CARMELL JONES QUARTET (FRESH SOUND)

CARMELL JONES (1960/8)

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【パーソネル】

CARMELL JONES (tp) FORREST WESTBROOK (p) GARY PEACOCK (b) BILL SCHWEMMER (ds)
【収録曲】

(01-03) WILLOW WEEP FOR ME / IF I LOVE AGAIN / RUBY
(04-06) FOR EVERY MAN THERE'S A WOMAN / BAUBLES, BANGLES AND BEADS / AIREGIN
【解説】 ( 2020年05月31日更新 / 連載 1,396回 )

 健康診断でした。 いやあ、ヤバかったっす。 何がヤバかったのかというと、微熱。 月に1〜2回くらいの頻度で、ヒンドゥー教徒に…なるようなことはないんっすが、それくらいの頻度で、微・体調不良になったりします。 朝、起きたら、何か微妙に風邪っぽくて、喉とか、頭とかがちょっぴり痛くて、が、仕事を休むほどの事ではないし、うーん…。 そんな感じの症状が出たりするんっすが、この日の朝も、そんな感じ。 プラス、ちょっぴり熱っぽいような気も? が、健康診断を休むほどの事ではないし、んなことで、検診センターに向かいました。 いいっすよね、検診センター。 ちょっぴり、上杉謙信がセンターを張ってそうで。 が、行ってみたら真ん中に謙信はいなくて、その代わり、入口のところに、お姉さんがひとり。 で、呼び止められました。 「すいません、検温、お願いしまーす。」 おお、そうきましたか。 いいっすよね、検温。 「けんおん!」 と書くと、何だかちょっぴり、萌えアニメっぽくて。 が、 「嫌悪、んー。」 と書くと、ちょっぴり険悪なムードが漂い始めたりして、で、今回、けんおん係のお姉さんとの間に、険悪…とまではいきませんが、ちょっぴり不穏な空気が。 というのも、首筋をピピッとして貰ったところ、どうやら期待したような測定結果が得られなかったようで、「すいません、もう1回、いいですかぁ?」 で、もう1回、ピピッとして貰ったところ、お姉さんの表情が曇って、「37.4℃…」 おお、めっちゃ微妙! そういえば、健康診断の日程を決める社内回覧に、注意書きが添付されていたんっすが、新型コロナウィルス感染予防の為、マスクの着用と、手指の消毒をお願いします。 で、当日、体温を測定して37.5℃以上だった場合は、お引き取り願うことになります。 そんなことが書かれていたような? 「ちょっと熱っぽい感じですかぁ? 普段から平熱が高い感じですかぁ?」 そんなことを聞かれたりしたんっすが、 「え? いや、別に…」 今から思えば、これはアレっすな。 別に、ちょっと熱っぽいという感じではない。 普段から平熱が高い感じだったりする。 そのように回答しておけば、ただいまの検温の結果は正直、かなり微妙だったんだけど、普段から平熱が高いというんなら、特に問題はないから、ヨシ! そんなストーリーが、お姉さんの頭の中で構築されていたっぽい? が、こいつ (←編集部注 : 僕のこと) が、空気を読まずに曖昧な事を抜かしやがるから、話がややこしくなってしもたやんけ…。 あ、でも、どう考えても、明らかにちょっと熱っぽいし! 普段から平熱が高い感じとか、ぜんぜん無かったりするし! そう、強く主張するべきか否か、ちょっと悩んだんっすが、それをすることによって、メリットとデメリットの両面があったりしますからね。 そこを冷静に分析しなければならないんっすが、 リンスのいらないメリット♪ これくらい明確なメリットがあれば、答えは明らかなんっすけどねぇ…。

