SECTOR B (AIRPLANE)

類 家 心 平 (2011)

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【パーソネル】

類家心平 (tp) ハクエイ・キム (p) 鉄井孝司 (b) 吉岡大輔 (ds)
【収録曲】

(01-03) OBSESSION / GL/JM / CHAOTIC TERRITORY / POKER FACE
(04-07) ATOM / FLOW / COERULEA
【解説】 ( 2020年12月06日更新 / 連載 1,421回 )

 諸般の事情により1回お休みさせて貰った結果、ちょっと古い話題になってしまいましたが、貴重な木内監督が、お亡くなりになってしまいましたなぁ…。 「マジック」 で高校野球沸かせた 取手二、常総学院率いて甲子園3度V 。 そんな見出しの記事で訃報を知らされたんっすが、いやあ、懐かしいっすなぁ、取手二高。 何だか無駄に語呂がいいので、強く印象に残っているんっすが、やっぱ、取手一高じゃなくて、取手二高やよな…と。 取手市にある学校なんっすかね? 市町村の知名度をアップさせるには、ゆるキャラと、B級グルメと、ふるさと納税。 この3つが “三種の神器” という事になろうかろ思うんっすが、最近はちょっと、神通力が弱まりつつありますよね。 四日市の 「こにゅうどうくん」 とか、組織票が明るみに出て、悪名ばかりが高まったんっすが、ま、悪名というのも、知名度のひとうではあるんっすけど。 四日市には既に 「四日市ぜんそく」 というキラーコンテンツがあるので、これで2冠達成ということになろうかと思うんっすが、今更ながら、騒ぎを蒸し返すと、 これ 。 開き直りとも受け取れる言動に終始して、何か、感じ悪い市長だった森くん、先月、無投票で、めでたく再選を果たしたんっすが、ちなみに桑名市長選挙のほうは、3人が立候補した結果、現職の伊藤徳宇クンが当選しました。 伊藤…とくう? 知らないと名前を読めないこと以外、これといった問題も不満もない現職だったので、ま、妥当な結果ではなかったかと思うんっすが、 「なるたか」 と読むんっすな、これ。 桑名には伊藤さんと水谷さんが腐るほどいて、名字のほうではアイデンティティを発揮出来ないので、変な名前で個性を発揮しようとして、失敗した一例ではないかと思うんっすが、そう言えば、前の市長は 「水谷」 でありましたな。 水谷元元市長。 水谷元 (みずたに・げん) というのが名前で、元市長 (もとしちょう) というのが肩書き。 アゴが長いこと以外、これと言って取り柄がなかったような気がするんっすが、あ、 「桑名カレー」 を生み出したという、輝かしい功績がありましたな。 んーと、 これ 。 発起人となった水谷元桑名市長がそれ…。 肝心なところで切れちゃってますな。 続きを読むには、日本食糧新聞とやらの会員にならなければならんのですが、課金に値するような中身でない事は僕が保証するので、無駄金は使わずに、その分、僕に恵んでいただければ…と。 そういえば水谷元元市長、成人式で新成人の夢をぶっ壊す、とんでもない失態を晒してくれたんっすが、んーと、 ここ 参照。 ちなみに水谷元元市長は、既にお亡くなりになってしまったし、 「ゆめはまちゃん」 のほうも、半ば “死に体” のような状況だったりするんっすが、ゆるキャラとしては普通に可愛いし、もっと活躍して欲しいところなんっすけどねぇ…。

