまであまり存在感がなかったんっすが、最後にきっちり決めてくれましたな。 で、第2テーマみたいなアンサンブルパートを挟んで、ダスコのソロが登場。 リラックスした、スラックス。 そんなソロを披露してくれるんっすが、で、アンサンブルパートを挟んで、トミ・フラにタッチ。 富井くん、なかなかよくバットが振れていて、で、最後は tp→ds→ts→dsの掛け合いで大いに盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 チームワークのよさが光る。 そういうアレだったんっすが、とまあそんなこんなで、今日のところは、以上っす。

【総合評価】 90年代物は、さすがに…。 そんな僕のテンションの低さを覆す、素晴らしい快演でありました。 ポルシェ・カイエンや、海援隊や、海綿体にも負けない快演だったりして、超オススメ☆


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