 まず、熱っぽいことを正直に打ち明けた場合。 これはアレっす。 アメリカの大統領になれる道が開けます。 例のワシントンの あれ 。 え、これって作り話やったん? ま、実話なのか、そうでないかはともかくとして、もともとコレ、褒められるような話か? そんな気がしないでもないっすよね。 まず第一、幼少期のジョージ・ワシントンが、斧の切れ味を試したくなり、自宅の庭の桜の木を切り倒してしまった。 この時点で、アカンやろ? …と。 ジャイアンの これ と、何が違うんや? ま、斧の切れ味をスネ夫で試さないだけ、まだマシ。 そのように評価出来るかも知れませんが、斧を振り回している時点で、「オー・ノー!」 と、眉をひそめられる。 そういった事案っすよね。 で、「お父さん、僕が斧で桜の木を切りました」 と正直に打ち明ける…って、当たり前すぎて、評価すべき点は皆無だと思うんっすが、ま、今の世の中、 「ごめんなさい」 を言えない奴が少なくなかったりするので、最低限、ヒトとしての資質は備わっていると言えなくもないっすけど。 で、この話が、実は捏造だったということになれば、正直に打ち明ければ、アメリカの大統領になれる道が開ける。 そんなストーリーが根底から覆されることになっちゃうんっっすが、あ、でも、大統領が無理でも、正直に生きていれば、 正直仏壇具店 の店員にはなれるかも知れないから! 桑名市にある正直仏壇具店は名古屋仏壇を中心に伝統を守り、うんぬん。 え? 桑名にある店なのに、名古屋仏壇を作っとるん? 桑名にある 「名古屋アンパンマンこどもミュージアム&パーク」 と同じくらい、名古屋に魂を売り渡してるやんけ! そもそも、名古屋仏壇というのはどういうものなのかというと、 これ 。 よく見る、ごく普通の仏壇のような気がするんっすが、実は桑名は既に名古屋仏壇に浸食されていて、桑名でよく見る普通の仏壇 = 名古屋仏壇ということなのかも知れず、それはそうと、「名古屋仏壇」 は名古屋仏壇商工協同組合員が全行程九職 「木地(天井)」 「屋根」 「彫刻」 「塗り(呂色)」 「内金物」 「表金物」 「蒔絵」 「箔置」 「仕組」 の内、五職以上たずさわっているもの。 この定義、言ってる意味は今ひとつよく分からんのっすが、かなりハードルが高くないっすか? 正直、ちょっと正直に生きたくらいで、これらの技能を5つ以上身につけることが出来るとは思えなくて、正直仏壇具店の店員への道のりは閉ざされてしまった感が半端ないんっすが、あ、でも、 この中 には名前がないっすよね? 最近、海外や国内の他産地でコピーされた 『名古屋型仏壇』 が販売されていますが、これは当組合が認めた物ではございません。 そんな注意書きがあるんっすが、もしかして正直仏壇具店が作っているのも、正規品ではない名古屋型仏壇だったりするとか? だとすれば、五職以上たずさわってなくても大丈夫かも知れず、つまりまあ、正直に生きてさえすれば、正直仏壇具店の店員になれないこともなかったりするとか?

 が、これだけではちょっと弱いっすな。 リンスのいらないメリットに比べると、決定打にはなりません。 実は今日、ちょっと熱っぽい。 体温計をピピッとされた結果、37.4℃という数字が出て、ああ、やっぱり。 そんな感じだったんっすが、それを正直に打ち明ければ、おそらく健康診断は取りやめになろうかと。 37.5℃以上だった場合は、お引き取り願うことになるという判定基準には満たないんっすが、自己申告のほうが優先されると思います。 だとすれば、ラッキー♪ 健康診断とか、痛かったり、面倒だったり、嫌だったり、苦痛だったりすることばかりで、病気が分かるかも知れないということ以外、特にメリットはなかったりしますからね。 病気のあることが分かったら分かったで、何かと面倒なことになるに違いないし、何も知らないまま、黙って死んでいけたら、それでいいかな…と。 健康診断をサボった結果、病気の初期症状を見逃して、悪化して、重篤化して、手遅れになって、どうしようもない痛みや苦しみに苛まれながら、死んでいくことになるかも知れませんが、ま、その時はその時かと。 そうなっちゃってから、後悔すればいいだけの話っすよね。 で、 “正直ルート” を選んだ場合のメリットがもうひとつ。 健康診断が中止になれば、とりあえず会社に顔を出すことになるんっすが、その際、近くの席のOLギャルと