 で、高校野球。 甲子園での活躍は、市町村の知名度アップに多大な貢献を果たすことになるんっすが、古いところだと、徳島の池田高校とか。 池田町でしたか。 池田高校のある池田町、イッシーが出没する池田湖、 井ゲタ醤油 。 “世界3大・イケダ” の一翼を担うほど有名になっちゃんっすが、井ゲタ醤油は “イケダ” ちゃうやん。 濁点の位置がズレてるやん。 そんな気がしないでもないので、実質的には2強。 半端ない山奥だったりするんっすよね、池田町。 池田高校の蔦文也クンも名物監督として有名だったんっすが、そう言えば、僕が通っていた海星高校の音楽教師も “蔦” という名字だったような? 「きよしこの夜」 のスペイン語バージョンを教えてくれたという、多大なる貢献があったりするんっすが、のーちぇ・で・でぃおーす、のーちぇ・で・ぱーす、くらーろー・そーる、ぶりーりゃー・やー、いーろす・あーんへれす、かーんたんど・えすたーん、ぐろーりあ、あ・でぃおーす・ぐろーりある、れい・えてるなーる、どえるめるにーにょ・へっすーす、どえるめ・えるにーにょ・へっすーす♪ 最後のほうに出てくる “えるにーにょ” というのは、エルニーニョ現象の、あのエルニーニョなんだそうっすが、んーと、 これ 。 洗足学園中学校 2020年の入試問題っすかぁ。 何か、グレた生徒が改心して、足を洗って真面目になっちゃいそうな学園なんっすが、あ、でも、桑名の負けてないから! グレた生徒が改心するかどうかは知らんけど、貝新 (かいしん) という名前の会心の “しぐれ屋さん” があるから! 「あさりしぐれ」 は東海地方のコンビニのおにぎりの定番の具になってたりするから! えーと、 ほれ 。 松尾芭蕉の弟子である各務支考が 『つくだ煮』なんて呼ぶのはやめて『しぐれ』って呼んだほうがイケてるよ と、命名した場所が三重県の桑名市。 大体は合ってますが、TOPPYくんは名古屋人 (?) なので、若干、詰めが甘いっすな。 時雨煮は、佃煮の別名なんかじゃねぇ! あんな下品な佃煮なんかと、一緒にすんなぁぁぁぁぁ! 桑名人としては、声を大にして、主張したいところなんっすが、 「佃煮」 と 「しぐれ煮」 の違いを知っていますか? ああ、鈴木杏樹も、分かってねぇ…。 つまり 『しぐれ煮』 も佃煮の仲間ということになります。 『しぐれ煮』 の場合、ショウガを加えることが最大のポイントだそうです。 ポイントは、そこじゃねぇぇぇぇ! 桑名人じゃないから、勘違いしても、しょうがない…では、済まされません。 生姜はあります。 それは正解です。 が、もっと重要なポイントがあります。 餅は餅屋。 これはもう、本場の 「しぐれ屋」 に解説して貰うしかありません。

 老舗独自の製法による 「志ぐれ蛤」 。 多めの溜の中で浮かしながら煮るので、これを 「浮かし煮」 と呼び 「時雨煮」 の特徴で、うんぬん。 そうそう、これこれ。 えぇぇぇ…、肥溜 (こえだめ) なんか使うの? 何か、ウンコ臭そう。 そんなふうに思ってしまった人もいるかも知れませんが、肥溜の “肥” のほうがウンコなだけで、“溜” のほうは、たまっているだけっす。 そう、溜 (たまり) っす。 ライオンタマリンだと、ライオンが溜まってそうなんっすが、溜 (たまり) には醤油の成分が溜まってます。 んーと、 ここ 参照。 ということは、つまり、たまり醤油を使って、生姜を入れて作る佃煮が “しぐれ煮” なんだね! …って、だー、かー、らぁ! しぐれ煮は、佃煮じゃないって! こうなったらもう、柿安の力に頼るしかありませんな。 ほれ 。 詰まるところ、煮詰めるのが佃煮で、煮詰めないのが “しぐれ煮” 。 熱弁した割には、あまり大した違いはなかったんっすが、柿安の牛肉のしぐれ煮、美味そう♪ ぶっちゃけ、個人的には “アサリのしぐれ煮” よりも、こっちのほうが遥かに好きだったりするんっすが、で、海星高校の音楽教師の蔦クン。 スペイン語だけでなく、英語の発音もネイティブでありましたな。 「ジングルベル、ちゃうで。 ジングぅーベル。 伊勢神宮ぅ、明治神宮ぅ、ジングぅーベル。」 当時、多感な高校生だった僕は、「つまらん事を言う教師やな。」 と、醒めた気持ちでその発言を聞いていたんっすが、大人になって改めて振り返ってみると、マジでつまらん事を言う教師でありましたな。 で、話を取手二高に戻しますが、優勝を決めたPL学園との試合は、今でもよく覚えております。 当時、自作の歌まで作っちゃいましたからね。 「PLが決勝で負けた」 というタイトルなんっすが、

