PAYTON'S PLACE (VERVE)

NICHOLAS PAYTON (1998)

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【パーソネル】

NICHOLAS PAYTON (tp) TIM WARFIELD (ts) <except #4>
WYNTON MARSALIS (tp) <#2,10> ROY HARGROVE (tp) <#2,8> JOSHUA REDMAN (ts) <#4>
ANTHONY WONSEY (p) REUBEN ROGERS (b) ADONIS ROSE (ds)
【収録曲】

(01-03) ZIGABOOGALOO / THE THREE TRUMPETEERS / BACK TO THE SOURCE
(04-06) A TOUCH OF SILVER / CONCENTRIC CIRCLES / LI'L DUKE'S STRUT
(07-10) TIME TRAVELING / WITH A SONG IN MY HEART / PARAPHERNALIA / BROWNIE A LA MODE
(11-13) PEOPLE MAKE THE WORLD GO ROUND / THE LAST GOODBYE / C'EST L'AMOUR QUI PASSE
【解説】 ( 2020年10月04日更新 / 連載 1,414回 )

 いよいよですなぁ。 何が “いよいよ” なのかというと、この原稿の連載が今日で 1,414回で、いよいよだなぁ…と。 で、いよいよと言えば、松本伊代。 「伊代はまだ、16だからぁ〜♪」 と、脳天気に歌っていた当時のJKも、今ではすっかり55歳。 「まだ55歳」 だから。 おお、まだ全然、イケるやん♪ ついこの前も、早見優と一緒に、京都の嵐山の線路に侵入して写真を撮って、めっちゃ叱られてましたよね。 んーと、 これ 。 ついこの前のような気がしていたんっすが、松本伊代 (55歳) だったんっすな。 「もう16じゃないんだから」 世間からは呆れ声。 この人は永遠にこのネタでイジられる運命にあるんっすが、いい歌っすよね、 センチメンタル・ジャーニー 。 おお、めっちゃ可愛ええ♪ ジャズのスタンダートにも同じタイトルの曲があるんっすが、こっちのほうが断然、エエやん! 作詞:湯川れい子/作曲:筒美京平。 さすがというしかありませんが、筒キョン、半端ねぇ…。 で、連載 1,414回。 言うほど、キリ番でもないので、踏み逃げして頂いても、一向に構わないんっすが、で、伊代ちゃんよりも、あいうえお順なら前に来そうな、亜依ちゃん。 ぶっちゃけ、微妙でしたなぁ、 『アンドロメダの異星人』 。 レビューが絶賛の嵐だったので、思わずポチってしまったんっすが、思ったほど “電波” ではなくて、割と普通で、ネタにならん…。 青樹亜依ちゃんは 1982年1月に歌手デビューしたそうで、松本伊代 (敬称略) と、ほぼ同世代なんっすが、いや、デビュー時期が同じというだけで、ジャケットの写真を見る限り、世代としては2回りくらい上っすかね? ただ、声だけは妙に可愛かったりするので、その点では、ロリ声フェチの僕の趣向にマッチしたんっすが、顔さえ見なければ、ぜんぜんイケるかも? ジャッケットもとてもすばらしくて目の保養になり、うっとりとした気分に浸ってます。 そんなことを書いているペロペロ星人もいたりするので、人の好みというのは様々なんっすが、いや、ペロペロ星人だから、 “人” ではないっすか。 いや、星人だって、立派な “人” っすよね。 聖人と呼ばれるような人格者なのかどうかは分かりませんが、20才 (はたち) になれば、 「成人の日」 のお祝いに参加するくらいの権利は与えてやってもいいのではなかろうかと。 20才 (はたち) になれば…と言えば、桜田淳子。 名曲っすよね、 これ 。 作詞・作曲:中島みゆき。 さすがというしかありませんが、それはそうと、 「衝撃!! 地球人は異星人だった!!」 って、マジっすか?