 「今日、健康診断やったんやけどな。」
 「うん。」
 「入口のところで体温測ったらな。」
 「うん。」
 「37.4℃やったんやけど、帰らされたわ!」
 「えー、マジで?」

そんな会話を交わしたりして、大いに盛り上がるかも知れないね♪ …っと。 お引き取り願う判断基準は37.5℃以上なのに、どうして37.4℃で帰らされたのか。 その説明を求められたりすると、話がややこしくなってしまって、シャイで、無口で、極度のコミュ障である僕の手…というか、僕の口にはおえなくなってしまうので、予防線を張って、ちょっとだけサバを読んで、

 「37.5℃やったんやけど、帰らされたわ!」

そう、言っておいたほうが賢明かも知れませんが、ギリギリでアウトだったというところにドラマ性が感じられるような気がするし。 もしくは

 「99.5度もあって、帰らされたわ!」

とか。 この場合、 「えっ?」 と、聞き返されることになると思うんっすが、

 「摂氏やなくて、華氏やけどな! 摂氏99.5度もあったら、沸騰寸前やがな! 仮死やなくて、即死するがな!」

摂氏と華氏を (スマホを使って) 瞬時に換算出来るインテリジェンス、華氏と仮死とを掛ける、言葉の魔術師ぶり。 より一層、会話が盛り上がるに違いなく、OLギャルの尊敬も得られるに違いなく、リンスのいらないメリット以上の利点が期待できるんっすが、これはもう、今回の健康診断は、自主的に辞退させて頂こう…と。 が、その一方で、冷静な自分も。 健康診断を辞退したところで、事態の先送りに過ぎないんじゃね? 今日、回避したところで、いつかは必ず受けなければならんワケだし。 会社からの命令なので、たとえ、「さけるチーズ」 をさけたといても、健康診断は避けられないぞ…と。 鮭鱒は、避けます。 そんな好き嫌いが許されたとしても、え、鮭鱒、美味しいじゃん。 鮭鱒で、升酒とか、たまらんっ♪ そんな趣向の人もいるだろうし、で、結局のところ、熱っぽいという情報は敢えて開示せずに、けんおん係のお姉さんの判断に任せよう…と。 「じゃ、もう1回」 という流れになって、ピピッと計って貰って、その結果、具体的な数値は教えて貰えなかったんっすが、「まあ多分、大丈夫。」 そのような審判が下されて、無事、無罪放免となりました。 そんな 現場猫 みたいな対応で、エエんか? そんな気がしないでもないんっすが、ま、こういうのは、あまり厳格にやり過ぎると、 「融通が利かない」 とか、文句を言われちゃうので、ヨシ! んなことで、本日のプログラムが開始されることになったんっすが、まず最初に、いきなり採血っすか。 健康診断でも一二を争う、嫌な演目っすよね。 針刺されるのは痛いし、血を抜かれるのは怖いし、無理して抜いて貰ったところで、どうせ尿酸まるけで、不健康なのは分かりきっているので、わざわざ手間を掛けて頂かなくても…。 何でもいいけど、血液検査で尿酸値が分かるというのが、今ひとつ合点がいきませんよね。 尿酸値なんだから、尿検査で測れって! 紙コップに採取した尿を指につけて、ペロッと嘗めて、酸っぱかったら尿酸値過多、甘かったら糖尿病。 それでエエやろ? たんぱく尿とかは、どうするんや? そんな疑問を呈されるかも知れませんが、見た目の色が淡白だから、多分、たんぱく尿だにょー。 そんな直感で何とかなるのではなかろうかと。 何となく、タンパクがおりていると、見た目の色が濃くなりそうなイメージがあるんっすが、僕はそっち方面の専門家ではないので、よく分かりません。