  PLが〜 決勝で負けた〜 取手二高に〜
  9回にホームラン打ち〜 追いついたけど〜
  アホの桑田が〜 10回表〜 4点取られ〜 あっさり、負〜け〜た〜♪

これを見る限り、途中までは、めっちゃいい試合だったのに、最後の最後で、アホの桑田がブチ壊しちゃった感じ? ザマぁ! 当時の僕、アホの桑田が大嫌いでしたからなぁ…。 ちなみに僕は清原・桑田の “KKコンビ” とは、同学年。 清原のほうは、別に好きでも嫌いでもなかったんっすが、桑田のほうはアカンかったんっすな。 陰気臭くて、小賢しそうで、何か気にくわなくて、年下の癖に、生意気だぞ! …と。 桑田 真澄 (くわた ますみ) 1968年4月1日生まれ。 同学年の中では、もっとも “年下” ということになるっすが、アイツはアイツは可愛い、年下の男の子ぉ♪ …という歌が、もっとも似合わない男だったりしますよね。 可愛くねぇ! ちなみに僕は1968年3月19日の生まれ。 僕より “年下” は、かなり貴重な存在なので、可愛がってあげるのが筋なのかも知れませんが、桑田だけは、まったく可愛がる気がしませんな。 本人に可愛げがないので、可愛がられなくて当然なんっすが、で、当時のPL学園 VS 取手二高の決勝戦は、これ 。 取手二高のユニフォーム、ダサっ! さすがは茨城の高校という感じなんっすが、取手市とか、どこの田舎や? …と思ってググってみたら、 ほれ 。 おお、意外と都会やんけ! ベリスタタワー取手駅前とかいう、20階建ての高層ビルがあるやん! 桑名、負けてるやん! 人口は10万人くらいしかいないのに、生意気なんっすが、あ、でも、桑名には、しぐれ煮があるから! 取手には、コンビニのおにぎりの具 (←東海ローカル) になるような名産品とか、あるんか? んーと、 取手市の特産・名物 。 利根川と小貝川の豊かな水流と肥えた土壌。 おお、利根川が流れているんっすかぁ。 これは、なかなかの強敵だったりするんっすが、桑名には揖斐川と、長良川と、木曽川があるから! 単独では利根川クンに負けちゃうかも知れませんが、何せ、相手はノーベル医学・生理学賞の受賞者っすからね、利根川進クン。 でも、 「毛利元就の “三本の矢” の教え」 で、木曽三川で、束になったら勝てるから! 小貝川とか、そんなシジミみたいな川は、最初から相手にしてないから! で、 “肥えた土壌” って、そんな肥溜 (こえだめ) みたいなの、何の自慢にもならないから! で、人々が行き交う水戸街道の宿場町から生まれた取手の名産品・グルメなど。 桑名は東海道の宿場町だから! こっちは五街道だから! 二階堂の2.5倍くらい、偉いから! えー、何? 水戸街道? 納豆臭そうで、ダセぇ…。 で、肝心の名産品やグルメはというと、キリンビール株式会社の取手工場。 それって、地元の名産品と呼べるんっすかぁ? で、他には、何故だか奈良漬け。 奈良でもないのに、奈良漬け。 どうせなら、茨城漬けとかにしておけばいいのにぃ。 (このジャンルでは) 勝ったな! …と、優越感に浸ったところで、話を高校野球に戻します。