 先週、 『アンドロメダの異星人』 と同じく、何となく話の流れで 『ムー』 の電子版をポチってしまったんっすが、端末を見たら、買うだけ買って、読まずに放置していた 『ムー』 の不良在庫が3冊ほどあることが発覚。 で、そのうちの1冊に、そんな衝撃的な見出しが。 ちなみに、その号の総力特集は 「陰陽道 神々の日本列島結界呪術」 。 あ、これ、アカンやつや…。 秦氏と同じくらい、オモロないヤツや…。 まったく読む気にはなれないので、これは無視するとして、冒頭、佐賀のお寺で見つかった人魚の掛け軸の話が出ておりますな。 んーと、 これ っすか。 うわ、何じゃ、こりゃ? 確かに人魚なんっすが、コレジャナイ感が半端ないっすよね。 『ムー』 のほうでは並木伸一郎クンが、見る人によっては恐ろしくもあり、聞けば怖がって逃げだした子供もいたそうだ。 そんなことが書かれておりますが、誰が見ても怖いって! 子供、逃げだすって! で、住職はどうでもいいので、人魚をもっとちゃんと見せろ! そんな意見もあろうかと思われますが、じゃ、リクエストにお応えして、 ほれ 。 うわ、顔、めっちゃオッサンやん! で、コイツの正体は、いったい何なのかと思ったら、「水の神様です。河童です。河童は人魚が姿を変えたものなんです」 by 住職。 え? まさかの急展開。 河童やで? 河 (かわ) の童 (わらわ) やで? 童 (わらわ) が、こんなオッサン顔なワケ、ないやん! ま、世の中には、めっちゃオッサンくさい顔の子供がいたりもするんっすが、これは断じて、河童なんかじゃねぇ! いや、住職の “河童説” を喝破するだけの何かを持ち合わせているワケではないんっすが、で、続いては福岡市博多区の竜宮寺。 ここには何と、体長約146メートルの超巨大な人魚が埋葬されているという伝説があるんだとか。 え? 146メートル? センチじゃなくて? これがもし、センチではなくて、本当に普通のメートルだったりしたら、センチメンタル・ジャーニーが、普通のメンタル・ジャーニーになっちゃうくらいの衝撃なんっすが、 「最も長い祭り用のヘビ」 としてギネス世界記録に認定された老神温泉の大蛇みこし ですら、108メートルっすぜ? この長さは恐らく、煩悩の数 = 108とリンクしているんだと思うんっすが、超巨大な人魚は、それよりも長い上に、146メートルという半端な数字。 こんなの、キリ番ちゃうやん! 踏んでも、何の意味もないやん! いや、踏んだら、祟りくらいはありそうなんっすが、んーと、 これ 。 漁師の網に八一間 (147メートル) とも伝えられる巨大な人魚がかかり、うんぬん。 あ、なるほど、元の数字は単位が違うので、メートル換算すると、半端な数字になっちゃうんっすな。 ま、八一間という数字も普通に半端な気もするんっすが、八一間。 何となく、一(はじめ)ちゃんと、間八 (カンパチ) が融合した人魚っぽい? で、この寺にはその人魚の物とされる “骨” が残っているんだそうで。 掛け軸の絵とかいう、何とでも捏造出来そうな適当な物証と違って、本物の骨。 これはもう、本物であるな。 そのように断言せずにはいられません。

 「人魚の骨」 にギョッ!? 天下の朝日新聞が、こんな見出しで、エエんか? そんな気がしないでもないんっすが、 「いずれも哺乳類の骨と思われる」 と書いてある。 え? サカナ要素、ゼロなん? それって、ただの人骨ちゃうん? 人魚が描かれた古い掛け軸も保… この続きが非常に気になるところなんっすが、この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 マジかよ? あ、でも、僕、よく考えたら、 この記事 を読みたくて課金しちゃってるから、大丈夫かも? で、試してみたら、イケました。 そこには、驚くべき事実が書かれていたんっすが、その中身を無料 (ただ) で教えるワケにはいきませんなぁ。 …と、嫌がらせをしたいところなんっすが、今回は特別に、ギャル系読者限定で、その一部を紹介させて頂こうかと。 オッサン系読者は、この先の行は読み飛ばして頂きたいんっすが、