 で、今回の採血なんっすが、ちょっと手間取りました。 いや、僕が血を採取する立場ではないので、ちょっと手間取られたというのが正解かも知れませんが、係のお姉さんが僕の腕をまじまじと眺めて、「血管、細いほうですかぁ?」 「え? 別にそんなことは…」 腕が太いというのは、薄々、感づいていたんっすが、血管が太いとか、細いとか、今まで気にしたことはありませんでした。 血管が細いって、何か欠陥のある血管みたいで、ちょっと嫌なんっすが、実際、血の通りが悪そうだし、すぐに詰まりそうだしで、あまりメリットはなさそうな…。 が、繊細な人間には、細い血管が似合うような気がしますな。 血管が太い奴って、何か、がさつそう。 スーパーのレジ袋とか、ガサガサいわせてそう。 ま、アレはどう扱っても、ガサガサと音がしちゃう素材だったりするんっすが、で、繊細な僕。 とってもナイーブな僕。 「ポパイ」 の好きなキャラはオリーブだったりする僕。 というか、ポパイのキャラって、ポパイとオリーブしか知らなくて、オッサンは嫌いなので、オリーブしか選択肢がなかったりするんっすが、ナイーブでオリーブな僕は、血管も細いほうだったりするようで、係のお姉さんを手こずらせてしまいました。 何度もグー・パーさせられて、それでようやく、血管が表面に浮かび上がってきたようなんっすが、 「じゃ、いきますよぉ。痛いですよぉ。ちょっとチクッとしますよぉ。」 覚悟を決めて、目を瞑ったんっすが、ん? ぜんぜん痛くない? 思い切りチクられるかと思ったんっすが、チクッともしませんでした。 お姉さん、お上手。 やるやん! …と、ここまではよかったんっすが、何かぜんぜん、血ィが吸い出されていないような? いつもなら注射器の筒の部分が、いかにも不健康そうなドス黒い血ィで満たされる様子が見て取れたんっすが、今回はまったくそんな気配が窺えません。 も…、もしかして、無血開城? いや、何の城が開かれたのかはよく分かりませんが、無血なのは間違いなさそうで、しばらくして、お姉さんは無言で僕の腕から注射針を抜き去ると、何やらゴソゴソ。 も…、もしかして、アカンかった? 「採決の結果、採血は失敗したと決定しました!」 そんな宣言をされて、再び針を刺されちゃうんじゃないかと、気が気でなかったんっすが、ぜんぜん痛くはなかったし、チクッともしなかったんっすが、もう一度刺されるのは、ヤダ…。 が、しばらくすると、お姉さんはニッコリと微笑んで、 「よかった! 必要な量、採れました! ご協力、ありがとうございました!」 いやあ、出来るお姉さんだったんっすな。 僕は最初から信じてました。 一瞬たりとも、疑ったりすることはなかったんっすが、以下、心電図測定、身長・体重測定、視力・聴力検査、血圧測定などなど、別段、痛くもなければ、そんなに嫌でもない演目が粛々と進められて、で、続いてはエコーでありますかぁ。

 これも別段、痛くはなかったりするので、そんなに嫌ではなかったりするんっすが、毎回毎回、ちょっと微妙な空気になります。 ベッドの上に仰向けに寝かされて、係のお姉さんに 「ズボンのベルトを緩めて…」 と言われたので、覚悟を決めて、照れながら、 「あ、いいっすよ…」 と答えたんっすが、 「緩めてもらえますかぁ?」 と言われて、あ、やっぱり自分でやるんっすよね! 脱がせてくれるワケではないんっすよね! 何か、すっかり受け身の体勢で、身を委ねる気、満々だったんっすが、で、その後、お姉さんは器具を片手に優しく、時には激しく、グリグリと僕のカラダを責めてきたんっすが、後半は自らのカラダを押しつけるようにグイグイと迫ってくるので、ちょっと油断をすると、妖しい雰囲気になってしまいそうで、