 2時間の動画をフルに鑑賞する余裕はないので、飛ばし飛ばし、適当に追ってみたんっすが、取手二高のチアガール、まんま、田舎のヤンキー女やん! で、結果のほうはというと、PL学園が負けました。 9回にホームランを打って追いついたんっすが、アホの桑田が10回表、4点取られて、あっさり負けました。 歌にあった通りの展開でありますな。 これだけボコボコに打たれると、いくら桑田とは言え、ちょっぴり気の毒になってしまいましたが、「なぜPLが取手二に負けたのか」 桑田真澄さんの自問 「木内野球」 伝説の夏。 あ、これも有料記事やん…。 水谷元元桑名市長の 「桑名カレー」 と違って、こちらのほうは読む価値がありそうなんっすが、でも大丈夫。 僕は毎日新聞に課金しちゃっているので、心置きなく続きを見ることが出来たんっすが、桑田さんは今、52歳。当時の木内監督は53歳だった。「あの時はおじいさんのように見えたが、今の自分と同年代なのか」。 訃報を聞いた桑田さんはしみじみと話した。人生の道もまた一本ではない。木内さんはそう教えてくれたのかもしれない。 おお、何だか無駄にいい記事でありますな。 桑田クン、そろそろ許してやっていかも知れない。 そんな気がしないでもないんっすが、よくよく考えたら、息子が “Matt” であること以外、特段、世間に害を与えるようなキャラではなかったりしますからね。 その反面、実は僕は、木内監督を心の中では許してなかったり。 あれは、何年前になりますか。 桑名西高校がセンバツに初出場して、ベスト4まで勝ち進んだことがあったんっすよね。 最近は、津田学園がぼちぼち甲子園に行って、初戦は勝って、次で負けるくらいの活躍をしているんっすが、いかんせん、名前が津田学園っすからね。 津田市 (?) にある学校? …くらいにしか思われなくて、桑名市の知名度の向上には、今ひとつ貢献してないような。 その点、桑名西は、桑名の西のほうにある学校であることが明確で、とてもいい宣伝になったんっすが、んーと、詳しくは ここ 。 初出場の無名の公立高校。 純白のユニフォームに、漢字で縦に 「桑名西」 。 どう見ても、桑名の高校っすよね。 で、身長164pの小さな大エース・伊藤龍太。 桑名に多数棲息している伊藤クンの一員なんっすが、徳宇 (なるたか) と違って、名前もカッコええ♪ “判官贔屓” な日本人にウケる要素が満載のチームで “桑西旋風” を巻き起こしたんっすが、さすがに疲れの出た準決勝は名将・木内監督の率いる常総学院に敗れたが、インパクト十分の好投手であった。 そうそう、これ。 死体蹴りみたいな大差負けだったんっすよね。 勝負はとっくに決まっているのに、スクイズでネチネチと1点を取りに来たり、何が、名将・木内監督や。 弱いもの虐めすんな、この奈良漬け野郎がぁぁぁ! いや、取手市の名産が奈良漬けなのは、つい先ほど初めて知ったし、よくよく考えたら、常総学院は取手市とは何の関係もなかったりするんっすけど。 でもまあ、木内監督も、お亡くなりになってしまったので、そろそろ許してやっていかも知れない。 そんな気がしないでもないし、で、伊藤龍太クンに関しては、 こんな近況 が。 おお、高校で燃え尽きたのかと思ったら、社会人の軟式野球で頑張っていたんっすな。 で、今は看護師っすか。 エラいやん♪ とまあそんなこんなで、最後に 父・桑田真澄は “Matt化”せず という、どうでもいい記事を載せておいて、おしまい。

 ということで、今日は類家心平っす。 どういうキャラなのか、寡聞にして、よく知らんのっすが、、 日本のジャズ・トランペット奏者 。 ここに名前があったので、とりあえずネタ用にアルバムを1枚仕入れてみることにしました。 この企画も今回が最後で、次回からは “アルトサックス編” をお届けしようと思うんっすが、類家心平。 無駄にカッコいい名前っすよね。 あだ名は、ルイルイ? それだと太川陽介みたいで、ちょっとアレなんっすが、そもそも、どうして太川陽介が “ルイルイ” なんっすかね? ま、そんなことは、ググればすぐに分かると思うし、大して面白いネタではないような気がするので、後半に書くことがなくなった時点で、また蒸し返そうかと思うんっすが、で、 “ルイルイ” がダメだとなると、 “シンシン” とか? それだと、何だかパンダみたいでちょっとアレなので、となると、残された道は “ペイペイ” だけになっちゃいますな。 下手に愛称で呼ばずに、本名で通すのが得策だと思われますが、今日はそんなルイルイ・シンシン・ペイペイの 「セクターB」 というアルバムを取り上げてみたいと思います。  類家心平 4 Piece Bandというバンド名が冠されているようっすが、神なき国である21世紀の日本アコースティックジャズ界に痛快な進路を示す、類家心平4ピースバンド。 挑発的な問題作にして異様なまでの落ち着きを見せる独自のクール&スリル。 (プロデュース 菊地成孔) そういったアレだったりする模様っす。 07年、菊地成孔のダブセクステット (後にDCPRGのセカンドシーズンにも参加) に起用されて以来、若手ナンバー1という下馬評を確実なものにした驚異のトランぺッター、類家心平が唯一率いるワンホーン・カルテット 「類家心平4Piece Band」 のセカンド・アルバムが菊地成孔のフル・プロデュースによりリリース! ピアニストに「韓流ジャズの貴公子」こと話題のハクエイ・キムを擁し、ベースにジャズフィールド以外でも活躍を見せる鉄井孝司、ドラムスに吉岡大輔という、06年の結成以来不動のメンバーで録音された (因に録音中に震災が起こり、余震で録音が中断される、という季節に制作されたアルバムでもある)。 チームワークも円熟の域にある新作。 求道的かつ内観的なサイケデリクスで、濃厚で長時間な演奏を追求していた前作に対し、菊地のプロデュースにより、スマートかつ重厚で、スリリングかつ洒脱な、クラブジャズやフュージョンではない、ゴリゴリのメインストリームながら、ポップで痛快な聴き心地を達成。 そう、宣伝ページに書かれておりましたが、韓流ジャズの貴公子っすかぁ。 貴公子なら、クルム伊達公子くらいの期待は持てそうなんっすが、くるまない、くるみます、 クルム伊達公子、くるめば、くるもう。 五段活用なんっすが、ま、能書きはどうでもいいので、若手ナンバー1という下馬評とやらを、聞かせて貰うことにしましょうかぁ。