  その伝説を受け継ぐ龍宮寺では明治の頃まで、夏祭りになると、たらいに水を張って人魚の骨を浸し、その水を 「悪疫にかからないように」 と訪れた人たちに飲ませていたという。

オッサンに読まれないように、フォントサイズを最小にしておきましたが、エエぇぇぇぇ…。 麻原彰晃が入った風呂の残り湯 (200ml入り2万円) と同じくらい、えぐみ成分が浸出しちゃってそうなんっすが、めっちゃ悪疫に罹患しちゃいそうっすよね。 何でもいいけど、 「あさはらしょうこう」 でググったら、 「あさはらしょう…」 の時点で、予測変換に 「朝は羅生門」 というのが出て来たりしたんっすが、個人的には 蛤御門 のほうが、いいな♪ …と。 桑名藩がしっかり蛤御門を護衛していて、さすがなんっすが、それはそうと、麻原彰晃が入った風呂の残り湯 (200ml入り)って、少な過ぎじゃね? …と。 量が少な過ぎて、物足りないこと、この上ないヤクルトですら、65mlっすからね。 …とか思っていたんっすが、ちょっと認識を改めました。 先日、会社から言われて、唾液によるPCR検査というのをやったんっすが、採取容器の「2」のところまで、唾液を入れろ…と。 恐らく、1目盛りが 1ml だと思うんっすが、んなもん、楽勝やろ? …と思ったら、これが意外と大変。 ちょっぴり変態っぽい行為だったりもするし、で、20mlということは、あの苦労の10倍っすかぁ。 僕にはちょっと、無理…。 ああ見えて、麻原彰晃も、けっこう大変なんっすなぁ…。 ま、ショーコー本人は、ただ普通に風呂に入ればいいだけの話で、後は勝手に部下が残り湯を柄杓で掬って、瓶に詰めたりしてくれるんでしょうが、そんなものをPCR検査に出したら、思いきり陽性反応が出そうな気がするし、それと同じくらい、人魚の骨を浸した水とか、いらん…。 いや、 こんな人魚 なら、バケツ1杯分くらい飲み干したいところなんっすが、もしかたら佐賀のお寺のオッサン顔人魚だったりするかも知れないし、 “生産者” の写真を付けて貰わないと、ちょっとギャンブル過ぎますよね。 ま、写真がついていたところで、それが本人である保証はどこにもなかったりするんっすが、で、問題の 「衝撃!! 地球人は異星人だった!!」 でありますが、読んでみたら思ったほど “電波” ではなくて、割と普通で、ネタにならん…。 そんな記事だったりしたんっすが、ま、要は神様 = 宇宙人。 そういうアレでありますな。 河童 = 人魚よりも、よっぽどあり得る話でありまして、地球人には、ちょっぴり宇宙人の血が混ざっていたりするかも知れないね! …と。 センセーショナルな見出しに騙されてしまいましたなぁ…。