 (*´д`*)ハァハァ

エコーの後に心電図という流れだったら、間違いなく異常な波形を示しちゃいますぜ。 血圧だって高めの数値を示すに違いないし、なるほど。 それを踏まえて、この順序でプログラムが組まれていたんっすな。 で、これが終わって初めて、尿検査のサンプル摂取の許可が出されることになります。 尿でパンパンの膀胱を器具でグリグリした上での撮影とか、マニアックにも程があるんっすが、逆に言うと、これ、一度、検査する側を体験してみたいものでありますな。 いや、おっさん患者とかは勘弁して欲しいんっすが、おっさん相手の採血、おっさんの心臓の動きを計測、おっさんの尿が甘いか酸っぱいか、色が淡白かを判定。 うわぁぁぁぁぁ…。 で、おっさんの検便とか、勘弁して頂きたい物の筆頭だったりするんっすが、想像しただけで気分が悪くなってきたので、健康診断は一時中断して、この続きはまた、そのうち。

 ということで、今日はカーメル・ジョーンズっす。 今回の健康診断に、目と耳の検査はあったんっすが、口の検査というのはありませんでしたな。 もし、物をちゃんと噛めるかどうかの検査があったりしたら、このおっさんは間違いなく合格で、 「わー、噛ーめる、上手ー!」 と、褒められるに違いありませんが、その素性に関しては、あまりよく分かっていなかったり。 過去にこのコーナーで、2回ほど取り上げているんっすけどね。 んーと、 これ とか。 おお、ゆもみちゃん、可愛ぇぇぇ♪ ゆもみちゃんを、揉み揉み。 そんな話をしようと思ったら、既にここに書かれていたんっすが、いや、考えることはみんな、同じでありますなぁ。 いや、みんなと言っても、僕しか登場していないんっすが、で、この回の後半には、そうですかー。ボビー・オロゴン、勝ちましたかー。 そんな話が出ておりますな。 ボビー・オロゴンが逮捕された今のタイミングで、再びカーメル・ジョーンズを取り上げることになって、ちょっと感慨深いものがあるんっすが、いや、再び…ではなくて、三度 (みたび)っすな。 再びめは、 これ 。 『夜桜とキャバクラ』。 新型コロナウィルスの影響で、夜桜もキャバクラも駄目になってしまった昨今のタイミングで、三度 (みたび) 、カーメル・ジョーンズを取り上げることになって、ちょっと感慨深いものがあるんっすが、かっぱっぱ、ルンパッパ、かっぱ黄桜、かっぱっぱ、ボンピリピン、飲んじゃった〜、ちょっといい気持ち〜、かーめる、かーめる、かーめる、かーめる、かめる、める、める、今井メロ♪ カーメル・ジョーンズに関して、何か有益な情報が得られるかと思って読み返してみたんっすが、それしか書いてありませんでした。 過去の自分に期待した僕が間違っていたんっすが、んーと、 Wikipedia 参照。 これですべて、解決。 日本語に訳すのは自力でなんとかして貰うとして、カーメルジョーンズ (1936年7月19日-1996年11月7日) は、アメリカのジャズトランペット奏者でした。 あ、既に過去形なんっすな。 今から24年ほど前にお亡くなりになったようなんっすが、彼はのためのリーダーとして2枚のアルバムをリリースし、太平洋ジャズとサイドマンとして記録しながら、 (中略) 彼は1964-65年にホレスシルバーとツアーを行い、シルバーの1965年のブルーノートアルバム「Song for My Father」に出演しました。 え? 入ってましたっけ? まったく記憶になかったりするんっすが、ちなみに、太平洋ジャズ = Pacific Jazzでありますな。 で、リーダーとして2枚のアルバムをリリースし…というのが、過去に取り上げた2枚ではないかと思うんっすが、うち、『ザ・注目すべきカメ嬢』 のほうは1961年の録音。 で、今日はそれに先立つ1960年に吹き込まれた 『カーメル・ジョーンズ・カルテット』 というアルバムを取り上げてみたいと思うんっすが、Previously unreleased Los Angels session と書かれているので、以前に未公開であったLos天使セッションであったものと思われます。 いや、Los Angels は、無理に日本語に訳して貰わなくても…。 太平洋ジャズといい、こういう判断はやはり、人間じゃないと無理っぽいっすな。 で、これ、タイトルに “with forrest westbrook , gary peacock and bill schwemmer” と明記されているんっすが、こういうのも “ゲリー孔雀” とかになっちゃうんでしょうな。 