 まずは1曲目、人力ドラムンベースの名曲 「オブセッション」 。 宣伝ページにそんなことが書かれていたんっすが、何や、人力ドラムンベースって? ドラムンというのは恐らく、ドラえもんとセーラームーンの合作だと思うんっすが、調べてみたら、ぜんぜん違いました。 んーと、 これ 。 何か、よく分からん…。 確かに冒頭、タイコを叩いている音が出て来て、そこにフリーなラッパが絡むという、そういうアレだったりするんっすが、そこにベースとピアノが加わって4ピースバンドっぽくなって、テーマらしきものが演奏されるという、そういう流れでありますな。 その後、ルイルイ、韓流ジャズの貴公子の順で、わりと斬新で前衛風なソロがフィーチャーされて、全般的には、何だかちょっと小難しい雰囲気だったりして、とまあそんなこんなで、おしまい。 何つうか、評価の難しいところでありますが、で、次。 「GL/JM」 。 このコーナー、曲名のところは 「/」 で区切る取り決めになっているので、途中に 「/」 を入れられると、ちょっと困るんっすが、菊地成孔が書いた曲みたいっす。 きくち・なるこう(?)とか読んでしまっていたんっすが、 「なるよし」 。 プーさん? …と思ったら、それは菊地雅章っすか。 どうして菊地雅章が “プーさん” なのか、既に書くことがなくなりつつあるので、この時点で押さえておきたいと思うんっすが、調べてみました。 よく分かりませんでした。 ま、この曲を書いたのは雅章クンではなく、成孔クンなので、分からなくても特に支障はないんっすが、決して “名曲” とは言えないまでも、何だか妙に耳に残るメロディーではありますな。 演奏そのものは、わりと普通のジャズに近くて、が、シンシンのソロ・パートは、かなり前衛風だし、韓流ジャズの貴公子、略して韓公子のピアノはコンピングもソロも、どちらもちょっとブッ飛んでいて、でもって、おしまい。 …と思わせておいて、後半に続く。 そんな展開だったりするんっすが、何つうか、評価の難しいところでありますな、こりゃ。