 で、他には、んーと、 「日本のラスプーチン “飯野吉三郎” の神示に活路を見出したカリスマ軍人・陸軍大将 児玉源太郎」 。 いいっすよね、ラスプーチン。 プーチン大統領の最終形態 = ラストプーチンみたいで。 怪僧でしたっけ? んーと、 これ 。 グリゴリー・エフィモヴィチ・ラスプーチン。 もう、名前からして怪僧っぽいし、見た目も怪僧そのものだし、回送バスに乗って、改装されたスーパーに行って、海藻とか、たくさん買いそう。 回送バスとか、普通の人は乗せて貰えないんっすが、それでも無理やり乗ってしまうところが怪僧たる所以っすよね。 で、日本のラスプーチンこと、飯野吉三郎。 寡聞にして、よく知らんのっすが、名前からして、あまり大したことはなさそう。 んーと、 これ 。 写真も載せて貰えなくて、小物感が半端なかったりするんっすが、現在は 「宗教家の名前を借りた香具師であった」 というのが一般的な評価である。 うーん…。 香具師。 「かぐし」 でも、「こうぐし」 でもなくて、香具師 (やし) 。 やしきたかじん から、きたかじんを引いたようなアレなんっすが、で、飯野吉三郎。 「よしさぶろう」 じゃなくて、 「きちさぶろう」 。 特に1904年 (明治37年) に児玉源太郎の依頼に対し、日本海海戦での勝利を時間場所まで正確に当てたことから、多数の貴顕の信任を得るようになる。 おお、何か、それっぽいことが書かれておりますな。 『ムー』 の記事にも三分の理。 ごく稀に、わりと正しいことも書かれていたりするんっすが、んーと、 陸軍大将 。 思ったよりも、たくさんいるんっすな。 初代陸軍大将は西郷隆盛でありますかぁ。 めっちゃ適任っぽい♪ で、それを引き継いだのが、有栖川宮熾仁親王。 何か、名前だけの “名誉陸軍大将” っぽい…。 タイのワチラロンコン国王はペットの犬を空軍大将に任命したそうですが、それとあまり変わりないような? 有栖川有栖よりは、ちょっとだけ、マシ。 そんな程度の戦闘力しか無さそうなんっすが、 この人 、禁門の変 = 蛤御門の変にも、深く関わっていたんっすな。 有力な長州シンパって、桑名藩の敵やんけ! 禁門の変の発生前夜、熾仁親王は自邸に投げ込まれたとされる長州藩士の容保追討決起文を持参して幟仁親王と急遽参内し、うんぬん。 ん? あ、よく見たら、熾仁親王と、幟仁親王がいるんっすな。 紛らわしいやんけ! が、その後の経歴を見ると、なかなかの人格者であるような気がしないでもなくて、ま、桑名藩に楯突いた過去の過ちは、ま、許してやってもいいかな? …と。

 で、 児玉源太郎 。 ざっと読んでみたんっすが、日本のラスプーチン、略して “ニホプーチン” との絡みは、得に触れられてないような? ま、宗教家の名前を借りた香具師との関わりは、黒歴史として封印されちゃったのかも知れませんが、その闇を 『ムー』 が総力を挙げて掘り起こすという、胸熱 (ムネアツ) な展開だったりするとか? ま、総力特集ではないので、そこまで期待は出来ないかも知れませんが、読んでみたら、意外とイケてました。 が、ニホプーチンとの関わりは、あくまでも憶測の域を過ぎず、そこのところが、ちょっとアレだったんっすが、で、唐突ながら、児玉源太郎が、ナンボのもんじゃい! …と。 この記事の著者は、かなり高く評価しているみたいなんっすが、源太郎とか、すたみな太郎より、ちょっとマシなだけちゃうかい? …と。 「スタミナ源たれ」 とかあるから、源太郎も、すたみな太郎も、ほぼ同レベルであると言っていいかと思うんっすが、陸軍大将と言えば、やっぱ、 立見尚文 やろ? …と。 源太郎とか、長州絡みで要職に抜擢されただけなんっすが (←多分) 、こっちはチャーシューで、洋食で、バッテラやぞ? 和洋中と揃って、バイキングとしては最強レベルなんっすが、立見尚文クンは “賊軍” とされた桑名藩の出身でありながら、実力で陸軍大将にまで上り詰めた。 そこのところが、めっちゃ胸熱 (ムネアツ) っすよね。 個人的に桑名は本多忠勝クンよりも、立見尚文クンを推すべきだと思っているんっすが、いかんせん、知名度が…。 怪僧でも、怪盗でも、 鬼頭商店 でも、何でもいいので、適当にエピソードをでっち上げて、 『ムー』 で、大々的に取り上げて頂きたいところでありますが、で、続いては 「あなたの怪奇ミステリー体験」 。 読者本人や家族、知人などの身に起こった恐怖体験、不思議体験などを投稿するコーナーなんっすが、個人的にはこれがいちばん好きだったり。 嘘や虚言、讒言、妄言などが蔓延する誌面にあって、唯一、ここには “真実” がある気がするんっすよね。 が、久しぶりに読んでみて、唖然。 すっかり、創作物を投稿するコーナーになっちゃったんっすな。 変にプロっぽい文体ばかりで、明らかに嘘っぽいエピソードが綴られていて、うーん…。 とまあそんなこんなで、この号に関しては、ざっとこんな感じでありますなぁ。