foorrest westbrook、garyクジャク、および請求書schwemmerによって。 おお! garyクジャクは思った通りだったんっすが、請求書schwemmer は、ちょっと想定外。 billって、請求書クンだったんすな! で、このトリオに関しては下痢ピーくん以外、寡聞にして、よく知らなかったりするんっすが、ピアノの人は、フォレストE.ウェストブルック (生まれ年8月29、 1927にロサンゼルス、† 年4月20、 2014にサンディエゴ) アメリカ人ジャズピアニスト。 友人や学生だったウェストブルック、ボブGraettingerとアメリカの西海岸に活躍したが、他の人の間で演奏します。 そういうアレだったりするようで、サイドマン全員の顔写真を小さくあしらったジャケットのデザインは迷惑千万もいいところなんっすが、とりあえず演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずは1曲目。 歌物ナンバーの 「ウィロー・ウィープ・フォー・ミー」 。 これを正しく 「柳よ泣いておくれ」 と訳せるかどうか、翻訳アプリの真価が問われるところなんっすが、 「私のためのヤナギひと泣き」 。 いや、これはこれで、悪くないかも? むしろ、個人的にはこっちのほうが好きだったりするんっすが、個人的にこの曲そのものは、あまり好きはなかったりして、このカメ嬢バージョンも、正直ちょっと、うーん…。 情緒纏綿として、クールでないところが、お気に召さないポイントなんっすが、トランペットのワン・ホーンというフォーマットも、悪い方向に作用しているような? 基本、ほのぼの系になっちゃうんっすよね。 ベースによる骨太なイントロは、さすが、下痢ピーといった感じで、イケてるんっすが、続くラッパによるテーマ吹奏は、テンポがスローで重苦しいし、何かちょっと、ダサいな…と。 続くピアノの人のソロは、アレっすな。 時おり、テーマのメロディを引用するなどして、ブルージーな世界を展開していて、悪くないと思います。 というか、めっちゃエエやん♪ 飲尿は僕の趣味ではないんっすが、引用は、いいんにょう♪ そういうアレだったりして、で、背後で頑張る請求書schwemmerのブラッシュ・ワークも、なかなかいい感じ。 で、続いて garyクジャクのソロがフィーチャーされるんっすが、テクニックをひけらかすでなく、地に足がついた感じだったりするのが、悪くないな…と。 でもって、カーメルの吹くテーマに戻って、おしまい。 リーダーのソロ・パートが無かったような気がするんっすが、ま、いっかぁ…と。 で、次。 「イフ・アイ・ラブ・アゲイン」 。 特にお決まりの邦題はないんっすが、 「もし、私がまた愛したら」 。 そんな感じっすかね? で、結果はというと、 「私が再び愛しているならば」 。 いや、意外としっかりした日本語になりましたな。 健闘したと言えるかと思いますが、個人的にこの曲そのものは、あまり好きはなかったりして、うーん…。 選曲のセンスに、やや難あり…っすな。 で、演奏のほうは、ほのぼの系で、ほぼ予想の範囲内。 ミディアム・テンポで軽快にバウンスするスインガーというヤツっすな。 で、テーマの後は、フォレスト・ウェストブルックのピアノ・ソロ。 もしかして、これ、元々はフォレスト・ウェストブルックがリーダーだったんじゃね? そんな気がするくらい前面に出てくるし、それに応えるプレイを展開してくれるんっすが、その後、ちゃんとカーメルのソロも出てくるので、リーダーはどちらなのか問題は、とりあえず先送りするとして。 で、ここでのカーメルくん、普通にいい感じっすよね。 タイプでいうと、ケニー・ミッチェル? ( ケニー・ドーハム + ブルー・ミッチェル ) ÷2なので、別にブルー・ドーハムでもいいんっすが、で、続いて、ベースの人のソロが登場。 ここに来て、もしかして、これ、元々はゲイリー・ピーコックがリーダーだったんじゃね? そんな新説が出てきちゃうほど、この人も前面に出てきて、それに応えるプレイを展開してくれるんっすが、で、最後は p→tp→p→tpの4バースで盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 エンディングもなかなか凝っているし、曲の好き嫌いはさて置いて、演奏のほうは普通によかったな…と。