 で、次。 プログレ的な変形4ビートチューン 「カオティック・テリトリー4」 。 プログレって、何なんっすかね? 職業的にグレた人? 環境少女・グレタ・トゥーンベリみたいな? 冷 (つ) めとない、やさしい街や、トゥーンベリは〜♪ ぶっちゃけ、道頓堀 (とんぼり) と違って、グレタ・トゥーンベリには、まったく人情を感じなかったりするんっすが、で、調べてみたら、ぜんぜん違ってました。 プログレ = プログレッシブ・ロックの略称。 ということは、プログレッシブ・ロックの略称的な変形4ビートチューンということになりますか。 かなりアグレッシブで、プログレッシブで、取手支部。 そういったアレなんっすが、ググってみたら、日本へら鮒釣研究会 取手支部とか、ありますな。 へら鮒釣りとか、ヘラヘラしながら鮒を釣ってそうで、まったく真剣味が感じられないんっすが、ま、趣味だから別にそれでいいんっすけどね。 僕が書いてるこの原稿も、プロではなく、あくまでも趣味の範疇なので、ヘラヘラしていても一向に問題はないんっすが、ペイペイくん達はプロなので、演奏のほうも真剣そのもので、侍戦隊シンケンジャー。 それがちょっと重く感じられたりもするんっすが、取手二高はヘラヘラしながら野球をやって、それで頂点を勝ち取ったんっすよね。 ヤンキーの底力、半端ねぇ…。 ということで、次。 ぶっちゃけ、ここまでのところ、超保守派である僕の趣好には今ひとつそぐわない作風ばかりだったんっすが、 「ポーカー・フェイス」 。 これはいいっす。 物静かなバラードで、激しく心を揺さぶられるんっすが、これ、レディーガガの曲なんっすな。 んーと、 これ ? おお、めっちゃエロい♪ これをピアノとのデュオで、しかもバラードでカバーしちゃうとは、どういう思考回路の持ち主なんっすかね? 意表を突かれて、ウヒョー♪ ルイルイのミュート・トランペットは、そこはかとなくマイルスっぽく、ハクエイ・キムのピアノはキムチ臭さをみじんも感じさせず、そうこうしているうちに、地味にベースとドラムスも入って来て、4ピースバンドっぽくなって、でもって、おしまい。 で、次。 アンフォルメル8の作曲家三輪裕也によるオーガニックなポップチューン 「アトム」 。 オーガニックって、何なんっすかね? 王様が肉を所望…みたいな? 「野菜も魚もいらん。 余は肉が食いたいぞ!」 みたいな。 そんな我が儘が許されるなら、余は王様になりたいぞ! …と。 が、実際のオーガニックって、肉料理ではなかったような? んーと、化学肥料や農薬を使用しない 野菜や、添加物を入れていない食料品などをさす言葉…っすか。 化学肥料を使わずに、肥溜のウンコで育てた野菜とか? 個人的にそんなもの、それほど積極的に摂取したくはないので、別に王様を目指さなくてもいいかぁ。 そんな気がしてしまうんっすが、曲および演奏のほうは、極めてオーソドックスな仕上がりだったりして、ここに来てのこの2曲は、かなり “当たり” であるな…と。

 で、次。 「フロー」 。 個人的にはこれが、いちばん好きかな? …と。 ウェイン・ショーターあたりが書きそうな新主流派ライクでモーダルな作風だったりするんっすが、特に書くことは思いつかなかったりするので、保留になっていた太川陽介 = ルイルイの謎、ここで解禁しようかと。 んーと、 これ 。 そういう歌を歌っていた。 それだけの話なんっすな。 歌詞の最後で 「 Lui-Lui (ルイルイ)! 」 と叫ぶポーズが、太川のトレードマークとなっている…と。 なるほど、これはかなりの黒歴史っすな。 我慢して聞いてみたら、確かにポーズを決めて、叫んでました。 ルイルイ♪ それよりも、バックダンサーのギャル達のパンツが見えそうで、そっちのほうが気になってしまったんっすが、で、途中で出てくるサンデーズって、何者や? 邪魔や、帰れ! そう、思わずにはいられなくて、ルイルイ♪ で、黄色いシャツと白いミニスカートのギャル軍団、スクールメイツかと思ったら、そうではなくて、ヤングメイツ。 若々しくて、可愛くて、いいじゃん。 ルイルイ♪ スクールメイツに関しては、 ここ 参照なんっすが、NHKで使用した別名としてヤングメイツがある。 要はスクールメイツなんやん! 佃煮の、桑名で使用した別名として、しぐれ煮がある…みたいな。 だからぁ、違うって! (←ブチ切れ。) スクールメイツと一緒にしちゃうと、ヤングメイツガチ勢にブチ切れられそうなんっすが、で、ラストっす。 「コエルレア」 。 バラードっす。 静寂っす。 悪くないっす。 とまあそんなこんなで、今日は以上っす。

【総合評価】 前半は前衛なのが勝ちすぎて、個人的にはちょっとアレだったんっすが、中盤以降は持ち直しました。 大丈夫でした。 若手ナンバー1という下馬評に相応しい実力の片鱗は、十分に垣間見られたような気がしないでもないし、スマートかつ重厚で、スリリングかつ洒脱な、クラブジャズやフュージョンではない、ゴリゴリのメインストリームながら、ポップで痛快な聴き心地を達成していて、偉いぞ、ルイルイ♪


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