 「地球空洞論の超科学」 「大予言2019」 「魔性の妖怪 天狗」 「水棲獣オゴコボ出現!!」 。 ムー先生の次回作に期待して貰うとして、今日のところは、おしまい。

 んなことで、今日はニコラス・ペイトンっす。 新伝承派・四天王より、ちょっと下の世代ということになりますかね? ニコラス・ペートン (1973年9月26日として誕生します) はアメリカのトランペット奏者とマルチ器楽演奏家です。 グラミー賞受賞者、彼はルイジアナ州ニューオリンズ出身です。 彼はまた、アメリカの音楽、レース、政治、およびライフを含む多数の主題についてコメントする多産で、挑発的な作家です。 おお、めっちゃ若いやん! 僕より、5つくらい年下だったりするんっすが、アイツはアイツは可愛い、年下の男の子〜♪ ちょっぴり出川哲朗っぽいルックスで、可愛いと言えなくもないっすが、僕が小6の時に小1とか、小童 (こわっぱ) もいいところ。 小童、河童、座敷童。 この並びだと、座敷童 (ざしきわっぱ) と読んでもよさそうなんっすが、座敷童 (ざしきわらし) 。 ゲームセンターあらし、灯台もと暗しと並ぶ “世界3大・○○○○らし” の一人なんっすが、彼はまた、アメリカの音楽。 これはまあ、いいとして、レース。 これもまあ、いいとして。 近藤真彦とかも、レースをやってたし。 歌手、俳優、タレント、レーシングドライバー、人命救助士。 マルチに活躍するマッチ、凄ぇぇぇぇぇ! 2004年8月4日の午前和歌山県白浜町の白良浜沖でゴムボートから転落して溺れていた当時小学2年生の男児を近藤が水上バイクで近づいて 「大丈夫だ、お兄ちゃん (=近藤) が助けてやる」 と海に飛び込み救助。 近藤は名前も言わずその場を去ったが、少年の父親は後で救助してくれた人物が近藤だったことを知った。 この事故を伝える朝日新聞記事の見出しは、自身の歌のタイトルを拝借した 「人命救助さりげなく」 であった。 名前も告げずに立ち去るマッチ、カッコええぇぇぇぇ! 天下の朝日新聞が、そんなタイトルでエエんか? そんな気がしないでもないんっすが、白浜町の白良浜っすかぁ。 この秋、伊豆の辺りに行こうかと思っていた遊び先を、和歌山の白浜に変更しようかと画策した結果、何となく、ヤメにしようかという流れになって、現在、悩んでいるところなんっすが、で、ペイトンくん。 政治、およびライフを含む多数の主題についてコメントする多産で、挑発的な作家です。 ここのところが、ちょっとアレっすな。 個人的な見解として、音楽家とか、スポーツ選手とか、タレントとか、あまり政治の世界に、口出しをして欲しくないと思ってしまうんっすが、政治、およびライフを含む多数の主題についてコメントする多産で、挑発的な出川哲朗とか、見たいかぁ? ま、自分のポリシーで、どんな活動をしようが、その人の勝手なんっすが、とりあえず今日はそんなペイトンくんの 『ペイトンズ・プレイス』 というアルバムを取り上げてみたいと思います。 基本は自己のクインテットによる演奏で、サイドマンには寡聞にしてよく知らない人たちが名前を連ねているんっすが、何曲かに僕でもよく名前を知ってる人が参加してたりします。 テナーのジョシュア・レッドマンが1曲、トランペッターのウィントン・マルサリスと、ロイ・ハーグローブが2曲ずつ。 新伝承派・四天王のうちの二天王がスペシャル・ゲストとか、何だか無駄に豪華っすな。 