 で、次。 「ルビー」 。 作曲者としてレイ・チャールズの名前がクレジットされているんっすが、んーと、 これ ? 寡聞にして、よく知らん歌だったりして、個人的には 「怪盗ルビィ」 のほうが、よくね? そんな気がしないでもないんっすが、おお、小泉今日子、可愛ぇぇ♪ で、これ、大瀧詠一の作曲だったんっすな。 言われてみれば、いかにも…といった感じの曲調なんっすが、残念ながら今日子ちゃん、お歌のほうは、あまりお上手ではありませんな。 最近はちょっぴり残念なキャラになっちゃったし、で、それはそうと、怪盗ではないほうの 「ルビー」 。 指輪でもないほうの 「ルビー」 。 レイ・チャールズのオリジナルに比べて、かなりテンポを速めていて、軽快にバウンスするスインガーに仕上げているな…と。 ソロ先発はカーメルなので、この人が普通にリーダーで正解な気もしてきたんっすが、よく歌うフレージングは、いかにも、ブラウニー直系のハード・バッパーであるな…と。 そういった括りでいいのではなかろうかと。 ソロ2番手のウエストブルックくんは、相変わらず好調だし、で、最後、クジャクくんがまたしてもフィーチャーされて、やっぱ、本当はコイツが隠れリーダーなんじゃね? …という疑念を、完全に払拭することは出来なかったんっすが、で、最後は tp→ds→tp→dsの4バースで盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 普通によかったな。 そのように評価していいのではなかろうかと。 で、次。 「フォー・エブリ・マン・ゼアズ・ア・ウーマン」 「すべての男性にとって、女性がいます」 っすか。 いや、僕にはいないんっすけど? そこのところ、きっちり説明して頂きたいと思わずにはいられませんが、曲そのものは何だか勇ましくて、いいっすな。 テーマの後、そのままカーメルのソロへと突入していくんっすが、急速調をものともしないテクニシャンぶりが、圧巻。 続くピアノの人のソロは、ちょっと斬新な展開に持ち込んだりして、わりと攻撃的だったしするんっすが、いやあ、なかなかやりますなぁ。 で、その後、ピーコッくんのランニング・ベースなソロと、タイコの人のドコドコドコドコなソロがフィーチャーされて、でもって、勇ましいテーマに戻って、おしまい。 勇ましい、いじらしい、野菜マシマシい。 “世界3大・○○○しい” の中では断然、勇ましいと、マシマシいの2強っすよね。 「いじらしい」 はどうしても、ドラえもんの これ を思い出してしまうんっすが、 「よしよし、お星様さまはきっと聞いてくださるよ」 。 よくまあ、こんな適当な慰めで…。