3者揃い踏みのナンバーもあったりして、期待が持たれるところなんっすが、とりあえず演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずは1曲目、 「ジガブーガルー」 。 特に注記がない場合、ペイトンくんのオリジナルという取り決めで話を進めさせて頂きたいと思いますが、冒頭の 「ジガブーガルー」 のタイトルは60年代にニューオリンズで結成されて人気を呼んだファンク・バンド 「ザ・ミーターズ」 のドラマー、ジガブー・モデリストの名前にちなんでいる…と。 そう、日本語ライナーで児山紀芳クンが書いておりますが、ジガブーと、ブーガルーを掛けたワケでありますな。 日本なら 「高木ブーガルー」 とかになるところなんでしょうが、標題どおり躍動的なファンク・チューンでリー・モーガンの 「サイドワインダー」 などに通じる曲調だ。 そのように書かれておりますが、そこは普通、ルー・ドナルドソンの 「アリゲーター・ブーガルー」 やろ? …と、そんな気がしないでもありません。 ま、いずれにしろ、ジャズ・ロック調ということになろうかと思うんっすが、個人的に、糞ダサくて、あまり好きではなかったりするこのスタイル、今回に限って言えば、悪くないな…と。 ウィントン・マルサリスとか、テレンス・ブランチャードとか、ウォレス・ルーニーとか、基本、クソ真面目過ぎて、面白味に欠ける嫌いがあるんっすが、そういうのに比べると、多少ベタでも、こっちのほうが、エエやん♪ …と。 ちょっと若い世代だけあって、先輩たちの悪いところを見て、対策を練ってきたな…と。 所詮は顔が出川哲朗なんだから、クソ真面目なことをやっても似合わないしぃ。 ヒップな雰囲気、悪くないと思います。 で、演奏のほうは、グルーヴにのってニコラス、ティム、アドニスのソロが出てくる…と。 ニコラスって、誰? …と、思ってしまったんっすが、ペイトンっすな。 明るいトーンで、明快なフレーズのソロが楽しめます。 続くテナーの人はグルーヴィな感じで、いいっすな。 続くピアノの人はブルージーな感じだし、終盤、そこに2管のハモリが絡んで来て、ファンキーなノリになって、でもって、ブーガルーなテーマに戻って、おしまい。 アルバムの出だしとして、つかみは、ばっちりオーケー。 そんな仕上がりでありました。 で、次。 「スリー・トランペッターズ」 。 名前の通り、3人のトランペッターが揃い踏みなアレなんっすが、極めてシンプルなジャム・セッション風のナンバーで、50年代の香りがプンプンと漂っています。 ソロはウィントン・マルサリス (36歳) 、ニコラス・ペイトン (24歳) 、ロイ・ハーグローブ (29歳) の順番に各1コーラス。 マルサリスとは、ちょうど一回り違うんっすな。 言われなければ、マルサリスだとは分からないようなアレだったりして、続くペイトンのソロのほうが落ち着いていて、36歳っぽく聞こえたり。 というか、どれが誰なんだか、よく分からなかったりして、そのうちに3者による4小節の掛け合いになって、最後は3トランペットによるコレゥティブな即興演奏になだれ込む…と。 で、最後の場面でリズムが休止して一層スリルを高めている…と。 ぶっちゃけ、何だか古臭くて、僕の期待したものとはちょっと違っていたりしたんっすが、ニューオリンズ・ジャズっぽいと言えば、まさしくそんな感じで、ま、きちんと伝統を伝承しているな…と。

 で、次。 「バック・トゥ・ザ・ソース」 。 これ、いいっすな。 何と言うか、ネオ・ハード・バップ風な仕上がりで、 「ソースにバックしてください」 って感じ? 児山クンの解説は適当で、何曲かまとめて、普段からステージで演奏してきたレパートリーだけに演奏には力がみなぎっていて、バンドの実力が遺憾なく発揮されている。 …と、当たり障りのない事が書かれているだけなんっすが、いや、もうちょっとだけ書いてありますな。 アップ・テンポの 「バック・トゥ・ザ・ソース」 ではペイトンが全盛期のフレディ・ハバードを思わせる冒険的なプレイで驚かせる…と。 少し補足すると、わりと複雑なアレンジが施されたテーマ部の合奏に続いて、まず最初にアンソニー・ウォンシーとか言う人のピアノ・ソロがフィーチャーされて、続いてペイトンくんが登場。 なるほど、確かにフレディ・ハバードっぽいっすな。 いいと思います。 というか、かなりイケてます。 で、続いてティム・ワーフィールドとかいう人のワイルド・モーダルなテナーがフィーチャーされます。 かなり攻めてます。 セメンヤを責めんなや。 そう、言いたくなるような攻めっぷりなんっすが、いたいけなギャルなのに、「男やろ?」とか、責められてましたよね、女子陸上競技のセメンヤちゃん。 でもって、テーマに戻って、おしまい。 で、次。 「タッチ・オブ・シルバー」 。 「銀の感触」 っすか。 銀紙を噛んで、歯の詰め物が 「イーッ!」 っとなっちゃう、嫌な感触を思い出してしまいましたが、曲そのものは極めて良好。 タイトルからも連想されるとおりホレス・シルバーの作風を感じさせるな…と。 ということは、ファンキー系なんっすかね? 君はファンキー、モンキー、ヤンキー、テンキー、ベイビー♪ ヤンキーって、 「夜露死苦!」 とか、漢字しか使わないイメージなんっすが、テンキー、いるんっすかね? どうしても漢字を思い出せない時は、 「4649!」 とか。 で、曲のほうはというと、ファンキーというより、ゆったりグルーヴィな感じ。 いいと思います。 で、ソロ先発はゲスト参加のジョシュア・レッドマン。 上州屋、冷凍饅頭、大特価。 とりあえず、そんな俳句が浮かんだんっすが、冷凍饅頭って、 アイス饅頭 みたいなもん? 上州屋って釣り具屋のような気がするんっすが、そんなものまで売ってるんっすかね? 釣り餌と一緒の冷蔵庫に入れられていたりすると、かなり嫌なんっすが、ソロ先発は、その上州屋・冷凍マン。 かなり攻めてます。 ぶっちゃけ、ティム・ワーフィールドとかいう人と、あまり違いが分からなかったりするんっすが、続くニコラス・ペイトンはフレディ・ハバードっぽい吹きっぷりで、なかなかイケてますな。 で、最後はピアノの人がクール・ファンクに締めてくれて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 これ、いいじゃん♪