 んなことで、次。 「バブルス・バングルス・アンド・ビーズ」 。 これを 「ビーズと腕輪」 と訳すことが出来れば、翻訳アプリとしては神の領域なんっすが、「子供だまし、腕輪、およびビーズ」 。 ま、これが限界っすよね。 むしろ、よくやったほうだと思うんっすが、子供だまし。 嫌な言葉っすよね。 僕は子供の頃からこの言葉が大嫌いなんっすが、アレは僕が小学生の頃でありましたか。 当時の僕は小児喘息でとってもカラダが弱く、常に病院に通っている状況だったりしたんっすが、ある日、オカンと病院に行った帰り道、どこかでお祭りをやっていて、屋台でブーメランが売られているのを見つけて、 「あれ、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、欲しい!」 と、駄々をこねまくったところ、 「あんな子供だましな…」 とか言われて、とっても傷つきました。 ま、ぶつぶつ言いながらも買ってくれたので、グレずに済んで、真っ直ぐなオトナに成長することが出来たんっすが、あの買って貰ったブーメラン、子供心にも 「ホントに子供だましやったな。」 そう、納得せずにはいられないような代物でありました。 しょうもないもん、売りつけやがって! 今更ながら、怒りがこみ上げて来たんっすが、で、この 「ビーズと腕輪」 、ワルツ・タイムで、お洒落な仕上がりでありますな。 テーマの後、まずはピアノのソロが出てきて、続いてラッパの人が出てきて、それぞれ良好なソロを披露して、その後、またまたベースのソロが出てきたりして、ここまでの打率、もしかして10割じゃないっすか? ま、そこまで嫌みではないので、別にいいんっすが、とまあそんなこんなで、テーマに戻って、おしまい。 で、ラストっす。 前回 のルイ・スミスは、ロリンズの 「オレオ」 を取り上げていたんっすが、今回のカメ嬢は、同じくロリンズの 「エアジン」 をチョイス。 曲名は確か “NIGERIA(ナイジェリア)” のアナグラムだったと思うので、特に深い意味はない筈なんっすが、アルファベットを並び替えると “AIREGIN” になりますよね。 いや、並び替えというか、逆から読むパターンっすか。 そういえば、疫病退散に御利益があるとされる “AMABIE(アマビエ)” を並べ替えると、 “I AM ABE(アイ・アム・アベ)” になる。 そんな話題がありましたが、あ、そうそう。 アベノマスク、今日、届きましたぜ! 見たところ、カビや、虫や異物の混入もなさそうだし、新型コロナウィルス蔓延という時代を生き抜いた記念として、使わずに、大切に保存しておこうと思うんっすが、で、演奏のほうはというと、まずはテーマ部。 ラッパ抜きの、トリオでの演奏というのが、ちょっぴり意表を突かれて、うひょー。 そういうアレなんっすが、その後、ピアノのソロがフィーチャーされて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 結局、カーメルは出てこなくて、もしかして、これ、元々はフォレスト・ウェストブルックがリーダーだったんじゃね? そんな疑念が最後にまた湧いてきたりしたんっすが、とまあそんなこんなで、今日のところは以上っす。

【総合評価】 いきなり、個人的にあまり好きではない曲の連チャンだったので、今ひとつ気分が乗らなかったんっすが、演奏のほうは普通に悪くなかったし、それ以降は選曲の面でも持ち直したし、終わってみれば普通に、傑作…とまではいかないかも知れませんが、佳作、もしくは秀作。 そんな結果に終わりました。 ピアノのフォレスト・ウェストブルッくんや、ベースのゲイリー・ピーコックんも、隠れリーダー疑惑が湧き上がるくらいの活躍ぶりだし、請求書schwemmer くんも、お金を要求するに値するだけの仕事はしているし、なかなかイケてる4人組だったりして、ヨシ!


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