 で、次。 このアルバムにはCDオマケを含めて、全部で13曲も入っているので、このペースで真面目にレビューしていると、終わりません。 今日中に国勢調査も片付けなければアカンし、ここからペースを上げましょう。  「コンセントリック・サークルズ」 。 タイトルは 「同心円」 という意味らしいんっすが、いいっすよね、同心円。 童心に返って、ドシン、ドシーン♪ …みたいな。 が、アルバムの中では最も野心的な演奏で、ヤシーン♪ で、ペイトンもトランペット・ソロの後半からはフリーなプレイに転じるリズム・セクションの挑戦に応じて大胆なインタープレイを聴かせるぞ…と。 このあとのピアノが前面に出たトリオの演奏も素晴らしいな…と。 んなことで、次。 「リル・デュークズ・ストラット」 。 スローなテンポのアーシーなナンバーで、都会派アーバンな僕の趣向には今ひとつ合致しない。 そういうアレだったりして、で、次。 「タイム・トラベリング」 。 脇毛とか、胸毛とか、スネ毛とかを適当に剃ると、 “体毛・虎刈りんぐ” になっちゃうので、注意が必要なんっすが、いや、刈るんじゃなくて、剃るんだから、 “体毛・虎剃りんぐ” っすか。 ま、別にどっちでもいいんっすが、ウェイン・ショーターが書きそうな、モーダルな佳曲でありますな。 トランペット、テナー、ピアノと続く各自のソロは、どれも良好で、いいな♪ …と。 んなことで、次。  「ウィズ・ア・ソング・イン・マイ・ハート」 。 ここで歌物スタンダードを持って来ましたかぁ。 個人的に、あまり好きな曲ではなかったりするので、ちょっとアレなんっすが、ロイ・ハーグローブがゲスト参加していて、2人のトランペッターのバトルが楽しめる、そういうアレになってたりします。 ちなみに右側がペイトン、左側がハーグローブらしいんっすが、スピーカーに背中を向けていたり、イヤホンのLとRを逆に装着してたりすると、よく分からなくなっちゃうので、自分の耳で聞き分けるというのが、いちばん正解なのではなかろうかと。 ちなみに、僕の耳には、あっちがペイトンで、こっちがハグロブやな。 そんなふうに聞こえました。

 で、次。 「パラフェルナリア」 。 よく知られたウェイン・ショーターの作品なんだそうっすが、確かにどこかで聞いたことがあるような気がしないでもありません。 ちなみにタイトルは 「設備」 という意味らしいんっすが、言われてみれば、なるほど。 確かに設備っぽいな…と。 そんな気がしないでもなくて、次。 「ブラウニー・ア・ラ・モード」 。 今度はウィントン・マルサリスがゲスト参加っすか。 ペイトンが右で、マルサが左。 互いにソロの応酬でわたりあって、中でも、ここでのウィントンは近年最もエモーショナルなソロを聞かせてくれているっぽいので、要注目。 とってもエモいんっすが、個人的にはエモいよりも、エロいほうがコーフンするので、ハァハァ…。 何でもいいけど、ルック・チョコレートって、アラモードっすよね。 子供の頃、アーモンドと勘違いして、 「アーモンド、入ってないじゃん!」 と、憤慨したものでありますが、いや、 「バナナ」 「アーモンド」 「ストロベリー」 「パイナップル」 の4つの味なので、25%はアーモンドなんっすけどね。 が、粒状ではなく、アーモンドクリームが入っているだけで、4つの味の中では ずば抜けて今ひとつだったりして、アーモンド、入れるなよ! …と。 ナッツクリーム (アーモンド・ピーナッツ・ヘーゼルナッツ) という、誰得な詰め合わせもあったりして、とまあそんなこんなで、 「ピープル・メイク・ザ・ワールド・ゴー・ラウンド」 。 スタイリスティックスのヒット曲なんだそうっすが、これ、どこかで聞いたことがありますな。 マーカス・ミラーがコピーしてませんでしたっけ? 元歌は これ っすかね? マーカス・ミラーは渋い声で歌っていたんっすが、本家 (?) は、ちょっと、可愛い♪ で、ペイトンはこのファンクなチューンを、お洒落なジャズに変貌させていて、イケるやん♪

 ということで、次。 「ラスト・グッバイ」 。 モダンな感覚のバラードでありまして、これでラストっす。 んなことで、グッバイ♪ …と、いきたいところなんっすが、CDにはもう1曲、オマケが入っていたりします。  「セ・ラムール・キ・パッス」 。 名前からしてラテン系ではないかと思われるんっすが、聞いてみたら、言うほどラテンではなく、全般的にちょっと微妙だったりして、ま、オマケ扱いも、やむなしかな…と。 んなんことで、グッバイ♪

【総合評価】 適度に “遊び心” があって、変に “頭でっかち” では無かったりりして、ニコラス・ペイトン、やるやん♪ 12曲+オマケと、かなりのボリュームなんっすが、バラエティに富んだ構成で最後まで飽きさせなくて、アメリカ・ジャズ界の出川哲朗、イケるやん♪


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